フクレニット生地のペンシルポーチの「中表型」の失敗から「外表型」の成功へ、中表で事前製作したプレートを組み立てて作り上げることの自由度【1305】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

多くの裏地付きトートバッグで採用されている「中表」の作り。

表地と裏地を別々の袋として作っておきながら、最終的に合体して重ねて1つになります。

同じ構造で先日ペンシルポーチを作ったのですが、ニットであることが原因か、ラインが上手く出ずにいびつな形になっていました↓。

おせじにも美しいラインとは言えません。内側に裏地も設置の良い作りは目指したつもりだったのですが。。

この納得できなかった作りのペンシルポーチを今一度別の作り方でトライ。

元の型紙は全く同じ型紙を使い、2点の出来上がりを比べる実験を興味深くご覧いただければと思います。

信じられない、この2つが元は同じ型紙であったことが。。「外表」の出来上がりのラインの美しさは「中表」だけで作ることの可能性の不足を証明した

<型紙>縦8.5cmx横22.5cm。左右の下のカーブは半径5cmの円の一部をコンパスで利用。

前回のように同じ型紙を使用します。

表地x2枚、裏地x2枚にすべて接着芯を貼り、このたびは、表地が丹後ちりめんのニット、裏地も黒無地のパワーネットでニット芯を接着。

そして、更に、伸び防止に伸び止めテープですべての辺の縁を固定。

カーブはバイヤス、横線はストレートなのですが、後からの反省としては、ファスナーのうねり防止のために、ストレートの部分は伸び止めテープを3枚重ね貼りをするべきでした。

ここまでしないと、ファスナーのうねりの解消が目に見えて現れないのです。

あらかじめ表地と裏地を中表で縫い、ひっくり返してプレートパーツを製作。

そして、ファスナーへ「外表」で縫い付け、残りのカーブ部分を「外表」で縫い合わせて完成です。

プレート組み立て型のペンシルポーチ:<サイズ>縦7cmx横20.5cmxマチ無し。

裏面も見てみます↓。

課題としては、縫った位置の端からの距離が不統一、徹底することででもっと綺麗になると思います。
以前に製作の「中表型」:ラインが曖昧で、同じ型紙で作ったとは信じられないほどです。
「中表型」の後ろ面:左右のバランスも合っていないです。

では、ここからは比較していきます↓。

厚みの比較:前者の納得いかない方はひっくり返しの物理的な影響で膨らみます。その点は利点になります。
バッグの中をミニマムにすっきりとさせたい場合、ペタンコの方が場所を取らないとも言えます。これも利点。

結局は作り方の違いで一長一短あるわけですが、「外表型」では、カーブラインがはっきりと綺麗に出たことで、このデザインの場合はこちらが向いているとジャッジ。

「外表型」は、ラインが曖昧になりがちなニットでも、ちゃんとカーブがクリアに出るのです。

一方で、「中表型」の良い点は、「反る」物理的フォルムが影響して自然にふんわり感が出せることです。

よって、製作するお品物によって都度判断しながら「中表型」なのか「外表型」なのかを選び分けると良いです。

後者の「外表」は実際には、「中表+外表のコンビ」が実際の作りです。

そして、このたびの「外表型」の成功で、更なる無限性を感じました。

「中表」で縫い代を隠したプレートさえ作っておけばあとは組み立てていくだけなのですから、思い描いたデザインが実現しやすいのです。

ひっくり返し型では布では形がクリアに出にくいバニティなども、過去にはこの「外表」のやり方で実現でしてまいりました。

複雑な構造にトライする際に出来るだけシンプルにイメージできるのがこの考え方、「本当に作りたい形」を我儘に現実化してみてくださいませ。

あとがき

確かに、このたびのような「中表+外表混合型」の作りはデザインの広がりは見込みます。

しかし、この作り方も限界があり、厚みが増すことで、ミシンの押さえが脱線して縫いにくさが生まれます。

そこをどう解決していくかは、ピクチャレスクもまだ解けていない課題なのです。

製作の道を歩む途中の段階としては主に2019-2020年辺りにたくさん採用してきたやり方です。

しかし、その後製作の技術も「腕が上がった」と自分で言えるほどに成長したのです。

いよいよこの段階に来ますと、綺麗に完成できないと分かっているものをわざわざ作らなくなります。

所謂「完璧主義」「プロ意識」に近くなったということです。

しかし、実際にはこうして自分の身の回りのものは不完全でも作っているわけですので、「商品」なのか「自分使い」なのかで引用が分かれている現在です。

一度、この「外表」についてご意見を持ってみてくださいませ(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

ビタミンカラーの躍動感にいざなわれたマルチに楽しめる旅、すべてのスタートがこのバッグから始まれば良いと作り手は願う【1304】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、ビタミンカラー配色で、ここ最近テスト製作を進めております「ワンショルダーバッグ」が完成。

このたびも新しいサイズ感でありまして、製作のたびに調整中です。

そんな製作1つ1つも1点物なのです。

この暑くなる季節にぴったりの明るいポジティブカラーに注目、ビタミンカラーにロイヤルブルーも加えたマルチカラーで完成致しました。

11号帆布のごつごつした風合いとポプリンのブツブツ感がリンク、気持ちが明るくなるような存在になれることを願うワンショルダーバッグ

ワンショルダーバッグ:<サイズ>縦32cmx横22/41cmxマチ21cm。これが基本的な使い方になります。
リュック使い:本来はワンショルダーの向きにしていますが、サイドを前後にしてリュック使いができます。
リュックの背の部分にもハギ目が出ますがパッチワークのハギ目の中に紛れてあまり目立たないです。
入り口の巾着ひもについては、黄色とグリーンを半分ずつでつないでいます。タブもからーが交互で配分良く。
使用生地:<表地:オレンジ>11号カラー帆布、綿/100%、日本製。

<裏地:黄緑>T/C Gポプリン:テイジンエコペット、リサイクルポリエステル/50%、綿/50%、日本製。

<裏地:黄色>T/C Gポプリン:テイジンエコペット、リサイクルポリエステル/50%、綿/50%、日本製。

<ポケット:青色>ナイロンオックスはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。

この裏地はもしかして、ペットボトルから作られているのかもしれません、新しいタイプの素材だと思います。

動画内で間違えてポプリンをブロードと呼んでしまう場面があり訂正の字幕を入れさせていただいたのですが、ブロードとポプリンは同じ織り方なのだそうです。

ただ、糸番手が違い、ポプリンはブロードのおよそ2倍とのこと。

どうりで厚みがあると思ったのでした(^_^;)。

厚みあるポプリンであることで、いつもよりも巾着ひもタブホールがややごわっとしています。

中をのぞきますと、裏地がバイカラーにくっきり分かれます。
ひっくり返してみますと、フラップポケットの青色(実際はもっと明るいロイヤルブルー)がコントラスト効果。
ポケットを開けてみますと袋布も同じ青色。ナイロンオックスのはっ水加工なので大切な物を収納できます。
ひっくり返してみました。ビタミンカラーが快活なパワーを放ち、心にエネルギーをくれるかのようです。
ショルダータブはここに1か所のみ。なじむオレンジ色の本体生地で設置しました。
線コキの役割:リュック仕様の時に長さの融通を利かせるようにと「線コキ」を付けました。

写真の色が上手く映っていませんが、線コキのカラーは、Dカンと同じゴールドです。

元は180cmの型紙、実際の使用の長さは、平均的に130-145cmくらいであると見込みました。

あとがき

このたびの、サイズ感の底面が約20cm四方でしっくりきました。

キルトもパッチワークもしない場合は、ゴブラン織りなども可能になると思います。

厚手の生地でもここまで絞ることができるということで、トートバッグからの飛躍を遂げています。

バッグ1つで心の中を明るく照らすような存在になれたら大変光栄なことです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

<糸調子>11号帆布が厚手デニムと同様織りが緻密で硬いことが原因、取説にはない糸案内と糸調子ダイヤルの調整の仕方を見つけました【1303】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグを長い間製作し続けてまいりまして、共に歩んできた必須材料として「糸」があります。

どんなにミニマムなデザインでも、バッグには必ず「縫い」が入りますので、糸という材料がどの製作にも入ってくるのです。

当たり前の材料なのですが、その当たり前な「糸」こそが重要だと見直す機会を持つことも重要です。

糸を最大限の美しさで見せていくことも、バッグ製作の完成品の見どころだからです。

このたびは、その大切な1目1目の美しいステッチで押さえていくにあたり、どの生地でも同じような調子ではいかない難しい局面の例として「帆布」の糸調子を具体的に細部にわたって見ていきます。

糸調子が特別な素材というのは、デニム・帆布・カツラギ等の厚地と呼ばれるもの、ただ厚みがあるだけではなく「織りが緻密で硬い」という点こそ本当の原因です。

よって、薄手でありながら、緻密な織りのナイロン/100%も何重にも重なれば、その弾力性の威力も重なり、糸調子の難しさ(強く引き締めなければ整わない)ということが起こります。

つまり、薄手でも「ごわついた素材」には当てはまることだと思うのです。

では、11号帆布で実際に縫って失敗した糸調子がどんな条件であったからなのかをひも解き、美しい糸目になるような糸調子の合わせ方に成功した記録を是非ご覧くださいませ。

糸調子の「失敗」:①糸案内の真ん中を飛ばし②糸調子ダイヤルを1.5-2.0で縫ってしまった

汚い糸調子:ブロードなどの糸調子のまま縫うとこんな風に。。反対側が上糸側、こちらは下糸側です。

考えがちなのは、原因が下糸のボビンの糸調子の悪さですが、そうではないところに奥深さがあります。

ボビンの下糸に関しては、基本的に最初に一度クレーンのようにケースごと吊り下げて、鈍く下に降りていくようであれば、それで正解、それ以上調整することはないのですから。

では、この状態をどう言葉で表すのかというのは、「上糸が緩過ぎる」ということに導ける結果なのです。

しかも、手前に素材名が条件となり、「帆布にとっては、上糸が緩過ぎる」と解くのです。

まず20番のオレンジ糸をこのように通常通り通します。ここでは特にこの姿で問題はありません。
次に、「取説」によるスパン糸用の通し方で糸案内の真ん中を省略してしまいました。→これが間違い✕。
押さえを降ろした状態で一般的な生地と同じように1.5程に糸調子ダイヤルを合わせます。→これが間違い✕。
そうして、こちら側を上糸側でステッチしていきました。上糸側は問題を感じませんが↓
反対側(下糸側)は、こんな風に汚い糸目で出たのです。とても納得できる糸調子ではありません。

ということで、今度は、成功例の方、糸調子が合った場合の同じ部分にご注目いただきながら成功した状態をご覧くださいませ↓。

糸調子の「成功」:①糸案内の真ん中も通し②糸調子ダイヤルを3.0-3.5で縫ったからうまくいった

では、今度は、成功した糸目になった時の条件をお伝えします。

さて、これらの段階の中で、どこが悪かったのでしょうか。

スタートは同じで、ここは問題なしです。
糸案内の穴すべてに通すのです。これは、失敗の方では真ん中を省略していました、まず1つ目のポイントです。
糸調子ダイヤルは、押さえを降ろした状態で3.0周辺に設定。強く締めたことになります。これが2つ目のポイント。

ただ、4に行くことはありません、そこは職業用ミシンの限界と見ています。

同じようにこちら側からステッチ。こちら側も前者よりもしっかりステッチが埋まって整ったように見えます。
そして、反対側を見てみると。。綺麗に縫えていました。これなら合格。糸調子の調整の成功です(^o^)丿。
表に見えるステッチも素敵なDカンタブに完成。細かいパーツが整然とし、バッグ全体のレベルアップに貢献。

以上が、帆布用の糸調子のメソッドでした。

ということで、11号帆布に関して、望ましい糸調子の条件は、

①糸案内にフルに通す(スタートは下からくぐらせて)。

②糸調子ダイヤルを3.0程に設定(強くする/引き締める)。

でした。

11号帆布は8号帆布などのごわついたタイプよりはるかに柔らかくて柔軟性があるように見えますが、実際には、帆布らしい目の詰まりや硬さがあったのです。

号数が上がる(数字が小さくなる)につれて、②を3.5程度まで上げていくことがあるかもしれません。

以前にセルヴィッチデニムのヘビーオンスと呼ばれる25ozで三つ折りをした時の②は3.5強でした。

それでも4までは、行きませんでした。かえって糸が切れてしまいがちになるかと。。

それよりも、①の糸案内にフルに通すことをした方が効果としてははっきり出ます。

あとがき

糸調子に関しては、大変多くのハンドメイド道を歩まれた方が直面することだと思います。

ブログ記事のタイトルの頭に<糸調子>が付いた記事を当ブログ内で検索していただきながら、答えを見つけていって下さいませ。

できるだけ、ピクチャレスクも具体的にお示しした実体験記録にしていくつもりですが、細かいところ、デニムのオンスによる違い、帆布の号数による違いもあると思います。

バッグが美しいステッチをもって出来上がることを心より応援申し上げます(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

<糸調子>ナイロン100%を甘く見ない方が良い糸調子の難しさあり、弾力性があり緻密な織組織には、時にはデニム級の工夫が必要【1302】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前にナイロンオックスはっ水加工という生地でバッグを製作した時の事。

随分複数の苦労をしたものです。

ナイロンオックスはっ水加工は、ナイロン100%生地の中では定番で身近に入手しやすいイメージですが、実際に手に取ってみて複雑な製作をしていく中で大きく2つの注意点があることが分かってきました。

以前に製作したビジネスバッグ(テリーヌ)(左)とやり直し前の失敗した状態(右)。

この右の写真は随分衝撃的です。

冒頭の苦労したことの2つの内1つは、接着芯に織芯を貼ってしまってこのような右の気泡だらけになってしまった失敗。

もう1つは、写真には残っていなかったのですが、支柱部分の4本ステッチの裏側の糸がモジャモジャになって困った糸調子の異変でした。

接着芯の件については、別の記事の【764】の記事でじっくりお話させていただいております。

織芯の他、不織布芯も不可、いずれも伸びませんので、融通が利かずナイロンの弾力の動きについてゆけません。

気泡の理由がナイロンの①織り目の緻密さ②弾力性の2つにあります。

そして、この同じ2つの理由でこのたびお話させていただきます「糸調子」にも影響が出るということになります。

過去に失敗した支柱のステッチの下糸のモジャモジャの原因、ナイロンがいかに緻密な硬い素材なのかというところに答えがある

ナイロンオックスはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。カラーはブルー色です。

ナイロンオックスはこのぶつぶつが凹凸感とツヤがあり美しいからこそ、バッグのポイントであるステッチも美しく縫いたいものです。

このナイロンという素材自体を決して軽く見てはいけません、意外な特性があることに気付いていただきたいのです。

①織り目が緻密②弾力性があるというこの2つの性質を持つ1枚の生地が四つ折り観音開きで4枚重ねになった支柱の場合特に①②が4倍にパワーアップすると考えます。

更に、その間には「ソフト厚芯」が同じように4枚重ねで挟まれますので厚みも増し、パワーも増していくのです。

もはやそれは、セルヴィッチデニムや帆布にも匹敵するようなパワーになることがあるのです。

それを通常と同じような糸調子で済むはずがないと、冷静に考えてみればそういうことです。

ナイロンバッグのステッチ:厚みが重なるような「支柱や取っ手」作りでは、糸調子が狂うことがあります。

では、どのように糸調子を調整していくかです。

先程デニムに匹敵するようなお話をさせていただきましたが、デニムの時も糸調子が特殊でした。

通常では、糸調子ダイヤルが1.5-2.0辺りなのが、デニムを縫う時には糸調子ダイヤルは思い切って3.0周辺まで上げていくと合います。

ただ、4には行きません、そこは職業用ミシンの限界だと思わねばなりません。

糸調子ダイヤル:押さえを降ろした状態で必ずここを見ます。デニムの場合3.0まで絞ることがあります。

デニムの場合は、よくカジュアルテイストなスパン糸を使いますが、スパン糸では、職業用ミシンの糸案内の3つ穴には通常では2つしか通さないものです。

そのように取説にも書いてあるからです。

しかし、実体験からは、デニムや帆布の場合にスパン糸でも3つとも通すとうまく糸調子が整っていきます。

この方が、糸調子ダイヤルよりも効果があるようなのです。

糸案内:スパン糸では、右の穴の上方向から入れ込む向きで真ん中を外すことが推奨されますが全部通します。

上の写真のバッグの支柱のような重なり部分で糸調子を整えるには、まずはここを全部通す(最初は右の下からくぐらせます)を徹底。

これをスパン糸のように真ん中を飛ばしたことで、下糸のステッチがぐちゃぐちゃになった過去の失敗がありました。

また、それでもまだ調子が整わなければ、初めてそこで糸調子ダイヤルをしぼっていくということです。

先に糸調子ダイヤルをいじるよりも、糸案内の三つ穴通しの効果の方が大きいということです。

簡単にまとめますと、糸調子を「締める/強くする」ということを特別行う必要があるのがナイロン/100%の生地なのです。

あとがき

もしも、ナイロン/100%の糸調子に対しては、そもそも特別な素材であるという認識でお願いします。

簡単な三つ折りや2枚重ねでは、もしかして問題なく通り過ぎてしまうのかもしれません。

そうすると問題が起こらないので、このようなことを知ることはありません。

複雑な厚みを追求したバッグに挑戦したからこそ起こった問題であり、学びであったのです。

わざわざ希望しない難しいアイテムを作る必要はないと思いますが、「あのデザインをどうしても作りたい」と思った時には、もしかして困難が待ち受けるのかもしれません。

しかし、そんな時にも、元あるよく言われている定番の「ルールやしきたり」もある種の固定観念となってしまう場合があります。

実体験して良くなっていった結果が出れば、それこそが「正解」だと言えます(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

<リメイク図解>口が大きく開いたマイバッグはプチ改良できる可能性、セキュリティー性を高めるための「タブ」の後付けでバッグとポーチを繋げる対策【1301】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「コロナ」が2023年5月頭にインフルエンザのような部類の病状に認定されたことが大きいです。

新緑の季節も相まって、お出かけする人が増加。

コロナ以来の3年ぶりの海外旅行だとの外国人の方が嬉しそうにはしゃいでいる映像も拝見します。

今や物価が世界の中では低めの日本が「お得感」がある、更に安心な場所であるという信用のもと、多くの外国人観光客でにぎわう様子が見られます。

日本人としては誇らしいことですが、反対に日本人が外国へ旅行する機会も増えていくでしょう。

ただ、外国では世界的物価高のせいでお食事代が高くついてしまうというデメリットもありますので躊躇する一定の人数もあるかと。

とはいえ、旅行全体の出費としては、ほんの一瞬だと考えれば仕方が無いのかもしれなく、それ以上にこれまでの溢れんばかりの気持ちが爆発しているのではと。

遠出の旅には、持ち物の安全性が求められます。

紛失や盗難を避けるために、ハンドメイドバッグを製作してきた実体験から、ご提案できることが1つありまして、ご紹介したいと思います。

大切な物を入れるミニポーチとバッグにタブを後付け、タブにひもを通し抜き取られないようにつなげることでセキュリティー性を高める案

左はバッグの内側、ポケットが上寄りについています。右は小さなポーチです。

遠出では、この右の小さなポーチが不安です。

スッと抜き取りやすかったり、はずみで飛び出したりする心配があるのです。

そんな不安を解消しセキュリティー性を高めるために1つの案を思いつきます↓。

タブを縫い付ける:例えば、ポケットの入り口辺り、取り付けやすいバッグのサイド、ポーチのサイド。
タブを赤で表示:バッグのデザインにもよりますが、このような位置に後からタブを縫い付けるという案です。

実際は、もしかして困難だったり不可能だったりすることもあるかもしれません。

バッグの内側やポーチも多種多様な作りがありますので、すべてがこのやり方で可能ではないかもしれませんが出来そうかどうかを一度は考えてみることはお勧めです。

このように、バッグとポーチに互いにタブを付けることがまずはポイント。

そして、その後タブに紐を通したりチェーンを通してバッグからポーチがこぼれてもつながっているという状態を作っていくのです。

あとがき

このたびは、アイデアの図解のみでしたが、出来上がりの商品では「著作権の侵害」を考慮し、このような形のご紹介としています。

バッグやポーチもすべてハンドメイドで作るわけではありません。

もうすでにお手持ちのブランドバッグなどはそれ以上何も策が無いとあきらめがちですが、タブを縫い付ける程度の手の加え方なら、デザインへの影響はありません。

。。とこのように、自分の持ち物を自分ででアレンジすることは無限だと思っていたのですが、ここ最近はブランド様からのメッセージのようなもので自分使いにおいてもアレンジを控えてほしいとの意向があるという情報が。。

ブランディングがユーザーの使い方にまで威力を及ぼしている一場面として、この情報を見逃すわけにはいきませんでしたが、同時に矛盾も感じています。

元々セキュリティー性が弱い商品だったのであれば別問題ではないか。。これです。

こうしたことを反面教師に、ハンドメイド業の者は自分が製作するものに使い勝手やセキュリティー性の配慮を入れていくべきなのです。

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書き手:ピクチャレスク

ふくれちりめんという凹凸感あるふっくらとした生地でミニコスメポーチを製作、ペタンコ仕様の三つ折りタイプでも立体感が出る素材【1300】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近連続で、はぎれを使ったミニポーチ製作の投稿をさせていただきました。

【1298】【1299】では、そもそも型紙が分離しているか一つなぎかの違いで出来上がりにふんわり感があるのか無いのかの違いを発見。

このたびの【1300】はその2種の作り方をいずれも活かし、中に入れる物を選ぶ使い分けの例です。

このシリーズの締めくくりの回となります。

ふっくらが必ずしも絶対であるということではなく、ぺたんこ型が相応しい出番があることも発見致しました。

同時に、選ぶ生地がふっくらとしていれば、他の生地ではペタンコに出来上がってもふっくら仕上がるという生地の種類による力も発見したのです。

同じ生地で2種の作り方で比較したミニポーチ、片方は「蓋分離型」、もう片方は「一繋ぎ型」、どちらも中身によってそれぞれ出番があった

左:ファンデーションケース(ふっくら仕立て)。右:シャドウケース(ペタンコ仕立て)。黒無地です。

右の三つ折り仕様でも、そこそこふんわりと仕上がっているのは生地のおかげ。

生地は、「ストレッチ丹後ふくれちりめん」という名前の生地、混率は、ポリエステル/95%、ポリウレタン5%で、日本製。

よく伸びる弾力性ある生地ですので、当然ながらニットの接着芯を貼りました。

ふくれはもともとふんわり感ある素材なので、その場合バランスを考慮し、右のペタンコ仕立てが大いに有りなのです。

では、中身に入れた様子です↓。

左:厚みのあるファンデーションが合いました。右:薄っぺらいシャドウケースが合いました。

このように、中に入れる物が相応しい1点を選ぶと望ましい組み合わせになります。

ファンデーションケースは2cm近く厚みがあり、右のようなペタンの1つなぎの作り方の方ではサイズはぴったりでも実際には入れにくいことがあります。

一方、シャドウケースはふっくらした左に入れてしまうと、たとえサイズは小さくなっていたとしても中にしっかり納まらず隙間が空きます。

右のペタンコのタイプ一番望ましいのがシャドウケース(私の手持ちアイテムの場合ですが)なのです。

こうして、それぞれの作りの特性にあったアイテムを入れていく使い方をすると、両方の作り方が活かされるということになります。

シャドウケースの型紙(ペタンコ仕上がりタイプ):縦22.5cmx横10cmの一番下を半径5cmの円でカット。

生地は表地と裏地枚ずつの合計2枚のみです。

これだけでできてしまうことが非常にエコノミーな製作、細長く余った生地をこのように利用できるのです。

もし、生地の向きが横向きであってもこうした小さなポーチでは問題にならないでしょう。

あとがき

当ブログ記事は最初の投稿が2023.06.12でした。

その翌年の2024年に、これまでのブログ記事の「手直し」を順番にしていき、およそ1年半後の2024.12.02という最後の月でこの記事の番がやってきました。

実はこれらのケースは2024年現在でも持ち続けてコスメケースとして使用しています。

その後ファンデーション自体をミラー付きの横並び型に大きく変更、左のケースはサニタリー品を入れて持ち歩いているお出かけ中にどこかで落としてしまいました泣。

このコロコロと丸いカーブの良さや、フクレの優しい質感が非常に心地よかったのに残念でした。。それほどに失うことが「惜しい」と思ったのでした。

こうした物は、なぜか飽きることがありません。

その良さをお伝えしていきたいのですが、おそらくプレゼント的な無料の配り方や、パックにして贈答品用にと販売すると良いのではないかと考えています。

無料は決して損ではなく、「アプローチ」と考えれば無駄ではないと思うようになりました。

こうして余ったはぎれにも価値があるとなると、そもそも最初に選ぶ生地はやはり優れた生地であるべきだとつくづく感じました。

いずれ、こうしたはぎれが生まれる前のメイン製作のバッグも「高級生地」の方向へ向かうのが良いのではないかとこのはぎれの活用のポテンシャルを見ながら考えたのでした(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

同規格のミニポーチ2通りの作り方の比較、「難関と立体感」か「簡単とペタンコ」のどちらを選択するのかの答えは後者【1299】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1つ前の番号【1298】の記事とも関連したのがこの度の【1299】です。

【1298】では、蓋と本体が分離した型紙を使用して、小さなコンタクト液ケース用のポーチを製作。

【1298】投稿のミニポーチ:蓋の型紙が本体と分離、蓋をはめ込む位置が分かりにくい難しさがありました。

出来上がりは苦労した成果とでも言うような、ふんわりと膨らんだ立体感あるものに仕上がりました。

ただ、このフラップの取り付けにくさも見逃してはなりません。

作りやすいことは美しく仕上がることにイコールだからです。

やり直したような結果からも、短い時間でスムーズに出来上がるためには、作りやすくなければいけないのではないかと考えました。

このたびは、一繋ぎの1枚の型紙を裏地付きで2枚分裁断、三つ折りタイプの蓋と本体が繋がったタイプで同じ出来上がりサイズのミニポーチを別生地の黒無地で作り直してみました。

シンプルな1枚のみの型紙を三つ折りに組み立てながら出来上がるミニポーチ、ペタンコであることはミニサイズでは問題なしと判断

一繋ぎの型紙(今回のやり方):縦18cmx横12.5cmの長方形の底面を半径5cmの円のカーブにカット。
蓋分離型との型紙の比較:全く同じサイズに出来上がるには、左のつなぎ目の縫い代分をカットしたのが右側。
完成:【1298】の時と同じ、縦5.5cmx横10cmxマチ無しです。見かけは同じデザインですので。。

途中の製作過程は、後で貼りますYouTube内で大まかに口頭でお話させていただきました。

詳しくは、後日作り方専用に投稿をさせていただきます<m(__)m>。

コンタクトレンズケースだけでなく、こうした塗り薬も入りますし、鍵やバンドエイドも入ります。

この真っ黒生地はニットでよく伸びるタイプです。

パワーネットと呼ばれるタイプの生地で、接着芯は黒のニット芯を貼りました。

さて、ここからは比較、作りの違いが生み出す出来上がりの見た目の違いをご覧いただきます↓。

左が分離型、右が一体型です。サイズは同じです。正面は特に違いがよく分からないです。
左サイドの膨らみの様子:結構この角度が一番分かりやすく違いが見られます。ひっくり返した左は良い雰囲気。
右サイドの膨らみの様子:こちらも歴然とした違いです。一繋ぎ型はペタンコになってしまうのでした。
底の様子:何となくラインが魅力的なのは左の方ですので、苦労して左のように作るメリットもあるのでしょう。
背面の様子:型紙の違いでステッチ線が入る入らないの違いがあります。

パッと見た感じの良さや雰囲気は左側に軍配。

同じ生地で比べるともっと良かったと思いますが、手間をかけた分の成果がそのフォルムに分かりやすく現れたと左側に対して感じます。

ただ、左側は作りにくいので、慎重かつ困難な場面があることはデメリットです。

一方右側の無地は気軽に作れるものになりまして成功しやすいです。

これをどちらかに選択するということが非常に難しいものです。

もう1つ重要なメリットが左側にはありました。

分離していることで、はぎれが使い易いことです。

右側は大きな面積が無ければそもそも裁断できないのです。

となると、条件のようなもので、生地が中途半端にしか余らない時には左側で、生地が十分あるならば作りやすい右側でというのがジャッジもしやすいでしょう。

あとがき

こういったミニポーチも商業としてお値段を付けるとなるとなかなかお値段が付け難いものです。

以前の投稿でもお話致しましたが、プレゼントとして添えるということが道としては可能性を感じています。

もしくは、セットにしてまとめ売り、贈答品向けにパックになっているという状態で販売することです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

はっきりとしたフォルムのミニサイズが更なる別の用途に広がる可能性、縦横1:2の比率のサイズの半月型フラップコンタクトポーチ【1298】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

生地の余り布が小さくて捨ててしまう前に、今一度ご検討いただきたい。

少しの余り布でも作ることができるミニケースのご紹介です。

サイズはいろいろ変えて製作してきていますが、このたび作ったのは初のサイズで、目的はハードコンタクト液ケース入れとなります。

ハードコンタクトレンズケース:これを入れるポーチです。液のこぼれ防止に中に封筒の底を設置します↓。
こんな風に封筒の底をカットして余分の縁を折り曲げて袋として内部に設置し、使用封筒をリサイクルします。

ハードコンタクトレンズのケースは円柱型で、細長いもの。

これを入れるにピッタリなサイズ感の横長タイプの封筒の底部分の利用をさせていただきます。

内袋の分も考えてポーチ自体は、コンタクトレンズのケースよりもややゆとりを見ていきます。

型紙は2枚のみではぎれを最後まで有効的に使える、蓋の半月デザインがおしゃれなスタイリッシュなミニポーチの可能性

型紙:<本体:左>:縦12.5cmx横12.5cm。<フラップ:右>:縦7.5cmx横12.5cm。

製作過程はまたの別の投稿でご紹介しますので、ここでは完成した場面へ移ります。

ちゃんと接着芯も貼って裏地付きの何らバッグと変わらない仕立てです。

コンタクトレンズケースポーチ:<サイズ>縦5.5cmx横10cmxマチ無し。

使用生地は、モノトーン花柄系撥水防水ストレッチプリント、ナイロン/100%、日本製です。

接着芯も貼り、裏地も付けてハリコシがあるため、マチ無しでも自然に厚みと立体感が出るものです。

マジックテープはシックな同色。裏地も表地と同じ生地で作りました。
中に内袋ごとコンタクトレンズケースを入れました。

この撥水の花柄モノトーン生地は、これで最終。

素敵な撥水生地なのでこんな風に最後に1つポーチが出来たことが喜ばしいです。

ニッチな使い方のコンタクトレンズ液ケース入れとしましたが、もとはコスメケースの部類で、リップケースとしても考えてもいたのです。

ただ、口紅を持っていないので(グロスのみ)、必ずリップを入れるとは限らないという見方をしてみたのでした。

その他の用途としましては、バンドエイド入れ・薬入れ・キーケースにも幅広くお使いいただけます。

ちょうど縦にするとキーケースのあの三つ折りタイプのサイズ感にそっくりでもあります。

すっきしとしながら、蓋が半月型であるところにかわいさも感じられ、スタイリッシュにも感じられます。

既製品でも多くが蓋をフルにカバーするべく、フラップの横の長さを本体の横幅に合わせていることが多いと思います。

そうしますと、裏地付きのこのようなきちんとした仕立て方では、蓋を表地と裏地の袋の間に入れ込む場面が非常に難しいです。

このたびも、あまりの難しさに、最初に仕付けをしてステッチを入れておくという工夫も入れ込みました。

隙間が両端に少し空いても良い場合は蓋の型紙を狭めると少し作りやすいですが、フルに蓋がかぶることの安全性に価値があるとも言えます。

同じサイズと同じ見かけで、一繋ぎを三つ折りにたたんだタイプの方がおそらくスムーズだと思います、後日製作しまして投稿します。

あとがき

こうした小さいポーチは、量産品との差別化を意識すると良いです。

その1つには、「専用ケース」というところに目を付けるのが実現しやすいことです。

意外なもので、入れる目的を決めてあった方が受け入れられるという実体験も持っています。

その後で、他の用途の可能性を実際のフィードバックを得ながらユーザー様に教えていただくというのが「良き絡み」でもあるのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

入口が開きっ放しのブランドシャドウケースをしっかり収納したい、入り口にマジックテープを追加し収納力をわずかに高めるアレンジ【1297】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

コスメグッズは頻繁に使うものだからこそ1つ1つのアイテムを大切に収納していきたいという考え方をしています。

ファンデーションケースをそのままのポーチに収納することで中身のフィルが割れてしまったこと、残り僅かなシャドウの中身がひびが入り粉が飛び出したことなど一度は経験されたことがあるかもしれません。

慣れると当たり前になってしまうことで少しずつ乱暴な扱いをしていることに気付いていないのかもしれません。

毎日使うものだからこそ、綺麗に使い、綺麗に収納するという考え方をこの度のリフォーム例と共にお伝えできたらと思います。

ブランド化粧品のシャドウケース袋のアレンジ使い、入り口開きっ放しの不安定感をマジックテープで留めて固定した使い方で安心感を加えた

図解が単純ですが、1枚仕立てのこうしたケースがよくシャドウケースに附随されることはご存じではないかと。

黒色のベルベット風・別珍風といった毛羽だった素材です。

上が空きっぱなしは中身が飛び出すことが多く、ここに安定感を加えていきます。

中身に別の物を入れたいことで、この度のリフォームを思いついたのがきっかけです。

ちょっとした揺れですぐに飛び出す開きっぱなしの入り口に機能を付けていきたいと思います。

入口にほんのわずかな面積のマジックテープを設置していきました↓。

本体は黒。マジックテープも黒系を付け、縦1cmx横2.5cm程にカット。表面に付けることにご注意を。

オスとメスをそれぞれの前後面の「表面」にミシンで縫い付けます。

この時点ではマジックテープが外側にあるべきです。

縫い付け終わったら、アイロンで上部を内側へ折り、マジックテープが内側へ隠れます。
最後に内側面の方からステッチをぐるり1周かけていきます。丈夫に二度縫いしました。

これで、入り口に留め具が出来ましたので完成です。

ちょっとしたアレンジに過ぎませんが、今までよりもずっと気持ちよく収納できるようになりました。

シャドウケース袋だけをいただいたので中身に鏡を入れる使い方をしたわけです。

ただ、このことはお忘れなく↓。

そもそも該当ブランドの中身とケースが一致して、セットで使えることを考えて作られたもの。

厚みのあるシャドウケースだと留め具など無くてもジャストフィットサイズなので大丈夫だから最低限の出し入れもしやすいバランスで作られた袋なのだと思います。

よって、このたびのアレンジは、袋が分離している場合に別のものを入れたい使い方の場合です。

ただ、本来最も望ましいのは、最初に作られたブランド様の考え方に沿った組み合わせ、元の目的や作りを尊重することも忘れてはなりません。

あとがき

結局は、元のそのままの使い方が一番だということもこうしたアレンジで思うことがあります。

特にハイブランド様の収納袋はそれ1つにしても「らしさ」があります。

それも価値、何でもかんでもアレンジしてしまうよりも、「既製品そのままの良さ」に対して敬意を払いながらです。

リフォーム・リメイクすることは確かに一瞬新鮮な心地を味わえますが、長い目で見て本当に価値が高まるものなのかを考えて行うことが大切です(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

さすがにこれは量産品では見かけないし価格も付かないであろう、ハンドメイドで必要な数だけ作る布製のコスメ筆キャップは贈答品向き【1296】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

過去に、はぎれを使ってコスメケースのセットを考案してきました。

ファンデーションケース・シャドウケース・ペンシルケースと。

その中でペンシルケースに関しては、いったん一部屋ずつの差し込み式のタイプを作りましたが、実際に使ってみると不満も出てくるものです。

マジックテープが留め具。この留め具を外すと。。↓
ドドンッ♪、ペンシルのお部屋の仕切りのあるタイプでした。

きちんとは作ったのですが、いちいち差し込む作業や抜き出す作業すら手間だという考え方もあるのです。

このしっかりと場所が決まっている良さもありますので好みの違いになると思うのですが、同時にまとめて入れるタイプのペンシルポーチも作ってみることに致しました。

1部屋にランダムに複数を入れるタイプのコスメペンシルケース、裏地が粉で汚れないための筆キャップを2本分作ってみた

ラインが失敗のペンシルポーチ:<サイズ>縦7cmx横20cmxマチ無し。後にちゃんとしたものに作り直し。

横のサイズは既製品の「YKK」様のファスナーに合わせました。

どうでしょう、このいびつなライン、非常に残念です。

ニットが伸びて少し変形気味であることや逆に引っ込んでしまって飛び出していない角などの影響で美しいカーブが出ていませんでした。

とにかく変な形になってしまいましたのですが、元の型紙を見たら驚かれると思います↓。

この型紙が、まさかの上のようないびつな形に出来上がってしまったのです。

よって、ひっくり返しをやめ、外表製作によって、後日成功しています↓。

成功した方:細かいことを言えば改良点はありますが、まずまずです。半月型がなんとか現れました。

さて、次にペンシルの汚れ対策です。

「シャドウチップ」が2種類あるので、2個キャップを作っていき、汚れ対策をしました↓。

シャドウチップやブラシ用のキャップ:<サイズ>縦5.5cmx横3.5cmxマチ無し。

やや横幅がダブついているように見えますが、実際に狭過ぎるとブラシ先を傷めますので、これくらいが程良いみたいです。

さすがに、ここまでの細かい物は量産品では見つけることが難しいと思います。

ハンドメイドならではのニッチな分野だと見ています。

キャップの型紙:とても単純な型紙です。縦の長さはもう少し長くても良いかもしれません。
完成した2個のペンシルキャップ:チップが見えているのは両サイドタイプだからです。こちら側にも必要ですね。

あとがき

こうした細かいキャップのようなものは、ハンドメイド品の出番はあるものの、とは言え、お値段はなかなか付け難いものです。

しかし、せっかくのアイデアはアウトプットしたいではないですか。

そこで1つの案は、無料で何かに添えて配ることです。

その時に、キャップだけではダメ、シャドウチップならそれほど経費がかかりませんから、すぐ使える状態にセットして贈呈するのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク