雨をしのぐだけが取り柄じゃなかった!リュックの出来上がりのふんわり感はPVCならではのもの【83】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ただいま続行中のハンドメイドリュック製作の、<雨の日シリーズ>。

4点の雨をしのぐような素材をチョイスして、さらに機能で雨をしのいでいく企画です。

もともと、ある時目にした情報から、PVCは永遠のものではないことを知り、とても落胆しています。

「PVC」、「ポリ塩化ビニール」、「ビニールコーティング」、これらの言い方の違いはあっても、すべてPVCのことです。同じ素材を指します。

この素材は、特徴として、空気に触れた瞬間から劣化が始まるという性質を持っています。

空気に触れた瞬間からですから、バッグの場合、保管しているだけでも使わなくても消耗してしまうということです。

とても悲しい性質なのですが、だからこそ、使う場合にはとことん使う方がコスパはよくなりますね。どうせ劣化してしまうならとことん使いつくすのが良いのです。

こんな極めつけな悪い性質を持ち備えたPVCですが、じゃあ、最初から持たないのがよいのでは。。というのは、いやいや、本革レザーや布では勝てないような「最高の価値」が1つあるのです。

PVCの魅力は、雨をしのぐ力だけじゃなかった発見!

PVCの大きなメリット、それは、雨をしのぐ力です。

PVCは大雨のようなシャワーのようなパワーの水もしのぐ力があります。

このことは、布や本革レザーではとても太刀打ちできません。

雨の日シリーズに使う生地も、元は布なのだけれど、2層の構造の作りで、決まって表面にビニールコーティングがしてあります。

よって、基布:綿/100%、表面:ポリ塩化ビニール/100%などというように2層の構造の作りの混率表示になっているのです。

PVCは、雨の日における布のデメリットをカバーするどころかそれ以上の働きの素材です。

なので、雨の日専用として考えると、ダントツでPVCが有効です。

PVCのもう1つの魅力、「ふんわり感」が感じられたことの発見

今回、リュックをハンドメイド製作して、PVCの魅力をもう1つ発見しました。

PVC加工はごわごわするのですが、1枚仕立てでもふんわりとふくらみ、縫い代を中側にしてひっくり返した時の空間がとても立体的に形作られることを知りました。

あまり、今まで扱ってこなかった素材であることから、気づかなかった魅力ですが、今回出来上がってこの新たな発見がありました。

出来上がりのリュック:ポケットの中にも新聞紙で丸めたあんこは入れてはいますが、
全体的にぷっくりと仕上がる立体感が出るのもPVCの魅力であることが分かりました。

「ナイロンはっ水コーティング」という水をはじく生地を裏地で使用し、雨をしのぐ対策を内側にも備えております。

あとがき

素材自体で雨をしのぎ、さらに、屋根のように雨をしのぐフラップなどの「機能」でも雨に対する対策をしているとことん雨対策したリュックを意識して製作しました。

あと続いて、2素材ご用意がありますので、また、2点のリュックをお作りしましたら記事にアップしますね。

引き続き<雨の日シリーズ>お楽しみにどうぞ(^-^)。

お気に入りの本革バッグを長持ちさせるために、雨の日だけに持つリュックを決めておくという案【82】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

特に季節の変わり目には雨は多いものです。

寒くなっていく変わり目、暖かくなっていく変わり目と。

お気に入りの本革の高価なバッグというのは雨には大変躊躇されます。

雨で革にじんわりと変なシミもできることがありますし、変形もします。

私も靴とバッグ両方で変形の経験があります。

実際雨に濡れると靴も横に開いてしまいましたし、バッグも縁がぺこんとよれてしまいました。

本革レザーバッグに大雨で染み込み、中の書類などの縁が濡れたという惨事も経験しています。

ファスナーが入り口に付いたバッグでしたが、染み込んだのは、底の角からでした。

ということで、雨の日には本革はNGであるという教訓から、雨の日に最もふさわしい素材を意識することになります。

今回のシリーズは、<雨の日シリーズ>という企画でバッグを製作していきます。

雨の日に一番向いているバッグというのはやはり、両手が自由であるリュック型が良いであろうということで、リュックというアイテムにしぼって作っていくシリーズです。

リュックはショルダーより、さらに雨の日には助かります。

傘をさしますので、手が空くことが有難いですし、重みが体にかかる負担のバランスも左右均等です。

雨の日に向く生地でありながらお洒落な柄の生地の選定

今回は、雨の日シリーズのまず第一弾。

私が作っている布分野の中で職業用ミシンが貫通して通る素材の範囲内で、コーティング系に目を向けました。

表地:ラミネートプリント、表面-ポリ塩化ビニール(PVC)、基布-綿/100%、日本製。

実はこちらの椿柄、地が焦げ茶なのです。

黒でないところがとてもマイルドでセンスを感じるプリント柄です。

ここで生地の商標権、著作権についてのお話

ところで、こういった、土台が綿などの生地に特に多いのですが、プリント柄の生地の耳にメーカー名が記載されていることがあります。

今回のこの生地も耳にメーカー名が入っていることに購入後気づきました。

なかなか購入時に生地の耳をじっくり見ることがないもので、後で気づくこともあります(^_^;)。

このように会社様の英文名が耳にプリントされていました。
その後お問合せメールにて、商業利用OKとのご回答をいただいた生地です。

ここにRマークが入っている場合は、商業用利用(バッグなどの商品にして販売)が不可な可能性が大いにあります。

今回の場合のように、会社名のみでRマークは入っていないから商業利用OKということでもありません。

やはり、メーカー様に直接問い合わせして商業利用可能かどうかの是非を聞くということをするべきです。

実際私もこのメーカー様の「コスモテキスタイル」様へ連絡をとりまして、ご回答をいただきました。

こちらの椿柄に関してはOKでした。

他の生地で不可のものがあるとのことで分類を教えていただけました。

乗り物、うさぎ、アリス、くまもん、この辺りは動物や主人公など、キャラクター性があるので「不可」の部類に入っているようです。

が、その辺りの判断もキャラクターっぽいから不可などとユーザー側が勝手に判断してもどうしようもありません。

すべては作り手側(生地などの材料を製造した会社様)の意向ということになるのです。

そこは、多少の時間を割いてでも、確認することは大切かと思います。

なので、私は、普段メーカー様の名前が入っている生地はできるだけ調達しないようにしています。

というのも、大部分の製作が商業利用を目的としているからです。

今回は耳に入っているプリントの文字をうっかり見逃したのですが、せっかくなので商業利用させてもらえたら良いなあとその是非をお問い合わせをして確認し、商業利用として使用させていただくことがOKになっているという回答をいただいたわけです。

普段綿のプリント物をよく利用して何かを作られている方は注意せねばなりません。

綿プリント物には、非常に商標登録されている柄が多いものです。

並行して「著作権」はプリント柄のデザインのデッサンが元となっている以上自明のものとして存在しているのです。

商業利用不可のものをそのままバッグなどにして販売してそれを見つけたメーカー様が訴えるということもできてしまうのがが商標権であり著作権です。

つまりバッグなどに製作して販売してお金を得ることが商業利用にあたり、商標権や著作権の侵害をしてしまう行為になるからです。

立体的なポケットへ初挑戦の結果

今回は、初めて、立体的なポケットに挑戦してみました。

アイテムがリュックです。

リュックの背には決まって立体的なポケットを取り付けるのが何か流行みたいなので、とりあえず、乗ってみました。

あの立体的ポケットがあいまいな作りな感じがしてどこかもやもやしていたのですがね(^_^;)。

ただ、立体的なデザインの良さとして、雨の日ということで、その立体ポケットにタオルを入れて、ふいたりする作業がリュックをわざわざオープンせずともできるということが1つ想像できました。

リュックの背の立体定なポケット:マチを上下に作っておいて、縁を本体に縫い付けるという方法です。

何か、あまり納得できないデザインになってしまいました。

ラインがあいまいなので、ラインを徹底させる必要があります。

ファスナーが隠れる比翼(ひよく)仕様が特徴でこれが現在流行っぽいポケットの作りだと思います。

この比翼は、ファスナーを隠して、雨の対策にもなると思います。

おうちの屋根みたいですね。

水滴がこの比翼を屋根のように伝い、ファスナーの隙間を飛び越えることで、バッグの中に水滴が入るのを防ぐ作りであるといえます。

さらにファスナー自体も雨で傷むのも防いでくれるということもありそうですね。

ただ、このポケットがかっこいいかというと、私はあまりそうは思いませんでした(;'∀')。

なので、次回は、このポケットでない、もう少しはっきりとした分かりやすいデザインで考えていこうと思います。

自分なりの立体型ポケットの方が気持ちが納得して良いお品に出来上がりそうです。

完成品ご披露

<サイズ>縦30cmx横25cmxマチ10cm・・・王道な分かりやすいサイズです。

小物だけの最低限な容量でして、通勤、遠出の旅行でこれ1つで歩く場合などにもお使いいただけます。

とても椿の柄がキュート(^-^)。

このポケットのフラップは、たまたま、型紙を間違えて裁断してしまって余分だったパーツだったのですが、さらなる雨除けに取り付けた追加アイテム。

本体も入り口がフラップなので、リンクしています。

「あまぶた」は、「雨蓋」という漢字で、雨対策のフラップなのですから、そのままその言葉通りの機能なのです。

そして、フラップによって、今回の立体型ポケットが隠れました。

こうして見てみると、デザイン的には、フラップの方がかっこいいようです。

あとがき

結局、最後にポケットにかぶせたフラップによって、古典的な感じのリュックになりました。

もともと本体の蓋のデザインも古典的でしたので、リンクしましたね。

あと、こうした合皮のような素材は、硬くて、とがらせたりするデザインは、傷みやすいと言えます。

できるだけ突出する部分が無いように作った方が劣化がしにくいです。

ラミネートも、何年も経過した際には、バリバリとコーティングがはがれてくるのを目にしたことがあります。

なので、PVCコーティングの「水を通さない」という大きなメリットを雨の日専用として活かすということになるのです。

そんな雨の日だけの出番でも、置いているだけでコーティングの劣化は起こってきます。

そういうPVCという素材の特性なので仕方がありません。

なので、長持ちさせたいようなバッグにはこの素材は利用するべきではないですね。

しかし、ここまで可愛いのに雨の日でも持てるという最高の価値が、雨の日の鬱々とした気分に少しでも光を指してくれそうです。

現実的でストレスフリー♪触れずにズボラに出し入れ可能な眼鏡ケースコレクション【81】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

視力の悪い私は、お部屋では眼鏡をかけています。外す時は、お風呂に入る前と寝る時。

お出かけのときは、コンタクトのハードレンズです。

寝る前にベッドの少し上に壁に画びょうで貼り付けてある薔薇柄のポケット風の布袋がありまして、そこへ眼鏡を入れて寝ます。

そうすると翌朝起きてすぐに眼鏡がかけられます。

お店で売っている「パンッ!」て閉じる固いあのバネ仕様のケースは、毎日のこととなるとやや野暮ったく感じます。

そして、壁に設置の袋に入れるのはケース自体が重すぎるのです。

旅行でバッグの中で荷物がぎゅうぎゅうに抑えられて、その中で眼鏡をゆがみから守るなどの状況ならむしろあのハードなバネケースが必要かもしれません。

しかし、普段の生活のお部屋スタイルでは、簡単に出し入れができるストレスの無いタイプの眼鏡ケースが向いているようです。

今回は、そんなお部屋用の専用眼鏡ケースを、普段私がバッグに作っている生地の使用後のはぎれストックからピックアップしたほんの小さなサイズの余り布を使って製作しました。

ということで、<はぎれシリーズ>として、眼鏡ケースを4点同時製作です。

どれも素敵な高級生地ですので、小さい物でも高級感が出せそうです。

4種類の違う素材や柄で作るインテリア映えの眼鏡ケース。

ちょこんと棚に置くだけでも、素敵なインテリアの一部となるような夢ある眼鏡ケースになったら良いですね。

生地に合う裏地選びをはぎれストックからチョイス

はぎれ4種:これらで眼鏡ケースを製作。上が表地、下は2種ずつ共通で使用する裏地です。

はぎれがかなり細かく裁断してある状態でしたので、小さい物しか作れない状況でした。

めいいっぱい使えるのが眼鏡ケースであると思いついたわけです。

2柄ずつ共通の裏地をチョイス。裏地もはぎれです。

左2点はいずれもブルーな色が表地に入っているので共通のブルーの裏地を使用、右2点は、いずれもグリーンが表地に入っているので共通でグリーンの裏地というコンビにうまくおさまりました。

詳しい生地の混率や名前などは、後で貼り付けますYOUTUBE動画の中で字幕でご紹介しています。

完成の様子ご披露

眼鏡ケースx4点コレクション:それぞれ丈が違います。生地の余り具合でバラバラになりました。
一番左だけフルレングスの10分丈です。眼鏡がほぼすっぽり隠れます。残りは、8分丈で眼鏡が少しのぞきます。
そして、アシンメトリーのカーブは右から出し入れと左から出し入れとでお好みに応じて2種。

一番左はシルク紬で、なかなかの高級生地。絹/100%の柔らかさが感じられます。

その隣は、シャンタン、大きな柄なのですが、そこそこうまく柄のスポット部分をキャッチできたのかな。

3つ目はイタリア製の素敵な大花柄ですが、なんとか大花が真ん中に来ました。

一番右は、ボタニカルな草木柄。マルチカラーが素敵ですし、葉っぱの重なり部分が真ん中に現れてなかなかよい柄の出方となってくれました。

この作り方は、ひっくり返しを事前に表地と裏地で行っておいたプレートを組み立てるかのように外表で縁にステッチをかけて仕上げるという手法です。

少し物理的なことですが、ひっくり返しをすることで空洞が内側に出来ることがないこのぺたんこ気味な組み立て式は、眼鏡を適度な圧力で固定してくれるのでした。

あとがき

今回の眼鏡ケースは、お部屋使いということで気軽に出し入れ可能なケースですとお話致しましたが、旅行先でも持ち運びとは別に使用する際の専用のケースとして携帯していくこともできますね。

また、ちょっと銭湯まで出かける時に、ロッカーにこの眼鏡ケースを置いて、すぐに眼鏡が着脱しやすく使えるなど、なかなかのアイテムになれるかもしれません。

普段の生活の中に溶け込んでしまってなかなか見直すことがないその他のシーンでももっとはぎれで作った小物が活用できることが出てくるかもしれません。

毎日の生活が淡々としたルーティーンであるからこそのその1つ1つを丁寧にこなしていきたいものです。

このルーティーンの中に何かヒントが見つかるかもしれません(^-^)。

布バッグのチェック柄のサイドの柄合わせ、最低限ボーダー状の向きだけ段違いなく合わせる勧め【80】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作で、<チェック柄シリーズ>という企画をしてみました。

3種の違った形のチェック柄を同時進行で仕上げ、ミニサイズのショルダーバッグを製作しました。

ミニサイズのフォルムの可愛さと、3種が元は同じチェックであることが少し違った形で勢ぞろいするコレクションの面白さをお伝えできればと思います(^-^)。

様々なチェック柄、マルチカラーな糸使いが素敵な素材コレクション

今回は、表地も裏地も同じ生地を使いますので、3種のみが生地として登場します。

左:手織りジョントン綿、綿/100%、タイ製・・・ジョントンはよくジョムトンと発音されているようで、
タイの北部のジョムトン地方で織られる織物のようです。
白い筋が特徴。色使いが原色カラーの集まりで、生き生きとした柄です。
中:起毛チェック、綿/100%、日本製・・・起毛という名前から毛羽立ったイメージがわきますが、
実際はネルなどよりもはるかになめらかです。手触りは、さらふわといった感じ。
黒色を使いながらもその他の暖色が活きて全体的に暖かみのある雰囲気です。
右:先染チェック、綿/97%、ポリウレタン/3%、日本製・・・インディゴブルーのギンガムチェックが爽やか。
ネイビーや水色ブルーよりもレアなトーンのブルーだと思います。

ボーダー方向のみ合わせてもかなり見た目に効果があるチェックの柄合わせ

チェックの柄合わせとなると本来は、縦と横を両方合わせるのが完璧な柄合わせ。

柄合わせにおいて、縦とか横という言葉を使うと大変紛らわしく、どちらのことを指しているのかわからなくなってしまいますので、「ボーダー状に合わせる」とか、「ストライプ状に合わせる」などと呼びますね。

つまり、チェックを、ボーダーとストライプの組み合わせと考えていきます。

バッグでは、一番視線の気になる場所がサイド。ここのハギ目の柄の出方が良い見た目になるかどうかがキーポイント。

今回は、ボーダー状のみ合わせましたが、これだけで随分見た目がすっきりと見えますね。

つまり、ボーダー状に合わせることさえ意識すれば、整った印象ができる大きな効果が得られるのです。

チェックの柄合わせ(ボーダー状のみ)・・・矢印はサイドの縫い合わせのはぎ部分を示しています。

ボーダー状に柄合わせというのは、例えば真ん中でいうと、赤とか黄色の横線がちゃんとハギ目に対して横に対象に一直線に並んでいるのかということです。

並んでいますね。そういう見方で右と左も見てみてください。

そうすると、すべて段が一直線にそろっていますよね。これは、ボーダー状に柄をそろえたことになります。

一方、ストライプ状の柄のそろい方の見方ですが、矢印のサイドの切り替え線を軸に、左右が同じ配分で柄が出ているかというとどれもそうではないですよね。

一番右は、一見分かりにくいですが、黒い線をブロックで考えると、ハギ目から右は半分なのに、ハギ目から左はフルに1ピッチ分ありますよね。

しかし、ストライプ状にそろえることは、これを見た限り、それほどボーダー状にそろえることよりも結果が分かりにくいということです。

なので、まずは、ボーダー状にそろえることが綺麗に見える一番の秘訣と言えますね。

ガチガチにそろえすぎると、生地がもったいなくて、余らせなくてはならないのです。

超高級品はこのようなことを徹底して行い、生地を余らせた分のロスを商品の値段に反映させて、高価になるわけです。

この辺りも生地の高級さを見ながらの匙加減でしょう。

今回の場合は、ボーダー状のみそろえれば十分な効果が出るのでそれ以上は必要ないとの私の判断からこのように作りました。

それに、真ん中のジョントン綿は、白いストライプ状の霧のような柄があまりにランダムすぎて、ストライプ状に柄合わせは非常に困難です。

とにかく、段違いみたいな見かけが心持ちを悪くするので、スッキリと段がそろう「ボーダー状に合わせる」ことをチェック柄の場合の一番のポイントとさせていただきたいと思います(^-^)。

あとがき

こんな感じで3点が一緒である良さがあります。

チェックも種類の違うチェックを集めるととても楽しいものです。

販売においては、お店にディスプレイで並べるように、こういった柄違いの展開の仕方は、同じ生地の色違いではない楽しさが生まれます。

何でもない平凡な形のバッグですが、集まってコレクションのようになると随分躍動感が出るものです。

「家族でお揃いのデザインでどうですか」などのご提案もできるかもしれませんね(^-^)。

5 small sized handmade bags born in Japan,Origin of name Japanese traditional dish Obanzai【79】

Foreword

Hello.It's Picturesque.

I would like to write this article in English for foreigners.

Because I want to sell my handmade bags made in Japan overseas.

Work view

This time,I made a series of making five designs with the same material.

The purpose was to discover the difference between the same material but different shapes.

A series of making five designs with the same material

First of all, I think that Type 5 matches this material.

Front:Ventilated jacquard,cotton/54%,silk/26%,nylon/20%,made in Italy.

Lining:Lame twincle satin,polyester/60%,nylon/40%,made in Japan.

Originally I like the elegant taste, so the design itself is somewhat elegant even if casual item such as rucksack.

However, the drawstring type in the middle is expected to be a good finish even with a casual taste material.

Backpacks with this material also fit elegant dresses.

It can be said that the influence of the material is great.

Naming

I call Japanese Obanzai(home cooking style dish) name them.

I'm Japanese, so I want to sell it to the world because it's a handmade bag made by Japanese people.

Clockwise from left of top,Onigiri(rice ball),Tamagoyaki(fried egg),Nattou(fermented soybeans),Kamaboko(boiled fish paste),Mochikinchaku(glutinous rice in a pouch of fried tofu)
Japansese name to 5 mini bags by picturesque

Please drop in at these sight.

From this homepage, you can warp to YouTue or Instagram.

Now,please watch my YouTube vieo of this.

Afterword

Thank you for reading & watching.

I will continue to produce and sell bags in series.

Please look forward to it.

Thank you.

おばんざいの名前で5点集結、日本生まれの小型ハンドメイドバッグ【78】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

3週間ほどにわたってYOUTUBE、当ブログでお送りしてまいりました、<同素材5型シリーズ>。こちらがついに終わりました。

この5型を今回は同時に見比べて、まとめて眺める回とさせていただきたいと思います。

その際に、1点1点にネーミングをしました。

愛着がわくよう、キャッチ―な素敵な名前を。。といろいろ案を練った結果です。

これまで作ってきた5種のデザインを同時に見比べてみる

同素材5型シリーズの5点のバッグ:どれもコンパクトな小さめサイズ。
それぞれが他とはかぶらない唯一のデザインであるようにとしぼった5型になります。

全体的には、今回のこのイタリア製の風通ジャガードという生地にマッチしたようです。

エレガントテイスト志向で生地を探しましたので、コットン系のカジュアルなプリント物の素材はなかなかチョイスに入ってきません。

ただ、この中でも、向き不向きはあったかもしれません。

特に巾着は、この素材で作るなら穴の数を伝統的な前6個後6個の合計12個から減らして、もっとタックが少なくなるように改良する必要もあったようです。

しぼりきれていなくて、あまり良い形になっていないのです。

12個仕様のままいくのであれば、もう少し、素材は融通の利く薄手でやわらかい方が開閉の巾着を絞る作業がスムーズであると反省しています。

1種の生地をすべてのデザインにはめていくことの難しさをここで学んだわけです。

バッグへのネーミング

このたび、これらの5型を今後も作っていくにあたって、名前を付けてみました。

海外の人にも販売していきたいので、いかにも日本らしい和風な名前を考えました。

そして、決まったのがこちらです。

形のイメージから和風なおばんざいのような名前にしました。

ドーム型→おにぎり、バニティ→卵焼き、巾着→餅巾着、ボストン→かまぼこ、リュック→納豆ということになりました。

あとがき

今回のシリーズは、同素材シリーズということで、素材が共通でした。

集めることが趣味なコレクション好きな一面からのひらめきです。

インテリア、洋服、アクセサリーでも、1つのテイストに片寄せて、なぜか集めてしまいます。

こういった1まとまりのテイストでバッグを作っていくスタイルというもののご参考になればと思います。

このようにまとめてコレクションした企画は、より雰囲気が伝わりやすく、販売するにあたって数多くあふれた物品の中からのチョイスをする際に選びやすいということにもつながりそうです。

今回のシリーズが、第1回目ですので、今後しばらく、〇〇シリーズ企画していきます。

お楽しみにどうぞ(^-^)。

未熟な出来上がりから学びを得た組み立て式で作る布リュックのステッチ線が綺麗に出る対策【77】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、「同素材5型シリーズ」という同じ生地で5デザインのハンドメイドバッグを連続していく最後の型、ミニリュックの後半です。

このたびで完成となりまして、シリーズも最終です。

この企画で随分いろいろ学ばせていただきました。

最後のリュックは、人間が携える場合において、一番楽なデザインであると思います。

背中にすべてを任せ、両手が自由に解放されるのです。

しかも、ショルダーが均等ですので、ある意味負担が偏らない点で、「リュック」というアイテムが今後健康志向も相まって活用が高まっていくと見ています。

我流で始めたプレートの組み立て方式で作るバッグのステッチの悩み

今回に限らず、私がほとんどのバッグに取り入れている製作方法の「組み立て式」ですが、これに1点大きな課題があるのです。

縫い目の不ぞろいに関することです。

縫い目は板状のプレートパーツにする時に、周りに端から3mmのステッチをしますのがこれまでのやり方でした。

それを組み立てる際にまたステッチで固定しますので、その事前のステッチに重なるのかどうかが技術を要する部分です。

ただ、何度やってもぴったりでない部分がどうしても出てきました。

ステッチが重なっていない部分:あらかじめ板状のパーツの際にステッチをしてしまうから
こうなるのだというところに行き着きました。

ステッチが綺麗に1本だけ出るようにする解決策

ということで1つ考えてみたのが、プレート状のパーツにする時の端からのステッチを無しにして、空き口はボンドのみにしてみるという方法です。

そうすれば、余計なステッチが出てきません。

ただ、その一方、しっかりとプレートを作らないままの組み立てとなりますので、しわが寄ったりしないだろうかなど別の件も気を付けねばなりません。

とにかくやってみなければ何とも言えないので、後日その方法をトライした結果を、ブログとYOUTUBEでアップしていきたいと思います。

プレート状の時にステッチをしてある様子。・・・対策案は、このステッチをこの時点ではせず、
組み立ての時の縫い付けの線のみにするということです。
そうすれば、組み立て地のステッチのみなのですっきりします。いわゆるステッチの省略です。

完成品のご披露

今回は大きな課題が残る中での完成でした。

ミニリュック:<サイズ>縦23cmx横22cmxマチ7cm。

今回のシリーズはミニサイズでしたが、ステッチの課題を解決できれば、大きいサイズのリュックでも同じデザインでつくれそうです。

柄が素敵なものは、今回のようなファスナーポケットでくり抜いてしまうことは美しさを損ねますね。

これも今後の検討に役立てたいと思います。

また、取っ手が1つだけであることもミニバッグならではでなんとかOKのようですが、リュックを背負わない持つシーンもあるのではないかと考えると、取っ手は2つあった方が良いと思いました。

とにかく、いろいろ改善点があるような製作でしたが、この生地の美しさで目立たなくしてくれているような気がしてなりません。

有難いですが、ここでさらに思うのは、生地頼みというのは有効ですが、依存という意味では、独自の思考を入れ込み切れていない点では反省することも多いです。

せっかくの美しい生地なら、美しいバッグであることがやはり最高です。

生地がどんな感じで余ったのかそのゆくえ

今回、150cm幅x1.5mの長さの生地を5型作った時点で余った生地は、こんな感じです。

余った生地:縦が20cmほど、横が40cmほど。

もう1度、失敗した巾着を作りたかったですが、表面のパーツは取れても、裏面が無理でした。

この余りは、1点目の製作にも実は納得しておらず、他の黒無地との組み合わせで作り直しをする決心をしました。

それが出来上がると生地をほぼすべて1.5m分使い切ったことになります。

この余った部分を除外しても生地1.5m分で5型作れたということは、単純に平均1.5÷5=0.3mずつで作れたということです。

普段1点物のして調達する生地は最低でも0.35mで調達しますので、そこそこコスパ良くパーツがとれたことになります。

やはり、同じ生地でたくさん作ることにはこうしたメリットがあるようです。

大量生産の概念ですね。

今回は企画であったので、同じ素材ばかりを使ってきましたが、普段は1点物を貫いています。

やはり私のような小さなお店は1点物志向で、1点1点を丁寧に製作することが向いていると思っています。

あとがき

今回で、5型すべてが作り終わりました。

3点目の巾着型は失敗してしまいましたが、形としては出来上りましたので、後日また記事で全部5点をまとめた投稿をさせていただきたいと思います。

1点1点デザインに名前を付けることも楽しみですし、もうすでに頭の中に案があります(^_^;)。

この部分は、その後にブログ手直しの際に書き加えた箇所です。

【78】で5デザインそれぞれのネーミングの日本語バージョンのブログを投稿済です。

そして、なんと【79】では英語バージョンも初投稿しました。

よろしければお立ち寄りどうぞ(^-^)。

フラップポケットに取り付けるマジックテープの「オス」と「メス」の位置とその理由【76】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

よくハンドメイドバッグの中側で裏地で取り付けています、フラップポケット。

フラップポケットだけという仕様に更に加えて、セキュリティー性を高めるためにマジックテープを付けるということもあります。

今回は、このマジックテープを付ける時の場面でのポイントをご紹介したいと思います。

フラップにはマジックテープの「オス」を付けることに決めている理由

私がお作りしますフラップは、セキュリティー性とボリューム感、存在感を出したくて、元の型紙を幅広の縦10cmにしています。

そうしますと、上下が1.5cmの縫い代で消えて、出来上がりが、10-1.5x2=7cmとなります。

なかなか深いフラップです。

さて、このフラップとポケット袋には、マジックテープを取り付けます。

「オス」というのは、固いごつごつした方、「メス」というのは、さらりとした柔らかい方です。

フラップには、マジックテープのオスが、そして、ポケットの袋にはマジックテープのメスを付けるという私の方針です。

小さいタブのマジックテープ仕様の場合も同じ考え方。

とにかく動きのある方であり、上からかぶせる方にオスを付けるというのを私は基本的な考え方としています。

これは、反対に取り付ける考え方もありますが、とにかく、いずれにしてもオスの方に何か別の物がひっかかる可能性があるので、そこを考慮するとどちら向きに取り付けるのかという考え方をしたらよいです。

物を引っ掛けやすい「オス」がカギを握っているのです。

例えば、マジックテープを実際にマフラーがごそっと丸ごと入っているバッグの中で開けるシーンを思い浮かべます。

そうすると、タブを手で片手で指でよいしょとひねって開くことを想定。

そうするとタブの部分のオスにマフラーが当たろうとすると、開けている手が避けてくれます。

一方ポケットの袋の方が手が行き届いていないのでマフラーが当たる可能性がこの時点は高いと思います。

それを考えたときに、フラップには、オス、袋にはメスということが確定しました。

いろいろなシーンがあり得ますので一概には言えませんが。。

ただ、一般的には、どうも基本を私と反対のオスが下側になる部分、メスが上側になる部分に使う案内がとても多いようです。

理由が理論的で明確であればその向きもあり得ます。

マジックテープの取り付け方

では、取り付け方の解説に参ります。

フラップは2枚仕立ての作りですが、片一方だけにマジックテープを貫通させるので、2枚を合わせてひっくり返す前に1枚仕立ての時に2度縫いで「オス」を縫い付けます。

裏側には当て芯としてハード厚芯を貼りました。

ハード厚芯は粗裁ちしておいて、ステッチ後、余分をカットするやり方が良いです。

袋パーツの方は、もともと「わ」になっていますので、フラップと同じで、「わ」になっている1枚仕立ての状態の時にハード厚芯を当て芯して縫い付けます。

ただ、今回、うっかりとミスをしてしまいました。

メスのマジックテープを付け忘れていることを「わ」を2つ折りに縫ってしまった後に気づきました。

まだ本体には縫い付けていないので、この2枚重ねの状態でメスを縫い付けました(^_^;)。

ハード厚芯の当て芯は隠しきれないので無しです。

そうしますと、ポケットの内側にステッチは確かに出ますが、袋の2枚仕立てが固定される利点もあり、マジックテープがフラップの開け閉めにおよぼす圧力はかからないのかも。

よって、このミスした今回のような取り付け方も、案としては有りそうです。

マジックテープのオスとメスの配置(picturesque推奨)。

ポケット一式を本体に縫い付ける順番

マジックテープを設置したところで、ポケットを本体パーツに縫い付けていきます。

まず、上述のようにフラップには、オス、袋にはメスのマジックテープが取り付けてある状態です。

そして、袋から先にコの字型に縫い付けます。2度縫いして丈夫に仕上げます。

次に、その袋のメスのマジックテープの位置に重なるオスのマジックテープのベストな位置を決定した位置に左右はきちんとポケットの幅とピッタリに合わせて縫い付けます。

フラップの縫い付けも2度縫いです。しかも、裏側に「ハード薄芯」を当て芯します。ここは力がかかるところですからね。

ということで、フラップは一番最後の仕上げという順番で、一番最後が良いということです。

フラップ巾7cmの安心ポケット。

生地をたっぷりと使ったゆったりとリッチなフラップポケットです。

では、YOUTUBE動画を貼り付けますね。

あとがき

今回のポケットがミニサイズのリュックの本体パーツにめいっぱい貼り付けられていますね。

こうして、ポケットを最大限にミニバッグに配置できるよう、たっぷりな容量を確保していきます。

実際に、このポケットに、レジ袋をたたんで入れたりなど、ミニポケットよりもかなりいろんなものが入れられるようになると思います。

それでも、キーやカードだけでも良いのです。大は小を兼ねるですね♪。

このサイズ感の充実は、自身がブランドバッグのポケットに対する不満から生まれた構想でした(^-^)。

バッグみたいに手持ちで運べるクッション性ある厚芯内蔵のトート型ドラムスティックケース【75】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、はぎれから作ったドラムスティックケースをご紹介したいと思います。

細長いのでドラムスティックでなくとも、容量にうまく対応できるものであれば、特に仕切りを設けていないので可能です。

何か細長い物を入れる入れ物として応用を考案していただけるきっかけになればと思います(^-^)。

足りない部分は、パッチワークによって面積を確保するというアイデア

今回は、表地のマルチボーダー生地が細長く余っていたことを活かしました。

表地は、グリーンとゴールドが綺麗なマルチボーダー、裏地はキラキラなゴールド1色のラメ素材です。

左-表地:シルク混マルチボーダー、綿/46%、ポリエステル/24%、絹/20%、麻/10%、日本製。
右-裏地:クリスティーヌ、ポリエステル/60%、メタル/40%、日本製

ボーダーは、この余り具合が、都合よく左右にカットして利用できるので柄合わせも可能となりましたことが大変幸いです。

一方ゴールドの裏地は、面積は合計しますと相応だったのですが、1面しかまともに裁断できないとぎれとぎれです。

よって、もう片方の面に関しては、「はぎ」となりました。真ん中に大き目パーツ、その両サイドに中くらいのパーツ、そして端に小さいパーツと大、中、小というリズムをきざみます。

はぎも、きちんと作ると逆にかっこよくなるんです。

パッチワークは大変有効であるとつくづく思った瞬間です。

裏地を5枚つないで1面にする方法:ここにさらに、つなぎ目の線の両サイドをステッチ。
逆にしゃれた面持ちになります。
ステッチをする前に比べると劇的な変わり様です。
デザインなのかな?とさえ思われるぐらいのものになります。
こんな風に面積の不足をカバーしてくれるのがパッチワークの良さです。

本体にハード厚芯を入れる効果

さて、今回のポイントの箇所になるのですが、本体には、ハード厚芯を貼ります。

ハード厚芯は通常全パーツに貼る接着芯の薄芯にプラスして貼るものです。

接着機能はないため、ボンドを使います。

粗裁ちしてボンドのシートを兼用して貼ります。
そして、貼り終わるとアイロンを当てるとよりくっつくとのメーカー様のサイトのご説明通り、
アイロンをかけ、そして乾いたら余分な縁をカットします。

そして、ここから飛びますが、このハード厚芯の効果がこちら。

まだ裏地を取り付けていない状態:ハード厚芯の影響で勝手に膨らんでいます。
ふんわりと出来上がるのが特徴です。

出来上がりご披露

その他の製作部分は後で貼りますYOUTUBE動画ではもっとお伝えしていますので、後程ご視聴くださいね。

ドラムスティックケース:<サイズ>縦12cmx横43cmxマチ無し。
・・・入り口はマジックテープを数か所取り付けますので、スティックがこぼれる心配はありません。

あとがき

ドラムスティックだけならず、ヘアーアイロンのコード付きだとかその辺りの細長なものに対応していけると思います。

やはりそのままトートバッグの中などに実物を入れ込むよりも、1クッションあるケース入りの方が優しい持ち運び方になります。

こうしたケースというのも、物を末永く持つということに貢献できる良きパートナーなのでしょう。

「愛用している」といには、その物自体だけをずっと使っていく事だけではなく、「物の保管の仕方」も「愛用」につながるということです。

マチ無しボディーバッグからのフィードバックで得た、「はぎれ=適当なお品」では通用しない、ユーザー側に立った考え方【74】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、はぎれシリーズとなります。

ちょっと訳ありなのが、一度作ったバッグを解体したという点です。

生地が素敵でもう一度のチャンスで何か実りがないかと再利用させていただきました。

日本製のフクレジャガードの特徴が分かる生地

今回使用の生地は、私がとても好きなフクレ加工がしてあります。

しかも日本製。

日本製でフクレ加工はそれほど多くないと思います。

イタリア製はよく私がチョイスしている生地の中に「風通ジャガード」として入ってきますが、日本製ならではのフクレといった感じで、きめ細やかさが特徴です。

使用生地(黒xピンク):フクレジャガード、ポリエステル/100%、日本製。

この色違いの2つは、同じ生地の表面と裏面。

ジャガード自体の良さとして、表も裏も両方使用可能であることがあります。

もともとの表は、生地屋さんのお話では、黒地の方(上)です。

ただ、フクレがより大きく出ている方がピンク地の方です。

控え目なしわの出方を表とするのが日本製らしいともとれます。

黒地の方もピンク地の方もそれぞれの魅力があり、どちらも使用したい面です。

よって今回は、ツートンカラー使いを特徴にしたデザインにしてみました。

元は1色の黒ベースだったので、随分違ったものになると思います。

ピンクの方が余ったはぎれのパーツが大きくて、大小のあるパーツでのハギ合わせにしました。

パッチワークのように1つの面を作るところから作業が始まります。

丸いラインにファスナーを取り付ける作業の難易度の意外

今回は楕円型になりますので、ファスナーを取り付けることがいかにも困難のように感じるかもしれませんが、実際作業してみると、それほど困難なものではないです。

きちんと伸び止めテープを本体に貼って取り付けましたし、カーブだらけのラインを区切って1つ1つの直線の集まりと考えて少しずつの直線ととらえてミシンを走らせれば良いです。

構えすぎて、さあ今からカーブを縫っていく、などはかえって良くない気がします。

一場面だけを見つめて、その区間だけを正確に縫うようなとらえ方をすると、気が付いたらまあるいカーブを縫ってきているという結果になったみたいな感覚でした。

完成品のご披露

マチ無しの楕円型ボディーバッグ:プラスチックパーツはニフコ社製、ベルトは車のシートベルト。

ツートンが真半分でなくて、5:4ほどであることもはぎれならではの味わいかもしれません。

このようにしか余っていなかったというエピソードを示物語るデザインなのです。

あとがき

はぎ製作の中にもいろんなヒントや学びが得られます。

今後もはぎれシリーズ続行してまいりますね。

ところで、今回のボディーバッグをマチ無しでお作りしました点のフィードバックをご紹介したいと思います。

後のレンタルボックス様でお店に置かせていただいた際にお客様の反応が得られました。

やはり、「使い勝手が狭い」というような結果でした。

マチ無しでは物が入れられないという価値観をご提示いただいたのです。

「はぎれで作ったから生地が限られている」ということというのは私側の事情でしかありません。

これを購入する方、ユーザー様にとっては無関係の事なのです。

そうすると、別のはぎれを追加してでも、使い勝手を考えて、もっとマチを付けたものに発展させたりなど工夫が必要だったと思います。

こうしたことから、1つのお品をつくるということの「責任」も同時に感じます。

「はぎれ=適当なお品」という考え方では、最終的には受け入れられないであろうと読み解きました。

はぎれであっても、とことん真剣に作るべきであることを学んだこのたびの製作でした。