<経理>2つの運送費の存在の把握の大切さを説く、①原価に溶け込む仕入時の送料②自社からの商品発送時の送料【652】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

商業において、「売価」はお取引の比較的初期の段階で決まっていなければならないものです。

「売価」が決まるには、「原価」の値が必要です。

このたびは、商業活動の主に2場面で発生する運送費について深堀りをしていきます。

2つの運送費というのは、①商品や材料仕入時の届くための運送費②自社製品をお客様へ発送する時の運送費の2つ。

いずれも同じ運送費には違いないのですが、決算書において含まれる場所が①と②は大きく違います。

今後の配送事情の問題に伴う運送費のアップを背景に、運送費に対する向き合い方を考えるために、まずはその存在位置を知るというところをしっかりやっていくことから始めます。

①材料や商品仕入時の運賃は「仕入」へ②販売時の発送運賃は「販売費および一般管理費」へ計上の区別

運送費と一口に言っても1つのケースだけではなく、多くの事業者が①と②であることが通常だと思います。

ハンドメイドバッグの製造及び販売を例にしますと、ハンドメイドバッグは材料を仕入れてからの製造しますので、材料を仕入れる時点でネット通販などで生地を購入した場合には納品書に商品価格と共に送料が掲載されています。

商品代に加えて、最後に送料の購入者側負担部分を加味した合計金額が納品書。

あの形式は、簿記の決まりである、「送料は取得原価に含める」というものにもとづいたもの。

送料を含む納品書の合計金額がそのまま仕入価格となります。

納品書の一番下の合計金額を拾って、会計ソフトへ入力計上していきます。

とにかく、自社製造の商品完成までに発生した材料や外注費の中に溶け込むようにに附随した納品書の中の運賃は複数あったとしても、すべて原価加算可能なものになります。

よって、①は原価に溶け込み納得の金額として決算書の「仕入」に加算。

ところが、②の商品発送時の配送料に関しては、「販売費および一般管理費」となります。

「商品発送運賃」という科目を自分で作りましたが、一般的には、「荷造り運賃:にづくりうんちん」という科目が会計ソフトにもデフォルトで設置されているものです。

ただの拘りに過ぎませんので(^_^;)、結局は科目を独自に作ったところで、同じ「販売費および一般管理費」に投影されることは変わりません。

この販売時というのが、商品としてはすでに原価計算が算出された状態であるので、商品自体に関連したものであるにもかかわらず、その他の経費になるのです。

ここに非常に引っ掛かりを感じるものです。

経費はまとめて一括りの合計金額になっていき、データがわかりにくいものであるということが経理をしていて思うところです。

細かくどの商品の分であるかをきちんと詳細に把握できている業者様は少ないかと思います。

けれども、この運賃が結構ばかにならない、ここ近年運賃がアップして、比重の多いものになっているのです。

にもかかわらず把握しにくいのは、経費であることから、なかなか詳細まで目が行き届かないことなのです。

サイトでのネット販売のケースは、必ず「支払手数料」が発生、運送費と同じように「販売費および一般管理費」に入る

運送費と同じような科目がもう1つありまして、「サイトに払う販売手数料」です。

これらは、販売時になってようやく発生しますので、商品が売れ残っている棚卸資産の計算の時点では、発生していないのです。

よって、先ほどの運送費と同様、ざっくりと「販売費および一般管理費」に、科目は「支払手数料」として入っていきますが、それぞれの原価には不加算なのです。

実は、その商品に関連した本当の意味の原価なのではないかなと考えることがあります。

結局は「経費」と言っても、結構な粘着力で、商品に紐付くものになっているのです。

こうした疑問というか腑に落ちない気持ちは、実際に「原価表」を会計とは別にエクセルで作るとよりふつふつと湧いてくる気持ちです。

ハンドメイドバッグの棚卸資産表の値は、このエクセルで作る各品番ごとのお品物1点ずつの「原価表」の合計金額を拾いますので、当然その「原価表」にも販売していない在庫の状態の「商品発送運賃」や「支払手数料」は¥0とした不加算が正解なのです。

あとがき

最後に、当記事の締めくくりとして綴らせていただきます。

営業マン様などが、初期の段階で見積もる「売価」を決める際の「仮原価」には、決算書では原価に不可算入の「商品発送運賃」や「支払手数料」を見積もるのかどうか。。

ということです。

あくまで「仮」ですので、「本原価」では、見積もりに入れていた場合の「商品発送運賃」や「支払手数料」は「含み益」のような形でその姿が曖昧となっているのです。

企業では、利益を乗せる際にある一定の比率の%(パーセンテージ)を掛けますが、そこに吸収されるのが実態でしょう。

ただ、間違いなく、それぞれの1点ずつにかかった費用が最終的には分かるというのが本当の顛末なのだと思います。

いつから表面的な機能不足なアパレル品になってしまったのだろう、いにしえの機能中心で生まれたベルトの起源を知る【651】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ベルトには目が無い方。

これまで数多くのベルトを集めてきた過去がありました。

一度お洋服に対して異常なバランスでベルトが増え、60本に及ぶほどに。。

すべたは本革レザーですので、どれも気に入ってはいたのですが、やはりそこまでの数に及ぶと被る部分があり使用にも偏りが出ます。

そして、一時お求めの方へお譲りしまして、ミニマムに減らしての20本の現在です。

パンツのウエストの位置維持という機能よりも、装飾的に使うことが多いです。

ワンピースのウエストにあえてそのまま設置し、ウエストのカーブラインの美しさを出すことにもかなりの効果です。

このたびは、この「ベルト」の起源、いつ頃に生まれたものなのかということを調べ、当初「留め具」としての機能がどうしても必要だったベルトが誕生した背景を見ていきたいと思います。

ベルトはもともと「狩猟の採集物を吊り下げる役割」でスタートしたこと、お洋服より誕生が先であったことへの驚き

意外なことに、「ベルト」誕生は洋服より前というから驚きです。

今回、手持ちの教科書のような本からの学びです。

「’83裏地と芯地:関西衣生活研究会 発行」

’83なので、1983年(昭和57年)の家政科とか服飾関係の専門学校や大学の教科書に使われた本なのではないかという本をある時に「ヤフオク」でいただいたものです。

とても古いお品なのに内容が良く、図書館ライフの身としては珍しい手持ちの本となります。

この本の中で、裏地と芯地について書かれている中の「コラム」のような場所で載せられていたベルトについてのお話だったのでした。

原始時代というような人間がまだ服をまとわずに、動物たちを追いかけ、狩猟などをして生活していった時にベルトがすでに存在していました。

採集したものを一時的に持つ場所としては、手足が塞がっているので、動きのない場所である胴や腰の部分に吊り下げるということを考え付いて、一時キープする役割をしていたようです。

ベルトといっても現在のようなものよりかなり太ベルトであると思いますし、それが後に発展して、スカートみたいな洋服っぽくもなっていったようです。

その後、飾りを加えて装飾的なベルトになっていきます。

機能が満たされると次に装飾に対する欲を持つようになるというフェーズの変遷が興味深く、現在のファッションに通ずる部分です。

そして、狩猟などがなくなることで、道具としての機能のベルトがいったん消滅、同時に、現在のベルトの面影があるような洋服に添える装飾的なアイテムになったよう。

もともと洋服自体のような機能であった時代があったベルト。

小物である現在から想像すると、「洋服以上に主役だった」ことに非常に驚きました。

同じ洋服でもベルトをするしないでラインが変わる点がワンピースの素晴らしい点。同時にベルトも好みます。

あとがき

ベルというのは、体の真ん中に位置しています。

機能的だけをゴールとしたものなのか、それとも装飾も伴ったものなのかでは大きく違う存在となったベルト。

ベルトを中心にバッグや靴と色や素材を合わせてみるのも楽しいですし、すっきりとまとまった印象にもなります。

そういう意味で結構重要な真ん中ポジションにあるベルトは、大昔のように機能は薄れても今後もお洋服のコーデには有難いアイテムです。

ファッションアイテムでありながら特段の流行が無いところもずっと持ち続けることができる素晴らしいアイテムです(^-^)。

リングからスタートの3点の収集、楕円モチーフ共通の足並みとコイル柄のリンクが織りなすジャジーなリズム【650】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

とっても個性的で美しいリングに出会いましてガッツポーズ♪。

ダイヤモンドリングではあるのですが、サイドの台の部分が鱗のような透かし柄で、地金の美しさを誇ります。

このたびは、「地金+宝石=ジュエリー」の地金と宝石のバランスの一例としまして、ダイヤモンドが地金に良い意味で負けて馴染んでいる様子をそのお品物の評価と共にお伝えしたいと思います。

そして、ダイヤモンドを全面的に輩出したようなダイヤモンド頼みではなくても、十分価値が生まれるのだということも併せて綴りたいと思います。

魅力的なうろこ柄の透かしリングのダイヤモンドが1カラット未満、それでもここまでのボリュームは地金あってのこと

K18YG/K18WGコンビ台にダイヤモンドのリング。バックの部分はK18YGメイン。ダイヤモンドは1ct未満。

割合では少しK18YGが多めです。

メインをイエローゴールドにしてあるところが真半分よりもかえってはっきりとしています。

真ん中のダイヤモンドの周りのフワフワデザイン、V字調になったフォルムなどデザイン性に富んでいます。

イタリア製とのこと。

繰り返しの柄が美しいのがイタリアっぽくてとてもおしゃれです。

3点セット:楕円モチーフがどのアイテムにも存在する集め方です。

ペンダントのダイヤモンドも1ctで普遍的ではあるのですが、すっきりとまとまりました。

こう組み合わせたことで、ペンダントもより際立ったものに映ります。

ブレスレットのカラーは重要なポジションであり、ペンダントとリングのダイヤモンドをつなぐ架け橋的存在です。

ダイヤモンドを特別視せずフラットに見れます。そんな主張がこのリングに込められていたとしたら意気投合。

あとがき

実は、この度の3点セットはリングからのスタートでした。

最初はリングしかなかったところへ、ペンダントを配置。

よく見ますと、ペンダントの楕円とリングの正面のダイヤモンドが関連付くだけではなく、うろこ柄の細かいコイル柄が、ペンダントチェーンのコイル柄とリンクしています。

そして、最後にカラーを入れて華やかさをアップのマルチカラーのブレスを配置。

何でもない1本のチェーンに配置する楕円マルチカラーブレスであるよりも、この楕円モチーフ共通のペンダントとリングへの仲間入りであったことがこのブレスレットの存在の重要さを決定づけました。

こうして、「本物志向のレンタルジュエリー」のセットの組み合わせを担当させていただいています。

今後ともよろしくお願いします(^-^)。

上品で堂々たる佇まいに拍手、数あるダイヤモンドリングの中から選ばれた編み込み・テーパードコンビの18金リング【649】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近注目していた指輪のデザイン、縄編み模様。

地金を固めた構造のジュエリーにおいても編み込みデザインは意外に多いもの。

地金の18金で作られたもの、複数本のチェーンをねじり固めた仕立て、複数を編み込んだブレード仕立てと様々です。

編み込みは大変好みのデザインで、目がありません。

ダイヤモンドのカットによっても少しずつ雰囲気が違います。

そんな数ある編み込みリングの中で、ダントツにきらりと光るお品が。。

このたびは、ダイヤモンドのテーパードカットの美しさも組み込まれ、更に編み込みデザインになった素敵なリングをご紹介したいと思います。

そして、その編み込みデザインのリングを含む3点セットにまとめたそのジュエリーの集まりの世界観も是非ご堪能下さいませ(^-^)。

ダントツに整っていた編み込みデザインリングとの有難き出会い、これをとことん活かしネックレスやブレスと「トリオ」を組んだ

いろいろ見た中では、エレガントな編み込みのデザインだといただくことに決めたリング。

K18YG台の編み込みリング:ダイヤモンドはALLテーパードカットが潔いです。1.28ct。

決め手は、整った感じのすっきり感、これは、テーパードカットのみであるということの影響が大きいと思います。

ごちゃごちゃしていなくてすっきりした感じを演出してくれています。

このリングをネックレスやブレスと一緒に付けるようセットを組むことに。。

3点セット:K18YGの地金が豊富。テーパードだからこその角張ったチェーンのデザインを持ってきています。

細かいことながら、チェーンも「柄」なので、例えば、ネックレスに映る綾のような柄は、リングのブレードデザインを意識したものです。

ネックレスに合わせてブレスも多重で類似の柄(喜平寄りのもの)を選択。

せっかくリングが「瀟洒:しょうしゃ」なのですから、装飾し過ぎないシンプルさも併せ持っていたいのですが、それでも地金がたっぷりで華やかというバランスです。

あとがき

ここ最近思うのは、ダイヤモンドのct数の数値とおしゃれな雰囲気とは別物であるということ。

1ct以下であっても凝ったデザインの物はそちらに価値を感じます。

ダイヤモンドそのものにとらわれ過ぎるとよく分からなくなってしまうことがあると思うのです。

それよりも、おしゃれ感をずっと重視しておりますスタイルでは、ぶれることがありません。

時々3ct相当のものと1ctとの比較であってもおしゃれ感が良き勝負になることがあります。

さすがに5ct以上では輝き自体が強くなっていきますので、確かにその質量による影響も見た目に出てきます。

ダイヤモンドに対してもできる限りカラーストーンと同様にフラットな目で見ています。

ただダイヤモンドに対して特別視の世の中の傾向も重々承知です。

picturesque(ピクチャレスク)の「本物志向のレンタルジュエリー」独特の軸で今後も見ていきたいと思います。

そういった意味では、このたびの編み込みデザインリングは大変優れていると思います(^-^)。

ミニポーチの背にフラップ付きのポケット設置が可能、毛羽だった薄手の生地の特性が活きた、しかもエキゾチックな薔薇柄で。。【648】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

少し前の【644】の記事では、小さなマチ付きポーチの背にポケットを設置したら、生地の厚みのせいもあってか中身がこぼれてしまうような失敗のポケットとなってしまった記録を綴らせていただきました。

失敗の記録も、同じように繰り返してしまう時間のロスを減らそうと、ハンドメイドをする方への応援と協力の意味をこめています。

今回は、何とかポケットを小さなポーチにも設置できないものかと、生地を替えて製作致しました。

更に、ポケットの中身がこぼれにくいフラップも付けていきました。

本体にファンデーションケース、背のフラップポケットにはシャドウケースを入れるイメージで作ってみました。

コスメ分野での利用例を、小さなものを互いに一緒に収納するに相応しい別の分野のアイテムに落とし込んでいただき、各々が思い描くケースにご利用いただけると可能性が広がります。

型紙パーツを2種追加、背のパッチポケットの袋パーツとフラップパーツを加えた出来上がりの姿

ということで、シャドウケースを入れるサイズのポケットをファンデーションケースの背に取り付けます。

内部設置はかさばって蓋が閉まらない、表側は場所がない、背に付けるしかないということになります。

右上2つがポケットの袋(わ)。小さい方はフラップ。

途中の製作は省略させていただいて、完成へ飛びます(^o^)丿。

完成(正面):マジックテープのカットが大きすぎました(^_^;)。
完成(サイド):背のポケットをサイドから見た様子:左側がポケットのフラップ。右側は本体のフラップ。
完成(背面):ポケットにマジックテープを付けなかったので、フラップが浮き上がってしまいました。

次回はポケットのフラップにもマジックテープを付けることに変更します。

あとは、フラップのデザインですが、スクエア意外にも可能性がありそうなのは、カーブや台形です。

とりあえず、まずまずの成功。

これを【644】のジャガード生地で作ったとしたら、おそらく物理的に融通が利かずこんな風に出来上がらなかったと思います。

日本製の生地には、薄くても丈夫でしなやかな特性があることを常々感じます。

毛羽だったスエード調の風合いであるにもかかわらずすっきりとしているのは、日本製らしい生地製造の技術なのではないかと思います。

あとがき

このたび完成しました「ファンデーションケース」というのは、2年前から作り始めた「コスメケース3点セット」の内の1点です。

不思議なもので、考案した2年前はその時のモデルが永久だと思っていたのに、その後どんどん変化していくのです。

もしかしたら、製作品というものは、変化し続けるものだということなのかもしれません。

時の経過は考え方や嗜好を変えていくものなのでしょう。

本来先にニーズがあって製造が来る順番、「見込み」や「予想」で製造することの甘さの徹底見直し【645】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「サスティナブル」への意識がいよいよ本格的に高まってきています。

「毛皮製造をやめた、本革に替わる素材を製造し始めている」などの情報から、もう実際にファッションブランド様が新しい時代向けの製造を始動し始めているところなのです。

結果本当にそれがサステイナブルなのかなどの深堀りはさておき、その意識・それに伴う意志表示は第一歩と言えます。

そんな高まりに触発されて、自作を改めて見返しています。

特に罰則などがない現在は自主的な活動に委ねられる、各々の製造者が呼吸するかのように意識するべき「サスティナブル」への取り組み

このたび、「グリーンファッション入門―サステイナブル社会を形成していくために:田中めぐみ 著」を3/4くらいまで拝読。

途中ながら、ここで3つの学びを咀嚼後のアウトプットでお伝えしたいと思います。

1)完全に実現は不可能、できることを等身大でする。

持続するには、そもそもこれが大切。

無理して大きく効果を出そうと前のめりではどこかでお手上げをしてしまうかもしれません、続けていくことこそがまず大切だからです。

サステイナブルに関しては、法律が敷かれているわけではないところに、各々のペースに委ねられる部分があり、それほど進んでいないと見ることもできるようです。

一人一人の意識で自らが能動的に踏み込んでいかないとなかなか進んでいかないことでもあるのです。

そして、完璧なサスティナブル商品ということが不可能であり、一部に取り込んだりなどの可能な範囲内でということになるのが現状。

ただ、それも意識は向いたことになり、一定の意味があると思います。

2)リサイクルするためのエネルギーや化学薬品が実際には必要。

リサイクルという活動自体がコストがかかるものであり、そのためのエネルギーや化学薬品の使用は無しというわけには進みません。

ただ、「環境を汚染したまま放りっぱなしよりもはるかに、リサイクルするための目的でのエネルギーや薬品は環境にやさしい」とのことです。

この点は反論として必ず湧き出てくる発言「結局何をしているのか分からないのでは。。」というような否定的な意見にも強い説得力があります。

3)「ループを閉じる」というキーワードが目指す部分。

「ループを閉じる」というのは、「製造されたお品が再び使われて、ずーっと循環していくようなイメージで、外に余剰在庫とか廃棄処分などのようにもれることがない1つのつながった枠の中で一度製造された商品が生き続けるサイクルができる」というもの。

これが理想のサステイナブルな商品のサイクルができている目指すべき構造。

目指すところは完全リサイクル化のループが出来上がって、取りこぼすことがないというイメージでしょうか。

とても理想的ですし、現在と大きく変わっていくスタイル。

やはり一人一人が意識せずして出来上がらない構造だと考えます。

製作するハンドメイドバッグではどう製造していくのかを考えてみた

ここ最近、ハンドメイド品に使うパーツの徹底廃止をする決意がありました。

将来いつか外れる可能性が幾分かある打ち込みの金具パーツを取りやめる決意をしたところでした。

実際、以前に自作したアイレットカン/片面ハトメの取っ手の穴が、重いものを入れてバッグを持った時の負担で、先日ポンッと外れました。

中から布をポンチでくり抜いた縫い代のゲジゲジが見え、使えないものになり、廃棄処分です。

こんな危ういお品を作っていたのかと思うと背筋がひんやり(+_+)。

長い目で見て、長く使えるお品ではなかったことの証明のような姿でした。

パーツが重さに耐えかねて外れてしまえば、ほぼそこで終了。

アイレットカン/片面ハトメをリフォームで今一度打ち込むことも、サイズがそのままではもう通用しなかったり、工夫が必要なコストのかかるリフォームが待っています。

そこにかかった余計なコストとの天秤で、結局廃棄して新しいものを購入の意向ということになり、もったいないお品だったということになるわけです。

こういうことを一切なくしたくて、シンプルでもいい、ミシンの縫いで確実に固定されたお品の方がかえって長持ちのお品だと美しい固定ステッチなどに重点を置くようになりました。

そういったことをずっと考えてきて、今の見た目のかっこよさとか、使う前だけの装飾の素敵さなどが本当に長続きするものなのかをちゃんと考えて作っていこうということを考えていたところです。

そもそも、製造を企画する時点でちゃんと作るのか・作らないのかさえジャッジするべきであり、未来が持続的ではないものは企画中止もいとわない方向で挑まねばと思っております。

ハンドメイド製作に関しては、まだまだ課題があります。

そもそも売れない物を作って在庫にわざわざすることへの見直しです。

企画も「勘」みたいなところがあって、いくつかの一部だけが注目されたりするものです。

余計な物を作ってしまっていることを反省しなければなりません。

じゃあ、「オーダーメイド」だったら必要な分だけ作るのだから良いじゃないかと思われるかもしれませんが、そうでもないのです。

なぜなら、「オーダーメイド」という商業的な構造を作るには、必ず、元の材料の調達者が必要で、生地もないのに、オーダーメイドが始まらないからです。

一見無駄が無いようにみえても、製造する構造が存在する限り、必ずどこかに前もって準備しておく「ストック・在庫」が生まれているのです。

じゃあ何にもできないではないか。。

そう考えると、本当に必要である品物意外は気軽に作るべきではないということです。

そういった企画に足を踏み入れてしまうと、儲けを追求した構造からなかなか降りることができないのです。

製作の技術を持っていても、行使するのかしないのかも本来冷静に考えるべきだったのです。

できることなどほんの僅かですが、この先に相応しい品物を作っていくということがまずその意識としてできることであり、心からそうしたいと思ってきたことです。

すぐには捨てられないような価値のあるお品物を作るということだけでもサスティナブルな意識が入ったものになると考えます。

完璧な100%サステイナブル商品というところまでいかなくとも、サスティナブルな意識を込めた商品を作ろうとすることからのスタートをまず切ることです。

できることとして、もう1つあります。

コスパの良いお買い物の仕方のご紹介をすることです。

そもそも購入するというところから物を保持することがスタートしますので、ショッピングはすごく大切になってくると思います。

軽い気持ちで品物を購入するものではないと言えます。

https://youtu.be/g2MGygFjUVQ

あとがき

前述の「ループを閉じる」というところに到達するには、例えば、古着であると、まず着たいと思うようなデザインに直すということも必要になってくるかと思います。

着る出番がないと、これまた意味がないからです。

例えばよく綴らせていただいています、「リメイク」もそれ自体は非常にサスティなブルな活動ですが、「著作権の侵害」に阻まれ、一度世に出た他社様の製造の品物は、作り変えて更なる販売や金銭を得るための発信活動でさえ問題行為となってしまうのです。

このことを解決していく方法を常に考えています。

考えたところで今は何もできませんが、出来るところから始めていまして、「リメイク」もあきらめるのではなく、自分使いの範囲にとどめる遵守をしながら、その手法に関しては「図解」で発信しています。

環境に考慮したお品が上手くサイクルするためには、「リサイクル自体がしやすい環境」なども必要になってくると思います。

サステイナブルなお品を作ることができる「環境整備」ということも並行して進めるべき今後の課題です。

小さなケースの背にポケットを付けてみた結果。。浅すぎて利用価値はなかったが、今一度見直すことの新鮮さは得られた【644】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「ファンデーションケース」という名前でマチ付きのミニサイズのケースをはぎれを使った製作のデザインに取り組んでまいりました。

「もうこれで改良の余地など無い」とそう思った小さなポーチだったのですが、背に少し余裕があったので、ポケットを付けることにしてみました。

もしかして、ミニのシャドウケースが入らないだろうかと思ったからでした。

余計なものは付いていないミニマムで良いのだと実感した余計なポケットの失敗

1つで2個分の機能を果たす作りをしようと、ファンデーションケースの背にポケットを付けてみたのです。

こんな風に後ろ面に挟み込んで第二のお部屋を作りました。

結果は、マチを邪魔し、野暮ったくなってしまいました。

野暮ったくなったから幅を狭くしたところ、あまりにも浅いポケットに(+_+)。

シャドウがこぼれてしまいます。

こうして見てみるとポケットの浅さがてき面。実際にはシャドウ入れとしては機能しない様子(汗)。
せっかくなので、違った裏地で仕立てた2点をご覧いただきます。左は黄色い部分を多く使う裏地がライム色。

このようなポケットだったら、小さなケースはそれ1つで十分なのだと思えて来ます。

イタリア製のジャガード生地の残布で作ったケースはふんわり感が出てすごく良い物になるのですが、その厚みもポケットが使いにくくなる相性の悪さかもしれません。

ジャガードは通常よりも厚みが増していますので、マチを少し付けただけでも膨らみます。

次回、フラップ付きで、もう一度だけ背のところにポケットを付けてみます。

ここまで厚みの無い別生地でやってみますので、その投稿【648】にもお立ち寄りいただければと思います。

一度ひらめいたアイデアなので、一度は成功してみたいものです。

あとがき

時々、客観的に製作品を見直しことは重要だと思います。

勝手に「これが完成品だ」と思っていたら、まだまだ改良のアイデアが浮かんできて終わりがないのです。

しかし、それは、品物を高めるためのきっかけの気持ちであり大切にするべきだと思いました。

世の中の芸術品は、「誰がこれを理解できるのか」というようなものを作家様がとことん作っておられます。

ハンドメイド製作も芸術品に近い部分を感じることもありながら、「売る」と決めた時点でもうそれは「商品」です。

購入してもらうことを目指すことになりますので、「作品」とは別物、「受け入れられるための努力」というのは「芸術作品」と大きく違う点ではないかと考えます。

今にもお花が咲きそう、是非フローラルな指輪やネックレスと一緒に合わせたいボタニカルデザインのプラチナブレスレット【643】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当「本物志向のレンタルジュエリー」では、3アイテムのジュエリーを1セットにあらかじめ組み合わせたまとまりでその「世界観」なるものを演出させていただいております。

ネックレス・ブレス・リングの3点の中では、ブレスレットの存在は、「関連付き」という役割を重視しています。

理由の1つは、付け位置が真ん中であることです。

上のネックレスと下のリングの良き橋渡しになるような「意味」を考えております。

よって、集める順番はネックレスかリングのどちらかから始まることが多く、その相性の具合を見ながらブレスを最後の1点としてうまくリンクするようなものにしています。

この度のブレスレットを見てどんな印象をお持ちになるでしょうか。

プラチナ製の美しい幅広ブレスレットをボタニカルに解釈した投影として、是非ご覧くださいませ。

ブレスレットには登場しないフラワーはペンダントやリングに咲いている♪

PT850製の巾広デザインブレス:良い雰囲気の抽象モチーフだと思います。これをボタニカルに解釈。

そして、このブレスレットを含む3点セットは、こちらです↓。

3点セット:フラワーもほどほどの分量に調整。リングがブーケなのでペンダントは抽象的に。。

不思議なもので、3点が寄り集まると、ブレスレットが先ほどの1点のみの時より、さらに一層ボタニカルに感じませんか。

本当の草木のように感じてくる不思議、これが「世界観」ではないかと。

あとがき

デザインが抽象的な場合、捉え方によっては違う世界観になるのかもしれません。

セット組をするという担当者の役目がここなのです。

もしかして、ジュエリーをたくさん集めていてとても長けている方は、決めたセットに対しては、別のアイデアをお持ちになるのかもしれません。

お客様層というものがあるかと思うのですが、上述のような方は、「単品」を好きなように自分で組み合わせたいという思いがあるのかもしれませんので、「単品」もラインナップに設置があります。

反対に、ジュエリー同士の組み合わせに悩むことが無い方が良いと考える方は、あらかじめセットに組まれた1まとまりをそのままお洋服に当てはめるだけで良いのです。

価値観が分かれる点をそのように解決しようと工夫したラインナップです。

是非、「本物志向のレンタルジュエリー」よろしくお願いします(^-^)。

すべてが綺麗に完成してきたわけではなかった、過去に悪戦苦闘の結果完全お手上げしたジュエリーの組み合わせ【647】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者でございます。

3点のジュエリーを1セットにあらかじめ組み合わせて、お洋服に当てはめるのみという楽ちんを価値としたスタイル。

それでもその組み合わせにうっとりしていただき喜んでいただけるよう渾身の考案をしたものになります。

このたびは、そういったセットの完成に関していったん完成はしたものの、その後「やっぱ違うわ」と思うこともあるケースをご紹介。

なぜ違ったのかの「理由」の部分を紐解いていきたいと思います。

こんな姿をご紹介することなどめったにされていないことだと貴重に感じていただけると光栄でございます(^-^)。

これをきっかけにこの構造のチェーンを選ばないようにしている、「ツイストチェーン」の作りの不安定さへの「ぼやき」

調達してしまったものは仕方がありません。

何とかうまく組み合わせることを考え尽くし、いったんたどり着いた3点セットがございます。

一番最初は、この組み合わせ↓。

3点セット(初期案):ネックレスにボリュームが無い、リングが華奢過ぎると自分で思わず突っ込みました。

そして、その後改良版として考えたセットだったのですが↓。。

3点セット(1度目の改良案):最終的に残したのは真ん中のブレスのみ。その他は廃止。
〇ネックレス:K18YGのチェーンネックレス。スクエアを傾けたようなひし形の多重の42透かし。長さは42cm。

とここで、お伝えしたいことがございます。

こうして動きが無い時はこんな風に美しく写真に写るのですが、実際は、このようなデザインには目に映らないのです。

上のセットの方の写真では左右が違うデザインのように映っています。

あんな風に実際も目に映るのです。

これは、「ツイストチェーン」の特徴で、ある意味伸び縮みのような融通性がある柔らかいチェーンだからこその変な映り方になってしまうのです。

正直、「つまらないもの」というキーワードが頭を離れなくなったのも事実。

この時以来、ツイストチェーンを決して調達することがなくなりました。

らせん状の構造をしているため、どうしてもいろんな角度から違ったデザインに目に映ってしまうことが重視する「整然さ」を感じないからです。

お世辞にも美しいネックレスだとは言い難いのです。

〇ブレスレット:スネークみたいなパネルブレス。K18YG製。

最後まで残すだけの品物です。

幅やデザインすべてにおいて、このブレスは100点を付けています。

〇リング:K18YG台のダイヤモンドダブルリング。個性的な三角モチーフ。サイズは13号。

このリングも個性はあるのですが、モチーフの三角型がクセがあり過ぎて、星やハート級の難しさです。

単純に「ひし型の半分だから相性は良い」などと当初考えましたが、こちらも廃止となりました。

ネックレスとリングを廃止して残ったパイソンブレス。。その後どうなったと思われますか↓。

3点セット(新案):K18YGにPT850が混じりながら、パイソンの柄ですべてを合わせました。

リングもパイソン柄に相性良く対応していると判断。

あとがき

YouTube動画は、初期案で投稿しておりました<m(__)m>。

その時は精いっぱいだった組み合わせなのですが、年月を経る中で組み合わせの「技術」みたいなものを得、ジュエリーのレベルアップをはかってきたのだと思います。

現在の新案に対しては当然腑に落ちています。

2024年では、すべてのラインナップに関して、大幅に全体を改良致しましたので、今後とも「本物志向のレンタルジュエリー」にご注目下さればと思います(^-^)。

ジュエリーの「丸モチーフ」の取り入れ方・合わせ方・まとめ方を理由と共にお伝えします【646】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当「本物志向のレンタルジュエリー」では、多忙な活動的なライフスタイルの方々に喜んでいただけるようにと、あらかじめ組み合わされた3点1セットのまとまりをそのままお洋服に当てはめるようなスタンスのセットを組んでいます。

単品も一部ございますが、多くが、①ペンダントやネックレス②ブレス③リングの3アイテムを組み合わせたセット物のラインナップでございます。

このたびは、丸モチーフに注目し、最初に出会った丸いモチーフのペンダントから他のジュエリーとの相性を考えながら組み合わせをいくつかご紹介したいと思います。

組み合わせる担当の者(私)も組み合わせの技術を高める中で過去の組み合わせからの変遷によるジュエリーのレベルの高まり

過去の組み合わせから、その後の見直しでどう変わっていったかなどをご紹介しながら、丸モチーフの取り入れ方の「理由」の部分をお伝えしたいと思います。

3点セット(初期):ペンダントが丸いので、リングに丸モチーフが入るところに関連付けました。
〇ネックレス:パヴェダイヤモンド2ctのペンダント。直径1.5cm。pt900台。チェーンはPT850の60cm。
〇ブレスレット:PT850のボタニカルな柄の幅広ブレス。丸とは違いますが、ペンダントとリングのかけ橋的存在。
〇リング:K18WG台のサイドがパヴェダイヤモンド、中心がサファイアとエメラルド。サイズ13号。

少しパンチの不足を感じた初期の案、その3年後組み直しが完成しました↓。

3点セット(現在):ペンダントが変わりましたがこちらも丸型。リングの側面のへこみと相性があります。

随分丸モチーフを関連付けたものです。

ブレスのボールチェーンはリングのブーケ状のカラーストーンに形が関連付きます。

では、元あったペンダントやブレスはどうなったのかです↓。

3点セット(現在):ボタニカルな雰囲気をブレスとリングが関連付きという考え方へ。。

初期の案よりも華やかです。

丸モチーフだから丸でなければいけないということは決してないのです。

こうして、ボタニカルな花柄にまで領域を広げることができたのも、中間位置のブレスのおかげです。

ブレスレットは意外と重要な役割をしていると常々思うことがあります。

あとがき

(現在)としてご紹介しました3点セットは、2024年の最新のセットです。

2024年では、今までの一掃をして、ジュエリーのラインナップを大幅に入れ替えております。

新しくなった「本物志向のレンタルジュエリー」是非、今後ともご贔屓に(^-^)。