和柄のバッグの可能性を示してくれた遠州生地の花柄の味わい、あえて浮き立つ色のダイヤキルトで製作した黒ベースのナップサック【1310】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

大きなハンドメイドバッグの製作の流れの中で見ますと、2023年は、ナップサックデザインを集中的に研究致しました。

ナップサックでは初めてのテイストになるのですが、和風なテイストに挑戦、影のようなモノトーンの和花にダイヤキルトをかけ完成しました。

この先多種の素材での製作の引き出しにと体験、これまでそれほど引用していない「和柄」と「浮く色のダイヤキルト」のコンビのナップサック

【1308】で製作のダイヤキルトをナップサックに仕立てていきました。キルトの向こう側に花柄がある立体感。
完成:ナップサックです。<サイズ>縦29cmx横34/48cmxマチ15cm。墨黒が遠州生地らしさ。

<表地:チャコール花柄>リネン花柄ジャガードストレッチ、ポリエステル/74%、麻/24%、ポリウレタン/2%、日本製。

カジュアルな印象も感じます。

スパン糸であること・ダイヤキルトの浮き立つ糸カラーの選択・縦に筋が入ったかのような織りのがさっとした風合いがコンビニなってこのテイストを作ってくれたのです。

では、裏地の方を見ていきます↓。

<裏地:黒x赤花柄>ポリエステル合繊、ポリエステル/100%、日本製。

こちらはひっくり返した裏地側、表地がモノトーンそのものであることで、赤いお花やグリーンの原色カラーが退屈させません。

ポケットのフラップを表地から利用した意味は、そもそも裏地が足りなかった・周りの柄と切替えコントラストを付けてポケットを見つけやすくする・柄が途切れてもおかしくないという複数の事情からです。

フラップは縦の長さをゆったりめにと、これまでよりも2.5cm広げています。

内側には「片玉縁風ポケット」をスタイリッシュに設置。

「片玉縁風ポケット」の比翼は表地で設置し、袋布の見える部分と合わせています。
ポケットの袋布の手前部分は、手前上の方が裏地と同じ、それ以外は表地で、生地分量を調整した使い方です。
ここ最近採用の「巾着ひもホールタブ」は大正解です。表地が不足した場合も別生地でも良いという融通あり。

本体そのものを折り曲げて巾着ホールの製作は、もう廃止しています。

理由は、どんな生地でも対応できるわけではなく、キルトをかける場合などは極薄生地に絞られてしまうからです。

タブは全部で10個。前後5個ずつを設置していきます。

巾着紐の先端である左右の周辺の前後で計4箇所を互いに近い位置に設置し、それ以外は、その真ん中、更に真ん中と均等に設置します。

巾着が絞られる時には、これらのタブが真ん中に集まってくるのです。

サイドの中心は避け、必ず前後に対称に付けることは注意点、絞る時のスムーズさに影響します。

巾着紐が飛び出した位置の前後は互いに距離が近いように設定。縫い代含めた3cm端から入った位置です。

あとがき

和柄は大変素敵です。

たった1点のデザインしか持っていなかったとしても、様々な素材や柄を落とし込んで製作していけば、無限です。

その中に「和柄」という分野も取り込んでいきたいと思いました。

日本らしい味わい深い生地に、少し「着物時代」の面影が感じられると外国人様から見ていただいた時に「日本らしいナップサック」になるのではないかと想像。

しかし、柄に頼み込む製作は決してしない、仕立ての技術も並行してレベルアップしていくのです。

昔からある、いつかどこかで誰かが閃いてくれた「巾着」という絞って口を狭める物理的構造の変化。

このことに対して敬意を持って、有難く今後もナップサック作りに引用させていただきたいと思います、本当にありがとう(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

<糸調子>ミシンステッチの始まりの突然の糸の引っ掛かりの原因はこれかも、ボビン周辺のバーに絡まった下糸のチェックの勧め【1309】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近の動画の撮影(YouTube用)でカメラをズームにした時に、ミシンのお掃除の必要性を感じました。

特に糸調子ダイヤルの隙間にほこりがたくさんあり、「ありゃりゃ」と思いながら解説と共に、近々掃除をすることを決意。

本日のハンドメイドバッグの製作を少し早めに切り上げ、短い時間ではありましたが、10分程ミシンの掃除をしました。

その中でこれは是非ご紹介したいという部分を発見したのでした。

ミシンを大切に。。時々内部の細かい場所もチェック、ボビン横のバーに絡まった下糸は糸調子の不具合に影響していたと思う

2010年辺りからずっと使い続けています職業用ミシンです↓。

「JUKI:シュプール:TL25」というJUKI社製のモデル:ミシンの内部、特にボビン周辺は汚れやすいです。
こうしてミシンを奥へ倒しました。この写真では上が正面。ここのカバーを外した内部が非常に汚れています。

その他のネジは到底外せることもない硬さで、ここだけを開けてお掃除。

我流なのですが、まずは掃除機の先端がとがった隙間用のノズルに付け替え、いったんこの中を吸い取ります。

よくスプレー式の「エアーダスター」がご紹介されていますが、掃除機でやっちゃってます。

そして、それでも残ったほこりと油の塊などをミニブラシを使いながら、ティッシュで拭きとっていきます。

別で、本体の白い部分を拭くためのマイクロファイバーのふきんと、これも我流なのですが、「洗剤革命」というお洗濯洗剤のちょっと強力な特別な汚れに使う粉を水で溶かしたアトマイザーで拭き掃除をします。

ミシンの隙間に液が入らぬよう気を付けながらです。

「洗剤革命」は変な塩素系などの物質ではなく、そのままお洗濯に使えるようなものであり強力という点で安全に様々な汚れ落としに使ってきました。

ホームクリーニングの範囲でもお洋服のシミが綺麗に落ちたこともありますが、これをミシンにのボディーにも使ってしまいます。

職業用ミシンのお掃除グッズ:左からティッシュ・マイクロファイバーふきん・強力洗剤液・ミニブラシ。

そして、細部の掃除の途中に発見したのが、この部分↓。

下糸のボビンの隣のへこんだバーの部分にたくさん糸が絡まっているのをこのたび発見。
糸がどっさりと取れました。30番のスパン糸も色違いでほこりと共にこのバーを占拠しているほどでした。

この絡まりによる影響として心当たりがあったのは、縫い始めの返し縫いの時に下糸が絡まって動かなくなる事象です。

原因がこの場所にあったのだと長い間気付かずにいたのでした。

非常に重要な部分なのだと思いますし、ここまで絡まってもとりあえず動き続けることができてしまうのもミシンのパワーなのだと思います。

是非、お掃除の時のみならず、糸調子が良くない時に、この指さした部分に糸が絡まっていないかのチェックを。

そして、お掃除後は、取説通りになりますが油を6つの穴に2-3滴注入。

そして、ボビンの底周辺の「回転がま」にもたらりと油をたらし、その後2-3分「空ミシン」をかけます。

糸も通さずにフットコントローラーを踏み続けるのが空ミシン。

そうして油が全体に馴染んで終了。

試し縫いなどもして、最初の方の油が浸み込んだステッチがなくなるまでステッチするということもネットではお勧めされているようでした。

ミシンカバーに関しては、長方形のマットをこうしてかけるだけというところに行き着きました現在です。

あとがき

このミシンのおかげで、無事にバッグが完成出来ている。。そう考え、感謝しながら今後もミシンを大切にしていきたいと思います。

モデルの古さは、それほど気になりません。

「TL-25」は確かに古いモデルですが、家庭用ミシンに比べる雲泥の差とも言える糸目の整いはプロ並みの出来上がりです。

エコノミーにミシンをゲットしたい場合に、古いモデルの中古品でも十分であることをここでお伝えしておきたいと思います(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

馴染む糸の色を選択した瀟洒なダイヤキルトのスタイルからの寄り道、キルトが浮き立ちカジュアルに映る糸の色で試してみた【1308】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近連続して製作してきましたハンドメイドバッグは、「ワンショルダバッグ」。

薄手の生地も活かせるようにと、裏面に不織布芯を当て、ダイヤキルトをかけてキルトシートの表地を作ることをしています。

通常は、キルトの糸の色は生地に馴染むように「引き立て役」としています。

その代わり、生地を整え擦れなどを起こりにくくするという「機能」を重視したものに作るというスタイル。

一方で、キルトの糸をあえて目立たせ、ダイヤキルトの柄を装飾的に見せていくスタイルにも足を踏み入れてみようと思ったのがこのたびです。

墨黒の生地なので通常ならグレーの糸を選び馴染ませたダイヤキルトをかけるところですが、このたびは、キルトステッチを浮かせたスタイルになります。

あえて、ステッチが強調されるような糸の色の選択、墨黒の柄生地に対して、白っぽさがあるグレーの糸の色で新しい雰囲気を出してみたダイヤキルト

こんな風に5cmのダイヤキルトを3mmの糸目でかけていきました。白っぽくキルトステッチが浮きました。
本来「ソフト厚芯」を当てたいのですが、もう素材が終了で、「ハード薄芯」で今後しばらく対応していきます。
アップに寄ったキルトの様子。随分糸の色が浮きます。いつもの馴染んだ糸の色に比べて「カジュアル」です。
使用した糸は、スパン糸の30番で、カーキグレーのような色。地のチャコールの中にも感じる色で相性は良し。

今までなら、キルトをなじませるようにチャコールグレーの糸で目立たないようにかけたところでしたが、このたび新しいチャレンジをしてみたのです。

この元の和柄のような生地は、遠州地方原産の素敵な生地です。

ネット通販もされています、「すず木」様で購入させていただきました、ありがとうございました<m(__)m>。

<表地:チャコール>リネン花柄ストレッチ、ポリエステル/74%、麻/24%、ポリウレタン/2%、日本製。
<裏地:黒地x赤の花柄:ポリエステル合繊、ポリエステル/100%、日本製。

表地のお花の形と裏地のお花の形がおおよそ類似だと解釈、裏地に描かれたプリントは下からお花を眺めていて実ユニークな角度、虫さんの目線です。

生地を調達したのは2020年12月だと調べて分かりました。

随分長い間眠っていたストックを今ここで3年ぶりくらいに呼び起こしてやっとバッグに製作しようとしているのです。

あとがき

このたびは、ただの「寄り道」。

トライはしてみたものの、やはりキルトは同色の馴染む「引き立て役」的存在の方をどうしても好みます。

ただ、一度はトライしてみることで新しく得られるものはあります。

食わず嫌いをせずに、ふとトライしようと思った時には早めに足を踏み入れておくと、後のアウトプットに役立つと思います。

そうはいっても、こうしたカジュアルテイストがお好みの方もいらっしゃるかもしれませんので、好みは多種多様なのです。

次回は、完成をご覧いただけると思います(【1310】の投稿にて)、ナップサックが出来上がります(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

ミラー(鏡)やコーム(くし)を専用のふんわりしたハンドメイドケースで守れば、メインポーチなどペライチの巾着袋に収納で十分ではないか【1307】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在製作中の小さなサイズのコスメケース。

とりあえず身の回りの小物から順にケースを作っています。

材料ははぎれで十分。

小さくてもこんなに立派な作りになるのだと驚きのある製作が実現できます。

作り方も難しくはありません。

細かな作り方は別の投稿で後日お伝えする予定です。

このたびは、くしと鏡用のケースの製作2個を凹凸感ある素敵な黒地のはぎれで作りました。

最後に、完成後のペライチの巾着袋に複数が入っている様子もご覧いただけます。

割れやすいコスメグッズすべてに専用ポーチをピッタリサイズで作った、くしとミラーもそれぞれにちゃんと収納されペライチの巾着袋に入る

2点同時製作の完成のお写真です↓。

左:くしケース:縦8cmx横12cmxマチ無し。右:鏡ケース:縦7.5cmx横7.5cmxマチ無し。
入れた中身:左にはくしを、右には丸鏡を。

実は、左は初めてのサイズで、横が長くなったタイプ。

名刺入れのサイズ感をそのまま引用しましたが、実際は、このくしの場合は、縦が長過ぎまして、この3分の2程度でよかったと思います。

この辺りは十人十色、それぞれのユーザーのサイズ感というものがあるのできりがありません。

凹凸感ある黒無地のこの生地は、ストレッチ丹後ふくれちりめん、ポリエステル/95%、ポリウレタン/5%、日本製。

裏地は、生地名・混率・原産国すべて不明ですが、黒の花柄ジャガードの喪服系の生地です。

しっかりした生地で、呉服屋様での購入のはぎれであるとの情報です。

大変質が良いのが分かります。

右は以前に一度左のふくれちりめんの素材で作ったシャドウケースを丸鏡入れとして利用。

一度もうすでに同じデザインを作っているので、生地を変えて1点だけの存在にしていくスタイルです。

この凹凸感ある薔薇柄は、ビエラフロッキープリント、ポリエステル/70%、レーヨン/30%、日本製。

この混率の意味としてはこう↓。

基布がポリエステル/100%のビエラという織り方の綾のような柄が入ったタイプで、そこへ、フロッキーと呼ばれる柄の貼り付け加工の薔薇柄の素材がレーヨン/100%。

その柄が全体の面積に占める割合で7:3を表現した表示の仕方みたいです。

フロッキーは凹凸感が素敵、膨らんだ柄のレーヨン/100%はベルベットのような素材だと思っていただいたら良いかと。

こちらもなかなかのしっかり感があり、その理由は、ビエラの綾の織り方にあると思います。

こうして「はぎれ」として作る時にも丁寧に内容を示すことはたいせつではないかと。

不明の部分はそのエピソードを添えてカバーしながら、そのまま「不明」と正直に示していきます。

2素材の同じサイズでの比較:左は今回、右は前回。同じ黒でも少し違った雰囲気になります。

コスメのプラスチックケースが黒で覆われていることも多いその高級感とミステリアス感をはぎれ製作にも落とし込んでみたのです。

おかげで、自前のペライチの巾着ポーチ(白)の中は、真っ黒。

それでも1点ずつが別物である差別化で何とか目的のものを見つけられます(^_^;)。

あとがき

小さいサイズのはぎれで作るものだから適当でよいのだという考え方ではなく、小さいのに作りがよく立派であることこそ素敵なのです。

さりげないバッグの開閉時には、周りの友人達は意外と注目しているもの。

こうしたアイテムがきっかけで人との会話のきっかけを作り朗らかな日常の一コマを彩ることになればと願います(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

「生きがい」、この物資に恵まれた時代だからこそ持っていたい宝、著者様はこの本に対する情熱と執念をもってそれを示したと思う【1306】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「生きがいについて:神谷美恵子 著」を読ませていただきました。

かつてこの本が初版された頃(1966年)の1960年代では、まだまだ「ハンセン病」という感染系の病気が不治の病として存在していました。

伝染効果は少ないものの、各地の片隅の施設に療養するために強制的に実家を離れるということがあり、当時の正確な情報の少なさ・固定観念・横一列に並ぶ同じ考え方などが差別を生んでしまったと思います。

現在は療養施設に行くことなどの必要はなく、治る病として病院の治療で回復するようです。

それでも、当時からの継続で高齢者となりそのまま現在も療養施設で暮らされている方がいらっしゃるのです。

それほど根深い簡単には変えられない事態を作ってしまった苦い歴史です。

ある1つの療養施設の当時の1950-1960年代にかけてのルポタージュの記録部分が多く、「精神科医」であった著者様がその訪問を通し、「生きがい」をたくさんの切り口から掘り下げた1冊の本になっているのです。

当初かなりのボリュームであった内容を削り読みやすくコンパクトにしたとのこと、それでも実際の完成は結構な分厚さでした。

たくさんの思いを、7年程の長期スパンに渡り詰め込まれたこの本は、命がけで綴られたものだと思います。

一人一人が自分の「生きがい」を問うことをお勧めしたい、この先の困難を乗り越えていくにあたっては最後まで残るものだからだ

なかなか生きがいを語ることは恐れ多いものですが、ピクチャレスクの場合は「仕事」だと思っています。

若い頃の10-20代は、常にモヤモヤした煮え切らない感がずっと心にありました。

何か思い切って全力でやり切ったことがあったであろうかと振り返ると、何もかもがあれよあれとという間に自分とは違う別のペースに後からついていくのがやっと。

何も自分のスタイルですべてのことを成し遂げていったという実感が無かったことへのもどかしさが思い出されます。

その転機は20代前半に訪れまして「就職」だったと思います。

初めての勤務日(正確には入社式を含む研修期間の数日が最初)が近づくにつれ、なぜかすごくやる気が溢れ出していたことを思い出します。

それからというもの、長い仕事期間の道を歩み始めて、今現在までこの「仕事」こそが「生きがい」になっていることに気付いています。

10代の頃のあのモヤモヤ感や煮え切らない気持ちは、仕事の楽しさを味わい、真剣に取り組むことに替えられていきました。

そうして、いつからか、「一生仕事をし続けたい」ということを自然に思うようになりました。

「死ぬ」ということをわずかながらも意識することこそ「生きがい」につながります。

「生きる」を意識するには「死ぬ」も関わっているということです。

本の中のハンセン病の患者様達は一度は「自殺」を考えた方も多いようです。

それほどに、死ぬことと生きることの紙一重の状況にあった際どい経験された方達なのです。

その貴重な記録を、長い年月をかけながら綴り上げた著者様のこの軌跡まるごと、「生きがい」を身を持って読者に伝えたお姿なのではないかと考えます。

あとがき

現在、自殺者の増加や希望を失い気持ちが沈む大変な状況の人が多く、現代の物があふれた時代の「虚無感」が影響することがあると思うのです。

お金をたくさん得ることを目標にしたり、ブランド物を手にすることを目標にしてしまうことは大きな誤解。

物もツールであり、お金もツールに過ぎないのが本当の所ではないでしょうか。

「物」「お金」などの物質を拠り所としてしまうことは、どれだけ集めても満たされない何かを最終的には感じてしまう。

「生きがい」こそが本来依存してよい、依存すべき場所なのではないかと思うのです。

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書き手:ピクチャレスク

フクレニット生地のペンシルポーチの「中表型」の失敗から「外表型」の成功へ、中表で事前製作したプレートを組み立てて作り上げることの自由度【1305】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

多くの裏地付きトートバッグで採用されている「中表」の作り。

表地と裏地を別々の袋として作っておきながら、最終的に合体して重ねて1つになります。

同じ構造で先日ペンシルポーチを作ったのですが、ニットであることが原因か、ラインが上手く出ずにいびつな形になっていました↓。

おせじにも美しいラインとは言えません。内側に裏地も設置の良い作りは目指したつもりだったのですが。。

この納得できなかった作りのペンシルポーチを今一度別の作り方でトライ。

元の型紙は全く同じ型紙を使い、2点の出来上がりを比べる実験を興味深くご覧いただければと思います。

信じられない、この2つが元は同じ型紙であったことが。。「外表」の出来上がりのラインの美しさは「中表」だけで作ることの可能性の不足を証明した

<型紙>縦8.5cmx横22.5cm。左右の下のカーブは半径5cmの円の一部をコンパスで利用。

前回のように同じ型紙を使用します。

表地x2枚、裏地x2枚にすべて接着芯を貼り、このたびは、表地が丹後ちりめんのニット、裏地も黒無地のパワーネットでニット芯を接着。

そして、更に、伸び防止に伸び止めテープですべての辺の縁を固定。

カーブはバイヤス、横線はストレートなのですが、後からの反省としては、ファスナーのうねり防止のために、ストレートの部分は伸び止めテープを3枚重ね貼りをするべきでした。

ここまでしないと、ファスナーのうねりの解消が目に見えて現れないのです。

あらかじめ表地と裏地を中表で縫い、ひっくり返してプレートパーツを製作。

そして、ファスナーへ「外表」で縫い付け、残りのカーブ部分を「外表」で縫い合わせて完成です。

プレート組み立て型のペンシルポーチ:<サイズ>縦7cmx横20.5cmxマチ無し。

裏面も見てみます↓。

課題としては、縫った位置の端からの距離が不統一、徹底することででもっと綺麗になると思います。
以前に製作の「中表型」:ラインが曖昧で、同じ型紙で作ったとは信じられないほどです。
「中表型」の後ろ面:左右のバランスも合っていないです。

では、ここからは比較していきます↓。

厚みの比較:前者の納得いかない方はひっくり返しの物理的な影響で膨らみます。その点は利点になります。
バッグの中をミニマムにすっきりとさせたい場合、ペタンコの方が場所を取らないとも言えます。これも利点。

結局は作り方の違いで一長一短あるわけですが、「外表型」では、カーブラインがはっきりと綺麗に出たことで、このデザインの場合はこちらが向いているとジャッジ。

「外表型」は、ラインが曖昧になりがちなニットでも、ちゃんとカーブがクリアに出るのです。

一方で、「中表型」の良い点は、「反る」物理的フォルムが影響して自然にふんわり感が出せることです。

よって、製作するお品物によって都度判断しながら「中表型」なのか「外表型」なのかを選び分けると良いです。

後者の「外表」は実際には、「中表+外表のコンビ」が実際の作りです。

そして、このたびの「外表型」の成功で、更なる無限性を感じました。

「中表」で縫い代を隠したプレートさえ作っておけばあとは組み立てていくだけなのですから、思い描いたデザインが実現しやすいのです。

ひっくり返し型では布では形がクリアに出にくいバニティなども、過去にはこの「外表」のやり方で実現でしてまいりました。

複雑な構造にトライする際に出来るだけシンプルにイメージできるのがこの考え方、「本当に作りたい形」を我儘に現実化してみてくださいませ。

あとがき

確かに、このたびのような「中表+外表混合型」の作りはデザインの広がりは見込みます。

しかし、この作り方も限界があり、厚みが増すことで、ミシンの押さえが脱線して縫いにくさが生まれます。

そこをどう解決していくかは、ピクチャレスクもまだ解けていない課題なのです。

製作の道を歩む途中の段階としては主に2019-2020年辺りにたくさん採用してきたやり方です。

しかし、その後製作の技術も「腕が上がった」と自分で言えるほどに成長したのです。

いよいよこの段階に来ますと、綺麗に完成できないと分かっているものをわざわざ作らなくなります。

所謂「完璧主義」「プロ意識」に近くなったということです。

しかし、実際にはこうして自分の身の回りのものは不完全でも作っているわけですので、「商品」なのか「自分使い」なのかで引用が分かれている現在です。

一度、この「外表」についてご意見を持ってみてくださいませ(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

ビタミンカラーの躍動感にいざなわれたマルチに楽しめる旅、すべてのスタートがこのバッグから始まれば良いと作り手は願う【1304】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、ビタミンカラー配色で、ここ最近テスト製作を進めております「ワンショルダーバッグ」が完成。

このたびも新しいサイズ感でありまして、製作のたびに調整中です。

そんな製作1つ1つも1点物なのです。

この暑くなる季節にぴったりの明るいポジティブカラーに注目、ビタミンカラーにロイヤルブルーも加えたマルチカラーで完成致しました。

11号帆布のごつごつした風合いとポプリンのブツブツ感がリンク、気持ちが明るくなるような存在になれることを願うワンショルダーバッグ

ワンショルダーバッグ:<サイズ>縦32cmx横22/41cmxマチ21cm。これが基本的な使い方になります。
リュック使い:本来はワンショルダーの向きにしていますが、サイドを前後にしてリュック使いができます。
リュックの背の部分にもハギ目が出ますがパッチワークのハギ目の中に紛れてあまり目立たないです。
入り口の巾着ひもについては、黄色とグリーンを半分ずつでつないでいます。タブもからーが交互で配分良く。
使用生地:<表地:オレンジ>11号カラー帆布、綿/100%、日本製。

<裏地:黄緑>T/C Gポプリン:テイジンエコペット、リサイクルポリエステル/50%、綿/50%、日本製。

<裏地:黄色>T/C Gポプリン:テイジンエコペット、リサイクルポリエステル/50%、綿/50%、日本製。

<ポケット:青色>ナイロンオックスはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。

この裏地はもしかして、ペットボトルから作られているのかもしれません、新しいタイプの素材だと思います。

動画内で間違えてポプリンをブロードと呼んでしまう場面があり訂正の字幕を入れさせていただいたのですが、ブロードとポプリンは同じ織り方なのだそうです。

ただ、糸番手が違い、ポプリンはブロードのおよそ2倍とのこと。

どうりで厚みがあると思ったのでした(^_^;)。

厚みあるポプリンであることで、いつもよりも巾着ひもタブホールがややごわっとしています。

中をのぞきますと、裏地がバイカラーにくっきり分かれます。
ひっくり返してみますと、フラップポケットの青色(実際はもっと明るいロイヤルブルー)がコントラスト効果。
ポケットを開けてみますと袋布も同じ青色。ナイロンオックスのはっ水加工なので大切な物を収納できます。
ひっくり返してみました。ビタミンカラーが快活なパワーを放ち、心にエネルギーをくれるかのようです。
ショルダータブはここに1か所のみ。なじむオレンジ色の本体生地で設置しました。
線コキの役割:リュック仕様の時に長さの融通を利かせるようにと「線コキ」を付けました。

写真の色が上手く映っていませんが、線コキのカラーは、Dカンと同じゴールドです。

元は180cmの型紙、実際の使用の長さは、平均的に130-145cmくらいであると見込みました。

あとがき

このたびの、サイズ感の底面が約20cm四方でしっくりきました。

キルトもパッチワークもしない場合は、ゴブラン織りなども可能になると思います。

厚手の生地でもここまで絞ることができるということで、トートバッグからの飛躍を遂げています。

バッグ1つで心の中を明るく照らすような存在になれたら大変光栄なことです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

<糸調子>11号帆布が厚手デニムと同様織りが緻密で硬いことが原因、取説にはない糸案内と糸調子ダイヤルの調整の仕方を見つけました【1303】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグを長い間製作し続けてまいりまして、共に歩んできた必須材料として「糸」があります。

どんなにミニマムなデザインでも、バッグには必ず「縫い」が入りますので、糸という材料がどの製作にも入ってくるのです。

当たり前の材料なのですが、その当たり前な「糸」こそが重要だと見直す機会を持つことも重要です。

糸を最大限の美しさで見せていくことも、バッグ製作の完成品の見どころだからです。

このたびは、その大切な1目1目の美しいステッチで押さえていくにあたり、どの生地でも同じような調子ではいかない難しい局面の例として「帆布」の糸調子を具体的に細部にわたって見ていきます。

糸調子が特別な素材というのは、デニム・帆布・カツラギ等の厚地と呼ばれるもの、ただ厚みがあるだけではなく「織りが緻密で硬い」という点こそ本当の原因です。

よって、薄手でありながら、緻密な織りのナイロン/100%も何重にも重なれば、その弾力性の威力も重なり、糸調子の難しさ(強く引き締めなければ整わない)ということが起こります。

つまり、薄手でも「ごわついた素材」には当てはまることだと思うのです。

では、11号帆布で実際に縫って失敗した糸調子がどんな条件であったからなのかをひも解き、美しい糸目になるような糸調子の合わせ方に成功した記録を是非ご覧くださいませ。

糸調子の「失敗」:①糸案内の真ん中を飛ばし②糸調子ダイヤルを1.5-2.0で縫ってしまった

汚い糸調子:ブロードなどの糸調子のまま縫うとこんな風に。。反対側が上糸側、こちらは下糸側です。

考えがちなのは、原因が下糸のボビンの糸調子の悪さですが、そうではないところに奥深さがあります。

ボビンの下糸に関しては、基本的に最初に一度クレーンのようにケースごと吊り下げて、鈍く下に降りていくようであれば、それで正解、それ以上調整することはないのですから。

では、この状態をどう言葉で表すのかというのは、「上糸が緩過ぎる」ということに導ける結果なのです。

しかも、手前に素材名が条件となり、「帆布にとっては、上糸が緩過ぎる」と解くのです。

まず20番のオレンジ糸をこのように通常通り通します。ここでは特にこの姿で問題はありません。
次に、「取説」によるスパン糸用の通し方で糸案内の真ん中を省略してしまいました。→これが間違い✕。
押さえを降ろした状態で一般的な生地と同じように1.5程に糸調子ダイヤルを合わせます。→これが間違い✕。
そうして、こちら側を上糸側でステッチしていきました。上糸側は問題を感じませんが↓
反対側(下糸側)は、こんな風に汚い糸目で出たのです。とても納得できる糸調子ではありません。

ということで、今度は、成功例の方、糸調子が合った場合の同じ部分にご注目いただきながら成功した状態をご覧くださいませ↓。

糸調子の「成功」:①糸案内の真ん中も通し②糸調子ダイヤルを3.0-3.5で縫ったからうまくいった

では、今度は、成功した糸目になった時の条件をお伝えします。

さて、これらの段階の中で、どこが悪かったのでしょうか。

スタートは同じで、ここは問題なしです。
糸案内の穴すべてに通すのです。これは、失敗の方では真ん中を省略していました、まず1つ目のポイントです。
糸調子ダイヤルは、押さえを降ろした状態で3.0周辺に設定。強く締めたことになります。これが2つ目のポイント。

ただ、4に行くことはありません、そこは職業用ミシンの限界と見ています。

同じようにこちら側からステッチ。こちら側も前者よりもしっかりステッチが埋まって整ったように見えます。
そして、反対側を見てみると。。綺麗に縫えていました。これなら合格。糸調子の調整の成功です(^o^)丿。
表に見えるステッチも素敵なDカンタブに完成。細かいパーツが整然とし、バッグ全体のレベルアップに貢献。

以上が、帆布用の糸調子のメソッドでした。

ということで、11号帆布に関して、望ましい糸調子の条件は、

①糸案内にフルに通す(スタートは下からくぐらせて)。

②糸調子ダイヤルを3.0程に設定(強くする/引き締める)。

でした。

11号帆布は8号帆布などのごわついたタイプよりはるかに柔らかくて柔軟性があるように見えますが、実際には、帆布らしい目の詰まりや硬さがあったのです。

号数が上がる(数字が小さくなる)につれて、②を3.5程度まで上げていくことがあるかもしれません。

以前にセルヴィッチデニムのヘビーオンスと呼ばれる25ozで三つ折りをした時の②は3.5強でした。

それでも4までは、行きませんでした。かえって糸が切れてしまいがちになるかと。。

それよりも、①の糸案内にフルに通すことをした方が効果としてははっきり出ます。

あとがき

糸調子に関しては、大変多くのハンドメイド道を歩まれた方が直面することだと思います。

ブログ記事のタイトルの頭に<糸調子>が付いた記事を当ブログ内で検索していただきながら、答えを見つけていって下さいませ。

できるだけ、ピクチャレスクも具体的にお示しした実体験記録にしていくつもりですが、細かいところ、デニムのオンスによる違い、帆布の号数による違いもあると思います。

バッグが美しいステッチをもって出来上がることを心より応援申し上げます(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

<糸調子>ナイロン100%を甘く見ない方が良い糸調子の難しさあり、弾力性があり緻密な織組織には、時にはデニム級の工夫が必要【1302】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前にナイロンオックスはっ水加工という生地でバッグを製作した時の事。

随分複数の苦労をしたものです。

ナイロンオックスはっ水加工は、ナイロン100%生地の中では定番で身近に入手しやすいイメージですが、実際に手に取ってみて複雑な製作をしていく中で大きく2つの注意点があることが分かってきました。

以前に製作したビジネスバッグ(テリーヌ)(左)とやり直し前の失敗した状態(右)。

この右の写真は随分衝撃的です。

冒頭の苦労したことの2つの内1つは、接着芯に織芯を貼ってしまってこのような右の気泡だらけになってしまった失敗。

もう1つは、写真には残っていなかったのですが、支柱部分の4本ステッチの裏側の糸がモジャモジャになって困った糸調子の異変でした。

接着芯の件については、別の記事の【764】の記事でじっくりお話させていただいております。

織芯の他、不織布芯も不可、いずれも伸びませんので、融通が利かずナイロンの弾力の動きについてゆけません。

気泡の理由がナイロンの①織り目の緻密さ②弾力性の2つにあります。

そして、この同じ2つの理由でこのたびお話させていただきます「糸調子」にも影響が出るということになります。

過去に失敗した支柱のステッチの下糸のモジャモジャの原因、ナイロンがいかに緻密な硬い素材なのかというところに答えがある

ナイロンオックスはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。カラーはブルー色です。

ナイロンオックスはこのぶつぶつが凹凸感とツヤがあり美しいからこそ、バッグのポイントであるステッチも美しく縫いたいものです。

このナイロンという素材自体を決して軽く見てはいけません、意外な特性があることに気付いていただきたいのです。

①織り目が緻密②弾力性があるというこの2つの性質を持つ1枚の生地が四つ折り観音開きで4枚重ねになった支柱の場合特に①②が4倍にパワーアップすると考えます。

更に、その間には「ソフト厚芯」が同じように4枚重ねで挟まれますので厚みも増し、パワーも増していくのです。

もはやそれは、セルヴィッチデニムや帆布にも匹敵するようなパワーになることがあるのです。

それを通常と同じような糸調子で済むはずがないと、冷静に考えてみればそういうことです。

ナイロンバッグのステッチ:厚みが重なるような「支柱や取っ手」作りでは、糸調子が狂うことがあります。

では、どのように糸調子を調整していくかです。

先程デニムに匹敵するようなお話をさせていただきましたが、デニムの時も糸調子が特殊でした。

通常では、糸調子ダイヤルが1.5-2.0辺りなのが、デニムを縫う時には糸調子ダイヤルは思い切って3.0周辺まで上げていくと合います。

ただ、4には行きません、そこは職業用ミシンの限界だと思わねばなりません。

糸調子ダイヤル:押さえを降ろした状態で必ずここを見ます。デニムの場合3.0まで絞ることがあります。

デニムの場合は、よくカジュアルテイストなスパン糸を使いますが、スパン糸では、職業用ミシンの糸案内の3つ穴には通常では2つしか通さないものです。

そのように取説にも書いてあるからです。

しかし、実体験からは、デニムや帆布の場合にスパン糸でも3つとも通すとうまく糸調子が整っていきます。

この方が、糸調子ダイヤルよりも効果があるようなのです。

糸案内:スパン糸では、右の穴の上方向から入れ込む向きで真ん中を外すことが推奨されますが全部通します。

上の写真のバッグの支柱のような重なり部分で糸調子を整えるには、まずはここを全部通す(最初は右の下からくぐらせます)を徹底。

これをスパン糸のように真ん中を飛ばしたことで、下糸のステッチがぐちゃぐちゃになった過去の失敗がありました。

また、それでもまだ調子が整わなければ、初めてそこで糸調子ダイヤルをしぼっていくということです。

先に糸調子ダイヤルをいじるよりも、糸案内の三つ穴通しの効果の方が大きいということです。

簡単にまとめますと、糸調子を「締める/強くする」ということを特別行う必要があるのがナイロン/100%の生地なのです。

あとがき

もしも、ナイロン/100%の糸調子に対しては、そもそも特別な素材であるという認識でお願いします。

簡単な三つ折りや2枚重ねでは、もしかして問題なく通り過ぎてしまうのかもしれません。

そうすると問題が起こらないので、このようなことを知ることはありません。

複雑な厚みを追求したバッグに挑戦したからこそ起こった問題であり、学びであったのです。

わざわざ希望しない難しいアイテムを作る必要はないと思いますが、「あのデザインをどうしても作りたい」と思った時には、もしかして困難が待ち受けるのかもしれません。

しかし、そんな時にも、元あるよく言われている定番の「ルールやしきたり」もある種の固定観念となってしまう場合があります。

実体験して良くなっていった結果が出れば、それこそが「正解」だと言えます(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

<リメイク図解>口が大きく開いたマイバッグはプチ改良できる可能性、セキュリティー性を高めるための「タブ」の後付けでバッグとポーチを繋げる対策【1301】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「コロナ」が2023年5月頭にインフルエンザのような部類の病状に認定されたことが大きいです。

新緑の季節も相まって、お出かけする人が増加。

コロナ以来の3年ぶりの海外旅行だとの外国人の方が嬉しそうにはしゃいでいる映像も拝見します。

今や物価が世界の中では低めの日本が「お得感」がある、更に安心な場所であるという信用のもと、多くの外国人観光客でにぎわう様子が見られます。

日本人としては誇らしいことですが、反対に日本人が外国へ旅行する機会も増えていくでしょう。

ただ、外国では世界的物価高のせいでお食事代が高くついてしまうというデメリットもありますので躊躇する一定の人数もあるかと。

とはいえ、旅行全体の出費としては、ほんの一瞬だと考えれば仕方が無いのかもしれなく、それ以上にこれまでの溢れんばかりの気持ちが爆発しているのではと。

遠出の旅には、持ち物の安全性が求められます。

紛失や盗難を避けるために、ハンドメイドバッグを製作してきた実体験から、ご提案できることが1つありまして、ご紹介したいと思います。

大切な物を入れるミニポーチとバッグにタブを後付け、タブにひもを通し抜き取られないようにつなげることでセキュリティー性を高める案

左はバッグの内側、ポケットが上寄りについています。右は小さなポーチです。

遠出では、この右の小さなポーチが不安です。

スッと抜き取りやすかったり、はずみで飛び出したりする心配があるのです。

そんな不安を解消しセキュリティー性を高めるために1つの案を思いつきます↓。

タブを縫い付ける:例えば、ポケットの入り口辺り、取り付けやすいバッグのサイド、ポーチのサイド。
タブを赤で表示:バッグのデザインにもよりますが、このような位置に後からタブを縫い付けるという案です。

実際は、もしかして困難だったり不可能だったりすることもあるかもしれません。

バッグの内側やポーチも多種多様な作りがありますので、すべてがこのやり方で可能ではないかもしれませんが出来そうかどうかを一度は考えてみることはお勧めです。

このように、バッグとポーチに互いにタブを付けることがまずはポイント。

そして、その後タブに紐を通したりチェーンを通してバッグからポーチがこぼれてもつながっているという状態を作っていくのです。

あとがき

このたびは、アイデアの図解のみでしたが、出来上がりの商品では「著作権の侵害」を考慮し、このような形のご紹介としています。

バッグやポーチもすべてハンドメイドで作るわけではありません。

もうすでにお手持ちのブランドバッグなどはそれ以上何も策が無いとあきらめがちですが、タブを縫い付ける程度の手の加え方なら、デザインへの影響はありません。

。。とこのように、自分の持ち物を自分ででアレンジすることは無限だと思っていたのですが、ここ最近はブランド様からのメッセージのようなもので自分使いにおいてもアレンジを控えてほしいとの意向があるという情報が。。

ブランディングがユーザーの使い方にまで威力を及ぼしている一場面として、この情報を見逃すわけにはいきませんでしたが、同時に矛盾も感じています。

元々セキュリティー性が弱い商品だったのであれば別問題ではないか。。これです。

こうしたことを反面教師に、ハンドメイド業の者は自分が製作するものに使い勝手やセキュリティー性の配慮を入れていくべきなのです。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク