まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
リーバイス501。
私は、USA製をチョイスして古着で5本持っていました。
今回この501のあるワードローブに新たに、2本の今まで持っていなかった薄いブルー色を加えることにしました。
2点ともリーバイス501のUSA製の古着:色が少し違い、左はセピアが買ったブルー、右は水色のブルー
このような少し色のトーンの違う爽やかな薄色のブルージーンズをワードローブに加えます。
とても楽しみなのですが、裾直しをせねばなりません。私のようにネットのリサイクルショップで古着を買う場合の裾直しは、お願いできる店もあるのかもしれませんが、ほとんどそのようなサービスはないでしょう。
ということで、こういった場合特に、ジーンズは古着で購入の機会も多数あるかと思いますので、自分で自宅での裾上げをご紹介したいと思います。
裾上げの仕方が2通りあること
この私が今回行う2本のリーバイス501ジーンズは、実は、全く同じやり方ではございません。
違う点があるのです。

この写真は、セピア色がかった方がもともと長めなので、長めではきたいにしても、デフォルトのままでは、ひきずってみっともないのでカットを5cmします。
この5cmカットをするにあたって、股下を測ると自分の股下がある程度把握できますね。私もやってみました。

股下の測り方ということで、今後も何かにお役立てくださるといいと思うのですが、まず、股部分のど真ん中が十文字になってハギになって出来上がっているのがズボン型です。
この十文字の交わったど真ん中1点から裾までの長さが股下となります。
ちなみに、私の場合、75.5cmでした。
しかし、これは、私が長めでパンプスではきたいので、2cm程長めに設定したのもありますので、実際は、股下は73cmあたりといったところでしょうね(^_^;)。
ジーンズは、生地が立つぐらいごわごわしているので、長めでクッションのようなしわを入れることでかっこいいと思ったりもします。
なので、長めにはくわけです。
しかし、これは、嗜好の違いがあるので、ぎりぎりのまっすぐな形の裾の様子で表現したいということであれば、出来上がりの先端を私が、かかとの下の方までというのに対して、アキレス腱の下の方とか、かかとから、1-2cm上部分とか分かれるところだと思います。
はい、それで、カットする長さなのですが、古着なので、もとの長さが違うことから、セピアがかった方は、5cmカット、水色の方は3cmのみカットということになりました。

そうしますと、この5cmと3cmで少しやり方に違う部分が出てきます。
5cmカットの方は、先端のデフォルトの三つ折り始末をほどかなくてもよい分量です。
それは、カットして、三つ折りを1.5cm幅で2度折るということをしてますので、もともとそれをしてある先端の1.5cmx2=3cmを最初から差し引いて少なくカットして帳尻を合わせればほどく手間が省けます。
5cmカットなので、5-1.5x2=2cmカットで出来上がりが合います。
この場合2枚分重ねて、裾先端から2cm部分をまとめてカットです。

こんな感じであとは、縫い代1.5cmを2回折り曲げて、三つ折りして裾が上がります。
もう1つの水色の方は、3cmの部分なので、三つ折り部分を、現在の状態で、三つ折りされているところをほどいてからやらねば、なりません。
ギリギリの先端をカットしたとしても、三つ折りの縫い目が残ってじゃまなので、結局ほどくと同じ作業が入ってきますので、まずは、リッパーでほどいてから、先端から3cmの部分をカットするいってみれば、本来のやり方になります。

写真のハサミの位置が悪いですが、正しくは矢印の近くの線が当初の先端部分なので、そこをカットします。
いよいよ三つ折りしてミシンがけをします
ついにこの時が。。
2本とも1.5cmの縫い代を2回折ってミシンで仕上げます。
この時に、少々コツがあるんです。
縫い始めと終わりは、返し縫いがありますから、返し縫のやぼったい縫い目をなるべく隠すために、スタート時点を内股部分寄りにしています。
やりやすいのは、生地の薄い外側ですが、いずれにしても、内股部分の折り伏せ縫いの重なったごわごわした硬い部分を通らねばなりませんから、最初の方で通っていこうという考え方をしています。
つまり、ミシン縫いの一番の難関部分が最初にやってくるということです。
折り伏せ縫いは本当に厚みがあり、固いので、縫う前に、三つ折りした状態、もしくは、1つ折った状態でも、金づちでコンコンとつぶすということを行うと縫いが少しスムーズです。
また、後の動画も見てくださるといいのですが、適度な力で良いので、立体的すぎる三つ折り部分をつぶして、厚みを少し薄くするのです。

このことが、絶大な効果があるというわけではありません。やはり、ジーンズの折り伏せ縫いはどんなものもごわついて固いもの。
ただ、この作業で少しましになるというものです。少しでもミシンの通りが良くなった方が良いですから、私はデニムの裾直しの時にはいつも行っている作業です。
特にリーバイス501は生地が集めのデニムですから、なおさらです。
そして、もう1点ポイントがあって、難関を一番最初に持ってくるとはいえ、本当のスタート地点を一番固い部分にしてしまっては、余計に大変です。
そうではなくて、少し、手前の2cm程前からスタートして、返し縫は平らな部分でしておいて、ミシンの動力の勢いもつけて難関の山へ登っていくという流れをたどるのがよかろうかと思います。
なので、このスタートは難関の少し手前、というキーポイントをどうぞ、覚えておいてくださいませ。
そして、すべての裾がこのように縫えたら、できあがりです。
5cmカットの方と3cmカットの方の出来上がりの見比べ

もう1つの5cmカットの方がこちら。

パンプスをはくので、長めにした裾上げでしたが、もっとすっきりと短めでも違う意味でかっこいいかもしれませんね。
あとがき
YOUTUBE動画もございます。どうぞご視聴くださいませ(^-^)。
このような感じで、カットの分量によってやり方が一部変わってくるというお話があったわけですね。
古着はなかなか裾上げをやってもらえないことが多いですので、ご参考にどうぞ。
ありがとうございました。
私が自らデザイン、製作しましたバッグもございますので、どうぞご覧くださいね。
