グリーンやピンクの他に蛍光色の黄色の存在がある、カナリートルマリン【513】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

サファイアには、色の展開がいろいろありますことをこれまでもご紹介してまいりました。

別のストーンであるトルマリンも色の展開が結構豊富な石なのです。

トルマリンのイメージは、グリーン、ピンク、黒など。

今回ご紹介しますのは、いずれでもないやや希少な黄色いトルマリンです。

グリーンにも近い、蛍光色のような「カナリートルマリン」です。

カナリートルマリンのみの使用されたリングが更にレア

カナリートルマリンリング:一瞬ペリドットと間違いそうな色ですが、もっと黄色みです。

「カナリートルマリン」は、言い換えれば、「イエロートルマリン」とも呼びます。

カナリアという鳥の黄色っぽさからの由来でそう呼ばれます。

これ1色のみを使ったリングは珍しいです。

ただ、これをどう合わせていくのかというのが難しいこと、面積がなかなか確保できないことから一瞬のお付き合いでした。

大粒はよほどでないと入手困難なのだと思います。

写真では、怪しいまでの蛍光色に映ってしまいますが、実際は。蛍光色といっても、もっと落ち着いたものになります。

あえて、この天然石のみだけを使ってこのリングを作られたこと、台を相性の良いK18YGの方にチョイスされたところに共感します。

カナリートルマリンがよりエキゾチックに引き立つのは台のカラーによるところも大きいかと。

あとがき

この度のカナリートルマリンに近いカラーのストーンを挙げてみます。

①クォーツ(黄緑色)、②ペリドット(黄緑色)、③ガーネット(原色グリーン)、④グリーントルマリン(ダークグリーン)、⑤グリーンダイオプサイト(ダークグリーン)、⑥シトリン(山吹色)、とこんな辺りです。

今まで実際に手にしたストーンばかりを挙げました。

多少黄色に寄ったり、グリーンに寄ったりですが、むしろこのたびのカナリートルマリンは難易度が高い色です。

お洋服で蛍光色気味のグリーンに何を合わせるかに悩むのと似ています。

それでも大ぶりなリングだったら何としてでも念を燃やしながら組み合わせを考えたかもしれません。

そこに至るにはデザインがやや普遍的だと感じました。

色が特殊だからデザインでバランスを取られているとも見えますが。。

とにかくせっかくのレアストーンをうまく解釈できなかったところにまだ未熟さがあるのかもしれません。

特に「大粒」「ビッグ」「ダイナミック」がキーワードのラインナップですのでそういった特徴が際立っていた方がレアなカラーであっても何でも易しいのです。

和柄の王道「七宝繋ぎ」が総柄になった平打ちリングに求めるもの、「もっと重厚にならないですか?」【512】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

私たちは日本人なので、なじみの昔ながらの柄を主体的な呼び名で「和風」と呼びます。

けれど、外国の方からすると和柄が異国情緒あふれた「東洋風=オリエンタル」などというように映るのかもしれません。

しかし、その目に映るものが心で思う印象というのは私達と共通するところが大いにあると思います。

今回出会ったのは、「七宝繋ぎ:しっぽうつなぎ」という和柄がリング全体にほどこされたリングです。

このリングを含めた他のジュエリーをどんな風に組み合わせた考案をしたのかも興味深く見ていただきたいと思います。

「七宝繋ぎ」という柄の意味が素敵♪、プレーンな平打ちリングとの違いは柄の意味が入る価値

七宝という言葉は仏教用語で、そのまま「七つの宝」です。

「円」が模様に描かれますが、元は同じ音の「縁」から来ていると。

そして、家族や人間同士の繋がりの無限を表現した一連の柄です。

七宝繋ぎ柄の平打ちリング:K18YG製。

プレーンな1枚板に七宝繋ぎ柄の面が貼り付けてあるような二重構造のような感触だと実際に試着してみて感じました。

お菓子のウエハースみたいです。

七宝繋ぎを正面から別のアイテムでじっくり見てみます。

ワードローブの中にあった七宝繋ぎ:〇モチーフが重なり合って四つ花みたいな柄が生まれます。

こちら、ロングワンピースの素材になっている黒色なのですが、まさに七宝繋ぎです。

配列良く永遠につながっていく縁起の良い柄なのです。

この柄をじっくり見る際に、円形の重なりとして見るだけでなく、重なった部分だけが織りなす柄のアーモンド型に注目したり、そのアーモンド形が集まった4枚の花びらがとがった四つ花と見たりしながら、他のジュエリーとコンビにしていく案を考えます。

柄もどの部分を見るかによって「解釈」なるものが変わるということです。

そうして、他のジュエリーとの組み合わせを考えていきました。

これ1つでは重厚感が出なかった「七宝繋ぎリング」への要望

3点セット:ペンダントは和柄。ブレスも和の雰囲気のあるものを選択。リングは2個。

リングを2個付けにした理由としてこの七宝繋ぎリング1つでは軽くてペンダントトップとのギャップがあり過ぎました。

後になってこのリングは当「本物志向のレンタルジュエリー」からは廃止となりました。

七宝繋ぎの美しさに関しては何も問題ありません。

希望としては幅がもっと欲しいこと、そしてもっと重厚な作りが良いと思いました。

おそらく量産品だと思われます。

とにかくこのリング1点だけ見ると素敵な和柄なのですが、いかに他のジュエリーとのバランスとかボリュームなども重要なのかというところを学んだ一品です。

平打ちリングは地金を存分に使ったものであってほしいという強い希望があります。

あとがき

このたびは廃止の七宝繋ぎのリングでしたが、もっと重みのある地金がたっぷり使われたものがあれば注目したいです。

とはいえ、個人のジュエリー集めの時代であれば間違いなくそのまま持っていたと思います。

使いやすさは十分にあり、華やかで素敵なリングです。

このたびの七宝繋ぎジュエリーに出会い、「柄に意味がある」ということが1つのキーワードとして貴重だと思っております。

「意味」を含むアイテムというのは今後の「商品」には重要なのかなと(^-^)。

六つ花が花びらになってさらに六つ花を形作った構造がしゃれている、1ct未満のダイヤモンドが1ct以上にも勝る優れたデザインの価値【511】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ジュエリーは製造物の商品であるわけですが、「美術品」のような要素もあると思っています。

その出来上がったお品に込められた「意志や思い」、これが最終的にユーザーに感じられるお品というのは、「哲学が入った絵画」のようで価値が高まります。

ダイヤモンドジュエリーは、宝石店では必ずあるものなので普遍的な宝石だと思われるかもしれません。

しかし実際は非常に希少価値の高いストーンなのです。

鉱物としての出土の様子にスポットを当ててみますと、ダイヤモンドこそ奇跡的なストーンであり、本来は地上の人間が手にするような機会はないのです。

深く地下に眠る鉱物が火山噴火などで地上に噴出して、その中でもこういった白く美しくなっていく奇跡的な段階をたどることで出来上がった貴重な石なのです。

ダイヤモンドになり切れなかった石というのも多くあり、装飾品としての宝石まで行き着いた選び抜かれた逸品になったことが奇跡なのでございます。

このたびのご紹介のダイヤモンドフラワーペンダントは、巷で騒がれる「カラット数」に関しての執着や固定観念を一度フラットにしてみてはどうかという問題提起が根底にあります。

ラインがくっきりとしてすっきりと目に映る理由は地金の「台」の緻密な作りにある

ダイヤモンドフラワーペンダントトップ:K18WG台。よく見る1粒ずつのタイプより全体のサイズが大きいです。

このデザインの構造が非常に優れています。

まず、花びら1つずつを六つ花で作ってあり、それぞれの小さな小粒の花びらごとに地金の台が設置されているのです。

そのくくり1つをさらに花びらとして六つ花を作った構造なのです。

さらにそこで地金が使われ、ラインのくっきりとしたかわいいフラワーモチーフが出来上がっているのです。

これでもカラットは1ct以下(実際0.9ctほど)だということに非常に驚かれるかと思います。

結局カラットは結果的なものなのです。

ジュエリーはストーンを披露するだけの物とは思っておりません。

地金との組み合わせや地金の使い方のバラエティーにより、ストーン+地金で成り立つものです。

ダイヤモンドもカラフルストーンの内の「透明色」であると思っています。

丸いフラワーに相性の良いラウンドチェーンを付けました。

チェーンの存在も大切、ペンダントトップのラインやフォルムにぴったりのデザインを選んで相性良く使うことで素敵なペンダントになるかと。。

3点セット:丸いラインをすべてのアイテムに意識した渾身のセット。

とことん丸いラインを意識しまして、ペンダントチェーンとブレスのラウンドチェーンが同じです。

そして、リングのフラワーブーケもペンダントトップと同じ六つ花でとてもすっきりとまとまりました。

あとがき

決して大きくはないけれど、よく見ると根本的な構造が際立っていたフラワーペンダントトップ。

このペンダントトップの作りには、製造者様が込めたこだわりが入っていると感じています。

ダイヤモンドのストーン部分だけに注目しがちですが、地金の台の作りとか使い方も大きくデザインの素晴らしさに影響していると思うのです。

細部までよく見ると「縁の下の力持ち」のような地金の役割に気づきます。

ジュエリーも表だけを見るのではなく、ひっくり返した裏側の構造を見るということも大切にしたいです(^-^)。

あるモチーフにだけ相応しければそれでよい、仏眼のような透かしが非常に美しい18金のブレスレット【510】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ヴィンテージネックレスやブレスの中で、「切子/切り子:きりこ」と呼ばれる、パーツをつなげたネックレスが人気です。

このたび、その切子とも少し違う、ヴィンテージ感たっぷりの美しいブレスレットをご紹介したいと思います。

透かしの形とマーキスカットの宝石がぴったり相性が良い

18金の地金においては、1パーツが1.5cmもあれば結構大ぶりなパーツとなります。

約18cm前後の一周ではつなぎ目部分の協力もあり、8パーツで成り立ちます。

透かしブレス:K18YG製。「仏眼:ぶつがん」みたいなマーキスカットが神々しいほどです。

この思い切ったサイズ感が素敵です。

そして更に1パーツの斜めのカットの効果も大きいです。

際立った1種のみを丸カンでつなげているのにここまで美しくなることに感動♪。

地金のすごさを実感する逸品です。

存分に透かしの綺麗さを眺められるという点では、芸術品ともいうべき存在。

3点セット:あまりにもクセがあるモチーフなので今までこの組み合わせしか浮かんでいません。

ネックレスが少し見にくいですが、マーキスカットというアーモンド形。

つまりブレスの透かしにどんぴしゃの形なのです。

これらを一緒にしないなんて納得いかないほどの相性だと思いました。

また、ネックレスのマーキスカットの細かさをブレスレットで強調してくれるということでは、一緒に並ぶ意味があります。

リングもとがった結び目デザインで、ここへ組み合わせるにあたっては、実は形を大いに意識しております。

あとがき

今回のブレスはそれほど地金を多く使っているとも言えないです。

透かしの部分がくり抜かれていますし、計りますと6gという重さです。

それでもこんなに素敵なのです。

g数ばかりにとらわれたり、宝石のカラットばかりにとらわれたいわゆる「数字」をポイントに置いたジュエリーの探し方はこういった品物を逃します。

そもそも視野に入れていないからです。

だからこそ見たそのまま感じた「気持ち」を大切にしています。

g数はあくまでも、美しいと思った結果の確認のための数値であり、一番はやはり「美しさ」こそが宝石を見る際に一番大切にしています。

重さが比較的大きくはない理由がこの透かし。

透かしは、いろんなデザインのポテンシャルがあるので目を向けております。

固定観念にとらわれないジュエリーの見つけ方を今後も続行してまいりたいと思います。

貴金属界隈ではそこら中に見かける普遍的なパイプロープチェーン、だからこそ多重で差別化をはかってみたい【509】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ネックレスチェーン、ブレスチェーンの中ではなじみのあるデザインの1つに「パイプロープチェーン」があります。

パイプロープチェーンの作りはその中身が空洞のパイプ状になっています。

よく「空洞」というキーワードと共に、「折れやすい」注意を促されているようですが、折れるほどの無理な動きはジュエリーにおいてはよほどです。

どうぞ丁寧にしとやかにお取り扱い下さいませ<m(__)m>。

丁寧に扱えば、太さが安心の存在感あるチェーンとして活躍してくれます。

このたびは、パイプロープチェーンが多重になったブレスレットの変遷をご紹介します。

一連よりも二連、最終的に三連で腑に落ちたパイプロープの美しい三重ブレス

K18YG製のパイプロープチェーンの2連ブレス。一連よりも個性が出ます。

パイプロープは、喜平、フィガロ、ベネチアンと並ぶくらい頻繁に登場のチェーン。

ペンダントトップが大きいものや、やや重めのものにバランスがよく合ってくると思います。

ペンダントトップの大きなものに華奢なチェーンではヒヤヒヤして気持ちが安心できません。

特にペンダントに関しては大ぶりなものも多く取り入れますので、パイプロープチェーンは有効です。

ただ、今まであまりにも多く入手してきましたので、特にロングの70-80cなどの希少さのある長さ以外は手放しているのも事実です。

あまりにたくさん出回ることがジュエリーの存在感が薄れるのです。

そこは大変勉強になるところでありまして気が抜けません。

この度のブレスレットは後に、更にめいっぱいの特徴を出すべく3連にリフォーム↓。

K18YGのパイプロープ3連ブレスレット。すごく金色が濃く目に映り差し色にさえなり得ます。

この三連ブレスが相応しいビッグペンダントがありまして、そのセットにこれを組み込みました↓。

3点セット:超ビッグなアメジストのペンダントには同じパイプロープの太いチェーン。そこへこのブレスを。

ペンダントトップがややしずく型であり、ブレスレット選定が難しすぎました。

そんな時にはペンダントチェーンと同じ種類にするというチェーンブレスにするという手がありまして、更にペンダントのボリュームに相応しく3連がとてもバランスが良くなりました。

それに比べるとリングはやや控えめに映りますが、マルチカラーが華やかなサファイアリングなのです。

ペンダントやブレスにやや押され気味なリングを何とかしたいですね(^_^;)。

あとがき

組み合わせを多く記事に書いていますのも、当「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップに「3点セット」があるからです。

あらかじめセットを決め、そのままお洋服に装っていただけるという便利なジュエリーなのです。

1点1点を選ぶことが時間を要し、いろんな案が混沌としてしまうところを、あらかじめこれぞ一番という選定を致しております。

それでも腑に落ちないものは時折、変えていくことがあります。

こうしてパイプロープも一番を目指すやり方で考えたのが結果3連使いのブレスというところに行き着いたのです。

セット組を考案するという役割を私が担わせていただくのですが、あれこれ悩む苦労も伴います。

ただ、付けて喜んでいただく役割はお客様にございます。

私がこれらを身に付けたことはございません。

お客様にふさわしいシーンでこれらのジュエリーの出番があることこそ私の喜びとなります(^-^)。

役割はネックレスとリングの橋渡しでありながら、1品だけの魅力も持ち備えるダイヤモンドのステーションブレスレット【508】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

多くの方が身に付けているジュエリーだから付けたいのか、みんなが付けてなさそうな個性的なジュエリーだから付けたいのか。

この両者は、価値観の違いというもの。

このたびは、その価値観があるとすれば、両者の中間的な存在のように解釈しましたステーションブレスレットのご紹介です。

地金のプレートのレールの間にダイヤモンドが駅のように並ぶデザインです。

「ステーションブレス」以外の呼び名があったはず、正式なこのデザインの名前が分かり次第リライトします

ダイヤモンドステーションブレス:K18WG台。レールは板状のパーツ。

ここ近年の大まかな「流行」として、このタイプがブレスで豊富です。

ブレスレットにストーンを設置のこういったタイプには、「テニスブレスレット」や今回のような「ステーションブレスレット」がありますが、どちらかというとテニスブレスレットは台の地金にストーンが設置でフルエタニティーにくっついたタイプ。

じゃあこの離れたステーションタイプはというと、ステーションの他に呼び名があったと思ったのですが。。

どこかで見かけてメモを取るのを忘れ見逃してしまったことを悔やんでおります(汗)。

見つかり次第、この記事に載せたいと思っています<m(__)m>。

ところで、この現在流行と見られるタイプのブレスは、数ある中で選んだ理由があります。

1つは、ダイヤモンドのデザインが交互に変わっている点にリズムが感じられたこと。

もう1つは何となく四角い感じが良かったからです。

すごく曖昧な表現ですが、この「感じ」とか「雰囲気」というものをとても大切にしていまして、間違いなく良いと思った理由になります。

よってこの多くの類似品多数の中からこのブレスレットが選ばれました。

さて、これを含めたセットの案なのですが、前案と後案の2つあり、最終的に後案で落ち着いたわけですが、両方の違いを何か感じますでしょうか。

3点セット(前案):ステーションネックレスに類似の配置が良いと思ったこと、リングにも合うと判断。
3点セット(後案):その後ぱっと見の骨組みの華奢さが気になりこちらへ変更。真ん中としての役割を感じます。

前案もよく考えたものでは有ったのです。

ネックレス、ブレス、リングすべてに葉っぱのようなモチーフが入っているところが揃っているということをポイントにしていました。

その後の後案は、全部に共通部分は特に無くても、付ける人間の身体の真ん中位置で、上下の橋渡しのような役割を感じました。

また、ピンクサファイア同士をつなぐ間のアイテムとした存在がなんとなくまとった感じを受け、こうしました。

ただこの組み合わせは、このブレスレットじゃない他の類似品でも代用が可能。

だからこそ、類似品の中でも少し個性あるこのブレスレットだったということです。

このアイテム1つだけでも特徴があったことでセットになったレベルもアップできるかなと考えた組み合わせだったのでした。

あとがき

その後、この度のブレスレットの同じ作りのブレスにどんどん出会っていきます。

K18WG台のガーネットxダイヤモンドコンビブレス。つなぎのレール部分のプレートが同じ作り。
マルチサファイアのK18WG台のブレスレット。これも基本的には同じ作りです。

前案、後案共に共通するのは、この度のダイヤモンドブレスレットに「ボタニカル」な雰囲気を感じ取ったところです。

「雰囲気」「感じ」「テイスト」とはっきりと目には映らない言葉が並びますが、実物は3次元の物体です。

それでも宝石には、その物質を越えたものが宿っているように思えます(^-^)。

極上のブレスレットを選ぶために。。2連より3連がある、類似でもっとボリュームあるものに負けるものはボツのケース【507】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」という事業を致しております。

建前だけではどうしようもない、本当の事を言っていかなくてその未来がどんな良い実りになるのか。。

そのように心に決めております。

その決意は品物のラインナップの変更に現れます。

そもそも最初の選び方こそ良くなかったのかもしれませんが、結果的にボツになったブレスレットをご紹介したいと思います。

大切なのは、その「理由」。この理由の所を中心にお話していきたいと思います。

「これが最高」と感じ取れないのはいずれ違和感を感じることになる

ボールチェーンツイストブレス:幾重かのボールチェーンをねじってある作り。K18WG製。

まず、シルバーカラーではなかなかデザインの良いチェーンブレスが見つからなく、同じボールチェーンつながりでネックレスと合わせるためにこれを選んだのです。

ネックレスに合わせて組み合わせをしたみたのがこちらのセット↓。

ボールチェーン同士でよく合うので、最初はこの組み合わせをしていました。リングの真ん中ともよく合います。

ところが、ブレスレットのあまりのボリュームの無さが気になり始めます。

大花のリングや、特徴あるパイプメッシュのネックレスにはふさわしくないレベルだと思ったのです。

このブレスの類似品でもっとボリュームのあるタイプも見かけたこともあり、特別にこのブレスレットである必要が無いと思い始めます。

そういったアイテムは、その正直な気持ちに従ってすぐなのか少し先なのかはあれど、結果的には内容をチェンジしていくのです。

このブレスレットはそれに該当するものだと判断したのでした。

個人のコレクションとは違った「事業者目線」の厳しさ

自分で集めている時だと、予算の範囲内などという妥協がありました。

妥協しても自分で許してしまいそのような集め方になっていたところもあります。

しかし、お客様を持つ事業となると少しの妥協は信頼の有無につながると肝に銘じております。

そういった見方から、一定の美しさはあったもののこのボールチェーンブレスは、これに変わるもっとレベルの高い類似品があることが見込まれ、辞めました。

あとがき

例えば、今回のブレスレットがペンダントチェーンだったら採用かもしれません。

ペンダントトップの存在がまだあるので、チェーンとしては十分なボリュームであると言えますし、柄のようになっていて綺麗です。

ブレスレットだったからこそボツになりました。

こうした厳しい見方をしております。

特に何かフィードバックをいただいたということはないのですが、これを見てどう感じるかは、事業者が「ノー」の場合、おそらくお客様も同様であるはず。

事業者が「イエス」でもお客様が「ノー」があるほどですので、当然です。

厳しくジャッジしながらレベルの高いラインナップを作っていこうと思うからこその廃止アイテムだったのでした。

アーモンドのような「マーキスカット」が美しく展開される出番の多いサファイアネックレス【594】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

特にカラーストーンが色とりどりではなくても、地金の18金のおかげでとてもきらめき華やかになるのが「ジュエリー」の良さではないでしょうか。

このたびは、ブルーが濃いサファイアとダイヤモンドだけがバイカラーで登場のマーキスカットで歩調を合わせたジュエリーセットのご紹介です。

変更がなく、最初からずっとこの組み合わせで腑に落ちていた珍しいケースです。

ポンパドール夫人がアイコンのマーキスカットジュエリー、これを主役のモチーフとして3点を組み合わせた記録

その昔、王侯貴族の時代のフランス。

「公妾(こうしょう):第二夫人みたいなもの」であられたポンパドール婦人をはじめ当時の流行のデザインであったことから、その男性の地位である侯爵(こうしゃく)からの由来の「マーキス」がそのアーモンド型を指します。

3点セット:マーキスカットはネックレスの1粒の形。ブレスやリングの形はこれをもとに決めました。
〇ネックレス : ダイヤモンド0.39ctとサファイア9.2ct。K18YG台。長さは43cm。

比較的親しみやすいボリュームで、バランスが程よいです。

幅は1cmもありませんが、1粒ずつのストーンにすべてK18YGの台が設置の作りの良いネックレスです。

バイカラーストーンとはいえ、地金のゴールドが入りますので、華やかになっています。

〇ブレスレット: K18YGのマーキスカットと調子を合わせた透かし。1パーツが1.5cmある結構な存在感。
〇リング: K18YG台のダイヤモンドとサファイアコンビのしぼりデザインリング。サイズは16号。

リングは地金使いが分厚くしっかりとしていてヴィンテージらしさがあります。

マーキスカットはクセがあり過ぎて、同じ形以外難しいです。

とはいえ、何でもないデザインだったとしたら、おそらくブルーサファイアが華やかにならないのです。

偶然に同時期に出会ったブレスやリングに感謝です。

あとがき

ブルーサファイアはジュエリーでは定番です。

やはりなんと言っても黄色と紺の相性がコントラストが美しいので、台はイエローゴールドの方がプラチナやホワイトゴールドよりもお勧めです。

これまで、ブルーサファイアは地味だからとマルチカラーになったものやフラワーモチーフになったもので特徴が出るという見方をしていましたが、この度のネックレスによって濃紺の高貴さみたいなものを知りました。

そして、ハートやフラワーのようにかわいらしさを持ち備えたものとはまた別の、大人びたモチーフも実は受け入れられやすいと感じております。

こういったテイストの組み合わせを今後増やそうというきっかけになったジュエリーだったのでした(^-^)。

ボタニカル柄はお洋服だけじゃない、マルチフラワージュエリーをとことん活かしたフローラルな装いの実現【593】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」という事業をさせていただいております。

ここには、たくさんのフラワージュエリーを取り入れてまいりました。

フラワージュエリーには、美術品のような素敵な作りとかわいらしさがあります。

このたびは、フラワージュエリー同士をうまく組み合わせ、特に「ボタニカル」な雰囲気を出すように組み合わせたセットをご紹介したいと思います。

セットの組み合わせのチェンジもありましたので、どんな風に変わったのかなども是非お楽しみいただければと思います。

宝石に葉っぱのモチーフまで入っているデザインに感謝、それこそがボタニカルになる決め手

まず、ボタニカルなリングの素敵さからがスタートです。

〇リング:K18WG台のマルチカラーのボタニカル花が大変美しいリング。幅12mm程。 サイズは14号。

マルチカラーの中身は、ペリドット、アメジスト、サファイア。

このリングの特徴は、葉っぱがたくさん表現されているボタニカルな雰囲気のマルチストーンであることです。

ここを軸として同じようにボタニカルをテーマにネックレスやブレスを決めていきました。

〇ネックレス : ダイヤモンド0.5ctとK18WGのフワフワラインのステーションネックレス。長さ39cm。
〇ブレスレット: K18WG台のダイヤモンドステーションブレス。四つ花、スクエアカットのダイヤが交互に配置。

地金がなかなかの厚みです。

留め具がこのタイプでは珍しい、引き輪とダルマ板です。

3点セット(前案):リングだけにカラーが入りますが、どのアイテムにも葉っぱみたいな雰囲気が入ります。

その後、ネックレスにちょっと物足りなさを感じ始めてしまいました。

そして、結構なチェンジをしたのです↓。

3点セット(後案):リングだけそのままで後はすべて変わりました。

まず、ブレスがPT850で抽象的ですが、ボタニカルな雰囲気です。

ペンダントは、その他が柄のようになっているのでうるさくならないようにサークル型に落ち着きました。

ただ2ctのかなりのもので、台とチェーンはPT900/PT850。

じゃあ、あのネックレスやブレスはどこへ。。

ネックレスは残念ですがその後他の組み合わせがどうにもこうにも案が湧いてこず、廃止。

そして、ブレスは、こんなところへ行きました↓。

3点セット(ブレスの行き先):付ける位置としてはピンクが上下で透明が真ん中という良きバランス。

あとがき

お洋服の装いに、最後にお洋服に合わせながらジュエリーを選ぶことが多いと思います。

はたしてそれだけが装いの順なのかを考えると、ジュエリー自体が最初にあって、それに合わせたお洋服を後から考えるような順もあると思います。

実際に、クセのある難しい鼈甲(べっこう)のジュエリーの難しさの研究の際に後からお洋服を決めていく方法をやってみました。

そうして、ジュエリーの出番をどんどん増やし、コスパの良いジュエリーになるよう工夫しています。

流れは1つの方向だけではない、逆発想もあるということです(^-^)。

しとやかなリボンジュエリーはこれだ、ブラウンテーパードダイヤがしっかり利いたペンダントタイプのフォーマルジュエリー【592】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ダイヤモンドのカットの種類は様々。

1種使いもあれば多種のカットが組み合わせられデザイン性にあふれた混合タイプもあります。

このたびは、迫力とダイナミックさを最も感じている「テーパードカットのみ」のタイプでそろえたジュエリーをご紹介したいと思います。

あのストライプ状に走る柄がとても粋で美しいと感じています。

そういうものを1種にしぼってとことん装うという組み合わせになります。

意外な情報、リボンは四角いアイテムと相性が良いこと

〇ネックレス :K18WG台。トップのサイズは縦2cmx横2.5cm程。チェーンはK18WGのベネチアンの70cm。

ブラウンダイヤモンドのリボン型がシック。

動きのあるリボン型が多い中落ち着いたフォーマルなタイプがかえって特徴が感じられるリボンです。

チェーンをボックス風なベネチアンにしたところも四角モチーフを意識したことからです。

〇ブレスレット:K18WG製。線径の頑丈なボックスチェーンの四角フォルムが特徴。 3mm幅程度。
〇リング:リボンペンダントとぴったり。ブラウンがかったテーパードカット。1.8cm幅。K18WG台、13号。

こちらは、示し合わせたようにリボントップとぴったりのブラウンダイヤモンドのテーパードカットなのでした。

こういったボーダー柄みたいなリングも、一応「柄」になってしまうので、ジュエリー同士のコーデも難しいです。

そんなことから、全く同じテーパードでしかもブラウンダイヤモンドであれば、相性が近づきます。

そういった意味では、出会うべくして出会った組み合わせなのだと心が躍ります。

それともう1つ。

どんなデザインのリボンでもだいたいそうなのですが、四角いモチーフと相性が良いこと。

これも過去にいくつものリボンリングに悩みながら、「いったいどんな形と合うのだろう」と時間をかけて考えていったことです。

四角が合う理由がはっきりとこうだと断言はできかねますが、1つにリボンの結び目の四角とリンクするということがあるのかもしれません。

リボンの先が多少左右アンバランスだったりロールしていたり、動きがあったデザインだったとしても結び目だけは常に固定だと思うのです。

どうぞいろんなリボンジュエリーで確認してみて下さいませ。

3点セット:この組合わせは最初の案からずっと変わらず継続という珍しいケースでした。

あとがき

ブラウンダイヤモンドは白にはかなわないレベルだと言われていますのも白こそが正直な姿だからだということなのです。

とはいえ、ブラウンダイヤモンドも自然なうっすらとしたブラウンカラーなら程好いですし、デザインのすごさがそういったことをゆうに超えていました。

完璧な文句のつけようがないジュエリーはフォーマル過ぎて近寄りがたさもあるもので、ブラウンダイヤモンドだからこその親しみやすさも感じています。

素敵なアイテムを見逃さないように、1点のジュエリーを多角的に見ていきたいと思っています(^-^)。