「アーティスティック企画=アート色あるハンドメイドバッグ作り」、日本伝統の紅白水玉柄「豆絞り手ぬぐい」生地のポテンシャルはあるのか【839】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いよいよクリスマスも終わり年末までのカウントダウンに入りました。

年末に1つアイデアを思いつき、本当に軽い思い付きのようなことですが、せっかくの年の最後ですので何かの一歩にやってみようと思った企画があります。

名付けまして、「アーティスティック企画」というハンドメイドバッグ製作のネーミングです。

まだ、この度は完成ではないのですが、出来上がった時に、そのバッグの中に文字が隠れているというネタを入れたいと思います。

完成と、その文字の種明かしは、先の記事の【852】で明らかになります。

日本らしいなつかしさたっぷりの「豆絞り手ぬぐい」の生地をバニティーバッグに製作する案

使用生地は、赤x白コンビのバイカラー色で行きます。意外かもしれませんが、表地の方を水玉柄で作ります。

昔ながらの昭和らしい豆絞り手ぬぐいという生地が何となくかわいいです。

昭和生まれの日本人としてはこの柄に「ノスタルジア」を感じるものではないでしょうか。

記憶をたどれば、小学校の「秋のお祭り」の時の「はっぴ」に合わせた「ハチマキ」がこの柄との出会いではなかったかと。。

水玉は好きな柄なのですが、どうもお洋服のイメージとは別物と思えて仕方がないこのカラーコンビ。

実は一クセある色なのでした。

赤色は、シャーリングタオルというタオル地。

これが裏地になるのです。

赤色が水玉の赤と調和します。

別布としてオックスフォード地の赤無地も使用。

こうして3種の生地を使用していきます。

この生地で、バニティ型である「卵焼き」というデザインを作っていきます。

表地使いの水玉の生地には中綿キルトを施したいと思っています。

今回は、芯地を粗裁ちして接着芯貼るところまでの進捗度までです。

接着芯を粗裁ちして貼りました。あとは、余分をカットし、ハード薄芯やハード厚芯を貼るところからが次回。

赤x白から連想できるもの。。それが今回の製作のアートの部分になります。

まだ、製作の入り口ではありますが、こんな感じで現在は謎めいていますね(^_^;)。

あとがき

もともと「卵焼き」という名前を付けたバニティバッグは2019年頃から作ってきたモデルです。

様々な生地で製作していく中でサイズ感や仕様がだんだんと修正されていきました。

ただ、それでもやや難易度があるデザインだと言えると思います。

というのも、ハンドメイドバッグを製作される方はあまりこの「バニティ」型は作られていないとお見受けするからです。

そんなタイミングで、ユニークな生地に落とし込んだ製作というのが今回の試みとなります。

ブランディングはマーケティングの更に上のフェーズ、長い時間をかけて築き上がった結果的なものなのではないか【838】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、気になる「ブランディング」ということに目を向け、1冊の本を手にしました。

2020年に初版の「必ず成果につながる商品ブランディング実践講座:村尾隆介 著」です。

この分野に長けている著者様ならではの本の構成がまずはユニーク。

ほぼ半分のみが文字、残りはイラストです。

いかに「キャッチ―さ」というものが大切かをこの本でもって証明してくれているかのよう。

お恥ずかしながら、売れてもいない段階で「ブランドネーム」を作り、更にRマーク(特許取得済み)まで入れていた早期の浅い理解だったのでした。

しかし、後に「ブランドネーム」など付いていなくても、その品物を見ただけで分かってもらえるような「観念」のようなものがブランディングなのではないかと思うようになります。

このたびは、この本の中にも紹介されていた「プレリリース」と「オウンメディア=自社HP」というブランディング手法について触れ、今の思いを綴ってみたいと思います。

まずは自社のフェーズをよく理解すること、身の丈に合わないような背伸びな間違った投資をする判断をしない冷静さも持っていたい

この本は、テクニックをそのまま真似して実践できるようにそもそも書かれているので、利用させてもらいやすい本だという印象でしたし、著者様もきっとそのつもりでしょう。

よく、本を読んだって直接効果はないということを聞いたことがありますが、そういったことに対する著者様の挑戦でもあるかのようにも見えたのでした。

とにかく、今後「ブランディング」を高めていきたい時点にあたってはまず一読はお勧めできます。

よく聞く手法も含め、いろんなブランディング手法をとにかく洗いざらい教えてくださっていると思います。

その中で、2点の事柄を引用させていただきながら、思うこととしてまとめたいと思います。

1つは「プレリリース」という方法です。

有名ではない者には縁のないような言葉だと思いがちです。

よく、映画とか大手の有名な企業が新商品をプロデュースした際に行われることで、メディア各社への伝達をするというもの。

ただ、これも、あながち縁遠いものでもないことが、自らの逆オファーで郵送などしてメディア各社にお伝えするというやり方です。

メディア各社というのは、「マスコミ」様とか「テレビ局」様。

巷で有名になってきたところを、お声がかかるのだと思っていましたが、実際は、逆に自らがお願いするという作業であり、メディアの発信の影響力に頼むという手法であることに驚きました。

ただ、無名の者が相手にされるかどうかというのは、75社中1社ご縁がある程度の少ない割合とのこと。

ここがもともと有名であることが有利な実態かもしれませんので、そこそこな知名度が前もって必要だと思えて仕方がありません。

あながち、「向こうからお声がかかるものだと思っていた」ということも間違いではないのかもしれません。

もう1つは、外国への販路を拡大していきたい場合について。

かつての伝統的な手法としては、見本市でお取引をスタートさせていくというのが定番であったようです。

しかし、現在は、「オウンメディア」という自社ホームページを充実させることで、ネットを通じて検索により見つけてもらうオファーのいただき方ができるということ。

考え方によっては、大手でも小さな企業でも、自社ホームページを持てることは同等です。

よって、昔からのしきたりのような妙な、有利/不利な敷居の高過ぎる条件が無く、非常に新しく平等なものだと思いました。

ただ、自社ホームページ内に、お買い物用のカートが当然設置されていて、お支払いも融通の利く、「クレジットカード」、海外用には「ペイパル」などのお支払い機能を準備しておくのが鉄則となるよう。

外国への販路は、そういった入金の面の「ルート」がそれほど豊富ではない現在です。

そして、「鎖国なのか」というほどの海外への発送手段の少なさを先日も知り、なかなか海外への販売も簡単なものではありません。

製作のハンドメイドバッグなどは、いつか海外の方へもお届けしたいと夢見ています。

あとがき

ブランディングは、ただロゴを作ることではないということがこの本を読んでよく分かります。

商品のパッケージ1つ1つに込める「言葉使い」自体の細かな工夫も大いに影響するということです。

とりあえず、今できることは、わずかながらも、他のライバル業者様達との差別化です。

「共有型のハンドメイドバッグ」や「本物志向のレンタルジュエリー」のネーミングに表れていませんかね!?。

これもほんの一部の小さな「ブランディング」になるのかもしれません。

違うデザインを新たに作ったとしても、「その特徴であればあの会社の新デザインなのでは。。」と思ってもらえれば成功です。

音楽の分野で、「もしかしてこの旋律はこのミュージシャン様の曲では。。」と思ったらそうだったみたいに(^-^)。

リュックの入口フラップのサイズを大きくするリフォーム6点の残り2点の完成、今後のこのモデルの行方を多角的見地から考えた【837】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびで連続して行ってまいりました全6点のリュックのリフォームの最後2点ですべてが完了。

リフォーム内容は、入り口フラップのサイズ変更に伴う付け替え作業です。

このたびをもって、いったんこのモデルが完成型になると思います。

このたびは、こうして完成したモデルそのものに対して今後どうするのかなどを多角的に見ていき、ある1つの決意をすることになります。

どうぞ、このたびの記事をご一読いただければと思います。

2点リフォームの完成は上々、パッと見て特徴が現れるような作りの良いモデルになったところで考えたこと

今回リフォーム完了した2点のリュック:両方黒ベースです。
左側:エンボスの穴空き加工のスポーツメッシュ素材にはこんな感じの内側の雰囲気の生地をチョイス。
右側:メッシュストライプの内側はこれ。ストライプ柄にリンクさせて、マルチカラーのストライプ柄。

マルチカラーとは言え、その中の登場の色に合わせていくことで、ガチャガチャしすぎない、落ち着いた大人っぽい雰囲気が出来上がりました。

このラメ生地は、もともとお衣装向けの生地。

シャンブレー織で、地はブツブツしたのが特徴。

そこにこのような美しい色のラメ糸が交差した、実はなかなかの高級な生地です。

これらの製作は大きなくくりで「メッシュシリーズ」というもので、様々なタイプのメッシュ生地を集めて連続製作してまいりました。

この結構長かったスパンの製作でメッシュ素材に対して思うことをまずお伝えしたいと思います。

まず、メッシュ素材のイメージが夏であったことが、季節感をそれほど問わないオールシーズン行ける素材なのではないかと思い直したことが1つです。

製作のテーマの1つとして、流行を感じないものという点がありまして、そういう意味で、メッシュが季節感なく使えそうだという可能性は嬉しい発見でした。

そして、ごわついた生地の良さというのが2点目です。

最初、こんなのミシンで縫えるのかと心配でしたが、実際はなんのその、いたってスムーズでした。

ごわついているけど融通が利く生地だったのです。

そしてほつれにくかったりもしまして、とても扱いやすかったのです。

写真の右側の方にも特に現れていますが、こういったひっくり返しのデザインにはメッシュ地は向いているようで、ふっくらと仕上がり、形がキープされたこと。

もともとパンプスになるような素材であったことで、バッグにも同じように立体感を出しやすかったのだと思います。

一方、左のようなスポーツメッシュ、洋服になったりする素材はとてもやわらかでした。

よって、右と同じように考えずに、左側には、右側には入れていないハード厚芯を入れています。

同じメッシュでも、その言葉だけに翻弄されずに、実際の生地の性質の違いはしっかり見分けて、使う材料に違いを入れていくことも時には必要であることも学びとしてありました。

総合して、非常に商品の技術をアップしていくことの重要な局面を体験できた有意義な製作であったと思っています。

では、最後に、このモデル自体についてはどうなのかということです。

トートバッグとの2wayということにずっとこだわったことで、角が四角でした。

しかし、トートバッグは丸底だってあるのです。

実は、しっかり作ると、その分角が硬くなり傷みやすいということも全体に感じました。

このことは、今ここで綺麗な新品の完成品を見ても何の説得力もありませんので、今後よく試用しながらこの角の様子を研究していきます。

素材によっては擦れなど簡単に起こるものではないのかもしれませんから。

そして、使用させていただいたDカンとナスカンの附属品について。

既製品を使っているので仕方がないことなのですが、決して開閉がスムーズとは言えません。

しかし、代わりの留め具も検討する中では、やはりこれが一番長持ちする留め具だと選択したのでした。

確かに1つのモデルとしてはありますが、ここでいったんこの「餅巾着」のリュックは終了です。

あとがき

実は、当ブログ記事は、最初の投稿が2021.12.24でした。

その後ブログ記事の「手直し」の順番で、現在2024.07.04というおよそ3年後に当記事を書き加えたりチェックしたりしています。

この3年後の2024年現在このモデルに対して思うことは、一定の存在感を感じており、良いとは思うものの、角を出さないために、丸底を考案中。

そして、ナップサックのような仕様に変えている現在です。

ただ、まともに本体を絞るナップサックは生地が限定され過ぎますので、どの生地にも対応できるような融通の利く巾着ホールをタブ式で別途設置という形に変えました。

まだ1つもサンプルすら無いので今からという時点なのですが、この時のこの「餅巾着」とは別物になると思います。

ただ、これはデザインが違うだけで、「考え方」とか「スタンス」という点では、この時の「餅巾着」のあれこれの工夫や、リフォームまでしたことは大いに今後も活かせる大変貴重な経験をさせていただいたと思っております(^-^)。

生地が足りない場合の「ハギ」や「パッチワーク」は、全力で美しく仕立てても所詮2流品と思われてしまうのかどうかの答え探し【836】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在すでに6点完成してしまったリュックの入り口フラップのリフォームを順番に行っています。

都度新しい学びもあり、重要な1点ずつとなっています。

このたびは4点目。

リフォームでは、以前の小ぶりなフラップの面積を大ぶりに広くするにあたって残布が必要なのです。

しかも両面表地ということで本来2倍必要ですが、不足の場合裏面は裏地でも対応できると考えて進めています。

ところが、このたびの順番の生地に関しては、もう残布がわずかなのでした。

表面すら1枚仕立てで面積がとれないのです。

そこで、この問題を打破する策としまして、真ん中でハギ目を作ってデザインにしてしまうという手法を取り入れました。

このたびは、この「ハギ」の解釈について綴りたいと思います。

実際にハギ目があるリフォーム後のフラップを見た印象と、ハギのデザイン性について考える

ごわついた生地で(パンプス用の生地)ボンと膨らむので、薄手のやわらかな生地と随分違います。
フラップが縦にぱっかり割れたような線がハギの部分です。左右が対象のハギ目はデザインになることを発見。

横向きのハギよりも、縦向きが左右均等になりますので、デザインらしくなるのです。

アップに近寄ってみます。デザイン性を出すことでつぎはぎのイメージを払拭したのでした。

さて、このハギの解釈ということになりますが、製造側はどうしても事情を知っているがゆえに、フルに面積を使ったものに対しては二流になると思ってしまいます。

作り手がこんなことを言っては元も子もないですが、どうしてもそういうものです。

しかし、現実の話としては、1点物であるがゆえ、こうせざるを得なかったというストーリもあるのです。

「同じ残布がもう二度と手に入らないからこうするしかなかったのだ」というお話と共にご理解いただくということは、姿勢としては精いっぱいのものではないでしょうか。

ハギがあっても、何も変わらずきちんと丁寧にお仕立てする。。このことは貫いているのですから。。

あとがき

その他、パッチワークについても同様です。

元々一繋ぎの面積があるにもかかわらず、わざわざ細かくカットするのは選択としては望ましくないし、意味が生まれません。

ハギにしてもパッチワークにしても、どうしても面積が広く取れなかった結果の苦渋の措置として行う作業、それが結果的に非常に美しく出来がることもあり、一繋ぎをはるかにしのぐ素敵な凹凸感であることも。。

しかし、それはすべて、結果でしか分からないからこそドラマチックなのです。

そのストーリーが理解されると、パッチワークやハギ目で出来上がったものもちゃんと受け入れられていく可能性があると思います。

結局のところ、「ごまかすことをしない正直さ」、これに尽きるのではないかと思うのです(^-^)。

リュックの入り口フラップ、安全性を高める目的で広く改良した型紙が、ごわついたメッシュ素材にも大丈夫かの検証【835】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、すでに完成まで行ってしまった6点の同じモデルのリュックの入り口フラップを大きく改良し、隙間を可能な限り埋めるというリフォーム中です。

入口フラップの改良版を取り付け直し、作業を順次進めていまして、このたびは3点目になります。

1点目と2点目の間にも更なる見直しがあり、取っ手の間の引っ掛かりがあったフラップの先端だけを少し削るということをしましたのが前回の2点目です。

このたびの3点目は、先端を少し削って引っ掛かりを解消した2点目と同じ型紙なのですが、2点目よりも生地が硬くてごわつきますので、生地による違いも確かめる回となります。

入口を覆う十分な機能の最大限、強固な雰囲気が安心できるアクセントのような存在感のフラップへ

この度の検証、「素材が替わっても型紙が有効か」というのは、有効だと言って良いと判断しました。

最大限といっても、取っ手の間をくぐり抜けるスムーズさもある最大限であるというバランスを見ることができました。

多くの方が丈夫な素材をまずは求めますので、そういった意味で、この度のメッシュのリュックに安心なフラップがどっしりと存在感あふれる佇まいであることが「機能」「デザイン」両面に役に立ったようで大変素敵な生地だと見直しました。

とても良い感じにリフォームできました。硬めのごわついた生地の効果で頼りになるフラップになった様子。

フラップの存在感も出ました。ちなみに前の小ぶりなフラップはこんな風でした↓。

リフォーム前のフラップ:小さいですし、隙間が空いていてセキュリティー性に不安を感じたものでした。

フラップも、取っ手がなければ、できるだけ面積を大きくすれば覆うことはできます。

しかし、2WAYのお品なので、トートバッグとしての取っ手の役割も十分に満たしたものでありたいのです。

そうすると、フラップが大きい場合によく使われる手法の、取っ手1つのみフラップの手前に取り付ける方法では、リュックとしての1wayしか役割を果たせないのです。

このことこそが難関に挑戦したことであり、取っ手の間をある程度スムーズにくぐり抜けながらも覆う面積も最大限にしたいということの追求だったのでした。

がんじがらめな状況の中でいかに良いアイデアを思いつくのか。。という究極の場面の良き学びとなりまして、非常に重要な部分的モデルチェンジとなったと思います。

お直しの機会にトートバッグなどの入り口の縫い閉じなどに役立つ糸始末の綺麗な収納(溝に玉止めを隠す)

この機会をお借りして、トートバッグなどの入り口の表地と裏地の縫い閉じの際の最後の玉止めの作業の時に、綺麗に隠す方法をお伝えししたいと思います。

2周(二重縫い)したところで、糸が4本集まります。これを2本ずつに分けて、玉止めし、溝に隠します。

下に貼りますYouTube動画内では、3:20からがこの場面です。

あとがき

最後に1つお伝えしたいのが、「残布」の大切さです。

この度、残布があったからこそ、本来手遅れのような完成品をもう一度途中からやり直すということができたのです。

ただ、できなかったのが残布が無かった生地で完成していたものでした。

この生地は残布無し。このままでは販売しないということで、研究品となったのでした。

そういったものは、ボツ品としてもったいなかったですが、研究品として実際の販売からは撤退しました。

とはいえ、内部の作りなどはパーフェクト。

非常にもったいないことですが、せっかくの内部の充実が実現してあっても入り口のフラップでその信頼を裏切ると考えれば、何のそのです。

ということで、納得いく完成が出来た時に初めて残布をリユースしたり、廃棄したりするものであり、結構な期間は残しておくことの意味があるのだと痛感です。

フラップの型紙の先端周辺のみを最低限カットし、リュックの取っ手の間にフラップが通る時の引っ掛かりを解消した【834】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

少し前の投稿【832】では、ハンドメイドリュックの入り口のフラップの横幅を広げ、取り付け位置を背から覆うようにして隙間を解消する6点の完成品のリフォームの開始1点目をご紹介しました。

そこでも、まだ型紙の改良の必要性が見つかり、今度は広すぎて引っ掛かりがありましたので、このたびのリフォーム2点目は、広すぎた一部分だけを最低限削り取り、改良の効果を検証する内容になります。

そういう意味では、今回もかなり重要な作業です。

型紙の修正箇所というのがこちら↓。

取っ手に引っかかりがある一部のみを最低限そぎ落とし、スリムにするという型紙に変更をしました。

このように、先端を少しだけ削っています。

特にこの部分にご注目いただきまして、その行く末をご一緒に見守っていただければと思います。

検証結果報告:フラップに関しては成功、ただ、セキュリティー性の完全な改善ではなく隙間はまだある

取っ手の間に入る部分が引っ掛かりがありません。検証結果は成功ということになります。

一応、取っ手の間にすっきり入っているので合格です。

ただ、ナスカンが真ん中に来ていませんね、後程取り付け直しをします(^_^;)。

これはショルダーを背負っている状態。

実際に背負う場面で、机などに置いた状態でこのフラップの位置を見てみます↓。

机の上などにリュックを置いた状態:背負った時よりはフラップが場所を有しますが引っ掛かりがぎりぎり無し。

ということで、今回の検証結果は、型紙を削った効果が出たということになりました、大変嬉しい結果でした。

多少フラップの位置がずれることで様子は変わりますが、背負った時に引っかかりが無くなっているのかを一番に重視。

すべての位置に対応しようとするとフラップがどんどん細身になっていってしまいまい、隙間も空きイタチごっこのような難しい点があります。

相変わらず完全には解消されない隙間問題をどう解決していくのかの答えが「内蔵巾着袋」というところに行き着いた

そして、さらに、引っ掛かりとは別で、隙間の件です。

背負った時の重力でできた隙間:サイドから見るとよく分かります。両サイドの巾着ひもは重要です。
ハンドバッグに持った時の隙間:前後がきゅっと口が折れて、隙間が少し少なめになって口がふさがる様子。

この辺りまでが、可能な範囲の隙間カバーの限界です。

あとは、内部をただの裏地にするのではなくて、内蔵巾着袋の仕様にすべて統一した方が安全性としては高いものになると思います。

ただ、内蔵巾着袋は開閉が手間ですので、「使い分け」も1つのアイデア。

内蔵巾着袋無しのものは「近場用」で、内蔵巾着袋有りのものは「遠出用」へという2種の使い分けも1つの方法です。

あとがき

このたびの検証で、バッグを作る時に、物理的な動きを予想することこそ大切なことだとつくづく思いました。

巾着型、一度は、セキュリティー性の低さに廃版にしようと思ったものだったので、その諦めからの工夫というのがとても大きな巻き返しになりました。

巾着型は、かわいくて優しいデザイン、やはりモデルとしては残していきたい気持ちがあります。

セキュリティー性の弱さが分かっていても、そこを最大限に何とかしていくという役割を担おうと決意。

次回3点目をまたご紹介してまいりますが、今回で内部に巾着袋が設置無しのタイプのリフォームが終わりました。

次からは、最新型の内蔵巾着袋付きの同じヶ所の入り口フラップをリフォームしていきます。

生地が替わりますので、同じ仕様でも違うのかどうかというところもリフォームを兼ねた検証ポイントになると思います。

是非また、お立ち寄りくださいませ(^-^)。

粗喜平のステンレスチェーンを材料として1m購入、チェーンだけの物足りなさを感じた3連を三つ編みのエモーショナルネックレスへのアレンジ【833】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2010年代前半のパワーストーンブームの時に、あまりにはまってしまい自作しようと留め具の付け方を覚えていきました。

ネットで売っているアクセサリー用の金属の材料を見ていて、好みの長さのペンダントチェーンやネックレスを作ることを思いついて作ってみたのでした。

レアサイズのロングペンダントチェーンなどは、こうしたことをしてみる価値が大いにありまして、見つからないペンダントチェーンを自作で可能にできることに可能性を感じたものです。

その中では、かなり「挑戦」という作業になった、ステンレス製の粗喜平チェーン1mをネックレスに仕立てていくということをしてみたのです。

こんな感じで2連ネックレスとブレスもおそろいにアレンジした使い方の時期がありました。

三つ編みっぽく見えないかっこよさが新しいテイストとして浮上、抜け感あるネックレスアレンジ

その後、もっと雰囲気が出たものにならないだろうかと思いついたのが、3連の三つ編みでした。

その思い付きもいくつかのジュエリーを見てきた中の三つ編みデザインから引用させていただいたことになります。

もともと「粗喜平:あらきへい」自体にカーブがあり平たくないところが「エモい」雰囲気を出すことに成功。
特に強すぎる主張がなく万能な点が良いです。40cm程。留め具もステンレス製を使用する拘り。

三つ編みしたはずが三つ編みにははっきりと映らず柄みたいな1つの太いチェーンとして映ったところが非常に美しいです。

まとまって太口に映るので、遠目でも存在感あるネックレスになりました。

とても単純な作業ではあるのですが、チェーンの束だったシンプルなネックレスがこんな風にまで姿を変えることができる新しい可能性の発見で、非常に感動。

基本的な丸カンなどの扱い方さえ学べばその先のアレンジの世界が大きく広がります。

エコノミーな価格で素敵なネックレスが出来てしまうことに驚きます。

もし、ジュエリーを自主アレンジしたい時に、一度留め具の「引き輪」「ダルマ板」の付け方だけを学んでみて下さいませ。

すごくジュエリーの可能性が広がると感じられると思います。

さて、お洋服の装いなのですが、この出来上がりの「抜け感」をうまく活かせると素敵だと思います。

隙間が多いことで清涼感もあって、夏の半袖Tシャツなどにもマッチ。

その他、トレーナー、パーカー、ボタニカルなワンピース、幾何柄シャツなど合わないお洋服は無いほどの万能なものになると思います。

黒の半袖Tシャツに合わせてみました。
3点セット:なかなかコンビを組むのが難しいのですが、三つ編みつながりでバングルとリングは925製。

あとがき

このたびのカットする場面などは映していませんが、ステンレスをカットすることが容易ではありません。

ハサミの刃をダメにしてしまったこともありますし、ジュエリー用の工具でも難しいことがあります。

たまたま線径の細い粗喜平だったからこそハサミの刃がダメになりながらもカットできた偶然もありました。

本格的な作業とは言えませんが、かなり自主的にアレンジが可能だと分かります。

もし、思い描く理想のジュエリーがあれば、自主アレンジでは不可能な範囲は、専門の工房やリフォーム屋さんがご協力してくださると良いです。

自主アレンジで悩むカットに関しては専門業者様ならば何なことはないと思いますので(以前にステンレスをカットしてもらったことがあります)、外注してでも価値があると思えばそれも「あり」だと思います。

行き着くゴールは「納得のお品」ということになりますし、その後も長く飽きることなく使えれば外注のコストもコスパに溶け込むのです(^-^)。

ナスカンが留め具の巾着リュックの入り口の隙間を最大限に埋める改良、入り口フラップの型紙を最大限にした6点の修正の1点目【832】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

やっとこの時がやってまいりました。

「餅巾着:もちきんちゃく」という名前のデザインの巾着リュックの入り口の隙間解消の解決策として、入り口のフラップをサイズを広げ、取り付け方も覆うように工夫するというリフォームの1点目を開始しました。

ここから数点連続してリフォームしていきますが、今回はまず1点目のうろこ柄が完成。

そんな「修正」に特化した作業風景を今回はご紹介したいと思います。

こんなこともあるのです、良くない状態のまま複数を完成させてしまってからのその後の修正というケースです。

自分勝手に製作しても結局は何も機能を果たしていない結果を知ることになるという教訓を得たのでした<m(__)m>。

それが、6点物完成品を作ってしまった姿勢の反省となります。

とても手間がかかる製作ですので、精一杯きちんと修正していきたいと思います。

小さかった入口フラップを取っ手の間に通る最大限に広げた巾着リュックの修正の記録

細かいことを言いますと、2種のデザインになります。

1つは、内側に巾着袋が設置の最新型と巾着袋が設置無しの従来型の2種。

まずは、従来型の古いデザインからやっていきます。

内部はそのように違いますが、入り口のフラップは同じ作りでしたので共通しています。

修正前(before):入口フラップのサイズが小さいので隙間が多かった状態です。

この状態は、セキュリティー性が低いと言えます。

このフラップを可能な限り大きくするということ、そして、取り付け位置も変えます。

修正前の上の写真では表地と裏地の間に挟み込んでいます。

これを背の部分に縫い付けて覆う形へ変えることで、取っ手間の隙間を全面的に覆うことになります。

裏地を外した様子:まずは、ある部分まで遡るように解体。マチもほどいて、サイドや底の地縫いも外します。
新しいフラップ:生地を残しておいて良かったと思う場面。反対側は裏地の別布を使用。
裏地用の生地:ポリエステル/100%のポプリン。ピンク、内部の裏地と色違い。右は取り外したフラップ。
タブの位置を下げます:上の方で緩かったところを下へ移動します。
背に縫い付けに変更のフラップ:取り付けは、2枚仕立てのハード薄芯を力布にします。ハード厚芯だと1枚で。
縫い付け部分の完成:ここで、次の課題が。。フラップの幅が取っ手の幅を上回っています。

実際にやはり引っ掛かってバランスが悪く見た目も悪いです↓。

課題の残る完成:やはりフラップが引っ掛かっています。ごわついたインテリア生地を最初にやってみて正解。

ということで、型紙を一部だけ削り、引っ掛かりの解消をしていきます↓。

型紙の一部カット:できるだけ面積を残すような感じで縮小。上の方の横幅は削らずにやめておきます。

今回はここまでです。

この型紙で作ったフラップが【834】で成功しています。

【834】の記事ではこんなパッチワーク生地で同じモデルを製作。フラップが違和感なく間に最大限で設置。

この検証が上手くいけば、もう一度この度のフラップは修正していきたいと思います。

あとがき

わずかずつでも良い、必ず良質なお品への一歩となれば。。という気持ちを持って取り組んでいるリフォームとなります。

ここまでのことをまめに1つずつ改良していくとユーザーの目に留まる程のものになると思います。

現在ブログの手直しをしています2024.07.02でして、この記事の順番です。

当初投稿しました2021.12.19からおよそ3年後です。

2024年の今振り返ってもこの時の入り口フラップの隙間の解消が随分完成型に近くなっていると思うほどの大きな修正であり重要な場面でした。

コスチュームジュエリーとしてはハイレベルな「七宝ジュエリー」、柄やカラーの豊富さを活かした遠出用の差し色ジュエリー使いへ【831】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「七宝焼き」という名産品がありまして、「七宝町」という町で生まれた産地品であることからこの名が付きました。

フランス語では、「エマーユ/エマイユ」で、「エナメル」の意味、有名どころでは「エルメス」様のバングルです。

このたびは、その華やかな柄や鮮明なカラーがお洋服を含めたコーデの良きアクセントにもなる七宝焼きのジュエリーコレクションをご紹介したいと思います。

非常に美しい古い掘り出し物の数々、芸術的な「七宝焼きジュエリー」のご紹介

七宝焼きジュエリーコレクション:特化して集めました。色や柄の豊富さが複数の装いの可能性アップに。。

1アイテムずつクローズアップしてみます↓。

薔薇柄のビッグペンダント:バラがエレガントです。プレート型なところがクラシック。縦が4cmほど。
フランス製のチャーム:百合の紋章や古城がヨーロッパ風。キーホルダーにもなりますが、ペンダントへ。
朱色が目立つバングル:しとやかな和彫りのような柄がいろいろな小物ともコラボしやすいお品。
ボタニカルな幅広リング:台はシルバー色に見えますがゴールド。幅広の七宝焼きリングはレア。
和柄の巾広リング:鳥や梅の花が和風。台がゴールド。朱色カラーがオリエンタルな雰囲気。
組み合わせ例①:全く同じではなくてもペンダントとリングが離れているので大丈夫。
組み合わせ例②:ベースの朱色がマッチしているので、腕と指との近い距離でもマッチします。
組み合わせ例③:これも決して悪くないです。ネイビーとロイヤルブルーが素敵にリンク。デニムにも合いそう。

5アイテムのみでも、この中だけで組み合わせができるほどの相性が見つかりました。

七宝焼きは、基本ゴールドメッキベースです。

ゴールドだけのメッキコスチュームジュエリーのチェーンなども取り入れれば、「七宝焼きジュエリーコレクション」にこだわった日々が送れる楽しさが生まれます。

ゴールドメッキチェーン:フィガロデザイン70cm。「Monet」製の数十年前のもの。ネックレスにもブレスにも。

そして、リラックスして遠出にも付けていける気軽さも持ち備える点は、このたび最もお伝えしたい考え方です。

外出シーンが心配事や不安で台無しにならないよう、それでもおしゃれができるというこうしたジュエリーの出番に注目していただければと思います。

あとがき

七宝焼きの中古品は、¥1,000程度で見つかることも多く、コスパが高いです。

それでも、たいそうな民芸品であり産地品、ひいては「文化・芸術」とも言えるものだと思うのです。

たとえお買い得に入手しても、その価値は高いと思いますので、大切に素敵に装っていかれればと思います。

特に、お洋服の無地が多い方は、お洋服をそのままで、柄やカラーが豊富な七宝ジュエリーを追加するだけで、コーデが劇的変化を遂げると思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

受け入れられないバッグを作ってしまった段階は必要、飛び越えてその後の発展や進化にたどり着くことはあり得ない【830】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

よく会社では、「決算SALE」というのが3月末にかけて行われているのをご存知かと思います。

企業の決算は独自の決算日というものを設けていて、小売業は特に年度末の3月末であることも多く、在庫を思い切って短期間で減らすという目的。

同時に、値段を下げても数多くを短期間で売りさばくことで売上高、売上個数も伸ばすといういもの。

短期的なテクニックの基本的な例だと思われます。

ところで、「個人事業主」は、決算というのは基本12月末になります。

その1年の暦(こよみ)そのままの暮れが決算日に当たるので12/31なのです。

あの忙しい大晦日、お掃除もしなければなりませんが、同時に〆(しめ)という行事があるということになります。

ほとんどが12/31には作業はできません。

12/31は静かにその時が迎えられるのみとなりまして、年明けから遡って締めの作業が始まるのが常です。

このたびは、在庫になってしまったバッグに対して、年末に「SALE」をしたことでその品物に対して見限ったたという事実と、その後の発展のためには必要な段階だったことを綴っていきたいと思います。

「SALE」をする時点で、そのデザインは「廃版」という意味、ただその過程もその後の改良のためには必要なフェーズだった

多くの企業様の決算SALEと同じように、12月後半に差し掛かる時点でSALEを始めました。

名付けて「廃版SALE」。

もう廃版になるデザインのバッグを一斉に半額へお値下げしたのでした。

昔ながらの「ナップサック」の作り。その後、本体自体を巾着でしぼる素材の厚みの限界を見直します。

このデザインは、ナップサック同様、きゅーっと入口を絞る薄さが必要で、結構な薄手にもかかわらず、ハード薄芯の影響で結局口にすき間が開いてしまいました。

それをカバーするべく、当時はこのフラップを付けたということなのですが、こういうレベルの薄さの生地でも限界を超えていたのでした。

そんなことでは、それ以上の中肉や厚手は到底無理です。

ただ、間違いなく、この途中のステップは必要な段階であったことも間違いがないのです。

後に、このナップサック型はこのように進化しました↓。

キルトもかけて丈夫にしながら、巾着ひもホールを別で設置し、絞りやすく口が閉まるように工夫。

同じ「ナップサック」なのに随分変化を遂げたものです。

下に貼りますYouTube動画の中では、廃版のその他2種もご紹介しています↓。

あとがき

左:2019年製。右:2023年製。ここからさらに、進化がある2024年製は別の機会にご紹介します。

「SALE」をすることになるようなものを最初から作るべきではない、という考え方もあります。

ただ、そのフェーズに行き着くには、やはり、このような段階を飛び越えてはたどり着けないのです。

こういった苦労を実際に地に足を付けながらした者のみが分かることだと思います。