<経理>ヤフオクで材料の「接着芯」を仕入れ、送料が着払いだった時の仕訳、品物の仕入と送料の計上は正確な日にちごとに別々に行う【352】

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

個人事業主たるもの、小規模だけに経費を最小限に抑えるべくあれこれ工夫したいもの。

文房具の事務用品なども、まともに購入ではなくて、古いデッドストックのようなものでもちゃんと使えれば、お安く購入したいという気持ちがあります。

そんな時に、「ヤフオク」様などは、とても有難いお品が見つかることがあります。

「ヤフオク」で購入したものを事業用に充当というのは、一昔前では驚かれたものです。

しかし、現在は、どんな購入経路であってもそれに沿った仕訳ができればかまわないことであるほどマーケットサイトの認知度も深まりネット購入が受け入れられてきたのです。

自身も会社員時代に、お客様にお出しするお茶の湯飲み、特に夏場のガラス製のものは、ヤフオクがやはり良いお品が安く購入できたので、よく利用していたものです。

このたびは、少し特殊なケースの1つとしまして、商品代の決済は前日に¥100のみ、着払運賃は翌日到着時に¥1,015支払いというケースの仕訳をご紹介したいと思います。

日にちに忠実であるということで、別件のような仕訳になることを選択しているところがポイントです。

バッグの材料の「接着芯」を「ヤフオク」で¥100で落札、しかし送料は着払¥1,015がかかったという「ヤフオク」あるあるの体験

このストーリーは実際に遭遇した場面です。

なかなか織芯も見つけにくい中、ヤフオクを探します。

そうすると、結構昔のアパレル会社様の倒産品だったり、古い使い手のない在庫商品などが出品されていることがあります。

今回は、アパレル関係の方ではないようで、「芯地か裏地がどちらか分からない」ということでの出品でした。

もし、裏地だった場合かなりリスキーな購入になりますが、写真をよく見ると、確かに裏地の可能性も否めないものの芯地っぽさがとてもありました。

よって、ここは勘を信じ落札、その商品がこちらです↓。

左-ヤフオクで落札した織芯:黒5m、薄ピンク5m 右-薄ピンクの方のアップ。

接着芯かどうかの見極めは、ボツボツの点状の糊が載っているかどうかが決め手です。

写真を拝見するには、載っているような感じだったので、芯地だと信じることにしたのです。

そして、到着してみて確認の結果、間違いなく両方の色とも芯地だったのでした、ホッε-(´∀`*)。

ヤフオクで落札した価格は、m数が不明であったことと、裏地か芯地か分からないというあいまいさからか、自身しか入札者がおらず、晴れて落札♪。

落札価格は嬉しい¥100、ヤフオクらしさたっぷりです。

ただ、上の写真は、届いた後でたたみ直したのでありまして、最初は、筒の棒に巻いてありました。

よって、幅も結構あり出品者様の意向で着払いでした。

その料金が¥1,015という着払料金。

せっかく¥100でお得に落札できたのに、送料が¥1,015かかったというところが、これまた「ヤフオク」らしさたっぷりの状況でしたが、それでも市販の店舗で購入よりもはるかにお得だったのでした。

ここで驚くのが、ヤフオク終了は2019.04.15の夜。

そして、落札者になった夜の時間帯にヤフーかんたん決済で¥100のみの支払いヤフオクサイトで完了。

にもかかわらず、なんと翌日の2019.04.16に到着したのでした。

とても驚いたのですが、おそらく入札時に質問をしてあったので、もう自身が落札者になる可能性が高く発送の準備をしていただいいたと思われます(ありがとうございます)。

ということで、2019.04.15決済の材料が2019.04.16に到着し、その際に着払運賃を現金で支払ったというストーリーで完結したのでした。

さて、ここからは、このストーリーの仕訳になります↓。

決して「代引」と間違えてはいけない、あくまで「運賃」のみを負担した「着払運賃」は、品物の仕入計上と分かれる方が良い

簿記の決まり「仕入れた材料および商品の価格に送料も含めて良い」というものがあります。

ただ、送料も含めるには、矛盾が起きるのです。

というのも、支払は、¥100を2019.04.15にyahooかんたん決済で行いましたが到着時の着払運賃の支払いは2019.04.16でしかないのです。

日にちも事実として非常に大切でありますので、この2種の日にちは互いに重要です。

よって、別々の仕訳をすることが望ましいと考えます↓。

これが一番リアルタイムな計上が実現できるとも言えるのです。

無理矢理、4/16に¥100の分も計上する方がかえってややこしくなりますし、クレジット払いなので「買掛金」を使ったわけですから、なおさらです。

ところで、「着払運賃」と「代引手数料」は混同しがちですし、両方混在する場合もありますが、実は全く別の意味合いがあり注意せねばなりません。

こんな言い方もできます、「着払運賃」は「仕入」に含めても良いが、「代引き手数料」は「仕入」に含めることは不可と。

今回は、「代引」ではなかったので関係ありませんが、この流れのせっかくの機会ですので、「着払」と「代引」が同時に発生するケースに関して、【790】のブログ記事を新たに設けまして、YouTubeの動画付きで後日設置したいと思います。

「代引手数料」は「着払運賃」と違い、仕入に含めてはいけないので、必ず2行になるということです。

「代引手数料」は「支払手数料」という費用科目であることをお忘れなく。

あとがき

現在、ブログの手直しを順に進めています。

今日、2024.06.18がこの記事の番でした。

初めてこの記事を綴りました2019年当時は、「電子帳簿保存法」が完全に施行しておらず、自身も紙ベースでしたので書類の写真が出てきています。

しかし2022.01.01スタートで、紙ベースを一切廃止に致しました。

ただ、変わらないのは簿記のルールです。

この度の内容については、何ら変わることがありませんので、紙ベースのお写真以外は今後もご参考にしていただけるものになればと記事の手直しをしながら書き加えました。

この記事を読んでくださった、個人事業主様の事業の発展を心よりお祈りいたします。

お互いに事業内容が違えど、事業の実りを目指し一歩ずつ前に進んでまいりましょう(^-^)。

picturesque

邪気を広げぬようゴミ箱にはフタが必須、DIYで追加するインテリア映えの「取っ手付き蓋」作り【194】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「トイレではスリッパは着用した方が良い」「寝るベッドの向きは壁に垂直がベスト」など日常の事柄も、「風水」のネット情報を拝見させていただき参考にさせていただいています。

そんな中、最近知ったのが、「ゴミ箱というものは不必要で捨てられたものの集まり、「邪気」が集まっているから、邪気が蔓延しないよう蓋が必須である」らしいのです。

それを知り、早速ゴミ箱の蓋を探しました。

パンダンという水草で編まれた、インドネシアなど東南アジアの産地品の、「パンダンボックス」と呼ばれる箱類が大好きで、ゴミ箱もパンダン製が多いです。

ぶつかってソフトな触れ心地なのがパンダンの良さです。

デメリットは塗料の茶色が日焼けや経年で薄まっていくことです。

左右とも、パンダンで編まれたダストボックス:ブラウンカラー・・・いずれも蓋が付いていません。

左側は、一応「蓋付き」などと謳ってありましたが実際は開いていますね。

右側も、もともとは、トイレットペーパー入れとして売られていて、蓋があったものだったのですがトイレットペーパー入れとしては使用せずに蓋を処分してしまっていまして、細長い筒などを収納していたものです。

その後、模様替えによってこのボックスがゴミ箱へと変わりました。

今回は、この風水的には望ましくない状態の蓋無しゴミ箱に、蓋をDIYで製作していこうという作業をした記録です。

蓋に選んだ材料は、100均で誰もが入手可能な吸着マット

できれば、同じパンダン素材で蓋だけ売ってないだろうかとくまなくネットを周遊しましたが、ゴミ箱本体とセットのものでも蓋付きは少なく、単独での蓋は皆無でした。

それならば、パンダンという同素材は諦めようということで、別素材での蓋を探しましたが、なかなか蓋だけというのは売ってないものですね。

ということで、木で作るか何かを考案しようとしていたところ、パンダンは軽いので、重さのバランスも考慮した結果、見つけたのがこれです↓。

「ダイソー」様で売っていた1マス分の絨毯みたいな吸着マット。

ご覧になったことあるのではないでしょうか、セリア様やダイソー様の定番商品です。

裏が軽い粘着質に加工してあり、とても使いやすいです。

これらを互いに重ね合わせて使うことを思いつきました。

いろいろ用途がありますし、日本製のお品である所が親しみ深いです。

絨毯が高額であれば、フローリングにこれをたくさん敷き詰めたって絨毯には金額は及びません。

ハサミでカットして自由なサイズにも変更できるし、なんてすごい融通の利く商品なんだろうと感動しています。

では、これを今回2枚重ね合わせて頑丈にし、ミシン作業入れながら、蓋を作っていきます。

吸着マットを材料にした蓋の作り方の手順

では、作り方を書いていきますね。

具体的には、動きのあるYouTube動画も後程登場しますので、併せてご視聴下さいますと嬉しいです。

①型取りをします。

①型取り:左-筒形の方は、ゴミ箱の入り口が狭い穴になっているので、縁と同じサイズで十分。
右-こちらは入り口がフルに開いている作りなので、蓋は2cm程拡大したサイズでカット。

②カットします。

チャコペンやボールペンで型取り線を描いたら、その線の上をハサミでカットします。

②カットします。そして、ゴミ箱に当ててサイズを一応確認するとよいですね。

③同じパーツをそれぞれもう1枚カット。

出来上がった片方のパーツを型紙代わりにして、もう1枚同じものを作っても良いです。

③同じパーツをもう1枚ずつ作り、二重仕立てにして貼り合わせました(2枚重なっています)

④取っ手部分をカット

④取っ手部分をカット:ストライプ状の溝を目印に利用し2.5cm程度の幅の取っ手x2枚をカット。

取っ手も二重仕立てにしていくのです。

⑤イメージを確かめる

⑤イメージを確かめる:こんな風に出来上がりのイメージをしてみます。

⑥取っ手の縫いつけ。

⑥縫いつけ:まず、取っ手のみをぐるり1周端から2mm程度の位置にステッチをして、2枚を固定。

この縫う時のポイントとして、まず、取っ手だけを先に縫って固定してから、本体に取り付けるという順番でいくということです。

もう1つポイントは、蓋に縫い付ける時に、蓋の1枚だけにまずは縫い付けて、裏側の縫い跡を中に隠し込むということです。

これで、インテリア映えのすっきりしたお品ができるかどうかの分かれ道なので、DIYといってもここは徹底した方が見栄えが非常に違いますね。

そして、最後に取っ手の付いた本体ともう1枚の本体の2枚を重ねて、外側ぐるり1周を端から2mmでステッチで縫い合わせをします。

最後にぐるり1周を端から2mmあたりをステッチかけて、終了となります。
完成です。取っ手がツンと立って、結構立派な蓋ができましたよ。

いよいよ、実際にゴミ箱に蓋をしたいと思います。

変わった形の細長い方:左-蓋無し/右-蓋あり。
入口穴の小さい太い方:左-蓋なし/右-蓋あり。

その他のゴミ箱の蓋の製作のDIY例のご紹介

当ブログ投稿もその後、手直しをしています。

その後、更に別の方法でのゴミ箱の蓋の案が数年後に出てきましたので、ここでご紹介し、記録としてブログ記事に追加をしたいと思います。

「セリア」様の厚手マット使用バージョンの蓋:こんなタイプの厚手のマットをはさみでカットするだけ。

ある意味上述の布製マットよりもミシンを使わない点が単純です。

真ん中にゼンマイやきりで穴を開けてストッパーの役割のループエンド、つまみの江戸打ち紐を取り付けています。

裏面の様子:裏もインテリアですので、見栄えがすっきりした仕上がりにしたいものです。
こちらにもループエンドでストッパーの役割を。。
木製鍋蓋使用バージョン:これが一番何も作業がありません。

ひとまわり大きな鍋蓋の雰囲気の良いタイプをキッチンで使用。

キッチンなので鍋蓋と分かってもあまり滑稽ではありません。ただ蓋をのせただけ。

こうして考えていくといろいろアイデアが浮かびます。

新聞紙を蓋にするような方法もできるのかもしれません。とてもエコノミーですね。

以上が、その後の別のやり方で蓋を作る案の例でした。

蓋の既製品は少ないですので、自作のアイデアは貴重かもしれません。

よりスタイリッシュに、インテリアに馴染むように工夫していくことがハンドメイドやDIYの醍醐味です。

あとがき

ところで、YOUTUBE動画の中でも申し上げているのですが、もっと完璧に仕上げたい場合は、重なり部分の白いラバーが見えてしまっている所に、茶色のマジックや塗装をするのも良いかと考えます。

そうすると、視覚的によりいっそう綺麗に映るかと思います。

納得いくまで追求していくと素敵な蓋になると思います。

「気」は目に見えないからこそ大切。

ゴミ箱、トイレの蓋など悪いものを充満させないためには、「蓋」が大切な機能としてその役割を担ってくれるのです。

心地良い「おうちライフ」をお送りくださればと思います(^-^)。

picturesque

わざわざ試着せずに仕上げられる、普段はいているパンツの股下データ&3cmの法則によるあっという間のデニムジーンズの裾上げのやり方【142】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

お洋服を素敵に着ていく為の秘訣として、「自身のサイズを知る」ということが重要なポイントになります。

今回は、自分の股下データというものを持っている状態での裾上げをしてみます。

このことは、通販のような遠方の業者様に裾上げを依頼してもらったり、反対に遠方のお客様から裾上げをたまわる場合にも有効です。

このように、データをもとにカットする分量を決めていく裾上げの仕方をこのたびご紹介したいと思います。

股下データをお直しに活かすことの注意点

股下は自分の体を測ることが結構難しいです。

それよりも、実際にはいているお洋服のパンツ類の股下を測れば良いのです。

私の場合は、75cmほどの股下でジーンズをはくということが分かっています。

ここで注意点ですが、本来の股下はおそらく72-73cmほどであるかと思います。

デニムというのが、はいたときの物理的な現象で、クッションができて、本来の股下より2cm程上にふんわり浮くということが分かっています。

ですから、股下データはデニムなら持ち合わせのパンツの中でも同じデニムの方が良いです。

ジーンズの裾の物理的現象:裾周辺が足の上にクッションして折れて乗っているのが分かります。

股下データの75cmというのは、あくまで、ジーンズ用の股下であるということを念頭に置いておかねばなりません。

ということは、スラックスなどのパンツの、何のクッションもなく重力にしたがってストンと下に落ちるタイプは、股下はジーンズよりも短くなるでしょう。

私の場合だと、本来の純粋な股下サイズである72-73cmになると思います。

さて、このリーバイス501は、計ると股下が80cmでして、これをお直ししていきました。

今回お直しをするリーバイス501。

80cmの股下のデニムを75cm仕上げにするためのデニムの裾上げ手順

最初に全くはく必要がない所が楽ちんですね。

こ状態の501の股下だけを測ります。80cmでした。

そして、計算を軽くします。80cmを75cmにしたいので、80-75=5cm分短くする必要があることが分かります。

そして、5cm短くする中に、三つ折りの縫い代を含まねばなりませんので、縫い代1.5cmx2=3cm分余分に長く見積もります。

そうすると、5cm-3cm=2cmをハサミでカットです。表から、裾の仕上がりの先端より2cm中に印を付けて、裾の2枚分まとめてカットするのを左右行います。

左:裾より2cmの部分に印をつけます 右:印の上をハサミで2枚重ねてカットします。

この後、三つ折りして、裾を縫っていきます。

その時に、固い部分が1か所あるので、金づちでつぶすということをして、多少ミシンを通りやすくします。

その硬い部分というのが、はいた時のサイドの「内側」です。

「折伏せ縫い」というような生地が重なった部分で、ジーンズではここがミシンの難関となります。

左:1.5cmを2回折ります 右:金づちで膨らんだ状態をたたいて、平たくつぶします

それほど、劇的な効果があるということはないですが、ふくらんだままだと、ミシンの線もぐにゃっとゆがみがち。

この作業が多少ではありますが、効果はあると言えます。

左:金づちでつぶす前 右:金づちでつぶした後 ・・・少しだけですがぺたんこになりました。

そうして、ミシンで両足分縫っていきます。

最初にこの難関といわれる固い部分が早速現れます。

この難関を最初にやらねばならないのは、内股の隠れがちな部分に、返し縫いを隠すためです。

外側に返し縫いが見えるのと、内側になるのとでやはり綺麗さが違いますので、見栄え的に内股部分からのスタートが良いと思っています。

一番の難関が最初から現れるとは言え、最初の針目を突然膨らんだ部分に通すのは望ましくありません。

2cm程度手前の平らな部分から少しずらしてスタートするのです。

このように勢いとパワーを持った状態の「途中」にその難関を配置することで、縫いがスムーズになります。

返し縫いも最初のずれた2cm手までで完了しておいて、その勢いで、膨らんだ山に登るのがスムーズです。

スタートと終わりの返し縫の部分を一番の難関の山から避けて、少しずれたところからスタートします。
それでも、ちゃんと内股側に返し縫い部分が隠れます。

あとがき

はい、このようにして、出来上がりました。

お直し後の試着で初めて履きました。

今回の股下データを知っているという状態でのお直しは、余計な最初の試着が無い点でストレスが軽減できます。

最後だけ出来上がりの確認のために試着したらよいのです。

股下データを持っていることというのは、いろいろ活用できるかと思います。

もし細かくデータを保管したい場合、

①スラックスの場合の股下:72-73cm

②デニムの場合の股下:75cm

などと素材の種類に分けてもよいですね。

こうしたデータは古着好きの者にとっては、使える情報になります。

古着はそれほどサイズを選べません。

極端な場合、そのパンツをはきたいために、エクササイズに励むというようなことまでして1点物の古着を着ていきたいという情熱をお持ちの方もいるでしょう。

「大は小を兼ねる」ですので、大きいものは小さくできることが多いです。

こうしたリフォームの便利さは、ワードローブの充実にもつながります(^-^)。

絵画のようなマルチカラーのボタニカル柄生地のショルダーバッグのアシンメトリーなファスナー位置【19】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびの製作品は、初めてのデザインです。

丸いカーブを取り入れたドームのような形のマチ付きのショルダーバッグをボストンバッグのような作りでトライしてみました。

ここ最近ややプチ流行なのか、ファスナー位置が片方に寄った位置のデザインになります。

裁断風景でパーツをご紹介

ボタニカルな大柄の暖色系マルチカラーが美しく楽しい雰囲気です。

柄の縁取りのブラウンカラーは、まるで、絵画の巨匠、ルオーの作品のよう。こんなところに惹かれてこの生地を調達。

使用生地(表地・裏地共通):シャンタン、ポリエステル/100%、日本製。

この柄は、もともと2色展開となっていました。この柄だけ見ると、これでもかなり暖色系要素が高いですが、もう1種のカラーは、もっとオレンジがかっていたと記憶しています。

こちらの方が全体の色のバランスが良いと感じました。

カラーの展開のある素材は、私の方針として、生地選びの段階で1点に選びきってしまうことです。

よほどでなければ、色違いで同じ種類の生地で製作することがありません。

それは、出来上がった時にカラーの違いでの優劣ができやすく、最初から渾身の1素材のみに絞るということが渾身の1点物になりやすいと考えるからです。

色を細かく見てみますと、黄色とオレンジのペア、ブルーとカーキグリーンのペアに色の寒暖が分かれて、全体では、暖色系に映りますが、クールな寒色系な部分もあるので、色のバランスが良く、さっぱりしているという見方です。

シャンタンというこの生地は、節がところどころに入っていて、つるりとしていて、高級感がある伝統ある織り方です。

一見、薄手のように見えますが、実際ミシンを通してみてると目の詰まったしっかりした織り目であることが驚きでした。

おおまかな、製作過程

1枚1枚布に薄芯を貼った後、メインの面である、表面、裏面、口布、側面/底面に更なる補強芯であるハード薄芯を貼ります。

そうして、その面1つ1つを芯地のサンドイッチ仕様によって1パーツの板状にし、そのパーツを組み立てるかのように地縫いして、立体的なバッグの形にするという方法です。

もはや、バッグの袋縫いの作り方を破り、独学手法まっしぐらです。

別々に表地と裏地を縫って袋にしてからくっつけるやり方はこのタイプのデザインには向かないというのが私の考えです。

完成品を見て今後の課題を得ました

では、完成の10枚の写真をどうぞ。

<サイズ>縦20cmx横22/26cmxマチ8cm。
幅2cmの取っ手付き。ショルダーは、幅1.5cmx長さ81/129cm

ショルダーが共布というのは、一体感が生まれます。

異素材で変化を付けていくのか、なじむ一体化で共布なのか。考え方は分かれるところです。

こんな小さめバッグでも、底板はきちんと入れさせていただいております。

ベルポーレンという名前の底板です。

また、ファスナー開閉が、前寄りの位置に設置したのが、リュックの開け閉めのしやすさから、持ってきた機能です。

もしかして、次回このファスナーを真ん中留まりのダブルファスナーを利用し、底の近くまで開くものに改良するかもしれません。

その方が、中身が見やすいですし、今回のファスナー付けで1つ問題が。。。

このアシンメトリーなファスナー取り付けは縁があいまいで綺麗ではありませんでした。

完璧に縫い代が隠れないやり方は今後は見直しということになります。

あとがき

今回のミニボストンショルダーバッグの製作過程の様子、YOUTUBE動画におさめました。

どうぞ、ご視聴くださいませ。

このショルダーバッグの使用シーンを旅行用にとイメージしてみました。

picturesque

求める長さによる手間を惜しまない、ジーンズ裾上げのカットが先端の三つ折りより上の位置ならばそのままカット、三つ折り内ならば解体【248】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまで30年以上もカジュアルな装いの王道であったジーンズコーデ。

ここ近年はデニムは、ドレスライクな方向へと大きな流行の波が移行した模様。

それでもなお、普遍的な存在感は健在の「リーバイス501」。

特にかつてのUSA製の501が生まれ故郷の原産であることで、より熱視線を向けられるようです。

今回このアメリカ製501のあるワードローブに新たに、2本の今まで持っていなかった薄めのブルー色を加えることにしました。

古着ではジーンズの長さがピッタリの方がむしろ奇跡的、好みに忠実な長さにお直ししたい

このような少し色のトーンの違う共に薄色のブルージーンズを2本共ワードローブに加えます。

とても楽しみなのですが、メンズのW28なのです。

丈がどちらも長すぎますので、裾直しをせねばなりません。

ネットのリサイクルショップで古着を購入した場合の裾直しは、自身でお直しするのがコスパが良いです。

ミシンを1台お持ちになり、裾上げはセルフというのは今後も良き節約術かなと思うのです。

自分で自宅での裾上げをしていただくことにお役に立てるよう、このたびは2種類の裾上げのケースでご紹介したいと思います。

非常に長い場合と少しだけ短くしたい場合とで使い分ける裾上げの仕方2通り

今回行う2本のリーバイス501ジーンズの裾直しは、実は全く同じやり方ではございません。

違う点があるのです。

かかと周辺を出来上がりにしたい場合:かかとから三つ折り分をプラスした長さがカットする場所。

ちなみにこの写真は右の水色ブルーの方です。少しだけ長い方になります。

セピア色がかった方はもともとかなり長めなので、長めではきたいにしても、デフォルトのままでは、ひきずってみっともないので5cmカット(実際切るのは2cm)をします。

この5cmカットをするにあたって、股下を測ると自分の股下がある程度把握できますね。私もやってみました。

股下の測り方:股部分の縫い目十文字ど真ん中から、折り曲げた出来上がり線の裾の先端までを測ります。

股下の測り方ということで、今後も何かにお役立てくださると良いと思います。

股部分のど真ん中が十文字になってハギになって出来上がっているのがズボン型です。

この十文字の交わったど真ん中1点から裾までのハギ目に沿ったまっすぐの長さが股下となります。

ちなみに、私の場合75cmですが、スラックスなどは75cmだと下に重みで垂れ下がり長過ぎます。

よって、スラックスなどの重くストンと下に落ちるパンツの場合は股下73cmくらいに合わせます。

ジーンズは、生地が立つぐらいごわごわしているので、股下ちょうどが程よいです。

今回、股下通り75cmに仕上げることにしました。

セピアがかった方は5cmカット、水色の方は3cmカットということになりました。

左:セピアがかった方・・・5cmカット、右:水色の方・・・3cmカット。

左:セピアがかった方・・・5cmカット(三つ折り分を見込むと、実際は5-1.5x2=2cmカット) 。

右:水色の方・・・3cmカット(三つ折り分を見込むと、実際は3-1.5x2=0cm)カット 。

右の方は計算式に矛盾が出ます。

まずは、三つ折りしてある裾の解体からスタートになります。

そして、折り目が付いている線を目印に、今先端になっているラインを1周カットすることになるのです。

そうしますと、この5cmと3cmで少しやり方に違う部分が出てきます。

5cmカットの方は、先端のデフォルトの三つ折り始末をほどかなくてもよい分量です。

それは、カットして、三つ折りを1.5cm幅で2度折るということをしてますので、もともとそれをしてある先端の1.5cmx2=3cmを最初から差し引いて少なくカットして帳尻を合わせればほどく手間が省けます。

5cmカットなので、5-1.5x2=2cmカットで出来上がりが合います。

この場合、裾先端から2cm部分を重ねてカットです。

右と左はそれぞれ行った方が正確にできますので重ねるというのはあくまで片方の「わ」の事を指しています。

<5cmカットのセピア>①裾から2cmで印をつけます。②重ねて2cmの印通りにカット。

こんな感じであとは、縫い代1.5cmを2回折り曲げて、三つ折りして裾が5cmカットとして上がります。

もう1つの水色の方は、3cmの部分なので、三つ折り部分を、現在の状態で三つ折りされているところをほどいてからやらねばなりません。

ギリギリの先端をカットしたとしても、三つ折りの縫い目が残ってじゃまなので、結局ほどくと同じ作業が入ってきます。

それならば、「リッパー」でほどいてから先端から3cmの部分をカットすることで、セピアの方と同じ考え方になります。

<3cmカットの水色>①リッパーで三つ折りを解体。②伸ばした状態の先端から3cmをぐるり1周カット。

この場合は重ねるより、この方が正確にカットできます。

写真のハサミの位置が写真の写り具合で紛らわしいですが、正しくは矢印の近くの線が当初の先端部分なので、そこをカットします。

あまり多くは語られていない、三つ折りしてミシンがけの時のコツx3点

2本とも1.5cmの縫い代を2回折る三つ折りをして、アイロンでしっかり折り目を付けて、ミシンで仕上げます。

この時に、少々コツがありますので是非。

<コツ①>:縫い始めと終わりは、返し縫いがありますから、返し縫いのやぼったい縫い目をなるべく隠すために、スタート時点を「内股部分」周辺にしています。

やりやすいのは、生地の薄い外側からですが、やはりずっと着用していくことを考えると視界に入りにくい内股側に返し縫いを隠した方が良いと思います。

いずれにしても、内股部分の折り伏せ縫いの重なったごわごわした硬い部分を通らねばなりませんから、最初の方で通っていくことになります。

つまり、ミシン縫いの一番の難関部分が最初にやってくるということです。

<コツ②>:折り伏せ縫いは本当に厚みがあり、固いので、縫う前に三つ折りした状態、もしくは、1つ折った状態でも、固まった状態をほぐすという意味で「金づち」でコンコンとつぶすということを行うと縫いが少しスムーズです。

また、後に貼ります動画も見てくださるといいのですが、適度な緩めの力で良いです。

目的は厚みのある膨らんだデニム生地をペタンコに薄くつぶすということにあります。

金づちで縫う直前に膨らんだ三つ折り部分をたたいてつぶします→効果は少しだけあります。

絶大な効果があるというわけではありません。

やはり、ジーンズの折り伏せ縫いはどんなものもごわついて固いものです。

ただ、この作業で少しましになるというものです。

この「少しまし」ということが実は結構な効果だとも言えます。

少しでもミシンの通りが良くなった方が良いですから、デニムの裾直しの時にはいつも行っている作業です。

特に「リーバイス501」は生地が厚めの13.5oz程のデニムですからなおさらです。

<コツ③>:そして、最後もう1点ポイントがあって、難関を一番最初に持ってくるとはいえ、本当のスタート地点を一番固い部分にしてしまっては余計に大変です。

そうではなくて、少し手前の2cm程前からスタートします。

返し縫いは平らな部分でしておいて、ミシンの動力の勢いもつけて難関の山へ登っていくという流れをたどるのが良いのです。

なので、このスタートは難関の少し手前、というキーポイントをどうぞ。

糸は、できれば30番辺りは望みたいところですが、50番や60番でも可能です。

ちなみに、糸は30番。針はDB1の#16という一番頑丈なタイプです。

ミシンの針板(張り周辺の穴が開いた板)も#16を設置しています。

ところで、前述の三つ折りステッチにおけるコツ①-③の図解もご用紙致しました↓。

スタート位置は星印から:折布施縫いの難関の2cm程て前の意味は、「助走」のようなもの。
完成後の試着:股下75cm仕上げ。
感想としては、股下73cm仕上げで良かったなあと。

ジーンズをパンプスとコンビではく場合、パンプスにかぶさらない方が歩きやすいです。

スラックスと同じで実際の股下ちょうどマイナス2cmで良いのかもしれませんね。

実際にやってみての肌感覚。

この事実も是非貴重な感想としてご参考にどうぞ。

職業用ミシンと家庭用ミシンのパワーの違い

今回お直し作業をしましたミシンは、「JUKI:シュプール:TL25」です。

現在のTLモデルからはかなり初期型なのではないかと思いますが、これで十分。

職業ミシンとしてはとても使いやすく、事業者様の多くが使用されるミシンです。

家庭用ミシンと見た目のサイズなどは何も変わりません。

ただ直線縫いのみということでロックも付いていないので、多くのご家庭では多機能付きな家庭用ミシンを選ばれることも多いのです。

しかしながら、直線縫いに特化したこのミシンのパワーは素晴らしいものです。

縫い目もブレが起こらないのでまっすぐで、ジーンズの裾上げなどには家庭用ミシンをしのぐ「出来上がりの美しさ」があります。

1台お手元にご用意いただくとこんな風に有意義に使えます。

あとがき

デニムは、このたびの2つのどちらかのやり方で裾上げが実現できます。

自身のサイズに合わせていくお直しの一番の入り口と言っても良い「裾上げ」。

ミシンを使うことがかえって希であり、ジーンズならではの作業でもあります。

慣れると余計な悩み無しに好みの古着ジーンズをゲットできる未来が見込めます。

アメリカ製のリーバイス501は過去の貴重なヴィンテージ品、古き良きお品を存分に着用していきたいですね(^-^)。

picturesque

「収納のファッション化」、これまでの固定概念をくつがえすような個性的かつ現実的な生活スタイルに合った冷蔵庫の使い方【168】

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

外食が多い人の冷蔵庫の中身は?

よく自分で料理する人の冷蔵庫の中身は?

など、ライフスタイルの違いによって、冷蔵庫の中の収納の様子が多様です。

今回は、冷凍食品を好まない自身のライフスタイルの表れがよく出ている、冷蔵庫の中の特に「冷凍」のお部屋のユニークな使い方をご紹介致します。

そして、そこからさらに、「冷蔵庫に収納するもの」、「常温(冷蔵庫には入れない)で保管するもの」をどう分別しているかなどもお話していきたいと思います。

冷蔵庫は簡単には壊れない、2002年から20年以上使い続けてきた大満足の中型サイズのすすめ

「SHARP:シャープ」社製の「SJ-23TE」というモデル。2002年製の日本製。

当時、韓国製の冷蔵庫が登場。

もっとお値段がお手頃の立派なものを店員様に勧められながら、日本製にこだわって、長い待ち期間を経て入手したのがこちら。

これで正解だったと思っています。

現在も全く飽きることも無く、スペースが不足してもっと大きいサイズを求めることもありません。

一人暮らしの方でも冷蔵庫はあえて中型が良いです。

小型は使い勝手が良くありません。

かといって大型は野暮ったいです。

そう考えると、程よきゆったりさの中型は多くのスタイルにマッチするような気がします。

自身の冷蔵庫の収納に見る特徴

冷蔵庫:薔薇のシートをトレイに敷くところからのスタートで、多くが「Seria」様で購入の容器にin。

最初に附随していた卵ケースは使いません。

捨てずに保管はしていますが、卵はパックに入れたまま使うのが良いです。

わざわざパックから出す手間や、購入後早速プラゴミができてしまう煩わしさを考えました。

もはや冷蔵庫もインテリア。

好きな薔薇柄のシートを敷くことで、直接のプラスチックトレイへの汚れや傷みを守ると同時にインテリアを兼ねます。

「Seria」様で購入の容器は、すべてブラウンカラーベース。

これはお部屋のインテリアのベースカラーと同じなので、もはや冷蔵庫も「見せる冷蔵庫」なのです。

ちょっと意外な物も冷蔵庫で良いと調べで分かっていますが、しょうゆ、麺類、お菓子、パンなど常温なイメージのアイテムも冷蔵庫に入れています。

そうするとストック用の棚が別で必要はなく、冷蔵庫が収納場所としても機能しています。

「冷やす」という目的だけではないのが実は冷蔵庫なのです。

冷蔵庫のてっぺんに関しての大切な事、物を直接置くべきではない

ご存知かもしれませんが、冷蔵庫のてっぺんへ物を置く時は、直接置いてはいけないというふうに言われています。

電子レンジやトースターを置くのは特に良くないです。

冷蔵庫は冷気の場所、そこへ真逆の熱をおびるトースターやレンジは、気持ち的にも相性が悪いと、私は置かないようにしています。

しかし、実際には最も物を置ける場所であるとも言えます。

よって、直接べたっと置かなければ良いとのことなので、細い脚のついた金属の鍋敷きを置いてその上に、フライパンや鍋を置いています。

冷蔵庫のてっぺん:目につくところではないからこそ常に拭いています。
こうして足細いステンレス製の鍋敷きにづらいパンや鍋を置いています。

フライパンなどは、火で乾かしてからまだ熱を持っていますので熱のスムーズな放出には、シンク下の扉の中に入れて密閉してしまうより、開放的な冷蔵庫の上で熱を放出した方が自然です。

コーヒーから調味料まで、あっと驚く「冷凍庫」の収納の仕方

では、冷凍庫の中をご紹介。

冷凍庫:コーヒー、小麦粉、パン粉、スパイス、だし類などすべての粉物はここです。

あれあれ?食品が入ってない、と思われますね。

私は、冷凍庫に食品を冷凍しない嗜好です。

そうなると、冷凍庫がガラ空きになってきます。

その時に考えたのが、冷凍庫を収納場所としてとらえることでした。

食器棚も持ち合わせていないので、冷蔵庫の中に収納する場所を確保することとなったのです。

左上の氷の部分は、もとは、氷を作る場所でしたが、氷も作らないので撤去。

氷用トレイは別で保管しています。代わりに、だしを冷やす時に使う保冷剤入れとしています。

保冷材は、スーパーやデパ地下でもらった無料ものばかり、どんどんたまるので、パンクしたりしたら時々捨てていきます。

右上は、ガラスープや、粉だし、そして、隠し味に使うコンソメなどを入れています。

いわゆる味付けのベース的なものです。

そして、メインスペース上下は、コーヒー、紅茶、片栗粉、パン粉、小麦粉、桜エビ、鰹節、きな粉などです。

冷凍庫に粉もの?という驚きがありそうですが、このように使ってみて、賞味期限をあまり気にしなくなりました。

鰹節も、冷凍庫に入れると、サックサクだし、パン粉も同様、小麦粉や、片栗粉もさらりとなめらかです。

イメージだと粉は固まってしまうようなことを想像しがちですが、そんなことはありません。

そして、サイドの上下です。

上は、白ごま、黒ごま、刻みのり、青のりなど、料理の出来上がりの最後の方に飾るようなものを中心に入れています。

下段は、すべて、インドカレー用のスパイスアイテムとなっています。ターメリック(ウコン)、シナモンパウダー、クミン、ガラムマサラ、チリパウダー、グリーンカルダモン、クローブなどです。

カレーライスもトマトベースのインドカレーというこだわり。

野菜をふんだんに入れられますのでカレーだけでもランチとしてはOK。

冷蔵庫、冷凍庫以外のわずかだけが常温収納しているものである

「常温」:冷蔵庫や冷凍庫には入れてはいけないものを調べ小さめのトレイに常温置きしています。

結果、常温収納がてこの集まりです。

オリーブオイル、米油(通常の油)、ゴマ油、酢、みりん、酒、塩、コショウ、砂糖です。

ここにしょうゆとソースを置いていないことにご注目を。

それが良いとの調べによりそうしています。

常温だと醤油などは菌に関係に対して弱いそうです。

しょうゆ、ソース、めんつゆ、ポン酢なども冷蔵庫です。

この冷蔵庫の収納の仕方は、先ほどもお話させていただいた通り、食品ストッカーなるものが必要ないです。

お菓子なども冷蔵庫に入れているので、「冷蔵庫以外」がミニマムなのです。

この「ミニマム」という言葉ですが、必ずしも全体の分量をへらすことだけではありません。

それぞれの場所に最も有効的に相応しく入っていれば結果ミニマムな収納術になり得るということなのです。

あとがき

冷蔵庫は、ぱっと見て、自炊をする人かどうかが見分けられると言われていますが、自炊をすると言ってももっと深堀りするとその中での違いがあります。

それが各人のライフスタイルの違いです。

お洋服で自分を表現するように、冷蔵庫だって自分表現なのだと思います。

冷蔵庫の使い方にその趣味嗜好が現れ、もっと言えば「人生」までもが現れるのではないでしょうか。

picturesque

手間をとことんかけることの美しさ、パッチワークのステッチの糸をそれぞれの色に馴染ませたバッグ作品集【18】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

パッチワークは時々ハンドメイドバッグ製作に取り入れています。

いろんな幅にしてみたり、デザインも工夫次第でバラエティー豊かに展開することも可能です。

何と言っても、オリジナルの生地を作っているかのようで、まだバッグも出来上がっていないのに、パッチワークシートが完成した時の満足感は大きなものです。

それをさらにバッグにしていくというなんという手間のかけ方。

私のスタイルとしましては、ファストバッグとは対極にあるバッグというコンセプトです。

手間をじっくりかけて、数少ないけれど特徴ある1点を完成していくというものになります。

今回は、3種類のパッチワークを同時に完成しました。

どれも同じデザインのショルダーバッグになっています。

同じデザインなので、柄違いみたいな感じで楽しんでご覧いただけたらと思います(^-^)。

アムンゼンというブツブツ感が特徴の素材の美しさについて

今回の使用の生地の素材は、肉厚な生地となっています。

アムンゼンという名前の生地で、オフ、モカ、黒(正式にはチャコールグレー/濃グレー色)です。

使用生地:アムンゼン(3カラー共通)、ポリエステル/100%、日本製。

生地の表面の感じ分かりますかね?

ぶつぶつが存在しているのが特徴の生地です。

せっかく美しい生地なので、まめに、そのステッチ糸をそれぞれの糸に馴染ませてチョイスしていったことでより美しく仕上がります。

本来、このアムンゼンは、厚みはそれほどないものが多みたいなのですが、今回の肉厚であるアムンゼンはレアであると思います。

この美しいぶつぶつの凹凸感ある柄の織具合を活かして、無彩色だけれども素敵なマルチカラーの柄を作っていくとお洒落なバッグになるかなということに私自身がワクワクしたものです。

パッチワークシートの製作やバッグの機能

今回の3種は、ストライプ、ボーダー、ブロックの3種の柄です。

手順をご説明しますと、まず短冊状にカットし、芯地を貼った生地パーツをミシンで地縫いしてつなぎます。

そして、裏をアイロンで割り、表に出たハギ目の線の両サイド1mm程度を再びミシンステッチで縫って、綺麗に固定します。

これでかなり丈夫でありながら、整った美しい柄が出ます。

手間のかかったお品だと言えるのは、このベ―スの作業をして柄のシートを作成した後に、通常の裁断と縫いの段階に行くので、前段階の作業の手間が非常にかかっているということになります。

3種の、ストライプ、ボーダー、ブロックのパッチワークに分かれます。

完成品x3点:左からストライプ、ボーダー、ブロック柄です。ストライプやボーダーで出来上がり幅が4.5cm程度です。細かすぎると縫い代同士がぶつかってすっきりしなくなるので、適度に幅は合った方がベスト。一番右のブロックはもっと綿密に計算して、どれも同じサイズのブロックが出るようにも可能ですね。

どんな柄がお好みでしょうか。

縦長寄りな形なので、ややメンズっぽさもあります。

これらのバッグは、目的がレジャーとか旅行などの遠出をイメージしています。

機能として、中側にポケットとは別にボトルホルダーを設置していまして、ペットボトルを入れていただける割と立体的なホルダーを付けています。

左上から時計回りに、ボトルホルダー、フラップポケット、フラップポケットのマジックテープ、更に内側の小さなフラップポケットと二重構造のポケットなのでした。

結構立派な内部構造機能です。

ポケットの方もマジックテープ開閉のフラップポケットで、スマホがらくらく入り、容量の大きさを十分にキープしたポケットにお作りしました。

やはり、ポケットは隠し部屋ですので、バッグの中身の中でも得に大切にキープしたいものを入れたいでしょう。

その辺りが、通帳だったり、カードだったり、スマホだったりと人それぞれの考え方と嗜好に対応できるよう、ボリューム感のあるポケットにしています。

小さいとどうしようもありませんので、ここは大は小を兼ねるというような考え方です。

このバッグのサイズ感

サイズ:縦31cmx横30cmxマチ無し。

さて、このバッグのサイズ感についてです。

実寸としましては、一番左がやや他よりも小さめです。

一番左が、縦31cmx横30cm、その他は、縦35cmx横30cmです。

バッグで1辺の長さが30cm以上は結構な容量だと思いますので、このバッグも、中にスマホや長財布だけにとどまらず、もう少しいろいろ入れていただけるかと思います。

動画を貼り付けますので、私が動画の中で、実際にショルダーを肩から掛けるシーンがあるのをご覧になって、サイズ感を見ていただけます。意外と大きいことが分かります。

また、動画の中で、1点1点のバッグについて説明やお伝えしたいことをお話しております。

このバッグは、1泊程度の簡単な旅行などにも対応できるのではないかなと思っています。

あとがき

もしかして、中身をコンパクトにおさえれば、1泊程度の旅行も不可能ではないかと思います。

もとのふんわりした肉厚感の素材をチョイスしたことで、こうした用途の広がりも想像できました。

アムンゼンという生地の素敵さがお伝えできればと思いました。

パッチワークはとても自由で無限だと思います。

ストライプやブロックにとどまらずにこのつなげる手法をもっと活かせるかもしれません。

無地の何でもないような生地でもつなぎ合わせてパッチワークによって新たなテイストに生まれ変わることも製作する本人が楽しむ空間と時間です(^-^)。

こんな素敵な生地なのにリュックに製作したら素敵にならなかったのはなぜか【17】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今年2019年に新型のミニリュックを作って行こうと決断致しました。

リュック自体は、もともとカジュアルなテイストを持っているかと思います。

そこを、あえて、エレガントな柄で製作するところのギャップがで新しくて面白いものだということを伝えてみようと思って今回の製作をしました。

バッグには普通は使われない服地の利用で意外性を高める

今回の生地は、ポリエステル/100%の、名前がスエードプリントいうものです。

表面がスエードのよう(あくまで、スエード風の域で実際は布地です)ということで、スエードという言葉が使われているようです。

<使用生地>スエードプリント、ポリエステル/100%、日本製。

スエードという言い方はあくまでスエードのようだの「ようだ」を省略してあるだけで、実際は混率がポリエステル/100%のスエードライクとでも言うようなものです。

このさらさらとした、毛羽立ったような表面の手触りから、ピーチと呼ばれる桃の皮にそっくりな表面の風合いの生地の織り方にも似ています。

特徴は、さらさらとした表面ととろりとした風合いであること。

結果的に、このとろりとした具合が、実は、リリュックの出来栄えに影響した結果となったようです。(やや悪い意味で。。)

ミニリュックの大まかな製作過程

とても大まかですが、今回のミニリュックの製作を簡単にお伝えしますね。

ざっくりとは、リュック本体は、頭とボディーから成り立つ合体型にしました、

ミニリュックの主なパーツ:右上が頭の部分、左下が、ボディーの部分・・・頭とボディーを分けたデザインを考え付きました。

使い機能の良い開け閉めしやすいファスナーの入り口にしたくて、入り口がぱかっと開くイメージです。

そして、ボトムは、マチを6cm付けて、頭パーツと合体させて縫いあげるという構造です。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: %E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B020190506-3-1024x288.jpg
ミニリュックの完成:正面とバックスタイル

出来上がりの自主チェックと腑に落ちない心持ちが残った製作だった

柄自体が大きめの柄なので、合体部分で柄が途切れます。そうすると、柄の迫力がやや落ちますね。

ということで、このリュックの場合、柄は、細かい柄の繰り返しのものがむしろよさそうです。

もしくは、柄を合わせて裁断し、途切れ目を極力なくすということをします。

この薔薇のような大花であれば、つなぎ目のない大きいのバッグの形に最も適しているのかもしれませんね。柄が自然に広がります。

そもそもの生地の選択とデザインに合っているのかということをまずは考えるべきであるということを学びました。

やはり最高のお品を作るんだと思う時に、それができるためには、生地の風合いやクセ、特徴とデザインが一番の相性である組み合わせを考えていくことが大切だと思ったのです。

とろりとした生地なので、生地の張りがもともと弱く、芯地を貼ってはいますが、それでも、出来上がりが、なにかしんなりしてしまったのです。

リュックらしい強固さもこういったデザインのリュックの場合はあった方がよいです。

この生地は、実は色違いで、白地に濃ピンクや黄緑のこちらも鮮やかなカラーのものを調達しています。

同じ生地の色違い:白地に濃ピンクx黄緑の同じ薔薇柄プリント

色違いバージョンではデザインを工夫するなどして今回の経験を活かしたいと思います。

あとがき

今回のこちらのミニリュックが作り映えしなかった件は、記録としてYOUTUBE動画にもアップしました。

上手くいかなかったものでも、今後の糧としたいため、むしろ貴重かと。

よろしければ、ご視聴くださいね(^-^)。

picturesque

自分が腑に落ちないハンドメイドバッグこそ失敗作認定のバロメーター、気持ちの正直な部分で感じた第一印象が正解であることが多い【16】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、考え方によっては貴重な経験を致しました。

製作のハンドメイドバッグのバニティーデザインが大きく失敗しました。

「失敗作」というのも人それぞれのジャッジのポイントがあるかと思いますが、私の場合、一番に「腑に落ちなかった」という心持ちがその指標となります。

何か気分が良くない、晴れないような気持ちです。

おそらく販売することを考えているので、「これではそのレベルに及ばない」と考えたことでそういった気持ちになるのだと思います。

その出来の良し悪しは、意外にも自分の心持ちが一番であるということです。

本来、こんな風に写真などをご披露するようなものではないのかもしれませんが、ある意味貴重だと思います。

隠しておくような失敗作をあえて、アウトプットすることで、何倍ものその先の飛躍に長い目で見てつながれば。。。と、失敗作を作った経験を大切にしています。

では、出来上がりと、なぜ失敗なのか、どこが失敗なのかをお伝えしていきます。

①裏地の選定がまずかった

今回作ったバッグは、バニティーショルダーというもので、以前にも同じ型紙でお作りしたことはあります。が、以前も実は失敗していたのですね。

それだけこのバニティー型は出来栄えを成功させるのが難しい形なのかもしれませんし、私が上手く作るコツや技術をまだつかめていないということでしょう。

出来上がりが良くなかったのはデザインの原因もある云々の前に、失敗の原因がそもそも素材の組み合わせにあったと思っています。

まずは、失敗して出来上がったバニティーショルダーを見ていただきます。

ショルダーは、取り付ける前に失敗作だと決めましたので、ショルダーが付いていない状態です。

ショルダーを作る手前での断念:バニティーショルダーバッグ

一見、問題ないようにも見えるかもしれません。

しかし、生地不足により、裏地に使う濃紺のジャガード生地を表地にもやむなく使うことで、このように紺の無地が表に出ていることが、コントラストを生みながらも主張が強くなっています。

紺色が暗く強過ぎていて、柄部分の高級イタリア製生地が引き立っていません。

しかも、この裏地である紺のジャガードが、裏地としては肉厚過ぎていて、重なるととても針が通らないくらいの硬い部分になってしまう事態も起こりました。

断念をせざるを得なかった直接の原因はこの無地の厚みが原因です↓。

非常に厚みがあり、ミルフィーユのようです。この重なりは全く縫えませんでした。

重なる部分がもともと肉厚な裏地であることも相まって、硬く分厚くなりすぎた状態。
16番の針でさえ通りませんでした。

これも、ミシンによってはうまく貫通できるのかもしれません。私が使っている職業用ミシンでは限界でしたし、たとえ針が通るにしても、ここまで分厚い状態はすっきりとしたものではありません。

ということで、裏地の選定がまずく、もっと薄手のものを選択せなばならなかったことと、同時に、そもそも裏地を表に使わなければならない事態になった表地不足は、生地調達ミスです。

よって、表面に関しては、すべてを表地で行うということで生地をもっとたくさん調達するか、裏地は今回のものは、素材・色共に、選ぶべきではなかったかという「タラレバ」になりました。

恋愛などでタラレバがあまり良く言われませんが、こうした質の向上のタラレバは初期段階の失敗ではとりあえずアウトプットする必要はあるでしょう。

②ポケットタブのカーブが綺麗でない

ポケットタブのカーブの部分がうまくカーブが描けず、変形した形になったところが、少々目立ちました。

ポケットフラップの右角が綺麗なカーブを描いていません。
イメージは、緩やかな丸みのある感じの良いカーブのはずでした。

これは、もともと生地が柔らかすぎて、薄芯は貼っているのだけれども、生地がふわふわしてしっかり固定されないのでこうなったとこともあります。

いわゆる、やりにくい事態です。

そもそもカーブの部分は、コンパスで作図した正確なカーブであること、そしてカーブを描きやすく縫うためには、ハード薄芯などの硬めの素材を加えて貼ると針がスムーズにカーブを描く動きがし易いかと。

生地によっては、必要な対策かもしれません。

縫い代の印付けも正確でなければ、せっかく元の型紙が美しいカーブでも意味がないです。

よって、カーブの縫い代は徹底して印を打つ工夫が必須ですね。

③組み立て時のサイズの不一致によるタック

今回2か所がパーツ同士の組み立て時にサイズに不一致が起きました。まず、1か所目は蓋と口布の合体時にサイズがうまく合っていなくて、しわが寄りました。

バニティーバッグのてっぺんのしわ:この中で、真ん中あたりが、口布の方が長くしわが寄っています。
バッグが可哀そう、生地が可哀そうって思います(*_*)。

そして、もう1か所は、もっと致命的で、バックのつなぎ目の部分の側面と底部分のパーツの合体時に、側面の方がサイズが大きくて、かなり目立つタックが寄りました。

ここまでのしわの寄り具合から、側面ラインと底面ラインで相当な寸法の違いがあると推測できます。
適当でもなく一応計って型紙を起こしていますが、縫い代など途中の段階を経ていくうちに、いつしかずれてこんなことに。。。

まず、1個目の蓋と口布の違いが起こった原因は蓋の縫い代が多く取りすぎた部分があって、少しだけ小さく出来上がってしまったので、周りの長さが少し小さくなり、反対に口布が余る形になったと検証しています。

蓋に、ハード厚芯を入れるので、縫い代を折り曲げる時に、印が見にくいのですが、この対策としては、今後、印をもっとしっかりと打つ必要があります。

また、ハード厚芯は必要な部分以外はカット。一周り/二周りりも小さいサイズでないと綺麗に出来上がらなのです。

縫い代までハード厚芯を貼るべきではないというのが正解だったのでう。今回貼っちゃいました(^_^;)。

特に印は、カーブの部分が大切なので、今後は点でなく、線で印を打つことも対策の1つになりそう。

そうすれば、折り曲げも正確にできるはずです。

最後の致命的ともいえるタックの寄りですが、この原因は、側面の重なり部分がよく見ると縦に線が走らず、斜めになっていたことです。

縫い代が一定でなく、下の方で広がって斜めになったから、1周の長さが大きくなってしまい、底の面の1周より余ったと検証しました。

こういった直線1本にしてもまっすぐに走らせる必要があると改めて痛感。

今後は、まっすぐの縫い代になるように、印をしっかりつけて、もちろん表からは印は見えないようにせねばなりませんが、印に忠実に、しっかりとした測定をしながらの作業を決意。

以上が、失敗箇所の原因と今後の対策のアウトプットでした。いわゆる失敗作レポートとなりました。

あとがき

表地は、幾何花柄のようなクールさもある素敵な柄であったのに、失敗してしまってとても心もとないです((+_+))。

でも、今後の対策をしましたので、この機会に少しずつ、技術がレベルアップすると良いです。

なんと、失敗作をYOUTUBE動画にも納めてしまいました(^_^;)、どうぞ、お時間ございましたらば。。

今回のバッグは失敗なので、当然販売するに値するようなものではありません。

この生地ももう在庫がないようなので、幻の製作となりました。

picturesque

ひも通し穴を伝統の12個を8個へ減らしたニュー巾着バッグ【15】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

遡ること、30年程前のこと。

巾着型のバッグがハンドバッグの中で主役といってもいいようなポジションにあったような流行の時があった記憶があります。

雑誌の隅々に及んで、巾着タイプのバッグが並んでいた記憶です。

ただ、そのショルダーはハンドバッグの肩掛けと同じ部類で考えられ、カジュアルにショルダーのような現在のイメージのたすき掛けではなく、ほとんどが、肩にちょこんとかけるような長さだったと思います。

本体のサイズ感も1980年代の巾着バッグは、「縦長」が特徴でした。

私もグッチで1点、ハイブランドではない茶色の革のもので1点お気に入りを持っていました。

記憶をたどると、巾着紐の前面周辺が幾度も開閉をする際に絞るということの繰り返しで擦れて、古びていき、使わなくなっていったという手放し方だったと思います。

基本的な作りとしまして、バッグの入り口の口布部分にアイレットカンというリングの穴を均等に全12セット設置。そこに、ひもが通されます。

そして、キューっとひもをひっぱることで、タックが寄せられ、ストッパーなどで固定されて、台形型のような形のバッグのフォルムができあがります。

この使いながら変形するところが巾着バッグの魅力ですね。

その後の、トートバッグやリュックの新型タイプなどで、1990年代後半-2010年辺りまでは、主役の座からはしばらく遠のいていたかのような巾着バッグ。

今2019年となって、また、この巾着バッグもまた注目されつつあるようです。

流行はらせん状に繰り返される。。。そんなことの1つだと思いますが、かなり広い範囲のゆったりとした流行のように感じます。

ヴィンテージ好きな私は、流行のない間の期間も巾着バッグはヴィンテージ物市場で見つけてはそこそこ追っていました。

やはり、巾着という1つの形は流行関係なしに定番で持っていたいデザインだと思えてしょうがありません(^_^;)。

とても懐かしく巾着袋の1980年代を思い浮かべるのが私の年齢に近いの人々だと想像しますが、その1980年代辺りを体験していない若い方達は現在の巾着バッグに対して、斬新さを感じていらっしゃるかもしれません。

懐かしく注目する人と、新しいデザインだと斬新さを感じる人とで人数が倍増です。

今回の製作は、私が2019年現在に考えてみたデザインです。

かつての12個穴を8個へ減らしたことも大きな特徴になります。形が少しカジュアルで、絞る時の生地への負担などを和らげることに重点を置きました。

その代わり、セキュリティー性が弱まるので別の工夫も必要になりました。

ミニ巾着ショルダーバッグの形に当てはまる良い柄を探した結果のチョイス

巾着型にはどこかフェミニンさを感じています。

そやわらかな雰囲気には、まずは花柄がマッチすると思いまして、少し個性的な花柄生地を選択しました。

デザインと柄の見え方の関係を考えますと、巾着型は紐で引っ張って形がシェイプされ柄が隠れたり凝縮されたりするので、その出来上がりの動きもある程度想像することもお勧めしたいです。

途中につなぎ目のようなレースストライプが入った花柄の生地。プリントは転写というタイプです。独特の雰囲気です。

花柄自体が非常にエキゾチックです。

以前に同生地でバニティー型を作りましたが、あえなく失敗しています(+_+)。

ポケットを外側に付けたことで、柄がさえぎられて、美しくなかったのです。

その失敗作から、もっと広く面積のあるタイプに当てはめた方が良いであろうと今回のチョイスに至ります。

片面ハトメが8個に減ったセキュリティー性の甘さのサポート

では、写真を10枚ご覧ください。

縦23cmx横22/30cmxマチ7cm
表地:トリアセ転写プリント、トリアセテート67%、ポリエステル/33%。日本製。
<裏地:モカ>アムンゼン、ポリエステル/100%、日本製。
一般的なアイレットの穴の数は、表6個、後ろ6個の合計12個が古典的な巾着バッグの仕様です。
私は、今回8個で行いました。
減らした理由は12個では絞り切れずに結局口が中途半端に空いてしまうので、あまりしぼり過ぎないデザインを最初から作ってみたということになります。
口をしぼり過ぎていないためにデザインが少し違って見えます。そこが現代版巾着袋なのかもしれません。


地が白の上に、オレンジxピンクxパープルなどの、マルチカラーの花柄で、異国情緒あふれ非常に美しい柄です。

転写プリントというのは、金属などの板の上に生地を貼り付けて写しとるプリント方法です。

一般的なプリントよりも美しい仕上がりと言われていて、どことなくミステリアスですね。

機能の特徴としましては、セキュリティーを強くする目的の中ぶたをお付けした点です。

巾着型は、重なる部分が多く、口が完全に閉まることは難しいのが物理的事情。

よって、口は半開きでよいから中側にブロック的な機能を作ろうとしたのです。

その機能がかえって邪魔にならぬよう、使わないときは側面に一体化できるようあまぶたの重ね方式を機能として取り付けてみました。

マジックテープも付けています。

作業的には、中ぶたを閉める時に両手を使いがちなので、片手でも可能なように、もう少し形を工夫する余地はありそうです。

あとがき

巾着型は、ひっくり返しの作り方なので、物理的にまあるくふんわり出来上がることができます。

小ぶりであるとショルダーとしては下げやすく、小さめサイズというのが合っていそうです。

お出かけに下げるのが一番イメージが湧きやすいです。

今回初めて、こういった細い共布巾着紐にもトライしました。

巾着紐はアイレットリングの直径を意識し、スムーズに通るのだけれどもスカスカも巾着のしぼりの機能が半減するからとその巾などの工夫があります。

そして、元の細長い生地の内側に接着芯を貼ることでハリコシが出てリボンがびしっとなるなど、今後研究してまいりたいと思います。

とりあえず今回は接着芯は貼らずにやってみましたが、接着芯が無いとリボンに元気がなく、柔ら過ぎる印象です。

その後の長持ちも考えると、こういった細かいパーツの紐の中にも接着芯は常に貼るということを決断した今回の製作でした。

picturesque