ハイブランドからファスト系ブランドまでの4種類の分類のバッグ、迷わず「ヴィンテージハイブランド品」のコスパがダントツ【672】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

一度【669】の記事でご紹介致しました本、

「ファッショングッズプロフェッショナル事典:ジェーン・シェイファー&スー・サンダース 著/山崎真理子 翻訳」

からこのたびも引き続いてバッグの話題を引用させていただき綴りたいと思います。

もともとバッグについてのあれこれが書かれた本を探すところからのこの本との出会い。

お洋服に比べるとバッグについて書かれた本は数が少なく貴重なのかなと。

マーケットサイトのカテゴリーの分け方から見ても、バッグはお洋服と並ぶメインファッションアイテムなる位置付けだという印象です。

このたびは、バッグという大きなカテゴリーの中でも、そのブランド様やレベルによって4種にバッグを分類されている点を引用、そして自らの嗜好と照らし合わせて現在のバッグライフのスタイルをお伝えします。

大きく、4種に分けられるブランドバッグのブランドレベルの分類、自分のスタイルがどこに属するのかを照らし合わせてみました

「セグメンテーション」という言葉が使われています。

単純には、消費者のニーズは嗜好によって、似たものを集めて複数にグループを分類することです。

今回の4種にブランドバッグを分けられたのも「セグメンテーション」の結果です。

もしかして、違う著者様であったら3種だったのかもしれませんが、その点はこの本の著者様の意向ということになります。

この4種に分けるセグメント化のお話も、大きく見ると、リサーチの一部をしていることになります。

リサーチをするにあったっての手法とか見方の事が書かれている部分に登場した内容です。

よく、「ハイブランドバッグ」と呼ばれるものが有名ブランドの集まりです。

ああいったバッグメーカー様が最初に位置付けられています。

納得の分類であり、やはり「最高級」「一流」と呼ばれるに相応しいバッグであるとを解釈されているのだと思います。

マーケットを俯瞰したような見方をした時のバッグは4種。価格でいうと高い順です。

上述の「ハイブランドバッグ」というのが、「ラグジュアリーブランド」に該当、次に「デザイナーブランド」、次に、「ハイストリートブランド」、最後に、「バリューブランド」。

写真のすみに、それぞれのブランドの種類の代表的なよく知るブランド様の名前を記しました。

さて、この中の一番最初のハイブランドである、ラグジュアリーのグループの特徴です↓。

「素材のレベルが高い・技術力の高さ・デザインのレベルの高さ・威厳の高さ・長持ちである・製造場所や方法・販売方法」などに特徴があるということ。

製造場所の例や製造方法の例、販売方法の例などは具体的ではありませんでしたが、分かりやすくは、残りのハイストリートやバリューが東南アジアでの大量生産による低価格志向とは無関係のヨーロッパ内での製造であることが「MADE IN 〇〇」という原産国表示に見ることができます。

自分で勝手に途中に線を入れましたが、上のラグジュアリーとデザイナーが同じような内容なので、その他の2種とは一線を画すという点で線を引いてみました。

ただ、上の2つも互いに、実は大きくかけ離れたもので、伝統、ネームバリューなどは比べ物にならないほどの差があります。

その他、デザイン的な趣向では、「ラグジュアリー」は意外とシンプルで典型的な形だったりするモデルが多いです。

反対に、その年の流行とかトレンドを入れ込むことをスタンスとしているのが、「ハイストリート」とか「バリュー」です。

取って付けたような高級感もそれほどあるわけではないような大きなリボンのついたバッグがどこか今持つとかっこよくないのは、そこにクセが入っているからです。

クセは流行やトレンドを象徴することが多く、その時々で「メッセージ」のような役割として分かりやすくデザインに投影させているのです。

ただ、流行も、作られたほんの短い期間は斬新ですが、経年にはトレンドを盛り込み過ぎたデザインは負けてしまうと思うのです。

では、自前バッグのセグメントはどこに。。

ということですが、正解は「属していない」とも言えるのですが、それはヴィンテージ物だからです。

ヴィンテージ物という限定でこのセグメンテーションを当てはめてよいなら、間違いなく一番最初の「ラグジュアリー」となります。

ハイブランド様のヴィンテージ物バッグの収集をこれまでしてまいりましたのも、「コスパの良さ」です。

同じヴィンテージ物なら遥かにラグジュアリーがダントツだと考えます。

あとがき

ラグジュアリーブランドというのは、圧倒的にブランディングがありますので、何を作ってもある程度受け入れてもらえるところがあるかと。

しかし、長年の血と汗との結晶と言っても過言でないほどの努力が実は隠されているのです。

本来、その点(良質な最高級の物をと志高く存続している点)が注目する部分だと思うのですが、照れておられるようで、そういったことを隠しすました姿でおられるところがまさにラグジュアリーブランド様の特徴とも言えるのです。

ライバルも多く、そこに手を抜いたら地位が転落してしまう恐怖もある中での闘いの日々なのだと思います。

ある日突然無名の小さなブランドが一世を風靡するなどということはあり得ません。

伝統あるブランド様こそ、地道に世代交代しながらも何百年と継続してきた実りが「ブランディング」という結果だと思います。

その地道という部分は、ミニサイズの規模のお店も何ら公平に与えられたタスク。

ハイブランド様から学ぶことは、むしろ華やかな現在の姿とは裏腹の、「たくさんの試行錯誤・努力・良いものを作ろうとする志」であるべきなのではないかと(^-^)。

<経理>現金照合作業に誤差があった場合の原因例、同日計上の2つのレシートを同じ金額で入力の凡ミス【671】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

出来事が起こったホヤホヤのタイムリーな記録となります。

個人事業主は経理作業があります。

5日に1度ほど、誤差が出やすい現金の財布の中身の実際と計上した帳簿上の現金の残高を合わせています。

細かい単位でのチェックがなければ、原因が分かりにくく迷宮入りしてしまうので、このまめさは1つポイントになるかもしれません。

そこまで対策していたにもかかわらず、ここ最近10日間程の計上の「空き」があり、帳簿上の現金勘定の残高と実際の事業用の財布の中身の現金に¥360の誤差が生まれていました。

実際の現金の方が¥360不足という状態、つまり計上が¥360多いという言い方もできます。

さて、この原因を解決できたので、その原因が何であったかの記録とともに、現金の誤差の原因のパターンの1つとして、現金の不一致の際のいち早い解決にお役立ていただければと思い記録に残したいと思います。

原因は、会計ソフトへの金額の入力ミス、1シートに複数レシートを貼ったケース

結論から最初にお伝えしますと、原因は1つの用紙に細かいレシートを2段に貼って、2本の計上をそれぞれする際に、金額が、¥580と¥940だったのを、両方とも、¥580となぜか入力していたことです。

同じ購入先でレシートが分かれたケースだったから余計です。

この940-580=360という値が誤差と一致しています。

計上金額が¥360分不足だったために財布よりも計上の方が足りなく、実際は財布の中の現金が正しかったという見方です。

そして、会計ソフトに入力の金額の片方を¥940へ修正することで、合致。

10日ぶりに現金照合がぴたりと合いました(^o^)丿。

当ブログ記事は、「電子帳簿保存法」開始の2022.01.01以前の2021.07.25に投稿しました記事で、現在2024.05.09に「ブログ記事の手直し」の番が来まして、書き加えたり誤字脱字を修正しているところです。

随分長い間そのままだったことが大変申し訳ございませんが、2024年はまる1年かかってこれまでの1,000記事以上のブログを1日3記事ずつ「リライト」することをやり切るという目標を立てました。

ということで、実はこのたびのような間違いのケースは、デジタルではおそらく起こりにくいことだと思いますので、随分時の流れの速さを感じます。

目まぐるしい速さで新しいことが始まっていき、「おーい」と追いかけるようなここ近年です(^_^;)。

現金の誤差に関して思うこと、「簡単に調整作業をするものではない」

やはり、誤差というのもちゃんとこういった原因が判明すると、必ず何か理由がひそんでいたのだと分かります。

「調整」ということで、一定の期間調べても原因が分からない場合に、誤差として記録して調整してしまうことがありますが、あまりこれは本来は望ましくないことです。

例えば今回の場合に、¥360の調整をしてしまって、現金をぴったりにすることで無理矢理合致させたとしても、結局、原因が帳簿入力の金額ミスなので、帳簿入力が間違ったままになるのです。

これは大変怖いことです。

そう考えると、できるだけその月いっぱいは粘って原因を追究することです。

今回発見したことに効果を発揮した作業は、経理事務としては当たり前に行われることですが、現金の帳簿をダウンロードして、その明細1つ1つと実際の証憑(エビデンス)を見直したことでした。

この作業の途中で、先ほどの¥940と¥580のところへたどり着きました。

帳簿が ¥580,¥580なのに、レシートが¥580、¥940だった数字の並びの違和感で発見されました。

あとがき

そもそも「現金の不一致」は、現金が物体だからこその悩みで、この悩みは現金を使う以上尽きることはありません。

ただ、キャッシュレス化が進んだ今、現金使いをできるだけミニマムにしていくことで、「不一致の可能性の低下」が望めます。

まだまだお店によっては現金主義のお店もありますから、完全キャッシュレスには遠いと実感しております。

高額なお買い物の場合には、その場で「負債」を追わずに解決するためにあえて、「コンビニ決済」を選択してお金をジャラジャラやっていることもあるわけです。

ブログ手直しも、その内容が古いと記事自体を残すかどうかさえ検討することになります。

ブログ記事開始当初から、流行のあるファッション系であってもヴィンテージ物のスタイルで末永く通用する記事を書く意識で始めました。

幾分かはそれで良かったのだと納得しているのですが、まずは、最初の投稿時の無知からの勘違いの内容や、誤字脱字などは現在の2024年の1年間の手直しの中では解決していくようにしています。

どうぞ、今後も読みやすい記事を綴っていきたいと思っておりますので、またお立ち寄りいただければ有難いです(^-^)。

接着芯(織芯)の地の目の向きも良き共布ベルトやパイピングの出来栄えに影響、縦には縦裁ち、バイアスにはバイアス裁ちの推奨【670】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

接着芯は形状がはっきりとしたタイプをハンドメイドバッグ製作に使いたいと思っております。

実際に、「織芯」と「ニット芯」を生地によって使い分けています。

「不織布芯」は過去にアイロン(中)で解けたことがあり、あいまいなイメージを持っています。

ただ、無接着の「ハード薄芯」「ハード厚芯」「ソフト厚芯」は接着芯に使わないだけで、どれも不織布。

これらははっきりとした形状だと感じており大いに利用させていただいております。

このたびは、接着芯において、特に「織芯」が表地とくっつく時に地の目が表地、接着芯共にピタリと同じ方向であることの勧めを綴らせていただきます。

芯地も生地みたいな作りであることの理解と意識が自然と向きをそろえさせる

ニット芯は伸びるのであまり向きが違っても違和感もなく見た目にも影響したことは無かったです。

ただ、織芯に関しては貼った後の風合いの美しさに影響することだと感じており、ニット芯の場合も幾分かは影響しているのではないかと考え、織芯・ニット芯関わらず地の目の向きを表地にそろえる意識でおります。

接着した状態をイメージとして考えてみますと、織芯を表地に貼ると、2点の素材がぴたりとくっつき同化しているような姿なのです。

。。ということは、当然ながら相性良く互いに重なるには地の目の向きをそろえようと思わずにはいられないわけです。

細長パーツ:長いパーツは特に生地を有効に裁断したい気持ちもありますが地の目を第一に意識したいもの。

この写真は、同じ5cm巾、表地の裁断方向の地の目が縦のものとバイヤス(45度)の向きのものが含まれています。

その2つの表地の地の目の違いに芯地も合わせている様子を見ていただきます↓。

左-バイアス裁ち、右-縦方向裁ち:逆彩(ぎゃくあや)の織り目の「チノクロス」という名前の生地です。

縦裁ちはストレートの部分に、バイヤス裁ちはカーブを描いた部分に施す縁の始末のパイピング用生地です。

縦裁断の織芯の地の目の形状:これを横向きに裁断することさえしていません。表地と全く同じ地の目向き。
バイヤス裁断の織芯の地の目の形状:全く同じ45度のバイヤス向きに斜めにカット。織り目の柄がバイヤスです。

こうして、地の目を合わせて接着した風合いは綺麗で自然です。

変なしわが寄らず、びっしりと表地になじむものになります。

織芯を好む理由は、ニット芯よりも風合いに迫力が出る点で、良い意味での頑強さを「たくましさ」のようなものとして感じているからです。

このたびの作業としてはパイピングをする布としてのパーツ。

パイピングする時も、織芯であるとパンパンに張ってやりやすいので、結果綺麗にできると考え選択しています。

あとがき

どうなんでしょう、地の目を合わせたことが後の何年後かに何か影響があるのでしょうか。

大変地道なことではあるのですが、今を100%に作業せずして、未来の結果が正しく判断できるのかということです。

過去にその時点だけのメリットを考えた裏地の合皮使いのバッグが20-30年後の経過で無残な内部に劣化した姿を見る例からも、「つけ」があるようなのです。

接着芯くらいと思うものの、表地全体に貼るものであり、経年による姿の可能性を考えますと、「今可能な限りを尽くす」ということになりましょう(^-^)。

「ファッショングッズ」という分類のバッグを例に新古関係ない品物の「価値」の見極め方を解く【669】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグの本というのは比較的少ないようで、以前にも、1冊カバンの基礎知識の事が載っている本をやっと見つけて読むにとどまっておりました。

このたび、図書館の蔵書検索で、バッグ類についての学びを得られる本を探しまして、「ニッチな分野」であると解説のあった本を見つけました。

その本とは、「ファッショングッズプロフェッショナル事典:ジェーン・シェイファー&スー・サンダース 著/山崎真理子 翻訳」。

ファッションアイテム全体におけるバッグの位置付けをご教授いただきました。

決して新しい品物だけが価値があるとは限らない、過去からある「古物」も含めた全体で見る品物の「価値」とは何なのかを紐解いてまいりたいと思います。

ファッション分野で、バッグは「ファッショングッズ」という分類にあたる

ファッションというと「洋服」がダントツ品物の数・製造元の数共に多数のイメージです。

アパレル品の中に、かつては申し分程度だったバッグ・靴・ベルトは、今やディスプレイには必ず伴い、「トータルな装いのご提案」の近年です。

まだ多くの方が、お洋服のみが装いであり小物はほとんど重視しない、「ベルトは1本しか持っていない、必要ない」とまでのお話を聞いたこともあるほど日本人は小物に対して疎遠なイメージです。

話は脱線しますが、「パリジェンヌ」様のストリートファッションを拝見しますと、お洋服と同レベルにその他のバッグやベルトや靴も平均的に重視している様子を感じるのです。

本の中では、バッグ・帽子・靴・革小物というのが「ファッショングッズ」と分類されています。

本を一読後考えてまいりたいのは、「贅沢:ぜいたく」というものが何なのかという点です。

このことを深く理解すると、物の価値観がはっきりすると思います。

「贅沢」は決して悪いことだけではなく、「幸せ」に繋がる前向きな観念なのではないか

贅沢とは、「非常に限られた人だけが持っている製品を持つこと」にあります。

また、他の人が経験したことが無いことを経験することは、人とは違う本物に対する消費者の関心の高まりの結果です。

ここで「本物」という言葉が登場。

贅沢というものは悪い意味で使われることも多いですが、本来素敵なことなのではないでしょうか。

人とは違ったり、個性的であったり、1点物であることは、ヴィンテージ品や中古品にもその要素が詰まっているのです。

古いものだから、綺麗ではない、汚れている、などというマイナスの面のみではないわけで、反対に、価値あるものというとらえ方が前向きであり、「ヴィンテージ物ファン」にとってはよく理解できることだと思います。

「これが私ならではの贅沢である」というフレーズが所々に登場することがあります。

「贅沢」において金銭的度合いは関係なく、一人一人の独自の価値観であり、素敵な未来や満足感や心地良さが十分に得られることを結果的に「贅沢」と呼んでよいのではないかと。

あとがき

YouTube内のお話の切り口は、当ブログとは少し違っていて、本の中身を引用した2点が中心でした。

この本は、ファッショングッズの関係のお仕事に踏み込んでいきたい人向けに書かれていまして、その手法に及ぶまで紹介されているところが、実直です。

デザイナーとして今後やっていくための「バイブル」などという活用の仕方もあるようで、実用的な面もありますが、ここにおいても一例として独自の切り開き方に落とし込むような引用が発展的。

おしみなく例が次々に飛び出して、あまり整理されていないような書き方に特徴がありますが、著者様のそういったあふれんばかりのノウハウをどんどんアウトプットしたいという熱の現れでしょうか。

いろんな本を読んでみて思うのですが、本を出版する方が必ずしも読みやすような完璧な書き方をされているとは限らないということです。

各々の情熱を1冊の本に綴り、多くの人に届けたい気持ちあっての著作です。

果たしてその本が読みやすいのか、すっきりとまとめられているのかは、読んでみて各々が感じることであり、レビューなどを拝見すると結構辛辣な分かりにくさに対するご指摘も本によっては見られることがあります。

それだけ「言論」に関しては自由があるということなのです。

自らの足りない部分をこうしてインプットさせていただけることが有難いです。

その後自分の中でまとめて、今度は新たな形で自分の言葉を使って発信して行ける循環の責務もあります。

今後も、こうした事業に関わる本も読み、そうはいってもてんで違う分野「小説」などからもその「心理の真相」とか「事象への深読み」にも着想があると思っております(^-^)。

ヴィンテージ物の薔薇柄ゴブランボストンバッグ、入れ物としてお部屋で使うことのもう1つの役割の「インテリア映え」【668】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

どうも薔薇柄が好みで仕方がありません(^_^;)。

バラ好きの徹底した姿としまして、お部屋のインテリアを薔薇柄だらけで配置しています。

面白いもので、薔薇柄だらけでも同じ薔薇柄が揃うことでなぜか整然。

柄を徹底的にそろえることで無地に良き勝負が挑めることに気づきました。

このたびは、事業で使う、ケース入れとか、お手入れ用の道具、タオル類、撮影用のマネキントルソーなどを収納する場所の整理整頓目的で、大きなボストンバッグの中に収納するというアイデアを思いつきました。

ボストンバッグの良さは安定感。

使い道が無い場合に一度入れ物としてご検討し直してみるのも良いかと思うのです。

拘りポイントは、薔薇柄・ゴブラン織り・本革レザー使いがキーワード。

合皮使いであったり、薔薇のお花ではなかったりなどは厳しく却下。

そうしてこだわった2点のボストンバッグをこのたび、インテリアとしての存在も兼ねた入れ物という俯瞰した見方でご紹介したいと思います。

もとはハンドメイドで作る予定だった、時間が無く既製品の購入で見つけた2点のヴィンテージボストンバッグ

もとは、ブログ記事の【602】に遡ります。

この時に、ボストンバッグを自分で作っていく決意を表明していました。

それなのに、なかなか自分のものを作る時間などない実態があります。

よって、自作ということをいったん諦めました。

そして、いち早くすっきりとした収納を実現していきます。

ゴブラン織りのボストンバッグの「これぞ」という素敵な物がなかなか見つけられない中、得意分野のヴィンテージ物で探しました。

ゴブラン織りのボストンバッグ2点:ゴブラン織・薔薇柄、本革レザー使い。上の柄は薔薇柄ではなかったです。

2泊程旅行ができるような容量の大きめ、ゴブラン織、花柄、持ち手などが本革レザーが共通です。

細かい話、上は薔薇とは違うお花ですが、許容範囲として受け入れました。

とても作りの良い優れたお品です。

上はイタリア製、下は日本製。

少し興味深いのが上下の2点の作り方が全く違うことです。上はトートバッグの延長のデザイン。

下は、典型的なボストンバッグのデザインで、側面が別パーツで分離している点を見てもデザインが大きく違います。

そして、上は支柱が渡っていますが、下は無し。

柄をたっぷりご披露するには、下の方がかっこよく感じますが、もしも、実際に旅行バッグとして使うなら、断然上の支柱のタイプが丈夫です。

支柱のおかげで、バッグの底の縫い代部分からよいしょっと持ち上げていますので生地への負担が軽いです。

下は、ある一定の箇所(取っ手の取り付け部分)に重さの比重がいきますので、場合によっては取っ手の付け根部分から弱ってくる可能性がリスクとしてあります。

しかし、使い方はあくまで収納のみ。どちらでも関係ないので、面白く2タイプのデザインであることもインテリア的には面白味が生まれました。

あとがき

収納やインテリアは非常に心が癒される分野です。

インテリアのあれこれとした工夫は、今後も<コーデ>のカテゴリーにてブログ記事でご紹介してまいります。

こうした趣味嗜好は、お洋服にも現れております↓。

このたびのボストンバッグと雰囲気が似たお洋服の一部。趣味嗜好というやつです(^_^;)。

ヴィンテージ物ライフを送り何十年も経過しておりまして、流行を意識しなくてよ緊張感から緊張感から完全に解放されています。

ある意味「流行に後れないように付いていく」みたいな感覚は「縛り」です。

自由にいつでも好きな物をとことん探せる体勢を自分で作ったのです。

そうした環境でいるとボストンバッグも旅行のイメージから入れ物として使うアイデアが自然と浮かびます。

些細な事のように映るかもしれませんがが、その後の「心地」たるもの非常に満たされた状態になります。

ヴィンテージ物というのは、その現状でしかありませんので、いったんとりあえずそのまま受け入れる必要があります。

ここに対する抵抗が無いと、その後アレンジのアイデアも浮かんできますし、楽しみが増えるのです。

伴うアレンジ作業の苦労も楽しみの内の1つとなるわけです(^-^)。

劇的リフォーム!大きめポーチのタブを利用してショルダーバッグになるポテンシャル【667】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近なのですが、ある方法のリフォームを連続で行っております。

ここまでリピートするほどの魅力的なリフォームというのが、ポーチをバッグに変えることです。

もはや「リメイク」と言っても過言ではありませんが、当ブログ記事のカテゴリーでは<リフォーム>に掲載させていただいております。

「リメイク」自体、発信すること1つにしても「著作権侵害」の壁と遵守により現物写真を控えさせていただきますので、図解でお伝えしてまいります。

また、実際に変わった姿の品物はあくまで自分使いにとどめ、商業利用不可の決意をもってのぞんでおります。

この投稿の図解をご覧になった場合、同じように解釈していただき、くれぐれも読者様が発信される際にも同じような考え方で、「著作権遵守の徹底」をよろしくお願いします<m(__)m>。

大きめのポーチでタブが両サイドに付いているファスナー開閉のデザインであれば可能なショルダーへの改造(自分使いの範囲内厳守)

ポーチもサイズが大きすぎるとバッグの中で場所をとってしまいます。

そうすると、なかなかポーチとしては使わないことがあります。

こういったヴィンテージポーチに注目しまして、ショルダーを付けて、バッグに変えていくリフォームを考えました。

ここまでしてでもショルダーとして持ちたいと思うのは、当然魅力的なブランドポーチならではです。

タブが付いていなくてもタブを縫い付ける場所が確保できれば可能性が生まれますので、さらに発展して考案することができます。

とにかくこのたびは、有難いタブ付きの場合ですので、比較的短時間で作業が進みました。

ポーチをバッグに変えるリフォームの手順(図解)

デフォルトのポーチ:サイズがたっぷりでポーチとしては使いにくいのが現状。両端に「わ」のタブ付き。

1)タブをミシンで頑丈に補強するステッチを入れる。

2)タブの「わ」に二重リングを通す。

3)ショルダーの出来合いの物を探す(出来合いは本革が探しやすく良質)。

4)3)を2)に縫い付ける(ショルダーを通して縫い留める)。

この4段階の手順で完成です。

ショルダーになるとお出かけにとても便利で、「ポーチ時代」よりも出番が多くなると思います。

アレンジ後:ショルダーが取り付けられ使いやすくなったヴィンテージビッグポーチの変化した姿。

あとがき

リフォーム(今回の場合はかなり「リメイク」寄り)をしながら思うことは、いろんな技術の集大成が「引出し」からアウトプットする機会であるということです。

一度作られたものというのは、大きく解体していては一から作り直しと同じなので、現状をそのまま活かす考え方が大切です。

現状に足並みをそろえたアレンジという点では奥深いものです。

当然「リメイク」に及ぶほどの劇的リフォームは、「著作権侵害」問題の壁が立ちはだかります。

こちらが悩んでも著作者本人がノーということでは、商業利用は禁止です。

ほとんどのブランド様は、お問合せをしても、「改造・リメイクは不可」と「著作権の行使」を意志表示されることがほとんどです。

現在出来る精いっぱいの事が、こうした「図解」と共に、一人一人がある程度アレンジしていける技術を持つことの推奨です。

ミシンを持ち技術を得れば、「リメイク」も自分の範囲内という唯一許された枠の中で自由を手に入れることが出来るのです。

特にヴィンテージ物は、一度は手にされたお品物なので、その後継続するには「リフレッシュ」「心機一転」の使い方をすることで同じ物なのに「新しさ」が生まれる不思議があります。

この不思議を魅力に、もったいなく眠っている古き良き品物をたたき起こし、今後も使っていくことは素晴らしいことなのだと考えます。

とはいえ、やみくもにブランド様の尊厳を汚すことなどは禁物。

そこはきちんと考慮するべきで、姿を変えてでも今後も使っていきたい魅力があったわけですので、そのような素敵な商品をご提供くださったことにまずは感謝です。

そして、有難く拝受し、使い方を変えるなどの自主アレンジによって今後も出番があることで許しを得る(自分使いが法的にOKだとはいえ、壊したり作り変えたりすることの「陳謝」のようなもの)というような「気持ちを持つ」ということです。

特にコンタクトをとる必要は無いですが、そのような「姿勢」の重要さがあります。

理由は、汗水流しながらの結晶の形がそのブランドの品物1点として出来上がっていた過去があるからです。

「人の褌(ふんどし)で相撲を取る」ことのおこがましさをよく心得るべきベースを持っての自分使いの範囲内の利用ということなのです。

一人一人がそういった技術をある程度得られるためには、「文化」のようなものが根付く必要があり、手先の技術の1つとして、「ハンドメイド」の意義があると考えております(^-^)。

お洋服に流行がある以上、その素材「服地」と呼ばれる生地にも流行はある、「モアレ」がバッグや雑貨にも向く理由のまとめ【666】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「ブーム」とか「流行」などといったキーワードがこれまでのファッションの根幹を支えてきたような気がします。

それがここ現在に至っては、流行中心のあまりに短か過ぎるサイクルが崩れつつあり、流行は無くても良いのではないかというような考えにまで至っております。

その材料である生地にも流行というものがあるのでしょうか。

あります、理由は流行のあるお洋服の材料だからということになります。

とはいえ、手作りの方ばかりが集まる生地屋さんにおいてはそれほど流行の波に乗りたい方は多くはないように解釈しております。。

というのも自作というところが流行のある量産品とは対極にある製作だからでしょうか。

そんな風に見ていた中で、珍しく複数の生地屋様の店頭でも生地の流行を見た気がしている素材が「モアレ」。

凹凸感があり、高級感もあるうねりの柄が入った「モアレ」の構造と、ジャガードとのコンビで実際に入手した生地の写真を見ていただきながら「モアレ」について深堀りしていきたいと思います。

「モアレ」とはどんな生地なのかを深堀りしました

そもそも名前の響きがエレガント♪。

見た目の木目調とも、ウエーブとも言える柄が素敵な生地です。

「転写」というプリント加工の1種なのですが、「モアレ」単独よりも、「ファイユ」や「グログラン」といった横畝(よこうね)の織りがベースの生地と一緒に組み合わせると素敵に柄が浮き出る効果もあるようで、実際に見たものはすべて横畝が入っているモアレでした。

モアレは、ここ数年急浮上したので新しい生地なのか。。と思いきや、いやいや昔からある定番とも言える生地だったのです。

手持ちでよくお世話になっている本、「洋服地の事典 -サンプル生地つき- :田中道一 著」を開きます。

学校の教科書のような、資料のような、実際に生地サンプルが丁寧に貼ってあることに大変驚く本。

昭和56年発行(1981年)の今から40年程も前の昭和の真っただ中の本です。

しかし、その内容は驚くほど定番です。

基本的な今でもずっと健在の生地達がぎっしりとリストアップされています。

もし、生地を1から学びたい時にもとてもベーシックであり、役に立つ本であると思い、時々開いて目を通すことをしています。

この昭和の本の中にも、ちゃんと「モアレ」が掲載。

「加工生地」というコーナーです。

少なくともこのころには生み出されていた生地であるわけです。

モアレのあの木目調のうねりは、もともと畝(うね)のあるピケのような生地をベースに後加工してできる柄になります。

生地はニットでなく織物がベースで行われます。

加工用のローラーには、横に走った線が彫刻してあり、加熱したローラーに畝の入った織物生地を通すことで、その線の段差による柄ができる、それがモアレだということです。

もともとモアレというのはフランス語。

「ローラー」とか「段差」というのがこの加工のポイントになります。

実際に出来ていく様子を見れていないのでイメージが湧きにくいですが、以前あれが、もともと織柄(ジャカード)だと思っていたので、そうではなくて、後加工のプリント柄だったのです。

後加工の種類には、他にプリーツとかフクレなどが思い浮かびますが、またこのモアレはそれらとは違った種類の後加工です。

モアレ織ではなく、モアレ加工という言い方が、実際の作業に相応しい呼び方になります。

流行っているような生地をハンドメイドバッグにあえて使わない方針

なかなかのへそ曲がりです。

少し流行っているような感じがするとそれには手を付けないという動きをしています。

ハンドメイドバッグにはモアレは一度もお作りしていないですが、モアレという名前ではなかったけど、これがそうかなと思う生地が1点のみ発見されました。

裏地に使おうとドットジャガードが気に入って、これにモアレ加工もしてあったという生地が見つかりました。

「モアレ」複合型の生地:ドットジャカードとのコンビなので複雑ですが、この木目柄はモアレだと思います。

ごめんなさい。映し方の向きが縦横反対です<m(__)m>。

生地名は、ジャカードテーブルクロス、綿/57%、ポリエステル/43%、日本製です。

モアレという言葉は使われおらず、ドットジャカードが主流みたいに名前が付けられていますね。

もともと畝の入ったベースにドットジャガードも入りモアレ加工もありと複合型で賑やかな生地だと見ることができます。

こちらの生地は、<はぎれ>のカテゴリーで投稿の【655】の記事で、「壁掛けメモホルダー」を製作しています。

「モアレ」は全体的に厚みのあるごわごわした素材感であることが多いです。

よって、カーテン・クッションカバー・バッグなど生地が丈夫な方が良いアイテムには向くことになりそう。

当初、バッグの裏地に使おうとしていたのですが、表地のニットに馴染まず、「壁掛けメモホルダー」に使おうとなった経緯がありました。

当生地で製作の「壁掛けメモホルダー」(【655】記事より)。

あとがき

このモアレという生地がなぜここ数年急浮上なのかきっかけがよく分かっていません。

ただ間違いなく、これまでよりも風格を表している生地のように見える1素材でしたのでこの度ご紹介致しました。

好むフクレ加工などはまだまだマイナーな存在。

今後の生地の発展の中で、後加工技術というのはもっといろいろ出てくるであろうとある書物で拝読。

しかし、アパレルのニーズが少ないとこういった生地もなかなか出番がないものです。

「モアレ」も昔からあったことはあった生地でしたので、まだ多くの人に知られていないトラディショナルな素敵な生地も他にも多く存在しています。

生地が好きで多く実際に取り扱うことも多い者ができることをこのたび発見。

昔からあるが、まだ多くの人には知られていなかったり、世代が大きく変わって、おばあちゃんはよく知っているけど、孫は初見だったりする魅力的な生地をお伝えすることを今後も続けてまいりたいと思います(^-^)。

ヴィンテージバッグ、この先も永久的に持つ続けていくために越えなければいけない「一部分の合皮パーツの劣化の解決」の峠【665】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

すべてのファッションアイテムを「USED品」でまかなうスタイルを長年続けています。

その中で養われる目というのは、品物の良さや語られていなかったことを見抜くことができる目です。

これまで随分多くの失敗もあり、購入したヴィンテージバッグが、実は価値が無かったとまでの残念な品物を手にすることもありました。

そんな中で、それでも古い物の方が新品よりも間違いなく味わい深く素敵であるということを考える嗜好の不変さがこのヴィンテージ品を持つスタイルの継続を後押ししてきました。

このたびは、もともととても綺麗な状態で購入した25年くらい前のハイブランドバッグの内部のポケット劣化のケースを例に、「一生物」になることに対して不足する部分を現在の持ち主が工夫していくという任務のようなものをお伝えしたいと思います。

「一生物」だと本当に言い切れるには、越えるべき「峠」があることを実体験から知ったのでした。

よく「このバッグ一生物だね」などという言葉がありますが、それは最初の新品の内に見通した過去の感じ方に過ぎないのです。

その後実際に経年した今分かる貴重な姿と共に、「本当の一生物とはどんな状態なのか」を考えるヒントになれば非常に光栄でございます。

実際のお話になりますので、より現実的にヴィンテージ物の困難な部分もリアルにお伝えできればと思います。

合皮部分の劣化などの問題に必ずぶち当たる「ハイブランドバッグ」

集めてきたバッグの中で、何もお直しをする必要が無かったというのはほんの1-2点。

それは、布製だったりALLレザーの本革のみで作られたバッグです。

ほとんどが、どのような一流ブランドと呼ばれるバッグであっても、裏地に合皮が使われていたりして、その部分だけ経年劣化が起こってくるのが10年超えてきた後から起こるのです。

リフォームの専門家ではないのですが、趣味とコスパを兼ねこれまで様々な自主リフォームをたくさんしてまいりました。

実際は難易度が高いケースもあり、自分で行えるもの、フォームをお願いしたものとが混在します。

自分で行ったものとしては、合皮部分の内ポケットがねっちょりとべたついてきて、それをポケットのステッチを外してポケット無しの状態にして終わりという単純なリフォーム。

新たにポケットを付ける必要などないと、同ブランドのポーチを入れてポケット代わりに使うという新案をもって解決しています。

よってその程度なら自分で可能です。

自分ではどうにもならなかったものとしては、内袋がまるまる合皮が劣化し、裏地ごと布製へ変更してもらったリフォーム。

これは、一度自分でもやってみましたが、道具の不足と金具が邪魔して綺麗にはできませんでした。

よって、綺麗に仕上げたいとなるとやはり専門技術に頼るのが一番です。

一方、こんなケースはミシンをある程度使える者が自主リフォームできたことです↓。

もともと中古品バッグ購入時にショルダーが付いていない状態(おそらくちぎれたのだと予想します、フックはバッグに付いていました)でした。

そこで、こういった案を思いつきます↓。

本体が劣化と型崩れで終了の廃棄処分に相応しい別の中古品から無事であった本革ショルダーのみ移動。

そして自分でミシンでその移動したショルダーをバッグのDカンに通し、縫い付けてショルダー設置が実現しました。

これは、あくまで自分使いにとどまります。

思いっきり複数のブランド様がミックスしてしまっていますので、「著作権侵害」の遵守の為、写真とか具体的なブランド名もご紹介することを控えます。

そして、この品物はずっと持っていく決意のもとです。

販売した時点で商業利用になり「著作権侵害」になるからです。

こういったヴィンテージ物のアレンジの仕方は1点物なので、素敵なコレクションになります。

できれば元のままで持つのが一番なのですが、それがかなわない状態だからこその策となりますので、その辺りはこうした実態になってしまう「責任」は本来製造者にあるかと。

とはいえ、ヴィンテージ物であり、そうとばかりは言えない他の劣化に紛れ、こうした当初の製造時の「合皮」や「PVC」素材を取り入れた劣化が起こると分かっている製造の企画案の責任が追求されることはありません。

今回のこのリフォームだらけのエピソードから言えることは、リフォーム後は本当の意味で一生物になったということです。

その前までは、中途半端だったり、価値の不足した状態だったところへ、「リフォームの峠」を越えて、ずっと今後も使えるものになったということです。

製造者様も大手小規模問わず、合皮をブランド価値を入れ込むバッグのような高級品に中途半端に一部使いするということを見直していただきたいと強く思います。

合皮なら合皮ならではの雨の日専用ということで、すべて合皮であればそれは納得のお品になれかもしれませんが、あるいみ「まやかし」というようなことが行われていることへはこうした思いを吐露したかったのでした。

あとがき

「リフォームの峠」を超えてこそ本当の「一生物バッグ」にやっとなったわけですが、そもそも事前にできる対策の一番は、バッグを見極める真贋です。

将来劣化が起こらない状態で作られたバッグは、本当の意味で「価値」が十分にあると言い切れるのです。

そうすれば、数十年後であってもリフォームさえしなくてよいですから。

使用する中での傷みなどとはこれは別問題。

多くが使う中での劣化と混同され、そこに紛れ逃げてしまうことがこれまで可能だったのです。

そうして考えていくと、「素材」の面から見た時に、実際にヴィンテージバッグの中でリフォーム無しでやってこれたのは、「布製」です。

ハイブランド様でも布製はありますので、布製だけを選ぶという手もあるのです。

布製の表地に対して裏地に合皮レザーを使うことは全くとは言いませんが、ほとんど無いですので、裏地も布であることが多いです。

そうすると表地が布製というのは、結局のところ、長い長い目で見たら、安全な劣化のない長持ちのお品になれる可能性が高いです。

以上のことから今一度本革ハイブランドバッグに戻りますと、「本革レザーバッグの裏地になぜ合皮が使われてきたのか」の答えがある程度予想できます。

それは、表地である本革レザーのコンビとして相応しい見かけを、裏地にも見せる必要があったからだと思います。

布を裏地に付けるのでは、あまりに優劣の差が激しく目に映るので、その時点だけでも高級感のある合皮が裏地に選ばれてきた理由だと予想します。

その他「撥水」の意味も多少はあるということもあるかもしれません。

ということで、「購入時の慎重さ」というのもポイントになり、未来を見通す考え方をした購入が重要だということになります。

最初の新品の内は、製造者は1点でも多く売りたいですから、「その時だけ何とかまかり通れば良い」という考えもあったと思います。

ただ、こういった情報は結局後にめくれていきますから、この度のように30年経過した今、分かることも紛れもない事実であり、製造者はその責任をもっと真摯に受け止めていただきたいと思うのです。

<おかばん拝見>多くの人々が行き交う駅のコンコースで見た季節感を感じるハイブランドかごバッグ【664】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

新しい企画物を考えてみました。

かつて、テレビで「ファッションチェック」というような内容のコーナーが有名でしたが、そこからのヒント。

街行く人混みの中で目にしたバッグを身に着けている方の、そのバッグとか全体コーデの印象に残ったものの記録です。

インタビューまではさすがに足を踏み入れておりませんが、わずかな1歩として、見ただけのその時の印象などをお伝えするコーナーになります。

特に撮影などは無し、記憶だけで目で見たままをレポートするスタイルです。

大切なポイントは、これこそが「リアルストリートファッション」であり、実際にファッションが雑踏の中に溶け込み存在している様子を俯瞰するかのように見た体験。

この企画無しではアンテナが立ちませんでしたので、このおかげで得られた恩恵へのお返しのような形で、わずかばかりの情報を当ブログ記事に綴ってまいりたいと思います。

ゆくゆくは、友人・知り合いから始め、<おかばん拝見>のインタビュー形式などもやって行けたらと胸が膨らみます(^-^)。

「ロエベ」様の「夏用のバスケットバッグ」のファンが一定数いるようだと見て取れた短い時間で2回の同じバッグの拝見エピソード

その日は、「ハンズ」様にて小さなパーツの買い物予定があり、駅のコンコースの人混みに遭遇。

「コロナ」のさなかではあるものの、去年とは比べ物にならない人の量に増えていることが、ワクチン接種が進んでいること、緊急事態宣言が開けた、季節が大きく変わるなどのきっかけがあったかと思います。

人通りがとても多かった中で、行き交う人の中にある偶然が。。

ほんのものの数十分の内に、同じバッグの女性を2人お見かけしたのです。

間違いなく同じバッグ、サイズも同じで、ブランドは「ロエベ」様。

夏らしいかごバッグのミニバージョンでした。

帰宅後、ググって調べてみると「ロエベ」様の夏バージョンのバッグは人気のようで、このかごバッグシリーズは「バスケットバッグ」と呼ばれるデザインです。

そのコンパクトなサイズがなんとも上品であり、編み込みの天然素材もしんなりと細口になっていてシックでした。

ここでは画像は添付できませんが、生成り地に、取っ手とロゴマークがレザーのキャラメル茶の色で優しい雰囲気です。

取っ手が長くて、そのままショルダーになる作りも、1980年代のバッグを思わず思い出してしまうほどの懐かしさを感じました。

これをほんの数十分の間に2人お持ちになっている方を見たわけです。

「これはトピックだ!」と思うものの、「どうやってこの感動を伝えればいいの?」と思っていたその夜に眠りにつきながら、ふとアイデアがひらめいたのが、このたび始めた「おかばん拝見」のレポート記録に残すというもの。

「ロエベ」様は、ロゴがエキゾチックでかっこよくて知ってはいましたが、そのイメージは、デザインがきちんとしたドレスライクなものという印象でした。

少しカジュアルな雰囲気に惹かれ、あまり好みのデザインは見つからないだろうと、今までそれほど深堀りをしたことがなかったブランド様でした。

この短い時間で2人見るということが、割合としては、いかに多くの人が気に入っているのかと考えるとその点には興味が湧きました。

バイカラーでシンプルにまとめてあってコンパクトな、しかも通常のテイストからの意外性もありました。

かごタイプのバッグは季節感がはっきりし過ぎているという理由で持ち合わせておりませんが、過去には、「フェンディ」様の「メッシュバッグ」を海用に持っていました。

その季節に相応しいところが魅力という価値観は大いにあるわけです。

ロゴを大きく、糸で手縫いで縫い付けてある優しいデザイン♪、あのシンプルさは、どのようなお洋服にも対応できそうでした。

女性たちがどのような服装だったかまで不意な事で余裕がなかったのが記者(レポーター)としては失格だったかもしれません(^_^;)。

次はコーデも見る余裕を持ちたいものです。

同日に見た「フェンディ」のバッグとお洋服のコーデの色がリンクされていた別のエピソード

この日は、引き続き興味深いコーデを目撃。

レポートするために待機していたということはなく、普通のペースでたまたま歩いている時の一瞬です。

人混みの中にきらりと光るコーデを発見しました。

そのバッグは、「フェンディ」様でした。

スクエアなミニショルダーで、ワイン色との組み合わせ、当ブランド様のシンボルカラーのような茶色とコンビにパッチワークみたいになったバッグ。

その茶色の色と同じワンピースを合わせていたいた女性、肩がツンと立ったドレス調な仕立てのワンピースでした。

このワンピも「フェンディ」様のお品物なのかどうかは不明。

バッグ自体というよりも、このバッグとお洋服の色をリンクさせている大きく見た映りの工夫点に惹かれました。

茶の無地というのは結構コーデが難しいもの。

茶の色のトーンは、土のよう、夏っぽい茶といった印象です。

バッグがやや柄っぽい感じと反対に、無地ですっきり合わせられていた抑揚の付け方に、バランスの良さを感じました。

おそらく、コーデ全体を俯瞰して見ておられるのだと思います、非常にセンスが良いです(^-^)。

あとがき

と、こんな感じで、時々「あっ!」と思うバッグを含めたコーデを見かけた際にレポートしていくシリーズの第1回目でした。

非常に勉強になります。

このたびの「フェンディ」様はもともと好んでいましたが、「ロエベ」様はよく知らなかった部分があるので、とても良い刺激を受けました。

こうして、さりげない日常の中の一コマのような一瞬の拝見を<おかばん拝見>というシリーズで時々ブログ記事に綴ってまいりたいと思います(^-^)。

ヴィンテージブランドバッグ収集者が注視する部分、保存袋のきつ過ぎない程好いサイズ感を視覚的にお伝えしたい【663】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

10代後半くらいからファッションに興味を持ち始め(多くの方がそうですよね♪)、その後、「ヴィンテージ物」「古着」「リサイクル品」「USED品」「セコハン」と呼ばれる市場で、すべて、ファッションアイテムを入手しています。

洋服・バッグ・靴・ベルト・アクセサリーの他、ハンカチ・タオル・家具・楽器と大半の手持ちの品物はすべて新品で購入しないスタイルをここ何十年も貫いています。

その根底にあるものが、「コスパ重視」です。

「良い物をお買い得に購入したい」ということに対しての情熱がものすごく強いです。

気が付けば、自然にそうなっていったことで、意識したり努力したりというよりはそれがとても合っていたということになります。

この考え方にご共感いただける方へのメッセージとしまして、今後新品以外の品物をコスパ良く得る技術やノウハウをこの<コーデ>のカテゴリーのブログ記事で綴ってまいりたいと思います。

このたびは、いろんな新品以外で集めてきた品物の1つ「バッグ」の収納袋のサイズ感のお話です。

せっかくコスパ良く入手できたバッグが収納1つで変形してしまってはとても残念です。

もしかして、これまでの保管の状態が悪くやや変形気味だったバッグだとしても、ここから良い形に整えてあげて持っていくという、新しい持ち主としての「任務」のような意味もこめながら「ゆとりを持った収納」ということをポイントにしていきます。

実際の保存の様子と共に是非ご覧くださいませ。

生地の質感や出し入れを研究し、今後ピンポイントで利用させていただくと決めたあるハイブランド様の保存袋

バッグ保存袋:「フェンディ」様がダントツだという考えです。こちらは黒のサテン調の布タイプ。

このサテン調の黒は色違いの白もあり、もう1種黄色の不織布タイプ、コットン素材のタイプの白と黒もあります。

バッグでは、黒のサテン地と黄色の不織布地の2種を使わせていただいております。

黒には黒いバッグを黄色には茶系や黒以外を入れて中身をある程度そのまま把握できる2種の使い分けも探す際には便利。

こちらは縦横約48cmの正方形程度のマチ無し。

マチ無しという点には注意する必要があります。

マチのあるバッグをマチ無しに入れる時には、マチの分が容量に持っていかれますので、より大きなサイズの保存袋が望ましと言えます。

サイズ感の俯瞰:バッグ:縦23cmx横36cmxマチ12cm。保存袋:縦48cmx横49cm。

縦が結構袋に余裕がありそうですが、取っ手が完全にかぶるものにということと、マチの部分を見ると平均的に、「すっぽり」おさまるといったニュアンスです。

あまりにゆとりがあり過ぎても綺麗な収納になりませんので、適正なサイズ感というのは一理あるのです。

バッグを立てた状態:袋のサイズが適正であることで余分な部分がだらんとならず、すっきりと立つのです。

バッグが立つことに役立っているのは、バッグの中のあんこである「新聞紙(しんぶんがみ):新聞の印刷する前の紙の中に実際に印刷した古新聞を丸め込んだもの」が4つほどブランドバッグ内に入れてあり、バッグの方崩れ防止もしていることの存在も大きいです。

こういった些細なひと工夫は、バッグの長持ちになることに対する実体験からのメソッドです。

バッグの変な癖などは、新聞紙のあんこでキープすることでかなり良くなっていきます。

気を付けなければならないのは、コンパクトに収納しようとし過ぎて窮屈な保存袋に無理やりバッグを押し込むこと。

出し入れしているだけなのにバッグに擦れなどができる原因になりかねません。

せっかくきちんと収納するはずが、逆にキズを付けていては意味が無いので、ゆったりと違和感なく収納できるサイズ感というのはとても重要であると考えます。

あとがき

ヴィンテージバッグだからこそ1点物。

同じ物を入手ということのハードルはかなりのもの。

そういったものをいかに末永く持っていけるかというのは価値ある行動の1つだと考えております。

粗っぽい使い方などとよく言いますものの、大半は収納がいい加減過ぎてバッグが良い形でキープされない点にあることを懸念。

実は使っていない時間の方が長い「収納」の部分に着目していこうではありませんか(^-^)。