まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
一度【669】の記事でご紹介致しました本、
「ファッショングッズプロフェッショナル事典:ジェーン・シェイファー&スー・サンダース 著/山崎真理子 翻訳」
からこのたびも引き続いてバッグの話題を引用させていただき綴りたいと思います。
もともとバッグについてのあれこれが書かれた本を探すところからのこの本との出会い。
お洋服に比べるとバッグについて書かれた本は数が少なく貴重なのかなと。
マーケットサイトのカテゴリーの分け方から見ても、バッグはお洋服と並ぶメインファッションアイテムなる位置付けだという印象です。
このたびは、バッグという大きなカテゴリーの中でも、そのブランド様やレベルによって4種にバッグを分類されている点を引用、そして自らの嗜好と照らし合わせて現在のバッグライフのスタイルをお伝えします。
大きく、4種に分けられるブランドバッグのブランドレベルの分類、自分のスタイルがどこに属するのかを照らし合わせてみました
「セグメンテーション」という言葉が使われています。
単純には、消費者のニーズは嗜好によって、似たものを集めて複数にグループを分類することです。
今回の4種にブランドバッグを分けられたのも「セグメンテーション」の結果です。
もしかして、違う著者様であったら3種だったのかもしれませんが、その点はこの本の著者様の意向ということになります。
この4種に分けるセグメント化のお話も、大きく見ると、リサーチの一部をしていることになります。
リサーチをするにあったっての手法とか見方の事が書かれている部分に登場した内容です。
よく、「ハイブランドバッグ」と呼ばれるものが有名ブランドの集まりです。
ああいったバッグメーカー様が最初に位置付けられています。
納得の分類であり、やはり「最高級」「一流」と呼ばれるに相応しいバッグであるとを解釈されているのだと思います。
上述の「ハイブランドバッグ」というのが、「ラグジュアリーブランド」に該当、次に「デザイナーブランド」、次に、「ハイストリートブランド」、最後に、「バリューブランド」。
写真のすみに、それぞれのブランドの種類の代表的なよく知るブランド様の名前を記しました。
さて、この中の一番最初のハイブランドである、ラグジュアリーのグループの特徴です↓。
「素材のレベルが高い・技術力の高さ・デザインのレベルの高さ・威厳の高さ・長持ちである・製造場所や方法・販売方法」などに特徴があるということ。
製造場所の例や製造方法の例、販売方法の例などは具体的ではありませんでしたが、分かりやすくは、残りのハイストリートやバリューが東南アジアでの大量生産による低価格志向とは無関係のヨーロッパ内での製造であることが「MADE IN 〇〇」という原産国表示に見ることができます。
自分で勝手に途中に線を入れましたが、上のラグジュアリーとデザイナーが同じような内容なので、その他の2種とは一線を画すという点で線を引いてみました。
ただ、上の2つも互いに、実は大きくかけ離れたもので、伝統、ネームバリューなどは比べ物にならないほどの差があります。
その他、デザイン的な趣向では、「ラグジュアリー」は意外とシンプルで典型的な形だったりするモデルが多いです。
反対に、その年の流行とかトレンドを入れ込むことをスタンスとしているのが、「ハイストリート」とか「バリュー」です。
取って付けたような高級感もそれほどあるわけではないような大きなリボンのついたバッグがどこか今持つとかっこよくないのは、そこにクセが入っているからです。
クセは流行やトレンドを象徴することが多く、その時々で「メッセージ」のような役割として分かりやすくデザインに投影させているのです。
ただ、流行も、作られたほんの短い期間は斬新ですが、経年にはトレンドを盛り込み過ぎたデザインは負けてしまうと思うのです。
では、自前バッグのセグメントはどこに。。
ということですが、正解は「属していない」とも言えるのですが、それはヴィンテージ物だからです。
ヴィンテージ物という限定でこのセグメンテーションを当てはめてよいなら、間違いなく一番最初の「ラグジュアリー」となります。
ハイブランド様のヴィンテージ物バッグの収集をこれまでしてまいりましたのも、「コスパの良さ」です。
同じヴィンテージ物なら遥かにラグジュアリーがダントツだと考えます。
あとがき
ラグジュアリーブランドというのは、圧倒的にブランディングがありますので、何を作ってもある程度受け入れてもらえるところがあるかと。
しかし、長年の血と汗との結晶と言っても過言でないほどの努力が実は隠されているのです。
本来、その点(良質な最高級の物をと志高く存続している点)が注目する部分だと思うのですが、照れておられるようで、そういったことを隠しすました姿でおられるところがまさにラグジュアリーブランド様の特徴とも言えるのです。
ライバルも多く、そこに手を抜いたら地位が転落してしまう恐怖もある中での闘いの日々なのだと思います。
ある日突然無名の小さなブランドが一世を風靡するなどということはあり得ません。
伝統あるブランド様こそ、地道に世代交代しながらも何百年と継続してきた実りが「ブランディング」という結果だと思います。
その地道という部分は、ミニサイズの規模のお店も何ら公平に与えられたタスク。
ハイブランド様から学ぶことは、むしろ華やかな現在の姿とは裏腹の、「たくさんの試行錯誤・努力・良いものを作ろうとする志」であるべきなのではないかと(^-^)。