まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
いかにも昭和感あふれるジュエリーに、翡翠(ひすい)、鼈甲(べっこう)、琥珀(こはく)があります。
ここ最近の記事では、翡翠と鼈甲に関してその組み合わせや装いをご提案してまいりました。
【562】【563】【564】【565】の記事が該当します。
当記事の【566】では、琥珀(こはく)について、昭和時代のものでも「令和」的に新しく装うためのジュエリー同士の組み合わせをご紹介したいと思います。
琥珀自体が、元は天然樹脂であり鉱物ではないところに特徴があり、非常に軽いというところも特徴です。
それなのになぜか重く野暮ったく感じるのは、天然色ながら浮いてしまうからです。
とはいえ、こんな素敵なオレンジ色が天然カラーであるロマンもたっぷりあるのです。
琥珀を取り入れた組み合わせは、当「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップに変遷がございまして、その変遷そのままを興味深くご覧くださいませ。
まずは連物からのスタート、同じ琥珀で一気にその世界観を作ることをした
一番最初にあった多面カットの「コニャックカラー」と呼ばれていたミドルレングスの65cmくらいのネックレスからが収集のスタートでした。
ネックレスもブレスも、留め具が琥珀で同素材という馴染み方。
ネジの機能に彫られ、ひねって着脱します。
よくできた作りで、偶然にもネックレスとブレスがほぼぴったりのミラクルがありました。
そこへダメ押しの琥珀リングが18金の台で登場。
このカットも多面カットでヴィンテージ感あふれています。
そこへV字のマルチカラーリングも追加。
ルビー、エメラルド、サファイア(ネイビーと透明)が点在のデザインです。
ところが、当「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップからはこうした連物を2022年ですべて廃止しています。
そして、地金をふんだんに取り入れ、リングだけが琥珀はレンタル事業では残りました。
琥珀自体の美しさを味わうならば前案の方がたっぷりと感じるものでしたが、やはりそこは事業でした。
お客様が心の底ではどう感じていらっしゃるのかを読み取りながら廃止しました。
その後、最後に残った琥珀リングも欠けまして、ラインナップから廃止しました。
琥珀とはすべて別れを告げるという結末になってしまいました。
ただ、当初の連のネックレスやブレスは是非同時に一緒にどなたかの手に渡ってほしいと同時に売却しています。
離れるよりも一緒の方が使いやすいからです。
琥珀一色でまとめるということをしてみると、あとは合うお洋服に当てていくだけです。
それまでのジュエリー同士の組み合わせにあれこれ時間をかけるということになります。
そのような大変なことはなかなか個人ではできることではないと、レンタルジュエリーで担うお仕事が「あらかじめの組み合わせ」です。
本気でお手持ちの琥珀を活かしたい場合は売却などは価値が認められない現実もあり、着用する方法として、「同じ琥珀で集める」というご提案でした。
あとがき
鼈甲のオレンジもご紹介した記事が【563】でございますが、同じオレンジ色の琥珀もややクセのある色です。
ただ、鼈甲(亀の甲羅)のオレンジよりも透明がかったところがやや琥珀(天然樹脂)の方が注目されているように感じます。
ヴィンテージ物の連のネックレスは全体的にどうしてもごつくなりがちで敬遠されます。
そうしたものは、お洋服の中に溶け込むように目立たなく工夫するのが良いと考えます。
柄が際立つボタニカルなプリント柄の中にオレンジ色を見つけ、そこへ前案のようなネックレスやブレスを溶け込むように混ぜるという感覚です。
ごつく野暮ったいのは目立ってしまうからであり、目立たなくなじませるという工夫も装いの1つだと思います。
それでも埋もれるのではなく程好い差し色になっているという調整なのです。
そもそも、お洋服が主体なのか、ジュエリーが主体なのかということですが、クセのあるジュエリーはジュエリーを主体にしてお洋服を後から決めるくらいの逆の考え方もあるのです(^-^)。