温泉バッグ・水辺用のバッグには、回避や防衛の意味でポケットを複数付け、本体の中で濡れたくないアイテムを守りたい【1244】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、表地も裏地もナイロン撥水の生地を利用して、大容量の温泉バッグなるものを製作中。

水辺のシーンを意識していますので、まずは素材を撥水にすることを選択。

そして、その後のバッグ内の構造にもお水対策をした工夫をする案をこの度考えました。

回避も1つの案、バッグの構造から見ると側面に位置するポケットの存在は良き避難場所、豊富な3つを設置した充実ポケットの意味はここにある

まず、このたび製作するポケットは、今までの製作の中のポケットの良い部分を組み合わせたコンビネーションです。

貼り付けポケットから引用のフラップと隠しポケットとのコンビになります。

隠しポケットの入り口をフラップで隠します。この図は、フラップを閉じた状態。デザイン性があります。
隠しポケットの入り口フラップをオープンにした状態。フラップはデザイン性と共に「隠す」機能を有します。

今までは、貼り付けポケットにしかフラップを使用していないことがほとんどでしたので、この時に生まれた新しいデザインになります。

そして、更に3つのポケットの内の1つは、上の図のように、大きく広がったたっぷりな容量に作ります。

一方残りの2個のポケットは、反対面に段差を付けて互いに邪魔しないように並べて配置します。

中サイズのポケットと小サイズのポケットをこうして斜めに配置することに決めました。

応用編の作り方としては、横の幅はもう1方へ侵入しても製作可能です。

というのも、裏面で重なる部分があっても袋が分かれていれば、互いに邪魔はしないのです。

過去のこのタイプの製作例(2018年製):横に並ばなくても段差で大きなポケットを取り付けることが可能です。

2018年当時は、ファスナーを使っていましたが、これも後に見直し、開閉の際の余計なストレスを解消したのが、「片玉縁風」であり、ファスナーは必要ないのだと行き着いています。

このずらした配置によった裏側での隠れた重なり構造は、狭い面積に豊富にポケットを設置したい時のヒントにもなると思います。

同デザインで3サイズのポケットの裁断(接着芯貼り済):大-35cm巾・中-20cm巾・小15cm巾。

裁断からは、左右が縫い代で各1-1.5cmずつ奪われますので、出来上がりはもっと狭まりますが、どれもなかなかの容量です。

一番大きい片面にいっぱいの容量をとるポケット(大)は、本・靴下など、メインスペースでは濡れがちなケースを想定し、避難場所としてのお部屋を確保したものになります。

しかもゆったりとした十分な容量をとることで、新しい使い方・想像を超えた使い方のフィードバックをいただけるかもしれません。

そして、(中)はお財布やスマホが、(小)はカードやパスが入ります。

随分充実したお部屋が実現できるのも、大きなバッグのメリット、大きなバッグを製作する際には、ポケットの豊富さも同時に価値の高まりに貢献してくれそうです。

あとがき

このたびは、裏地にポケットを取り付ける方針で進めるのですが、そもそも、水辺に特化のバッグということならば、内側にポケットを付けない、表面のみに付けるというアイデアもあります。

しかし、そうしてしまうと水辺以外には外れたセキュリティー性の甘さも露出。

ということで、用途は可能性を広げるために、外に飛び出しの無い隠しポケットによる内側付けを選択しています。

この出来上がりは、【1255】の記事でご覧いただけます(^-^)。

 書き手:ピクチャレスク

<事業>自分の浮かんだアイデアを秘蔵しないで広めていく活動の意向、多くの人に拾っていただいた方が意味があると解釈した【1243】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この1年で非常に大きな決断をしまして、是非このことをお伝えしたいと思いました。

それは、「著作者としての権限を重視しない、アイデアやデザインを広め自由に利用できる意向でハンドメイド製作活動と伝達をしていきたい」という決意です。

ただ、この考え方は独自のものであり、強要するつもりはありません。

またとない優れた製作品が飛ぶように売れている場合には反対の事を考えた方が良い場合もあるからです。

とはいえ、この決断をした以上どのような状況になったとしても変わらないスタンスを持っていくつもりです。

このたびは、このような決意の理由や考え方をお伝えしてまいりたいと思います。

YouTube動画をパッと見た真似もOK、有料コンテンツを購入した人は決して損をしないほどの価値が詰まる、そんな背景の中で自分も一緒に学び続ける

技術を自分の中だけに秘蔵して教えていかないことで貴重な存在になるという考え方。。昭和時代にはこうしてまたとないポジションを築いてきた方もいたことでしょう。

しかし、時代は変わったのです。

内なるものは、アウトプットして人のために影響力を付加しながら互いに高め合っていく時代。。素晴らしい時代であると見ることができます。

外ならぬ、SNSによる発信のしやすさが背景にあると思うのです。

そう考えた時に、この時点で有名人でもない私のような者ができることを全力で考えました。

そして、これまでの宝のように大切にしていたノウハウやデザインや型紙をむしろご提供していったらよいではないかという考えにどんどん変わっていきました。

所謂、執着への断ち切りのようなものです。

捨てることでかえって得られることをむしろ探してゆきたい未来こそが素晴らしいと感じたのです。

人には役割がありタイプの違いがあることをスマートに救い上げ、どうしても参考見本が必要な方にはこうしたノウハウの情報は有効です。

また、反対に、どうしても習ってしまうとうまくいかない窮屈さ・不自由さを感じてしまう者は自分で苦労しながら生み出し、それを提供する役割を担えば良い。

どちらが大変でどちらが楽ということは決してないのではないか、それはただの「役割分担」に過ぎないのではないかという見方をしています。

あとがき

ただ、気を付けたいこも肝に銘じております。

「トラブルは、各々で責任を取ってください、私は知りません」などということこそ、フリーを謳った者の無責任さだとも考えております。

フリーを謳う以上、そのフリーがより良き形で果たして作用しているのかどうかを監督のような形で見届ける義務は、本当は著作者にはあるのではないかと私としては考えます。

そう考えると、「著作権行使」はごもっともなスタイルであり、それぞれの価値観においてそれぞれの判断でよいと思うのです。

それでも、ピクチャレスクは「フリー」というスタイルを示していくというのがこの度の決断です(^-^)。

レンタル期間がまるっと2週間の意味、計画的にゆとりあるジュエリーのご着用、そしてコスパの高まりをじっくりと感じてもらうための現実的な期間【1242】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。

その名の通り、18金やプラチナの高級地金と研磨されたカラーストーンや希少なダイヤモンドが登場の本格派ジュエリーです。

これまでに、過去の投稿でも当レンタルジュエリーの特徴をご紹介してまいりました。

開始当初から変わらずに採用の「2週間」というこの期間についての意味と価値をこのたびお伝えできればと思います。

2週間で@¥22,000(税込)はお得、ゆったりとした期間内での使用頻度でお客様の裁量でコスパが高められる自由度の高さ

ダイヤモンドが配された大ぶりなモチーフやマルチカラーが楽しいジュエリーが揃います。

ジュエリーの着用はある時間帯の行事などがまずは考えられます。

ただ、その時だけ突然付けて出かけるというのも実は現実的ではありません。

前日の準備や、他のジュエリーとの同時付けを決め、随分と日数を利用してゆっくりとイメージする日々を送られることでしょう。

そうした時の1つの工夫としまして、まずはそういった同時付けのお悩みやストレスがあるのかもしれないと、あらかじめ3点セットにまとめたお値段が@¥22,000/2週間なのです。

1点ではなくて、3アイテムが準備されているのですから。

そのままお洋服に当てはめるだけで良いという何とも安心で楽ちんな着用前の期間をお過ごしいただけます。

そして、万が一1週間の延期があった場合にととった2週間でもありまして、ハプニングもある程度考慮させていただいた期間です。

その他、着用していない間に、眺めて楽しむ価値もあるのです。

それが3点が1セットになった世界観の演出の意味です。

2週間の間に日ごとに眺めながら、良い心地を得ていただければ大変光栄なのです。

最後に、ご返却の時のご多忙の中のお手数の緩和の意味です。

確かに2週間たっぷりとあるのですが、1週間を超えた時点ではご返却のことも見通していただき、日程の調整をご負担なくしていただけるという意味も後半の期間にあるのです。

あとがき

事業者としては、この期間に関しては、ルールなどを見直すたびに「正解である」と確認してきたことです。

それでも変わっていない開始当初からの2週間は急ぎ過ぎないためのしっとりとしたジュエリーとの向き合い方の意味が込められているのです(^-^)。

トートバッグのコントラストの利かせ方、本体は無地・支柱ベルトは原色カラーの柄物で同じ青系カラーの濃淡を演出した【1241】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前の投稿の、【1225】では、で今後製作予定のバッグをイメージ図解でご紹介しました。

その時の図案がこちら↓。

このたびは、いよいよこの図案をもとに、実際の製作をしてまいります。

まずこのたびの段階では、美しい5cmのダイヤキルトと、図案のイメージに合った濃いコントラストの効いた生地を見つけ、本体と取っ手/支柱のパーツが片面出来上がりました。

この作業で出来上がりのイメージもかなり具体的になりましたので、是非ご覧いただければと思います。

ポイントは、薄い無地に対して、それよりも濃いカラーの生地を選んでコントラストを付けた点。

更に、無地ではなく、マルチカラーの柄物であることが一層良い役割になってくれました。

淡いブルーカラーベースにパンチを加味、あえて原色カラーの柄物で支柱ベルトを配し、はっきりとした輪郭のようなものを作った

水色と呼ぶような綺麗なブルー色に同色ブルーのステッチで5cmのダイヤキルトをかけました。

裏面にフェルトに似た不織布、「ソフト厚芯」を貼りました↓。

キルト地作りで最近出番の多い「ソフト厚芯」:10年以上前の反ごと購入のデッドストック。エンボス布に類似。

キルト芯ではないところが出来上がりのバッグを軽くしてくれます。

キルト芯は膨らみ過ぎることと、重みが増すことがかえって大袈裟なのです。

一定のふんわり感がさえ得られれば、あとは、元々薄手の生地の固定や強化という目的もあるのです。

もう現在では見つけられないこの「ソフト厚芯」に替わるもの、現在探し中ですが、エンボス加工の不織布タイプの原反バージョンが見つかれば有効だと見ています。

同色の2生地で濃淡を演出する:すっきりとメリハリがつく2種の生地を選択、際立つ原色カラーは1つの良き例。

この出来上がったベルトひもは、巾約1.2cm。

もとは、恐竜さんが素敵な原色使いのマルチカラーのプリントです。

色のイメージがこのようであれば、恐竜以外では、車・街の風景などでも良かったのですが、たまたま恐竜柄しか見つかりませんでした。

四つ折りしてしまいますので、遠目には何の柄かははっきりしませんが、間違いなく、ブルーに対してのコントラストが効いて柄が目立ちます。

無地の紺よりも、このように原色系の柄が入る方が、カラーが偏らないことでマイルドに映るのです。

この度の進捗度はここまで。

この続きは、あともう1面キルトをかけることをして、裏地の方の作業に向かいます。

次回のこの件の投稿は、完成品でご紹介したいと思います。

あとがき

こういった配色生地を使うアイデアは、すべての生地に引用できます。

黒ベースに原色カラーの柄・パステルカラー同士など、かっこよくも、かわいくも七変化することでしょう。

本体のメインカラーに対してメリハリを思い切って付けるという色使いのご提案でした。

こうして、最終的な出来上がりのバッグをお洋服と合わせるコーデの前に、バッグの中の素材同士の組み合わせという事前段階にも力を入れています。

コーデを得意とする「ピクチャレスク」の強味の部分はそこです(^-^)。

巾着袋の立派な作りに対して江戸打ちひもが3mmしかなかった時、三つ編みアレンジと黒と茶2色使いが織りなすハーモニーがボリューム感になった【1240】

まえがき

こんにちは、picturesque(ピクチャレスク)です。

洋服はハギ目が多いので、リメイク作業においては、1繋ぎで1パーツをちゃんと裁断できることを重視すると、小さめの巾着袋の容量が限界です。

それでも大きなバッグを作りたい場合は、ハギ目を入れたり、パッチワークの手法を使います。

このたびは、ハギ目を作ることなく完成した前者のタイプ、理由は柄が素敵で広く面積を使いたかったからです。

そうして出来上がったキルト仕様の花柄巾着袋だったのですが、巾着紐が3mm巾のものしか残っていませんでした。

そこで太い紐を新しく購入せず、既存の3mmで対応できる1つのアイデアを考えたのです。

三つ編みによる3倍のボリュームとともにデザイン性も生まれた江戸打ち紐の三つ編み、よくある巾着袋よりも個性を感じさせてくれた

江戸打ち紐3mm:小さな巾着袋にはバランスは良いですが、キルトの立派な巾着袋には迫力不足ではないかと。

さすがに3mmでは非常にバランスが偏り、せっかくのダイナミックな本体がこのか細い紐によって悪い影響を受けてしまうほどでした。

マチが15cmあるそこそこ存在感あるサイズの巾着袋ですので、ボリュームのある方へバランスを取りたいのです。

そこで、ひらめいたアイデアは、3本取りにして三つ編みをすること、早速トライしてみました。

そして、3倍のボリュームになり、しかもデザイン性の生まれた紐にアレンジできたのです↓。

3mmを三つ編みした江戸打ち紐のアレンジ:結果は良き手ごたえ。紐の分量不足により、黒と茶を半分ずつ使用。

色がバイカラーになっても、巾着紐では左右ありますので、こういった使い方も有効です。

少々黒の方が硬めなので三つ編みが粗いです。

三つ編みはペタンコなので、巾着ホールが十分に確保できていれば、余裕で通ります。

巾着ホールの縦の巾は、いつも定番としている3cmで行けました。

紐の先には、ゴールドのループエンドを設置。そして、そのネックラインを結び固定しました。

結ぶ部分だけは三つ編みが無い方が綺麗に結び目ができます。

空中で見てみた写真:もはやこれはウエーブタイプのデザインの紐になっています。
ゆったりと分量をとって、リボン結びができる長さにしてあります。なんとなく雰囲気が出ています。

インテリア使いでは、ゆったりと紐の分量があり、蝶々結びができるとすっきりとした収納になります。

このアイデアの引用元はジュエリー、地金チェーンの三つ編みが大変美しいブレスレットに着想を得た

ひらめいたと言っても、自分で考えたわけではないのです。

ジュエリーの三つ編みのチェーンをよく見ることがあったので、そこからの着想と引用でした。

「本物志向のレンタルジュエリー」というレンタル事業者でもあることで別分野からの引用ができたのでした。

K18YG/PT850コンビの三つ編みチェーンのブレス:ジュエリーも同じこと、1本のチェーンよりも幅広で華やか。

三つ編みは、単純ですし、誰もがとりあえず編み込める基本的な形だと思います。

頭と最後尾をしっかり固定すればほぐれてくることはありません。

あとがき

このたびは慌てて作業したもので三つ編みがやや粗めだったかもしれません。

三つ編み以外でも同じ考え方で別のデザインが生まれるかもしれません。

材料それ1つではなく組み合わせて使うというアイデアは、他の様々なことに引用できそうです。

出番の無かったひもも、このたび活躍の場ができたわけです(^-^)。

基本が「真っ白」というミシン糸の選び方の見直し、白から離れた中間的な「オフカラー」が出来上がりの味わいや魅力へとつながる発見【1239】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

製作見本などでよく引用される真っ白な色の糸。

確かに1コーン持ち備えれば対応しやすいと感じる反面、実際にどんな生地にも白糸では「味気無さ」「センスの無さ」を感じてしまうもの。

スパン糸の真っ白カラー:全く使わないことはないので持っていますが1コーンで十分というほどのわずかな出番。

生地の種類が豊富にあふれた現代ならではだと考えます。

では、「味気無さ」「センスの無さ」と反対のことをしていけば良いのです。

「味わいある糸の色」「センスある糸の色」とは。。を追求していきます。

このたびは、真っ白から少し距離をおいた、「オフカラー」と呼ばれる色の糸が、結構出番が多かった実体験を綴りながら、実際の糸の色をご紹介したいと思います。

真っ白一辺倒な糸のカラーでは、実際には生地には浮いてしまうということから、「自然に馴染むカラー」という選択をするお勧めが出来ればと思います。

白よりも少しだけカラーが入った「オフカラー」の糸の利用の仕方、カーキ・ブルー・イエローなど放射線状に真っ白から離れた味わい深いカラーがある

このたびは、ハンドメイド製作したそのお品が味わい深いものになったり高級感あるものになる糸の「オフカラー」色の展開をご紹介したいと思います。

3cmのダイヤキルト。既製品では真っ白が使われるところですが、この糸の色は真っ白ではないところが特徴。
真っ白ではないオフカラーの糸(一番右は比較のために真っ白も配置しました)。

上のキルトをかけた糸はこれらのスパン糸の中でどれだと思われますか?。

答え:右から2つ目のこの色を選びました。真っ白であると合わないことはないのですが、キルトが浮き過ぎます。

もし、ここに、真っ白のキルトをかけていたとすると、機械的な様相になってしまい、量産でよく見かけるキルトになっていたことでしょう。

しかし、こうして、少しグリーンのような淡いカラーが入っているだけで背景の花柄によくなじみ、柄を引き立てます。

キルトが主役ではない、あくまでもこの美しい小花柄なのだ、キルトは「機能である」という考え方に基づいた糸の色の選択です。

反対に、無地にキルトの色を際立たせる場合はまた話が変わりますが、こうしたマルチカラーなどの柄物は特に、その柄の方を主役にしたいことが多いです。

そうするとこういったオフカラー糸の出番が大いにあるということになります。

デニムのお洋服のリフォームなどのご参考に、カラーステッチ以外の補修の際に馴染ませる場合は白じゃない、むしろくすんだカラーが向いている

再びこれらのオフカラー色のスパン糸の写真を見てみます。

左の3つは結構色が入っていますが、通常のブルー・黄色・グリーンと比べてどれも中間的なカラーです。

ジーンズの裏面に使用しやすいのがオフカラー糸。補修などの際には浮かずに馴染んだ方が良いのです。

このジーンズの裏面を見てみます。

ここに馴染む色は、見たところ、左から3番目のブルーから右へ3コーンの並びです。

実際に合わせてみるとこの3コーンはどの色も相性があるようで裏面に馴染みました

過去に製作してきたハンドメイドバッグでは、裏面にも糸の色をなじませることもありましたので、オフカラーの糸の出番がありました。

デニムの裏面に合わせるカラー:この3色ならどれでも合いますが、ジーンズの裏面の色も物によって違います。

あとがき

このたびは白系の糸の幅広い見方で、「オフカラー」を見てまいりました。

同様に「黒」でも同じことが引用できます。

真っ黒では浮き過ぎる黒ベースのマルチカラーのステッチに、グレーを使うことで汚く浮いていたステッチが馴染み美しくなることがあります。

このたびのような「色をずらす」というアイデア、是非製作に落とし込んでみてくださいませ。

素敵な味わい深い製作品に出来上がりますよう(^-^)。

<リメイク図解>古着のウールニットネイティブ柄ワンピースのマルチカラーの素敵さに加え、追加した細長い部分はレギンスやパンツからのリュック【1238】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

長い間作ろう作ろうと思いながら、裁断と接着芯貼りまでの進捗度で止まっていたウールワンピース。

そのリメイク材料の風呂敷包み(大判スカーフ)をオープン。

時折チェックはしていたものの、他の作業などを優先していて、早くも1年が経過。

今こそ、もう完成する時なのではないかといよいよ作業再開に踏み切りました。

もう記憶も薄いのですが、ショルダーをすでに作っておいた状態であるところが、この続きの作業をしやすくしてくれています。

リメイクも最初に一歩でも二歩でも踏み出しておくと、「結局は古着のまま持っていただけだった」ということにならず、最初に思い浮かべたせっかくの案が実行しやすいこともあります。

このたび作ったアイテムは、リュック。

黒ベースの赤系マルチネイティブ柄は、活動的で素敵な完成のイメージが浮かんでいました。

毛玉が多いのでエレガント寄りなワンピースではどうしても古着感が出過ぎるということで、別のアイテムにリメイクしようと考えたのがきっかけです。

元はワンピース、ネイティブ柄の特徴であるボーダー配列を活かした3cmボーダーキルトステッチを導入し完成したリュック

リメイクと言えども、何ら製作の手法ややり方を変えることはありません。

むしろ、限られた条件であったり、あまりバッグでは使用していないニットが登場したりすることこそ学びになります。

このたびのニットワンピースもよく伸びるタイプで、接着芯に加えてハード薄芯をボンドで貼ることで横伸びを抑えました。

こんな形のトートバッグそのままがリュックになったようなデザインを考案。
原色カラーのマルチカラーが快活なイメージの素敵なニット、毛玉がどうしても古着感が出て着用を躊躇。
形を裁断直後の段階に戻しますが、この状態で接着芯、ハード薄芯、3cmボーダーキルトをかけます。

ハード薄芯はボンドで縁だけを貼りますので、真ん中付近はゆるゆる。

ここをなんとか安定させていいこうと考えました。

ハード薄芯を貼った後に、3cm間隔でボーダー状にステッチを入れていったのです。

そのステッチも、柄を引き立てたいということで、ものさしで計った3cmの位置に来る編み糸の色に着目。

その3cmの位置にあるカラーと同じ糸でなじませるようにステッチしたのです。

そうするとニットなので、中にぐっと埋め込まれ、ステッチが目立ちません。

赤・青・グリーン・イエロー糸である場合と幾種類か登場したわけですが、手持ちのカラー糸が豊富であることがここで活きます。

ボーダーステッチは、印は3cmの箇所に最初のスタートだけ見れば、後はニット特有の編み目が配列良く出ていますのでその編み目をたどればものさし要らずでした。

そうして、表地の前面と後ろ面の両方を同じようにボーダーキルトして、その続きを製作していきました。

裏地は、更なる別のはぎれをマルチカラーの色に合うようにと、片方の面が、ワイン、もう片方の面がチャコールという2色使いで作りました。

ポケットもよくお作りしているフラップポケットの大きいのを生地をたっぷり使いながら設置。

入り口のファスナーの取り付け方例:全ステッチが不可能な場合の部分ステッチの方法でOK

ショルダーはレギンスの処分品の黒を細長く裁断して利用。縦長はショルダーに活かしやすいです。
ファスナーの取り付け:黒ファスナーに、比翼布は裏地の片面に使用のパンツからの切り取りと同じエンジ色。
表地のあまりのぶ厚さでまともに縫い付けは困難、苦肉の策で部分的なステッチで縫い付けました。

反対側は、真ん中に1つ、端寄りに2つという風に全体のセキュリティー性のバランスをとってみました。

出来上がりの隙間は、物がこぼれる様子は無く結構覆われています。両端は折りたたみ傘などが突き出すような入れ方も出来そう。

部分的な縫い付けと言っても、手を入れることができませんので、セキュリティー性は確保されるのです。

<リュックの完成サイズ>:縦24cmx横21/38cmxマチ15cm。

古着からできたリュックにしてはそこそこな容量です。

というのも、元のワンピースがゆったりとしたゆとりのある面積があったことで実現できたことです。

元のお品の良質さや有難い特徴などもリメイク後が良くなるためのポイントになっていました。

あとがき

こうして書くことがどこまで伝わるのか分かりませんが、このリュックなかなか素敵でして、完成してから10回以上眺めている現実があります。

それは、困難を乗り越えながら、結構成功している証、失敗するともう見たくもなくなりますから、今回は上出来です。

図解のみですが、お伝えしないよりもリアルだと感じていただけたのでは。。

今後も、リメイク記録をこのような形で投稿していきたいと思います(^-^)。

<リメイク図解>お洋服を捨てる前に踏みとどまった、古着の黒セーターと柄ベストからパッチワーク8枚ずつへ、そして裏地付きの安定感ある巾着袋へ【1237】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近、「サステイナブル」な生活の意識ということに関連して、「リメイク」をご紹介していくことに決めました。

ただ「リメイク」は、ファッション分野でいうと、お洋服などを解体して別のアイテムにそっくり変身してしまうこと。

そうしますと、実物写真や映像を広告収益付きのYouTube投稿も含め、完成品販売などもすべて「著作権侵害による商業利用」にあたり違反であると把握しています。

実際に該当洋服メーカー様への複数のお問合せをしてきた過去、ご返答はこの考え方で正解でした。

よって、リメイクの内容の発信も基本的には難しいものになっていました。

このことを考え始めたのが2019年の春の事。

よって、これまでの数年の間リメイクの投稿はやめていたのですが、ここ近年世の中の流れが一気に変わっていきました。

もうこのままでは地球の存続が危ういということで、本気で「SDGs」を一人一人が考えるべき時に来たのです。

そこで、著作権に阻まれて難しいリメイクのご紹介を、何とか伝える方法はないかともがきながら考えたのが「図解」でした。

図解だけでリメイク内容をご紹介するということをこの2023年1月からスタートし始めました。

リメイク自体は素晴らしい文化だと思いますので、「捨てる」以外の「持続」の選択肢としては大いにあると思うのです。

このたびは、黒のセーターとパープル系のマルチカラーのベストの古着を解体し、巾着袋に仕立てるリメイク案を図解でご紹介したいと思います。

もう元のアイテムとしては着用できないセーターとベスト、パッチワークシート作りを経て裏地付きのマチ10cmの巾着袋へと変身を遂げた

いずれも古着で購入。黒のハイネックセーター(左)。ネル風素材のマルチカラーのネイティブ柄ベスト(右)。

黒のセーターは毛/100%で温かいのですが、毛玉が思いの他あったことと、ジャケットのインナーで着用の際、上に上がってしまってうまくなじまなかったのが着用をやめるきっかけです。

また、右のグレーベースのネイティブ柄のベストは、アメリカン古着だったのですが、写真よりも傷みと毛羽立ちが気になるものでした。

この辺りから、アメリカン古着の作りの粗雑さに対して疑問を持つようになり、USA製と別れを告げていきました。

どう組み合わせても、着用感があり過ぎたこの2点は、我が古着スタイルには合わなかったのです。

古着とは言え、ほぼ新品からの着用に変わりがないというスタンスこそ私のワードローブの特徴としているからです。

お洋服はハギ目が多いアイテム、細かく裁断し、パッチワークシートを作って巾着袋を作るという2段階の作業になります。

まず、型紙は縦12.5cmx横17.5cmの長方形1枚を合計8枚セーターとベストからそれぞれ上手く切り取り裁断。

ベストの方だけ、この図のようにハギ目ができてしまいましたが、真ん中を「わ」にすることで巾着袋になる仕立てなので、底部分にハギが隠れるような配置に工夫。

いつものパッチワークシート作りと同様で、1cmの縫い代で2重ステッチ。

そして、アイロンで両割りし、表面からハギ部分の両サイドにステッチをかけて固定という手間をかけた作業。

バッグ底は「わ」ですので、マチ10cmに仕上げるために、「わ」の両サイド5cmずつをくり抜きました。

黒のセーターの方は、ハギ目無しで8枚裁断できました。

ベストよりも大きい面積のはずが、袖などは不足で9枚とれただけです。

1枚は余分なので裁断できましたが使いません。

そうして、黒のセーターの方を裏地にして、裏地付き巾着袋をいつもの仕立て方で作っていったのです。

手持ちの江戸打ち紐のグレーを紐先に黒のループエンドをおしゃれに飾りながら完成です。

巾着袋の出来上がりサイズ:縦15cmx横16/29cmxマチ10cm。

サイズ感としては、横にどっしりと広がった小さい巾着袋の割にはマチの大きな入れ物型になりました。

これが使えるものになるための秘訣。

ここで、スタイリッシュにマチの分量を小さくしたり、マチ無しにすると用途が薄れます。

小さくても10cmマチがあるというところはせめて実現したい容量です。

あとがき

お洋服のリメイクにおいては、「ハギ」や「パッチワーク」は結構ポイントになってくると思うのです。

このたびパッチワークとしては利用できなかった袖パーツも、別のモデルの取っ手付きでは、取っ手に利用できると思います。

お洋服のリフォームだけでは満足しきれないその「心の内」。

妥協せずに、思うままに形にしてみてはどうかとお勧めしたいです。

そして、もう1つ大切なことに気付いています。

リメイクをしてでも今後持っていきたいと思うお品物というのは、素材や柄が素敵であるからであることも否めません。

そもそも最初の古着購入の時点でたくさんの中から素直な気持ちに従った渾身の1点を丁寧に選ぶことも大切なことです。

お買い得だからとりあえず購入しておけばよいなどという「妥協」や「暴買い」行為は、それこそ「SDGs」の姿勢が不足した望ましくない考え方だと思います。

つなぎ(オールインワン)を作業着のイメージからのギャップあるドレスライクに寄せるパンプスコーデ、レアな黒コーデュロイが成功の要素だった【1236】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ近年プチブームと言ってよいのでしょうか、つなぎ(オールインワン)に挑戦してみました。

オールインワンは率直に作業着のイメージでカジュアルなイメージを思い浮かべがちです。

これも挑戦、古着市場の中からメンズのつなぎを購入し「ドレスライクに寄せた着方」をご提案したいと思います。

イメージとギャップがある意外なコーデは古着を新しくご提案していくスタイル有り方かもしれません。

これも、すべて師と仰ぐ(勝手に)、「ケイトモス」様のコーデの拝見によってインスピレーションをいただいたものです。

そもそも黒色のコーデュロイ素材のオールインワンがレアだった良き出会いからのスタート、一繋ぎをベルトやベストで分割し、おまけにパンプスを持ってきた

オールインワンは、ほんわかした柔らかい雰囲気にもなることがあります。

色を黒で選択することで、「カッコイイ」雰囲気を出したいという目標を持ちました。

難しそうなアイテムながら黒のコーデュロイ素材であったことが着用できそうであることに背中を押してくれました。

メンズのオールインワン:コーデュロイ素材の黒。「HALF」というブランドの日本製の古物。
ウエストには調節機能付きのベルトが両サイドに設置。黒色なので引き締まってカッコイイと感じます。
スタンドカラーの襟もすっきりとしています。憲章の名残をわずかに残した当て布、機能的な意味がありそう。
黒の背景に映えるようなミックスメッシュレザーベルト。部分的に赤が入りまして、下のパンプスの赤とリンク。
レザーパンプス:真っ赤に移っていますが、実際は茶色寄りなボルドー色。POLLINI(ポリーニ)様のもの。
羊革のベスト(黒):同じ黒でもこうして素材の違いで立体感が生まれます。

ベスト・ベルト・パンプスを追加し、真っ黒一辺倒のつなぎに凹凸感を出し、途切れ目や切替えのようなラインを表現ました。

少し見にくいのですが、メンズなので股下78cmもあり長いです。

しかし、ジッパーがデザインとして裾の先端まであるために裾上げは不可能。

ロールアップの形で装うことになります↓。

2度ロールアップで良い感じでした。やわらかな作りなのでジッパーも融通が利き有難い♪。

なかなか一度に全体が写せない縦長ですが、こんな感じ↓。

もしかして、ぱっと見オールインワンだとすら分からないように映ると思います。視覚的まやかしのテクの1つ。

あとがき

オールインワン(つなぎ)の例でしたが、同じように一繋ぎのワンピースなどにも同じような考え方を落とし込めます。

他のアイテムを重ねること、同じ黒色でも素材違いを重ねることで装いに奥行きが演出できるのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

黒コーデ愛好家が1トーンマイルドな茶色へ足を踏み入れた瞬間、黒は入れない方が素敵だと直感し出来上がった手編みセーターコーデ【1235】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ワードローブは、ほとんどが黒色。

黒1色であったり、黒ベースであったりと黒色をベースに考えることが多いです。

そんな中で、黒以外だけで作られるコーデが大変レアコーデになることがあります。

このたびまさにそのようなレアコーデをする機会がありました。

グレーと茶のミックスの手編みセーターのボトムを探したことがきっかけです。

手編みのセーターがカジュアルテイストであることに対して、スラックスでは合いませんでした。

きちんとしたスラックスが、せっかくのミックスのセーターを田舎っぽく見せてしまうのです。

よって、セーターに合うようなカジュアルパンツの中から探すことにしました。

このたびは、普段の黒コーデの者がどう黒以外のコーデに踏み出したのかを綴ってまいりたいと思います。

黒が入らない方が良いコーデの発見、セーターのミックスカラーのマイルドさを活かすには決して黒を入れてはいけないメッセージのように受け取った

黒の場合は、ほぼどの色とも組み合わせても色の強さが勝りますので、差し色のように使えることで難易度があまりありません。

しかし、黒以外の色は、コントラストが強すぎないような類似色がかっこよさを表していけるのではないかと考えました。

ということで、とりあえず、このたびのミックスセーターがモカベージュ系であることで、茶系で組み合わせることに。。

そして、茶色のレザーパンツを選択↓。

セーターの色はモカ系のミックスなので、糸の中の色どれを抽出しても相性は悪くないと思います。
素材が合わないので組み合わせませんでしたが、カラーとしてはこのようなカラーもよく馴染み相性良し。

この度選んだレザーパンツは、その後の小物選びにもつながっていきます。

ミックスのセーターの場合、コーデュロイ・ツイードなども相性が良いような感じにイメージできますが、全体がややカントリーっぽくなります。

シャープさの方へもバランスをとりたい「レザー」の起用には意味があるのです。

茶の靴の案(切替部分は焦げ茶):色としてはマッチしますが、濃淡が下に濃いめで集中してしまいます。

そうしますと、リズムよく配置がすっきりと見えるのは、この靴であると選択↓。

モカベージュの靴の案:セーターの色の薄い部分とリンク。視線が下へ行く時に薄→濃→薄と整然と配置。

パンツは、縦に長いですので、茶色が多めに映ります。

それ以上同じトーンの濃い茶色をパンプスに持ってくる最初の方の例の場合、茶色がまた現れてしまいバランスが崩れると思ったのです。

キャンパス地のバッグ:カジュアルなので、こんなバッグを気さくに配置。抜け感あるバッグです。

あとがき

「コーデを決定する」ということをゴールにする場合、候補を複数用意することもできる限りの範囲では有効です。

「落選」というボツにしていく作業で残りが選ばれる決め方があるからです。

当ブログ記事は、最初の投稿の2023.03.04からおよそ1年半後の2024.11.10にブログ記事の「手直し」で、タイトルから見直しここまで綴り直してまいりました。

2024年現在この時の茶コーデはもう手放してしまいました。

結局2024年では少数精悦の黒オンリーへ再び特化していきました。

良き学びにはなった茶コーデの機会でしたが、結局は黒コーデに行き着いてしまうことがむしろ発展だったと思っております。

しかも2022年当時はまだ取り入れていたマルチカラーなどのカラー物すら消滅、写真をとると黒1色です↓。

見事に黒だらけのワードローブ。結局は長い道のりを歩きながらどうしてもここへ行き着いてしまうのでした。

しかし、これこそが本当に自分が求めるワードローブの姿、これでいいのだと思っております。

自分ですら気付いていないような理由が、この写真のような黒だらけの姿を作っているのでしょう。

素直な気持ちのままに望むお洋服の姿がこれなのですから、これが私にとっての正解なのでしょう(^-^)。