3個連結のマルチカラーペンダントトップのデザイン違いをダブル使いで攻めたジュエリーコーデ【521】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

3個連結タイプのペンダントトップは華やか。

1粒よりも連結タイプでボリューム感も増します。

更に3個連結をツイン使いの様子をお届けしたいと思います。

3個連結タイプの中でK18WG台を選ぶ

3個連結というのは、ペンダントトップのチャームのような1粒が3個連なって1つのトップになったもの。

1つ1つの粒が結構はっきりしていて、マルチカラーだというところにも特徴があります。

3個連結:K18WG台。間にダイヤモンド。バチカン除外で縦3cm。ペリドット、シトリン、ブルートパーズ。

よくダイヤモンドのフラワーでこういうタイプがあるようですが、それと比べるとこちらは、カジュアルな感じです。

一番上が楕円、下2個がスクエアというのも、幾何柄調で面白い。

天然石は、上から、ペリドット、シトリン、ブルートパーズです。

K18YG台の方が青味カラーには合っています。

結構枠がしっかりしていて、1粒もはっきりとした大きさがありまして、間に入ったちょんと小さなダイヤを含めて、1パーツで縦1cm程になります。

裏を見ると作りが良いのが分かります。

裏の台(K18WG)の作りを見てみると、しっかり感がより分かります。

そして、さらにその後そっくりさんが登場します↓。

類似ですが、少し違うところがかえってお洒落。これを1本のチェーンに通します。リングはトパーズ。

リングのモチーフも四角でペンダントと調子が合っています。

リングもマルチカラーという案もありますが、ペンダントが主役と考えると、この場合リングは控えた存在。

ただ、リングの厚みはたっぷりであり、ブルートパーズ1色であることが全体の「青味カラー」をまとめてくれているのです。

あとがき

連結タイプはフラワーでもいくつか見てきました。

フラワーはかわいいのですがクセもありますので、四角のモチーフの抽象的な雰囲気の方が、お洋服とのコーデは決めやすいと思います。

フラワーの連結タイプ。モルガナイトとグリーンダイオプサイトコンビ。

赤みのマルチカラーだとイエローゴールドでツイン使いでやってみたことがあります↓。

イエローゴールド台のツインタイプ。似ているようで違う2つというところが良いのです。

1つでは迫力が無ければ数を増やすということで華やかにする方法の1つ、ツイン使い。

もともと連結していたものをさらに並べるというのがめいっぱいの華やかさの表現となりました。

もしかして、台の色が違う2つのツインでも別の面白さが生まれそうです(^-^)。

プチペンダントにボリュームを加える方法、1本のチェーンに小花を2個通した結果が2倍を超える不思議【555】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」というレンタル事業をさせていただいております。

当ホームページ内で受付させていただいておりますが、その他ブログにも<ジュエリー>のカテゴリーでそのジュエリー同士のコーデや装いの面でのご提案もさせていただいております。

ジュエリーもお洋服や他の小物類とのまとめが最終的な装いのゴールだと思っております。

お洋服やバッグや靴との組み合わせのアイデアや工夫で素敵なスタイルが出来上がることもできるのです。

ジュエリーそのものの良さが活きるのも埋もれてしまうのもそのコーデにあると考え、とても重視している点になります。

このたびは、人気のストーン「ブルーサファイア」の小花チャームペンダントを2個付の方法で装いに遊び心と躍動感を出していきたいと思います。

プチペンダントの2個の重ね付けは段差の2連とどう違うのか

ジュエリーの小花チャームはよくあるモチーフなのですが、全く同じものを探そうとするとなかなかないものです。

それぞれのストーン違いの味わいとかちょっとしたカットの違いで随分と変わるものだと多くのフローラルジュエリーを取り扱いながら感じています。

1つのお花だけでも可愛いのですが、類似品を2個隣に重ね付けするとどうなるでしょう。

ストーンのカラーの美しさが広がり2倍になることでボリューム感が出てきます。

もともと別々の1個ずつのペンダントトップでした。これをこんな風に隣に同じチェーンに通します。

片方が葉っぱ付きというデザインの違いがあったことも面白い違いで2個の意味が増します。

グリーン色のエメラルドも追加されたことでカラーに奥行きが出ています。

では、ボリューム感やにぎやかさだけ加わったのでしょうか。

何かがもっと加わって雰囲気が高められたような気がしてなりません。

こうして、1+1=2以上のテイストが生まれたことになるのです。

上下の段差で2点のペン段に分ける重ね付けの方法よりもこの場合は効果的であったと。

そうして、このペンダントが完成したところでブレスやリングをセットにしていきます↓。

〇ブレスレット:K18WG台の花びらモチーフとダイヤモンドコンビのデザインブレス。

細口ながら地金はしっかりとしたもの。花びらモチーフ部分がマットな素材感と、光沢な素材感で交互に配置のツートンカラー風。

リングにもサファイアが入っているものを組み合わせていきます。

お花は透かしですが、同じ5つ花です↓。

〇リング:K18WG台の真ん中にサファイアが1粒。花びらはパヴェダイヤモンドが大きく広がる透かし花。14号。
3点セット:全体像はこんな感じです。

ペンダントチェーンは切れやすいと言われるシリンダーチェーンです。

小花だからこその2個付でも重さに影響がないことも考慮の上です。

この考え方を引用いただく場合は、チェーンの強度とトップのボリュームのバランスが安心できるような調整が必要となりますのでチェーンの方にもお気を使いいただきますよう。

あとがき

お勤めなどに身に付けるジュエリーは、会社である程度の華やかさの制限があることが多く派手になり過ぎないよう気を使いがちです。

しかし、首元を可愛く飾ることのその心地良さこそ実はとても大切。

人とのかかわりの多いお仕事ではお話する時のお顔周辺は大切なスポットなのです。

少し華やかさが出るには。。を考えたときに、重ね付けは粋に仕上がる工夫の1つです。

ジュエリーそのものは製造された直後の姿に過ぎません。

そこからワードローブに溶け込み、独自の使い方や装い方は今度はユーザー様がその後の使用の中で工夫して行ける醍醐味なのです。

「スタイリスト」になったかのように、真剣にその組み合わせや集まりで生まれる素敵さを表現していってくださいませ。

「遊び心」は「適当」とは非なるもの、「真剣に遊ぶ」という意味なのでございます(^-^)。

カラーストーンペンダントのカラーが偏り過ぎないフォローをしてくれるマルチフラワーリングの存在【553】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「マルチカラー」というのは装いには大変ありがたいカラーです。

色とりどりではなくても3色以上がマルチカラーの定義です。

たとえ〇〇系と色が偏っていてもそれは3色混じっていれば、それはマルチカラーなのです。

他の色が入りこむことでさらに別のアイテムとの組み合わせコーデの際にまとまりやすくなるのがカラーが豊富であることの融通だと思っています。

このたびは、1点のローズクォーツの淡い桜色に合わせた3アイテムの組み合わせでセットを作る際に取り入れたマルチカラーのリングに目を向けていきたいと思います。

ローズクォーツのミルキーな桜色ピンクの色自体が難しめの覚悟

そもそもローズクォーツがローズクォーツ同士以外のストーンと合わせることがまず難しいと言えます。

それでも同じストーンではないのに相性が良いことを実現するためには、「マルチカラー」に助けてもらえることがあります。

特にローズピングが入らないマルチカラーのフラワーリングを組み合わせた例。
〇ネックレス:K18YG台。ローズクォーツ。サイズは、バチカン含まず、縦25mmx横15mm程。88cm。
〇ブレスレット:K18YGのボックスチェーンのねじり固定デザイン。ゴツゴツとした手触り。
〇リング:K18YG台。左から、ブルートパーズ、ピンクサファイア、ペリドットの予想。サイズは13号程度。

ブルーやピンクも入っているマルチフラワーリングがローズクォーツペンダントに合うと解釈して合わせました。

写真だと少しカラーが変わりますが、実物はもっと馴染み腑に落ちております。

フラワーじゃなくても丸型同士でこちらもOKかと。

とにかく、台はイエローゴールドで合わせておいた方が良いです。

台の色が違うことは、本当に注目したいマルチカラーとペンダントの相性に目線がなかなか行かなくなり、「ちぐはぐな組み合わせ」の印象になる危険性があるからです。

あとがき

このたびは一例としてマルチカラーの中に共通部分を見出すやり方です。

その他の方法も1つ。

ペンダントの表面のツルツル感の統一です。

例えば全く違う色のストーンのリングであっても、ピンクとは比較的相性の良い「スモーキークォーツ」のなどの茶色リングのストーン部分がつるつるでおなじ楕円形をしているという共通部分があれば合ってくる可能性があります。

この時も地金はイエローゴールドでそろえていますので、カラーの部分で共通している点を地金ですでに押さえているという見方もできるからです。

目指すゴールはすっきりまとまって「粋:いき」になることですから。

このたびの工夫をどうぞジュエリーを同時付けする際の引き出しの1つにいかがでしょうか(^-^)。

黒じゃありません!赤なのです、四角枠の向こう側へ吸い込まれるような深紅のガーネットペンダントの儚き運命【551】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

宝石には、カラフルな色の展開があります。

この色の展開こそが宝石らしい色とりどりである価値だという見方をしております。

四大宝石と呼ばれる4種のダイヤモンド、ルビー、エメラルド、サファイアが注目されますが、もっと他にも魅力的なストーンがあります。

その中でもガーネットはとりわけ王道な色。

同じ赤のルビーとも違い深くダークな色です。

このたびは、ガーネットの素敵さが存分にお伝えできるようなその世界観へ私がご案内致します。

ガーネットペンダントの小粒から大粒へ

個人的趣味で恐縮ではありますが、四角い形がとてもかっこいいと思っています。

ジュエリーアイテムも四角やスクエアに注目し、その形でそろえるだけでも統一感が出来て、素敵になることを実感しています。

ガーネットの大粒もなかなか出会いにくいのですが、小さいものは数多いので、やはりできるだけ大粒が個性的で希少価値が高くなると思います。

それでは、最初は小粒だったところからのガーネット中心のジュエリー同士の組み合わせの変遷をどうぞお楽しみくださいませ。

小粒をこんな風にチェーンネックレスと重ね付けで華やかに。。
四角フォルムを意識した18金イエローゴールドベースの組み合わせ:ペンダントトップとリングがガーネット。

この小粒からのレベルアップでペンダントを大粒に変えていきます↓。

大粒のガーネットペンダントのセット:アイテム数を減らしボリュームをアップ。

ブレスのスクエアの透かしは、ペンダントやリングの形にリンク。

私の実感からお伝えできることは、「隙間も形である」ということです。

アイテム自体の形だけではなく、透かしが作る隙間は十分なデザインなのだと言えます。

〇ペンダント:K18刻印の銀色とゴール巾広チェーン45cm。バチカン含まず縦18mmx横13-mm程。
〇ブレスレット:K18YGの透かしプレートを2つ折りしたようなチェーンの巾広デザイン。
〇リング:K18YGにガーネットがパネル状に配置のリング。上下の透かしが美術建築的。サイズは12.5号程。

このリングを「パネルリング」と名付けておりまして、レトロで素敵なデザインです。

上下の瓦のような透かしデザインがエレガント。

大粒の四角の天然石は欠けやすい

その後の展開としまして、実はペンダントトップに損傷が起こり、ペンダントトップを取りやめました。

ガーネットの硬度はそれほど高くありません。

どこかにぶつけたりしたことで、欠けが簡単にできてしまうこともここで知ったことです。

その後のセットの組み合わせの見直しで、ペンダントトップにはツインのマルチカラーのパネルバーデザインを2個に設置。

残りのアイテムはそのまま続行しました。

以前より、スクエアの1マスのサイズのバランスは良くなったと思います↓。

新しい組み合わせ:四角の1マスのサイズがどれも同じくらいであるところが足並みそろった感じです。

あとがき

組み合わせは、「本物志向のレンタルジュエリー」をさせていただいております事業では私の重要な任務です。

この組み合わせ作業が無いと、あらかじめセットされた使いやすい特徴が薄れます。

このコーデあってのラインナップなので、ここで私が苦労をする場面となります。

この苦労がまたとても楽しくやりがいのある作業なのです。

その後、レンタル後はお客様はとても楽で、急いでいても悩むことなくそのまままとめて身に付けていただくだけでよいというメリットがあります。

この私の役割を有難く思います。

ただ、自分で組み合わせたいという思いもあると、単品コーナーというのも増やしていっています。

美しいプラチナのY字ネックレス、これをどう装えばとびっきり素敵になるのかを全力で考えた前案と後案【536】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

地金だけのネックレスがとても素敵です。

ストーンが入っていない代わりに細工された別の素敵さを見つけることができます。

この度は、PT850製の銀色が美しく輝くスタイリッシュなY字ネックレスをご紹介したいと思います。

そして、他のジュエリーとの組み合わせも考えジュエリーのセットを決めました。

その後の考え直しで後案というのもございまして、どうぞ前案、後案ともにご覧いただければと思います。

なぜ前案を変えたのかの理由と発展について

最初はこんな風に組み合わせています。
〇ネックレス:PT850Y字ネックレス。長さは、最長72cm。
〇ブレスレット:K18WG製パイプロープチェーンブレス3連(3本)。
〇リング:ダイヤモンド、ルビー、サファイアのトリコロールカラーの色使いの2点のリング。サイズは左15号、右13号程度。

ただ、この案は、トリコロールカラーのリングが2個使いになっていまして、その後のボリュームアップとセットの中の数を「3」に絞る見直しからリングは2点共廃止。

3点セット(後案):3点ですっきりとまとめました。前と共通するところは四角いフォルムを意識したこと。

ペンダントの先の滝のようなストライプラインはリングにリンク。

リングの形とブレスがリンク。

それぞれの共通点で関連付きながら、このセットになりました。

リングのガーネットとヘマタイトのコンビが暗い色なので、前案よりもクールな印象です。

何しろ2個のリングを1個にしまして、その1個のボリュームは迫力あるものです。

あとがき

以前は、個人で集めていたコレクター時代からの流れで始めたレンタル事業なので、その名残がやや普遍的なボリュームのリングに現れていることがまだありました。

集めていた時代と事業として継続することの大きな違いを感じています。

集めるのは個人なので妥協していても気になりませんでした。

しょせんは自分使いのみだったからです。

しかし、事業となると自分が一切使わないお客様が使うからこそ、妥協が出来ないという逆説があります。

そうしてどんどん昔の収集時代の面影が消えていきました。

この消滅は事業の細かな一歩ずつの発展と見て、私としては喜んでおります。

何より、3点セットとしてすっきりとまとまることができて良い結果になっていると思います。

ただ、懐かしい収集時代の名残は、変更前の動画として残っていきます。

比べながらあれこれ感想を持っていただける面白みもありますす、変更した理由や考え方の変化なども隠さずお伝えできればとbefore/afterを残してあるのです(^-^)。

コハクとコパルの違いが正確に分かる人などいるのだろうか、天然樹脂そのものがジュエリーになった特殊な素材に注目【520】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

琥珀(こはく)のコニャックカラーと呼ばれるオレンジが非常に美しいです。

琥珀のネックレス。65cmくらいのミドルレングスです。留め具にも琥珀が使われています。
こちらはブレス。ネックレスにばっちりと合います。とても軽いのが琥珀の特徴です。

このブレスに関しては、購入時にコハクかコパルか不明との情報をいただきました。

カットが多面カットの粗めでいびつなところがとても美しいです。

これらの琥珀に合う、ヴィンテージ感たっぷりの透かし台のK18YGが美しいリングをご紹介したいと思います。

コハクとコパルの違いなど簡単には分からないが、定義がしっかりある

琥珀(こはく)は厳密には、コハクとコパルがあるのです。

コハクの方は「完全に化石化」されたもの。

コパルの方は「半化石化」の状態のもの。

半化石化は化石化が完全なコハクより弱いということなのです。

ただ、コパルにしても、年月は数百年-数千年の天然樹脂というものなので、はるか昔の素材であるわけです(コハクはうんと昔になります)。

そうしますと、コパルでも相当貴重な素材になります。

コハクは、火に燃やすことができてしまうので、当然コパルもですが、火には近づけてはいけません。

鍋料理、焼き肉料理などのお食事に琥珀ジュエリーは控えることをおすすめします。

コハクもコパルも一般的に琥珀(こはく)と呼んでしまっていることが多いようです。

今回のお品も果たしてどちらなのか不明とのことです。

琥珀のリング:K18YG台。飴みたいな立体感ある粒。サイズがビッグなので迫力あり。中身有り。

中に木の葉の軸なのか木の幹のかけらなのか、何かが入っています。

台の透かしも凝ったものです。ヴィンテージ感たっぷり。

琥珀のリングが18金の台に乗ったものがそもそも希少です。

琥珀は削ること自体リスクが大きく割れやすいので、加工が難しいとされている素材です。

だからこそ、それでも作られたこのリングが貴重なのです。

試行錯誤の末行き着いた組み合わせがございます↓。

ベースはイエローゴールド。リングの多角形がペンダントの8角形とリンク。

もうすでにこの時点で、琥珀は樹脂という実態を忘れています。

鉱物であるストーンと同じに考えて宝石のラインナップに当たり前のように並んでいることに改めて驚きます。

鼈甲も同様ですが、やや市井的目線からは、琥珀の方が少し人気が高いように思えます。

あとがき

上述のように、琥珀(こはく)や鼈甲(べっこう)は天然樹脂であり、天然石とは違った分野の素材ということでした。

同様に、海の産物である「シェル」や「珊瑚」や「真珠」も宝石の仲間としてこれまで括られてきました。

海、山、川などの自然の中の産物であるという括りでは一まとめになっているのです。

琥珀や鼈甲も近年はもう素材が見つからないとのことで貴重な存在です。

昔の品物がごろごろと箪笥の中に昭和時代の品物として眠っているかと思います。

「ひいおばあちゃんのネックレス」などとということをテーマにすると、随分実家の箪笥の奥に琥珀が眠っていることでしょう。

うまく活かせると良いですが、ごつ過ぎて装いが難しいのが現実です。

そのごつさを新しい形で装えるお手本があれば嬉しいですね。

1つコツのような考え方として、和風に合わせないことかな。

琥珀や鼈甲を「和」ととらえる固定観念を脱し、「洋」の装いに取り入れると新しい形の装いが生まれやすいと見ています。

あくまで私見ですが(^_^;)。。

ライスパールをあこがれの3連段差ロングへ組み直しの際の判断、「テグス」はたたむとうねりが付いてしまう問題をどう解決するのか【519】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

お米のような粒のライスパール。

ヴィンテージネックレスでは同じ長さで多重のショートデザインが多いです。

ライスパールの粒の形状には歴史的な変遷があり、その後の品質改良において、近年形が整っています。

ヴィンテージ物で形が乱れているものこそ古い品物であると判断できる1つの見方です。

比較的近年のライスパールだと思われる粒が整ったものは、素敵に前身をかざってくれるのではないかという甘い夢を抱き始めます。

そして、ライスパールの中古品をいろいろ寄せ集めまして、一度バラバラにし、3連段差ネックレスを作りましたのが2017年くらいの挑戦でした。

ラインがうねってしまう原因は通す糸が「テグス」のせい、「生糸」は細すぎて着れやすいジレンマ

一番長い連で95cm。ここまでロングのライスパール製が珍しいです。自作ならではの実現でした。

その後、腕の未熟さから、組み直しをプロのリフォーム屋さんへお願いしました。

通す糸以外の材料をすべて当方で手配の上でした。

組み直しの目的が、「テグス」を通していたからたたんでうねりが出てしまい消えないことから「糸」で要請。

ところが結果は同じテグスが通されていました。

連絡ミスと確認ミスだったこともありますし、糸でロングの重みを支えきれないから切れやすくなるという現場の作業者様の判断からだと思います。

ということで、自主製作でも分かっていた、テグスを通したライスパールロングネックレスは、たたまないで収納する工夫をしなければいけないという点をお伝えしておこうと思います。

もし、糸でロングの3段ものライスパールネックレスを通していたら、糸を通す穴が限界があり、どうしても細い糸でやらざるを得ないということ。

糸を通す最中に切れてしまうリスク、出来上がってもロングのため糸が切れるリスクが大きいことがあります。

そうであるならば、とりあえずテグスで通し、保管に工夫をユーザーに委ねるということになるのです。

テグスでということならどこかへ吊り下げてウエーブの跡が付かない収納の工夫を覚悟の上ということになりますね。

クラスプの2種の価値比べ、「メッキでデザイン性あり」か「SV925のシンプルデザイン」か

取り換える前のメッキのクラスプ:これはこれで大変お洒落ですが、残念なことに、メッキです。
バラの彫りのシルバークラスプ:925製。前のクラスプと比べると素朴ですが、シルバークラスプと呼べる品物。
シルバークラスプの刻印:「SILVER」と刻印があるシルバークラスプは、シルバー925のことです。

クラスプにも、シングル、ダブル、トリプルとあって、今回は3連なのでトリプルを必要としていました。

お店は、「genuine」様という天然石の連売りのお店でお世話になりました。

あまりない中、薔薇の彫りが素敵なトリプルが見つかって満足しています。

メッキよりもやはり、SV925の方に価値の軍配が上りそうです。

あとがき

最後に、シルバークラスプについての更なるお話を少し。。

真珠には決まってシルバークラスプが使われる理由があります。

なぜ、K18YGやK18WG、PT900が使われないのかの疑問の答えになります。

カチャッと柔軟に閉まる、はめ込むなどの対応ができる地金素材がシルバー925がダントツなのです。

これを、K18WGなどのクラスプで取り付けると、シルバー925程の機能が働かず、曖昧な留め方になって落としてしまったりなど、シルバーにかなう他の地金がないとのこと。

もちろん、メッキクラスプも、ものの見事に、使っているうちにだんだんカチャッという音がしなくなり、いずれ機能が薄れ、留めにくくなったりした経験があります。

よって、どんな高級な真珠にもシルバークラスプしかあてがわれない理由はずばりそこなのです。

高級感を出すためとか、真珠のレベルに合わせて、K18YGなども付けられているお品もありますが、実際の着用を考えると、真珠にはやはりシルバー925のクラスプであるべきなのです。

マルチフラワージュエリーの美しい組み合わせの考案、際立つペンダント意外はひかえめな形でペンダントになじませた【535】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ジュエリーのお花のモチーフはとても素敵です。

エレガントであり可愛く、親しみやすいジュエリーモチーフの1つなのですが、クセのあるモチーフだということもこれまでのいくつかの記事でお話してまいりました。

このたびは、当「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップにたくさんのフラワージュエリーを取り入れてまいりましたその中から、難しかったセットをご紹介。

ペンダントの多重フラワーに合うブレスやリングがなかなか決められなかった苦労がありました。

ぴったりを見つける難しい作業よりも「マッチする」という考え方で探した組み合わせ

ペンダントは、花びら1つ1つにガーネットがあしらわれた多重花のペンダント。

そこそこ大きめの直径があるのでその存在感は間違いありません。

これを中心に他のアイテムを考えていきました。

多重フラワーの迫力に合うようにどう組み合わせればいいのか随分悩みました。

最初の案:ブレスは1休止してフラワーに関係ない2個付で。リングは寒色系マルチカラーのお花。
〇ネックレス:長さ60cmの段K18WGの木目調チェーンにトップがガーネットの大花。
直径2cm強。ミステリアスな暗めの赤紫色。
真ん中部分は一部地金がK18PG使い、それ以外はK18WG台。
〇ブレスレット
:K18WGの木目調チェーンブレスと18cmのダイヤモンド1ctの台がK18WGのテニスブレスの2本。
〇リング: 左-お花3色マルチカラーリング。
一番上から時計回りに、ブルートパーズ、アイオライト、ロードライトが―ネット。
寒色系のカラーが集合し、パヴェリングやペンダントにマッチ。サイズ13号。
右-ピンクxブルーxパープルの寒色系のマルチカラーパヴェリング。サイズ16号程度。

その後、リングの2個付をやめていき、1個へ絞る際に右のパヴェを配し、左のブーケタイプはもっとカラーがマッチする青味の方へ移動。

そして、新しい組み合わせが生まれました↓。

後の案:全体にピンクに色を寄せました。すごく難しかったですがこれで腑に落ちました。

頑張った点は、モチーフにあまりに特徴のあるペンダントトップ以外はあえて特徴をひかえめにすること。

そうしてなじむ3点として出来上がりました。

あとがき

こうして、時々見直しながら、腑に落ちない組み合わせを改良して常に渾身の選択の組み合わせを作ることを心がけております。

人によって感じ方は様々ですが、何度も、日にちを変えて改めて見直しながら考えていく組み合わせの場面はお仕事の一番の「力仕事」のようなものです(^-^)。

美しさは暗さにも宿る、ダークな生粋のスモーキークォーツの大粒ジュエリーセットを18金イエローゴールドベースでまとめる【550】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

インテリアは茶色ベースでまとめています。

お洋服だと茶色は難しい、されどとても落ち着く暖か味のある茶色をインテリアに取り入れ、そこへ薔薇柄のクロスを設置したスタイルです。

そんな茶色好きが転じ、いつからからジュエリーのストーンの色にも茶色を探し求めるように。。

そして、「スモーキークォーツ」という茶色の水晶を知ります。。2010年代前半のことでした。

そんな中、ビッグな四角いフォルムのヴィンテージ風スモーキークォーツのリングに出会います。

〇リング:K18YG台のサイドの透かしが特徴のスクエア型スモーキークォーツの大粒。サイズは17号程度。

↑こちらが、元々持っていたスモーキークォーツの大粒リング。

とても迫力があり、これ以上の大粒リングをスモーキークォーツで見たことがありません。

好きなストーンをとことん味わえる、自作のロングネックレスとの組み合わせからのスタート

そして、その後2015年辺りのこと、天然石の問屋さんで連を購入して自作のネックレス作りの趣味をスタート。

そんな中で、元々持っていたスモーキークォーツリングにぴったりの四角い珠のスモーキークォーツの多面カットの連に出会います。

そして、K18YGの留め具を設置してレベルを上げた自作品を作り上げることをしていきます。

スモーキークォーツロングネックレス(自作):留め具はダルマ板と引き輪とつぶし玉のすべてがK18YG製。

自作ロングネックレスを廃止、18金との組み合わせの本格的ジュエリーセットへの変遷x3案

私は、「コーデ」を得意としておりまして、当「本物志向のレンタルジュエリー」でも組み合わせのセット組をあらかじめ決めておくというそのお仕事を自分で決めました。

「渾身の組み合わせ」というのは「付け回し」が複数あったとしも1つだと思います。

その「一番」を決めるというもの。

ただ未熟な部分もあり、いろんな案の変遷で組み合わせをレベルアップしていくよう見直しを何度もしています。

この度のスモーキークォーツの1-3までの3つの案の中で一番最初のイエロゴールド台の大粒リングが最後まで残ります。

その様子を写真で是非ご覧いただこうと思います。

それぞれがその時の「渾身のセット」であったことは紛れもなく事実でした。

それでも気持ちとお客様のフィードバックの解釈と考え方のその後の変化で変わっていったのです。

その様子をどうぞ興味深く追っていただきたいと思います。

1案:元々収集のスモーキークォーツのリングに自作のネックレスと木製の「ヴィトン」製のバングルを配置。

その後、ジュエリーのセットで見た時の全体のレベルアップで地金の存在の重要性を重視。

天然石の「連」タイプをこの時同時に全面廃止。

個人的に好みの「珠」をつなげたネックレスだったのですが、現実的にはあまり価値がない、受け入れられないということを初めて知ったのです。

そして、18金の割合をどんどん増やしていき、本格的な「ジュエリー」にしていきました。

2案:ゴールドが目立ってきました。ペンダントはリング以上に大粒、そして生粋の天然カラーです。
〇ペンダント:K18YG台。無処置のビッグスモーキークォーツ。縦25mmほどの大粒。無処理。長さは71cm。
〇ブレスレット :デザインの違う2連。無地ライクなボックス調K18YGと柄入りのボックス調K18YG。

その後、ブレスレットの普遍性が気になり、同時にこうしたあいまいなチェーンの2連付けなどを廃止。

もっと特徴ある1点だけのブレスへ変えていく見直しをしまして、引き続く3案へ落ち着きました、2022年のことです↓。

3案:残念ながら、スモーキークォーツのビッグペンダントは割れました。リングだけが最後に残りました。

天然石は、割れてしまう儚さがあります。

むき出しの大粒の注意点は表面に欠けやキズが入りやすいこと。

この最終的な3案に対しては、とても和風な雰囲気が作れたと感じ腑に落ちています。

スモーキークォーツはリングだけしか残りませんでしたが、四角いモチーフの意識でどのアイテムにもそんな四角い概念が入ったまとまった組み合わせが和風に出来上がった結果に至りました。

あとがき

スモーキークォーツの世界観十分に味わっていただけましたでしょうか。

茶色という非常に地味で渋い色なのにこんなに美しく主役になることができるのも、結局は、地金の18金の支えがあってのこと。

ジュエリーというものが「ストーン+地金のコンビネーション」であることを改めて実感しています。

綺麗な赤いルビーやピンク色のサファイアなどもエレガントですが、スモーキークォーツの暗いカーキ系の茶色こそが「茶水晶」の本来の鉱物の時の姿なのです。

ジュエリーになってしまうと見方がどうしても表面に行きがちですが、ストーンのその姿はベースに地球から飛び出した偶然と必然が入り混じった過程があったということ。

ダークな美しさにはそんなところが詰まっているのではないでしょうか(^-^)。

1点ずつのジュエリーアイテムを活かして3点組み合わせで作り上げる小宇宙はセットを組み合わせる本人の裁量が物を言う【534】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当「本物志向のレンタルジュエリー」では、セットになった1セットごとというラインと「単品」というラインがあります。

全てを単品にしてしまいますと、picturesqueの運営らしさに欠けます。

やはり、セットにすることの意味が多数あります。

多忙さゆえの急ぎ過ぎた判断による失敗、長い時間をかけ過ぎるストレスの解消、迷いを失くしてくれるセットになったことのまとまり、そして「世界観」をあらかじめ演出できることに対しては大いに実感しているところです。

単品ではイメージが乏しく、よほどジュエリーに対して興味が傾いていないと組み合わせには非常に労力が伴います。

そうした大変なことを私が請け負い、元々セットされた3点をそのままお洋服に合わせるだけで良いというのがセット組の特徴です。

このたびは、すべてのセットに名前が付くような、「〇〇テイスト」「〇〇風」というような「ミクロコスモス」を作る3点がそろった価値をお伝えしていきたいと思います。

単品よりもより分かりやすくテイストを感じていただけたら、セット組の効果が一定あったと言えます。

そんなところが実は私が陰でやっていることでございます。

和風テイストの世界観を作っているものは何なのか

1つのセットをこの度ご紹介したいと思います。

3点セット:ペンダントが比較的大ぶりな木の実の透かし。天然石も原色カラーが際立ちます。
〇ネックレス:K18YG台に木の実や葉を天然石で設置したデザインペンダント。石の天然石の種類は詳細不明。K18YGの喜平デザイン、長さは、チェーンのみで80cm。
〇ブレスレット:K18YG製の透かし。ペンダントの木の葉にモチーフがマッチ。幅広ブレス。

このブレスレットは地金のイエローゴールドで合わせるとともに、もっと共通の部分を「形」で示すべく、透かしの葉っぱとリンクした幅広ブレスを採用致しました。

〇リング:K18YG台の厚みも幅(13mm)もある極太リング。和風な彫り。

リングがとても難しいのですが、最終決断は、地金だけのものにして、その彫の柄で相性を見つけました。

ブレスの透かしの形、ペンダントの葉っぱモチーフに合う彫柄が全面に有りました。

ずっしりと重みのある地金たっぷりのヴィンテージ感ある幅広リング。

イエローゴールドはよりヴィンテージ感にあふれます。

あとがき

多少、動画内とリングが入れ替わっていますが、動画内の方が初期の頃のものです。

最終的にはボリューム感の不足から2個付けだったところをもっとまとめてすっきりとさせるべくボリュームのあるアイテム1つへ改良し、上の方の写真の極太リングに行き着いています。

そんな風にレンタルジュエリーのラインナップも変遷がございます。

動画との違いもご了承いただくと同時に、この際2倍楽しんでみて下さいませ。

とにかく変更後の組み合わせが常に今の時点の見方の最高だという気持ちで挑んでおります。

素敵なジュエリーの装いにお役に立ちたいとお客様のための組み合わせを陰ながら楽しみながら考えております(^-^)。