側面+底面合体の「丸底型」のナップサックの新モデル、キルト柄・プリント柄などすべてをカバーする悩みの少ないデザインです【1403】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2007年から足を踏み入れた「ハンドメイドバッグ道」。

最初の一重仕立てからの技術アップの階段を上り、何度も失敗しながらようやく15年経過の今、胸を張って「技術が高まりました」と言えるように。。

とはいえ、今後も引き続きこの活動を続け、同時にノウハウを多くの方へ伝えていく活動も足を止めることなく続けていきます。

このたび完成しました新しいモデルの「ダブルナップサック」は、これまでの製作のいろいろな変遷が1つの形になったものになると思います。

作りやすさ・美しさ・機能・おしゃれ度を詰め込みまして、このモデルを引用してどのような素材を持ってきてもカバーできるものへと生まれ変わりました。

これまでのトートバッグ型はたしかにナップサックらしさもありゆったりとしていたのですが、2枚ハギなので、ハギ目の柄が繋がらなかったことで、無地は良いが柄物は注意する必要があったり、キルトの柄がそもそもハギ目まで合わせることに行き届かないなどの条件付きだったのでした。

新しい丸底デザインの場合、構造が異なり、側面+底面の2枚ハギですが、底面が完全に隠れるので、側面は一続きの1枚で行けるのです。

このことで、すべての柄物・キルトにも対応できることになりました。

サイズ感に関しては、アンケートも実施致しました。

今後サイズは変わるかもしれませんが、どうぞ完成の丸底型をご覧くださいませ。

3種の生地を使うバッグはもはや「コーデ」の1つ、またとない組み合わせをしながらおしゃれ度を高める

「ダブルナップサック:新型」:<サイズ>縦34cmx横23cmxマチ15cm。

縦長気味なコンパクトさがさっぱりしたモデルです。

<表地:オリーブグリーン>リップクロスバック地、綿/100%、日本製。
<ショルダー・ホール:タータンチェック>ネップ混チェック、ポリエステル/65%、綿35%、麻/5%、日本製。
<裏地:オフ地マルチチェック>生地名不明、混率不明、原産国不明です。

すべての事業活動での強味のようなもの、「コーデが得意なこと」を活かし、複数の生地を組み合わせたまたとないバッグになる可能性です。

しかし、このことも、ご共感いただければ一緒に楽しんで同じようなスタンスでバッグ作りの仲間が増えると非常に嬉しいです。

底の強度を高めるためにひそかに内部で行ったこと、「ブランケットステッチ」と「二重縫い」

内部の底の部分は、こうした楕円底では丈夫にする必要があります↓。

「ほつれ防止」「強度を高める」の両方で「ブランケットステッチ」をハンドステッチしています。幅1cm。

そもそも底の1周の縫いは、二重縫いですので2周しておりまして強度を徹底、1周のみでは心配で夜も眠れません。

縫い代1cmの内部の範囲内で「ブランケットステッチ」をした効果は絶大。

この度の裏地は特にほつれやすい生地でしたので、崩れ防止の効果がより一層あり、崩れを防止するということはそこから縫い目に到達しないための防波堤のような役割になってくれるのです。

決して、ハサミでカーブの周辺を細かくカットすることはしない意向、強度の方を大きく重視するためです。

そして、下の図なのですが、赤の同じマーク同士を部分的に縫い代1cmの内部の範囲で返し縫い2cmくらいずつをして固定。

全部で8箇所を固定し、ぴったりと底面を互いにくっつけ、ずれにくいように馴染ませるのです。

同じマーク同士が重ねる部分だという見方をしてくださいませ。すべてを1周するのではなくあくまで部分的です。

巷のナップサックはここまでやっていない、地道な4本ステッチの美しさをたっぷり活かすショルダー

出来上がりが1.2cm程の巾着ひもですが、全面に接着芯を貼り、四つ折り観音開きで4本ステッチが均等。

こうした密なステッチのおかげでひもにハリコシが生まれます。

一方、「巾着ホールタブ」の方は絞った時の融通性が必要なので、四つ折り観音開きではなく、もっと平たい真ん中に向かって左右三つ折りの均等タイプ。

最初から選ぶ際にそこそこハリコシを持った中間的な生地を選ぶと良いのですが、薄手でも更に「ハード薄芯」を入れることで可能ですので、厚みがあり過ぎなければ条件はそれほどありません、無限の可能性なのが非常に喜ばしいことです。

「巾着ホールタブ」x10個の設置、サイドの中心は避けて左右対称の配置が望ましいのではないか

両サイドは「巾着ホールタブ」は除外するべきところを間違えてしまい設置。ここだけひもを1本で対応。

本来サイドの真ん中位置は避けなければいけなかったのに、間違えてここに設置してしまいました。

そこで、その場所には、片方のひもだけを通すということで対処。

ただ、次からは、サイドの中心を避けることで絞った時にすべてのタブが均等に絞られるようにしたいと思います。

遠目で見ると、オリーブグリーンとタータンチェックのコントラストが素敵です。

あとがき

冒頭で書きましたアンケートについてなのですが、このたびのサイズ、縦34cmx横23cmxマチ15cmの横の23cmは少し小さい気がして引っ掛かっていました。

そこで、①縦34cmx横23cmxマチ15cm/②縦34cmx横30cmxマチ15cm/③縦40cmx横30cmxマチ15cmのどれがお好みかをYouTubeのアンケートに掲載とスレッズのアンケート機能でご意見を募集。

「少し小さいのかな」と感じた予想がどのくらいのものなのかということです↓。

半分正解であり、アンケートにより、1サイズに決め込むことはないと思いました。

大きなサイズの③もちゃんと選ばれていましたので、2パターン「大」「小」のそれぞれのサイズ感の役割りがあるのだと。

できるだけ、思い込みや固定観念に縛られないために、現実的なご意見を取り入れることは時には大変有難いです。

そして、更に、「大」に対してのショルダーの幅のバランスをそろえ、太くすることも決意。

次回は、「大」の型紙製作というタスクが生まれたのでした。

そちらも後日の記事でご紹介してまいります。

このたびの完成品に関しましては、大変手ごたえを感じております。

流行の無い、ミニマムな、それでいておしゃれなナップサックになればと引き続き別の裏地を集めながら、同じオリーブ生地の表地でどんどん製作してみたいと思います(^-^)。

このモデルはこれで限界、トート型の底が四角いタイプをそろそろ終え丸底への意向を考えたハギ目のキルトのダイヤ柄の不一致【1402】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1年もの間、製作途中のキルトシートを寝かせてしまいました。

そして、このたび、1年ぶりにその続きを完成まで無事に終了することができました。

このたびの製作は、今後のデザインをしっかりと決めるための重要な製作です。

というのも、これまでの底の四角いトート型から、丸底へ移行しようとしているからです。

理由は、ダイヤキルトを頻繁にかけていく際に、キルト自体の柄がハギ目の多いトート型では合わない箇所が多数だからです。

せっかく丁寧にお仕立てしても、キルトの不ぞろいが足を引っ張るならばと、柄合わせとは比較的無関係な丸底へ移行することを決意しました。

裁断途中のものがまだあるので引き続きトート型が出来てくるかもしれませんが、このモデルではラストに近いということで見て下さればと思います。

夏きっかけで出会っていただければと、8月に完成のレースカーテン地素材のダブルナップサック

ショルダーはDカンと連結、入り口は、巾着ホールタブなので口がきゅっと閉まります。
内部にポケットをキルトの中に埋め込みます。やり方はこうしました↓。
ポケットのくり抜きとぶつかるところのステッチを避けるように、ボックスを作図。ステッチは手前でストップ。
キルトは内陸部にも待ち針をすることで、しわやタックができることをを解消します。
そうしますと、表から見るとこんな風に横に細長くステッチの無い空間ができます。
そこに、隠しポケットを当てはめます。糸がちぎれにくいハンドメイドキルトがポケットを邪魔せずできます。
隠しポケットには、フラップが付きます。現在のポケットはこのデザイン性と安全性ある仕様に特化しています。

あとがき

モデルチェンジをしたいという思いは、ある程度技術が高まった証だと思っております。

本来謙遜するべきことなのですが、ここへ来てやっと、「良い物を作っています」と言えそうなところまで来ています。

ちょっとした自信の無さや、胸を張れない姿は、どこかに追求し切れていない部分があるからではないかと過去を振り返ります。

思えば、思い切った選択をしてきたものでした。

「良質に作れない物は作らない」ということで、デザインを精製してここまで来ています。

丸底はそれなりな悩みも出てくるのかもしれませんが、ここまで作ってきてもダイヤキルトのピッタリさが無いことが気になるハギ目の多いデザインのトート型を見直す選択は間違っていないと思います。

表からの見かけは同じに仕上がる、ニット素材で起こりがちな裾のインターロックミシンステッチのほつれの補修【1401】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2005年くらいからではなかったかと。。

出来るだけ毎日続けていますエクササイズ、時々タイミングを逃すと調子が悪いほどのルーティーン化の現在です。

エクササイズを行う時間帯は、今年2024年1年間がブログの手直しのため、1日3記事分のタスクが終わってからの午後です。

もっと細かくは、ブログ記事の手直し→曜日ごとの掃除ルーティーン→エクササイズ→昼食の順番。

さて、そんなエクササイズは、<食・健康>のカテゴリーでもご紹介したことがあったのですが、2005年辺りからずっとルーティーンとして続行の「ビリー隊長」様の「ビリーズブートキャンプ」を今では化石のような「VHS(ビデオテープ)」で行っていました。

その後2012年代の地デジ本格開始からはテレビが変わり、VHSの使用を停止、パソコンのネット上のチャンネルを見ながら、そして、2022年からはスマホを同期しながら、YouTubeで「ビリー隊長」様の運動をしています。

これ以外の運動は効果が感じられなかったので、「ビリー」様のエクササイズにこだわっているのです。

それを30分くらい、そして引き続きピラティス10分くらいとヨガ5分くらいを自分で定番メニューとして決めて続行。

この時の服装がエクササイズ用の伸びるタイプのハイテンションニット素材です。

このようなタンクトップと短パンでエクササイズに室内で自主的にのぞんでいます。種類の違う3セット着用。
インターロックのほつれ:このたび3セットの内の1つが、ネットに入れてのお洗濯でも、ほつれてきたのでした。

よって、このたびは、このほつれを補修していく作業をお届けしたいと思います。

それほどリフォーム技術には長けていないのですが、アイデアとして、もし同じ状況の場合に引用していただければ大変光栄です(^-^)。

内側のロック部分はブランケットステッチ(手縫い)、外側の二列のステッチは1列ずつをミシンステッチの補修

①順番としましては、まずこのような糸を内部にすべて収納しておきます。
②次に、内部のロックミシンが外れた箇所を手縫いのブランケットステッチです。
③最後に表側から2列共つながるようにステッチを完成。
表から見た完成の様子。随分すっきりしました。補修の跡は分かってしまいますが、こんなものです。

次はほつれないように、丈夫に返し縫いもしながら完成しました。

ハイテンションニットというのは、本来傷みにくい優れた生地だと思います。

ただ、運動に使うことでたくさん擦れたり動かしたりすることで、お出かけ着のお洋服などよりは傷みやすいのかもしれません。

ちなみに、元のインターロックミシンの糸は伸び縮みするようなナイロン系の糸でやってあるようでしたので、極力元の糸を活かし、最低限だけ追加しました。

追加した糸は、もし「レジロン」というようなナイロン系の糸を持っていれば相性が良いと思いますが、現在は「テトロン」か「スパン」しか持ち合わせていないので、「テトロン」でやりました。

ポリエステル糸なので全く伸びませんが、影響はありません。

あとがき

元々、このたびのタンクトップも「リユース」品です。

できるだけこうしたアイテムでさえも中古品で「古着ライフ」を送っています。

このような厚みのある良質さは、過去の製造品ならではで、現在は軽く薄手に出来上がっています。

確かに機能を研究されたものなのですが、水着のような分厚いこの素材は過去の貴重な素材だと感じますし、気に入っています。

素材の表面の傷みよりも縫製の傷みが耐えられず先に補修が必要になることが多いのではないかと思います。

そんな時には、ミシンを1台持ち、補修することで1アイテムを長くコスパ良く着用のスタイルをお勧めしたいです。

こうした「物を大切に長く使う」意識は、多くの人が持ったら非常に大きな効果を生むのではないかと思うのです(^-^)。

<マチ>型紙で実証しました、トートバッグのマチの型紙は出来上がりの半分、縫い代を加味しない理由はマチには縫い代が存在しないから【915】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまで複数のトートバッグを作ってまいりました経験を活かしまして、活動をシフトチェンジ、「オーダーメイドを賜ることができる技術」をノウハウとしてお伝えする方向で研究しています。

このたびは、記事番号の【807】の続編のような検証を致しました。

型紙そのものに上から1.5cmをステッチ。手前のハギ目はバッグのサイドでありまして、こちらも縫い代1.5cm、
確かに15cmです。
ひっくり返すと、上の縫い目がマチになって完成。確かに表で計っても15cmで間違いないです。

型紙で7.5cm四方のマチを設計しておけば、実際に15cmが出来上がるということです。

この計算に縫い代1.5cmをなぜ含めなくて良いのかの検証を、今度は縫い糸をほどき、縫った線の跡を赤マジックでなぞることで解明していきます。

「マチ」は内部を縫っているのみ、交わって接している1.5cmずつの縫い代はサイドや底の縫い代でありマチ自体に縫い代はもともと無い

では、縫ったマチのステッチ15cmをほどき、元のペタンコの型紙に戻して赤マジックの場所を見てみます。

リッパーでほどいていきました。5mmという粗いステッチですのでほどきやすいです。
1.5cmの側面の縫い代が両割りになった上を重ねて縫った等脚台形のマチ。縫った場所に忠実に赤線。15cm。

そもそもこの時点で赤マジックが15cmだったことがもう証明になっているとも言ってよいのです。

次に元の2次元のぺたんこの型紙に戻していき、この赤マジックの場所を調べます。

サイドのステッチや底のステッチは縫ったままです。赤い線は、横6cmと縦6cmでした。
赤マジックのみは、確かに6cmです。
上の6cmに1.5cmの赤い部分が側面、底とありますので、それぞれ足して7.5cmにちゃんとなりました。

このことから言えることは、縫い代それぞれの1.5cmというのは、サイドの縫い代であり、底の縫い代であるので、マチの縫い代ではないということです。

ただ1.5cm内陸部を縫ったのだという見方ができます。

上は側面の縫い代が侵入しているだけで、下のように立てて際まで縫ったのと同じことをしています。

↑この見方でマチには縫い代はもともと必要ないのだという見方ができます。

しかし、実際下のように縫ってしまうと、おそらく真ん中に少し穴が開くのではないでしょうか。

どう考えても、しっかりとした品物ができるためには、上のやり方になるでしょう。

あとがき

マチの型紙のくり抜きは7.5cm、マチの出来上がりは確かに7.5x2=15cmになっていたという確かな検証結果が出ました。

ということで、実際の型紙から直接検証して見てみるやり方で腑に落ちていただければ大変嬉しいことです。

こうして、検証結果としましては、「トートバッグの出来上がりのマチの半分を型紙で表現するだけで良い」が正解ということになります。

このとことは、マチがどんな数字であっても、正確に型紙が作れるので、「オーダーメイド品」を賜ることができるのです。

せっかくトートバッグの製作技術を手に入れたのならば、人のために製作し尽くす、そして対価としてお金をいただくということをお勧めしたいです。

そのためには、この根本的な構造を知るところが自信にもつながります。

今後研究をし続ける点は、また違った、切り口から導くご説明を考えることです。

まだ、このたびの作業も、検証した結果から間接的に証明したに過ぎず、マチの形である「等脚台形」の性質に迫ることがいずれ必要だと思っております。

マチのステッチの際に、1.5cm上から降りた位置の底辺は1.5cm長くなるというような法則があると思うからです。

それが解明出来たら、また記事に綴りたいと思います(^-^)。

<マチ>トートバッグの型紙の5cm四方のマチが2倍の10cmに出来上がる時に、縫い代1.5cmを見込まなくても良いのはなぜか【807】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

YouTubeの投稿の中では圧倒的に視聴数をいただいていますのが、「マチの計算」の動画です。

久しぶりに確認のためにネットをググると過去のマチの計算に関する投稿がずらりと出てきた多くがpicturesque(ピクチャレスク)本人の投稿だったことに驚き。

驚いたと同時に責任も感じておりまして、理解が深まる分かりやすい別の切り口からもお伝えしていこうと思ったのがこの度の投稿です。

マチの綺麗な仕立て方などは別の投稿にございますが、このたびは、そもそもの基本、型紙を作る際に出来上がりのマチの寸法の間半分(÷2)だけでよい、縫い代は計算には含めなくて良いのはなぜなのか。。を実際の型紙そのまま使って縫ってみて証明していきます。

この記事には、続きもございまして、このたびの【807】は、マチのサイズが違っても同じことなのかという検証と縫い代が1.5cmではなくそれ以外の縫い代でも同じことになるのかという条件からも同じ結果になるというところから導く検証です。

そして、続きの投稿は【915】と番号が飛ぶのですが、実際に型紙自体を縫ったこのたびの糸をほどき、その跡を赤マーカーで示して、「型紙のどこをどれだけの寸法縫ったのか」を調べることで、最終的に縫い代をマチの計算に含めないことが正解な理由を証明していきます。

では、このたびの、条件を変えるという前者の検証記録をどうぞ。

マチのサイズを5cm(出来上がりは10cm)、7.5cm(出来上がりは15cm)それぞれで型紙そのものにマチを縫った結果

とても大胆で、紙にステッチをかけるなどあまり望ましくはないので頻繁にはやらないことです。

実験用の型紙:右がマチのサイズを変えた左右で検証するもの。上下を中表に合わせて縫います。裏がこの面。
マチの型紙7.5cm(出来上がり15cm)の方:中表にし、サイドと底を実際にミシンでステッチしました。
垂直に折ってマチを作成+縫い代1.5cmをステッチ。出来上がりは15cmちゃんとになっていました。

次に、マチのサイズを小さくした5cmの型紙で10cm仕上がりの方をやってみます↓。

5cmのマチの型紙の方:垂直に折ることで等脚台形が形作られます。上から同じ1.5cmの縫い代で縫います。
出来上がりはちゃんと10cmになっています。この後、実際のバッグのようにこのままこれをひっくり返します↓。
実際の表面のマチはここです。先ほどの縫ったラインの10cmがここに表れました。真ん中のハギ目はサイド。

縫い代を1.5cmの場合と2cmの場合とで比較、同じ5cmの型紙のマチはいずれも10cmに仕上がった

では、次に縫い代を変えて同じ5cmの型紙が10cmのマチに仕上がるかを検証です。

縫い代1.5cmの方は、先ほど済んでいるので、そのままこの結果を使います↓。

先程の実験と同じことです。縫い代1.5cmでマチ5cmの型紙は10cmのマチに確かに出来上がっています。
縫い代が2cmの場合:内側は1.5cmの所に印だけ付けてしまいましたが、下の方の線が実際の2cmのところ。
確かに2cmの縫い代で10cmのマチに仕上がりました。縫い代を変えても型紙の2倍のみの計算が証明。

これらの写真のそれぞれの縫い代をもう一度隅々まで写真で確認していただきたいのですが、台形の真ん中に移った縫い代は、バッグの「サイド」の縫い代に当たります。

これらもマチのステッチの縫い代と同じにしたという条件もあります。

これこそが型紙の見積もりに等しい実際の作業でありまして、例えば、型紙では2cmの縫い代を見積もったのに、実際にマチを縫う時に急に適当に目分量でやってしまうなどしますと、下の写真のようにマチの出来上がりが変わってしまうのです↓。

5cmのマチの型紙を縫い代2cmの計画で、側面も2cmの縫い代でやりました。
本体の両サイドの縫い代が2cmであることをものさしで確かめています。
縫い代2cmでやった方は、ちゃんと10cmにマチが出来上がりました。型紙の見積もりに沿ったと言えます。
縫い代1.5cmでやった方は、マチが減ってしまい8.5cm。型紙の見積もりに背いてしまったと言えます。

あとがき

こうして、思った通りのマチのサイズに仕上げることは見積もった型紙の通りに実行すれば確実にできるということが分かってきました。

まだまだこれではお伝えし足りないのが、元のぺたんこの型紙のどこを実際に縫われたのかということ。。興味深いですよね。

次回【915】では、番号は飛びますが、この【807】の続編としまして、実際に糸で縫った型紙の糸をほどき、その跡をたどった赤マーカーでなぞりながら別の切り口から解明していきます。

少しでもマチの寸法の理解が深まり、今度は他の方へ教えるくらいに腑に落ちるまで、ここで考えてみることをお勧めしたいです(^-^)。

これまでの偏った固定観念ガチガチの見方を解き放ち刷新、事の見方の切り口を変え、人の見方を良い面に注視【806】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、ルーティーン化した読書のたびに、こうして感想や思うところを投稿しています。

この内容の投稿は、カテゴリーの<読書>として集まっています。

このたびは、同時に2冊をご紹介。

2著書に共通するところが、著者様がWEB発信をされている方であるというところです。

「ユダヤ人大富豪の教え:本田健 著」と 「一生使える言い換え言葉:えらせん 著」です。

2著ともとても素敵なお話でしたが、共通するところが、物の見方や考え方の違い1つで大きく人生すら変わることです。

そう考えますと、著者様をネットで見つけたこと、そしてこれらの本との出会いは大変重要だったと思います。

「ユダヤ人大富豪の教え:本田健 著」:不思議な世界に案内されたような感覚、非常に素敵なストーリーにまとめられていた

非常に多くの書籍を発行されている「作家」様です。

最初は、YouTubeで知った方でしたが、作家様であるとを知り、著者様の中で一番有名な本とのこの本を読ませていただこうと思ったわけです。

とにかく、最初はYouTubeを拝聴したことがきっかけです。

非常に和やかなオーラみたいなものを感じるお顔やお話の様子と、通常胡散臭さを感じがちな「お金」にまつわる内容との良きバランスとがとても自然です。

ビジネスに通じる商業のやり方の根本の部分を著者様の実体験からストーリー仕立てで綴られています。

すごく素敵なお話で、しばらく余韻が残る程の内容。

1つの事象を見る時に、切り口は1つではない、固定観念こそがやっかいなもので、誰も見つけることの無かった点から展開して行けることのヒントをもらったような気がしました。

「一生使える言い換え言葉:えらせん 著」:知らない人にさえも愛情を持った人間でいられますように。。

おそらくYouTuber様でもあるのでしょうが、どちらかと言うと、頻繁にネットニュース記事でお見掛けする人物でした。

ここ最近、頻繁に記事が更新されていたことを見て、気になっていたところだったのです、

主に人間関係のノウハウといったようなことで、その中からとても印象に残ったことがありました。

「人間の悪い面よりも人間の良い面に注視した見方」です。

粗を探しがちな見方だとなかなか難しいことなのですが、この良い面を重視できると、おそらく、自分が大きく変わると思うのです。

このことの意味は、同じ人間をフラットに、そして愛情を持って見つめる姿勢だと思いました。

その姿は「心が広い人間」ということになると思います。

あとがき

事に対して人に対しての見方や接し方を能動的に自ら変えていくことで、随分景色が変わってくるということがとても素晴らしいことだと教えていただきました。

こういったことは、固定観念さえ取っ払うことができれば、何か特別な活動をするということではないものだと思うのです。

ただ、この固定観念が取っ払えないことが大きな課題であり、世の中の多くが人の悪い面を重要視する見方に偏っているのだと思います。

それは窮屈なところにいる不満や苛立ちのはけ口のようにもなっているかと。

まずは、「縛られた環境」から「自由」を入手するベースを持って、こうした考え方を受け入れていけるのではないかと自分なりに考えてみました(^-^)。

頼り待っているだけじゃない、素直に信じながらの自助努力も大部分が大切、様々な病気や悩み事の改善に向き合う姿勢【802】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「動画で感じる!チャクラ覚醒者の癒し スピリチュアル・パワー<天啓気療>:北沢勇人 著」を拝読。

2021年頃からずっと拝聴させていただいておりますYouTuber様の新書です。

きっかけは、「卵巣嚢腫」「子宮筋腫」などの婦人科系の病気の経過観察中の心強い「助け」を探していた最中に出会ったチャンネルでした。

26歳くらいから左右に「卵巣嚢腫」そして「子宮筋腫」も持っているタイプなのです。

動画を拝聴すると、いかに世の中で同じような経過観察中の婦人科系の病気を持っておられる方が多いかを知りました。

基本的に病院では、「切って失くす」ということで、良性のしこりを除外していく考え方。

手術さえすれば完治なのかというのは、実はその後も再び再発の方や、別の場所にも新しくできるなどきりがないイタチごっこ的なところがあるみたい。

これは、あまり参考にしていただいてはいけないことなのですが、もう手術の時に送り込まれる先であるような大きな病院の先生と喧嘩をして、切除を逃れ現在も引き続き経過観察のみのままです。

これが果たして良い判断なのかどうかは、言い切れないのですが、「切ってみないと分からない」というようなことに絶対に応じることができなかったのでした。

基本的に、「メス」というものをいとも簡単に入れるものではないという考えも持ってきたから余計でした。

とりあえず不思議なパワーを信じてみる。。そして毎日北沢先生の動画を見る日課をここ何年も継続しています。

このたびは、北沢先生の動画を拝聴してきた2021年からのこの数年間の変化を綴りたいと思います。

事実、このタイミングからものすごく自らが変わっていったということに自分が驚いているほどです。

時々重い傷みがあった「卵巣嚢腫」、以前は1.5cm程だと言われた「子宮筋腫」のその後の実感やその他の変化について

先生がよくおっしゃっているのは、病気にとどまらず、「考え方・人間関係」さえも変化するほどのことがあるパワーが先生にあるとのこと。

先生もおっしゃっているように、こうした「遠隔」の動画を見るだけではなく、本人の努力も伴うものであり、改善へのひたむきな姿勢も伴うものであるということがよく分かります。

もしかしたら、先生のパワーのおかげでそういう考え方にもなっていったのかもしれません。

効果というのは、たった1つのことだけでなく、いろんなパワーが複合して大きな力になって効力を発揮するという構図なのかもしれません。

そういったこともこの数年で教えていただいたような気がします。

できる限りの努力はしてまいりましたし、並行して起こっていた「片頭痛」もあながちこの婦人科系の病気に無関係とは言えないと思えてきました。

現在「片頭痛」の方も以前よりも大きく改善しました。

気持ちの持ち方・発する言葉・考え方のすべてのことが病気や、今あるコンディションに関連付くのではないかと。

結局のところ「すべては1つ」ということが根底にあるのではないかと思うのでした。

それぞれ1つ1つを丁寧に努力し解決していくことで最終的に「人生」が潤っていくのではないかと考えますと、細かい1つずつに向き合うひたむきな姿勢こそ大切。

確実に昔よりも今の方が「卵巣脳腫」「子宮筋腫」もサイズは大きくなっているはずですで、おそらく10cmはあると思います。

それでも、昔、会社の残業中に感じた「ズドーン」とした痛みなどは現在は皆無。

「完治」に対しては欲張り過ぎずに、「以前の痛みは起こっていないな」などと付き合いながらあっさりと見守るというような姿勢でおります。

そして、「考え方」「人間関係」などに関しては、より自分の軸がはっきりとしたものになりまして、心で思っていることを素直に実行する体勢のようなものが整った今があります。

事業の実りなどは今後努力することで引き続き頑張り続けていけば良いという地点に立てています。

こうして、様々な変化をしてきたこの3年くらい、確かに早々と過ぎ去るスピーディーさは周知のようにあったのですが、その中でも随分変わることができたと思います。

あとがき

本当は、もっと「おかげさまで」ということを言いたいのですが、努力もかなり並行してきていますので、効力とかそういったところにスポットを当てるとよく分からないのです。

しかし、間違いなく、有難いパワーを浴びたのではないかと思っており、大きく感謝したいと思います。

北沢先生が動画の中などでおっしゃっている、「〇〇が見えるなどというのは、「自我のイメージなのではないか」とのことに、特徴があると思いまして、この部分が一番信用ができる点。

「こんなことが起きる」などとまだ起こってもいない将来のことを今煽ると、大切な今をちゃんと踏みしめて過ごせなくなってしまうことにさせるような責任があります。

そういったタイプのスピリチュアルとは一切無縁の、ただ正直な事実と考え方のみをお話されていることに非常に共感し、本当のスピリチュアルってむしろこちらではと。

同じ1つの事象なのに捉え方1つで二股に分かれてしまうこと、「良い方向」に向けていける人間を信じたいですし、自らもそうであり続けたいと改めて決心したこの度でした(^-^)。

上下1セットのみを選りすぐってワードローブに配置する者もうなる、候補が複数になった着回しコーデに長けたブランドデニムパンツ【799】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、「デニムワードローブ」をテーマに記事を綴りたいと思います。

この後、ご紹介させていただきますワードローブは少し特徴があり、すべてのお洋服の上下をそれ1セットだけと決めた1パターンコーデでそろえています。

はっきり理由は分かりませんが、「気持ち」に素直に従った結果であり、「着回し」をあまりしないのです。

その記録をブランド名や色などの特徴と共に「ワードローブノート」なるものに記録しています↓。

エクセルシートを「ワードローブノート」に使用例:季節を「冬」「春・秋」「夏」の3シーズンに区分け。

余計な数を制御するために大まかな3シーズンごとの合計数をだいたい同じにしています。

それでも、どうしてもここまでの数集まってしまった結果が現在の分量なのですが、かなり選りすぐっておりますので1点1点に思い入れがあり、ここ数年激しく変化したことがありません。

このたびは、このノートの中の、「夏」に注目してみます。

2-4までが「x2」とか「x3」となっていますが、これは、ボトムのデニムパンツに対してのトップスの数です。

つまりこの部分だけが、珍しい「着回し」の部分です。

デニムがそれぞれ1点ずつに対して、合わせる相手が2-3点あるという意味です。

その他はすべて1セットずつなのに、デニムパンツというアイテムだけこうなった謎の解明みたいなものです。

どれとも似ていない3点だけのデニムで展開する1週間デニムコーデ

左から、ブラック・インディゴ・ライトブルーが3点の内訳です。

現在は、ブランドデニムパンツがとてもエレガントだと注目しておりまして、左から、「アルマーニコレツィオーニ」「フェンディジーンズ」「アルマーニジーンズ」です。

では、1週間過ごせる着回しコーデを含む展開を、デニムを軸に3展開ご紹介してまいります。

ブラックデニム:こうして見てみるとデニムがいかにグレー寄りかが分かります。

半袖・タンクいずれも「エンポリオアルマーニ」。

素材自体に凹凸感が演出されています。

見にくいのですが、左の半袖は、ギザギザ柄のジャガードです↓。

真っ黒でも、ジャガードが立体感を演出してくれる素敵な素材。

あくまで独自の考え方ですが、黒コーデ好きなのであえて「黒on黒」がほとんどの組み合わせであり、その嗜好を象徴。

こんな感じで、縦に「黒+グレー+黒」とリズムよくカラーを配置できます。

ネックラインの上も考慮に入れると、ネックレス・サングラス・髪の毛・帽子も可能性のある小物となり、縦にリズムが増えると思います。

決まりがあるわけではないと思いますので、実際にやってみてかっこよく映れば正解だという引出しの1つです。

ミドルブルーデニム:中間的なカラーが結構難しめ。そんな時にマルチカラーの万能な特性の力を借ります。

五分袖とフレンチノースリーブの2点がトップスです。

マルチカラーは、「INTERLINEAIRE」という日本人のデザイナー様のブランド。

数が少なく希少です。

白のレースフクレ加工は、「ランセル」製です。

もし、このデニムが「ノンウォッシュ」の濃紺だったとしても、同じような考え方で行けると思います。

ネイビーには、「原色カラー」とか「真っ白」などのやや尖ったカラーが相性が良いと思います。

この真逆を行くようなあいまいで優しいテイストが次です↓。

ライトブルーデニム:ここだけ3点のトップスを配置。どれも柄です。水玉のベストのインナーには真っ白を。

左の七分袖のサマーセーターは、「里麻」というブランドのもの。

カラーがすごく優しくて強い主張がない良さを馴染むようにデニムと合わせます。

ベストは、「Zele de Zeal」というブランドのもの。

とてもかわいい水玉なのですが、すみれ色のようにも映る曖昧さが非常に難しく、デニムともピッタリではないです。

よって、パンプスをこのベストのカラーに寄せるなどのもう一工夫で全体をまとめていくことにしています。

一番右は、「Home Cloth」というブランドのもの、おそらくオーダーメイド品です。

シャツやブラウスのような素材で軽いですが、柄は重厚感があります。

このマルチカラーの曖昧さがライトブルーデニムに相性が良いと選択しました。

以上すべての7点のトップスが3点のボトムのデニムと交わりながら1週間を過ごしていけるコーデのご紹介でした。

着回し用の複数同士は類似品が良いのか、全くの別物が良いのかの選択について

着回しをした相手のトップスのそれぞれが、類似品/別物いずれにしてもそれぞれの差別化が可能なのです。

最初のブラックデニムの場合は、同じ黒であり、同じブランドでしたので類似品とも言えますが、半袖とタンクトップなので別物とも言えます。

同じ見方をしてくと、ミドルブルーデニムも別ブランドであり、マルチカラーとノースリ―ブの違いがありますが、テイストはエレガントで共通。

最後のライトブルーデニムは、どれも柄であり、マルチカラーが複数という共通事項が多いですがアイテムはセーター、ベスト、プルオーバーと別々です。

結局は、共通事項も入れ、違いも入れるという「ミックス型」で自然と選んでいたことが後から見るとうかがえました。

できるだけ、少ない数で豊富に映る工夫が出来れば「リッチなワードローブ」の印象ができ、素敵ですので、「乏しい」印象よりも「豊富」という印象になるように工夫すると良いのです。

あとがき

このたび、随分エレガントなデニムコーデができたのも、「アルマーニ」様と「フェンディ」様の普遍的なデザインのおかげです。

登場のすべてのお洋服は実は「古着」だったのでした。

ここ近年では、いかにもカジュアルなデニムのはき方が大きな流れとしては下火になっています。

どちらかというとエレガントなデニムの取り入れ方が広まり、あまり流行を意識しないデニム+パンプスの嗜好もその中に小さく存在。

この世の中に流行など無い方が、もっと自分らしい着方ができるのではないかと思うこともあるのですが、流行があるからこそ、助かることもあるのだと思います。

流行の無い中で独自の主張をしていくことがいかにたやすいことではないかということが反対に分かると思います。

よく推奨されているのが、「流行を少しだけ取り入れる」といった着方。

そもそも、この度軸としましたブランドデニムパンツの作りはもともとエレガントな作りであり、しっとりと上品な1つ1つのパーツのデザインになっているようなのです。

それでも、「デニムライク」という模造品ではなく、元祖の12-14oz程度あるしっかりした本来のジーンズらしさがすべての3点のジーンズに共通するところです。

「ジーンズ」でありながら、かつてのカジュアルなイメージを越えた「スラックス」みたいな見せ方は、合わせるトップスやその他の小物の工夫にあると思います。

デニムのワードローブが素敵に配置されますよう、応援したいと思います(^-^)。

初夏から秋の入り口までの長期間着用可能、季節感とは無縁の夏特有の柄が入らないジャガードの綺麗で手編みも混じる古着ワンピース3点【798】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

かつての日本の季節の移り変わりの細かさは、お洋服にも影響していたと思います。

「春・夏・秋・冬」の間に細かい季節が入った「梅春・初夏・盛夏・初秋・晩秋・真冬」などといった表現にちゃんと実際の感覚が合っていました。

お洋服好きから、ワードローブノートなるものを記録してまいりました。

エクセルで作ったものなので、振り返れば、自宅にパソコンを持ち始めた2007年頃からです。

2000年代くらいまでは、細かい季節にもちゃんとお洋服が割り振れたのですが、その後は細かい季節ごとにお洋服を割り振っても一度も着用せずに過ごしていった季節もここ近年出てきたのでした。

それが特に「梅春」。

なかなか暖かくならないと思っていたら急にぽかぽか日和の「春」に移ってしまい、「梅春」用のコートなどの着用の機会が減ったと感じています。

そして、2020年代に入りいよいよ「夏」という季節が大変長くなりました。

半袖にする月がどんどん早まり、2024年現在では4月頭でした。

このような「夏」が長くなったことを大いに利用した、古着ライフのお洋服のコスパも高まる季節をもまたぐ夏のアイテムをご紹介したいと思います。

夏のノースリーブワンピースが秋になっても違和感無く着用、「夏特有のイメージ」を除外した選び方

夏のワンピースというと「花柄」をイメージしがちですが、季節特有のイメージがあるその路線を行きません。

モノトーンで無地ライクを貫くことで、夏限定のイメージを取り払うのです。

3点のノースリーブロングワンピース:モノトーンでどれもジャガードです。すべて古着。

写真では迫力が目立たないのですが、実際に見ますと、どれも大変存在感あるワンピースです。

左は黒にドットジャガード。

手作り品なのでブランドネームがありません。

古着の良い物の中に「手作り」や「オーダーメイド」品は注目に値する素敵さがあります。

丸いドットジャガードの形にリンクして真珠や丸いモチーフのジュエリーなどを合わせてすっきりとまとめていくことができます。

真ん中は、紺色の透かし編みです。

こちらも「手編み」とのことで、ブランドネームがありません。

柄がジャガードで確かに穴が開いて涼しいと感じます。

下に同じ紺色のキャミワンピを着用しています。

右は、既製品ではあるのですが、こちらも地柄が入り、「ブリスタージャガード」です、「ふくれジャガード」とも呼びます。

真っ白というところがシャープ。

ウエストに黒ベースのチェーン柄のスカーフをアクセントにしたり、黒ベルトなどもコントラストが大胆で素敵です。

スカーフをベルトにするアイデア。85cm四方くらいあると実現可能。こちらはグレー地のチェーン柄。

一番右の白は、リゾート着っぽさに寄らないためには、バッグや靴を工夫すると良いです。

かごバッグやヌーディーなサンダルを避けることで、リゾート着風に寄せることをせず、季節感を感じない装いに出来ると思います。

とはいえ、こんなサンダルなら、よくマッチするのではないかと↓。

リゾートっぽくないサンダル:黒のレザー。

あとがき

古着ライフはある意味自分で世界観を作っていかねばなりません。

好きであるからこそ義務的には考えずに自然に楽しんでやってしまえることなのですが、これまでの新品ライフをしてきた方々へも古着ライフはお勧めしたいのです。

実際のところ、古着も綺麗なものから順番に売れていくと見ています。

今だに製造年が古いだけで、未使用のタグ付きのままの古着もあるのです。

古着と言いながら古びてはいないものが多数あるようで、今後のお洋服に大量さを求めることはありません。

製造側もあまりに粗悪なお洋服をわざわざ労力を使って多量に製造し在庫を残すことを見直すべきだと思わざるを得ません。

残る可能性のあるものなら良質な優れたものを作る方が長い目で見て意味があると思います。

「製造の責任」というのは、その時だけの儲けを見ていては果たせるものではなく、何十年も先を想像しながら考えていくことだと思います。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

裏無しバッグのサイドの縫い代、三つ折りの縫い閉じだけ視界に見えるような最初のステッチの隠し技【794】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、「共有型のハンドメイドバッグ」の事業活動の1つとしまして、「ノウハウのコンテンツ制作」ということを進めております。

その中で、完全に確立したと思われていたノウハウでさえも、まだ見直しがあるという貴重な場面がありました。

コンテンツを作るなどいかにも何でも知っているパーフェクトな人間がやることのイメージですが、実際はそうではないと思っています。

コンテンツ制作者が転びながら多くを学んできたことの集結だと考えますと、特別な作業でもありません。

こう考えますとサクサクと次々にコンテンツが作れるかと言うと実際は「確かな中身なのか」という意味では、たやすいことではないと実感しています。

日々の学びによって、コンテンツにまとめる内容にも変化があるのはもしかしたら当然の事なのかもしれません。

では、このたびの、一重仕立てのエコバッグ「切餅」の両サイド部分の三つ折りによる縫い代始末のやり方を見直した1つの「検証」、コンテンツにまとめる直前の見直しをお送りしたいと思います。

内部の整然さを意識、強度がありながらもステッチ1本だけすっきりと見せるための最初のステッチの隠し込み

検証生地2セット:右(黄色):古い三つ折りステッチのやり方/左(緑色):新しい三つ折りステッチのやり方。

色違いで同じブロードの検証用生地を2セット用意。

この時点では同じように端から2.5cmに縫い代線を印付けしておきました。

一重仕立てでは、縫い代を完全に隠すために両サイドを三つ折りするのです。

その三つ折りのやり方をこのたび見直していきまして、内部を眺めた時のステッチがすっきりと美しく映るよう改良していくのです。

まず、右(黄色)の方の古いやり方から↓。

古いやり方(黄色):2.5cmの線そのものにステッチ。その後1.25cmずつ三つ折りし再び縫い閉じのステッチ。
古いやり方の完成(黄色):最初の地縫いを2重にしたこともありますが、どうしても線が複数出てしまいます。

この混沌とした線の出方を解消していくためには、最初の2.5cmのステッチそのものを見直す必要があります。

そこで、次の作業の三つ折りのしやすさを誘導できるための機能も兼ね、端から5-7mmに最初のステッチをし、その後の三つ折りで内側に隠れてしまうという案です。

この新しい案でグリーンの方をやってみます↓。

新しいやり方(緑色):印の2.5cmではなく、端から5-7mm程度に固定のステッチ。ほつれやすい生地にも有効。

この後、アイロンで2.5cmの線に合わせて1半分の1.25cmを二度折るという三つ折りと縫い閉じステッチ。

新しいやり方の完成(緑色):内側に最初のステッチが隠れステッチした反対側が非常にすっきりとしました。
やり方の違いの比較:文句なしに緑色の新しいやり方が綺麗です。コンテンツもこれで作ります。

あとがき

一重仕立ては、隠す場所が限られて非常にがんじがらめの中考案することが多いです。

だからこそなのですが、その手法が上手くいった時にはそれ以外ないという究極さも生まれまして、これは大変良い改良であると言えるかと。

装飾したり追加したりということも選択肢としてはあることなのですが、むしろ「減らす」というミニマムに向かう方向に「粋」「瀟洒」「洒脱」の姿があると見ています(^-^)。