それぞれの生地の色に馴染む糸の色で手間を惜しみなくかけたストライプパッチワークのクラッチバッグ【5】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、最近完成しました、パッチワークストライプのクラッチ型について、ご紹介を兼ねて、作りや、機能や、用途、そして、素材について、記事にさせていただこうかと思います。

バッグにもポーチにもどちらにもお使いいただけるということで、「クラッチポーチ」などという呼び名を付けてみました。

完成品4点のご紹介

ストライプパッチワークシリーズということで、4点同時完成ということに致しました。

同時といっても、1点1点順番にお作りしていく過程があったわけですが、この4点で1くくりというシリーズです。

私のような小さなショップが大いに発揮できる部分というのは、やはり、全く同じではなく、1点1点に違いがあって、1点物にできるという点です。

量産品にはありえないことができます。

今回のストライプパッチワークも3色の同じ素材を使って、すべて、色が違うという1点物に出来上がりました。

クラッチポーチ
ストライプパッチワーククラッチ・・・生地はアムンゼンというブツブツが特徴の素材。ポリエステル/100%、日本製。肉厚タイプでこういったバッグには向きな生地だと判断。無彩色の3種をいろんな組み合わせで4種類の展開です。

全部、少しずつ、色違いにより雰囲気が違っています。

同じ型紙で、おおよそサイズも同じですが、一番手前の黒x白のみ小さめのサイズになりました。

3点が、B5サイズ、一番手前がA5サイズとなります。形はマチ無し、柄を引き立たせたスクエアの定番型となります。

柄の美しさが特徴なものに関しては、クシュクシュとギャザーやタックを入れない方が、柄が綺麗に出ますので相反するかのように、形を平凡で当たり前なものにすると形、柄が共に引き立つようです。

今回の使用生地について

今回使った生地について、書きたいと思います。生地の名前は、アムンゼン。

ポリエステル/100%です。

アムンゼンというのは、比較的昔から存在する定番ともいえる生地。

ぶつぶつが表面にあり、生地に立体感があってとてもお洒落です。

ただ、一般的なアムンゼン生地は、こんな肉厚はあまり見かけません。

この肉厚感に惹かれたと言っても良い生地チョイスだったのです(^-^)。

厚みがあると、ポーチやバッグの出来栄えがまず立派にでき上がることが一目瞭然なのがとても良い点です。

厚みがあるわりには、ミシンでは縫いやすく、柔軟性もあるといったところです。

このアムンゼンのぶつぶつは、生地が作られていく過程において、変わり織の一種であることから現れるブツブツなので、後から加工してつけられたものではないところにナチュラルさもありますね。

今回使用のアムンゼン生地は、私自身がはまり、多くを調達してみたものになります。

主な製作過程

まずは、型紙でパッチワークシートを作るところからのスタートです。このような細い1枚1枚をつなぎ合わせて、ストライプシートを作り上げます。

ストライプパッチワークのクラッチポーチが完成
型紙:ストライプパーツ・・・幅は5cm。縦は、実際の裁断の時に歪みのロスを見込むために長めにとりました。

そして、つなぎ合わせたパッチワークシートは、ずれなどで、多少変な形になりまして、形を整えるのを兼ねて、本体型紙に当てて余分なところをカットする裁断の仕方です。

この時のずれの解消は、後のバッグ製作のパッチワークの引用の時に役に立ちました。

なぜかよく伸びるポリエステル/100%生地のこのアムンゼン。すごくずれていくのを感じましたので、パッチワーク作業時のこまめな待ち針の固定が望ましいです。

ストライプパッチワークのクラッチポーチが完成
本体:縦25cmx横30cmの型紙。

これだけでも、かなり手間がかかっています。

写真で見るよりも、実物は、もっと美しいものになります。

ストライプパッチワークのクラッチポーチが完成
パッチワークシート・・・それぞれの生地の色に糸をしっかり馴染ませています。これが美しさの秘訣の1つです。

そして、表地と裏地を合わせて1枚の板のようにパーツを作ります(この時点で、縫い代が完全に消滅するような状態)。

そして、その板状のパーツの縁を縫って組み立てていくという作りです。

本来、ポーチやバッグは、布製の場合は、縫い代を後で始末するのですが、このやり方は、縫い代を最初に始末しておいて、後は組み立てるだけという製作方法です。

それぞれの色の効果と役割

今回3色の、オフ、モカ、黒を組合せの違いで、全4色の展開をして4点のクラッチポーチをお作りしたわけですが、3色ともそれぞれの色の雰囲気の特徴が出たみたいです。

オフは、やはり、明るくて柔らかい印象をスパイスしてくれる、モカは、洒落た雰囲気にしてくれる、黒はこのアムンゼンの場合だと、濃いチャコールグレーなのですけれど、存在感があり、強さを出してくれています。

ですから、黒を使っていない一番奥のモカxオフは、優し気なマイルドな印象になっています。

3色しかないので、どうしてもコントラストが利き過ぎますが、場合によっては、同じ色でのパッチワークストライプも1枚仕立てと雰囲気が変わるかもしれません。

使いやすいのは、3色すべて均等に使った左のものかな。

中側の機能について

大きなものではないので、それほどいろいろな機能を付けたりはしていませんが、中側に1個だけポケットをいお付けしました。

マジックテープの開閉で、あまぶたフラップを付けて中身がこぼれにくいように致しております。

ストライプパッチワークのクラッチポーチが完成
ポケットの仕様

このポケットは、10cmx17cm程、一部のスマホも入ります。

その他、パス、キーなど小物を入れていただくと紛失しにくく、安心ですね。

入口開閉はファスナーです。老舗のYKK。

これで、完全に口がふさがり、これまた安心です。

通帳などを入れておく保管用のポーチとしてもお使いいただけるかと思います。

あとがき

今回は、【パッチワークシリーズ】ということで、ストライプパッチワークのクラッチを4点、色違いでお作りしました。

picturesque

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