マーブルボタンがねずみの表情ある瞳に、顔と耳が変8角形の幾何学的なフリース製ボディーバッグ【103】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作をある共通の括りで<○○シリーズ>として続行中、現在は<動物シリーズ>です。

このたびは、当シリーズの3点目でありラスト、2020年の干支に相応しい「ねずみ」で締めくくりたいと思います。

特に絵画が得意でもないピクチャレスクは、製作のしやすさとして、「多角形」を引用して動物をデフォルメすることに。。

ねずみさんの多角形での表現の仕方にもご注目下さればと思います。

<動物シリーズ③最終回>柔らかいフリースで多角形を形作ることの難しさと融通、変8角形のねずみボディーバッグ

<表地:グレー>フリース、ポリエステル/100%、日本製。<裏地:白地xマルチ>エスパンディーニットプリント、ポリエステル/100%、日本製。
変8角形の本体(顔)の裁断:フリース生地に接着芯、更にハード薄芯(無接着)をボンドで固定し外枠をカット。
長いマチ布:顔と同じように接着芯とハード薄芯を貼ります。ファスナーはこの真ん中をくり抜いてこの後設置。
ファスナーポケット(左上から右下へ):①枠の作図と枠のステッチ②枠内のY字カット③枠の固定④生地と合体。
ねずみの耳の製作(左上から右下へ):①変8角形の裁断②縫い代折り込み③2枚貼り合わせ④固定ステッチ。

柔らかなフリース生地に対して角張った多角形のコンビは難しかったです。

別の案としては、顔も耳もカーブラインで型紙を見直すことですが、随分印象は変わる出来上りになるかと。。

メインファスナー設置:長いマチ布の真ん中に設置。上の解説のファスナーポケットと途中まで全く同じやり方。

一番下の写真は、出来上がりからは裏面に当たりますが、ファスナーの端をスタイリッシュに馴染ませ共布の花柄タブでカバーしてすっきりと仕上げます。

ファスナーの縫い付けは2列で安定感を重視、ファスナーの端は1列のみではヒラヒラ2列目で初めてぴったりと馴染むのです。

ねずみの耳パーツの対称:左右が対称になる位置にうまく設置。変8角形の短い辺に沿う分かり易さを工夫。
本体とマチ布の合体(外表):最後の仕上げの場面です。ねずみの耳はあらかじめ仮止めしておいた方がグッド。
ボタン付け:最終に目のボタンを設置していきます。目の位置によって印象も変わりますので要シミュレーション。

ベルトは、①の犬と全く同じ黒のシートベルト・プラスチックDカン・線コキのセット。

ねずみボディーバッグ完成(グレーフリース製):<サイズ>縦15cmx横25cmxマチ7cm。
内部のファスナーポケット:ボディーバッグは傾けることが頻繁にあり、安全なファスナーポケットで完全密閉。
その他の角度:ネズミさんのいろいろな表情が他の人の目にも映ることになります。そんな反応も楽しみ♪。

あとがき

本当の心の内を吐露しますと、ぱっと見の可愛さとのギャップで、耳の重なりなどの美しさは全くなっていなかった製作だったと反省します。

そもそも、扱いにくいフリース生地を多角形と組み合わせたことなどもアイデアとしてどうだったのかという点もあります。

厚みあるウール素材などの方がもっとラインが綺麗に出たかもしれません。

しかし、これも当時の生地との出会いを活かしたものであり仕方が無かったのです。

そして、その後もずっと気になって、結局は取りやめに至った「外表」の作りについては、この時に限界も感じました。

フリースのような生地をピッタリ合わせて両面均等にに縫い合わせることの難易度です。

しかし、このフリースグレーだったからこそのねずみらしさ、扱いにくい生地ながら、望ましかったと思うのです。

こうして、生地に条件が生まれてしまうような製作としては、後の「ノウハウのご提供」には相応しくない部分です。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.01.20からおよそ5年後の2025.04.15にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年においてもボディーバッグを作る機会が出てきますので、その時に今一度この「外表」の構造を見直してみたいと思います。

もともと「中表」ではひっくり返しの無理強いがたたり、使っていく中で縫いが外れてしまう可能性を鑑み、頑丈に出来上がるようにと考えたやり方。

ただ、そこにも限界や条件があったということでその後の出口を探している最中なのです。

ハンドメイドバッグ道も長い長い旅路であると言えます。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

バッグの持ち手はキュートなうさぎさんの耳、かわいい小動物のキュンとした瞬間の感動をバッグで表現【102】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

長年のうさぎ好き、マスコットや雑貨類のうさぎモチーフを随分たくさん収集してきました。

現在、ハンドメイドバッグ製作を1つの括りで<○○シリーズ>として続行中。

このたびは、<動物シリーズ>の2点目になります。

1点目は「犬」のボディーバッグを製作した【98】の投稿。

お顔だけをバッグに仕立てる点が当シリーズの特徴であり、全身よりも製作の難易度は低く、大人も楽しめる動物バッグになればと思いました。

お顔なので目を最後に設置するわけですが、前回の「犬」と全く同じ目の材料である大きなボタンを使用する点の出来上がりの印象の違いもお楽しみいただければと思います。

<動物シリーズ②>数多くの小花柄から選んだ生地、うさぎさんが最もキュートに仕上がるためのフォルムと目力

かわいらしさもありながら、大人びたテイストもある小花柄は服地の分野で見つかりました。

<表地・裏地共通>エスパンディーニットプリント、ポリエステル/100%、日本製。

「エスパンディー」は、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)の収縮率の違いを利用した生地の作り方の1種。

本体の裁断:取っ手も一繋ぎの作り。すでにうさぎさんのお顔のイメージが見られます。あとはてっぺんタブのみ。
ニット素材に貼る伸び止めテープ:ポケットのフラップのラインを正しく出すために伸び止め防止。

ストレートラインを平(ひら)で、カーブラインを(バイヤス)で使い分けました。

ポケット:マジックテープ開閉です。貼り付け型により、袋とフラップを裏地面に上から設置。下は裏面の当て芯。
中表と外表のコンビ:先に取っ手を含む上の方を「外表」で、後半は底のマチを含み「中表」でひっくり返し。

サイド部分の始まりから下が「中表」の後半作業部分です。

入り口タブ:ここにマジックテープを設置。カーブが入るパーツは「中表」ひっくり返しが綺麗です。

とは言っても、本体にもカーブがあるにもかかわらず取っ手の間のカーブはこのたびは特別「外表」で。

生地の性質でしょう、カーブもそれほど難しい折り込みではなかった手応えでした。

マチの合体:マチの始末もこのたび特別。あえて表地と裏地を重ねることで強度がアップすると感じています。

このやり方により、縫い代の始末がされていませんので、マチの縫い代を両サイドとも共布ラッピングで覆いました(右下)。

ひっくり返し終わった完成目前の姿:ここへ最後にボタンの「目」を付けて完成。全体に優しいフォルムに。
目の設置:【98】の「犬」と同じ目です。同じ目なのに別の動物であるという比較を楽しんでいただければと。
うさぎバッグ完成(赤系小花柄ニット):<サイズ>縦24cmx横34cmxマチ8cm。取っ手は高さ26cm。
後ろ面:ここにウサギさんらしいフォルムを感じていただけるならば、うさぎファンの観察力の賜物です。
その他の角度:左上は底面、右下はサイド面。トートバッグと同じでハギ目が複数に渡ります。
ポケット:上の写真は遠目でしたので、改めて真正面から。

ここからは、ひっくり返して内側の様子を見ていきます↓。

底面:「ベルポーレン」というプラスチック製底板2mm厚を内蔵した四角い袋を部分的に縫い付け。
端の始末:左上は、両サイドのマチ。右下は長い縦線のサイド。縫い代は始末済みにて3mm幅で縫い合わせのみ。

通常の裏地付きトートバッグの縫い代始末とは随分違ったやり方を体験したことになります。

あとがき

動物モチーフで作るバッグは、子供っぽくなりがちです。

お顔そのものをバッグ全体にすることでユーザーの幅を大人まで広げることができるのではないかと考えました。

次回は「ねずみ」になります。

これまでの2点は「犬」「うさぎ」共に正面でしたが、3点目の「ねずみ」は横顔になります。

かわいい動物のキュートな角度違いの瞬間としてお楽しみいただければと思います。

すべての動物達は、おそらく元は同じ地球の中の自然の秩序の中で共に歩んできた仲間。

互いに尊重しながらその素敵さ・かわいさから「癒し」「喜び」をプレゼントとしてもらっているのです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

イタリア製ブランド古着の美しきジャガードカットソー、エレガントな風合いを作り上げる品質表示の中の混率の読み解き【278】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着ライフを続けて、いよいよ20年に及びます。

新品よりもコスパが良い質の良いお洋服、お買い得な購入と共にお気に入りのハイブランドに特化したものに我が古着ライフが発展しています。

一番のお気に入りは、「アルマーニ」様、2010年代後半から注目し始めました。

「フェンディ」様も並行して集めていた時期がありましたが、元は毛皮屋様スタート。

「アルマーニ」様は、アパレルブランドに特化したスタート、お洋服アイテム自体が豊富で集めやすかったのです。

ただ、この2ブランドは同じイタリア生まれであり、共通するテイストを感じることが多々ありました。

このたびは、美しいカットソーを手にして実際に感じた「テイスト」を作る要素が何なのかを、お洋服の内側に隠れた品質表示を見ながら探ってまいります。

下に貼りますYoutubeは2020年当時の投稿のまま。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.01.06からおよそ5年半後の2025.10.08にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し綴り直しをしています。

ブログ記事「手直し」後は、ご紹介する例を5点に増やし、「アルマーニ」様のカットソーに特化しました。

イタリア製ブランド古着の美しきジャガードカットソー、ツヤある素材が醸し出す風合いの源を品質表示の混率から読み解いた

では、ここ10年来のファンである「アルマーニ」様の古着カットソーに特化し、5例の素材の見た目と品質表示の混率を同時に眺めながらそのエレガントな風合いの源を探ってまいりたいと思います。

①ビスコース/97%、ポリウレタン/3%

①シルバーグレーの長袖カットソー、「アルマーニコレツィオーニ」製。

巷に多いポリエステル/97%、ポリウレタン/3%に似た配分。

わずか3%程のゴムのようなポリウレタン(表示はエラスタン)の伸びが動きの融通性を作る実用着であると解釈。

メインがビスコースという点は、日本人としては馴染みがないかもしれません。

ポリエステルよりもとろみが多いことで、ドレープ感がたっぷり。

②ビスコース/72%、ポリエステル/28%

②黒の長袖カットソー:「ジョルジオアルマーニ」製。

黒に木のような色の茶色のボタンはヘンリーネックに伴いカジュアルなデザインながら、それでも瀟洒に映る不思議。

まさにツヤを伴うビスコースとポリエステルのミックスの賜物。

③ビスコース/48%、ナイロン/44%、ポリウレタン/8%

③紺の七分袖花柄ジャガードカットソー:「アルマーニコレツィオーニ」製。

イタリア製の素材では、これぐらいの複雑な混率はよくあること。

およそ半分ずつのビスコースとナイロンの表現と予想しながら、この表現の意味を読み解きます。

品質表示の表示方法として、元の素材のミックスの糸の状態で示す場合と、柄が載ったような構造の場合によくある占有率を示す場合があります。

こちらはおそらく後者の表現。

多くの当ブランド様のお品を手にしてきた者としては、基布の無地部分がナイロン/100%、柄のベルベット風な部分はレーヨン/100%。

その各々の占有率がおよそ半分くらいずつとして、48%と44%で示したものと判断。

④ビスコース/100%

④黒のハイゲージニットセーター:「ジョルジオアルマーニ」製。

ビスコースのみのクラシックなタイプは、2000年以前のものだと予想。

ずっしりと重いハイゲージニットの重厚感は、ビスコースのツヤと共にお出かけ用の風合いを醸し出します。

田舎っぽくなりがちな毛/100%や綿/100%の天然素材に対して、ビスコースは都会的なイメージを作ります。

⑤ナイロン/95%、ポリウレタン/5%

⑤黒の長袖花柄ジャガードカットソー:「アルマーニコレツィオーニ」製。

ナイロンが大半のお洋服は良い意味でごわつきがあり、ナイロン特有の弾力性が畳んだ時のふんわり感に。

これまで手にした「アルマーニ」様の古着の中ではナイロン製も王道。

冒頭のブランド「フェンディ」様にもこのような混率のカットソーが多くありました。

ナイロンは傷みにくく、長持ちのお洋服で、カットソーには向きだと思います。

透けた感じとも相性が良く、ポリエステルと並んで「乾いた感じ」があると思います。

あとがき

「ビスコース」は日本では、「レーヨン」と呼ばれますが、厳密には「ビスコースはレーヨンの1種である」という定義。

ただ、実際は同じ意味で呼び名だけの違いとざっくりと認識されることの方が多いです。

こうして、エレガントな雰囲気を作る素材の源は、このたびの品質表示の中に登場した、「ビスコース」「ポリエステル」「ナイロン」であったと言えます。

「レーヨン」が「シルク」の代替品のような存在と言われるのも頷けます(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ニットパッチワークボーダーボディーバッグ、正面ファスナーの設置に必ず伴う端始末の曖昧さの課題の発見【101】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

一目見て心躍った「スポーツメッシュ」という生地。

ニットでもバッグ製作が可能であることで、選択する生地の可能性が広がれば良いと願いながら当記事を綴りたいと思います。

メイン製作は【60】でミニリュック製作を、その後の一度目のはぎれ製作では【96】で取っ手付きミニバッグを製作済み。

通常バッグ用の生地の調達は1点につき0.5mが平均、この生地に関しては、カラー展開が豊富であり、カラーの数だけ残布も豊富(笑)となったという経緯。

モノトーンニットボーダーボディーバッグ、太ボーダーパッチワークの柄の出方はピッチを鑑み配置を工夫

表地(オフ・黒):スポーツメッシュ、ナイロン/94%、ポリウレタン/6%、日本製。裏地(黒):ナイロンオックスはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。
スポーツメッシュのズーム:カットされたような穴が等配列に並び、より凹凸感が高められた素敵な生地。
ボーダーフィルの均一裁断:パッチワークシートからの製作、その後本裁断という手順。ボーダー幅はすべて均一。
まとめ接着:生地を並べて伏せ上から接着芯を覆いまとめて接着。一番下にクッキングシートを敷くと良いです。
パッチワークボーダー作り:縫い代1.5cmで繋ぎ二重縫い、両割り後表からハギ目の両端をステッチ2mmで固定。
ファスナー付け:本体パーツ裁断後ファスナーを設置。ファスナーが絡む製作は決まって端の始末に悩みます。
両サイドの縫い合わせ:縫い代は1.5cm。ファスナーの端の始末に悩むのがここ。非常に曖昧です。
表地と裏地の合体:ひっくり返し口は、裏地の一部を利用。返し口の縫い閉じは手まつりでしっとりと馴染ませ。
ボディーバッグ完成(黒白ニットボーダーパッチワーク仕立て):<サイズ>21cmx横21/26cmxマチ7cm。
その他の角度:逆台形型に特徴があり。背面の黒の部分が不足だと感じますのもボーダーの幅がやや粗いがゆえ。
お洋服とのコーデ例:タンクのボーダー状のフリル装飾とボディーバッグのボーダー柄がリンク。

あとがき

地味な場所であり、タイトルに謳った割には多くを伝えられていませんが、この製作の中での大きな課題はファスナーの端の始末でした。

ファスナーを使ったバッグ作りは、必ずこの課題に直面すると思いますので、別のデザインでも悩む場合に備え、ちゃんと解決していきたい点です。

端の始末無しのそのままでピンキングばさみ程度で解決というのは決して望ましくないと考えます。

とはいえ、タブでカバーすることで野暮ったく膨らみが生まれてしまうのも問題であり、馴染むような見かけでうまくカバーすることをイメージ。

たとえ内部であっても、目に見える場所であればそれは表に等しい場所であるということです。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

始終「外表」の連続で作る赤紫色のジャガードふくさ、分かり易い構造のサイズ違いへの引用の大きな可能性【100】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

はぎれがもったいなく余った際のこのたび、表地も裏地も同じ生地で「ふくさ」を製作。

ベリー色がエキゾチックな美しいゼブラ風のジャガード生地を利用させていただきました。

メイン製作は【95】で薔薇柄アップリケの丸底バッグの裏地でした。

小さな面積のこのたびの製作ですが、大きなバッグにも引用していただけそうです。

是非、「ふくさ」のみにとらわれず、小さいサイズから大きなサイズまでのこの同じデザインでの落とし込みを考え楽しんでみてくださいませ(^-^)。

サイズを無限に変えて作れる可能性を持つデザイン、マチ無しの外表構造で出来上がる横幅22cmの「ふくさ」

表地・裏地共通(赤紫色):ジャカードクロス、ポリエステル/100%、日本製。抽象的なシャープな柄です。
フラップの台形の表現:接着芯貼り後に左右均等に斜めにカット。生地に向きがある場合は上下を慎重に見定め。
ハード薄芯のハリコシ:無接着タイプハード薄芯の縫い代部分にボンド。アイロンで押さえて熱により接着力⤴。
「外表」:このたびはすべて「外表」で行いましたが、フラップにカーブを伴う場合は、前半のみ「中表」が綺麗。

このたびは、多角形の角をシャープに出すためにひっくり返しの「中表」をしませんでした。

「外表」により角がはっきりと出た半面、重なりがずれて美しくない部分もあり、「中表」のひっくり返しの特性に改めて気付きました。

三つ折り組み立て:ここはフラップの形がどうであれ共通の「外表」。意外に難しい重なり部分のステッの整い。
ふくさ完成(ベリー色のゼブラ風ジャガード):<サイズ>縦12.5cmx横22.5cmxマチ無し。
正面のアップ:迫力がある柄が活かされました。
使用風景:三つ折りはアイロンで付けるクセの跡に委ねます。右下の背の部分のステッチの映りが汚いのが課題。

最後の仕上げの両サイドのステッチは二重縫い。

その後の研究で、美しく二重ステッチが出ると同時に、ぴたりと幾重かの生地も重なる術を考案。

特に2025年以降の<はぎれ>のカテゴリーに登場しますこの三つ折りタイプの出来上がりでは、その後の研究後の成果が出ています。

あとがき

このたびは、王道の「袱紗:ふくさ」を思い付きましてまず作ってみたわけですが、途中でもお伝えしましたようにサイズを変えることで随分違ったポーチに感じると思います。

その後は、重なりがあまりうまく出なかった台形は廃版とし、もっぱらカーブに特化して製作しています↓。

三つ折りマチ無しポーチのサイズ違い:フラップがカーブであることの方が、より一層条件が消滅し無限に。。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.01.03からおよそ5年後の2025.04.12にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年でも変わらず「はぎれ」は出てきますので、5種に渡るサイズ違いで裁断しストックしていまして、三つ折りポーチをカーブフラップの方で継続しています。

その後は、表地と裏地を違う素材にすることで「コーデ」「コントラスト」の楽しさも価値に加えています。

そのように発展した三つ折りポーチは、当投稿の「ふくさ」が最初でしたので、貴重な起源のような製作として記録に残しました(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ハンドメイドバッグ業の仕事場風景の面白比較、2020年のリフレッシュ整理から5年後の更なる究極な整い風景【99】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

冒頭からお伝えしておきたいのですが、当ブログ記事は最初の投稿の2020.01.03からおよそ5年後の2025.04.11にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

過去の懐かしい未熟な時代も良き軌跡として残しつつ、その後の変化や発展によって得たノウハウの姿も盛り込みながら、当時の投稿月日のままで記事を大切に残しています。

当記事は2019年から2020年に変わる際にハンドメイドバッグ業の仕事場のリニューアルを兼ねた整理整頓をした記録。

この時は、ピカピカのリフレッシュだと感じていたわけですが、2025年から見ますと随分余計な物をまだまだ持ち備えており、混沌としている中の小さなリフレッシュであったかと。

そういった5年後の目線も交え2025年現在の写真も写しながら、「比較」を楽しんでいただければと綴らせていただきます。

仕事場の整理整頓は良き製作品への重要なタスク、すっきりとした眺めの環境を整えることは考え方も整える

では、最初に仕事場全体の風景から↓。

2020年の仕事場全体の風景:整理整頓はしたものの材料の種類の多さでどうしても混沌とする部分がありました。
2025年の仕事場全体の風景:2022年に引っ越しがありお部屋が変わっています。右下は裁断後の生地のストック。

大まかな変化としては、2020年の時には複数の附属品を使っていたために細かい在庫が多かったと思います。

その後、底板の廃止・ファスナーの廃止・打ち込みパーツの廃止などによって2025年は附属品がミニマムに。

代わりに増えたものは糸、まるごとチェストを占める程の分量。

裁断後の生地の多さの理由は考え方の変化、メイン材料の生地は早めに製作準備にとりかかるという2025年の新しいスタンスです。

2020年当時は、生地の使い道に計画性が無く、生地そのままを畳んで保管しているのみであり、頭の中に生地それぞれの存在が薄かったのです。

2020年のアイロン台:卓上に置いて使用していました。その代わり下の部分にすき間が生まれて物を置く場所に。
2025年のアイロン台:カバーが違いますが2020年にこちらの柄のストックもすでにありました。台自体は継続。

2025年では、使わない時は立てかけて収納、移動式で使うスタイルへ。

2020年の参考書籍:基本的に本は所有しないスタイルは2020年から始めていました。最低限の数冊のみ所有。
2025年の書籍:2020年では主にハンドメイド用の書物だったのがマーケット分野などにも視野を広げました。

手持ち意外は、すべて図書館でレンタルさせていただいております。

2020年のファスナー:ファスナー付きのバッグ作りだったことで、70cm級の長い希少な存在として多くを保管。
2025年のファスナー:2023年頃にファスナーが付くモデルのバッグを廃版に。はぎれのポーチ用に数本のみ保管。
2020年のミシン糸の量:ざっと50本程度。箱数個にネットをかぶせて収納していましたが、ネットは使い心地✕。
2025年の糸の分量:その後、「必要手間」を重視、キルトなども取り入れる製作になり全136本。チェスト1つ分。

ネットは使い心地が悪かったので、ビニール製のチャック袋へ変更。

2020年のペーパーウェイト:型紙を使った裁断時の文鎮です。黒檀(こくたん)や牡丹柄の美しい鉄の文鎮も。
2025年のペーパーウェイト:全く変わらず同じものを持ち続けているのですが、収納方法を変えています。

赤い江戸打ち紐はグリーンとのコントラストが美しかったのですが、接触により擦れて解けてきたり邪魔なことがあり取りやめ。

2020年のミシンデスクの引き出し:これでも整頓した後なのですがやや混沌としていました。一番よく使う場所。
2025年のミシンデスクの引き出し:全く同じデスクを使用。パーツの廃止により道具が消滅などミニマムに。
2020年の文房具類:どちらかというと作業場の方に収納していた点が特徴。お気に入りは「Canon」社製計算機。
2025年の文房具:2022年の「電子帳簿保存法」の本格施行の影響が大きく、ほとんど文具は使用しない現在。

あとがき

きちんと整頓し丁寧な所作、決して自分一人では作り上げることなどできなかったと言える有難い材料に感謝する気持ちを持つように。

その有難さを盛り込んだ優れた製作品が出来上がることは、良質さを願う複数の意識の集結となると思うのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

健康志向でミニマムな靴の持ち方、ブーツx2足とフラットシューズ5足のラインナップに選んだおしゃれ度と良質さの均衡【165】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

まず最初にお伝えしたいのは、当ブログ記事は最初の投稿の2019.12.31からおよそ5年半後の2025.06.16にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしていることです。

この5年半の間には、ライフスタイルの変革もあり、2022年の引っ越しをきっかけに始めた朝のウォーキングをずっと続けています。

ウォーキング用にスニーカーで足をゆったりと守った環境に馴染んだことで、下に貼りますYouTube動画(2020.07.27のもの)ともかけ離れたシューズコレクションになっていきました。

特に大きく変化したのは、実に最近の2025年6月のこと。

まさにこのブログ記事の「手直し」の順番のタイミングに合致した偶然を大変喜ばしく思っております。

よって、当ブログ記事では、2019年当時から2025年現在もずっと継続している靴の収納方法も盛り込みながら、現在のかなりミニマムに落としたシューズラインナップをお伝えします。

2025年現在は、ここまでの数に絞ったことは無かったという程の全10足以下。

会社勤務が無いということも大きく影響していますが、理由を大きく占めるのはやはり「考え方・気持ち」の変化でした。

このたびの内容が、お買い物1シーンずつの丁寧さ・物を末永く使っていく姿勢などに良き動きをもたらすようなきっかけになればと思います。

1足ずつを丁寧に持ち備える靴との向き合い方、健康志向も伴うフラットな靴全7点の集め方と1足ずつの保管風景

かつては、60足に及ぶまでのパンプススタイルの時期(2005年-2015年)がありました。

しかし、実際に体験した結果としては、はき方の偏りがあり、持っているのみで出番の無い靴が大半でした。

靴は、管理やメンテナンスを伴う車や時計と似た点があり、しかもそのまま保管しているだけでも「劣化」が起こるのです。

よって、近年は靴を消耗品と割り切り、コスパ重視・used品選び・着用する靴のみ持つという前向きな意味での縮小をしてまいりました。

とはいえ、ファッション好きとしては、どうしても10足以上を持ってしまっていたのでした。

2025年では、今までにはなかった超ミニマムにできるようになりました。

2025年現在の靴(喪服用・ウォーキング用は省略):左上から順に、①POLLINI②neue diffusion③Shake In Cloak④keshiki⑤MARGARET HOWELL⑥PIC&PAY⑦GUCCI。

古着ライフに伴い、大半が状態の良いものを選んだUSED品です。

たったこれだけでお洋服に合うのか。。なのですが、どの靴もお洋服との相性をイメージしながら慎重に決めたものばかり。

数が少なくなったことで、購入の仕方に対する真剣さがより一層高まったのでした。

靴の収納箱:「パンダンボックス」という水草を編んだイントレチャートのような高級感ある雑貨を利用。

何にお金をかけていくのかを考えた時に、数の少なさのコスパを収納の丁寧さに充てるという考え方。

パンダンボックスはブラウンでおしゃれ、風合いも優しくインテリアに映えるボックスです。

中身のシール:宛名シールを利用して、撮った靴の写真を左端に統一してボックスに貼り付けて見分けます。
箱の中身の様子:箱自体も大切に使いたいと、新聞紙を2枚重ねで折って敷き、箱に付いていた乾燥剤も利用。

あとがき

ウォーキングを続けていくと、ヒールが僅か2-3cmのレザーパンプスさえ厳しくなりました。

外反母趾気味の足の形もペタンとまっすぐになっていきます。

足はこの先も非常に大切、フラットシューズで整えるコーデに切り替えたのでした。

ここ最近のお気に入りは、ツイードタイプ。

秋冬ということもなく、もっと広範囲の季節ではけますし、元々好みの素材の凹凸感が非常に素敵です。

1つお勧めの考え方があります↓。

少ない数だからと様々なデザインに手を出すよりも、かえって同じような分野に揃っていて、色だけ違うなどどこかで違う部分がある集め方の方が「豊か」に映ると思います。

とは言え、様々なデザインを試したい場合カラーを思い切って黒に特化するなどは正解です。

結局は、「共通」の部分と「相違」の部分の良きバランスが最終的に「おしゃれ度」を高めていくと考えております(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

美味しく彩り豊かにおしゃれにおもてなしできる、人参を使った3種の味わいの違う御飯メニューがもたらす良き思い出【170】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

お肉料理をイメージしがちなおもてなし用の手作り料理。

このたびは、メインではなくサイドメニュー中心。

メインディッシュ以外も大いに盛り上げる、短時間で作ることが可能な人参メニューをご紹介したいと思います。

元は、テレビなどの情報の記憶をその後のアレンジも交えながら時々取り入れるメニューとして変わらずおいしくいただいているメニュー3選です。

ホームパーティーなどのおもてなしに是非ご引用を、彩り豊かな人参を使った3メニューはおもてなしそのものを印象付ける

人参大きめ1本を使い切ります。皮は当日の生ジュースなどに利用するとサスティナブルです。
メニュー①人参サラダ:触感がやみつきに。薄っぺらな人参に自作ドレッシングがたっぷり絡みます。

ピーラーのみで、薄く長くカット。

ドレッシングは、1:1:1で砂糖・酢・オリーブオイルなのですが、塩を少し入れたり、リンゴや玉ねぎのすりおろし、ミカンの汁などのアレンジもグッド。

お好みで砂糖を控え目にしたりしても美味しいドレッシングが出来上がると思います。

人参サラダの完成:甘酸っぱい味と対照的なお肉料理やカレーなどのサイドメニューに味のバランスが良いです。
ハンバーグに合わせた例:見た目もお洒落に仕上がるプレートにまとめ載せ。
総菜パンに合わせた例:多忙なケース。既製品に付けたり一緒に牛乳も飲むと味気ない食事ではなくなるのでは。
②人参のグラッセ:バター醤油煮です。左上のようにボリューム感を残しながらカット。

調味料は適当、パター1かけ、しょうゆ、砂糖少し、水200cc程度です。

グラッセの完成:サイドメニューにも良いのですが、お弁当にも1品として入れるのもグッド。
③人参ごはん:人参をすりおろし、同じ色の桜エビを加え、塩を小1/3程加えてレンチン、水分を飛ばす目的です。
熱いご飯に混ぜる:レンジを持っていない時代にオーブントースターでもやっていました。綺麗な色どりです。
人参ご飯完成:ごはんが美味しくいただけます。元はテレビで人参嫌いな子供用にと紹介されていました。

桜エビで旨味を高めながら人参と同じ色だから桜エビご飯のようにして人参嫌いな子供の嗜好を克服しようとした素晴らしいアイデアだと思います。

あとがき

なぜか2010年代に入ってだんだんとお料理メニューのアイデアの引き出しが増えてきたのでした。

そこに至るまでの外食メニューに日々触れたことや、テレビや雑誌などの情報が大きかったかと。

現在は、ネットやSNSで情報が溢れていますので、メニューに迷うことは解決しやすくなっています。

そのような中で、自分なりのアレンジや、メニューの考案なども素敵な発展だと思います(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

真ん丸なボタンの目力と風合い良きタオル地のモフモフ感に心がキュンとなる、八角形面の犬型ボディーバッグ【98】

アイキャッチ画像98

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

YouTube動画を事業として投稿するようになった2018年以来、ブレイクタイムに動物の動画をよく拝聴するようになりました。

動物をそれほどじっくり見たことがなかったこれまで。。知らなかったキュートさを知ることに。

現在、ハンドメイドバッグ製作をある1つの括りで連続製作する<〇〇シリーズ>を続行中。

このたびから新しい括りとなりまして、<動物シリーズ>を始めます。

1シリーズでは3点を基本として連続製作、同じシリーズ内でも更にそれぞれの違いや味わいをお伝えできればと思います。

まず1点目は「犬」、犬のお顔を模したボディーバッグの特徴は、お顔の形を八角形で表現したことです。

こうした「デフォルメ感」によって子供っぽく仕上がりがちな動物モチーフを、かえって大人っぽく仕上げていければと考えました。

見る側も心をキュンと打たれるようなボディーバッグになれば。。犬の顔を模したタオル地の黒い八角型ボディーバッグ

表地(黒):シャーリングタオル。綿/100%。日本製。裏地(黒):ジャカード。ポリエステル/100%。日本製。

このモフモフした柔らかい素材で作ること自体、触りたくなるような犬のイメージがまず1つ生まれています。

先に構造のイメージをお知らせ:表地と裏地を外表のまま内側に折り込んだプレートを外表で組み立てる作り方。

通常の「中表」ひっくり返しで作り上げるやり方ではこのような8角形の角を鋭利に出すことができません。

あらかじめ縫い代の始末を角を強調しながら「外表」のまま解決しておくという点がポイントです。

犬の顔は横長の八角形:幾何学的な形にすることでクールな印象と言いますか、大人っぽさを演出できればと。
充実の2つのポケット:表の後ろ面に1つ、内部に1つの合計2個の充実度。2つとも同じファスナーポケットです。
「ラッピング布」の存在:動画内では「向こう布」と呼んでしまった数年間ですが、後に事実相応に変更。

中表同士でボックス型にステッチ後、真ん中を直線カットし両端はY字にカット。

その次に、表側にある裏向きの「ラッピング布」を裏側へ返すことで、ボックス枠の縫い代すべてが包まれるという構造です。

いにしえのどなたかが最初に考えられたのでしょう、素晴らしい物理的な機能の発見に対し脱帽です。

ポケットのボックス枠ステッチ:表地(右下)にはハード薄芯に直接作図、裏地(左上)には作図したハード薄芯を当てるという違い。
ボックス枠:左上は表地の方のボックス枠を表側からステッチ1周で固定。右下は裏地で同様作業後余分をカット。
ポケット袋をファスナーと合体:ファスナーの波打ち防止と補強を兼ね伸び止めテープ(平)を内蔵。

この時のファスナーの左右(実際には上下)のパーツのサイズがアシンメトリーな理由は、力のかかる底部分にハギ目が行かないようわざと見えない場所を計算しずらしています。

見えない場所というのが、ポケットを覗いた時の手前側になりまして、正確には「視界に入りにくい場所」です。

ボックス枠への袋付きファスナーの当てはめ:左上は表地バージョン、右下は裏地バージョン。全く同じ作業です。
ポケット袋の縫い閉じ(横):この時点では上の先端にありますが、この後下へずらすことで正位置に移動します。
ポケット袋の縫い閉じ(縦):縦は左右の両サイド。際どい場所ですが重要で、縫い代1.5cmの所に印後二重縫い。

最初に、ポケット枠の作図の時に左右を2cmずつ空けた効果はこの時の作業のゆとりに現れます。

1.5cmの縫い代で縫うところを最初から1.5cmしか空けないと狭くなって融通がありません。

犬の耳の作り:型紙は六角形。縫い代1.5cmで外表のまま折り込み端をステッチして本体に挟み込み。
完成(黒のシャーリングタオル地の犬のボディーバッグ):<サイズ>縦17cmx横27cmxマチ12cm。
複数の角度からの眺め:目はプレーンな大きめサイズの穴無しボタンがキュート。すべてのパーツを黒系で瀟洒に。

あとがき

多角形パーツのフォルムで子供っぽさを解消しながらもボタンの目はキュートにと言うバランス。

残る2点は、「うさぎ」「ねずみ」と続きます。

このたびのシリーズには大人気の動物の「ネコ」は登場していませんが、犬の耳の形だけを変えても作ることができるかもしれません。

「動物愛」の1つの表示としてこのようなバッグを持っているそのスタイル自体がかわいいと映ると良いです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ドットジャガードがハイレベルなライトオンスデニム、リボンアップリケの裏面がコントラスト効果を生んだ丸底バッグ【97】

アイキャッチ画像97

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在ハンドメイドバッグの製作を素材に特化した、<デニムシリーズ>を続行中。

①セルヴィッチデニムの丸底バッグ②デニムライクの丸底バッグの2点をすでに完成、類似生地であってもそれぞれの味わいの違いをはっきりと感じることができました。

このたびは、当シリーズのラスト、7オンスという薄手のデニムを使用。

「ライトオンス」と言えどもれっきとした日本が誇れる「岡山産」のデニムを利用させていただきました。

セルヴィッチデニムらしい12-14オンスのジーンズのイメージのあのごわごわしたものの半分くらいのボリューム。

どんな感じでバッグに出来上がるのか、是非楽しんでご覧くださいませ。

<デニムシリーズ③>7ozのドットデニムがエレガント、単調なシンメトリーの中に裏面使用のリボンアップリケの丸底バッグ

<表地:黒>7オンスドットデニム、綿/100%、日本製。<裏地:ブルーグレー>ジャカード、ポリエステル/100%、日本製。
本体パーツの裁断:すべてのパーツ共通で型紙は「縫い代込み」。裁断は型紙の端っこに沿ってカットするやり方。
リボンアップリケ:裏面をコントラスト効果に利用。表面には裏面リボンを配置、内側には表面リボンを配置。
貼り付けポケット:内部に設置。生地の裏面をここにも使用。コの字ステッチは裏側に当て芯。茶は接着芯。
入り口フラップ:カーブに切り込みを入れカーブラインをう美しくクリアに。縫い付けは裏地のトップに重ねます。
楕円底と本体との合体後:表地袋と裏地袋の底同士を重ね、部分的ステッチで固定。底板はこの場面で投入。
入り口ラインの縫い閉じ:サイドひもやDカンタブはあらかじめ仮縫いはしてありますが、通る時に返し縫い。
7ozドットジャガードデニムの丸底バッグ完成:<サイズ>縦32cmx横35cmxマチ15cm。

本当にデニムなのかとさえ思うほどのエレガントさを感じます。

全パーツの一望:取っ手は8mmの穴の直径の片面ハトメに対して8mm幅の牛革ひも。Dカンの位置は斜め同士。
入り口付近:先にフラップを閉じて、外側にサイドリボンが配置。この閉じた状態ではほぼ正方形のフォルム。
お洋服とのコーデ例:黒の水玉ジャガードロングワンピースと粋な相性。ドット柄同士が大小でリズムよくリンク。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.12.23からおよそ5年後の2025.04.09にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年から振り返ると、この時の丸底型は現在のナップサック製作で引き継いでいます。

後に、片面ハトメの廃止・本革レザーの廃止・マジックテープの廃止など、多くを削ぎ落としていくことになりましたが、このシリーズの体験は非常に意味がありました。

当シリーズでも②で登場してきました「デニムライク」の「綿無地」というような一見デニムだと分からないようなネーミングの存在も良き発見でした。

ちゃんと目で見て、デニムと同類であるとジャッジしていくと、「デニムライク」という生地は随分たくさん見つかります。

そういう点は店舗の良さであり、ネットよりもラインナップのきめが細かいと感じています。

「大塚屋」様では、「フランス綾」「コットンデニム」がここ2025年の最近出会った素敵なデニムライクな生地です、ありがとうございます<m(__)m>。

生地名不明のデニムライクな色違いの同生地:ダンガリーのハードなタイプというような質感です。素敵です。

↑こんな素敵な生地も見つかり感激したものです(「大塚屋」様にて)。

あとは、そうして集めた生地をうまく活かすということを頑張るお仕事が待っているのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク