「YouTube」「HP内ブログ」「インスタグラム」「Threads」の4つのSNS活動のそれぞれの役割、1つだけに依存しないでサイクルを作った【813】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

SNS活動の本格的な参入は2018年でした。個人事業主としてスタートの2018年2月の1か月後からです。

それまでは、なんと「ガラケー」を通してきた2017年末までの最後の貴重な(笑)存在だったのでした。

当記事は、最初の投稿が2021.11.29でその通りの表示のままにしていますが、その後のブログ記事の手直し活動がこの度の順番。

手直し中の現在は、およそ3年後の2024.06.26でございます。

誤字脱字や内容が古いことはもっと早めに改善するべきだったと思っておりますが<m(__)m>、この「リライト」自体がかなり重要なものなのだと本気で取り組み始めたのが今年だったのでした。

これまでの1,400記事をこの2024年の1年で毎日3投稿ずつを順に手直しし、更新された内容に変わっていくのです。

とはいえ、過去の貴重な記録は活かし、その後の新しい情報などを加えることによって深みが増すようにと中身を高めていく作業です。

非常に地道ではあるのですが、こうして、過去の綴り方やワードを3年後の未来から振り返ることがとても不思議な感覚です。

スピリチュアル界隈でお聞きしたことがある「過去から未来に向かうのではない、未来から過去へ向かうのである」の意味に少し触れているような気がしています。

だからこそ過去のつたない文章や、その時ならではの思いが綴られた内容は大切にし、未来の新しい学びを加えるということがすべての「過去-現在-未来」が繋がった軌跡を作るような気がしています。

とはいえ、あまりにもそのままの投稿では難しい内容はもっと分かりやすく1つにまとめる作業であったり、思い切って消すということが希にあります。

すべてを活かすという意向の中でも取消しになった記事というのはどうしようもなかったものなのです。

そうなるに相応しい程、存在することが誤解を招いたり悪い影響の種になると判断したものだから存在させてはいけないと判断することももちろんあります。

やはり「発信」するというのは、それを見た人読んだ人への「影響」や「責任」もあるからです。

ここ3年の間には、新しいSNSの「Threads:スレッズ」も登場しまして、2023年6月に参入、現在も続けています。

このたびは、2023年登場の「Threads」も含める4つの媒体のまんべんなく毎回投稿し続けることができる理由やそれぞれの役割をお伝えしたいと思います。

「YouTube」→「HP内ブログ」→「インスタグラム」→「Threads」の順で【番号】を同じで同時進行のスタイルがルーティーン化して持続的である

まず1つ、picturesque(ピクチャレスク)のSNS活動の大きな特徴としましては、「YouTube」→「HP内ブログ」→「インスタグラム」→「Threads」を同じ【番号】で同時進行しているスタイルです。

同じ番号で並行でブログも書いているというのは独自のやり方ですが、おそらくこんな風に多くの方が同じ投稿を同時に複数のSNSでアップしてサイクルを作られているようだとお見受けします。

このやり方であれば確実に毎日ルーティーン化してさくさく捗るようになったことがまず間違いがないのです。

全く同じ内容ではなく、投稿のタイトルの違い、切り口の違いもありそれぞれの味わいなので、番号が同じことが決して「コピー」ではないということも特徴です。

以前に、楽だからとブログの抜粋部分をそのままコピペしたインスタグラムの投稿をしたら、そこから一気に見ていただけなくなったのです。

思いの他丁寧に1投稿ずつを見ていただいている方も多くいらっしゃるということが分かった経験がこのようにあったからです。

よって、まずは長く続けられる基盤を作ったことになります。

結構多くの方がやられている「X:エックス(旧ツイッター)」は、以前2018年3月スタートで、インスタグラムより少し先にやってみました。

2か月くらいでフォロワー500人程度にもなって有難かったにもかかわらず、全く手ごたえを感じず、周りの方がすごく遠くに感じまして、やっている気がしないという理由で中止しました。

なぜ合わなかったのかの理由はよく分かりませんが、なぜか馴染みませんでした。

間違いなく「X(旧ツイッター)」の方が拡散率が良いと当時そんな情報を目にしていましたので、たくさんフォローしていただけたのかもしれません。

むしろその後スタートしました「インスタグラム」の方がフォローしてくださる人数に関しては下回っていましたものの、こちらの方が周りの人の顔が浮かぶくらい身近に感じました。

とはいえ、やはりインスタグラムはあまりフォローに関しては伸びないので、これは勝手な感想ですが、クローズドな部分があるのではないかと思っています。

その後、2023年7月に「Threads」が登場し、「インスタグラム」では貼れなかった「YouTube」動画の1投稿ずつが可能になっていました。

「X」に類似の機能であり、途中でやめてしまった「ツイッター」の代わりのようなつもりで、トライ。

登場当日から3日間でものすごい「フォロー祭り」という企画がたくさんのWEBに長けた人がやってくれて、「引用」「再投稿」のやり方なども教えてくれました。

「なんて親切な若者達なんだろう」と感謝しつつ、「先行者利益」という言葉も浮かび最初の1週間くらいが非常に大切だったと思います。

こういったことは決して得意ではない者でも短い期間で納得のフォロワー様についてもらいました<m(__)m>。

そうして、日本人がおおわく馴染んできた1か月後くらいだったでしょうか、韓国人の皆様が大波のように押し寄せ、第二段階みたいなお祭りムードに。。

その後のYouTubeの新規登録していただける方の中に韓国人らしき方が混じり始めたことで、間違いなく「Threads」からの流れを感じ取り、こうした「サイクル型」のやり方の一定の効果を感じました。

特に、何が中心ということもなくどれも投稿を均一にしていますが、本当の主流は「HP」にあります。

ホームページを主流にしたいのは当然のことかもしれません、最も大切な「オウンドメディア」なのですから。。

すべてが互いに行ったり来たりできるのですが、赤矢印が貴重で、細かい1投稿ずつがリンクしています。

白い矢印は飛んだ先がトップ画面ですが、赤い矢印はそれぞれの投稿同士に細かく着地できるのです。

インスタではできない1動画ずつを投稿内に貼るということをスレッズが可能にしてくれているのです。

そして、今年2024年の12月31日をもって完了予定のブログ記事の手直しは、同時にYouTube投稿の1つずつの中に手直ししたブログ記事のリンクがそれぞれ貼られるということです。

これを目標に、決して1日や2日ではできるものではない、まめなコツコツ作業をしている現在2024年なのです。

ルーティーン化することで新たに生まれる空き時間を別の活動に利用できるメリット

さて、この同じ番号で並行していくと、作業が良い意味で淡々とし、ルーティーン化していきます。

とはいえ、どれも1投稿ずつ丁寧にやっていますので、これが実現できていることでいかにルーティーン化が素晴らしい効率の良い概念なのかということに感動しています。

ルーティーン化すると空き時間が生まれますので、その時間が事業の新しい取り組みや活動に当てられます。

すべての事に関して言えることだと思いますが、手慣れてきたら、決して調子に乗るということはせず、「ルーティーン化」してそれを淡々とやるのが当たり前の日常にしていくのです。

そうしますと、無限にいろんな小さな活動の集結の日々を送っているということに後から振り返って気付くのです。

これは、前述の「未来から過去へ行く」という流れの1つではないでしょうか。

一度にたくさんの事をやろうと意気込み過ぎて3日坊主になってしまうのは、そもそも現在から見通した未来を想像し過ぎているからではないかと思うからです。

何も結果が出ていないのに一生懸命今から想像しても答えは見つからない。。ということになります。

良いと判断したことをまずどれも均等にやってみて、その結果昔を眺めてみるという「見方」です。

あとがき

もしも、あの時このサイクルを作っていなければ、インスタグラムやスレッズは現在も続いていないような気がします。

なぜなら、YouTubeとブログを並行し始めるまで1年程別々の投稿内容で並行していたことがあったからです。

それはそれは苦しかったし、ネタ切れの毎日で、楽しくもなくリズムにも乗れていないのを感じました。

このリズムは言い換えると整理整頓のようなすっきり感につながっています。

重苦しく、いつ破綻してもおかしくないその時を何とか通り抜けていくだけの2018年の1年間のような投稿ですと長い期間続けられないのです。

思えば、その「苦しみ」を「楽しみ」に変えたのが「ルーティーン化」のスタートだったかもしれません。

ただ、こんなこともおっしゃる方もいます↓。

「SNSはすべてやるべきだ」と。「どこに引っかかりがあるか分からないからとりあえずすべてやれ」と。

おそらくなのですが、その方は決してすべてやっていないと思うのですが。。

それだけ、あれもこれもが続けることは決して容易ではない、SNSを外注してやらない限り多数のSNSの同時進行は難しいと思うのです。

あれもこれもやっているとあっという間に午前中が終わると思いますので、有名なSNSのほとんどをやっている方は自分ではやっていない可能性が高く、仕方がないのです。

そう考えると、そこそこの数にしぼったーティン化ということも1つのストレスのないやり方です。

独自のスタイルを作っていかれる中での何らかのヒントになればと思います(^-^)。

ゆったりと大きく広がった厚みある扇のシェルペンダントの一癖の難しさの解決、類似のラインや繰り返される共通のフォルムがカギ【812】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

真珠ネックレスがきちんとした良質なものではちょっとフォーマル過ぎて着用には敬遠という際に、こんなアイテムはどうでしょう。

真珠には近い存在の海生まれのジュエリー、「シェル(貝)」です。

このたびは、とてもエレガントなシェル製の大ぶりな扇型ペンダントトップをブレスやリングと組み合わせていく様子をお届けしたいと思います。

扇形というのもなかなかクセのあるモチーフ。

この難易度をどう解決していったのか、そんな目線でご覧いただければと思います。

デザインに特徴のあるエレガントなシェルペンダントトップに合わせたブレスやリング、全く同じではないのに相性が良かったミラクル

ペンダント:K18YG台に一部ダイヤモンド使いの装飾。シェルは白蝶真珠。バチカン含まず縦3cx横4cm。
ペンダントチェーン60cmを通しまして、バチカンはかえって安定感がある丸カンに交換。

こういう扇形のデザインにフリルがあるものがあまり見つけられませんのでレア。

真珠の珠を身に着ける古典的なフォーマルな装いとは違ったテイストのフォーマルさが感じられます。

リング:K18YG台。ダイヤモンドのテーパードがずらりと並び全体に白っぽい、そして広がるようなデザイン。

全く同じではないですが、扇形のペンダントに何となく相性が良いと感じます。

どの道、このリングも一癖あり、行き場が難しいので、この扇ペンダントとの出会いは非常に貴重だったのです。

ブレス:K18YG/PT850コンビ。うろこみたいな配列が美しいです。こちらも繰り返しのデザイン。

丸い半月型のような鱗モチーフはどことなくリングやペンダントトップに歩調が合っています。

3点セット:なかなかすっきりとまとまりました。共通なのは「ウエーブ」「カーブ」といったフォルム。

余計なカラーストーンを入れなかったことがこの場合は正解だったと思います。

地金も目立ちますし、モチーフのラインがはっきりと感じられます。

あとがき

無事にこの扇形ペンダントがこうして3点セットに出来上がるとは。。

ペンダントトップのみの時点では、ほぼ「挑戦」と言った感覚でして、「難しいかもしれない」とアイデアが全く浮かばず悩みに悩みました。

ただ、こうして完成して言えることは、全く同じモチーフである必要はいということです。

ある部分のラインが類似であったり、繰り返しのフォルムが互いに共通していたりということは、「何となく合う感じ」ということを感じさせるものなのです(^-^)。

内容のレベルアップ、発展を目指せば必ず通り抜ける道であるからこそ発展前の当時の精一杯だった古い100%の姿も記録に残した【811】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者でございます。

ネックレス、ブレス、リングの3アイテムを1セットにあらかじめ組み合わせ、そのままスーツのように同時に身に着けられる状態を価値としてご提供しております。

その後、常に1セットずつを細かく見直して、腑に落ちなかったり、お客様が本当に満足していただいているのかどうかを読み取りながら時々改良をさせていただいております。

このたびは、改良のbefore-afterがどのような変化であったのかということを複数の例とともにお伝えしたいと思います。

なぜ差し替えをする必要があるのかの理由は、レベルアップと発展によるお客様の頷き

後で、4セットの変化を写真でご覧いただきますが、そもそも、差し替える理由というものを先にお話致します。

レンタルジュエリースタート以前は、今まで集めてきたそこそこ多い数のジュエリーをただ集めて「保管」しているだけの状態でした。

2020年にこの後の動きを考え、誰かに使っていただくということで、対価をいただくということが事業になるのではないかと考えたことがきっかけ。

とにかく思い立ったら早く1歩を踏み出してしまおうとそのまま何も改良せずに、集めたものをそのまますべて事業用に移行しました。

唯一最初にやったことと言えば、ブランド物のロゴの入ったイヤリングをペンダントに使い方を変えて使っていたものがありまして、該当ブランド様へ連絡をとり、「著作権・商標権の侵害」があるのかどうかの可否をお聞きし、改造に当たるものを除外することを行いました。

基本的には、ハイブランド様の品物はご遠慮させていただくことに後にこちらも大きく見直しております。

集めている時代はあくまで趣味でしたが、ほぼそのままの内容を移行してきたので、実際に事業となると腑に落ちないアイテムが目立ってきました。

これが差し替えのきっかけでありまして、個人の時と事業としてということの違いを大きく実感したのでした。

目標とする結果は、レベルアップです。

なぜレンタルをご利用いただけるのかを考えたときに、レア度やレベルの高さはとても重要であることに注視し始めたのでした。

そして、ちゃんと良い方向にレベルアップできるように、シミュレーションをはかります。

単純ですが、画像を横に並べて、組み合わせのシミュレーションをじっくり行っています。

改良の4セットは平凡から非凡へ、普遍的から個性的へと姿を変えていった

では、差し替えの様子をご紹介したいと思います。

4セットをその改良内容別にできるだけ集めてみました。

途中にまだ何段階か途中のステップの改良があったものは、一番初期だけを掲載しましたので、一番古いものと一番新しいものの2掲載のお写真でよろしくお願いします。

翡翠(ジェダイト):当初は連物が多かった個人的趣味が後にニーズとの不一致を痛感。地金豊富な方向へ改良。
翡翠(ネフライト):確かに連物の美しさや迫力はあるものの、より宝石というカテゴリーへの移行の改良。
多重チェーン:当初は同じ長さを3本重ね付けだったのを1点でのハイレベルのアイテムへ変更。時計は廃止。
アメジスト:複数よりも1つの存在感が勝る大ぶりの特徴、レンタルならではのサイズ感という価値を高めました。

以上、4件の改良の様子です。

改良前は2020年のこと、改良後は2022-2024年です。

ずっと同じということがなかったこの大きな変更、全くの廃止の場合は改良前と改良後の組み合わせすら掲載できないものもありました。

それほどにまで趣味の時代の品物が個人レベルの収集の甘さの残るものだったのでした。

個人で集める中にはないものをご提供できることこそが役割だと思っております。

是非、レンタルしていただいた際には、重ね付けなどによってご一緒させていただければ幸いです(^-^)。

あとがき

当レンタル事業の名前、「本物志向のレンタルジュエリー」の名にふさわしい姿でありたいと思っております。

まずは、自分が腑に落ちたものでなければいけません。

ここには、「素直さ」が必要ですので、事業以外においても日々の実直さはモットーとするところなのです。

決してジュエリーに対してだけではない、すべての事に対しての姿勢が現れるものだと思っています。

良いものは心から良いと言いたい、良くないものはそのままの気持ちを正直に持っていたいのです(^-^)。

「バッグを底から眺めるなんてあるのだろうか」「もちろんあります」、を想定したベルト位置の均等さがとんでもなく美しかった【810】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

かなり良いフィードバックをいただいていますバッグに、「切餅:きりもち」というデザインがございます。

いわゆる、「エコバッグ」「レジ袋」「サブバッグ」というイメージの畳めるような袋のようなバッグです。

一重仕立てのサブ的存在とはいえ、素材によってはこれも十分にメインバッグになり得るものであり、使い道の可能性が非常に大きいのです。

せっかく、このデザインを考案したならば、その良質さを徹底的に高めていくと決めました。

このたびは、この「切餅」の底のベルトを縫い付ける「間隔」にスポットを当てました。

「底ベルト」という2パーツをハギ目に対して対象に底に取り付ける、その場所の変更をしていきます。

少しのことなのに随分見た目が変わる驚きがあると思います。

是非ご一読どうぞ。

以前の取り付け位置は、作り手都合の縫い代を含めたど真ん中だった、以後は見た目の美しさ重視の位置へ変更

まず、以前の製作品の取り付け位置をご覧いただくのが、どう変えていくかというのが分かりやすいかと思います↓。

底ベルトの位置(旧仕様):横に2列真ん中から対称の上下のベルトのことです。真ん中に寄っています。

この底ベルトの取り付け位置、実は真ん中寄りであることに気づいていただけるかと思います。

マチから見ると外側が広くて内側が狭いです。

こうなる理由は、製作時に縫い代を含めたど真ん中に取り付けているからです。

これを縫い代を省いた状態の真ん中にすると、ベルトの位置が上下に広がり、出来上がりから見た本当のど真ん中に付くことになります。

このど真ん中に移動することの効果を見てみたいというのもありますし、そもそも真ん中の方が言葉など要らないほどの自然なものになるのではないかと。

基準の線をアイロンで示す方法を考案、アイロンの折り線をたよりにど真ん中へ

マチのど真ん中をアイロンを二つ折りすることで線を付けます。チャコペンが必要ありません。

こんな風に、チャコペンを使わなくても線が引けました。

マチは出来上がりが20cmに設定してあるので、型紙通りに裁断したこの状態の縦のマチ部分の長さは、半分の10cm。

そうすると、アイロンの線は半分の5cmの位置にあります。

改良前は。この線をど真ん中になるように底ベルトを置いていましたが、今度は、縫い代1.5cmを省きます。

底ベルトの出来上がりは巾2cmちょうどくらい。

よって底ベルトの真ん中はベルト自体の端から1cmの部分。

取り付け位置は、折った印の線から1.5cm内側へ縫い代分移動したのがベルトのど真ん中なので、1.5cm - 1cm = 0.5cm。

つまり、折り線から5mmの位置に底ベルトの右端を取り付けると出来上がりがど真ん中へ行くという考え方です。

ここで間違い易いのが、ベルトの端で計算してしまうこと。

合わせやすいのはベルトの端であることはじゅうじゅう承知なのですが、ど真ん中を実現するには、ベルトの真ん中で見る、これが注意点です。

底ベルトの位置変更後:出来上がりがど真ん中になるような位置へ変更しました。

これで出来上がりがど真ん中に行くのです↓。

底ベルトの位置(新仕様):ど真ん中配置の美しさがあります。最初の画像は詰まった感じでした。

ここで学べるのは、「間隔の美しさ」とも言うべき姿です。

ストライプの柄もそろえていますので余計にベルトの間隔の均一さがスポットライトを浴びています。

あとがき

究極の仕様は、むしろ一重仕立てのシンプルな製作の中でこそ生まれていると感じています。

隠すところがなかなか無い素直な一重仕立て製作だからこそ生まれるもの、それが「粋」「瀟洒」「洒脱」というテイストなのかもしれません(^-^)。

高級な地金や天然石を一切纏わぬメッキ・プラスチック・ガラス素材のコスチュームジュエリーの価値、紛失や損傷の懸念の重い気持ちからの解放【809】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者でございます。

「高級地金+宝石」に特化したラインナップが特徴。

過去にあった、真珠や天然石の連物や、メッキのコスチュームジュエリーは、その後の本物への特化に伴い外れていきました。

ただ、そうした変遷があるからこそ、それらの良さも知っています。

このたびは、あえて、当レンタルジュエリーのラインナップでは廃止の、個人的には大好きな「偽物」「模造品」ジュエリーの良さをお伝えする回とさせていただきたいと思います。

古物市場で見つけた素敵なメッキジュエリーが芸術的

ぺンダント:「AVON」社製。青味がかったマルチカラーのチャームが素敵。表面はガラス製のようなもの。

「AVON:エイボン・プロダクツ」社は現在では化粧品のイメージ。

実は、化粧品の一部を「AVON」製で使用させていただいているのです。

顔に乗せた時の粉やペンシルの付きが非常に良く、滑らかで他の「ハイブランドコスメ」に近いレベルだと思っています。

そんな現在の会社様がこういったメッキジュエリーを昔製造していたということです。

昭和時代のコスチュームジュエリーの中では、「サラコベントリー」様などと並ぶ人気のメーカー様だと思います。

このチャームもガラスに色を入れたような決して高価な素材というものではなさそうですが、丁寧にデザインされれていて、色が付いていることでお洋服にも合わせやすいです。

チャームがひらひらと舞うイメージが湧き躍動感にあふれ楽しい、一味も二味も際立つおしゃれ感があります。

ブレスレット:「MONET」社製。かつて百貨店などに専門ショップとしてあった記憶。ALLメッキです。

「MONET:モネ」の中には、特にゴールドが「金貼り」と呼ばれて、18金が貼られているものもあります。

そういったお品物が当時では、¥10,000-¥20,000辺りで、古物では¥1,000-¥2,000程度です。

こちらのシルバー色は決してシルバー925でもなく当然プラチナやK18WGでもないのですが、作りが非常によく、オシャレなのです。

時計のバンドをそのままブレスレットにしたような四角フォルム同士のコーデにぴったりのデザイン。

リング:購入は「aliexpress」。ダブルリングの台はピンクゴールド色。デザインも素敵で良い作り。

こちらは、ブランドは特に無名、作りが良く出番も多いです。

中国のサイト、「アリババ集団」が運営の「aliexpress:アリエクスプレス」で購入。

このサイト内のメッキジュエリーは随分お洒落で、こういった小さめの工業品に長けているとお見受けしました。

以上3アイテムをご紹介しました。

動きの活発な遠方への着用にこそ効果を発揮、心の中の「不安」「心配事」を解消してくれる気軽なコスチュームジュエリー

こういったメッキジュエリーは最初から高額なお品ではないことを心得ていますので、使うシーンを工夫すると良いです。

例えば暗がりの場面、照明が暗いシーンでは宝石も何が何だか分かりません。

「Bar」などの遊び場では華やかには装うものの、こういったメッキの出番が大いにあると思うのです。

お酒が入りますので、やや集中力はジュエリーに対しては散漫、楽しくそのシーンに集中できるのです。

そして、もう1シーンは旅行。

遠方への外出というのは気が散漫になりがちであることと、もしも忘れたり失くしたりすると見つけにくかったりするものでそうならないようにと心配事を抱えねばなりません。

せっかくの旅行にそのような心配事を抱えながらというのは望ましくありません。

心の中の重い気持ちから解放され、気持ちが軽くなれるのが「コスチュームジュエリー」の良さなのではないかと。

あとがき

今一度「本物志向のレンタルジュエリー」に戻ります。

メッキであるコスチュームジュエリーを取り入れていた時代も、現在の本物に特化した時代も共通して変わらないことがあります。

それが「おしゃれ度」と「良質さ」です。

ジュエリーの良し悪しを決して地金の高級さやダイヤモンドのカラットだけでは測れないということの答えのようなものです。

コスチュームジュエリーの優れた作りやおしゃれ度は十分に立派なものだと言えるのです。

それでも、「高級地金+宝石」に特化した理由は、「レベル」の違いがあまりにも顕著だからです。

「ハイブランドコスチュームジュエリー」であっても最終的な結論としては「本物」に決してかなうことはないとしています。

ハイブランドのロゴが入ったコスチュームジュエリーと無名の高級地金+宝石のジュエリーとをとことん比較した答えが現在の「本物志向のレンタルジュエリー」の姿です。

担当者が考えるコスチュームジュエリーのメリットは、このたびの記事でお伝えしたかった部分になります(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

バッグに使う金属パーツにもレベルがある、ゴールドやシルバーの塗装の表面の質感がプレーンなツルツルがたっぷりと使われる素材感と高級感を感じた【808】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「ハイブランドバッグ」を一目見て、「高級だ」と感じます。

素材や丁寧な縫い目。。そして、使われている金属パーツの金具も見た目には間違いなくアクセントであり、キラキラと艶めいて一層高級感が増しています。

「ハイブランドバッグ」の金属パーツは何か高級感のオーラが放たれます。

過去に内部の作りまで拝見したことがありまして(自主リフォームの為にやむを得なかったのですが)、「特注」に違いないと思う個性的なデザインの金具もありました。

このたびは、この金属パーツについて、どれも同じではなくレベルに違いがあるという点にスポットを当て、どの部分がそう思わせているのかを研究してみたいと思います。

今後の金属パーツ選びの際に、「コストを抑えてほどほどでいく」のか、それとも「コストが増しても見た目の高級感を重視」するのかの選択のヒントになればと思います。

どの点が違うことでぱっと見の違いに影響するのかは、塗装前の表面の処理の緻密さなのではないか

同じタイプのカンを、レベルを1-3の3つに分類してみます。

レベル1:内部の素材が塗装前ですでに甘いというかでこぼこしざらざら。メインの部分もどこかざらざら。

こちらは、デザインは非常に良いものの、内側の金属部分がなめらかでなくゴツゴツした風合いです。

サイドの太いバーもざらざら感の感じられる表面です。

しかし、とても整った作りの、間違っても折れたりはしないしっかり感はあるので、一定の基本的な基準はあるお品であると思います。

レベル2:溶接の仕方が少し1つ目と違います。バー4つがくっついてできた姿、ツルツル感はそこそこあります。

こちらになると、先ほどにはあったザラザラ感が見られず、少し高級感が出てきました。

表面の風合いだけでここまで違うのです。

こちらのデザインは、「タルカン」と呼ばれるもの、サイドの片方にマイナスドライバーの溝のネジがあり、回転するように作られています。

レベル3:ここからは、スタイリッシュにもなっていくレベル。高額でした。素材感は完璧です。

それほど数も豊富ではないので、既成品であれば、だいたいレベル1-3の3段階くらいから選ぶことになると思います。

ここにどこまでコストをかけるかの方針も大いにあると思いますが、選びますと「2」です。

金属パーツだけが品物の高級さを決定するわけではないのだという挑戦の意味もあります。

他の部分でも迫力を出していくわけですし、ある一定の良質さがあれば良いと思うと、決して「1」ではないのですが「2」という選択になりました。

ただ、その後分かったことなのですが、「タルカン」は回転するので、ネジが動きの積み重ねで自然に外れてしまい、気が付いたら落として紛失していたという事態が「3」で起こりました。

この事実が非常に大切であり、その後、留め具に「タルカン」を使用することはなくなりまして、すべて「Dカン」へ付け替えをしたのでした。

あとがき

このたびは、四角いカンを例にご紹介しましたが、すべての金属パーツにおいて同じことが言えると思います。

どれも、ある同じメーカー様の独占的な製造の品物がほとんどで、独自の金属パーツのモデルを販売されているメーカー様の品物は小ロット販売でネットでは目立つ存在ではありませんが、その作りはとても丁寧で高価です。

このたびのネジが外れたエピソードも含め、すべての金属パーツに対してのスタンスは、「永続的ではないものは廃止」ということ。

ほとんどの金具パーツの種類をひと通りバッグ製作に取り入れてまいりまして、最終的に「永続的である」と思えたのは、「Dカン」「ナスカン」「線コキ」のみです。

これらは、すべてミシンステッチで縫い付けで取り付けるタイプのもの。

それ以外の打ち込み式(打ち台や金づちを使うカシめるタイプのもの)はいずれ外れる日が来ると見ていまして永続的ではないと判断して廃止しました。

この度の例の「タルカン」も気が付いたら外れて紛失していたという事実からも当然「廃止」です。

そんなにほとんどすべてを廃止したら随分狭い製作になるのではないかと懸念されるかもしれません。

しかし、結局は3点程しか永続的な金属パーツがないという結論は、多くの貴重なバッグへの引用あってこその結果だと解釈いただければと思います。

いかに途中でどうにかなってしまうようなものが平気で世の中で使われているのかということなのです。

それでも決して「ゼロ」ではなかったわけで、残ったわずかな納得したパーツだけは今後も使わせていただくのです。

「なぜこれらのパーツしか使わないのか」の答えに一層深みが増すことになります。

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バッグの取っ手・ショルダー・支柱・共布紐に及ぶまで広範囲、美しい4本ステッチの均等な間隔が美しいベルト作りの技術の高め方【805】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「HMB教室:ハンドメイドバッグ教室」へようこそ♪、よろしくお願いします。

この「HMB教室」は、YouTubeの10のカテゴリーの中の<製作>とは別の<HMB教室>として専用に設置しています。

日々改良や試行錯誤で学びを得ている記録がYouTube・ブログ記事の姿ですので、その中でも技術としては堂々とお伝えできるほどの確定したようなものを<HMB教室>に充当して分類しております。

実店舗は確かにコミュニケーションが取りやすいのでしょうが、どうしても時間に縛られ、下準備などに時間を割き、あまりピンと来ていません。

特性もあると思いますが、こうして、完全無料の動画と記事でお得に学んでいただければと思ってアップしています。

一方で、じっくりと手順を学べる有料もデジタルコンテンツとして今後増やしていきます。

もし、共感いただくことができて、取り入れていただくことがあったなら、一緒にハンドメイド文化を、美しいお仕立てのお品物を作る人が大勢の世界にしていこうではありませんか。

現在ハンドメイドバッグで活動されている方、未来にハンドメイドバッグを商業利用してマーケットサイトや実店舗で販売したい方は是非♪。

決して簡単ではないが。。4本ステッチの等間隔の難しさと、その反面のうっとりするような美しさ

しょっちゅう縫っています4本ステッチですが、これは非常に難しいです。

一方で、等間隔に出来たときの美しさと言ったらこの上ありません。

こういったリュックのショルダーなどに決まって利用します。3本より4本の方が格段に美しいです。
大変上手くできたと思う時の4本ステッチ:特に左が綺麗です。間が等間隔で美しく映ります。

このように綺麗にできることもあればなかなかうまくいかない時もあるというのが長年やっているのにもかかわらず難しい点です。

生地によってもやりやすさなどが随分違うものです。

ちなみに、上手くいった時の上の写真はメッシュタイプの生地でアイロンで折ったりする時も非常にスムーズだったことからその影響か、ステッチも綺麗に整います。

技術を高める上で、まずは綺麗に出来上がりやすい生地からスタートする方が良いと思います。

ところで、技術を高めるステップとしましては、1ステップ間に入れてみました。

急に綺麗にといっても難しいものなので、もし、均等に揃わない場合にも見た目が美しい部類になる1ステップ段階を設置したのがこの後ご紹介しますやり方です↓。

目指すゴールの姿(3スペースが完全に均等):黒-取っ手の生地の端。赤-1周ステッチ。青-追加的ステッチ。
あらかじめ赤い1周ステッチを準備。線など引きません。実は青線の1本目、すでに偏って右の方過ぎます。

あまりにも偏り過ぎている時は、ほどいてやり直しですが、ほどくのも一苦労で、跡が付くので、あまりこのようなパーツでやり直しは良くないです。

そこで、このままで仕上げる、「許容範囲の美しさ」をまずは目指すのです。

次のステッチの位置を工夫し、バランスを良くしていきます。

右に寄り過ぎた1本目を受け入れ、真ん中の空間を少し余分に空け、左右の間隔を均等に仕上げます。

あまりに極端だと不格好ですが、少々であれば、こういった見た目のバランスや安定感を考えた配置になれば、ほどいてやり直しまでは時間がもったいないですし、やり直しによる生地を傷めることをせずこれまでの作業を活かせます。

均等になる技術を高めるまでの途中段階のステップとして、このことを是非思い出していただければと思います。

あとがき

青線の一番最初の線の位置が最終的な均等を決める重要なステッチという見方ができます。

あまりにも細い6mm程度の仕上がりのリボンひもには赤線の枠で十分ですが、12mm程度の幅のスリムなリボンひもにも4本ステッチを施しています。

12mm巾だと3本ステッチで良いと思うのでしょうが、実際にやってきて思うのは、3本の方がかえって幅を均等にするのが難しいのです。

なぜかというのが、粗いので、その分間隔の部分が目立ち、ちょっとのずれが分かりやすく目に映ってしまうのです。

4本のように密だと、実は細かい単位では均一ではないのかもしれませんが、目には均等に映るという視覚的効果なのです。

人間のやることなので、そこがハンドメイド、機械のように完璧な均等にはなっていないはずです。

それでも美しく見えるようになったということは誇れる成果だと思います(^-^)。

刃の長持ちのために生地以外には決して使用しない裁ちばさみが切れなくなった時、「不織布」や「型紙」専用への移行でコスパの良い継続使用【804】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

布製のバッグ製作をさせていただいております。

その時に使用の工具の特に大事なアイテムとして「裁ちばさみ」があります。

まずは、裁断のきめ細やかさは後のフォルムの美しさに影響するもので、ハサミの良質さも大切です。

手の大きさも考慮し、比較的コンパクトなスリムなモデルを好んでいます。

そして、鉄よりもステンレスを選んでいます。

ただハサミも刃が使用していくうちにダメになるものであり、研ぐのか新規購入なのかという選択があります。

研ぎ屋様へお願いするにしても、新規購入を選択するにしても、どの道コストが同じくらいの価格でかかります。

そこで、生地が切れなくなっても別の紙や不織布はまだまだ切れるという特性を活かします。

このたびは、そんな生地を切れなくなった裁ちばさみのその後の使い方をご紹介致します。

目的の違う同じ2点の裁ちばさみ、マジックでその使い道を記載しながら廃棄することをできるだけ先延ばしにしたコスパを高める使い方

同じ裁ちばさみ2点:左側の生地用は最近新調したもの。右側の芯地用は以前に生地の裁断に使っていたもの。

この裁ちばさみが定着。

楽天市場の「ほんまもん」様で購入。「Silky Stainless」と刻印のあるややコンパクトめなお品。

このお品は、大き過ぎず手首が楽、先端が細かい部分のカットにも切り込める繊細な刃に作られている点が非常に優れています。

大きければ良いということは決して言えないと思います。

そして、鉄のハサミが本格的で良いというのもまた価値観の違いによるものかと。

これは、実際に長い間生地を裁断し、いろんな裁ちばさみを試してきた者の意見です。

いずれ刃物というものは最初にどれだけ「とぎっとぎ」であったとしても刃がだめになってくるのです。

そこで専門業者様に研いでもらういう手もあるかと思うのですが、過去に、1つの物を末永く使おうと研ぎ屋様へお願いしたことがあります。

実際は、そのお代金が新しく程好く良質な裁ちばさみを購入することと変わりがなかったことがありました。

また、研ぎ屋様へお願いしている間に作業ができない分結局予備も必要な場面も出てくるでしょう。

よほど愛着のあるハサミであれば研いででもずっと使い続けていくことに意味はあるかと思いますので、ここは価値観ですが。。

そして、ここからがこの度お伝えしたい工夫の点になります↓。

前に使っていて生地をうまく裁断できなくなった古い裁ちばさみを、不織布の芯地の裁断専用へ移行するのです。

生地はうまく裁断できなくても、不織布はその同じハサミで十分スムーズです。

そこまで素材には違いがあるものなのです。

よって、ハサミを捨てずに、他のものをカットすることへの移行という使い方によって結果的にコスパの良い、エコノミーな使い方を工夫しています。

不織布芯地以外では、紙を切る専用、ビニールひもを切る専用、ベタベタになりがちな、布製のガムテープを切る専用といろんな専用へシフトしていけるので結構無限です。

反対に、生地専用の裁ちばさみを不織布や紙などに使ってしまうと早く傷むということも実体験しております。

実際に過去にそういった混同の使い方をしていた時期があり、早く刃がダメになりましたので、まずは、「生地専用」ということを主軸に置くと良いと思います。

あとがき

このたびは、「捨てない」「他の物を切る専用へ移行」ということで、1つの道具を長く大切に使うという方法のご紹介でした。

1つのものをずっと長く使うということが望ましいですが、そうはいかない時の工夫として、「バリエーションに富んだ使い方」というのが、ハサミ以外の他の事にもアイデアとして引用できると思います(^-^)。

<糸調子>ヘビーオンスデニム(25oz)を職業用ミシンで縫えるのかの問いに「はい縫えます」と答えることができる条件とコツ【803】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、大変有難いことに、YouTubeの過去の動画にご質問とコメントをいただきました。

少しやり取りさせていただき、おそらく、このことにお悩みであろうと思いました。

厚手のデニムを職業用ミシンで縫う場合、少し大胆なまでの糸調子の合わせ方をすると良いのです。

その大胆ということは、糸調子ダイヤルを「4」にするということでは決してありません。

良い糸調子になる時の糸調子ダイヤルと糸案内の糸の通り方の2つのポイントを確認しながら、デニムにはふさわしくない普通生地と同じ糸調子の条件と同じの状態から先に分かりやすくお伝えしてまいりたいと思います。

保存版、職業用ミシンでできる厚手デニムの糸調子の上手な合わせ方

今回は、思い切ってデニムの厚手の王者、25ozのヘビーオンスデニムを使います。

特に生地の地の目に対して、並行ではなく垂直に縫う時によく起こる下糸のループ現象などが分かりやすくご覧になれますように、横に縫う設定をします。

三つ折りにしてステッチをします。

縫っている方向は、生地後の目に垂直向きです。この時に特に糸調子が狂いやすいのです。

こちら側の向き、上糸側はほとんど綺麗に糸目が出るものです。

問題は裏側の下糸側の面の糸目の出方です。

そもそも、前提として、下糸の糸調子が合っているというのはベースです。

よくご紹介されているような、クレーンのようにボビンケースに入れて吊り下げた時、鈍い感じで滑って下がっていく様子が正解です。

これが成された後は下糸はいじることはありません。

ほとんどは、上糸側で調整するやり方です。

まずは、通常の他の生地全般のそれほど糸調子をいじることなく使ってきた糸調子ダイヤルで縫ってみます↓。

糸案内(普通地):30番スパン使用。取説にもあるように、真ん中を空けて通し、普通生地ならこれで合います。
糸調子ダイヤル(普通地):押さえを上げてた状態だとこのような位置。押さえを下げると1.5-2.0程が通常。

こうして、とりあえず、まずは、通常の他の多くの生地と同じ条件で縫ってみました↓。

通常の糸調子1.5で縫ったステッチの下糸側:非常に汚いです。右の方は、ループもできています。

糸が絞められ切っていない緩んだ状態で余ってループみたいに飛び出してきていると見ます。

つまり、上糸側から出ている糸が緩んでいるので上糸が緩いのだと導けます。

他の場所もすべてアウト。非常に汚いです。わらびやゼンマイのようなループは、これと同じ理論です。

表面は、何ら問題ないのですが、この縫った裏面が汚いのです。

これを下糸が原因だと思ってしまいがちですが、原因は上糸側の糸調子にあるのです。

下糸の糸調子に関しては、上述の通り、ボビンケースにボビンを入れて吊り下げた時の、スルスルとは行き過ぎない適度に支えられているような感覚の絞まり具合が目安。

マイナスドライバーの溝のあるネジで緩めたり絞めたりしますが、そこを適度な状態に調整してあれば後はいじることはありません。

すべてが上糸のせいでこうなるのです。

ということで、実際にデニムの厚手を縫う時に調整後の糸調子にいきます↓。

糸案内(25ozデニム):スパン糸であっても3つの穴にすべて通します。

これでかなり引き締まる効果があるので有効。このことは取説には決して書かれていません。

そして、これを忘れてはいけません。糸調子ダイヤルを触る前にいったん押さえ金を下げ、針も指します。

糸調子ダイヤルは、押さえ金を下げ、糸を指して縫う状態と同じ状態で目盛りを見るのが大鉄則。

糸調子ダイヤル(25ozデニム):ほどほどにして3強くらいまでです。4までやりません。

そして、同じように三つ折りステッチをしました。

左:糸調子(悪い)、右:糸調子(良い)右側が糸調子を合わせた方の縫い目の下糸側です。

左側の先ほどの失敗と比べて全く変わりました。

さらにもっと細かい微調整は都度、それぞれの生地の種類やデニムのオンスとの兼ね合いで試し縫いをしながらパーフェクトに合わせていったらよいのですが、大きくは、これで劇的に変化できます。

まとめますと、

①下糸はボビンケースごと吊り下げた時に鈍く下がっていく感じにボビンケースのネジを絞める調整をしておく。

②糸案内をスパン糸でも3つの穴にすべて通す。

③押さえ金を下ろし、糸を刺した状態にして(実際に縫う時と同じにする)、糸調子ダイヤルを3強あたりまで絞る

以上がポイントとしてお伝えしたいことでした。

あとがき

デニムは、こういったことからも特殊な生地だと言えます。

デニムがこれほどまでに特殊な理由は、「目の強固な詰まり具合」「織り密度の高さ」だと思います。

糸調子が良くなった右側の写真でもステッチがあっちこっち向いていますが、その理由も同じです。

仕方がないというデニムの性質もあるのですが、それでも許容範囲内の綺麗さまでは持っていくことができます。

今回のこの実験から言えること↓。

「厚手で針が通るのだろうか」という心配は誰でもするかと思いますが、たとえ、針が通ったとしても糸調子というものこそが結局綺麗に出来上がる大切な条件であるということです(^-^)。

バッグのポケットのフラップの固定ステッチを一列から二列に変更、生地の一点集中負担の解消が見込めた一方で開けにくくなったデメリットもあった【801】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグの内部には、最低1つはポケットを付けようと思うものです。

せっかくなら、ゆったりとした万能なポケットをと考えたのが、フラップポケット。

開きっぱなしではなく、フラップによって出し入れもスムーズでありながらセキュリティー性もある程度高めるという機能のバランスを考えたアイデアです。

このたびは、このフラップを縫い付ける時のステッチに注目。

一列の二重縫いだった今までから違ったやり方の二列(こちらも二重縫いでの二列)にしてみました。

これをやってみようと思った理由は、1点集中の力のかかり具合が生地を傷めるのではないかと一列のみのステッチを見直してみたものになります。

ただ、やってみたその効果が必ずしもパーフェクトではないところに現実の厳しさがありました。

最終的には、この二列を選択しなかったのです。

その理由をどうぞじっくりとご一読くださればと思います。

フラップ固定ステッチは、1連より2連の方が生地に負担がかかりにくいメリット、幅が狭くなり入り口は狭くなってしまったデメリット

フラップポケットのトップ部分。面積を広げた負担のかかり方にして生地を傷めにくくするという対策です。

この部分には、元のシングルステッチの時から、「ハード薄芯」で裏側に当て芯をしていたのでした。

そうはいっても、シングルステッチだとたしかに狭い面積に一極集中的に力がかかるようだと感じました↓。

裏面にはハード薄芯を当て芯。この後ステッチの周りを適度に残しハード薄芯の余分をカット。

二列の方が生地を広範囲に力分散させるので負担が無いと実感しました。

フラップを開け閉めした時の動かしでこの裏側の様子を眺めてみるとよく分かります。

しかし、ダブルステッチにしても今までと同じ袋とフラップの距離ですので、このようなことが起きてきました↓。

フラップと袋の距離は今まで通り2cmくらい。ステッチの2本目のせいで入り口のゆとりが少なくなりました。

このことによって、ポケットの開閉がしにくくなったと言えますし、反対にセキュリティー性が高まったという解釈もできます。

つまり、メリットも確かに生まれましたが、デメリットも生まれてしまったことになります。

あとがき

当ブログ記事は、当初の投稿が2021.11.21でしたが、そのおよそ3年後の2024.06.22に「手直し」をしています。

2024年は、1年間かけて毎日3記事ずつの過去の記事を手直ししていく年とする目標を立てて実行していっているのです。

この3年後の現在、このメリットとデメリットをどうジャッジしているかというのが大変興味深いと思われるでしょう。

実のところ、この時にやってみたダブルステッチは現在は不採用。

理由は、デメリットとしていた「入口が狭くなる」ということと、もう1つ「美し映らない」ということです。

上の写真の時の「シャンブレー」というラメマルチカラーの生地ではそれほど美しさが損なわれたという印象は無いかもしれません。

ただ、全ての生地に対してはどうなのか。。と考えますと生地によっては、フラップのてっぺんの美しい姿は損なわれると判断しました。

また、先ほどのお話に戻りますと、メリットもあった半面同時に存在することになったデメリットが入口周辺のゆとりがないということでしたので、これが多大なストレスを生むことをとても気にかけました。

おそらくメリットよりもデメリットの方がはるかにインパクトが強いものになるかと。

よって、ダブルステッチは廃止したのでした。

「当て芯」をその後「ハード厚芯」に替えて強化することでシングルステッチの二重縫いを継続、これが現在の腑に落ちた選択です(^-^)。