ハイブランド様の存在位置、「コングロマリット傘下」なのか「独立系メゾン」なのかという見方【693】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「共有型のハンドメイドバッグ」「本物志向のレンタルジュエリー」という2つの事業の事業者です。

これまで幾冊かのファッション史などを拝読の中で、必ず登場の「シャネル」ブランドの創始者「ガブリエル・シャネル(通称「ココ・シャネル」様の存在感は相当たるものです。

マーケティングの読みに関しては、かなり長けていた人物であるという印象を持ちまして、ブログ記事の【231】でご紹介させていただきましたこともございます。

「シャネルの戦略:長沢伸也 編著/杉本香七 著」を拝読。

「ガブリエル・シャネル」様が創業し、100年以上にも渡り存続のハイブランド様の事業としての見方が書かれた本です。

小規模事業者にはヒントをいただけ、勇気をいただけるような内容でした。

このたびは、目まぐるしい変革もありながら存続の2021年、そしてその後のブログ記事の手直しで書き加えリライトの2024年現在で見直した文章でもって今後の動向を見守り思うところをまとめたいと思います。

ハイブランド様同士の競争の厳しさの現状、「シャネル」ブランドが現在も「独立系メゾン」として存続の背景

現在、たとえ名の知れた伝統あるブランド様も熾烈な競争の最中におられます。

今後の生き残りをかけて。。ということになります。

その生き残りには、2つの道が残されていると言われています。

1つは、「コングロマリット」と呼ばれる、異業種が1つの同じグループの傘下に入り、グループの一員として位置付くこと。

それくらいもう自社のみの基盤では存続できないところまで来たのです。

もう1つは、これまでと同じように自社の名前そのものが会社名のような「独立系メゾン」と呼ばれる存在で継続していくこと。

いずれにしても、険しいことには変わりなく、その内部は他グループからのデザイナー様の獲得競争などとても忙しく大変な状況のよう。

「シャネル」様の位置付けは、どちらかと言うとレアな「独立系メゾン」です。

ただ、この位置付けもたやすいものではなく、今後は、もしかしてコングロマリットの方からのお誘い、自社の見の力での存続ということが決定付けられている意味では険しい道のりなのです。

同じように他の老舗ブランドで現在独立形態をとっているところも今後は分からないと言われています。

それほどに、1社だけでハイブランドを存続していくことが難しくなっている現状なのです。

実は、この本自体が少し前のもので、この本出版以降から現在までにもかなり変化しています。

コングロマリットは複数。「LVMH」が有名どころですが、各ハイブランド様はどこかに属しているという見方。

こうして見てみますと、「独立系メゾン」の注目度や決心の硬さがうかがえます。

庶民的に広がる数多くのブランド様とは対極にあるラグジュアリーさをキープすることこそが揺るがすことができない基盤です。

どちらかというと「攻めた」ことが難しく、「守る」というようなスタンスに感じられますのもこういった事情なのでしょう。

「シャネル」様がこれまで「独立系メゾン」で存続してこれた理由

他のハイブランド様が、「〇〇の御用達:ごようたし」からスタートしたという経緯がほとんどの中では「シャネル」様は特殊。

短い期間で一気に名も知れぬ帽子屋様からの飛躍、そのビジネスの手腕は創業者「ガブリエル・シャネル」にあるとともに、オーナー様が安定の「超資産家」であったからということも大きいです。

シャネル様の靴屋バッグやお洋服は高額と言えどもアパレル品。

おそらく主力のビジネスとはなっているわけではないのかもしれません。

それでも基盤の経営者の余裕から1つの「アイコン」のような形で知名度を上げる役割は「シャネル」ブランド自体にあると見ています。

ハイブランド様がこぞって「香水事業」に乗り出してきたわけですが、なぜ香水?というというところも、利益率の高さのある香水事業で他をカバーするような事情がありました。

ファッションのイメージが強いハイブランド様も本当は余裕などない現状、ビジネス存続の為には、利益率の高い商品という点を遥かに超えた、ブランディングの存在自体の位置付け、「コングロマリット」の構造がやむを得ないといった見方です。

あとがき

随分これまでのハイブランド様に対して華やかな面だけを見ていたかに気づくことになります。

ハイブランド様さえ苦戦の時。

どの事業者様も規模関係なくファッション業は大変なのです。

そう考えると、絶対的存在であらねばならない不自由さと反対にある自由さは小さな事業者ができる大きなメリットなのではないかと思えてきました。

小規模事業者がハイブランド様から学ぶことは、「模倣品」「コピー」という表面的なデザインの真似事では決してなく、むしろ、徹底した研究や良質な品物を作るための影のたゆまぬ努力をする姿勢という点であるべきだと思います。

照れて隠しておられるるだけで、ハイブランド様はた日々ゆまぬ努力をされておられたのです。

シャネル様の「独立系メゾン」型がフィットしているのは、上場していないことで良い姿を常に見せねばならないという縛りがないことにもあるようです。

たゆまぬ努力をする地道な作業を思いっきり自由にやって行けるメリットをお持ちなのです。

この点は、非常に強味だということができます。

そうしますと、出来る限り今のままで行きたいところなのでしょうが、「存続」こそ一番に大切でもあり、それを考えると常に考えながらということなのでしょう。

お品物の良さ、創業者の「真似されることは広まるということだからプラスに考える」という広いマーケットをイメージしたスタンスにはとても共感できます。

他のハイブランド様も「コングロマリット」に属してはいるものの、今後も決して楽な道のりではないと思われます。

一庶民としまして思うことは、せっかく老舗としてここまで庶民までに広まったハイブランド様の認知度なのですから、現在の「富裕層のみの品物」というスタンスではなく、多くの人に「夢」をいただけるような品物を。。と希望するところです(^-^)。

本真珠とフェイクパールを見分ける確実な2つの視点、「重さ」「質感」で分かります【692】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。

以前はラインナップにも随分多くの真珠のセットがございました。

ただ、その後の見直しで「高級地金+宝石」のみの特化ということへ徹底。

真珠はすべて廃止に至りました。

ただ、真珠は人気のジュエリーアイテムであり、好んで私物としては大いに付けて利用させていただいているのです。

ただ、古き良きお品である真珠ネックレスも2010年近辺を境に、より入手しにくくなったと思います。

新品ではなく古い物だけを見てまいりましたので、この分野で考えると真ん丸の「あこや真珠」と呼ばれるアイテムは、2020年代では簡単には見つからなくなりました。

新品は製造減や価格アップということでより入手しにくくなったということでしょうか。

もしかして、購買のスタンスの「あこやの中古品集め」を真珠好きの方が同じようにこぞってやっていたのかもしれません。

とにかく品薄といった印象になってしまいました。

「あこや真珠」というのは、冠婚葬祭に定番のジュエリーですし、誰もが1点は持つアイテムではないでしょうか。

かつては女性専用のアイテムから、令和では男性もいよいよ真珠ネックレスを付ける時がやってきました。

少し大げさかもしれませんが、まるで携帯電話のような存在の一人1点というアイテムはなかなか世の中にはありません。

そんな貴重な真珠ネックレスの「真贋:しんがん」を見抜くということも大切であり、このたびは「本物」と「偽物」を見分ける手段を2つの視点でご紹介。

多角的な見方があるものの、これが確実といった2つの視点をお伝えします

本真珠の見分け方につきましては、真珠をお取り扱いされているプロの宝石商の方々がたくさん投稿されていると思います。

そのいくつかの見分け方のコツの中には、こうだと本真珠の可能性が高いというものもあれば、確実であるというのが混在しています。

そこで、宝石鑑定の資格などを一切持っていないながら、ただ真珠が好きでたくさんの真珠を見て持ってきた経験を含めて、決定的になった2視点のみをお伝えします。

こちらの下の写真、実は本真珠ではないブレスレットになります。

購入させていただいた販売者様も全く分からないということで事前情報はありません。

自分の目で見て判断することになりましたので、大変貴重な機会をいただいたということになります。

デザイン性が凝ったパールブレス:最終的な判断は本真珠ではないということ。貝パールの可能性はあります。

まず1点は「重さ」。

同じくらいのボリュームの本真珠と比べてはるかに軽いです。

比べなかったとしても、手に載せるとずっしりとした重量感が本真珠にはあるものです。

そのイメージからすると随分軽いということを感じました。

ただ、このブレス、かなりその辺りがよく考えられています。

重さをアップするためなのか不明ですが、クラスプのパールの飾りの数が8個もあります。

このことは裏を返せば、本真珠にはせいぜい1粒を真ん中に飾る程度の飾りであるということ。

ただ、それは可能性の範囲内なので、今回の決めての2点には入りません。

そして2点目です。

真珠をこすり合わせた時や触った表面の、ざらざら感や引っ掛かり、これがあるのが本真珠だということ。

このブレスは、ツルツルでしたが、手持ちの本真珠はどれもこれとは異なるざらざら感、引っかかり感がしっかり感じられました。

ということで、①重みがあることと②こすり合わせたときのざらざら感や引っかか感があるという2点が確実性の高い決め手だと考えます。

よく見分けるポイントの中に出てくる、「SILVERの刻印がクラスプにある」というのは、あてにはなりませんでした。

このブレスにはしっかりと刻印があったからです。

その他よく言われている決め手は、「珠の穴のくり抜き具合が、綺麗にくり抜かれている方が本真珠、割れたりいびつだったりするのが偽物」とのこと。

これは、すべての穴がいびつだったりヒビが入っていたりしたのが見られました。

しかし、比べる相手の本真珠の方が、ぎゅっとしっかりとつなげて間にクッションも入っていたので無理矢理引っ張ることをしたくなくて、比べておりません。

よって、今回③には入れませんでしたが、これもおそらく大きな決め手になるかと思います。

②のこすり合わせや表面の感触も強くやり過ぎるとキズの原因なので、優しくお願いします。

ソフトにこするだけで分かります。

あとがき

と、こんな感じで、鑑定士でもないですが、この2点は確実に見分けられる点だと思った本真珠の見抜き方をご紹介致しました。

本当は、このブレスも本真珠であれば嬉しいところですが、そもそもこの様相(クラスプに8個ものパールが付けてあることの行き過ぎた装飾に対して)で本真珠である可能性は薄いということが見抜けます。

このフェイクパールのブレスは、実は、珠の糸が切れていますので、自分でつなぎ直して、コスチュームジュエリーのように、自分使いをしていこうかと思います。

今まで、真珠が好きで、とにかく本真珠ということで本真珠ばかりを見てきました。

そうすると、見分け方という点では反対に疎かったと思うのです。

やはり、その反対のフェイクパールも手にしてみて、見比べてその違いがどの点なのかなどを研究したことが一切なかったので、本真珠を持ちながら見分ける力はなかったのです。

今回模造品を手にしたことは、かえってとても良き学び。

これを機会に今後はしっかり見分けていけそうです。

そして、フェイクパールであっても、今回のようにすぐに本真珠ではないと見抜けないほどの良い作りの物も多いということも同時に感動したこと。

ちゃんとシルバークラスプが立派に据えられて、オシャレ度も高い。

珠の間に糸の結び目も丁寧に入れられて手間がかけられたイミテーションなのです。

ということで、コスチュームジュエリーと言えども、良い作りであるというところは見どころであると思いましたし、コスチュームジュエリーに興味を深めるきっかけにもなったのです。

素材が天然であればそれは良いお品なのだという判断が、いかに薄っぺらな見方に過ぎなかったのかということを考えさせられるこのたびの貴重な機会でした。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

2種の黒色エコバッグの素材の違いが歴然、プレーンとパイルの違いはより素材の違いの深堀りになった【691】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2種の黒生地で2点のエコバッグが完成致しました。

同じ黒色でそろえることで、その他の違いが際立つことになりますのが素材の面。

どうしてもその素材の違いに目を向けるようになるのです。

良き素材の深堀りとなるこの度の黒色同時製作の完成品をじっくりとご覧くださいませ。

単純な構造でありながらしっかりと作った一重仕立ては十分な貫禄があるエコバッグとなっていった

今回から、ステッチの数を1本増やしましたことで、緻密な縫いが実現。

こんな風に4本のステッチをいかに等間隔に仕上げるかが課題。3本を4本にしたことで間隔が狭まり支柱が強固に。
4本ステッチへの変更はここにも効果を発揮しています。やはり3本の時より強固で、美しいものになりました。
生地は、生地名や混率が不明ですが、左はタオルのようなパイル地、右はオックスフォード。

パイル地は、柔らかくてカジュアルな雰囲気があります。

一方オックスフォードは、スーツの中に着るメンズシャツにも多いエレガントなツヤ感がある素材。

やはり同じエコバッグに仕立てても良い意味での硬い雰囲気が出ました。

素材の違いによってもこんなにテイストが展開できるものだと実感しました。

お洋服のワードローブで、わずかな素材の違いで黒ばかりを着られる方の例を拝見したことがあります。

おそらく素材の違いを楽しみ、最強の黒色を軸としたいワードローブ作りだとお見受けします。

さて、バッグの容量はかなりのものです。バスタオルを4本ご用意しましても、まだまだ余裕が↓。。

これらはバスタオル。まとめて縦に4点を積み上げて収納してみました↓。
<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ18cm。バスタオル4本を入れてもまだ上の方が余ります。

これだけの容量があるのですが、ある程度たためますので、出張時のサブバッグ・たくさんの食料品のお買い物目的・上着入れ・温泉バッグ、さらには一泊旅行も可能ではないかと。

エコバッグという言葉に縛られて、安くて質の悪い品物をお手軽に短時間で作ってしまうのは、あまりにやったことのわずかな労力でさえも無駄だと感じます。

その後の長い目で見たバッグの可能性を夢見ながら、じっくりとかけるところで手間と時間をかけていくという製作が腑に落ちます。

その1つに、ピンタックの4つ角のステッチがありまして、これがあると上品な雰囲気が出ます。

バッグが整然とするものであることでシーンが増えていくと予想します。

あとがき

このたび製作の2点「切餅:きりもち」デザインにはさらにこだわりがありまして、長い支柱を1本仕立てで継ぎ目を作っていないという点です。

用尺が145cm以上要しますので、今回も幅が150cmの生地です。

縦に取ると生地が余り、2点作ろうと考える方向に行き1点物ではなくなります。

よって、横に支柱のパーツを裁断するので、巾がダブル幅の物でないといけないのです。

この145cm以上の幅の生地の分野は、インテリア・カーテン地の分野になります。

ここから生地をチョイスするわけです。

かわいいプリント生地などは110cm巾あたりのものがほとんどなので自然とインテリア地特有の大人っぽい生地をチョイスすることになりました。

ただ、その後作り手側の気持ちになってみますと、どんな幅の生地でも作れるように仕様を変えるという考えに至ります。

そうすることでこの長い支柱のバッグが作りやすくなるからです。

後に取っ手の途中で継ぎ目を入れ、短いパーツで大丈夫なように型紙を変更。

その継ぎ目を隠すタブをスタイリッシュに縫い付けるモデルへ変更しています↓。

後にこれが完成型となっていきます。継ぎ目はうまく隠され隠したタブがかえってトレードマークに。。

完成型に至る前には、このたびのような変遷があったことがとても大切。

この段階を踏まずに完成型に行き着くことは無かったでしょう。

当ブログ記事は、当初の2021.08.12からおよそ3年後の2024.05.16にブログ記事の「手直し」の一環の中の順番で「リライト」したものになります。

とはいえ、まだまだ変な言葉使いや誤字脱字は、更に手直しをかけていくのですが、こうして、3年も経過すると随分小さな事業の中でも発展が見られました。

これは大変貴重な例だと思っていただければと思うのですが、同じことをずっとやっていく中で必ずわずかばかりの発展があるということ。

事業とはそういったものなのではないかとじわじわと実感しております。

そういった意味でもこの記事の手直しの1年の2024年が非常に大切な年であると感じています。

もっと早めに手直しできれば良かったのですが、日々の活動に追われこんなに遅くになってしまいました。

随分曖昧な表現だったり分かりにくい表現などで読みにくい点が申し訳なかったです。

2024年末をもって、記事すべてがすっきりと手直し完了の予定を組みまして現在徐々に実行中です。

是非今後とも、今後もブログ記事にお立ち寄りいただければ光栄でございます(^-^)。

<経理>決算書における「在庫を持つ」「在庫を持たない」の区別は、「仕入」という科目を使ったかどうかである【690】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

よく、「在庫を持たない事業がリスクが小さい」ということを提唱されているようです。

この「在庫を持つ」「在庫を持たない」というのが実際の「決算書」の中ではどんな形でそれが表現されるのか、それは「仕入」という科目です。

当然ながら、実際には迷うことがあって行き着いたレンタル業についてのエピソードをご紹介。

そして、更に「在庫を持たない事業」とはどんなものなのなのか、「在庫持たずして事業が成り立っていくのか」ということも考えてみたいと思います。

在庫を持った証は「仕入」という科目を使って計上したことにイコールと見ることができる

年末の最終日、12月31日が個人事業主では、確定申告の1つの区切りの締めの日となり、バタバタ大掃除などで多忙の中、ひっそりと締め切られる重要な日となります。

その翌日からは、年明けのおめでたい日のお正月ではあるのですが、これも、早めに棚卸をして、分からなくなってしまわないうちに、残った在庫をカウントする作業が始まります。

この売れ残った商品をカウントする棚卸作業というものには、ハンドメイドバッグの例ですと、まずは「バッグ」そのものをカウント、そし材料である「生地と附属類」もカウントするのです。

レンタルジュエリー業では、「ジュエリー」をカウントしています。

随分幾種類かの在庫があるわけですが、特に「自社製造品」の場合は、①製品②材料の2つが主にあり、棚卸資産表も便利に使いやすいのが①②を分けた使い方です。

そして、レンタル業では③としてさらに別の棚卸資産表としています。

その①-③の合算が決算書の数字に掲載されますが、細かいこれらの合計となっていることは自社がしっかり管理する部分になります。

具体的には、「原価」で数値をアップしていきますので、材料である生地や附属は購入時の計上してある仕入-買掛金もしくは、仕入-現金などというような仕訳の、「仕入」金額から減った分の残りの分相当の金額を算出。

アップというのは、表にしていって最終的に合計金額を出す表、「棚卸資産表」の自作を指しています。

製品になったバッグは、「原価」でアップ。この材料が残る前の使った部分の積み残が原価の金額に一致です。

「原価表」という1点の製品ごとの小さな表の合計金額が引っ張られて「棚卸資産表」の1項目にアップされていきます。

ここには、実際に製造してミシンでせっせと縫った「加工賃」なるものは入りません。

実際に費用がかかっていないものは入らないという考え方が会計としては正解。

あくまでも事実としてレシートや領収書、納品書が存在している外注などのエビデンスが存在する加工賃のみがここへ入ります。

よく謳われることがある、「自作は加工賃ゼロだから安く仕上がる」にはこうした実態の前向きな表現。

せっかくの労働が原価には入れ込まない残念な実態なのか、それともお得にご提供できる1つの姿なのか。。

ということで、「在庫なのだ」という証は、「仕入」という科目を使った計上をしているものかどうか、それに伴い、年末締めで棚卸作業をしたものなのか、ということが「在庫を持っている状態ということの証」となります。

レンタル業の棚卸はある、宝石のレンタル事業も「在庫を持つ事業」だと結論付けた

レンタル業というのが、1つの事業、「貴金属のレンタルジュエリー」が該当。

特に消耗がほぼ無いとみなされるレンタル業に該当。

レンタル品の考え方はこうです↓。

「商品そのものの販売であろうがレンタルであろうが、商品を仕入れたときは「仕入」の科目を使うものであるということ。

これは、実際に「税務署」様にお電話でお問合せしてお聞きした貴重なご回答ですが、「棚卸在庫になる」というのが答えです。

仕入を一度どっさりと計上して、後に、売上が多数出るという日付の結びつきが一定でないアンバランスではありますが、仕入と売上は関連付いたものになるのです。

ネットの記事でこんな記事を拝見しことで最初間違った計上をしばらく続けていました↓。

「レンタル品は消耗品費でよい」と。

それを信じて、「消耗品費」を使って首をかしげながらも購入品を計上していた当初。

少々腑に落ちず、確定申告の最中に「税務署」様にお聞きして、「仕入」を使うとご回答いただいたことが本当に助かりました。

間違えて1年分まるっと「消耗品費」で計上していて、申告の際にお聞きして全部計上を訂正することで間に合いました。

もしかして、勘違いにより間違ったことを記載していたらご指摘いただきたいですが、ネットで記事や発信を投稿する責任としてこれは本当に良くないことだと思います。

それを信じて間違えてしまうのですから。。

とはいえ、何か腑に落ちなくて「税務署」様へ聞いたこともその行動としてはグッドだったのです。

もし、このような消耗のほとんどない高級地金のレンタルジュエリーのケースではない消耗するタイプのメッキやコスチュームジュエリーの場合はどうなのか。

そして、ジュエリー以外のレンタル品の場合のお洋服などのレンタルはどうなるのか。

これらの疑問は、もしかして価値が落ちる計上が加わるのかもしれません。

きちんと「税務署」様へ早めにお聞きすることをお勧めします。

ネットにはほとんどレンタル業者が仕訳する例や情報がありません。

会計ソフト会社様も明確な説明までは控えるということで、「税務署」様への自主的な問合せを促しておられると見ています。

ただ、これは思うこと、「レンタルを主とする事業である以上、購入時に「仕入」科目を使わずしてそもそも事業にならないではないか」という考え方。

そうすると、今思うのは、どんな価格の仕入であっても、CD1枚でも本1冊でもレンタル事業の商品として購入したのであれば、「仕入」であるということ。

過去に拝見したネットの記事がいかに、自分がレンタルする側との混同であるような「消耗品費」はかなり「ずれた」回答であったと思えてきます。

あとがき

以前に、いつかのブログでアップした時に書いたことがあります。

在庫を持たなくてよいから「予約販売」という形態が必要な数作れば良いというメリット。

これは、あくまで、外注依頼をする側の立場から見た場合です。

その外注先様は、きっと、材料の在庫を持っていて、注文を聞いた時にはすぐに用意できる体制でないとスピーディーに事業が成り立たないと思います。

そうすると、業界問わず一連の川上から川下の流れを一度に見たときにどこかで在庫を持った状態の業者様がおられるというのが、物販の実態だと思うのです。

予約販売が近年「無駄がない」という意味で推奨されているのも、最初から製品に作り上げてしまって売れ残るよりも無駄は無いからです。

余計な物を作らないという点では、在庫を持たないということに一定の貢献があります。

ただ、在庫というのは、材料と商品と2つあり、その商品の部分を減らすというところにスポットを当てているに過ぎません。

しかし、必要な物しか作らないことに伴って、材料の前持った調達が減るのかどうかです。

そんなことはないのではないでしょうか。

必要な物だけを作るというスタンスに伴って、材料に関しても一緒に工夫をしなければ全体としては無駄の完全排除には至らない、販売の立場の者だけがリスクを逃れたに過ぎないことになりませんか。

ということで、「在庫を持たない事業」というのはミクロの見方であり、「在庫をおさえられる事業」などという言い方が一番業界全体を俯瞰した見方のような気がします。

メインポーチの海に浮かぶ船のような存在でありたい、ロール収納式ペンシルケースのミニマムなデザインの考案【689】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「コスメケース」というあるコスメアイテム1つのケースのようなミニサイズをメインのコスメポーチの中で使うことを想定しデザインを考案しています。

ファンデーションケース、シャドウケースなど特にフィルが割れやすいものは、ポーチの中で粉まみれにならぬよう、衝撃から守られるよう、クッション的な役割の裏地の付いた仕立てのミニケースに入れようという考え方です。

このミニケースの中で、ペンシルケースというのをこのたび改良していきます。

まだまだ改善点があり、次回へ持ち越しますが、何となく雰囲気が出来てきまして、前よりも進んだ形になれたと思います。

今後ここからはもっと発展するであろう途中段階ではありながら大枠のイメージが完成したペンシルケース、是非ご覧くださいませ。

広げられるけれどコンパクトにもおさまるデザインのペンシルケース、物理的な動きをよく考えて工夫したミニマムさ

コスメケース企画の中のペンシルケース:黒白のタータンチェックの余り布で作ってみました。

留め具は真ん中でマジックテープのタブ。

まだ、試作なので、左の方に変なステッチが入っていますが、今後このステッチは、内側に隠れます。

では、中側見ていきましょう↓。

ペンシルケースの内側:まだ不完全品。そもそもポケットが浅すぎますので袋部分は倍ほどの深さへ要改良。

もしかしたら、もっと縦向きの長さ(ペンシル向きから言うと横幅)を広げる必要があるかもしれません。

収納時のロールの直径が増えるのは確かですが、それほど収納には邪魔にはならないかと思います。

お化粧に対してこだわりのないシンプル傾向の者でさえ、これだけの量のペンシルが存在します。

すべて実際に使っているものばかり。

これらを一度にまとめて、いかに使いやすくストレスなく使っていけるのか。

そんなことを追求しながら、次回当たりには完成型になるよう製作していきます。

「特に凝ったデザインでもないこの平凡なすっきりさ」というのもそういうテイストなのです。

あとがき

大きなコスメポーチというのは、そのままいろいろ入れ込むと、ガチャガチャと探すことでぶつかり合い、フィルがくずれたり汚れたりすることが多いです。

この何とも嫌なストレスを解消するとともに、すっきとしたインテリアのような収納、まるで海原に浮かぶ船のようにふんわりとしたお部屋になればと思います(^-^)。

エコバッグの支柱、これまでの3本ステッチは普遍的、最も美しく映る4本ステッチへの改良【688】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

黒生地2種を同時進行で作る、「切餅:きりもち」デザインのエコバッグの製作を始めました。

まだこのたびは完成には至りませんでしたが、1か所大きく以前と改良した点「ステッチの本数の追加」についてご紹介したいと思います。

以前の3本ステッチを1本追加の4本がいかに大きな影響であるかを知ることになりました。

3本ステッチから4本ステッチへ。。支柱の太さとのバランスは4本ステッチの方がしっくりきた

以前の「切餅」は、3本ステッチでした。

3本ステッチの「切餅」:十分丈夫でしたが、支柱幅とステッチ間とのバランスを見直しました。
以前のステッチ:3本は実は難易度はかえって高め。理由は感覚が広いので少しのずれが目立ちやすいからです。

変更後の4本ステッチバージョンをご覧くださいませ、もとの支柱の幅は全く変えていません↓。

4本ステッチの支柱:かなり綺麗になりました。4本ステッチの方が「あっ」と言わせる何かがあります。
2種の生地で同時進行に2点:美しさに加え硬さが出ました。この硬さの方も重要で、丈夫さに繋がります。

ということで、美しさと硬さを高める改良がこのたびの改良の内容となりました。

このたびは、ここまでです。

この後、前後パーツを縫い合わせるなどして、組み立てて完成に近づいていきます。

あとがき

おそらく、次回の<製作>ブログでは、完成をご披露できそうです、2点出来上がります(【691】のブログ記事です)。

黒テイストのシックな雰囲気のバッグを今後年末に向けてこんな感じで製作してまいります。

その中のスタートとして割と短い期間で出来上がるこのたびのような一重仕立ては、2点同時進行も可能。

かなり腑に落ちたデザインの1つの「切餅:きりもち」。

型にはまったものではなく、この縦長デザインを横向きにしたり、サイズを変えたりなどで随分違ったバッグに見えることでしょう。

このデザインは、後に詳しくじっくり学びたいバージョンとしまして「コンテンツ」にまとめダウンロード型で販売も予定しております。

とはいえ、ぱっと見で学び同じように製作していただいても「著作権フリー」のスタイルですのでご利用いただいて結構です。

とにかく、自主製作による「腕」を細かい単位の一人一人が持つことでハンドメイド文化が広がれば良いと、それだけをゴールにしております。

ミシン1台を持ち、コスパ良く自分で縫い物が出来ることの素晴らしさの扉を開けてみませんか(^-^)。

特殊なK18YG「青金:あおきん」用のペンダントチェーン探しの果てに浮かんだアイデア、金銀半分ずつのミックスチェーンで対応【687】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

K18YG(18金イエローゴールドと呼びます)には、実は複数のカラー展開があることがどれほど知られているでしょうか。

さらにK18WGやK18PGの存在はどんな位置付なのか、イエローゴールドの仲間なのか別物なのか。。などが腑に落ちるような謎をこの記事において解き明かしてまいりたいと思います。

学び知ったことを同時にアウトプットしてまいりますので、ご一緒に知識を深めてまいりましょう(^-^)。

青金はレア、ジュエリーとしてはほとんど見つからない中、ペンダントトップの台が青金の場合のチェーン決めのアイデア

なぜそういった色のトーンの違いが生まれるのかというのは、割金(わりがね)に原因があります。

本来金は24金が元。

ただ、24金のみではあれこれ接触や伸び縮みの動きも伴うジュエリーに対しては非常に望ましくないので(柔らかすぎて変形や損傷の原因になりやすい)、丈夫で傷みにくい最も純度をキープしたバランスが18金。

18÷24=0.75で確認。

イタリア製などの18金が「750」という表示であることは、この0.75という数字のことを指しています。

この18という数字が、地金全体の75%を純金の24金で、そして、その残りの25%は他の金属素材を選んで製造するという時の純度率です。

割金部分に使われる金属は最もふさわしいいくつがが選定され、だいたい決まってはいるものの、割合の違いで随分見た目のカラーの細かい違いに表れるところが興味深い所。

銅が多ければ、オレンジ系な18金イエローゴールドが出来上がり、その究極が「ピンクゴールド」の姿にイコールに、途中では、「ブラウンゴールド」などと呼ばれる中間色も見かけます。

その一方で、銀を多く入れ込むとどうなるかとういうと、薄い黄色の「青金」というゴールドになります。

では、青金はK18WGのロジウムメッキがされていないものにイコールなのかと言うと、デパートの催事場のあの店主様の回答では、「K18WGはもっとシルバー色になるような割金で作られるものだ」とのこと。

そのことからは、青金は同もイエローゴールドの中では一番薄い金色である存在と言った位置付けのイメージ。

そういった意味でK18WGは、イエローゴールドの仲間からは外される存在なのかな。。と考えます。

少し黄色みの残るK18WGはそのままでは決して販売されないもので、多くが「ロジウムメッキ」を施工。

そして、白っぽい銀色そものの姿としてイエローゴールドとの完全差別化が実現。

昭和時代の18金の多くは、割金に銅の割合が高かった傾向に対し、ここ近年の令和では割金における銀の割合が高くレモン寄りな黄色い姿となります(リフォームをしていただいています金属会社様から伝授いただきましたことです)。

いくら薄い黄色とは言え、イエローゴールドには違いがありません。

ホワイトゴールドやプラチナと比べるとやはり断然黄色いのです。

多種のイエローゴールドの中で、限りなく銀色寄りなイエローゴールドは「青金:あおきん」と呼ばれます。

なぜ青いと映るほどの黄色が薄まっているのかは、割金に銀がメインに使われるからです。

絵の具の色混ぜをイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。

黄土色のような絵具に白を混ぜていくと薄い黄色になっていきまして、その白絵の具の分量が「銀」に相当。

その青金で作られた台のペンダントトップに出会い、その後チェーンを探しました。

調べでは、「青金は飾り物などの装飾に主に使われる18金になり、ネックレスなどのおしゃれ用のジュエリーにはほとんど使われない」とのこと。

そんな中見つかったペンダントトップも、確かにバチカンがはっきりしていなかったし、もともとジュエリーではないのかもしれません。

古い時代の物ならではの面白い出会いです。

地金がイエローゴールドなのに白っぽい理由は、銀が多く割金に入る「青金:あおきん」だからです。

チェーン探しは、それはそれは大変なもので数か月思い悩み続けながら、1つの答えが出ました。

金銀ツートンのミックスがどちらでもない感じでかえってなじむのではないか。。

はたしてその予想がうまく当たります。

よくなじんだ、金銀が半分ずつの割合のチェーンがマッチしたのです。

ベネチアンチェーンのK18YGとPT850をねじったデザインのショート丈のチェーン37cm。地金の割合が半分ずつ。

どうでしょう。金でも銀でもない中間的な感じにぼんやり映ります。

青金のチェーンを無理やり極細でも見つかったとしても納得できるものではなかったと思います。

表はダイヤモンドとオレンジサファイア。裏を向けるとよく分かります。とても色がなじみました。

たまたま特徴ある37cmという短さもチェーンとしての希少価値が高かった良き出会い。

ジュエリーは、遠目で見た感じが物を言うので、目に映る姿を想定することの重要さもここで同時に学ぶことができました。

青金自体が見つからなくても、K18YG/PT850コンビのチェーンが解決してくれることがあるというエピソードでした。

青金との出会いをきっかけに目を向け始めたコンビチェーンK18YG/PT850の魅力は現在のジュエリー界のプチ流行になっている様子

このほかにも別のペンダントトップに付けるチェーンを入手。

切子風デザインがかっこいい細口チェーン40cm。昭和時代のチェーンです。

このチェーンの場合はゴールドの割合が多い地金の使い方をして組み立てられているので、トップもK18YGの1色で合わせました。↓

ダイヤモンドと透かしのペア―のプチペンダントトップ。ゴールド1色とは違った雰囲気が出ます。

おそらくなのですが、ここ近年の地金の黄色が薄い理由として、割金の材料の入手具合の事情と共に、金と銀を一緒に付ける傾向というのもあるかもしれません。

はっきりと金と銀を使い分けるのではなく、一緒に混じるように展開されたデザインはさらにポテンシャルが高まると言えます。

Q:K18WGは何者なのか、A:K18YGが正体です

「ええっ?」と驚いてしまうかもしれません。

これは、実際にデパートの催事場のジュエリー展での店舗の方との会話です。

PT850/900の銀色とK18WGの銀色は同等のもののように装われ、どちらも銀色だとの認識でしょうが、実はそう映るのもK18WGには「ロジウムメッキ」が施されているからです。

ロジウムメッキはよりシルバーカラーを出してくれるメッキですので、ホワイトゴールドがプラチナに良き勝負を挑んでいるのです。

ただ、あくまでメッキであり、リングのお直しなどの際に火を使ってやっていただいた後の始末にロジウムメッキをしない場合、お直し場所が黄色くなっています。

これがK18WGの正体です。

たまたまそのリフォーム屋様がロジウムメッキをしないで返送いただいたことでありありとその姿を見ることができました。

ただ、そのようなリフォーム屋様とのお取引はそれっきりございませんが。。

あとがき

このように考えますと、生粋のシルバー色はプラチナや銀意外にはないということが分かります。

プラチナマニア様の間では、K18WGはまやかしものだとアンチの方もいらっしゃるほどホワイトゴールドは実は黄色いのでした。

とはいえ、世の中の大半のちゃんとしたジュエリーがホワイトゴールドと謳う以上銀色をしていますし、簡単にロジウムメッキもはがれるものではありません。

このたびは、貴重な「青金」に出会うことによって18金についての地金の深堀りに足を突っ込むことができました。

更なる詳細はやはりプロの金属を扱う会社様がもっと多くの知識をお持ちです。

ジュエリーが古くなるとオレンジ色と化して、割金の率の高い銅が浮き出る現象はどなたも経験されたことがあるかもしれません。

そして、昭和の品物なのか、もしくはここ最近の品物なのかの判別としては、イエローゴールドの黄色のトーンがオレンジに寄ったものか(昭和)、それともレモン色に寄ったものか(比較的近年のもの)を見れば誰もが可能だということです。

一度、お手持ちのジュエリーのご参考にしてみて下されば。。と思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

黒ベースのハンドメイドバッグ製作でやりたいこと、飾り過ぎている余分をそぎ落とすミニマムさの追求【686】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2021年のハンドメイドバッグ製作は、黒ベース製作です。

2020年から集めてまいりました黒無地・ジャガード・プリントを材料としながら組み合わせたパンチの効いた強いカラーとなります。

このたびは、黒ベースで製作の最中にあたって、どんなことを得ていきたいかということを綴りたいと思います。

流行のお洋服などに対して思ってきたこと、「余計な飾りを入れ過ぎている」ことを徹底的にそぎ落としたい

黒生地:黒にも様々な表面の様子の違いがありますので、カラーを究極に統一することで見えるものがあります。

この先何年もこのお洋服を着ていけるのか。。を考えた時に飽きてしまったり、数年先には手を付けられない古さが表れてしまうことがほとんどです。

そもそも、「流行」というものがベースにあることにこそ疑問を持っています。

ファッション業が「流行」ありきというベースで成り立つものという傾向。

「流行」なくしては、ファッションではないとも言え、反対にずっと同じでは人間の心地の中の「飽き」が次のステップへの気持ちを後押しするのです。

ただ、そのような世界に入る必要があるのかどうかさえ、自分でジャッジしたいものであり、ここ10年以上古着ライフを選択しています。

ハンドメイドバッグもお洋服に附随する小物としてのバッグと同じように流行みたいなものを感じることがあります。

一方で、マイペースなスタイルで製作されている製造者もいらっしゃる様子も。。

超定番とも言えます黒ベースの製作の理由は、まず材料である生地から始めてみるという意味もあり、バッグでは一番多く購入されているであろう黒を選択したということです。

黒コーデが好みであることももちろんありました。

その代わり、裏地には、黒に馴染みながらもコントラストもあるような柄をマッチさせるなどして、まるでお洋服の上下の組み合わせのように考案していきます。

あとがき

「黒特化」のお店というのも訪れたことがありまして、すごく世界観がはっきりしていますが全体的に雰囲気は神秘的。

余計な飾りはそぎ落とすわけですので、ある意味誤魔化しは利きません。

そんな環境の中でじっくりと素直な品物を作ろうとしています。

これも流行なのかクシュクシュとしたタックが寄せてあるバッグのあのタックの意味は何なんだろうと考えることがありました。

あそこにもほこりがたまっていったり、表面の色の差の原因になることがレザーの場合あったりします。

何か特別な秘密が隠されているということであればそれは深みのある品物になるかと。

ただ何となくかわいいのでクシュクシュさせてみただけなら浅い品物だと言えます。

おそらくわざわざ形状を出すということは、何か意味がきっとあるのだと気づく人がいて、実際にその通りであるということが「通じ合う」というものです。

結局は、理由があってそういう作りになっていったのだということのすべての集まりであるバッグを作りたいということになります(^-^)。

今までありがとう、2000m巻のテトロン30番ミシン糸、その最後の役目を終える瞬間を写しました【685】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「共有型のハンドメイドバッグ」という事業活動をしています。

ハンドメイドバッグを作ってきた15年来のノウハウをアウトプットし、ハンドメイド文化なるものが広まっていけるような夢を持っています。

ハンドメイドバッグに使う糸は30番。

テトロン糸とスパン糸を生地別に使い分けます。

白いミシン糸と言っても、真っ白なのか、少しグレーがかっているのか、生成なのか、ピンクがかっているのか、こんな感じで実はバラエティーに富んでいるものです。

反対に純白カラーを使うことの方が実際は少なく、中間的な白の方が使いやすくなじみやすいということが分かってきました。

このたび、最近よく使っていた生成がいよいよ使い切りの時が来まして、その最後の瞬間を動画に映しました。

何でもないことではありますが、1コーン2000m巻の役目を終えた糸に「感謝」の気持ちをこめ、記事を綴りたいと思います。

テトロン糸30番生成、最後の瞬間!コーンから糸が離れた瞬間からしばらくはまだ縫っていける

2000m巻というのは、大きな工業用のタイプの中ではそれほどボリュームあるものではないのかもしれません。

しかし、様々なカラーの中からのチョイスで少しずつ使っているとなかなか最終の使い切りの場面には遭遇しないものです。

このたびは、たくさんのステッチをほどこし、単色使いであったことから、1コーンを終える場面がやってきました。

糸がコーンから離れた瞬間:いよいよ最終場面です。ただ、糸が針穴に近くなるまでの距離はまだ縫えます。

何かとても爽快でした。

この糸は非常に質が良かったです。

主に、大きく3パーツ程に分かれて撚(よ)りがかけられていて、ぎゅっと引っ張っても丈夫です。

テトロン糸は、スパン糸に比べて細いですが丈夫さは勝ります。

切れにくいということで、強靭なのです。

シールで情報が掲載:いろんなメーカー様の30番糸をがありますが、多くが150Dとなっていました。

この「ビニモ」という「クラレ」様の商品、大変良質だと感じています。

メロングリーン色の縦長コーンが特徴です。

あとがき

バッグ1点を製作するには、糸はどのくらいのm数使用するのかということろですが、平均的には、200m程度くらいかなと。

そうしますと、このたびの2000m巻はバッグを10点作っての使い切りのような計算になります。

もともと糸もアパレル用工場のような在庫品を途中から使用させていただいております。

そうすることで豊富にカラー展開を持ち備えるということをしてまいりました。

よって元々フルに2000m巻あるとも限らないのでこうした最後の瞬間はほんのたまに遭遇することがあります。

ステッチによってバッグが縫われ、中に重い物を入れてもその「縫い」が底力となってくれているのです。

簡単に縫った糸がちぎれることはありません。

ましてやバッグでは30番を二重縫いで地縫いを固めておりますので非常に頑強です。

糸には常々感謝しております、糸メーカー様、ありがとうございます(^-^)。

バレエシューズをかっこよくはきたい、リボンがほどけた時は段差を付け「わ」を結ぶという意外が成功のカギ【684】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1980年代の後半くらいに初めて目にしたバレエシューズ。

当時購入の「nonno」という雑誌に頻繁に掲載され、花柄ワンピースの足先にちょことんとはくような軽やかな感じがとても魅力で心惹かれました。

雑誌の中で知ったバレエシューズに特に長けていると思われたブランド様が「Fin」。

その後もずっと定番シューズとして存続している様子です。

現在でも、バレエシューズは靴ブランドの中の定番の1つというようなモデルとして存在していますが最初の出始めは1980年代ではなかったかと。

実は現在、本スエードの黒のバレエシューズをジャージスタイルに合わせて日常的にはいています。

もともとほぼ未使用品であったことでの購入でした。

日常的にはいていく中、ある日プチ事件が起こります。

リボンが気が付いたらほどけていたのです。

このたびは、バレエシューズのリボンの結び方が通常のリボン結びと少し違い、最初に段差を付けた独特の方法でこそスタイリッシュに安定した完成となるその方法をご紹介したいと思います。

ぱっと見だけでは分かりにくい、バレエシューズのリボンの結び方

こうなる前に気づいて今までは直してきたものの、気が付いたらこの状態に。。この機会にやり方を学びました。

適当に自分でやってみたところ、リボンの先が片方に寄ってしまい、失敗。

紐の長さを同じにそろえた結び方ではリボンが正面をしっかり向かないのです。

よって、安定的にリボンが靴に沿うような方法を学びます。

バレエシューズのリボンの結び方は少しクセがありまして、左右対称に考えるところから大きくずれていることこそが整った完成を生むという不思議。

そして、私ではお手上げの中どなたかのYouTube動画を拝見させていただくことに。。

今までできなかったリボン結びを習得しました、動画主様誠にありがとうございました<m(__)m>。

ショットの写真を今回の私の動画から得ようとしましたが、ボケてしまい難しかったので、後で貼りますYouTube動画内でやり方を見てみてくださいませ。

間違った例が前半にありますが、字幕で間違いと記してありまして、後半が正しいやり方です。

【結び方】・・・具体的には、後で貼りますYouTube動画をご参照のこと

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とりあえず、ここで口頭でご説明しておきます。

短い方をまずは、右へ追いやっておいて、長い方で「わ」を作ります。

その「わ」に通すということは決してせずに、「わ」自体をぐるりとまわして、短い方とでできた別の穴に入れるところが関門となります。

そして、最後に長く飛び出したひもを上でできた「わ」と対象になるよう穴に通して形作り完成。

おおよその2段階の作業と言えます。

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左側が最初の状態。右が今回私がやり方を学んで結んだもの。

引っ張ってきゅっと絞める時は、輪と紐先の対角線状にある位置同士の左上と右下を同時に引っ張るというものです。

ラッピング用のリボンなどは、輪同士を引っ張って絞めることが多いので、ニュアンスが随分違います。

そこが分かりにくい点になるわけですが、こういうやり方なのだとやり方を覚えてしまえば、習得でき次にはもう大丈夫です。

あとがき

バレエシューズは、ジャージスタイルにもゴツゴツ感をやわらげて良いバランスをとってくれます。

気軽に着脱できることもメリットです。

ただ、はきやすいということが、足を傷めやすいということにもつながるようで、長時間この靴で歩く状況は制御することもお勧め。

ウォーキングにはスニーカー(できれば足首を固定するハイカット)が向いています。

玄関先に1足バレエシューズがあると、お客様や宅配便業者様がのご訪問時に玄関先からドアを開ける際にもすぐに着脱できます。

かつて、「つっかけ」とか「ぞうり」が昭和時代にあったと思うのですが、使用範囲は間違いなくバレエシューズの方が大きいと考えます。

その他旅行先に携帯するということもできるボリュームの無さも有効。

このバレエシューズは、製造側の企画面から見ても、「おしゃれ度と機能のバランスがとても良いアイテムである」と言えるのです。

その割に数が少ないことへの疑問があるのです。

このフィードバックが靴メーカー様に伝わりますように(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク