毎日はくような日常の消耗品的シューズだからこそ、感謝の気持ちでお手入れをして長持ちする意識で接したい【675】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ジャージスタイルの日常です。

はくシューズは2種。ウォーキングの時が足に負担の無い構造のハイカットスニーカー、そして自転車でのお出かけは機能性はあまり重視しないはきやすいバレエシューズ。

このたびは、リボンがちょんと付いていてキュートなバレエシューズについてのお話です。

ややもすると感じるジャージスタイルの男っぽさをバレエシューズが調和させてくれているかのよう。

このたび、天気が変わる中大雨の日々の泥の付いたバレエシューズの汚れのお手入れの様子をお届けしたいと思います。

毎日はくからこそのお手入れである所が重要で、1つの物を長持ちさせていくスタイルとしてお伝えできればと思います。

「本スエード」の高級感を持つ中古品と「スエード調」の新品のバランスを同じとみなした持ち方の根本はどちらも大切に使うこと

スエードは毛羽がポイントの素材なので、リキッドタイプは基本的に使わないことが注意点。

スエード用のリキッドも出ているようですが何となく気が進みませんでして、スプレー式の補色をしています。

では、それも含めてご紹介です。

まず、やることは、汗をかいた裸足ではいた靴の中敷きをお湯でしぼったタオルハンカチで拭いて、垢などを除去することです。

まずは、「本スエード」の方からです。

本スエードのバレエシューズ:床に新聞紙を2枚重ね。手前の点々が特に汚れている雨の泥です。
まずは、中敷きをお湯でしぼったタオルハンカチでふくということを帰宅後すぐにやっています。
次に、馬毛の柔らかいブラシでとりあえず落とせる部分を易しく除去。
それでも落ちない部分が、上の写真の手前のような泥の部分です。もっと硬いブラシで、削ぎ取るように。

スエードは何度もこするのが良くないとは思いますが、ここは普段使いのはきつぶしていくものということの割り切った気持ちから、結構思い切ってやっちゃいます。

それでも難しい場合は、お湯でしぼった先ほど中敷きをふいたようなタオルハンカチなどで拭きます。

スエードはけば立った素材なので、その点は肝に銘じてやむを得ない場合のみ湯で拭いたりをしています。

仕上げの補色。先ほどのお湯で拭いた状態が乾いてからです。「コロンブス」社のスエード用補色スプレー。
スプレーのパワーが強いので、こうして、紙でおおって中敷きに補色剤が付いてしまうのをカバー。
このようにすっきりとお手入れ完了です。

手順を振り返りますと、

①靴の中敷きをふく

②汚れを落とす

③補色スプレーを塗布

の3ステップです。

お手軽でとても効果のある身近なやり方です。

この「本スエード」も後になって消耗により買い替えることになりました。

その後は、「本スエード」がなかなか見つからず、「スエード調」で良いのを見つけました。

リピートして何度かお世話になっている「ヤフオク」の靴屋様です。

スエード調のバレエシューズ:なかなか良い作りで、中敷きのクッションやはき心地がリピ利用の理由です。

こちらも同じような感じですが、スエード用の補色スプレーはしません。

本スエードと変わらずに同じブラシで汚れを落とし、中敷きをふき、長持ちするようにとこちらも同じ扱いをしていきます。

あとがき

結局は、何のためにお手入れをするのかというのも、長い目で見てコスパの良い品物であったという結果を残すことです。

1点を大切に使っていくことは、製造業者・使い手共に喜べることだと思います。

こうした日常のいわば消耗品みたいに使っていく品物は、本革スエードであることの大きな価値はそれほどないと考えます。

ぱっと見の高級感は確かに本革にはあります。

ただ本革スエードだと中古品を購入、後者のスエード調は新品からのスタートです。

いずれも同じような¥1,000程度のお値段のバランスにより、前者が中古品である必要があるのです。

今なかなか「スエード調」でもこのような親切な価格はありませんし、質とのバランスでいうと大変コスパが良いのが現在も使用の後者の「スエード調」の方です。

バレエシューズをワンピースなどのスタイルに合わせるのではなく、仕事着の「ジャージ」に合わせているところを俯瞰して見てみて下さいませ。

毎日を無事に終えることができることに、靴への感謝もあるかと。

何を持ってその感謝を表すのかの表現の1つとしてお手入れしながら長く使うという行為と姿勢があると解きました(^-^)。

大きなデニムリュックの裏地に決めた素材、大容量に相応しくデニムに相性が良いパサ付き感も歓迎【674】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、ビッグリュックを作ろうとしています。

近所の方からのオーダーが入り、ありがたくお作りするものです。

とはいえ、十分に打ちあわせが出来ず、セルヴィッチデニムの余り記事を有効に使い、そして裏地も勝手に選定。

大容量のお買いもの用のリュックなので、当然たくさんの物が入り、重さもかなりのものになることを想定しますと、影響するのが生地の傷みです。

使っていくのだから、ある程度すれたりなどはするにしても、簡単に破れたりはやはりコスパの悪い質の劣った商品になってしまいます。

表地は頑丈でも裏地もそれに伴って頑強に仕立てていきたいのです。

ジーンズに見られる「スレキ」が良い例で、何十年もはき続けた結果、生地がもともと負けている「スレキ」が先に破れるバランスの悪い現象が起きます。

何十年もはく想定などしていないから仕方がないとも言えるのですが、これがハイブランド様では何十年も先を見越した案を考えられる様子を感じることがありました。

そこには到底及ぶものではないにしても、この考え方はとても尊敬できるものです。

このたびは、表地の経年に伴いながらも裏地も良い持ちをするような仕立てを目指します。

どんな生地を選んだのかをどうぞご覧くださいませ。

ブロードやローンでは厳しそうな場合に選択する裏地生地にもう少し肉厚の「綾織り」の先染めチェックを選んだ

表地が綿なので、裏地も綿で行こうとしておりまして、少しお洒落に柄入りにしてみました。

生地名が不明ですが、黒x白xモカグレーで成り立つシックなタータンチェックの先染め生地です。

この彩にご注目、とても丈夫な織りであると見ることができます。

お洋服をたくさん見てきた方はよく分かっていただけるかと思いますが、先染めチェック=綾織りが大半です。

綾織りというのは、生地の織り方の中でも特に頑強なのです。

端の毛は、耳の部分です。糸の太さとか密集具合がこの部分を見るとある程度分析できます。

全体に肉厚ぎみな目の詰まった生地なのです。

ストライプの先染めとも迷いましたが、このチェックに入るモカグレーの素敵さでこちらを選択。

ストライプの方にはモカグレーは入っていませんでした。

こうして、重いものを入れ、かつ大容量入れる時に負荷が裏地にも当然かかってくるので、簡単に破れたりはしないしっかりとした裏地にするためのファーストステップとして、生地の選定が重要であるということでした。

あとがき

その後なのですが、、こんな風にビッグリュックを完成。

縦に長いタイプです。

表地と裏地をあらかじめ中表にプレート状のパーツを作り、外表で組み立てていく独自のやり方です。

今までブリーフケース型のA4横をナイロンで作ったり、ボストンバッグを作ったりしてまいりました時の同じ手法です。

ただ、サイズを変えるだけで全く同じやり方なのに随分雰囲気が変わるところに驚きがあります。

このやり方は縫いやすさがあるので、綺麗にできるというメリットがあります。

製作も難易度が高すぎるものは疲れ果ててしまいます。

それよりもいかに楽に作れるかという工夫もあるべきことだと思っております。

オーダーのお客様、本当にありがとうございました(^-^)。

ネックレスの長さ4種、チェーンの長さはエモーショナルな表現ができる重要な指標である【673】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ジュエリーの中でペンダントがありますが、ペンダントトップのみに注目されるものの、意外とチェーンが見落とされがちです。

既製品においても、大ぶりなトップに対して取って付けたような、いかにもバランスが考えられていない極細チェーンが当てられてしまっていることがとても多いです。

実は、チェーンこそ地金使いの割合が最も高いジュエリーアイテムであり、高額で当然であるべき地金の割合意外にも価値がある、とても影響力のあるアイテムだということをつくづく思います。

重さを測ってみますと、トップとチェーンとではチェーンが本来いかに重厚なものなのかが分かります。

↑とは言え、極細に作られているチェーンを測るのではなく、ペンダントトップに相応しい太さや丈夫さのチェーンという条件の場合です。

レンタルジュエリー業者でありまして、チェーンも1アイテムとして個別でじっくり選んでおります。

このたびは、ジュエリーチェーンの「長さの4種」をご紹介しますと共に、使い分けすることでの印象や効果などについて綴りたいと思います。

ネックレスチェーンの4種の長さとネーミングがある、それぞれの見た目への多大なる影響力

ネックレス用のWEBトルソー(エクセルより作図):ここに赤いラインでネックレスを描いてイメージ。

主に4種のネックレスの長さがあります。

オーダーメイドはかなり高額であり、やはり既成品で探すことが近道です。一般的な既製品の長さは次の4種の中に納まります。

4種:左上から短い順に、「チョーカー」・「プリンセス」・「マチネ」・「オペラ」という名前が付いています。

では、短い順番い1つ1つご紹介です。

チョーカー(36-40cm未満):首に沿った短い長さが特徴。ロックっぽいテイストを表現できます。

好みのカッコイイ長さだと思います。

視線がいち早くここに向くような際立つジュエリーになれると思います。

ただ、首の太さが人によってまちまち。

どちらかというと頑丈な方の首で、35cmはきつく36cm辺りかと。

40cm以上は、チョーカーの首に沿う良さが変わってしまうので、首のサイズは違えど、やはりめどとしては、40cm手前までという範囲でしょうか。

ロックっぽいという表現をさせていただきましたが、この強いアクセントとして映る姿が「とがったイメージ」を作ります。

お洋服による主張を強く表したい場合に更なる効果として「チョーカー」の出番があるかと。

プリンセス(40-45cm):もっとも基本的なゆったりさもある程度あり、一番数多く出回っている安定した長さ。

ジュエリーが本来お出かけ用などの特別であることの象徴のようなクラシックさがあります。

機能としては、ネックレスが一番ゆったりと座るような着け方になります。

ただ、そうはいっても首に沿うことで、最初の「チョーカー」と同様、汗や汚れは起きやすい長さです。

過去のドレスを纏った貴族達の絵画にはネックレスも多く描かれてきました。

現在においても「皇室」のようなお立場の方々がお召しになるネックレスの長さはこのプリンセスレングスが最も豊富だと見ることができます。

マチネ(50cm-60cm):いわゆるミドル丈といったようなサイズ感。ここから少しレア、60cmでも希少です。

ジュエリー好きで、ジュエリーを複数に展開するようになるとやっと長さを意識するようになるのかもしれません。

きっかけはタートルセーターの時にもゆったり付けられる長さを求めたというところからでした。

50cmくらいからセーターの上にも違和感なく装えるようになっていきます。

マチネレングスは、「万能」と呼べる長さだと言えます。

同じ範囲内におさまってはいますが、60cmになるともっとゆったりとして、「自由」のような心地が生まれます。

ジュエリーを余裕を持って楽しむ者がこの領域に目を付け始める長さだと言えます。

オペラ(70cm-80cm):ロング丈と呼ばれるような長さ。入手困難気味な長さですね。

長くなれば、地金価格のグラム数にそって当然高額になっていくわけですが、ロングの魅力はつきません。

実は、ロング丈は大変好みであり、抜け感の演出にはとても効果を発揮するカジュアルな長さです。

この長さを持つこと自体がチェーンを意識する者の行動の証のようなもの。

拘りや個性の演出、そして遊び心をもった躍動感あふれるジュエリーを人目に披露するような存在です。

あとがき

いろいろな長さがあると使い分けも豊富で便利。

そして、一番には心の中の充足度が高まります。

物をコレクションすることは、心の中の豊かさを作ると思うからです。

ジュエリーを集めていく順番としては、自然にプリンセスのような普遍的な長さから始まることが多いのも、ジュエリーに対する「成長」のようなもの。

ですから、一番豊富な数があり基本的な「プリンセス」からのスタートというのはごく自然なことです。

ただレア感ある長さの「オペラ」や「チョーカー」は希少なので早めに入手が良いということも言えます。

「プリンセス」にはある程度接した次のステップとしてどの長さを選んでいくのか、それとも「プリンセス」のままで通し別のチェーンの種類を持っていくなども大変素敵な拘りの形だと思います。

順番など勧めるようなものでもないのですが、ジュエリーも出会いの時が勝負。

ピンときたときに早めが「その出会いをうまくものにする」ということになります(^-^)。

ハイブランドからファスト系ブランドまでの4種類の分類のバッグ、迷わず「中古ハイブランド品」のコスパがダントツ【672】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

一度【669】の記事でご紹介致しました本、

「ファッショングッズプロフェッショナル事典:ジェーン・シェイファー&スー・サンダース 著/山崎真理子 翻訳」

からこのたびも引き続いてバッグの話題を引用させていただき綴りたいと思います。

もともとバッグについてのあれこれが書かれた本を探すところからのこの本との出会い。

お洋服に比べるとバッグについて書かれた本は数が少なく貴重なのかなと。

マーケットサイトのカテゴリーの分け方から見ても、バッグはお洋服と並ぶメインファッションアイテムなる位置付けだという印象です。

このたびは、バッグという大きなカテゴリーの中でも、そのブランド様やレベルによって4種にバッグを分類されている点を引用、そして自らの嗜好と照らし合わせて現在のバッグライフのスタイルをお伝えします。

大きく、4種に分けられるブランドバッグのブランドレベルの分類、自分のスタイルがどこに属するのかを照らし合わせてみました

「セグメンテーション」という言葉が使われています。

単純には、消費者のニーズは嗜好によって、似たものを集めて複数にグループを分類することです。

今回の4種にブランドバッグを分けられたのも「セグメンテーション」の結果です。

もしかして、違う著者様であったら3種だったのかもしれませんが、その点はこの本の著者様の意向ということになります。

この4種に分けるセグメント化のお話も、大きく見ると、リサーチの一部をしていることになります。

リサーチをするにあったっての手法とか見方の事が書かれている部分に登場した内容です。

よく、「ハイブランドバッグ」と呼ばれるものが有名ブランドの集まりです。

ああいったバッグメーカー様が最初に位置付けられています。

納得の分類であり、やはり「最高級」「一流」と呼ばれるに相応しいバッグであるとを解釈されているのだと思います。

マーケットを俯瞰したような見方をした時のバッグは4種。価格でいうと高い順です。

上述の「ハイブランドバッグ」というのが、「ラグジュアリーブランド」に該当、次に「デザイナーブランド」、次に、「ハイストリートブランド」、最後に、「バリューブランド」。

写真のすみに、それぞれのブランドの種類の代表的なよく知るブランド様の名前を記しました。

さて、この中の一番最初のハイブランドである、ラグジュアリーのグループの特徴です↓。

「素材のレベルが高い・技術力の高さ・デザインのレベルの高さ・威厳の高さ・長持ちである・製造場所や方法・販売方法」などに特徴があるということ。

製造場所の例や製造方法の例、販売方法の例などは具体的ではありませんでしたが、分かりやすくは、残りのハイストリートやバリューが東南アジアでの大量生産による低価格志向とは無関係のヨーロッパ内での製造であることが「MADE IN 〇〇」という原産国表示に見ることができます。

自分で勝手に途中に線を入れましたが、上のラグジュアリーとデザイナーが同じような内容なので、その他の2種とは一線を画すという点で線を引いてみました。

ただ、上の2つも互いに、実は大きくかけ離れたもので、伝統、ネームバリューなどは比べ物にならないほどの差があります。

その他、デザイン的な趣向では、「ラグジュアリー」は意外とシンプルで典型的な形だったりするモデルが多いです。

反対に、その年の流行とかトレンドを入れ込むことをスタンスとしているのが、「ハイストリート」とか「バリュー」です。

取って付けたような高級感もそれほどあるわけではないような大きなリボンのついたバッグがどこか今持つとかっこよくないのは、そこにクセが入っているからです。

クセは流行やトレンドを象徴することが多く、その時々で「メッセージ」のような役割として分かりやすくデザインに投影させているのです。

ただ、流行も、作られたほんの短い期間は斬新ですが、経年にはトレンドを盛り込み過ぎたデザインは負けてしまうと思うのです。

では、自前バッグのセグメントはどこに。。

ということですが、正解は「属していない」とも言えるのですが、それは古物だからです。

リサイクル品という限定でこのセグメンテーションを当てはめてよいなら、間違いなく一番最初の「ラグジュアリー」となります。

ハイブランド様の中古バッグの収集をこれまでしてまいりましたのも、「コスパの良さ」です。

同じUSED品なら遥かにラグジュアリーがダントツだと考えます。

あとがき

ラグジュアリーブランドというのは、圧倒的にブランディングがありますので、何を作ってもある程度受け入れてもらえるところがあるかと。

しかし、長年の血と汗との結晶と言っても過言でないほどの努力が実は隠されているのです。

本来、その点(良質な最高級の物をと志高く存続している点)が注目する部分だと思うのですが、照れておられるようで、そういったことを隠しすました姿でおられるところがまさにラグジュアリーブランド様の特徴とも言えるのです。

ライバルも多く、そこに手を抜いたら地位が転落してしまう恐怖もある中での闘いの日々なのだと思います。

ある日突然無名の小さなブランドが一世を風靡するなどということはあり得ません。

伝統あるブランド様こそ、地道に世代交代しながらも何百年と継続してきた実りが「ブランディング」という結果だと思います。

その地道という部分は、ミニサイズの規模のお店も何ら公平に与えられたタスク。

ハイブランド様から学ぶことは、むしろ華やかな現在の姿とは裏腹の、「たくさんの試行錯誤・努力・良いものを作ろうとする志」であるべきなのではないかと(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

<経理>現金照合作業に誤差があった場合の原因例、同日計上の2つのレシートを同じ金額で入力の凡ミス【671】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

出来事が起こったホヤホヤのタイムリーな記録となります。

個人事業主は経理作業があります。

5日に1度ほど、誤差が出やすい現金の財布の中身の実際と計上した帳簿上の現金の残高を合わせています。

細かい単位でのチェックがなければ、原因が分かりにくく迷宮入りしてしまうので、このまめさは1つポイントになるかもしれません。

そこまで対策していたにもかかわらず、ここ最近10日間程の計上の「空き」があり、帳簿上の現金勘定の残高と実際の事業用の財布の中身の現金に¥360の誤差が生まれていました。

実際の現金の方が¥360不足という状態、つまり計上が¥360多いという言い方もできます。

さて、この原因を解決できたので、その原因が何であったかの記録とともに、現金の誤差の原因のパターンの1つとして、現金の不一致の際のいち早い解決にお役立ていただければと思い記録に残したいと思います。

原因は、会計ソフトへの金額の入力ミス、1シートに複数レシートを貼ったケース

結論から最初にお伝えしますと、原因は1つの用紙に細かいレシートを2段に貼って、2本の計上をそれぞれする際に、金額が、¥580と¥940だったのを、両方とも、¥580となぜか入力していたことです。

同じ購入先でレシートが分かれたケースだったから余計です。

この940-580=360という値が誤差と一致しています。

計上金額が¥360分不足だったために財布よりも計上の方が足りなく、実際は財布の中の現金が正しかったという見方です。

そして、会計ソフトに入力の金額の片方を¥940へ修正することで、合致。

10日ぶりに現金照合がぴたりと合いました(^o^)丿。

当ブログ記事は、「電子帳簿保存法」開始の2022.01.01以前の2021.07.25に投稿しました記事で、現在2024.05.09に「ブログ記事の手直し」の番が来まして、書き加えたり誤字脱字を修正しているところです。

随分長い間そのままだったことが大変申し訳ございませんが、2024年はまる1年かかってこれまでの1,000記事以上のブログを1日3記事ずつ「リライト」することをやり切るという目標を立てました。

ということで、実はこのたびのような間違いのケースは、デジタルではおそらく起こりにくいことだと思いますので、随分時の流れの速さを感じます。

目まぐるしい速さで新しいことが始まっていき、「おーい」と追いかけるようなここ近年です(^_^;)。

現金の誤差に関して思うこと、「簡単に調整作業をするものではない」

やはり、誤差というのもちゃんとこういった原因が判明すると、必ず何か理由がひそんでいたのだと分かります。

「調整」ということで、一定の期間調べても原因が分からない場合に、誤差として記録して調整してしまうことがありますが、あまりこれは本来は望ましくないことです。

例えば今回の場合に、¥360の調整をしてしまって、現金をぴったりにすることで無理矢理合致させたとしても、結局、原因が帳簿入力の金額ミスなので、帳簿入力が間違ったままになるのです。

これは大変怖いことです。

そう考えると、できるだけその月いっぱいは粘って原因を追究することです。

今回発見したことに効果を発揮した作業は、経理事務としては当たり前に行われることですが、現金の帳簿をダウンロードして、その明細1つ1つと実際の証憑(エビデンス)を見直したことでした。

この作業の途中で、先ほどの¥940と¥580のところへたどり着きました。

帳簿が ¥580,¥580なのに、レシートが¥580、¥940だった数字の並びの違和感で発見されました。

あとがき

そもそも「現金の不一致」は、現金が物体だからこその悩みで、この悩みは現金を使う以上尽きることはありません。

ただ、キャッシュレス化が進んだ今、現金使いをできるだけミニマムにしていくことで、「不一致の可能性の低下」が望めます。

まだまだお店によっては現金主義のお店もありますから、完全キャッシュレスには遠いと実感しております。

高額なお買い物の場合には、その場で「負債」を追わずに解決するためにあえて、「コンビニ決済」を選択してお金をジャラジャラやっていることもあるわけです。

ブログ手直しも、その内容が古いと記事自体を残すかどうかさえ検討することになります。

ブログ記事開始当初から、流行が存在するファッション分野であっても古着スタイルで流行無視の末永く通用する記事を書く意識で始めました。

幾分かはそれで良かったのだと納得しているのですが、まずは、最初の投稿時の無知からの勘違いの内容や、誤字脱字などは現在の2024年の1年間の手直しの中では解決していくようにしています。

どうぞ、今後も読みやすい記事を綴っていきたいと思っておりますので、またお立ち寄りいただければ有難いです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

接着芯(織芯)の地の目の向きも良き共布ベルトやパイピングの出来栄えに影響、縦には縦裁ち、バイアスにはバイアス裁ちの推奨【670】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

接着芯は形状がはっきりとしたタイプをハンドメイドバッグ製作に使いたいと思っております。

実際に、「織芯」と「ニット芯」を生地によって使い分けています。

「不織布芯」は過去にアイロン(中)で解けたことがあり、あいまいなイメージを持っています。

ただ、無接着の「ハード薄芯」「ハード厚芯」「ソフト厚芯」は接着芯に使わないだけで、どれも不織布。

これらははっきりとした形状だと感じており大いに利用させていただいております。

このたびは、接着芯において、特に「織芯」が表地とくっつく時に地の目が表地、接着芯共にピタリと同じ方向であることの勧めを綴らせていただきます。

芯地も生地みたいな作りであることの理解と意識が自然と向きをそろえさせる

ニット芯は伸びるのであまり向きが違っても違和感もなく見た目にも影響したことは無かったです。

ただ、織芯に関しては貼った後の風合いの美しさに影響することだと感じており、ニット芯の場合も幾分かは影響しているのではないかと考え、織芯・ニット芯関わらず地の目の向きを表地にそろえる意識でおります。

接着した状態をイメージとして考えてみますと、織芯を表地に貼ると、2点の素材がぴたりとくっつき同化しているような姿なのです。

。。ということは、当然ながら相性良く互いに重なるには地の目の向きをそろえようと思わずにはいられないわけです。

細長パーツ:長いパーツは特に生地を有効に裁断したい気持ちもありますが地の目を第一に意識したいもの。

この写真は、同じ5cm巾、表地の裁断方向の地の目が縦のものとバイヤス(45度)の向きのものが含まれています。

その2つの表地の地の目の違いに芯地も合わせている様子を見ていただきます↓。

左-バイアス裁ち、右-縦方向裁ち:逆彩(ぎゃくあや)の織り目の「チノクロス」という名前の生地です。

縦裁ちはストレートの部分に、バイヤス裁ちはカーブを描いた部分に施す縁の始末のパイピング用生地です。

縦裁断の織芯の地の目の形状:これを横向きに裁断することさえしていません。表地と全く同じ地の目向き。
バイヤス裁断の織芯の地の目の形状:全く同じ45度のバイヤス向きに斜めにカット。織り目の柄がバイヤスです。

こうして、地の目を合わせて接着した風合いは綺麗で自然です。

変なしわが寄らず、びっしりと表地になじむものになります。

織芯を好む理由は、ニット芯よりも風合いに迫力が出る点で、良い意味での頑強さを「たくましさ」のようなものとして感じているからです。

このたびの作業としてはパイピングをする布としてのパーツ。

パイピングする時も、織芯であるとパンパンに張ってやりやすいので、結果綺麗にできると考え選択しています。

あとがき

どうなんでしょう、地の目を合わせたことが後の何年後かに何か影響があるのでしょうか。

大変地道なことではあるのですが、今を100%に作業せずして、未来の結果が正しく判断できるのかということです。

過去にその時点だけのメリットを考えた裏地の合皮使いのバッグが20-30年後の経過で無残な内部に劣化した姿を見る例からも、「つけ」があるようなのです。

接着芯くらいと思うものの、表地全体に貼るものであり、経年による姿の可能性を考えますと、「今可能な限りを尽くす」ということになりましょう(^-^)。

「ファッショングッズ」という分類のバッグを例に新古関係ない品物の「価値」の見極め方を解く【669】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグの本というのは比較的少ないようで、以前にも、1冊カバンの基礎知識の事が載っている本をやっと見つけて読むにとどまっておりました。

このたび、図書館の蔵書検索で、バッグ類についての学びを得られる本を探しまして、「ニッチな分野」であると解説のあった本を見つけました。

その本とは、「ファッショングッズプロフェッショナル事典:ジェーン・シェイファー&スー・サンダース 著/山崎真理子 翻訳」。

ファッションアイテム全体におけるバッグの位置付けをご教授いただきました。

決して新しい品物だけが価値があるとは限らない、過去からある「古物」も含めた全体で見る品物の「価値」とは何なのかを紐解いてまいりたいと思います。

ファッション分野で、バッグは「ファッショングッズ」という分類にあたる

ファッションというと「洋服」がダントツ品物の数・製造元の数共に多数のイメージです。

アパレル品の中に、かつては申し分程度だったバッグ・靴・ベルトは、今やディスプレイには必ず伴い、「トータルな装いのご提案」の近年です。

まだ多くの方が、お洋服のみが装いであり小物はほとんど重視しない、「ベルトは1本しか持っていない、必要ない」とまでのお話を聞いたこともあるほど日本人は小物に対して疎遠なイメージです。

話は脱線しますが、「パリジェンヌ」様のストリートファッションを拝見しますと、お洋服と同レベルにその他のバッグやベルトや靴も平均的に重視している様子を感じるのです。

本の中では、バッグ・帽子・靴・革小物というのが「ファッショングッズ」と分類されています。

本を一読後考えてまいりたいのは、「贅沢:ぜいたく」というものが何なのかという点です。

このことを深く理解すると、物の価値観がはっきりすると思います。

「贅沢」は決して悪いことだけではなく、「幸せ」に繋がる前向きな観念なのではないか

贅沢とは、「非常に限られた人だけが持っている製品を持つこと」にあります。

また、他の人が経験したことが無いことを経験することは、人とは違う本物に対する消費者の関心の高まりの結果です。

ここで「本物」という言葉が登場。

贅沢というものは悪い意味で使われることも多いですが、本来素敵なことなのではないでしょうか。

人とは違ったり、個性的であったり、1点物であることは、中古品にもその要素が詰まっているのです。

古いものだから、綺麗ではない、汚れている、などというマイナスの面のみではないわけで、反対に、価値あるものというとらえ方が前向きであり、「古物ファン」にとってはよく理解できることだと思います。

「これが私ならではの贅沢である」というフレーズが所々に登場することがあります。

「贅沢」において金銭的度合いは関係なく、一人一人の独自の価値観であり、素敵な未来や満足感や心地良さが十分に得られることを結果的に「贅沢」と呼んでよいのではないかと。

あとがき

YouTube内のお話の切り口は、当ブログとは少し違っていて、本の中身を引用した2点が中心でした。

この本は、ファッショングッズの関係のお仕事に踏み込んでいきたい人向けに書かれていまして、その手法に及ぶまで紹介されているところが、実直です。

デザイナーとして今後やっていくための「バイブル」などという活用の仕方もあるようで、実用的な面もありますが、ここにおいても一例として独自の切り開き方に落とし込むような引用が発展的。

おしみなく例が次々に飛び出して、あまり整理されていないような書き方に特徴がありますが、著者様のそういったあふれんばかりのノウハウをどんどんアウトプットしたいという熱の現れでしょうか。

いろんな本を読んでみて思うのですが、本を出版する方が必ずしも読みやすような完璧な書き方をされているとは限らないということです。

各々の情熱を1冊の本に綴り、多くの人に届けたい気持ちあっての著作です。

果たしてその本が読みやすいのか、すっきりとまとめられているのかは、読んでみて各々が感じることであり、レビューなどを拝見すると結構辛辣な分かりにくさに対するご指摘も本によっては見られることがあります。

それだけ「言論」に関しては自由があるということなのです。

自らの足りない部分をこうしてインプットさせていただけることが有難いです。

その後自分の中でまとめて、今度は新たな形で自分の言葉を使って発信して行ける循環の責務もあります。

今後も、こうした事業に関わる本も読み、そうはいってもてんで違う分野「小説」などからもその「心理の真相」とか「事象への深読み」にも着想があると思っております(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

年代物の薔薇柄ゴブランボストンバッグ、「入れ物」としてお部屋で使うことで生まれる「インテリア映え」はお店のディスプレイのよう【668】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

どうも薔薇柄が好みで仕方がありません(^_^;)。

バラ好きの徹底した姿としまして、お部屋のインテリアを薔薇柄だらけで配置しています。

面白いもので、薔薇柄だらけでも同じ薔薇柄が揃うことでなぜか整然。

柄を徹底的にそろえることで無地に良き勝負が挑めることに気づきました。

このたびは、事業で使う、ケース入れとか、お手入れ用の道具、タオル類、撮影用のマネキントルソーなどを収納する場所の整理整頓目的で、大きなボストンバッグの中に収納するというアイデアを思いつきました。

ボストンバッグの良さは安定感。

使い道が無い場合に一度入れ物としてご検討し直してみるのも良いかと思うのです。

拘りポイントは、薔薇柄・ゴブラン織り・本革レザー使いがキーワード。

合皮使いであったり、薔薇のお花ではなかったりなどは厳しく却下。

そうしてこだわった2点のボストンバッグをこのたび、インテリアとしての存在も兼ねた入れ物という俯瞰した見方でご紹介したいと思います。

もとはハンドメイドで作る予定だった、時間が無く既製品の購入で見つけた2点の年代物のボストンバッグ

もとは、ブログ記事の【602】に遡ります。

この時に、ボストンバッグを自分で作っていく決意を表明していました。

それなのに、なかなか自分のものを作る時間などない実態があります。

よって、自作ということをいったん諦めました。

そして、いち早くすっきりとした収納を実現していきます。

ゴブラン織りのボストンバッグの「これぞ」という素敵な物がなかなか見つけられない中、得意分野の年代物で探しました。

ゴブラン織りのボストンバッグ2点:ゴブラン織・薔薇柄、本革レザー使い。上の柄は薔薇柄ではなかったです。

2泊程旅行ができるような容量の大きめ、ゴブラン織、花柄、持ち手などが本革レザーが共通です。

細かい話、上は薔薇とは違うお花ですが、許容範囲として受け入れました。

とても作りの良い優れたお品です。

上はイタリア製、下は日本製。

少し興味深いのが上下の2点の作り方が全く違うことです。上はトートバッグの延長のデザイン。

下は、典型的なボストンバッグのデザインで、側面が別パーツで分離している点を見てもデザインが大きく違います。

そして、上は支柱が渡っていますが、下は無し。

柄をたっぷりご披露するには、下の方がかっこよく感じますが、もしも、実際に旅行バッグとして使うなら、断然上の支柱のタイプが丈夫です。

支柱のおかげで、バッグの底の縫い代部分からよいしょっと持ち上げていますので生地への負担が軽いです。

下は、ある一定の箇所(取っ手の取り付け部分)に重さの比重がいきますので、場合によっては取っ手の付け根部分から弱ってくる可能性がリスクとしてあります。

しかし、使い方はあくまで収納のみ。どちらでも関係ないので、面白く2タイプのデザインであることもインテリア的には面白味が生まれました。

あとがき

収納やインテリアは非常に心が癒される分野です。

インテリアのあれこれとした工夫は、今後も<コーデ>のカテゴリーにてブログ記事でご紹介してまいります。

こうした趣味嗜好は、お洋服にも現れております↓。

このたびのボストンバッグと雰囲気が似たお洋服の一部。趣味嗜好というやつです(^_^;)。

古着ライフを送り何十年も経過しておりまして、流行を意識しなくてよ緊張感から緊張感から完全に解放されています。

ある意味「流行に後れないように付いていく」みたいな感覚は「縛り」です。

自由にいつでも好きな物をとことん探せる体勢を自分で作ったのです。

そうした環境でいるとボストンバッグも旅行のイメージから入れ物として使うアイデアが自然と浮かびます。

些細な事のように映るかもしれませんがが、その後の「心地」たるもの非常に満たされた状態になります。

古物というのは、その現状でしかありませんので、いったんとりあえずそのまま受け入れる必要があります。

ここに対する抵抗が無いと、その後アレンジのアイデアも浮かんできますし、楽しみが増えるのです。

伴うアレンジ作業の苦労も楽しみの内の1つとなるわけです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

劇的リフォーム!大きめポーチのタブを利用してショルダーバッグになるポテンシャル【667】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近なのですが、ある方法のリフォームを連続で行っております。

ここまでリピートするほどの魅力的なリフォームというのが、ポーチをバッグに変えることです。

もはや「リメイク」と言っても過言ではありませんが、当ブログ記事のカテゴリーでは<リフォーム>に掲載させていただいております。

「リメイク」自体、発信すること1つにしても「著作権侵害」の壁と遵守により現物写真を控えさせていただきますので、図解でお伝えしてまいります。

また、実際に変わった姿の品物はあくまで自分使いにとどめ、商業利用不可の決意をもってのぞんでおります。

この投稿の図解をご覧になった場合、同じように解釈していただき、くれぐれも読者様が発信される際にも同じような考え方で、「著作権遵守の徹底」をよろしくお願いします<m(__)m>。

大きめのポーチでタブが両サイドに付いているファスナー開閉のデザインであれば可能なショルダーへの改造(自分使いの範囲内厳守)

ポーチもサイズが大きすぎるとバッグの中で場所をとってしまいます。

そうすると、なかなかポーチとしては使わないことがあります。

こういった古いポーチに注目しまして、ショルダーを付けて、バッグに変えていくリフォームを考えました。

ここまでしてでもショルダーとして持ちたいと思うのは、当然魅力的なブランドポーチならではです。

タブが付いていなくてもタブを縫い付ける場所が確保できれば可能性が生まれますので、さらに発展して考案することができます。

とにかくこのたびは、有難いタブ付きの場合ですので、比較的短時間で作業が進みました。

ポーチをバッグに変えるリフォームの手順(図解)

デフォルトのポーチ:サイズがたっぷりでポーチとしては使いにくいのが現状。両端に「わ」のタブ付き。

1)タブをミシンで頑丈に補強するステッチを入れる。

2)タブの「わ」に二重リングを通す。

3)ショルダーの出来合いの物を探す(出来合いは本革が探しやすく良質)。

4)3)を2)に縫い付ける(ショルダーを通して縫い留める)。

この4段階の手順で完成です。

ショルダーになるとお出かけにとても便利で、「ポーチ時代」よりも出番が多くなると思います。

アレンジ後:ショルダーが取り付けられ使いやすくなったリユース品のビッグポーチの変化した姿。

あとがき

リフォーム(今回の場合はかなり「リメイク」寄り)をしながら思うことは、いろんな技術の集大成が「引出し」からアウトプットする機会であるということです。

一度作られたものというのは、大きく解体していては一から作り直しと同じなので、現状をそのまま活かす考え方が大切です。

現状に足並みをそろえたアレンジという点では奥深いものです。

当然「リメイク」に及ぶほどの劇的リフォームは、「著作権侵害」問題の壁が立ちはだかります。

こちらが悩んでも著作者本人がノーということでは、商業利用は禁止です。

ほとんどのブランド様は、お問合せをしても、「改造・リメイクは不可」と「著作権の行使」を意志表示されることがほとんどです。

現在出来る精いっぱいの事が、こうした「図解」と共に、一人一人がある程度アレンジしていける技術を持つことの推奨です。

ミシンを持ち技術を得れば、「リメイク」も自分の範囲内という唯一許された枠の中で自由を手に入れることが出来るのです。

特にリユース品は、一度は手にされたお品物なので、その後継続するには「リフレッシュ」「心機一転」の使い方をすることで同じ物なのに「新しさ」が生まれる不思議があります。

この不思議を魅力に、もったいなく眠っている古き良き品物をたたき起こし、今後も使っていくことは素晴らしいことなのだと考えます。

とはいえ、やみくもにブランド様の尊厳を汚すことなどは禁物。

そこはきちんと考慮するべきで、姿を変えてでも今後も使っていきたい魅力があったわけですので、そのような素敵な商品をご提供くださったことにまずは感謝です。

そして、有難く拝受し、使い方を変えるなどの自主アレンジによって今後も出番があることで許しを得る(自分使いが法的にOKだとはいえ、壊したり作り変えたりすることの「陳謝」のようなもの)というような「気持ちを持つ」ということです。

特にコンタクトをとる必要は無いですが、そのような「姿勢」の重要さがあります。

理由は、汗水流しながらの結晶の形がそのブランドの品物1点として出来上がっていた過去があるからです。

「人の褌(ふんどし)で相撲を取る」ことのおこがましさをよく心得るべきベースを持っての自分使いの範囲内の利用ということなのです。

一人一人がそういった技術をある程度得られるためには、「文化」のようなものが根付く必要があり、手先の技術の1つとして、「ハンドメイド」の意義があると考えております(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

お洋服に流行がある以上、その素材「服地」と呼ばれる生地にも流行はある、「モアレ」がバッグや雑貨にも向く理由のまとめ【666】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「ブーム」とか「流行」などといったキーワードがこれまでのファッションの根幹を支えてきたような気がします。

それがここ現在に至っては、流行中心のあまりに短か過ぎるサイクルが崩れつつあり、流行は無くても良いのではないかというような考えにまで至っております。

その材料である生地にも流行というものがあるのでしょうか。

あります、理由は流行のあるお洋服の材料だからということになります。

とはいえ、手作りの方ばかりが集まる生地屋さんにおいてはそれほど流行の波に乗りたい方は多くはないように解釈しております。。

というのも自作というところが流行のある量産品とは対極にある製作だからでしょうか。

そんな風に見ていた中で、珍しく複数の生地屋様の店頭でも生地の流行を見た気がしている素材が「モアレ」。

凹凸感があり、高級感もあるうねりの柄が入った「モアレ」の構造と、ジャガードとのコンビで実際に入手した生地の写真を見ていただきながら「モアレ」について深堀りしていきたいと思います。

「モアレ」とはどんな生地なのかを深堀りしました

そもそも名前の響きがエレガント♪。

見た目の木目調とも、ウエーブとも言える柄が素敵な生地です。

「転写」というプリント加工の1種なのですが、「モアレ」単独よりも、「ファイユ」や「グログラン」といった横畝(よこうね)の織りがベースの生地と一緒に組み合わせると素敵に柄が浮き出る効果もあるようで、実際に見たものはすべて横畝が入っているモアレでした。

モアレは、ここ数年急浮上したので新しい生地なのか。。と思いきや、いやいや昔からある定番とも言える生地だったのです。

手持ちでよくお世話になっている本、「洋服地の事典 -サンプル生地つき- :田中道一 著」を開きます。

学校の教科書のような、資料のような、実際に生地サンプルが丁寧に貼ってあることに大変驚く本。

昭和56年発行(1981年)の今から40年程も前の昭和の真っただ中の本です。

しかし、その内容は驚くほど定番です。

基本的な今でもずっと健在の生地達がぎっしりとリストアップされています。

もし、生地を1から学びたい時にもとてもベーシックであり、役に立つ本であると思い、時々開いて目を通すことをしています。

この昭和の本の中にも、ちゃんと「モアレ」が掲載。

「加工生地」というコーナーです。

少なくともこのころには生み出されていた生地であるわけです。

モアレのあの木目調のうねりは、もともと畝(うね)のあるピケのような生地をベースに後加工してできる柄になります。

生地はニットでなく織物がベースで行われます。

加工用のローラーには、横に走った線が彫刻してあり、加熱したローラーに畝の入った織物生地を通すことで、その線の段差による柄ができる、それがモアレだということです。

もともとモアレというのはフランス語。

「ローラー」とか「段差」というのがこの加工のポイントになります。

実際に出来ていく様子を見れていないのでイメージが湧きにくいですが、以前あれが、もともと織柄(ジャカード)だと思っていたので、そうではなくて、後加工のプリント柄だったのです。

後加工の種類には、他にプリーツとかフクレなどが思い浮かびますが、またこのモアレはそれらとは違った種類の後加工です。

モアレ織ではなく、モアレ加工という言い方が、実際の作業に相応しい呼び方になります。

流行っているような生地をハンドメイドバッグにあえて使わない方針

なかなかのへそ曲がりです。

少し流行っているような感じがするとそれには手を付けないという動きをしています。

ハンドメイドバッグにはモアレは一度もお作りしていないですが、モアレという名前ではなかったけど、これがそうかなと思う生地が1点のみ発見されました。

裏地に使おうとドットジャガードが気に入って、これにモアレ加工もしてあったという生地が見つかりました。

「モアレ」複合型の生地:ドットジャカードとのコンビなので複雑ですが、この木目柄はモアレだと思います。

ごめんなさい。映し方の向きが縦横反対です<m(__)m>。

生地名は、ジャカードテーブルクロス、綿/57%、ポリエステル/43%、日本製です。

モアレという言葉は使われおらず、ドットジャカードが主流みたいに名前が付けられていますね。

もともと畝の入ったベースにドットジャガードも入りモアレ加工もありと複合型で賑やかな生地だと見ることができます。

こちらの生地は、<はぎれ>のカテゴリーで投稿の【655】の記事で、「壁掛けメモホルダー」を製作しています。

「モアレ」は全体的に厚みのあるごわごわした素材感であることが多いです。

よって、カーテン・クッションカバー・バッグなど生地が丈夫な方が良いアイテムには向くことになりそう。

当初、バッグの裏地に使おうとしていたのですが、表地のニットに馴染まず、「壁掛けメモホルダー」に使おうとなった経緯がありました。

当生地で製作の「壁掛けメモホルダー」(【655】記事より)。

あとがき

このモアレという生地がなぜここ数年急浮上なのかきっかけがよく分かっていません。

ただ間違いなく、これまでよりも風格を表している生地のように見える1素材でしたのでこの度ご紹介致しました。

好むフクレ加工などはまだまだマイナーな存在。

今後の生地の発展の中で、後加工技術というのはもっといろいろ出てくるであろうとある書物で拝読。

しかし、アパレルのニーズが少ないとこういった生地もなかなか出番がないものです。

「モアレ」も昔からあったことはあった生地でしたので、まだ多くの人に知られていないトラディショナルな素敵な生地も他にも多く存在しています。

生地が好きで多く実際に取り扱うことも多い者ができることをこのたび発見。

昔からあるが、まだ多くの人には知られていなかったり、世代が大きく変わって、おばあちゃんはよく知っているけど、孫は初見だったりする魅力的な生地をお伝えすることを今後も続けてまいりたいと思います(^-^)。