バッグのタータンチェックの裏地、柄合わせが必要な貼り付けポケットで「ほどほど」な柄合わせ、できれば隠しポケットの方が向いている【860】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在リュックを製作中でして、なかなか時間がかかるリュックでございます。

表地には3cmの正ダイヤキルト、裏地はタータンチェック、そして、内袋として裏地付きの巾着袋を内部に設置するという構造です。

このたびは、裏地のタータンチェックに特に何も考えずに企画してしまった貼り付けポケットを同じタータンチェックで重ねていく場面。

後になってからは、ポケット自体をこうした柄に重ねても特に影響がない、「隠しポケット」+「フラップ」のコンビへ仕様変更しました。

このたびは、貼り付けタイプでやったことの記録と、生地の分量が不足していることで「柄合わせ」が完璧にはできない場合に、「ほどほどに柄を違和感なく寄せる」という技術のようなものをご紹介したいと思います。

生地が余分にあったとしてももったいない生地の使い方になるので、内側なので影響がない場合には、それでもちゃんとした仕立てであると言えるようなバランスの仕様になるかもしれません。

タータンチェックの縦横は等しくないので縦横の向きを変えるとずれる、そのずれ方を視覚的に目立たなくする方法

今回の裏地であるタータンチェック、95cm巾という狭い面積のものでした。

通常50cmずつの調達を幅が少しだからと1mにしたところまでは想定、ただ、その後のこうした裏地も内蔵巾着袋も作るという仕様は購入当時は企画しておらず。

このたび、ポケットの袋布の本来の縦向きが余らなかったのは、裏地にも巾着袋にも同じタータンチェック生地を使用したためです。

よって、やむを得ず、ポケットの袋布を横向きで裁断しました。

タータンチェックの1マスは縦と横とで同じ柄でもなく、同じ寸法でもないのです。

当然どう重ねても柄同士が合わないことになります。

生地の余分が縦向きには足りず、ポケットの袋部分の「わ」のパーツが、横向きの裁断になりました。

生地が横取り裁断にならざるを得なかったことで、チェックの1マスが本来縦長の長方形なのに横長になったのでした。

当然本体の柄とポケットの表面の柄がぴったり重ならないですが、ずれているなりに近い位置であるというところがポイントです。

このフラップポケットのフラップパーツと袋パーツのみは柄が繋がるように合わせました。
内張りの柄とポケットのフラップの柄が横に少しずれていますが、パッと見た違和感をミニマムにしています。
フラップポケットのフラップを開けたポケット入口周辺。柄がだいたい合って繋がっているように映っています。
隠しポケットのみが付いている面。上のフラップポケットの面と反対側。比翼は柄が縦にそろうよ合わせました。
サイドのハギ目部分。左右対称に柄が分かれるような位置に型紙を置いて裁断していました成果がこれ。

以上が、ほどほどの柄合わせの例です。

見た目、視覚的な許容範囲、すっきり感の印象の範囲内でこうして、生地をコスパ良く使う工夫をしたのでした。

あとがき

このたびのやむを得なかった事情も含む貼り付けポケットは、裏地に設置のものだったから目立たないこと、そして、ほどほどに柄を近づけたことで目立たなくなったというちょっとした視覚的なまやかしのような工夫で完成に至りました。

これも、1つの経験ではあったのですが、上述のように、ポケットそもそものデザインを隠しポケットにすれば、柄合わせとは無縁。

そこに加わるフラップだけを柄合わせすればよいという「仕様変更」という手があったのでした。

フラップは細長いので面積が狭く、残布でぴったり合う部分を見つけることがそれほど困難ではないのです。

余計な回り道のようではありますが、「Q:良いポケットはどんなデザインのポケットですか?」の質問に対して、実体験からはっきりと述べることができ、しかもその理由もクリアにお伝えできるという「利益」を得たような気がします(^-^)。

リュックに内蔵の巾着袋の製作、巾着ひもホールに表れる3種類のステッチ①②③のそれぞれの大切な役割と意味【859】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、ダイヤキルトがかかったボア素材の黒色でリュックの製作を続行中です。

少し心配なのが、あったか素材なのに季節が流れ、完成が春に近くなっていく感じがしています(^_^;)。

季節に合わせようと計画的にする企画は、「真逆の季節」というのがアパレルのしきたりのようなもの。

あまりそれを考えていなかったところは反省しております。

このたびは、内側に設置の裏地付き巾着袋のひもホールのステッチが3本表れるそれぞれのステッチの役割や意味をお伝えしたいと思います。

3本は少し多いと思われるかもしれませんが、それぞれ必要なステッチだと感じて縫った結果3本になったということになりましてどれも必要で大切な1本ずつなのです。

巾着袋のホールにかける3種類のステッチのそれぞれの役割と意味

表地(チェック)と裏地(黒無地)を中表に縫い合わせ、縫い代1.5cmを半分の0.75mmずつで折った状態。

あくまでも「内蔵巾着袋」の表地と裏地です。

半分に折った0.75mm巾の真ん中位置にステッチをかけてヒラヒラの二つ折りを固定。

このステッチは表には見えない内部に隠れるステッチです。

ひも通しホールの入り口周辺。上の写真はホール内部の縫い代を真ん中でさらに内側に折ったところ。

この時点で結構綺麗に始末はできてきましたが、まだ縫い代がぐらぐら不安定です。

これを一番最後に表面から縫って固定するステッチを入れていくのです。

表地と裏地を縫い合わせた後ひっくり返しした直後の場面。表面の中に裏面を入れ込んだ様子がこの写真。

中表をひっくり返す「返し口」は、まだ縫い付けていない「マチ」の穴を利用しています。

ここから、アイロンで内側の黒生地を少し控えてきちんと整えてからステッチのスタートです↓。

<3本のステッチ>①一番上:裏地の固定、②真ん中:縫い代の固定、③一番下:トンネル構造の受け皿部分。

3本のステッチが映っています、上から順番がステッチをかける順番に等しくなります。

<3本のステッチの意味>

①一番上:裏地の固定

②真ん中:縫い代の固定

③一番下:トンネル構造の受け皿部分

ということになります。

③はほぼ必須。①もきちんとした作りのお品にはやってあります。

②は拝見したことがあまりないですが、これこそ必要だと思ったステッチになります。

こうして目指していくところというのが、「良質な商品」ということになります。

あとがき

巾着袋は口をぎゅっと絞る時に圧力がかかります。

「ひもホール内は内側でありながら外側みたいなものだ」とよくブログでお話させていただいております。

このたびは、ひもホール内の見えない部分の強化もあります。

使っている間に、ひもホール内から糸が出てきたなどということはインテリア雑貨などでよくあること。

このたびの内部の構造においては、そういったことは起きないのです(^-^)。

2022年のYouTube動画のオープニングとエンディングの10秒程のメロディー自作の元音源、実はコードの知識はございません【858】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2021年の12月頃から2022年に向けて、いろんなリフレッシュ作業を行いました。

2022年1月からでは他の忙しさにかまけてなかなかうまくできないので、よく11-12月にそういったリニューアル的なことをやる実態です。

同じ時期に同じような考え方と思われる人がリニューアルされていましたので、一定数の方が次の年に入る少し前にリニューアル作業をする傾向があるとお見受けします。

「YouTube」のオープニング曲とエンディング曲をここ数年毎年変えています。

気持ちの変化に従って、変えたいと思うのがちょうどこの時期なわけですので、気持ちに従ったものとなります。

音楽の分野を問わずに結構幅広くいろんな曲に目を向けるタイプです。

このたび、抜粋のやり方で、元音源のあれこれメロディーをピアノで弾いてみた中から部分的に切り取って、オープニングとエンディングにそれぞれ当てはめました。

オープニングとエンディングを別の曲にすることもありますが、このたびは、1曲の少しのメロディーの違いの面白さと同じメロディーの繰り返しの部分との混合の10秒程ずつでやってみました。

特に曲名は付けなかったYouTubeのオープニングとエンディングの元音源の公開

美術品でも楽曲でもあるのです「無題」というものが。。

この題名についても、「ある/無し」は気持ちに従ったものになります。

題名が浮かんでこれば付けますし、浮かんでこなければ「無題」ということに。。

ピアノ演奏なのですが、優れた技術などは持ち合わせておりませんでして、何気ないミスタッチだらけの元音源ですが、もしかして楽器演奏へのきっかけのヒントにでもなればと思います。

特に音楽の分野を特定もせず、自由に浮かんだメロディーを弾いてみたのです。

よろしければご視聴どうぞ↓(^-^)。

あとがき

実はコードの技術は持っておりません。

押さえた和音、音の重なりが超基本的なC DEFGAB以外はどんなコード記号に表されるのかも全く分かりません。

しかし、浮かんだメロディーや伴奏は何かのコードを自然に作っているのだと思います。

浮かんだメロディーをアウトプットするのもコードを頭で学ぶよりも結構楽しいものだと思ってしまい、コードを学ぶということがなかなかできずにいます。

「勉強」となるととたんにやる気が出なくなってしまうのです。

もし、本気で音楽をやることを想像しますと、ある1つのイメージがあります。

それは、突然助っ人みたいにメンバーの中に入って演奏しても、ちゃんとメロディーを理解しコードを付けていける、即席バンドメンバーの1員になれるような技術ということになります。

コードを知らないくせにとても生意気で申し訳ないのですが、楽譜を見て演奏するというところを越えていかないといけないと思っており、そうすると何から学べばよいのかというのが「コード」だと思うのです。

弾く技術などは、少し後かな、それよりも思い描くメロディーにコードを付けることが出来ればおそらく音楽の道に入って行けるような気がします。

コードを全く知らない私などはとてもそのような位置には無いわけですが、ただ、「メロディーが浮かんでくる時がある」ということだけは紛れもない事実であり、何とかそれを短い時間の旋律にアウトプットしたということになります。

YouTube様がそういった自由が効いたからこそこの機会をいただいたということになると思います。

実は、当ブログ記事は、当初の2022.01.15の投稿から約3年後の現在2024.07.11に「手直し」の順番で補記したり削除したりした「リライト」なる作業をしているのです。

ちょうどこのタイミングの昨晩のこと。

キーボードで、そろそろ2025年用のYouTubeの曲を作っていこうと演奏してみたのでした。

ここ数日前に実はメロディーが浮かんでいたのでした。

その浮かんだ時に早い内にスマホの動画で口ずさんでメロディーをまず録音。

メロディーも数日後に忘れてしまうこともあるからです。

そして、更に遅い時間ながらボリュームを落として、スマホでググったバーチャル鍵盤の無料ソフトでもう一度メロディーを徹底して弾いてみたのでした。

そして、もう1つこれも昨晩のこと、ジャズコードの古本を読み始めました。

以前にメルカリ様で購入して「できそうもない」と投げ出していた同じ本を今一度手に取ってみました。

そうすると、以前よりもはるかに「覚えていこうかな」という気持ちに変わっていることに気が付きました。

キーボードで音を押さえながら、耳で聴きながらコードを覚えていくことになるかもしれません。

今何かが音楽に関して変わっているのを感じています。

またの機会に、「コードを覚えたよ」というアウトプットが当ブログ記事でできることがあるかもしれません。

その際には、当カテゴリーの<コーデ>でお知らせしたいと思います(^-^)。

<経理>「電子帳簿保存法」に沿うEメールのデジタル保存、メールに期ごとのフォルダーを設け生きたままを収納、メール本文の頭部分のスクショは良きツール【857】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年1月1日から「電子帳簿保存法」が本格的に全事業者に向けて動き出しました。

実際にデジタルで保存しました感想としては、楽でもあるし、手間でもあるというのが正直なところ。

楽なのは、印刷しなくなったことで、今までいかに印刷の手間が積み重なっていたことかを一番に実感しています。

印刷1つやめるだけでこれほどにもスムーズなのだと感動しているのも事実です。

その反面、悩む点もありして、メールの電子保存がその1つになります。

このたびは、実際にメールの本文が請求書であるという例で、メールの電子保存をしなければならない件についての「生きたままのメールの保存、スクショは不可」の実行の仕方をご紹介したいと思います。

クラウドタイプのメール内で「請求書」をメール本文でお伝えしている「レンタルジュエリー」のケースのメールの電子保存の仕方

単純で良いと思い続けている方法が、メール本文の文章の中に請求書に値する文面や計算を記載する形で金額を表示し、それによってお客様にお代金をお振込みいただいているというもの。

つまりEメールそのものが「請求書」になっているケースです。

できるだけ単純に手間なくお知らせする方法としてこのベタなやり方を取っています。

その後、正式な納品書は、「レンタル明細書」と名の付くA4書類であり、時間的にもっと後の発行になり発送時に商品と一緒に同封しているのです。

そのため、入金前に必要な「請求書」は「レンタル明細書」とは別のものです。

「電子帳簿保存法」に当てはめたときに、まさにこれは、メールの電子保存を義務付けられるものに当たるということに該当。

クラウドメールからのエクスポートの方法もあるようなのですが、実際に試みましたが、実際にオープンして見る時に、ツールが有料で必要だったり本当に見れるのかどうかが不安でした。

案の定、何段階もステップがありかえって手間、ファイルが開かず、ファイル内を見ることに成功しませんでしたので、このエクスポートの方法が「望ましくない方法」だと判断。

そして、画面スクリーンショットではだめかを兼ね、「税務署」様へお聞きしました。

画面スクリーンショットに、メールの相手先、URLも入っているし、日付と時間も入っていて証拠のようなものにはなりますが、【不可】の回答をいただきました(そりゃそうさ)。

よって、とても困りましたが、お話合いをさせていただく中で、メールそのものの中のフォルダーに、別の関係ないメールとは隔離してお部屋を作りそこにストックすることで生きたままのメールを、メールのサイト内にそのまま保管することにしたのでした。

クラウドメール内であれば、当然ながら、そこは電子保存された場所と言えますので、ちゃんと満たします。

ただ、検索機能としては、1つずつメールにタイトルを付けることができないので、日付と時間が表示されているメールの頭の部分を可能な限りめいっぱいのスクショを並行して保管して、メールの場所探しのためのツールの「PNG」としています。

メールの件名には、合計金額を必ず入れることも徹底し、冒頭部分が映る分かりやすいメールの作り方も工夫するようになりました。

そのように一応メールに関しては電子保存に対応することが出来ています。

そのスクショは、後からたくさんのメールの中からの検索の際には大変役に立たつものであり、会計ソフトにはアップロードして控えとしてとってあります。

ということで、策としましては、そのメールと同じスクショを会計ソフト内に、会計ソフト内にはアップロードできない生きた状態の電子メールは、電子メール内にそのまま専用のお部屋を設けてストックという2本立てで解決。

やぼったいだの、手間だのは後のことで、とりあえず、問題なく「電子帳簿保存法」の規定を満たすためには。。ということを考えての自分なりの方法です。

あとがき

今回のメールに関しては、「PDFで単独に請求書を作ってメールに添付をした構造」であっても結局は、メール本文も必要になるので、メール自体を電子保存しなければならないのです。

よって、これまでのメール自体に請求書という形式は結局シンプルなやり方として、続行することになります。

こちらの都合だけでは考えない、お客様が手間が無く、分かりやすい方法を維持したい気持ちがあったのです。

そして、エクセルでお作りした「レンタル明細書」のPDF化はこのようにしました↓。

お客様には、間違いなく紙ベースでお品物と同封する方が分かりやすいですので、印刷して送付を続行(ご返却の際にカラー写真付きのこの書類が必要で、返却日も記載してあるからです。

一方、当方の控えの「レンタル明細書」はエクセルをPDFへ変換して、デジタルで保存させていただくということにしました。

お客様には何ら問題のないことです。

「Q:同じ証憑を相手先と当方とで別々の形式であっても良いのか」というご質問に対しては、「A:OK」との回答をいただいております。

PDFへの変換機能はエクセル内に機能として備わっています(2019年版にはありました)ので、「ファイル」→「エクスポート」→「PDF/XPSドキュメントの作成」のボタンですぐに出来上がります。

結局は、事業者本人がまずはしっかり分かりやすく把握できていることが一番大切。

自分が分かりにくいことは他人はなおさら分かりにくい、そんな見方です(^-^)。

<経理>減価償却は無い、本格的な「高級地金+宝石」のジュエリーのレンタル事業をしている個人事業主が商品仕入時と決算の棚卸時にする仕訳【856】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。

スタートは、2020年でした。

最初からこの事業名であったにもかかわらず、その後のジュエリーの内容のレベルアップは階段を上るようなものであったことが振り返れば随分な成果であると驚きます。

日々「高めよう」という思いを抱きながら、時には「廃止」アイテムも当然出ましたし、その変遷は大きなものでした。

現在では、完全に「本物」に相応しい「高級地金+宝石」に特化したジュエリーが集まったラインナップに完成しています。

このたびは、そんな事業者側の「商品仕入」時の仕訳、「棚卸」時の仕訳の2つをご紹介したいと思います。

実際に「このようにやっています」「税務署様にも相談しての考え方」を盛り込んだものです。

とにかく、「正当」に行えれば、後は事業の実りを目指し日々の事業活動を頑張りたいということで、シンプルで実直な<経理>を目指しています。

18金やプラチナ台の宝石のレンタル用のお品物、「商品調達時」の仕訳

今回2つの場面の仕訳をご紹介しますが、まず、18金とかプラチナなどの貴金属主体の宝石のみを扱っているという点が重要なポイントになるかもしれません。

18金やプラチナは、質屋様での換金場面などがテレビなどでも印象的ですが、キズや破損があっても地金の価値を見てもらえるという考え方がベースにありますので、「減価償却」は無し。

車や建物と比べると分かりやすいかもしれませんが、劣化が非常に少なく、「壊れるものではない」という前提のもとほぼ一生物となります。

少し、特別なものだと言えますが、ただ、細かいことを言えば、「カケ」や「傷」も出ます。

「カケ」に関しては即「廃止」をしてきましたし、「傷」はなかなか簡単にはつくものではなく、お客様にも丁寧な扱いを呼び掛けていることでそのままの状態を出来る限りキープしているのです。

商品購入時は 「商品仕入 - 普通預金(現金・買掛金)」の仕訳をします。

キャッシュ購入がほとんど、クレジットの場合は支払いまでの解決に期間ができてしまうので、基本的に使いません。

ただ、振込・現金でも支払いが不可能な場合のみ、クレジットを使うことがほんの希にありますが、翌月のクレジットの支払で完了しています。

クレジットの場合は、「貸方」は、「買掛金」科目になります。

この「商品仕入」という言葉使いはただの拘り。

出来上がりの既製品を仕入れるので「商品仕入」といったニュアンスです。

ハンドメイドバッグ事業の場合に、生地や附属の材料を購入する時に、「材料仕入」という独自で作った科目を使います。

その区別で既製品を仕入れた場合のジュエリーでは、「商品仕入」という科目を設けているのですが、決算表では結局は、合算され「仕入」1本に金額が混じるのです。

ちなみに自社製造のハンドメイドバッグの棚卸仕訳の時は、「製品」という科目を使っていまして、ジュエリーは「商品」という区別です。

これらも、決算表では、「商品」に金額が合算されますので、ただの拘りに過ぎませんが、かえって事前の棚卸資産表は分かれている方がクリアでスムーズなのです。

さて、この購入時、実はネットの誤情報を信じた2020年「消耗品費 - 普通預金」で1年やってしまったことがありました。

そして、「減価償却費」を決算の時に計上してくとの誤情報。

ところが、「消耗品費」だと、仕入と売上が同じ期の中でひも付かないので間違い。

ネット情報も鵜呑みは本当にまずかったです。

何も分からない場合はいくつかの情報を見比べて本当に正しい情報なのかを疑うことも必要。

あるネットに長けた方のお話では、スマホのググりは趣味嗜好に集約され、情報が偏ることがあるとのこと。

パソコンで広く情報を集める方がネットのググりは有効だとのことなのでした。

ただ、一番良いのは「税務署」様へ聞くことです。

2020年の終わりに、「税務署」様へ念のため確認して確定申告前に分かったことでした。

ちゃんと質問用に専門の電話の窓口が設けられていますので、店舗の窓口よりもむしろ電話の専門の職員様は詳しいです(これ実体験)。

そして、すべての消耗品費でやっていた仕訳を計上し直し完了。

<まとめ>「レンタル業」である限り、レンタルする品物を仕入れる行為が必ずありますので、「仕入」の科目が購入時に発生する。

「レンタルジュエリー」の決算、「商品仕入」を使った計上をしたすべての品物を「棚卸資産」としてカウントするという認識

決算時の仕訳ですが、この1年で売却をしたものを除くすべての残りをカウントします。

貴金属類がほぼ劣化がないということで、棚卸資産にそのまま購入時の金額でアップ(これも「税務署」様との話合いでの結論)。

劣化しないものなので、しばらくずーっとこの購入時の金額を棚卸資産表に入力していくことになると思います。

ただ、コスチュームジュエリーなどのプラスチックやメッキが同じように該当するのかどうかは、改めてそのケースとして検討する必要があります(割れたり剥げたりする)ので、「税務署」様へのご相談をお勧めします。

ちなみに、「宝石が欠けたら事実上の原価償却になるのでは?」の問いに対してですが、欠けたようなお品物はお直しで復活するか、形が余りにも悪い欠け方は「即廃止」です。

お客様に破損をそのままレンタルすることは決してありませんので、「高級地金+宝石」特化の場合は理にかなっていると解釈しています。

さて、棚卸仕訳というのは、期首の商品の在庫高、期末の商品の在庫高を示すものです。

「期首商品棚卸高 - 商品」「商品 - 期末商品棚卸高」と2段の仕訳をすることになります。

貴金属類は、ほぼ一生物というくらい長持ちですが、調達を増やすとどんどん在庫が増えていきます。

この点では、ジュエリーが豊富で、たくさんの価値を持つようにも見えますが、実は、「在庫を多く抱える事業」であると言えるのです。

<まとめ>決算時には、「商品仕入」という科目を使った残存のジュエリーすべてを「棚卸資産」としてカウントする。貴金属ジュエリーは劣化無しというスタンスで「減価償却」は無い(期中の破損や欠けは期中内に解決しているというスタンス)。

あとがき

このたびは、レンタル業のその中でもレンタル物の内容に特化した事例です。

もしかして、レンタル品によっては、減価償却費に計上するものもあるのかもしれないので、その辺りは更なる確認が必要だと思いますのでお気を付けくださいませ。

また、高級地金であっても「傷だらけになったら価値は下がるのではないか」という突っ込みがあるかもしれませんが、そこまでその状態のまま放っておくということをしません。

常に良い状態のままをご提供する姿勢で行きますと、やはり古くなる前までに何か措置をしているので、常に良い状態のままということが基本的なスタンスなのです。

レンタル業であっても、古くなったジュエリーを手放す時には、「現金 - 売上」という形のいわゆる「売却」で、収益を発生させお品物が廃止になっていく経路をたどります。

そうすると途中の劣化段階のままということが起こり得ないことの方が断然多く、やはり「減価償却」の計上が無いというのは正解だと思います。

なかなか簿記の本などにはそこまで特化したことが書かれていないので情報が少ないです。

そんな時には、「税務署」様のご意見とか回答を得るのがすっきりと腑に落ちることがあります。

一番良いのは、自らの「意見」を持って質問することで、よく話し合うことです。

「税務署」様とも一応「話し合い」ということになり、「見解の相違」もあるかと思いますので、「自分の意見を持つ」ということだって大切なのです。

そして、よく分からないことであっても、常日頃「疑問」を持つスタンスは大切です。

ネット情報を鵜呑みにし信じてしまった当初の浅い捉え方からの反省は、「あれ?おかしいな?」と思った気持ち・心の声を大切にするということです。

是非、互いの事業が実るよう応援したいと思います、頑張ってまいりましょう(^-^)。

黒のパイルボア生地に馴染む黒糸でしっとりとかける3cm正ダイヤキルト、この手間が後に大きな価値となる地道な「今」の苦労【855】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

寒い季節には有難い「ボア」生地でリュックの製作をし始めました。

素材が「温かい」という機能を活かし、背中に温か味を感じるリュックになると想像しながら、しかもうっとりするような素敵さも表現できればと思っております。

モデルは、「餅巾着」という名前のリュック。

これは1日では到底完成できるようなものではなく日にちがかかります。

よってその段階ごとに見どころやポイントをご紹介しながら記事に綴ってまいりたいと思います。

このたびは、「表地へのキルトがけ」の過程であり、黒ボア生地に正ダイヤキルトを3cmでかけていく場面です。

やり方もご紹介しますので、当事業の「共有型のハンドメイドバッグ」の名の通り、共有していただき、「著作権フリー」のスタイルを大いにご利用いただければと思います。

3cm正ダイヤキルトの加工例、表地+接着芯+ソフト厚芯+ハード薄芯を同色ステッチで固定する構造の出来上がりの美しさ

では、まずは、キルトがけの準備段階からご覧いただくとしましょう。

4層構造のキルト地:①表地のボア②接着芯③ソフト厚芯④ハード薄芯の4シートがミルフィーユ状の構造です。

薄手の生地の場合は③ではなく比較的薄手の「中綿」がバランスが良くなると思います。

キルトの作図:丁寧に3cmダイヤキルトを作図。上部の端に直角2等辺三角形の底辺を引くことからのスタート。

最初の底辺の線は特に寸法の指定は無し、適度に縁に寄っていた方が固定されます。

そして、45度(バイヤス向き)に3cmずつ並行に横ずれしながら線を引いていくのです。

入り口フラップのキルトの下準備:ボンドは使わず、表地・接着芯・ソフト厚芯・ハード薄芯を待ち針。

細かいパーツなので、粗裁ちをして後でカットという方法が綺麗にできます。

入口フラップパーツのキルトの下準備:この待ち針はステッチの直前で外すので、このまま固定。

内陸部にも待ち針を打つことが「しわ」「ずれ」防止です。

入口フラップのキルト作図場面:スタート時点が肝心。キルトをできるだけ隅の方からかけてあげます。
待ち針する前に、ハード薄芯単独で作図のが正確にできるかもしれません。この時以降そうしています。
ミシンステッチの場面:端っこから順にミシンでステッチ。待ち針ステッチをかけた後で徐々に外します。

ずれ防止のために待ち針は「ステッチ前に外すことをしない」ということになります。

縫い代1.5cm内で最初と最後の端っこの返し縫いも1本ずつしています。

キルト完成(裏面):端っこはすべて玉結び・玉止めしてキルトがほつれないように留めています。

本体の方だけですが、ダイヤキルトを柄とみなして、2枚の本体パーツが作図の時点で出来上がりに対象に柄が出ることを想定してみました。

。。ということは、全く同じ向きで同じ位置に作図ということではないということになります。

ただ、これも「だいたい」のアバウトなことであり、縫い合わせた結果柄が繋がるところまではやっていません。

そのためには、ものすごく余分な生地が必要だからです。

そう考えますと、いずれ、この「ハギ合わせ」デザインを、ハギ目の柄に影響がない、「丸底タイプ」にモデルチェンジした方が良いのではないかと気づき始めます。

キルト完成(表面):非常に美しい3cm正ダイヤキルトの完成です。うっとりと眺めてしまうほど美しいです。

キルトの効果としては、1)丈夫にする(機能の面)・2)華やかにする(デザインの面) と2点が特に感じるところでした。

あとがき

時間や手間が多くかかりますが、「内陸部にも待ち針をきちんと打つ」というポイントをちゃんと実行すれば、困難や難関は特にありません。

出来上がりの驚くほどの美しさにおそらく感動されると思います。

この「キルト仕様」はその他の製作にも落とし込める部分がありまして、ハンドメイドバッグの「価値」を高める1つの仕様になると思います。

じっくりと丁寧に作られていないものは安いお値段しかつかないし、その手抜きがユーザー様に見抜かれるとこの時に思ったのです。

ロックテイストの赤のタータンチェックのリュックへの落とし込み方、合わせる裏地や別布を徹底的に黒で選び、冬の背中を温めたい【854】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「餅巾着:もちきんちゃく」という名前のリュックをいろんな生地で1点風に連続製作中です。

無理のないフォルムが非常に製作する側としても安心感があり、和むような世界観を感じるのがこのデザイン。

無理な動きをした張り詰めたデザインとは対極のタイプになります。

このたびは、この優しいデザインにテイストと季節感を入れ込みたいと思います。

人気の柄、「赤のタータンチェック」も取り入れて、ロックテイストの黒x赤チェックの世界を作ってみようと思います。

そして、ボア素材をメイン生地に、背負うと背中があったかく感じるリュックになるよう、素材の「機能」までも活かしたリュックが出来ればと思っております。

それぞれの素材を活かしたリュックの配置と作り、3種の生地のパーツを配分した裁断後の接着芯貼り後の姿

芯地を粗裁ちした段階:まだ余分をカットしておらず少しはみ出しています。左上がメインの表地。冬向けです。

左から時計回りに、テディボアという名前で、アクリル/100%、日本製。

そして右は、先染チェックという名前の生地で綿/100%m、日本製。

下は、黒色なのですが、薄手です。生地名は不明で、混率も不明<m(__)m>。

喪服なのどのようなしわが寄りにくく丈夫さのある生地でとても良質なのが分かります。原産国は不明ですがおそらく国産。

テディボア生地が表地、タータンチェックは、裏地と内側の巾着袋の外面、黒無地は巾着袋の内側です。

こうして、これらの生地の組み合わせで製作していきます。

ボア素材をリュックにすることの難しさをすでに裁断で感じております。

というのも、裁断した端から、生地の縁がくるんと丸くなってくるからです。

随分扱いにくい生地だと言えるのかな。。と思いつつも、このボア素材の素敵さが優先してしまいました。

この先の製作でどんな困難があろうとも、完成まで進めていく決意です。

あとがき

このように、ループの様相で凹凸感もある表地のボアなのですが、それでも、「ダイヤキルト」をかけていきたいと思っております。

黒に黒糸でかけるキルトなど目立たないとも言えるのですが、伸びる素材であることの懸念もあり、キルトを固定の役割も兼ねたいと思います。

そして、かわいく素敵な素材だからこそのキルト仕様というのが更に手間をかける価値が2倍以上になるような気がしてやってみたかったのです。

出来上がったふわもこのリュックを背負った時に、まるで暖房器具のような背中があったかいというアイテムになればと思っております(^-^)。

<経理>「電子帳簿保存法」本格開始以降、実際にデジタルの保存をした3種の保存の仕方と「手間」の具合はいかほどのものかの感想【853】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年1月1日からスタートの「電子帳簿保存法」を本格的に実行し始め少しの日数が経過しました。

今までの紙のストックから一気にデジタルへの保存という非常に大きな変化です。

この1週間ですでにいくつかのお取引があり計上する準備をするために「スクショ:パソコンではPNG、スマホではJPG」とか「写真撮影:JPG」をしてパソコンのフォルダーにストックしておくところまではしておいたのです。

その続きとして、実際に計上していって「デジタル保存」をするという体験をしました。

このたびは、実際に計上したデジタル保存の例を3つ程記録に残しご紹介したいと思います。

そして、最後に手間のかかり具合を率直にアウトプット、こうした流れが良かったのかどうかを綴っていきたいと思います。

デジタル保存例:①お店のレシート(JPG:写真をフォルダーに保存)

これは経費では一番多くの方に共通するケースではないかと思います。

お店のレシートを持ち帰り、スマホでパシャリと写メして、パソコンへ送っておきます。

以前は、メール添付送付をしていましたが、1ステップの手間があり、その後、スマホと同期連携したウィンドウズ機能を利用の現在で、スマホで撮影をパソコンで直接受け取っています。

この辺りは、直接スマホ内にストックの方もいらっしゃるかもしれませんが、パソコン派です。

こうしたタスクはすべてパソコンを軸としています。

そして、その書類にタイトルを付け直し→経理ソフトへ入力→証憑(JPG・PNG・PDF)をアップロードです。

元は、日にちなどの数字だけが並んだものですが、タイトルの変更をし、日付・相手先名・金額の3項目を定位置に羅列。

時々、同じ件で複数の証憑が存在しどれも必要である場合には最大5証憑までが会計ソフトへアップロードできる上限が会計ソフトの決まり。

その場合、4項目目の「WEB」や「請求書」などの更なる他の証憑との差別化の文言を一言で入れたタイトルにするのです。

当初、そのままの状態をいじってはいけないと思ってしまい、会計ソフト会社様へ質問↓。

■Q:デジタル証憑の保存上のシート名をデフォルトから書き換えても良いのか

■A:日付、金額、取引先の3つを盛り込んだタイトル名に書き換えて分かるようにするのが良い

ということで、実はエビデンス1つずつのタイトルは「配列良く書き換えるべき」というのが正解のようです。

この作業で、「タイムスタンプ」と同等の証になるようです。

デジタル保存例:②メール本文が請求書である(メール/PNG:メール保存/スクショ)

お客様とのメールのやり取りの中で、請求書のような金額表示を「計算書」として発行しておりますので、メールの本文自体が証憑となることが必ずあります。

以前は、スクショをとって、エクセルに貼り付けて印刷していましたが、紙のアウトプットがなくなるわけです。

更に、メールは生きたままでの保存が余儀なくされていまして、これに悩みました。

そして、独自の分かりやすいやり方として考えたのが、まずメールのスクショは取ります。

ただ、生きたままのメールの状態ではないので、スクショだけではなく、メール自体も保存します。

このメールのそのままの保存に関しては、スクショだけではだめなのかのご回答を「税務署」様からいただいております。

回答は、「メールのスクショ保存のみでは【不可】」ということでした。

よって、メールのそのままの保存に関しては、「メール」の中のボックスに専用に「期別のフォルダー」を作り、2022年分から始めてストックしていきます。

生きたそのままのメールを瞬時に見れるのは、メール自体のフォルダー保存が一番だと判断した結果です。

会計ソフトには、スクショを一応アップロードしまして、メールを発見しやすい対策としています。

「2022.01.01_〇〇様_¥1,000_メール15:10」というタイトルの付け方が分かりやすいです。

メールの日付と時間を、上述のように保存用のタイトルの所に細かく記載。

「2022.01.01_〇〇様_¥1,000_メール15:10」などとしておけば、いざピンポイントでメール本体を探す際に、2022年のフォルダーの中の1月1日の15:10を探すという非常に迅速な探し方ができます。

よって、認められない「メールのスクショ」も、探すためのツールとして証憑のサブ的存在としては必要性を感じ、自主的に都度保管しています。

いざとなったらこの効力がきっと分かっていただけるのではないかと思います。

デジタル保存例:③ダウンロード機能のない利用明細(PDF/CSVでほぼできないサイトは無くなった)

当ブログ記事は、最初の投稿の2022.01.08からおよそ3年後の2024.07.09に手直しの順番がやってまいりまして、実は現在2024.07.09なのです。

少々驚かせてしまったかもしれません<m(__)m>。

ブログ記事も最初に投稿後、いろんな変化があり、情報を更新する必要がある場合があり、この新しくできた「電子帳簿保存法」に関することさえ、その後の変化があったのでした。

以前、「電気代」は、ダウンロード機能が無かったのですが、こうした流れにより、完全に実現。

現在は、分かりやすくダウンロードボタンが設置され、「PDF」で出来上がります。

その他クレジットカード会社様もダウンロード機能が無かった2022年当時は、範囲指定のコピペでも綺麗にエクセルに貼り付けることができていて、それほど気にしていなかったのですが、さすがに2024年で「CSV」で実現されていました。

こんな感じでほとんどすべての企業様はデジタルの保存用に対応を実現してくれたので、もうこの③はほとんど無いのかもしれません。

ということで、このような大きな変化に対応を余儀なくされ、それが実現した2024年現在であるという実態を持って③に関しては締めくくりたいと思います。

あとがき

2022年当初は、慣れないので逆に今までより大変な感じもしました。しかし、前年の2021年に紙の多さに限界を感じていましたので、急速なデジタル化は、非常にどんぴしゃなタイミングだったのでした。

何でもそうなのですが、「100x0:ひゃくゼロ」だと必ず特別なケースがあるもので、すべてを一気にデジタル化したことで、反対に紙の方が楽だった作業の手間は一部否めません。

とはいえ、随分慣れてきた2024年現在ですので、今ではもう紙に戻すと言われるとためらうほどになりました(^-^)。

バニティーバッグの中に「日本」という文字を入れた製作、「豆絞り手ぬぐい」生地(反物からカット購入)の新しい解釈【852】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

年末から足を踏み入れておりました、「アーティスティック企画」のバニティーバッグ、このたび完成しました。

ここで、この企画の「バッグの中に隠した2文字の種明かし」の部分が明らかになります。

ただ、上手く出来上がらなかった部分があったのが残念ですが、そんな点のお話も交えながら、「豆絞り手ぬぐい」の新しい見方・解釈という一例としてまとめ締めくくりたいと思います。

日本の伝統の素材を使い、「日本」の文字を隠し込んだバニティーバッグが新しい印象で出来上がった

「日本」という名前の作品です。もはや「豆絞り手ぬぐい」のイメージは忘れているほどではないでしょうか。
中側はこんな感じ。赤と白のツートンカラーです。

さて、ここで、アートな部分の種明かしとなります。

まず、この製作したバッグのタイトルは、「日本」です。

実は、バッグの中に、日本という文字が隠れています。

この線コキ。「日」という字をしのばせているのです。
そして、この多重リボン、「本」の姿だったのです。「物文字」として表現していたのでした。

「人文字」があれば、「物文字」もあってもいい、本を物体で表したものになります。

その他の、「日本」の部分は、表地に使用の「豆絞り手ぬぐい」という紛れもないこの生地自体が日本に昔から使われてきたものであることです。

失敗してしまったヶ所の「しわ寄せ」の原因は、楕円底パーツと側面パーツの寸法のキルトによる縮みか!?

上述にもありますように、実は、今回出来としてはあまり良くありませんでした。

こんな風にしわが寄って重なり部分に問題があった出来になってしまった結果となりました。

この原因を予測するに、キルトをかけたことで底面、側面共に縮んだのだと思われます。

ただその縮率が、面積の大きな側面パーツでは大きく、側面パーツの寸法が小さかった差が出たのかなあなどと予想しました。

楕円底パーツの寸法が結果長いことで、楕円底パーツにタックが寄ってしまったのだと。。

この度の製作で思ったこと、この「卵焼き」デザインを今後廃止にする意向です。

綺麗に作ることに限界や条件があることをこのキルトがけ仕様をしてみたことで感じています。

年始に2022年に作っていくデザイン4種の内の1つでしたが、年始に早くも廃版になりそうです。

あとがき

いろいろバラエティー豊かに製作していけることに意外と限界があることを知るのは、「どの生地でも必ず成功する作り方」をコンセプトにしているからです。

こうした「組み立て式」は二次元のミシンでの限界があり、「ゆがみ」「ずれ」が起きるので美しく仕上がる確率が非常に低いということを学んでいます。

しかし、非常に良い経験であり、そういったことが分からずずっと作り続けていることより良いのかもしれません。

このデザインは、よくあるバニティーのサイズ感を逸脱し、縦に長いリュック型にしてみたりなど、サイズを大きくすることで一度トライしてみたいと思ってもみました。

しかし、それならば、トート型の楕円底を巾着ホールタブ付の巾着で絞るモデルと大差がないと思いまして、ファスナー付きであることのみが特性になるような気がします。

「丸底巾着リュック」の案は、この失敗を活かせるかもしれません。

ただ、キルトによる縮み率の違いで起こる寸法の差は解決していく課題には相変わらずなると思います。

「うまくできるわけがないから作らない」という未経験と「難しいけど挑戦した、その結果うまくできなかった」という経験有りとの価値の差をどこかでリベンジしたいと心に誓ったのでした。

<経理>ハンドメイドバッグ製作をしている者が実体験からお伝えするハンドメイド品製作者向けの分かりやすい棚卸の仕方(仕訳編)【851】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

すぐ1つ前の記事の【850】の続きの記事がこのたびの【851】の内容です。

前回は、棚卸作業において、ハンドメイドバッグ製作事業の例として、生地や附属を数えていく上でのイメージ・分量・風景などをご紹介致しました。

いよいよ、そのカウントした材料や製品を仕訳の形で計上していくような、締めの場面。

これで、決算の作業における棚卸しのゴールに到達できます。

エクセルで独自に作成の分かりやすい棚卸資産表のご紹介、この値を利用し会計ソフトへ「棚卸仕訳」を計上

製品(ハンドメイドバッグ)の在庫をリストアップした棚卸資産表:エクセルでこんな風に作りました。

仕訳の時に昨年度の金額も情報として必要なので、あえて、昨年のリストも右から左へスライドして掲載しています。

黄色いマーカーの部分が、主役である、今期のハンドメイドバッグの在庫の明細部分です。

「一番左の細かい数字」は、明細の採番だけなので、1から順番です。

「製品番号」という部分は、製作時に原価表を作ったり、「ヤフオク」様や「クリーマ」様で販売の時にタイトル内に謳うシリアル番号みたいなもので、この製品を表すものです。

左から製作年月日とその年に製作した採番で成り立つ、10ケタの番号が製品番号となるのです。

「名称」というのは、そのハンドメイドバッグのモデル名です。

その次は「写真」を掲載。

昨年度に写真無しでやってみましたが、写真がないと、何だか分かりにくかったので、今年度改めて写真枠を復活させました。

そして、「前期末」の在庫のお部屋、「今期末」の在庫のお部屋と左右に大きく分かれます。

「前期末状況」は、昨年度の表をそのままコピーしたものを左にスライドさせることで出来上がります。

「今期内処理」というところには、計上記録の文言を入れまして、日付も入れます。

例えば、今期内に、前期に在庫だったバッグを廃棄処分した場合には、<製品廃棄損-材料仕入>という仕訳をこの作業より数日前に12月31日付でまとめて合計して計上済。

よって、廃棄:3/31などと廃棄し日付を伴う処理を記載。

ということは、事前に、廃棄処分した場合には、その日付をメモしておいたという下準備があったわけです。

今期内処理には、もちろん売上もありまして、前期在庫だったものが今期ご購入されたものは、売上:9/30などと記載。

引き続き今年度も在庫にしていく場合は、「今期処理」は何も存在していないので、空欄。

空欄は、入力漏れとの差別化で「***」の記号を入力しています。

今年度に製作して今年度内に売上たものは、この在庫リストには載らないことになります。

ただ、これ、もしかすると、あえて載せた方が全体の動きがクリアになるのかもしれません、今後検討していきたいと思っております。

また、今年度に製作して今期末で在庫のものは、このリストには新規として追加されます。

ここで、この中で一番重要な事項のお話になります↓。

前期も今期も「在庫額」という欄が一番右にあります。

この「在庫額」という金額がどんなものの集まりなのかということ。

これは、製品1点ずつの「原価表」の値を引っ張ってきています。

ということで、製品を製作するたびに実は、「原価表」を必ず作ってきていたのです。

そのことが、この作業にはとても便利です。

ただ原価表の合計をここへ掲載するだけで良いのですから。

ところで、「原価表」というのは、正味の証憑の集まりと考えますので、製作における加工賃などは、たとえ利益には入れていても、この場合は、自分で製作しているので¥0です。

ここを決してお間違えのないように。。

言い換えれば、実際に請求書の値が正直にそのまま集まった合計が「本原価表」なのです。

「このバッグは、非常に手間がかかっているので、¥10,000を盛り込みたい」と高額なバッグとして販売していたとしても、原価としては、加工賃は¥0なのです。

ただし、外注で、よその業者様にお願いしてバッグ製作を頼んで請求書が上がり、支払いが行われたなどの場合は、もちろん原価に入ります。

この違い、「他者(他社)様が作ったものか、自分が作ったものか」で大きく変わりますので、その違いを十分に区別する必要があります。

材料(生地・附属)の棚卸資産表:上の製品のものと全く同じ。ここも写真の掲載はあった方が良いです。

その後、この「材料」の棚卸資産表も写真をまめに掲載することにしましたら、表がとても使いやすくなったのが事実です。

写真はキャッチ―で分かりやすい優れたツールだと実感しました。

ここからは、上の製品と同じ要領なので省略します。

では、次に、いよいよこの棚卸資産表の合計の値をもとに、決算仕訳を経理ソフトへ入力して計上を終えるというクライマックスの場面へ移ります。

上の段:製品の棚卸仕訳、下の段:材料の棚卸仕訳。

事業主開始時に参加しました「仕訳説明会」の場で「税務署」様へ相談しましたところ、製品と材料とは仕訳計上は、分けた方が分かりやすいというご意見をいただきました。

その通りだと納得し、こうして2種(●が2つあります)に分けて計上しています。

実際のe-taxでは、合算で決算書が出来上がり、入力自体も合算しての入力ですが、棚卸資産表としては分かれている方がかえって作りやすく、分かりやすいです。

まず、そもそも、この棚卸しをした製品とか、材料というのは、資産にあたりますので、簿記のルール上、資産の発生(+)が左側(借方)、減少や取消(-)が右側(貸方)に位置するということをイメージしてください。

この仕訳の時に昨年度の情報が必要になるから、上の資産表の合計金額の昨年度も関係してくるわけなのです。

ですから、あえて、表に昨年度を掲載しているのです。

これを、今年度だけの表にしてもかまわないのですが、結局、仕訳の時に、昨年の書類の中をあさったり、昨年の会計ソフトにもどって値を確認したりする作業を必ずするに決まっています。

それも、最終的なチェックには少し見るにしても、こうして資産表に最初から、コピーしたものを左側にスライドしておくのは、この時のスムーズさを目指したものにもなります。

製造しているので、あえて「製品」という言葉使いをしていて、経理ソフトの科目も自分で作ってデフォルトから変えていますが、結局は「製品」「商品」共にe-taxでは、「商品」という欄へ入っていきますので、ただの自分の拘りだけです。

さて、この棚卸仕訳について少し解説します↓。

上の仕訳と同じ物を再び呼び込みました。

今一度「棚卸仕訳」を再びご覧くださいませ↑。

まず、上の段が、製品であるハンドメイドバッグの棚卸仕訳。

昨年度の製品の10,000が今年度で20,000に変わりますので、資産が発生している左側にあった、つまり計上の状態にあった繰越商品に値する「製品」という科目をいったん右側に移動して取り消します。

「今年度に置き換わるよ」というような動きと思っていただいたら良いです。

その代わりに、今期ならではの決算書用の科目である、1年に1度しか出てこない「期首製品棚卸高」という科目を発生させます。

解釈としては、この「〇〇高」言葉に変わったことで、「物体としての在庫がただの過去の数字に変わった」「昨年度の在庫が過去のものになった瞬間」などと考えています。

そして、2行目として、今年度の新たなる在庫表示として、20,000の資産を「製品」という科目でもって借方(左)に置きます。

その右側というのが、ペアの相手のようなもので、「期末製品棚卸高」です。

「期末と付くから末尾の位置に配置」などと覚えたらよいです。

材料の方も全く同じ考え方なので省略します。

あとがき

棚卸に関する記事は、過去にも書いています。【199】という記事ですが、毎回多く読んでいただいている記事になります。

数学の式などの横並びの形ではないので、何か、左右という表現がなじみにくいですが、簿記特有の表現の仕方なのだということで、位置などを覚えてしまったらよいかと思います。

突然変わることなど無く、数字が変化するだけでいつも同じ配置に同じ科目が来るのですから(^-^)。