この18金ネックレスに出会ったからこそツイストチェーンの「動きによる形状が変化する」という性質を知った【721】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ある1点の素敵な18金のチェーンネックレスに出会いました。

もとはひし形フォルムを探していた中で見つけたもので、他のリングやブレスとの調和の目的でのひし形でした。

たくさんのパーツを使っていることで、構造が立体的でありボリュームもありました。

そのパーツ1つ1つは美しい多角形型(ひし形)をしています。

合わせたいと考えているリングやブレスに合うと考えた「形」を重視した選択だったのですが、この見方がいかに表面的であったかを後で知ることになります。

ネックレスとして首に下げた時に全体的に重力で伸び、形状が変わったという意外な驚きがあったのです。

ここで初めてツイストチェーンの性質を知ることになりました。

今までペンダントチェーンにはこだわってきまして、いくつものツイストチェーンを見てきたはずなのに、この性質を知らなかったのです。

この度のネックレスはペンダントチェーンよりもはるかに幅もボリュームもあるので分かりやすくその性質を教えてくれた、何とも皮肉ながら「良き出会い」と言わざるを得ませんでした(^_^;)。

下に置いた時のデサインと実際がここまで違うチェーンは吊り下げた時の写真も追求するべきだった

デザインネックレス:K18YG製。幅広パーツなのでデザイン性がありますが、ツイストチェーンと同じ構造です。

大変美しいネックレスだと率直にこの写真を見ると思うのです。

ペンダントのツイストチェーンの同じみのタイプはこんな感じでしょう↓。

少し見にくいですが、ツイストチェーンというのはこういったものです。なじみある見かけではないですか。

ツイストチェーンはらせん状にツイストされるデザインが連なるよくきらめく美しいチェーンの種類です。

ただ、先ほどの幅広チェーンネックレスは吊り下げると重力に従ってチェーンの重なりが伸び、よりツイストが現れてくるのでした。

そうしますと、イメージが随分変わってしまいました。

以上が感想でした。

アップで見てみるとこのようなデザインです。ひし形が並んでいますね。
撮影時の吊り下げでももう形状が変わっています。まるでゴムが伸びるように。。

ということで、形状の変化後には納得できず、このチェーンネックレスは、当「本物志向のレンタルジュエリー」からは廃止に至りました。

下に置いた時の形状で組み合わせを考えていましたので、吊り下げた時に変わった形状はあまりにイメージと違ってしまったのでした。

とはいえ、非常に重要なことを教えてくれました。

今までのペンダントチェーンしか見たことがないままだったら知ることは無かったことです。

あとがき

ジュエリーにも「横顔」のようなものがあるのだということを知ったこのたび。

吊り下げた時の形状こそが「コーデ」した姿になりますので、この状態がどのような形なのかというところまで見抜く必要があったのです。

リングなどの硬い物体は置いた状態のまま変わりませんが、チェーン類に関しては「物理的な動きの変化」があることもよく知っていなければなりません。

この教訓を活かし、その後に楕円になったたくさんのパーツが連なったタイプのブレスに対して、形状の変化があることを予測でき判断できたという引用ができました(^-^)。

嗜好は正直、どうしても自然に現れてしまうカジュアルorエレガントのテイストの違いの面白味【720】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いくつかの記事でお話させていただいておりました、2021年のハンドメイドバッグ製作を「黒ベース」にしていく件についてもう少し深堀りしてお伝えしたいことが当記事になります。

もともとお洋服の黒コーデ嗜好の者が実際に持つバッグで重宝している黒のバッグ。

しかも凹凸感のある立体的な素材がピンときていました。

それをアウトプットの1つとしてバッグに製作して販売して行こうと決めたのです。

「テリーヌ」というブリーフケース「切餅」というエコバッグ、「餅巾着」というリュック、「巻き寿司」というリュック、「卵焼き」というバニティなど美味しそうな名前のデザインに黒ベースを落とし込んでいくのです。

組み合わせる裏地によって顔が変わる、メッシュ生地がエレガントなのかカジュアルなのかを反対に裏地の薔薇生地に教えてもらった

後で貼りますYouTubeY動画の中でも一番最後にお話させていただいておりますが、黒いバッグという分野に絞ったその中でも、テイストが主に2つに分かれます。

「エレガント」と「カジュアル」です。

お洋服でも、よくこの2つのテイストを比較することがありますが、結局は他の人などのお洋服と比較すると、独自の最大限は、「カジュアル寄りのエレガント」なのです。

これは、どんな物を集めてもそうなってしまう自然なことであり、どうしてもそうなるのです。

そうしますと、自らが製作するのでは可能性が狭いままというところまで考えるようになりました。

またそのお話については別の記事にするとしまして、このたびは、上述のような「カジュアル寄りのエレガント」を最大限に「エレガント~カジュアル寄りのエレガント」という範囲の製作であるという目で見てもらうと良いです。

左-<表地>グラデーションストライプチュール、ナイロン/100%、日本製。
右-<裏地>生地名不明(オックスフォード織)、混率不明(綿混)、原産国不明。

左の生地はチャコールグレーです。まるで網戸のようにメッシュでごわごわしています。

とても洋服には使われるような素材ではなく、ポーチなどのアメニティー関連では見かけたことがあるかもしれません。

実はこの素材、メッシュパンプスなどとして使われる生地なのです。

その余り生地を購入させていただきました(「ヤフオク」にて)。

右側は、一見キャンパス地かとも思ったのですが、オックスフォードでしょうか、詳細が不明です。

こちらもデッドストックのようなものだとのことで、「ヤフオク」にて購入させていただきました。

詳細不明でも、とにかく素敵でしたので採用。

この2種の生地で製作するのは、「餅巾着」です。

このたびは、これらの生地(メッシュと薔薇柄)がリュックに出来上がっていきます。

あとがき

このたびとても微妙な「テイスト」の深堀りをしてみました。

どうしてもその製造者が考案する場合「嗜好」が自然と表れてしまうというのが不思議であり面白味だということです。

そもそも、このたびのメッシュと薔薇のオックスフォード生地は見る人によっては違ったテイストに感じるかもしれないのです。

そう考えますと、「考案者」が変わることによって随分いろんな可能性が広がります。

この、「ポテンシャル」に重きを置く場合、私だけが製作するのではなく多くの方が製作できるように、多くの「考案者」が生まれるようにと、こうした文化を広めたいと思うようになりました。

今後、そのようなところを目指す活動として「共有型のハンドメイドバッグ」事業を進めていきたいと思います(^-^)。

ドキュメンタリーではないフィクション映画から得られるファッションビジネスの視点【719】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「日本経済新聞の夕刊」の一番最後のページに1週間に一度、新作映画の紹介のコーナーがあります。

邦画、洋画問わず映画のいち早いレビュー、記者様やライター様がすでに試写会などに参加されてか、公開の数日前に投稿されます。

ここ最近はこの情報でファッション映画を見ることが増えました。

今回は、ここ4日程前に封切りの「テーラー 人生の仕立て屋」を鑑賞。

EU離脱の危機のギリシャが舞台。

露店商があちこちにある風景が異国情緒あふれて印象的です。

このたびは、この映画から1つ「ビジネスの方向転換」という視点でこの映画の見どころとしてアウトプットしたいと思います。

元は老舗の「オーダーメイドスーツ屋」、「ウェディングドレス屋」への思い切った転換のベースの変わらぬ技術と誇り

今まで男性専用の紺・グレー・黒のような色味の世界、そしてウール素材のずっしりとした重厚感ある素材から、白やピンクの全く違ったカラーの世界、そしてレースに華やかなお花をまとったふんわりとした素材へ。。

この先続けていくためには、転換を図らねばならないという危機的状況の老舗テイラー。

父が長年名だたる人達のお誂えとして請け負ってきた型紙が残る中、時代の流れと共にその方達がどんどんこの世に別れを告げていき仕事が激減。

そして、当の父さえも病に倒れます。

そこで、その息子がどう引き継いでいったのかというのがこの映画に表現されています。

それは、思い切った女性もの、しかもウエディングドレス専門の特化型へ「シフト」したのです。

今まで、過去に固執し紳士服以外認めなかった父が、そのドレスをチェックしし、「良い仕立てだ」と。

ここに1つの答えがあります。

技術は何ら変わらないそのままで見かけのデザインや素材だけをシフトさせたビジネスの転換の仕方だったのです。

バリバリのスーツで身を包んだ男性が女性のドレスを販売、行商型で、青空マーケットみたいな空の下で採寸するその姿がコメディとして私達を笑わせてくれました。

ギャップと面白い違和感はとても微笑ましい光景であり、根底にあるものは決して譲らなかった息子の新しいビジネスの発想が多くの人をうならせます。

あとがき

事業を本当に撤退せねばならないのか、何か策はないのか。。という危機的状況のヒントになります。

ちょうど「コロナ禍」での映画であったことで、そのタイミングとしては抜群。

辞めずに続けていくためには、「シフトするだけ」という考え方は1つ引き出しとしては学べるものです。

技術などは到底短い期間で変えられるものではない不動のもの。

何かを変えて、根底にはそのままの技術がそこに存在していれば、成り立つという勇気をくれた映画です。

「0なのか100なのか」という極端な考え方ではなく続けていくための策ならば、大変嬉しいことであり躊躇せずに選択すればよいのです。

例えば、「ピアノの講師」という職業も生徒にピアノの技術ノウハウを教えるという存在からのシフトとして、癒し効果のある音楽専門の演奏や作曲などの形をヨガなどの事業者へ販売するなどの事業などを思い浮かべてみました。

どんな事業にも「方向転換」のタイミングはあるかもしれない、その時にこれまでの「技術と誇り」を残しながら続けていく方法を探す時のヒントになりそうです(^-^)。

コーデの最終的なゴールは他人目線、円形にもかかわらず遠目に四角に映る平打ちリングの四角モチーフへの取り込み【718】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。

当レンタルジュエリーでは、ネックレス、ブレスレット、リングの3アイテムを1セットとしてご提供しております。

その3アイテムはもちろんマッチした3点でなければ意味がありません。

ご多忙であったり、コーデに悩みたくないような価値観のお客様がパッと見て、素早く決められる、視覚的にアプローチしやすい仕組みなのではないかと考えたアイデアです。

この3点をマッチさせる過程では、色・形・地金・天然石の「統一」ということをよく意識しています。

反対に「不統一」のそろえ方もあるかもしれませんが価値観の違いが大き過ぎるのと、おそらくハイレベルなジュエリーにとっては砕けてしまうと思われエレガント一辺倒でやっています(^_^;)。

このたびは、形をそろえていく中で、ある時期に気づいたことをご紹介したいと思います。

それは、アイテムそのものの形のみならず、人から見た時に映る造形というものを研究した成果で、四角いフォルムのジュエリーの組み合わせをするときに引用できるアイデアです。

是非ご覧くださいませ。

四角い形は物体そのものが四角くなくても、四角く目に映ることがある

例えば、スクエアモチーフのペンダントがあったとして、合わせるリングを考え中だとします。

こんな感じのモチーフのペンダントトップ。やはり実物が分かりやすいですね↓。
四角いペンダント:K18YG。美しい薔薇彫りにうっとりな存在感たっぷりなペンダント。

ところが、コーデというものは、遠目から他人が見るという視点も忘れてはならない点です。

K18YG製平打ちリング。幅広で彫りがかわいいです。

このリング自体は円形ですが、幅広の映りが効果を発揮、遠目で人から見た時に、右の見え方になります。

そうすると、丸いリングではありますが、四角い映り方をするのです。

横に帯のように広がるまさに最初の四角い図に一致するのです。

こうして、実際にどのように映るのかというのが結局は行き着く場所です。

手元にあるアイテムというのも、着けてこそ活躍するということを考えると、やはりファッションは人から見られるものになりますので、そういった自分側からだけではなくて、人から見たときに映る見え方という効果というものがあるということです。

同じようにバングルも筒形のようなものは多少ぷっくり膨らみがあっても、おおわくスクエアに映るものです。

そうすると、こういった「筒タイプ」は数が豊富なので見つけやすくなり、四角いモチーフの集結もしやすくなります。

その品物自体が四角いリングなんてあり得ないと思ってしまいますから↓。。

四角いリング:K18YG。ダイヤモンド。一応あるのですが、めちゃくちゃレアですし華奢過ぎます。
四角いペンダントと平打ちリングの相性:花柄が別の種類なので柄はさておき、四角い映りが一致しています。

無理やり四角い形のリングを探すよりもはるかにこの方がボリュームのバランスも良いです。

あとがき

大きな鏡(姿見)というのは、こういった人の目に映る姿や形を確認するうえで有効です。

自分側から、もしくは、上側から見ている見え方に比べて新しい発見があります。

頭の上の帽子から、靴下の色、靴の色、素材などと縦に長くそろえてあるのが分かるおしゃれに長けている方というのは、おそらく鏡で全体のバランスとか配分、素材、形、色などを人から見た時の視点でたくさん見ているのだと思います。

最もおしゃれだと慕うモデルの「ケイト・モス」様。

この方は、必ず全身を見てコーデを決めていると予想しています。

襟の周辺の重なりに柄同士を絡ませて一見異種の柄同士が、遠目で見たスナップ写真を見る私達からすると何ら違和感なくなじんだ粋なコーデとなって映ります。

インスタグラムの女性たちの黄色い声援を浴びておられるダンディな方は、ネクタイ、スカーフの色調を合わせ、靴とスラックスの間からその中の1色のカラーの靴下をのぞかせます。

と、こんな感じで、ジュエリーも実際はどのように映るのかというのを研究し続けると新しい発見があるかもしれません(^-^)。

一重仕立てで作るデニム・帆布・ゴブランに有効、ロックミシンの始末を袋の内側で視界から隠す方法【716】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

縫い代の始末は、裏返しの袋物にとってはいろいろ工夫する機会が多いものです。

かつて、某一流ブランドポーチの縫い代が何も始末をしていなくてそのままであったことに、とても納得できず、そのままひっくり返して、出来上がりのまま家庭用ロックミシンをかけたことがあります。

危うくて危うくて、使うにあたって安心できない不安定な心持ちになるようなお仕立てだったのでした。

それなのに「ロゴ」のかわいさ、いわゆる「ブランディング」の力がものすごいもので、手放さなかったのです。

量産品ということでああいった作りのお品を入れ込んでいるのか、それでも納得できるものではありませんでした。

それを手を加えてリフォームすることを拒むなどということをもし主張されたならば、本当に矛盾です。

そのポーチは仕事用のペンシルケースに使っていまして、毎日使っていますので、そのロックの効果は非常に大きいのです。

リフォームをしなければとっくにパンクしているところでした。

縫い代も5mm弱といった際どいもの、そのようなきわどい縫い代で作ることはありません。

ロックのおかげで購入後約20年程になるところですが、現在も良好でお気に入りのペンケースです。

そんな感じで、縫い代始末にはうるさい者が、そういった体験からの教訓を、ハンドメイド製作に反面教師で活かすということもしています。

今回は、ロック始末をするだけではなく、さらにそこから発展的に、視界に映る美しさを追求したお仕立てを「セルヴィッチデニム」の例でご紹介したいと思います。

セルヴィッチデニムは、一重仕立てで製作することも多く、その他帆布の厚みがある号数のものやゴブラン織り生地などにも同様に引用していただけます。

巾着袋が一重仕立ての場合のサイドの縫い代の始末のロックミシンの隠し方

一重仕立ての巾着袋を作る途中では必ず縫い代の始末の悩みが出てきます。

裏地付きというのがいかに製作しやすく、縫い代が隠しやすいものかを実感するのが一重仕立てで製作の時です。

こういった一重仕立ての分厚い生地で作る場合に縫い代が丸見えなのです。

そこで、あらかじめ最初から四角いパーツの四方にロックミシンをかけてあります。

それでも、袋の中をのぞいた時にロックミシンが丸見えでは、高級感が半減。

その先の、一歩も二歩も踏み出した積極的なお仕立てがございます。

両端部分の拡大写真:地縫いの後両割れ15mmの半分7.5mmをアイロンで半分に折り、真ん中にステッチ。

その真ん中がおよそロックミシンの幅の右端に当たるので見た目が綺麗。

この後再びアイロンで両割れのクセを付けると落ち着きます。

そして、袋の中をのぞいた時に下のような見かけになります。↓

整然とした縫い代始末:視界には、ロックミシンはめったに映りません。裏側に隠れているからです。

このロックミシン隠し効果は、摩擦によるほつれの防止という機能とデザイン性あるコントラスト効果の美しさの両方です。

あとがき

今回のようなこのロック始末の仕立て1つにしても、「美学」がそっと入れ込んであるのです。

こんな風にして様々なヶ所、様々な品物に、「技術」とか「哲学」を入れていこうと日々思案しながらの製作になります。

一度、そんな目で細かいヶ所を見ていただくと、「一流ブランド」として現在も君臨の「ハイブランド」様達がなぜあのような座をキープできているのか、なぜ継続して広く人々に注目されているのかということの裏にある驚くような研究と努力が理解できるかもしれません。

「ハイブランド」様から感じた良質なお仕立ての姿勢を参考にしながらの研究の成果です。

真似をしたり、コピーしたりということがいかに表面的で実りのないものかということ。

そこに目を向けるよりも、もっと本当の奥にある「精神」や「姿勢」の部分に注目して、「ハイブランド」様の優れたところから学ぶべきなのです。

装飾的な美しさはメリットだが切れやすいボールチェーン、編み込みで束になったことで強度が見込めるタイプを選ぶ勧め【713】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

過去に、友人との話の中で、「シルバー925製のボリュームのあるボールチェーンのブレスレットがお風呂場の栓(せん)のチェーンのようでお風呂を思い出してしまう」という笑い話がありました。

いかにもお風呂場のあの頑丈な分厚いチェーンにそっくりなボリューム感のブレスレットは、某有名ブランド様のシルバー製品。

そのカジュアルさが人気を博したかと思います。

1つここで、ボールチェーンの作りについて触れますと、珠と珠の間の細い部分が糸のように繊細なので、あまり強く引っ張るものではないという注意が必要。

この細い部分があってこその全体のデザイン性ということになっているので仕方がないのですが、ある業者様は、「ペンダントチェーンなどにはあまりお勧めしない」などとおっしゃっていたことを思い出します。

とはいえ、よくきらめくこの粒の集まりが美しく活かされ、束になることである程度強度も高められているので1本使いではない集結タイプのお勧めをしたいと思います。

凝った作りのパイプ状の編み込みブレスは装飾性も強度も兼ね備える

早速そのブレスレットのお写真です↓。

ボールチェーン編み込みパイプブレス:K18YG製。ボリュームがありボール玉があちこちできらめきます。

意外にこのパイプ状に編み込まれているお品はめったに見かけないものです。

だいたい平面状に幅広に編み込まれている別の種類のチェーンよりも束にしてねじられている作りが珍しいですし、頑丈なのではないかと考えます。

しかも、縁のレースのようなデザインは涼し気でエレガントです。

結構手の込んだデザインだとお見受けします。

すごく長期間にわたり、他のジュエリーとの相性に悩みました。

そして、悩んだ挙句このような結論に至ります↓。

3点セット:すべてベースはK18YG。ペンダントチェーンと同じ仲間であり、ツイスト上の形状がリンク。

この四角いペンダントトップは「クォーツ」。

通常なら、スクエアながらのデザインが相性が良いと見込まれ、「ボックスチェーン・ベネチアンチェーン・ペーパークリップチェーン」などから選ぶところですが、意外なボールチェーンを選んだのも、このブレスあってこそ。

このブレスの存在は、他のジュエリーにも影響を及ぼすのです。

そのことで、最終的に、ペンダントのスクエアとリングのスクエアが関連付き一緒に付けるセットにすることができたのです。

微妙な点なのですが、細かいボールチェーンの柄は、リングの間のパヴェのラインにもリンクしました。

ジュエリーの相性は遠目で客観的に見ることで分かってくることもあり、意外な気づきが得られるものです。

あとがき

実のところ、上の3セットの中のペンダントチェーンも、相応しい組み合わせが長期間見つからず悩んでいました。

もともと親戚からの昭和時代の贈答品でした。

そんな時には、「同じボールチェーンのボリューム感も相応しいもの」としてブレスレットが相性良くマッチしました。

全く同じデザインでお揃いである必要はなく、ボールチェーン仕様という関連付きで十分マッチしていくことがのぞめます。

もしよろしければ、ご参考になればと思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

優しい雰囲気になったりおしゃれのレベル度アップにつながったり、K18YGとPT850のコンビジュエリーのぼかし効果【712】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。

レンタルジュエリー事業をさせていただく中で、過去に自分で集めてコレクションしていただけの時に比べて、たくさんの学びを新たに得ることが出来まして、大変有難い事業活動となりました。

このたびは、こういった事業をさせていただいているからこそ分かったことの1つとしまして、K18YGであるゴールドと、PT850・K18WGなどのシルバー色が溶け込んだバイカラーの地金ジュエリーに面白い効果を発見しましたのでご紹介したいと思います。

K18YG/PT850やK18YG/K18WGコンビの金と銀が入り混じる美しさが感じられるジュエリーのご紹介

K18YGとPT850のコンビブレス:三つ編みデザイン。色の配分は3:2程でK18YGの割合が多いタイプ。

イエローゴールドの割合が多いにもかかわらず、金と銀が入り混じることで金色が強いイメージからの緩和が感じられます。

K18YGメインであることが留め具を見ても分かりまして、PT850を装飾的に附随させています。

これが1:1というのもありますが、このたびのような3:2であっても、金色が強く出るのをプラチナの銀色が抑えて、全体でぼんやりとした色に映っています。

この効果を利用して、台の色がそれぞれ違うようなアイテムも一緒に組み合わせることができる素敵さと可能性の広がりに気づきました。

色そのものに着目するだけでなく、目に映る視覚的な効果などの違いで、コーデやセット組を考える幅が広がります。

ジュエリーに関わる事業者として、ただ綺麗であるだけではなく、機能のような働きもあることが発見できたことにとても感動しています。

これ以来、いろんな金銀ツートンカラーに着目するようになっていきました↓。

K18YG/PT850(PT900やK18WGもあり)コンビのジュエリー:優しい雰囲気とおしゃれ度の高さがうかがえます。

あとがき

金と銀は本来の色でいうと、黄色とグレーみたいな色で、あまり相性が良いと考えたことがありませんでした。

しかし、ジュエリーの地金の場合、主にその2種しか色がありませんので、組み合わせるしかないような、そうなるしかなかった究極のものだという「観念」が「一緒に交わることの美しさ」を受け入れているような気がします(^-^)。

マルチカラーのサファイアが集まった色のイメージは随分さりげないもの、馴染むような色合わせに有効な連物ジュエリー【715】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

人気のサファイア。

色とりどりのマルチカラーになっている理由は、元は同じ鉱物の「コランダム」のその後の他の物質の交じりによる色の変化にあります。

かたやルビーへ、それ以外はどんな色でもサファイアと呼ぶように。。

シンプルには、「ルビーかルビー以外か」といったところです。

このたびは、サファイアが必ずしもネイビーカラーだけではなく素敵なカラーの展開があるのだということを一度に楽しめるマルチサファイアでできたジュエリーのご紹介です。

お勧めは、柄物のお洋服などに溶け込むように使っていくことです。

爽やかで好感度有るマルチカラー展開のサファイアが人気な理由が頷ける

では、早速マルチサファイアの3点セットです↓。

3点セット:ネックレスとブレスは自作。留め具はK18WG。リングもK18YG台のマルチサファイア。
〇ネックレス:K18WG留め具の長さは42cm。オーバル型の宝石質のタイプ。7mm-8mmが楕円の縦のサイズ。
〇ブレスレット:ネックレスとお揃いですが、ネックレスの中にあったイエロー系が不足し青味に寄った違い。

そして、大きなストーンは「カイヤナイト」、サファイアよりも白っぽいのが特徴です。

〇リング:K18WG台のサファイアのマルチカラーパヴェリボンデザイン。サイズは13号。

リボンモチーフは非常にクセがありますので、この度のような一連の普遍的なネックレスやブレスには、リボンはうまく引き立ちバランスが良いです。

間違ってもハートや星などと合わせるのはナンセンス、いろいろなモチーフが互いに馴染まずに混沌としてしまうのです。

難しいリボンモチーフもこういった時にこそ出番があるということをここで一緒にお伝えしたいと思います。

マルチサファイアは他にもご紹介したいものがございます↓。

3点セット(すべてマルチサファイア):全体にグリーンxオレンジ系でまとまりました。

「マルチサファイア」という括りをもってしても、このように色味の違いが別物のように出来上がるのも柔軟性があるストーンだと言えます。

とことんマルチカラーばかりでそろえるのか、その中の1-2色をリンクさせるのかという集め方を自由に選び、気を楽に見た目のなじみ具合をじっくり感じながら楽しく合わせていきます。

結果は、ジュエリーだけを眺めることにも価値が生まれる程素敵な世界観です。

あとがき

その他マルチカラーの展開があるストーンは、「トルマリン」。

このストーンも連物ネックレスは一時期沸いた流行物になりましたが、連物も流行云々にとらわれず、1粒の形がはっきりとしたものをお勧めしたいです。

ストーンのカットの違いだけでも随分高級感が出たり、エレガントに見えたりするもので、豊富な天然石のお店の中で思いっきり渾身の1種を選択されると良いと思います。

マルチカラー展開のものでこの度のようなカットが多面になった研磨がある透明感あるタイプはやや高価。

とはいえ、既製品では作られていないようなネックレスやブレスを自作できるわけで、既製品に比べれば材料としてのストーンはエコノミーです。

そして、留め具もシルバー925にとどまらず、K18YGやK18WGを設置していくとジュエリーらしくなっていきます。

この辺りまでなら個人持ちの範囲では十分可能で金銭的にご負担がありません。

以前当「本物志向のレンタルジュエリー」でもラインナップにあった連物を廃止した理由がそこなのです。

個人ではなかなか難しいところの隙間を埋めていくことこそがレンタルの意義であると考え直し、「高級地金+宝石」の特化に完全リニューアルした現在です。

レンタル品との重ね付けでお手持ちのジュエリーも違った雰囲気にミックスされるイメージでおりますので、重ね付けのイメージでご検討いただければ光栄でございます(^-^)。

ジュエリーモチーフが特徴あり過ぎて困った時、「全く同じ」で解決するということも1つの策なのではないか【714】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハート・フラワー・星・月・リボンなどはジュエリーに多く使われるモチーフ。

多くのブランド様が引用されているモチーフの数々です。

ただ、その1点だけの見た目のかわいらしさだけでは全体コーデはどうにもならないもの。

お洋服との相性やジュエリー同士の相性あって出来上がる姿1つが「コーデ」の行き着くところなのではないかと考えます。

このたびは、ジュエリーのモチーフでも非常に難解なクセのあるモチーフの究極をご覧いただき、ジュエリー同士の組み合わせをどう決めていったのかというご紹介です。

ジュエリー同士の組み合わせに困った究極の状況に、この引き出しをオープンしてみてくださいませ。

半月型がそもそも特徴ある所へ、更に花柄が入る超個性的なモチーフのペンダントトップの解決記録

一目見て惹かれた素敵なモチーフのペンダントトップとの出会い。

ところがそこからが険しい山道を登ることになりました。

一緒に合わせる相性の良いジュエリーがなかなか決まらなかったのです。

〇ペンダント:、淡いブラウンダイヤモンドとオレンジサファイアの花柄コンビ。台はK18YG。長さは37cm。

同じ半月型でも随分違和感が感じられ、ほぼお手上げ状態のような時期がありました。

〇ブレスレット:ペンダントのチェーンと同類のデザイン。K18YG/PT850コンビの編み込み。
〇リング:K18YG台。ペンダントトップと全く同じ。サイズは、17号程度。
3点セット:長い思案の結果、もうこれ以上そろえようがないほどの「全く同じ」をキーワードに完成。

この経験により、困った時は「全く同じ」で解決するという方法があることに納得。

「ひょっとしてペンダントトップと同じ柄のリングがあるのではないか」と自ら能動的に探した結果リングが見つかったというミラクル。

ここまでぴったりなのも、元々同じ製造元だったことが予想できます。

この「全く同じ」という探し方は、幸運もかなり味方してくれましたのですべてこれで解決ということはないと思ったのですが、探してみるものです。

では、本当に運が良かっただけなのかとも言い切れないのが、その後も続々と「全く同じ」で解決してきた事例があるのです↓。

「全く同じ」をキーワードに組み合わされた3点セット。類似や関連付きでは解決できなかった難易度でした。

少し合っている部分があるという「リンク」はよく引用しますが、それでは到底解決できなかったものを選びすぐったのが上の写真です。

全く同じであることがかえってリングを引き立てているのが下の2セット。

お揃いとして前もって仕立てていただいたのではなく、別の場所からの偶然の集まりであるところにも「ロマン」が感じられます。

あとがき

組み合わせに悩み時間をかけることで多くを知ることができます。

随分難しいことを担当させていただいているのだと思うと同時に、これこそが役割であり解決していく糸口を見つける任務のようなものだと思います。

こうして「本物志向のレンタルジュエリー」の意味も実感しております。

目指すべきゴールは「素敵な装い」なので、ジュエリー自体の組み合わせはまだまだ途中段階に過ぎません。

とはいえ、立体構造である「コーデ」が完成に至るにはこうしたジュエリーだけでも随分さまよい、アイデアを出しながら歩む旅のようなものだと思います(^-^)。

シルバー925ではダントツ、アンティークイギリス製シルバージュエリーが充実している歴史的背景【717】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

シルバージュエリーの魅力は、その装飾性が豊かな事。

有名なのはやはりイギリス製。

925ジュエリーのカジュアルなイメージとは違ったエレガントさがあるのもイギリス製が教えてくれる新しいテイストなのです。

このたびは、現在では廃止してしまいましたが、かつて「本物志向のレンタルジュエリー」にもラインナップがあったシルバー925ジュエリーの組み合わせ自由な、まるでお洋服着回しみたいな形式でそのお品物をご紹介したいと思います。

そして、動きのあるアクティブなシーンや遠出などのケースにはとても気がかりな高級ジュエリーをひかえ、代わりに気軽に装えるシルバージュエリーの出番が増えるきっかけになればと思っております。

1894年製も含むイギリスアンティークペンダントなども楽しめるシルバージュエリー10数点

上段:ペンダント、中段:ブレスレット、下段:リング・・・自由な組み合わせを見込みそろえています。

この中で正真正銘のアンティークは、ベル型の1894年製です。

左上のペンダントはイギリス製のオニキスですがどのくらい前のものかは不明です。

楕円の「形」のリンクで、ブレスはピンクのインカローズ(右から2番目)と相性が良い、リングは一番左のボタニカルな柄入りが相性が良いです。

こんな風に組み合わせしやすいように共通の形を主に工夫しました。

あまり相性が無いものは入れても出番がないので、とにかくすべてが平均的に出番があるようにと願いながらのコレクションです。

〇ペンダント:縦40mmx横30mmの存在感。イギリス製。台がシルバー925。真ん中のブーケはマーカサイト。

チェーンは、アレルギー対策として、ステンレス製のあずきチェーン、チェーンのみで80cm。

〇ペンダント:ベル型デザインのアンティーク。イギリス製の1894年の刻印有。純銀にて925の刻印は無し。

トップのサイズは、バチカン含まず、40mmx30mm、チェーンはステンレス製の喜平チェーンの74cm。

〇ペンダント:琥珀を中心としたマルチカラーのチャームペンダント。カラーストーンはすべてが琥珀。

チェーンはステンレス製のフィガロ―チェーン90cm。

〇バングル:シルバー925の三つ編みバングル。カンボジア製。
〇ブレスレット:シルバー925台のオパール一連ブレス。1粒は直径6mm程度。

すべてのオパールの表情が違うところがこのブレスレットの魅力です。

オパールも部分的にカラーが違ったり、そもそもその1塊ずつの鉱物から別物のような違いがあることがユニークです。

〇ブレスレット:シルバー925台のインカローズの一連ブレス。

インカローズはほとんどがカジュアルに作られているので、こうして透かしの装飾がエレガントなものは希少。

お花柄のワンピースなどにも合わせられそうなところがとても良いと思ったのでした。

よく見て下さいませ、間に細かいツイストパーツが入っていますね。あれが、3.5mm程度でしょうか、コンスタントに入ることで長さが延長され、元あったカジュアルなアジャスターを外しました。

〇ブレスレット:シルバー925台のマルチカラーの琥珀のブレス。ハートモチーフと丸モチーフのコンビ。
〇リング:シルバー925台のマーカサイトボタニカルフラワー幅広。 サイズは15号程度。
〇リング:シルバー925製のマーカサイト編み込みデザインリングx2個(全く同じ物)。 サイズは15号程度 。
〇リング:シルバー925製のアラベスク調透かし巾広リング。 925の刻印あり。 サイズは13号程度。
〇リング:シルバー925製のハート透かし巾広リング。「ティファニー」製。サイズは12号。

なぜ、イギリス製にシルバー925ジュエリーが豊富なのかは、遠く古(いにしえ)のしきたりにある

かつて、王国貴族の繁栄の時代から、キッチン・インテリア品の分野では、銀製の食器や小物が栄えました。

そうした銀を愛でる文化が、庶民への「トリクルダウン」のような形で広まり、長い間シルバージュエリーこそが文化の1つに溶け込むような形に定着したというような流れ。

この文化がイギリス以外の国では根付いていないことで独自の個性のようなものにもなっているから今でも輸入品の1つとして、「アンティークシルバージュエリーと言えばイギリス製が豊富」ということになっていると思います。

すごく素敵なのは、地金の中では普遍的なシルバー素材でありながら、装飾がエレガントで美しい数々のお品が見られること、今でも、かなり昔のアンティーク物が残っている事実です。

あとがき

別の記事の【701】では、ブレスレットのアレンジについて綴らせていただいておりまして、元の作りへの満足のいっていなかった長さの調節をした記録をご覧になることができます。

安定したエレガントさのためには、アジャスターではなく、フルに腕の周りをしっとりと囲む長さになるために間にパーツを入れていきました。

そうした細かい部分で随分雰囲気が変わるものです。

イギリス製のシルバージュエリーは、他国の私達がカジュアルに受け止めているシルバージュエリーに対して違うテイストを吹き込んでくれるような気がします(^-^)。