キーボードの楽譜立てを大切に守りたい、二重仕立ての両端巾着デザインの専用ケース製作はキーボード本体と同じキャンディ型【1275】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近、キーボードバッグ・キーボード自体の内袋の2つを連続製作してきました。

このたびは更に続きになりまして、キーボードの附属品である「楽譜立て」のケース製作です。

こちらもキーボード自体を覆う内袋(【1273】の投稿でお伝えしました)と同じ形のキャンディ型で製作しました。

巾着袋のひもが両サイドに付いた構造で、やや特殊ですが、左右のバランスが均等なので、メインのキーボードバッグに入れると安定するのです。

隙間も少しありましたので、その部分を利用して、楽譜立ても一緒に入れます。

そのままだとぶつかったりする傷みが心配、内袋はより良きプロテクターとなってくれると思います。

両端が巾着ひもになっているキャンディ型の「キーボード楽譜ケース」、コントラストが効いた薔薇柄の巾着ひもの存在が見た目を整える

この中にプラスチック製の黒の楽譜立てがすでに入っています。

残りの生地を使った製作ですので、本当はこのようなエコロジーな茶色にピンクはどうなのかと引っ掛かるところですが、柄の中に同じ茶色が入っていたことで使用することに決めたのでした。

もし、新しく購入するのであればこのピンクは選ばないと思うので、これもこの時の事情がもたらしたコンビでした。

楽譜立てケースなどはたやすく見つかるものではない特殊なアイテム。

こういった「特殊なケース」にはハンドメイドの隙間ニーズのチャンスを見ます。

左右共に巾着ひもがあっても、片方だけの開け閉め。両端使用はあくまで収納のバランが一番の理由ですので。

昔からある巾着袋を違った切り口から解釈した姿がこういったものです。

収納は天地向きだけではなかった、左右を軸とした入れ方もあるのだということです。

当たり前によく見るデザインも本当はその姿だけではなく進化できる可能性を持っているのかもしれません。

他のデザインでも、こういった見方をしてみると、新しいアイデアや発見が生まれるかもしれません。

結構ぴったりに出来上がりました。余裕あり過ぎるのも野暮ったいので、ケースというのはジャストサイズが◎。

あとがき

共布紐に部分的に使用したピンクのバラ柄の生地。

クラッシックなバラ柄で、この続きの製作でアダプター(コンセント)を入れる袋の裏地にも使います。

では、引き続き、すべての附属品のケースが出来上がる次回をお楽しみにどうぞ(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

クローゼットを持たないあなたへ、「衣装生地コーナー」のシフォン生地を購入し三つ折りするだけで完成の素敵なインテリアクロス【1274】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

私のお部屋にはクローゼットがありません。

お洋服は、リビングに150cmのハンガーラックを設置して、オールシーズンの絞り込んだミニマムなお出かけ着をかけています。

伸びるニット類は昔懐かしい木製箪笥へ。

ハンガーラックであっても、クローゼット内のポールであったとしても、年月の経過とともにほこりも出ます。

洋服の肩などは特にほこりがたまりやすいので、肩幅分を完全に覆うようなカバーを考案。

既製品のファスナーなどが付いた立体型は、最初は新鮮ですが、結局はほこりがたまり、ネタ付きの原因になりますし、見た目がやや生活感に溢れてしまいます。

単純な1枚のシートに出来上がるだけですが、そのすっきり感と存在感のバランスはどこから生まれているものなのかを是非感じ取ってみてくださいませ。

衣装用素材のコーナーで見つかったたくさんの種類の違う花柄から選んだ薔薇柄のシフォン生地、軽くておしゃれ度が高いインテリアに向いたカバーになる

110cm幅で1.5mを購入したシフォン生地:薄手なのですが、ハリコシがある丈夫さもある生地。

写真では映りがカーキベージュですが、実際は薄いオレンジベースのカラーです。

光の具合でこうして違う色に映るのでして、これも透けた素材の特徴かもしれません。

活動的な季節には、よくお出かけするかもしれないということで、扱いやすいシフォン生地が非常に融通性があると実感することでしょう。

幅は110cmの日本製によくあるものですので、変えられませんので、縦でハンガーの150cm分ちょうどをそのまま購入。

そして、すべての4辺をアイロンで7mmずつくらいで三つ折りして、ステッチを一気にぐるり1周しました。

そうして、端が美しく始末されたただの布の粋を越えた素敵なインテリアカバーの完成です。

こういった古典的なバラ柄が一番好きです。小花やデイジーなど花柄の種類も豊富。「大塚屋」様にて購入。

よくこうした生地でポーチなどが作られていますが、むしろ、こうして柄がめいっぱい広がったカバーは柄がはっきりとたくさん出て豪華です。

こんなちょっとした20分程度の三つ折り作業だけで、ここまでのものが出来上がるなんて、素敵なことではありませんか。

生地代としては、@¥1,530/mx1.5m=¥2,295となかなかの高級品ではありますが、このような既製品はネットを探してみ見つかりません。

ネットに入れて丸洗いできますし皺も寄りにくく、コスパの面では一生物で大丈夫なのではないでしょうか。

実は、5年くらい前に購入の同じ生地の柄違いを110cm幅と同じ1.1mで購入してセーター収納の風呂敷に使っています↓。

5年程前に購入の同素材の色違い:こちらも薔薇柄ですが、柄が大柄です。こちらはこちらで、美しいです。

1.1mで縫い代を少し取られても、1m強の1辺の長さがあるスカーフはレアです。

こうして風呂敷包みのようにお洋服のニットなどの収納にふんわりとゆったりと使用もお勧め。

こうして包んであるまま置いているだけでインテリアが美しくなります。

暑い季節には使わない、お洗濯済みの手袋・マフラーなどもこの中に入っています。

あとがき

ネットで既製品を見ると、インテリア分野ではまだまだバラエティーに富んでいるとは感じないアイテムもたくさんあります。

まだ私は試していませんが、ミシンで三つ折りさえできれば、これを「ラックカバー」として商業利用できないですかね♪。

この柄が著作権の商業利用がが可能であればニーズはきっとあるのではないかと思うのです(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

キーボードバッグに加えて更に追加製作したキャンディ型の内袋、重い楽器を左右どちらからも出し入れ可能で、外から見えない安心感を得た【1273】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびの記事は、前回の【1272】の記事で一度外袋が完成したキーボードバッグに対して、まだ残る不安のような心地を解消していく更なる続きです。

【1272】では、61鍵盤用キーボードケースがデニム生地のパッチワーク素材で出来上がっていました。

ところが、キーボードが入り口から見えてむき出し感があったことの心地悪さを感じ、解決したいと思いました。

そこで、更なる「内袋」でキーボード全体を覆うことを考えたのがこのたびの製作品になります。

左右が巾着のキャンディーみたいな袋、アシンメトリーなアンバランスを均一にでき、持ち運びが安定することと出し入れの方向が自由

ここへ、更なるキーボードを包み込めるような内袋を作ろうということになりました。

この発想は、かつてヘルメットバッグを製作した際に、そのままヘルメットを入れるのではなく、いったん収納袋(ヘルメット購入時にもらえることもある)へ入れ、さらにバッグに入れるという二重のプロテクトが効果的だという経験がヒント。

キーボードバッグの上に置いたキーボード内袋:二重仕立て。実際に61鍵盤のキーボードが入っている状態です。

裏地付きの巾着袋の仕様をそのまま素直にアレンジした両サイド巾着機能の実現です。

巾着紐を裏地の残布の薔薇柄でコントラストを効かせながら巾着紐に作りました。

内袋の素材は、麻/ポリの土のような色で、共布の裏地付きで製作。

温かみはあるカラーですが、やはりそれだけではカジュアル過ぎて粗いイメージ、コントラスト効果を出しながら巾着ひもを柄にしたのです。

結果はかわいいキャンディーみたいで、見た目も良くなりました。

元のバッグ自体はゆとりがあり過ぎましたので、内袋の左右の巾着部分の出っ張りによって場所をとることで、隙間を解消するところへ踏み出すことができたのだと思います。

内袋に入れる時は両サイドの巾着紐が解かれ、スライドさせて入れられます。
内袋のもう1つの効果:キーボードのむき出し感の解消です。内袋に包まれ持ち運び時も収納時も安心できます。

このびの巾着両サイド型は、様々な製作品に引用できそうです、是非イメージしてみてくださいませ。

あとがき

不思議なもので、今まで何点もの巾着袋を作ってきたにもかかわらず、このキャンディ型の考案はこのたびが初めてです。

やはり、どうしてもそうしたいという究極の場面にならないとこういった新しいデザインやひらめきがなかなか生まれないのかもしれません。

安定的に、今までのよくあるデザインを作っているだけでは到底気づかなかったことでした。

たまたまキーボードをケースに入れたいという1つの「願望」が出てきたことで、その実現に向かう中で今までなかったデザインや機能が生まれたのです。

ということはです!。

「夢や願い」というものを持つことが最初のアクションであり、すべてそこからゴールにつながっていくということ。

そして、夢や願望を「聞き入れる」ことということこそが便利で価値ある物が生まれるきっかけになるのだと言えます(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

61鍵盤キーボードバッグの仮の完成、寸法不足を心配し過ぎて少しゆとりがあり過ぎた出来上がり、次なる案の「内袋」を考案した【1272】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、表地をデニムのパッチワークで作ったキーボードケースが完成しました。

しかし、寸法不足を心配するあまり、ゆとりが出来てしまったのでした。

さらに、入り口からキーボードの一部が見えるという出来上がりに何か不足の部分を感じています。

ということで、いったん完成をご紹介しながら、まだここには続きがあり、更にキーボードを内袋に入れるという案を考えたところまでをお話してまいりたいと思います。

横幅がゆとりがあり過ぎた完成のデニム製のキーボードバッグ、開け閉めしながら、更なる「内袋」の必要性を感じた

61鍵盤用キーボードケース:<サイズ>縦30cmx横113/128cmxマチ15cm。

途中で計りながらやっても、10cm程サイドが余分でした。

その後のアレンジで、更に内袋を作りサイドの空いた場所にアダプターコードを入れて使いたいと考案したところです。

表地-セルヴィッチデニム11oz、綿/100%、日本製。裏地-生地名不明(多分ボイル)、綿/100%、原産国不明。
プラスチックバックル50mm(茶):カラー展開がそれほど豊富でない中からの茶色の選択でした。

表地のカーキブラウンのテイストを大切にしたいので、茶色にしたことが結果は正解だと思っています。

実際にキーボード61鍵盤を投入。実際は、分厚いこちら向きを奥に入れると良いかもしれません。

これを見たところ、「まだまだ楽器がむき出し」だと感じました。

そこで、今後の予定として、更にアレンジしていく計画を立て、更なる内袋を別で作ります。

そして、キーボードを全面的に覆い、その内袋をこの中に入れるという収納方法です。

楽譜立ても貴重なパーツ。割れないように大切にしたいので、こちらも内袋を作ることに決めました。

あとがき

実際に出来上がると、「完成」という固定観念にとらわれてしまいがち。

しかし、続きがあるかもしれないということです。

その時に実際に手にしてみた時の感じたストレートな気持ちというのが、「むき出しの危うさ」でした。

入り口が完全にふさがれたものではないことがどうしても気になったのでした。

製造のみにとどまることなく、使い方も十分に考慮することこそ大切なこと。

こうして、自前のケースをたまたま作ったことで感じたこと、自分の物を作るということも時々必要なのだと思いました。

製造者は、その後のユーザーの使い勝手も考えて作るべき任務があると考えます(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

表地のデニムパッチワークをエレガントに寄せるために選んだ裏地、クラシックな薔薇柄を素敵に引き立てるダイヤキルトの糸の色【1271】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在61鍵盤用のキーボードバッグを製作中です。

表地は、セルヴィッチデニムの11ozの茶色をパッチワーク仕立てに取っ手を付けて完成しています。

次の段階は、裏地を選びダイヤキルトをかけていく作業です。

それでは、表地がデニムというカジュアルな素材をエレガントに寄せるために選んだ薔薇柄の裏地の生地と馴染むダイヤキルトステッチをご覧くださいませ。

マルチカラーにかける10cmダイヤキルトのステッチの糸の色を黒に選ばなかった理由、黒地のマルチカラーの薔薇柄の方を引き立てるため

ボイル織と予想の薔薇柄生地(裏地用):「要藤商店」様より購入。クラシックな薔薇柄で素敵です。

さて、この生地にキルトや縫い糸の色を選ぶ場合どんな色を選びますか。

もしかして、黒を選ぼうとされませんでしたでしょうか。

それは、ちょっと待った!ということになります。

過去の経験から、黒ベースのマルチカラーに黒のステッチをして、何度もがっかりした経験をしてきました。

ここまでの鮮やかなマルチカラーはなおさらなのですが、黒の部分にステッチが走るというのが割合としてはそれほど高くないということを冷静に見なければなりません。

結果、綺麗な色のお花の上に黒いゲジゲジした汚い線が載って柄を変に遮ってしまうのです。

そうした苦い経験から、マルチカラーには、黒ベースであっても、黒以外のライト寄りな色を使うということに注意し始めました。

このたびのこの薄手のマルチカラー生地も同じです。

10cmダイヤキルト:表地の茶のデニムに馴染むように合わせたモカ色の糸を裏地にも使用しています。

上の写真はキルトをかけ終わった状態です。

変にステッチが目立つことが無く、柄が遮られずに活かされています。

主役は薔薇のお花なのであり、この場合のキルトは機能中心の脇役的存在であるべきなのです。

よって、キルトステッチが際立つのではなく、ふんわりシートのソフト厚芯(グレー色)を固定することに徹しました。

薔薇柄のカラーの中に表地と類似の茶系が存在していたということも更なる良きめぐり合わせ、表地と裏地で同じカラーの糸を使用すると進捗度は上がります。

あとがき

キーボードケースの裏地を作る最初のキルトがけの場面でした。

使用しました「ソフト厚芯」、実はせっかくご紹介しても現在同じ物を見つけることが難しいのです。

この1反を10年前に購入した時点ですらデッドストックのようなものだったと思います。

よって、こうした同じようなキルトを作っていく時に裏面に当てる代わりの材料を今後見つけなければいけないのです。

1つの案は、ハード薄芯という少しごわついた不織布芯の白い色のものですが、もう1つの案は、エンボス加工のよくラッピング袋にある少し布みたいな素材です。

あれが原反でうまく見つかれば割と近い風合いになるのではないかと見ています。

その後の新しい情報が見つかった際には必ず、当ブログ記事で投稿していきたいと思います(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

ストーンのレベルや観念に固執することが素敵なジュエリーを逃している、本当のおしゃれ度は、貴石と半貴石の区別を越えたところにある【1270】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。

今や高価な地金。

高価だからこそ手の付けられない遠い存在なのではなく、お仕事や娯楽などのシーンで身近に活躍してもらうスタンスである所が当レンタルジュエリーの特徴です。

高級と気軽さのバランスを調和したラインナップなのです。

ところで、天然石には「貴石」と呼ばれるダイヤモンド・ルビー・サファイア・エメラルドなどの天然石の括りと、「半貴石」と呼ばれるその他の天然石という区分けがあるようです。

しかし、その区別は全く無視。

なぜなら、そのようなこと関係なく美しいからです。

カラーが類似であると本当にルビーであるのかどうかを調べなければ答えが出ないことこそ、「固定観念」によるレベルの判断である証拠です。

その定義されたような優劣を感じる区別は、実際によく目で見て眺めることを幾度も繰り返すと全く感じないのです。

それぞれのストーン特有の美しさを持っていて、すべて平等に美しいと映るという考え方をしております。

「ルビーは高級の証」「エメラルドの希少性」などと謳われる言葉のこれまでのイメージと威厳が記憶に擦り込まれ、支配されていることも否定できません。

このたびは、ストーンのみに執着しない地金の存在感の重視やナンバー1のイメージのダイヤモンドでも脇役的存在になっている事実をお伝えし、ジュエリーのフラットな見方を説いていきたいと思います。

ジュエリーはストーンだけではでき上がらない、地金の台の安定感と枠組みこそがカラーストーンを支え全体をおしゃれに形作っている

「貴石」「半貴石」という呼ばれ方は、鉱物であるストーンその物に関しての判別に重点を置いた考え方なのかもしれません。

発掘できる分量から考えると、確かにそのことが希少性の証明になるわけで、材料が見つけられなければ宝石にもならなかったと言えます。

ただ、忘れてはならないのは、18金やプラチナの地金の存在感です。

ジュエリーというのは、その元の鉱物である所から美しく加工されて出来上がるものであり、コンビとして使われるメイン材料の地金の美しさも半分くらいの割合で影響すると見ています。

そうすると、元のストーンだけの価値というのはデザインやカットなどの様々な加工によってどれも平均的に感じるのがピクチャレスク(私)の見方です。

希少であるという特徴や硬度が高いという特徴の貴石であっても、弱点もあるのです。

例えば、エメラルドは、硬度はあるかもしれませんが、もともとインクルージョンができやすい割れ目ができやすい性質があり、その後の加工を施さないとジュエリーとしては丈夫なものにならないのです。

天然からかなり手を加えられてしまった「処理」が大半であり、やや人工的な印象です。

その「処理跡」が永久的に何も影響がないままでいるとは到底思えないのです。

そこで、グリーンならばトルマリン、赤ならガーネットを選択しているのです。

時には、ダイヤモンドが脇役的なアイテムも取り入れます。

カラーストーンの縁をまるで薔薇の周りのカスミソウのように引き立てるダイヤモンドの存在は、結果としておしゃれ度の高いジュエリーを実現してくれているのです。

ストーンのみの価値で考えるのではない、「ジュエリー」として見る見方では、どのストーンも平等に美しいのです。

あとがき

偏り過ぎた見方は本当に素敵なジュエリーを逃してしまうかもしれません。

「貴石」と呼ばれるストーンに対しても、鉱物から発掘されジュエリーになるまでの過程のイメージや、それぞれの強味や反対に弱点なども知るという知識。

そうしたベースをもってジュエリーを見ていくと、本当に素敵な心惹かれるアイテムに出会い易くなるのではないでしょうか(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

61鍵盤キーボードの外袋をはぎれデニムでパッチワーク仕立てに製作、ブロック柄がしとやかに映るためのなじませ糸カラーの選択【1268】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

少し前の投稿の【1265】で、キーボードケースが完成していたのですが、49鍵盤用のサイズにしかできませんでした。

実は61鍵盤用を作ろうとして横幅が不足して出来上がったものでして、生地がそもそも不足していたのでした。

ぎりぎり行けると思った予想をはるかに超え、キーボードの厚みにより生地がもっていかれ寸法が足りなくなりました。

何とも残念ではあったのですが、気を取り直し61鍵盤を別生地で再び製作中です。

今度は、セルヴィッチデニム生地のはぎれをパッチワーク仕立てに製作する案で、【1265】投稿の時と同じデザインで作っていくのです。

少しずつの進捗度ですので、まだ未完成、ブロックデザインのパッチワークの完成まで。

中間的なモカグレー色のデニム生地に糸が馴染んで同色に映っている様子で、デニムをエレガントに寄せる工夫の姿をお伝えしたいと思います。

1マスが13cmx22cmのビッグなブロックパッチワークシートの製作、1マスの半分をずらすことで柄のように配置されながらも糸のカラーが馴染んだ姿

出来るだけハギ目同士が遠い方が硬くなり過ぎずにしなやかに出来上がると思い、残っている生地を最大限の1マスずつに使用し、段ごとにずらすデザイン。

ぶつ切りのたくさんのはぎれを最初に確認しながら、最大限というのはどの1マスの寸法になるのかを、一番コスパが良い取り方で決めました。

そして縫い代1.5cmで出来上がった1マスの完成のサイズが縦13cmx横22cm仕上がりです。

長方形のブロック型で、これを外壁のブロックのような並べ方に半分ずつずらした配置でパッチワークシートが完成↓。

3段でキーボードケースの1面くらい。この横長シートを2枚作りました。この半分ずらすやり方、お勧めです。

もうこれで、表面からのハギ目の両サイドのステッチが完了しています。

選んだ糸のカラーがしっかり馴染む色なのでステッチが目立ちません。

ここまで緻密に作業してもステッチが目立たない。。この姿こそ「エレガント」だと解釈しています。

段階的には取っ手を取り付けるところまで進みました。取っ手にはジグザグステッチを入れています。
裏面の様子:1.5cmの縫い代を割り、ハギ目の両端をステッチしていくと、こんな感じで裏面が収まります。
取っ手は、多重にすると厚みのバランスが本体と差が出過ぎるという経験がありますので「耳」を利用した3重。

あとがき

実は、表面のブロックパッチワークをエレガントに見せたい理由がもう1つあります。

裏地には薔薇柄を考えているのです。

裏地の薔薇柄が表地のパッチワークと上手く馴染んでいくには、①パッチワークの継ぎ目が目立たないこと②エレガントな雰囲気であることの条件が浮かびました。

カジュアルに寄った薔薇柄もあるのですが、キーボードという楽器が所属する「音楽」という分野においては、「エレガント」が相性が良いと関連付けたテイストの薔薇柄を選びます。

とはいえ、余っている生地を有効に使うために、本来カジュアルなイメージが強いデニムに挑戦したのでした(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

言葉1つに時代背景を映し出す歌詞と似ている、よく働きよく遊ぶアクティブなバブル時代の姿を浮き彫りにする戦闘的な肩パッド【1267】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

スーツやコートには肩パッドが入ります。

古着ライフを始め15年程経過、自主リフォームをすることがよくあります。

過去に古着の目立ちすぎる肩パッドを取り外し、抜け感をもってジャケットを着用できるリフォームをブログ記事にてご紹介したことがあります(【144】の記事が該当)。

肩パッドが目立つ古着は、多くの方がイメージするバブル時代の1980年代後半から1990年代前半製造のスーツやジャケットです。

これを30年以上経過の今見ると違和感を感じ、強調され過ぎていると思うのも時代の流れ。

このたびは、かつてのバブルスーツと呼ばれるアイテムに際立つ肩パッドのボリューム感が何を意図していたのか、表面ではなくその「背景」を考える回になります。

バブルスーツを表面的なデザインのみで見るのではなく、何かを象徴したりメッセージを伝えるデザインであったことに感動されるのではないかと思います。

アグレッシブな戦闘服のイメージで作られたスーツの肩パッドのボリューム感、両肩のみに時代背景を映し出したバブルスーツのデザインは優れている

実は、バブル時代のあのボリュームある肩パッドというのは、活動的な時代の象徴だと言えます。

たくさん働き、たくさん遊ぶといったようなアグレッシブさがその時代の肩パッドの迫力に投影されているということです。

このように見てみると、肩パッドがただボリュームがあり過ぎて違和感があるというもやもやした気持ちだけではなく、今とライフスタイルが随分違っていたのだと冷静に見ることができます。

こうして見てみると、当時の良き時代がお洋服の一部に形として表されているなんて、なんて素敵な事なのだろうと思えてきます。

このように、デザインや構造の一部にもその時の世の中を反映したような製品というのは、優れていると見ています。

音楽にも本当にそっくりなことがうかがえます。

歌詞の中に今ではあまり使われない固定電話を主流にやりとりしていたような、「受話器を置く」という歌詞、「汽車に乗る」などという何ともノスタルジックなシーンは、その歌詞1つで時代が浮かぶほどのパワーワードです。

ということで、バブル時代の肩パッドはごっつい不必要なものという否定的な見方だけでは表面的なのです。

この立派なまるで鎧(よろい)を彷彿とさせるような肩に感じられる「勇ましさ」「ポジティブさ」が、あの時代の特徴として今でも古着に残り、私達にその名残として見せてくれるのです。

その時限りの数年間の貴重で素敵な時代を懐かしむことができる部分は、古着の良さの1つです。

あとがき

このたびは、肩パッドの例でしたが、どんな分野でも製造においては、重要なヒントになると思います。

良い製品には、「哲学」が入っているのです。

ただ何かの一見豪華な飾りを飾るということではなく、なぜその飾りをその場所に付ける必要があったのかなどを追求します。

そうすると、その「なぜ」という理由が見つからないものは、説得力のないお品になってしまい永久的に好まれるお品にはなれそうもありません。

そういった意味のない箇所をそぎ落として、「なぜ」がしっかり説明できるものだけしか入っていないお品というのは究極の姿です。

「流行の波に乗るデザイン」ということであっても、その流行の裏に隠されたメッセージを読み取り解釈するところからが本来の製造企画のスタートなのかもしれません。

書き手:ピクチャレスク

ジュエリーの「使い分け」をはっきりと区別している日本人の性質、形がいびつなバロックよりも整ったあこやを好み、金貼りはカジュアルシーンに使う【1266】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

日本生まれの「あこや真珠」。

真ん丸の美しさが整然としており、高級の証。

そんな整ったお品を好むところに日本人の特徴があるようです。

このたびは、真珠と地金との両方で、これまで日本人が好んできたその国民性のようなところを実際の趣味嗜好から見ていきたいと思います。

本などの情報に共感した部分と自らの考え方をミックスし、このたびの記事を書いてまいります。

バロック真珠はここ最近でこそ受け入れられてきたが、あこや真珠の整然さを好みとする日本人、整った配列を好む国民性のようなもの

意外なことなのですが、あこや真珠というのは、素材は天然の貝ですが、手法としては実は人の手が加えられた人工的な作業で作られます。

あえて、真ん丸に出来上がるように細工をした手間のかかった養殖の1つなのです。

それでも、本物である地位を築かれたことが「偉業」であると私は考えます。

考え方の違いで、淡水真珠のいびつさがかえって手を加えていないそのままの自然の姿であり貴重であるとも言えます。

日本人というのは、正配列を好む傾向があり、あこや真珠の真ん丸の整然さは、バロック真珠のいびつさよりも価値が認められるのです。

ヨーロッパの方ではバロック真珠の価値が高いので、文化の違いが興味深い一面です。

また、真珠に関してはもう1点日本人らしい傾向があるとのこと。

「イミテーション真珠に関しては、イミテーションと分かったうえでそういった使い方・持ち方をする」ということなのです。

ここには、全く同感しました。

イミテーションにはそもそも価値がないことを認め、あえて重要ではないカジュアルなシーンに使い分けをするためのジュエリーとしてとらえることです。

イミテーションだけを真珠として持ち備えるのではなく、奥には立派なここぞというシーンの本物がちゃんとあるということなのです。

カジュアル用に「金貼り」のネックレスも持っていることが出番の豊富さを作る

レベルの高いコスチュームジュエリーといったところでしょうか。こちらは金貼りのロングネックレス。

戦前、日本へプラチナという素材とともに、その加工技術も持ち込まれた歴史があるようです。

主なプラチナの調達先がロシアだったと。

ロシア革命の1917年頃からは、プラチナが入手困難になった時期があり、その代わりに同じシルバー色のK18WGが登場したもよう。

プラチナをジュエリーとして持つ文化は日本人特有だということも非常に興味深いです。

そして、日本人は、ジュエリーとしては丈夫さ追求の為少しは割金が入っている中でもマックスの18金を重視します。

ところが、ヨーロッパやアメリカでは、10金という24金の割合が非常に少ないタイプがメインのようで、随分と違った趣味嗜好なのです。

こちらの地金に関しても、上述の「あこや」の例に似ていまして、カジュアルな装いに特化した1アイテムとして、ゴールドメッキのネックレスがあります。

いつかの百貨店の店員様のお言葉を思い出します、「うちは本物の金が貼られていますからね」と。

表面が見た目が本物と区別がつかない18金で覆われた中身はメッキのジュエリーなのです。

当時で価格は¥12,000などというお値段、1980年代だったと思います。

肌に接触するたびにメッキがはがれていくのですが、このメッキこそ本物の18金。

すべてが偽物のただのゴールドカラーのネックレスに比べれば、少し高級であり、レベルでは中間的な位置付けです。

この中間的レベルのかつての盛り上がりは、カジュアルなシーン用に高級過ぎないアイテムが相応しいと区別する日本人ならではの国民性があったと思うのです。

あとがき

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者である私のジュエリーのレベルの差の使い分けをご紹介して終わりたいと思います↓。

<ジュエリーのレベル別の使い分け>

そもそも、本物の高級感たっぷりなジュエリーがあれば、すべて事業へお客様のために献上しておりますので、私物はメッキジュエリーを中心にしたものです。

自分の事など最低限で良いからです。

・あこや真珠ネックレス(フォーマル)/昭和時代のあこや真珠(カジュアル)

・18金やプラチナチェーンのペンダント(おでかけ1)/ブランドコスチュームジュエリーロゴペンダント(おでかけ2)

2段目の18金やプラチナは、華奢過ぎてレンタル品にはレベルが見合わなかったレベルが劣ると判断したものです。

事業者だからといってモデルのように高級ジュエリーを本人が身に着けることをご遠慮させていただいております。

その代わり、レベルが高くなくても「おしゃれ度」を高めるノウハウなどは、私物からもご紹介できることです。

「レベルの差」を全面的に悪く捉えないで、うまく使い分ける考え方をお伝えできればと思います(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

ネットをくまなく探しても見つからなかった花柄キーボードケースの完成、ハンドメイドの楽器ケース製作はライバルが少ないであろう【1265】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1か月半程前にキーボードを初めて購入。

メルカリの中古品でありがたくいただいた「YAMAHA」製の61鍵盤。

ピアノの88鍵盤からはかなり範囲が狭まりますが、持ち運びも考えると心地よく演奏できる可能な範囲内です。

コードをいずれ覚えていきたいという目的があり、自由にどんなメロディーにも伴奏をかっこよく付けられたら。。という目標を持っています。

なかなか本腰を入れることが出来ていないのですが、いずれ達成したい目標となりました。

さて、製作の完成のサイズなのですが、寸法の見積もり不足のミスで49鍵盤用となってしまいました。

ただ、生地もそれ以上残っていなかったこともありました。

61鍵盤用の製作は、また再度トライしていきますが、この度の49鍵盤用の完成は、様々な収納しやすさの考案の末の行き着いた1つの形として見ていただければと思います。

楽器屋様やネット通販ではなかなか見かけない花柄のキーボードケースの完成、ハンドメイドバッグの分野の「空き領域」のようなものを見た気がする

49鍵盤用キーボードケース:<サイズ>縦33cmx横97/105cmxマチ10cm。・・・61鍵盤にはサイズ不足。

61鍵盤が入らなかったからといって49鍵盤だとやや隙間が空き過ぎるかもしれません。

しかし、一番近いのは49鍵盤用ということになります。

<表地:黒x白花柄>モノトーン花柄系撥水防水ストレッチプリント、ナイロン/100%、日本製。

<裏地:黒無地>ダブルラッセル、ポリエステル/100%、日本製。

そもそも、ネットで販売されている黒いナイロン生地のよくあるタイプはおそらく生地も日本製ではないでしょう。

そんなところもよくあるタイプとは差別化された楽器ケースとなるかもしれません。

横向きでは取っ手付きなのですが、電車などのシーンを想定し、縦向きにもワンショルダーを設置。

この肩に当たる真ん中部分はベルトが重なって3重ほどになったショルダーパッド式です。

裏地のボックスキルト(縦17cmx横14cm):もともと1mm程の厚みのあるクッション性ある生地です。

よくノートパソコンケースなどに利用されているようなあのふんわりメッシュのタイプに類似。

キルトがかかることで、生地自体の安定感がより一層感じるのです。

もともと生地自体もしっかりと整ったものですが、やはりキルトの効果は大きいのです。

表地のダイヤキルト(10cm)と取っ手のジグザグステッチ装飾:ダイヤキルトは10cm。
ごわついたタイプもたためることは同じなのですが、たたんだ姿が整然とするのは、こういった布地の良さ。

ふんわり感と共に、しっかり感もステッチによって生まれたからなのです。

幅38mmのバックルは「NIFCO:ニフコ」社製。バックルは確実な留め具の1つ。全部で4セット均等に取り付け。
バックルを外した時の様子。てっぺんではない位置の正面であることも、キーボードへのキズ防止策なのです。
横向きのワンショルダーのDカンとナスカンは50mm。こちらは「YKK」社製。

取り外すことが出来たり後の長さ変更ということがあれば、やはり直接縫い込むよりも、Dカンで1クッション置き、更にナスカンで留めるという2クッションが融通性が高いです。

無理な体勢はステッチが歪みますので、完成後の使い勝手のみならず、製作の最中の縫いやすさが完成前に生地を傷めないということにも役立ちます。

バックルの長い方の付け根の様子(右の花柄生地の方):こちらが背面。背の部分に長い方を取り付けます。

あとがき

意外とスムーズに作ることができたというのが正直な感想です。

その理由の1つには、ダイヤキルトやボックスキルトのスムーズさが大きく、ステッチの針目が5mmの進み具合の良さに感動。

通常の3mmステッチだと、キルトにしわが寄ることもあり、5mmの融通性が成功したところに寄与、決して楽をしているわけでもないのです。

自分用には使えなかったことが非常に残念ですが、結局、よくできたものは他の人にご利用いただくという運命なのかもしれません。

正しいサイズの自分の分は、違った生地でまた再製作を始めています。

今回とは全く違った生地で作りますので、どうぞお楽しみに(^-^)。

書き手:ピクチャレスク