キューブ型のブラウニーな濃淡が奥行き深い天然石、「チョコレートムーンストーン」のカラーコーデへの活かし方【163】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.07.26からおよそ5年後の2025.06.14にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

2020年に「本物志向のレンタルジュエリー」というジュエリーのレンタルを開始。

5年後の現在は、内容が随分高められ、今では高級地金と研磨された宝石質のストーンに特化したレベルに発展。

開始当時は集めていたものをそのまま、地金の区別など無いジュエリーからのスタートであったことで2020年はシルバー925製も入り混じっていました。

確かに、一般的に認められる高級さをその後に追求していった流れは間違いではないと思います。

しかし、地金など関係なく「ジュエリーの美しさ」という視点からは、価格などを無視した天然の美しさは今後も持ち続けていきたいのです。

そのような考えから、過去の廃止したレンタルジュエリー用のセットも記録に残しております。

このたびは、レンタル開始直前に商品ラインナップの整えの一環として、新しいセットを組んだ時の自作の風景をお伝えしたいと思います。

キューブ型で多面カットの「チョコレートムーンストーン」、ブレスやリングも同じ四角で足並み揃えたセットを作り上げるまで

ショートネックレス製作の準備:「ヤットコ」は2個が一般的な使い方。留め具はつぶし玉の925以外はステンレス。
「ビーズリーマー」:時々使える持っていると良い道具。穴が詰まる時に通りやすくするもの。
引き輪の設置:ステンレス316L製。順番は引き輪を先に、ダルマ板を最後にしています。つぶし玉はシルバー925。

つぶし玉のステンレス製はなかなか見つかりませんし、硬すぎてつぶすことが難しいですので925を選択しています。

ストーンの穴と「テグス」の線径の相性:太く丈夫な方が良いのはやまやま。しかし既存の穴に通る必要あり。
ネックレスの完成:チョコレートムーンストーン(7mm程度)の一連ネックレス42cm。中間色が非常に美しい。
その他のジュエリーアイテムとの相性:この場面が一番力を注いでいる部分です。四角モチーフをすべてに意識。
お洋服との相性:原色カラーや黒を避けました。天然石の中にも入り混じるモカグレーのワンピースをイメージ。
ディスプレイとの馴染み:この木製はやや失敗。同じ茶に馴染み過ぎますし、カジュアルに映ってしまいます。
トルソーの交換:「本物志向のレンタルジュエリー」のスタート時点ではこのライトグレーのトルソーを使用。

あとがき

なかなか、こうしたダーク寄りなカラーはネット映えしないものです。

だからこそ暗い色にある美しさから受け取った感動をお伝えしたいと思いました。

ネット映えを主流に、均一感あるための「色処理」なるものが施されたストーンが多々混じる中から、極めて自然な美しさが感じられるストーンを選び抜いたつもりです。

本来の自然の姿というのは、かえっていびつであったり色むらがあったりするものであり、それこそが良き味わいとも言えます。

均一的に技術を持って磨き上げられた宝石とは違う良さも大切にしたいのです。

「本物志向のレンタルジュエリー」の初期の頃のラインナップは、このようなことをお伝えできる価値として記録に残しています(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

まさかの極厚生地でも横に広がるペンシルケースなら作れた、金華山織のはぎれを表地にも裏地にも配したミニポーチ【160】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

裁断が伴う縫製においては、必ず「はぎれ」が生まれます。

活動的にたくさん作ればそれだけはぎれも並行するわけです。

このたびは、特にもったいないと感じる素敵な柄を含むパーツのはぎれや、高級生地の面積がやや広めのはぎれでのミニポーチの製作です。

タイトルは「金華山織」のペンシルケースのみを表示しましたが、実際の製作は全6点の素材別同時完成です。

極厚生地でも裏地になれること、重ねて良い作りのケースに仕上げられる事実をお伝えできればと思います。

特異な柄・高級生地を隅々まで使い切る、表地も裏地も厚い金華山織で製作できたペンシルケースを含む全6点のミニポーチ

生地別に少しずつ製作過程の途中をご紹介してまいります。

ティッシュケース程度のサイズ:マジックテープをあらかじめ蓋にオスを本体にメスを設置。馴染むブルーを選択。
「中表」ひっくり返し:本体も蓋も「中表」で縫った後ひっくり返します。ふんわりと自然に膨らむ性質あり。
船形のペンシルケース:「金華山織」の白x紺バイカラーの薔薇柄。非常に分厚いのですが、裏地もこの生地で。
表地と裏地の重ね合わせのポイント:右下のように2つの同じ船形袋を底の縫い代内同士で縫い留め(部分縫い)。

これは、その後のぐらつきの解消、安定感を得るための秘訣です。

フラップの本体への取り付け:左上はフラップの外枠縫い。右下は、表地と裏地に挟み込みの場面。

確かにごわついていますが、横長のデザインだからこそ可能な事でした。

ナイロン生地(黒白水玉)のフラップ作りと縫い付け:右上のように背の部分のステッチの位置をチェック。

視界に入らない背面をどう良い位置に重ねていくのかがコツです。

ステッチの位置が内部過ぎても外部過ぎても汚く感じる際どい部分です。

6点の完成の横顔:マチが分かるように写したショットです。内2点はマチ2cmを作ってあります。
全6点の完成:そこそこの容量のポーチばかりで、ミニサイズとは言え充実しています。

右上2点は、同じペンシルケースでも金華山織の方は、文鎮や工具などの重厚なアイテムの方が相応しそう。

極厚生地に見合うアイテムが見つかれば、こうして形作った甲斐があるというものです。

あとがき

こうして、6点連続を3時間程度で仕上げましたが、1点ずつは決して手を抜いたものではないのです。

接着芯を貼り、裏地を必ず伴うその構造はメインバッグと変わらないものであり、メインバッグが生み出した末裔のような存在なのです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

ミニポーチ3点セット製造者の役割の発見、「お土産」として誰かを喜ばせようとしている購入者の人間関係の橋渡し役【158】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2019年に始めたはぎれの消化を目的とした小物作り、<はぎれシリーズ>という企画が最初で、ミニサイズのポーチなどを連続製作をしたことがありました。

その中で、リピートして作る価値があると考えたのが、「コスメケース3点セット」。

「コスメケース」というのは仮の名前であり、実際の用途はユーザー様の自由です。

ただ、サイズ感が分かりやすく使用イメージをある程度推奨しておいた方が受け入れられやすいと付けた名前が、誰もが日常的に接触あるコスメ分野。

このたびは、完成したゴブラン風生地のはぎれの美しさが活かされる姿と共に、むしろマーケティングに寄った「はぎれ製作品の活かし方」をイメージをしてみたいと思います。

ミニサイズでもバッグ作りと仕様が同じ点に真心がこもる、3点が揃ったお得感と原価無視のはぎれ製作品の活かし方

使用生地:表地(ワイン)-ジャカード、綿/85%、指定外繊維(ビスコース)/15%、日本製。裏地(赤)-ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%、日本製。
マジックテープを留め具とする理由:スナップボタンよりも生地を傷めにくい優しさを感じています。
「中表」ひっくり返しで作る部分:主にケースの本体の部分が共通でこのやり方。
多角形の蓋の作り「外表」:ひっくり返すとラインが曖昧になる「中表」はやめて、角をはっきりと出します。
失敗点:四角い蓋は「外表」の方が良いのですが、「わ」の分の生地が不足していたからハギになりました。
蓋の取り付け:ネックの所で挟み込みが結構難易度が高いです。しかし、コツもあり、ゆっくり集中してやる部分。
コスメケース3点セットの完成(上から時計回りに):ペンシル・シャドウ・ファンデーションのケース。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.07.21からおよそ5年後の2025.06.09にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

元ははぎれの集まりですが、メインバッグと同じように接着芯を貼り、裏地付きという立派さ。

ハンドメイドマーケットで販売するとすれば、お土産としてたくさん購入していただく人々がいたとすれば、その更なる先には受け取る人がいるのです。

誰かのためにお土産を購入する人に対するギフトのような意味、人間の気持ちの連鎖のようなものがそこで生まれます。

そんな見方では、こうした物品の本当の価値は、お土産でもらった喜びの「気持ち」の部分にあると。

よって、メインバッグと何ら変わらぬ丁寧なお仕立ては正解です。

手間がかかることを直接付加価値にしていかない姿勢、このことに対して不平を持たず喜んで自然に挑める者だけができることです。

時々、金融関係の新規契約などのプチギフトとしていただける非売品、素敵なアイテムもたくさんあります。

2025年の見方としては「多くの方へお届けできる」ことこそ本当の意味があるような気がしてなりません。

このようなはぎれ製作品にわずかに金額を上乗せすることで採算を取ろうなどとは、随分狭義な考え方。

その後の大きな成果を見込める1つのツールというような利用の仕方なのであれば無料でもかまわないのでは。。これが本当の意味で商業的なのではないかと思うのです。

例えば、「新規店舗オープンの時の粗品やくじ引きの景品としてご提供する見返りとして、チラシをその店舗に置かせてもらう」という互いのメリットを持つお取引。

その場では苦労して作った成果に見合うキャッシュは無くても、その後のチラシによる効果に今後の大きな可能性が秘められるのです。

このように、奥行きある長い目で見た「利」の得方が本当の創意工夫、その場だけの「小さな簡易品をお買い得価格で売る」というだけの発想はいかにも単純なのです。

こうして、一筋縄では決して行かない中、最も大切な事こそ多角的な見方のノウハウを培う商人自身の成長なのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ハンドメイド製作にも落とし込んだミニマムさには流行は無い、かつてのニッチな存在の古物バッグの現在の斬新さ【157】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ活動は2007年からのスタート。

当然ながら、大のバッグ好きであり、古着好きスタイルらしく古物のブランドバッグをお得に集めてきました。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.07.19からおよそ5年後の2025.06.08にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

途中、何度も収集の追加や手放しがあったことで後で貼りますYouTube動画内の物品とは違っていますが、継続して現在まで持ち続けているバッグもあります。

すべての変遷の掲載は複雑だと判断、当ブログ記事内では2025現在の状態のみをお伝えしてまいりたいと思います。

おそらく、ここからの更なる変化は今後はあまりないと思いますので、ほぼ収集を完成した形の現在です。

気持ちの上での「飽き」を解消の「手放し」を失くすブランドバッグの集め方、当時流行からは逸脱していたニッチなモデル

大きく使い道を2つに分けた2分類に渡る集め方です。

1つは「大きめ」のゆったりとした容量のラインナップ、もう1つは「小さめ」のパーティー向けのお出かけバッグです。

とはいえ、パーティーなどとは無縁ですので、比較的容量がゆったりの小さめというサイズ感。

間違ってもドレスに片手で持つようなセレブなクラッチバッグとは無縁です。

そのような視点から、2つのクリップに分けて、それぞれをまとめてご紹介したいと思います。

古物ブランドバッグ収集(大きめ):ブランドを特化。上3点は「GUCCI」、下2点は「ジョルジオアルマーニ」。
古物ブランドバッグ収集(小さめ):上はパッと見てブランドが分かると思います、下は「ハナエモリ」様。

適度な華やかさを持ちながらも全体のラインのすっきり感を感じていただけたのではないでしょうか。

そして、取っ手のくり抜きタイプが非常にスタイリッシュであると好んでいることでその割合が高いことも特徴です。

かつての1990年代後半-2000年辺りではおそらく流行モデルの陰に隠れたニッチな存在であったかと。

そういった中古品の醍醐味は、いつの時代でも違和感なく持てるという点です。

「ハナエモリ」様のビーズバッグ4点は、ここまでの色違いがあったことを集めて初めて知ってゆきました。

そのような製造背景までに少し迫れたことも非常に興味深い体験でした。

あとがき

最後に非常にユニークな内容をお伝えしておきたいのですが、これらの収集のバッグは収集物に特化した品々であり、使用しないということです。

「え?」と思われるかもしれませんね、使用するバッグは別にあるのです↓(^_^;)。

使用するバッグx5点:すべて古物。上2点は「GUCCI」、下は左から「Yoshinoya」「Prada」「Fendi」。

こうした自分が思う優れたバッグの渾身の選択、自らが作るバッグのデザインやスタイルに大きな意味で「瀟洒とはどんな姿なのか」のヒントをいただいたものになります。

「ブランドバッグ」の中でも一世を風靡したような流行色の色濃いタイプは敬遠。

さりげなくて、時の経過を感じさせない普遍さ・不変さを重んじています(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

月曜日から金曜日までの連日をたった1項目ずつに割り振った分散スタイル、掃除の時間と気持ち両方の負担の軽減【156】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「ホコリ」というものは、今この時の経過の最中にも降りてくるもの。

1日ずつのマメなお掃除ルーティーンというものは大いに効果ある作業なのだと考えます。

このたびは、以前にはなかなか時間が取れず、1週間の1日のある時間帯を使ってまとめて行っていたお掃除スタイルの「心地悪さやストレス」を見直した新しい掃除のスタイルの記録です。

下に貼りますYouTube動画は2020年の投稿のものであり、あれから5年後の2025.06.07にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

途中2022年に引っ越しがありましたので、掲載写真が旧居と新居で交じりますが、このお掃除スタイルは変わらず2025年現在も続行していることです。

是非この新しいスタイル「曜日別割り振り式」をご紹介させていただきたいと思います。

さぼったり用事による中止がない掃除スタイル、曜日ごとに少しずつを項目を割り振った毎日の確実なルーティーン化

毎日共通の作業:最初にお伝えしたいのは、項目に共通に入る毎日の掃除機がけ。これこそが見えない埃対策。

掃除機がけは、朝食後・出かける前など次の作業への大きな移り変わりの間に入れ込みます。

月曜日:週末の気圧の変化が多い雨上がりのタイミングなどを見込み、外と接する窓やサンなどが中心。
火曜日:キッチン全般。レンジ内や食器干しトレイ、換気扇、冷蔵庫などひと通り。パソコン周辺もこの時に。
包丁研ぎ:週一のペースということになります。火曜日のタスクの最終にこの作業を行っています。
水曜日:トイレ掃除の日です。場所移動が少ないこのタスクが比較的曜日の中でも最も楽です。
木曜日:少し分かりにくいかもしれませんが、すべての「壁」を拭くことが中心。鏡拭きもこのタスクに入ります。
金曜日:お風呂掃除。お風呂の壁は木曜日にやっていますので、浴槽とシンクを中心にスポンジとブラシ両方で。
使用するミニバケツ:今や100均で簡単に入手できるバケツ。色によって場所の区別をしています↓。
掃除道具収納:突っ張り棒は洗濯機の上に。左のシューズはお風呂場用です。左右のバケツの色を区別。

あとがき

こうした掃除の配分の整いさえ、人生の整いを作るという気がしてなりません。

信じられないかもしれませんが、このタスクをスタートしてからは、本当に様々なことが変わっていきました。

変わった現在から見ると、その変化のきっかけがこういった決意にあったと思えてならないのです。

目の前のゴールだけにとらわれる見方は本当の成果は上げられない、遠く未来を見据えて、目の前のタスクを淡々と呼吸するようにこなしていく。。

これが本当の効果を生む姿勢なのではないでしょうか(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

元は同じ鉱物「ベリル」の兄弟的存在同士の集結、エメラルド・アクアマリン・モルガナイトの原石の優しいネックレス【153】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

冒頭からお伝えしたいのですが、当ブログ記事は最初の投稿の2020.07.16かおよそ5年後の2020.06.04に、ブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し綴り直しをしています。

2010年代の「パワーストーンブーム」への傾向。。このことは、その後の2020年開始の「レンタルジュエリー」事業に繋がるものであったと思っております。

これまで想像していたことを遥かに上回る天然石がこの世に存在していて、どれもそれぞれが非常に美しいという感動から、ジュエリーとして活かす活動を2010年代から始めていました。

つぶし玉・ダルマ板・引き輪を留め具とした連配置のネックレスやブレスの製作、これまで非常に数多くの自作をしてきたものです。

「パワーストーンブーム」の2010年代からは随分久しぶり、ブームなどとうに過ぎ去った2020年、久しくネックレスを自作してみた記録をこのたびの記事に綴りたいと思います。

きっかけはスタートする「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップの1つにと考えたからでした。

同じ場所で成分を共にしながら生まれたミックスベリル、同時に1点のネックレスに作りあげることでこの知識を伝達したい

材料①:「ケンケンジェムズ」様にて購入。「ミックスベリル」というネーミングのパステルカラーが優し気な魅力。

ピンクはモルガナイト、ブルーはアクアマリン、グリーンはエメラルド。

宝石になり切っていない濁ったストーンの気軽でカジュアルな魅力を感じます。

材料②:留め具を高級にするスタンスで製作。K18WGの3つのパーツは、つぶし玉・引き輪・ダルマ板。
材料③:「テグズ」とも呼ばれる釣り糸。太さは天然石に開いた穴との良きバランスでで選択。8号は中間的。
連の解体:元の糸はそのまま使えませんので、外して「テグス/釣り糸」に移し替えていくのです。
つぶし玉にテグスを通す:つぶし玉は二度通すことも考え3mm穴を選択。テグスの線径とのフィット感は重要。
引き輪を通す:つぶし玉に続き引き輪にも通し、折り返して再びつぶし玉へ通しUターンする通し方。

ここでつぶし玉をペンチやヤットコでカシメます(つぶします)。

ストーンへすべて通す:元に連で通してあった通りの並び順に納得、そのままの配置で通していきました。
ダルマ板へ通す:最初の引き輪がダルマ板に変わっただけ。同じやり方でつぶし玉をカシメて固定。
コツ:すべてのストーンの間にすき間が無く配置されるところまで軽く引っ張ります。
カシメる:最初の引き輪の時よりも少し難しめ。理由は緩まないようにテンションをかけながら行うからです。
カシメ完了:ペッタンコになりましたのでここで端が固定されました。
ネックレス完成:ミックスベリルのショートネックレスが40cm程度で完成。留め具が1K18WGお品物はレアです。
木製トルソーへの配置:後のベルベットタイプのトルソーと比較してみてくださいませ。こちらはカジュアルです。
実際のレンタルジュエリーのラインナップへの追加:他のブレスやリングと共に全体コーデに挑みました。

あとがき

その後、「本物志向のレンタルジュエリー」からは、更なるレベルアップのためにこうした地金がわずかな分量の全面的に天然石の連物を2023年に全面廃止、2025年現在でも高級地金+宝石質と本格派スタイル。

さて、2025年現在でもよく思うことがあります。

2010年代の「パワーストーンブーム」の時の本当にたくさんの天然石を集めて触れたり囲まれたりしているその後から人生までも変わっていったような気がするのです。

まずは、考え方が変わっていき、本当に自分が望むことなどを本能レベルで追求するように。。

そういった変遷があっての2020年の「本物志向のレンタルジュエリー」開始があったと思うのです。

「天然石など気軽に持つものではない」とさえ言われるほどのパワーが、実は天然石にはあるようなのです。

私も我欲たっぷりの向き合い方は決してしないと誓っています。

その証の1つとしては、自分がジュエリーによって着飾らない、商品はお客様のための物であるという線引きがあります。

私物ジュエリーは、ほぼメッキで申し分程度にしか持たない、優れたものがあればとっくに商品のラインナップに並んでいるからです。

例えば、独占的にジュエリーを全部自分の物にしたい。。などと思うその心は良くない運気をもたらしたりするのではないかと考えます。

しっとりときちんとした態度でストーンと向き合うことが、地球という場所で長い長い年月をかけて世を見てきたストーンへの敬意です。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

危険な香漂い頻繁には使うべきではないが。。マーカサイトや細工が緻密な925ジュエリー洗浄液たった5秒の出番【152】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

地金の中でも一番短い年月で色が変化してしまう、「sterling silver:スターリングシルバー」通称925。

大切にジュエリーボックスの中に保管していただけなのにどんどん色が黒ずんでゆきます。

これは、天然の銀特有の現象で、空気中に含まれる硫黄とジュエリーの銀の反応により「硫化」という化学反応が起こり、身に着けていなくても保管しておくだけで変色してしまうという厄介な性質があるため。

数年そのままの保管で、はや銀製ではないとも思うほどの真っ黒になった経験も。。

洗浄前のシルバー925製のジュエリー:かなり黒ずんできています。どれも彫が緻密で布磨きの限界を感じます。

このたびは、そんな悲運の925を受け入れながら、しっかりと925の黒ずみを落とし切りたい場合に有効なある強力な液を実践と共にご紹介したいと思います。

マーカサイトや緻密な透かしジュエリーの見違えるようなお手入れに有効、ものの5秒以内に劇的変化のクリーニング液

漬け込みを忘れてほったらかしなどというお洗濯とはわけが違うということをまずはお伝えしたいと思います。

短い秒単位で素早く行う慎重かつ集中力が大切な作業となりますことを肝に銘じてご利用よろしくお願いします。

クリーニング液:後で名前や全体像をご紹介しますが、内部に「ザル」が設置され使い易く考えられたもの。

非常に化学的ないかにも危険な匂いと共に緊張感が走ります。

洗浄作業イメージ:新聞紙を敷きながら。バーの持ち上げは附随のピンセットあり。個人的嗜好で私物のペンチ。
作業手順(左上から時計回りに):ザルに対象ジュエリーを設置、バーをペンチで下げ液に5秒以内浸します。

ものすごい威力なので、3秒で十分、後の2秒は上げ下げの時間と水道まで持っていく秒数に充てるべきであると判断。

引き揚げたら、素早くお水で綺麗に液を洗い流すことも5秒ルール内、部分的に液が付いているからです。

クリーニング後の姿:ここまで緻密な透かしリングも白く輝き生まれ変わったような姿になりました。
使用のクリーニング液:「東急ハンズ」様で購入。「CONNOISSEURS:コノシュアー」。蓋に有効期限1年後を記載。

考えてもみてください、ここまで強力な液がこの容器をもいずれ打ち破る威力を持っていることが否めません。

説明書の1年間の有効の意味は、この容器の耐久性もあるのです。

ほったらかして、数年後に容器を突き破り、外へ液がはみ出し他の大切な品物に影響を与えませぬよう、しっかりと管理してお使いくださればと。

あとは、頻繁に使用するものではないということ、平らなフォルムのジュエリーならば、布磨きが素材自体に優しいと考えます。

あとがき

ジュエリーの中ではシルバー925は一番お手入れの頻度が多く管理が大変な地金であると思いました。

一方で、銀製の魅力として、地金の自由度(金やプラチナに比べ1000度以下という比較的低めの温度で解ける性質)が数々の美しいデザインを豊かにする可能性を秘めると解釈しています。

素敵な細工に魅せられシルバー925ジュエリーを手された際に、その後のお手入れも必ず伴うという「管理面」もイメージしてジュエリーご購入をご検討されますよう。

そして、最も相性ある素敵なジュエリーとの出会いにたどり着いていかれますよう(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

リントンツイードを同じバッグに引用して分かる、エレガントなハイブランド様が示したカジュアルテイストへの挑戦状【150】

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まえがき

こんにちは。pictuuresque(ピクチャレスク)です。

2020年に初めて「リントンツイード」という生地を手にしました(友人からの勧め)。

まずは試作品用にとやや大きめのはぎれで入手。

もとはイギリス生まれ、生地メーカー「リントン社」様の創業者「リントン」様の名前をファンシーツイードに名付けたブランド名です。

この「リントン」という名前のツイード生地を女性のスーツに取り入れたのは、「ココ(ガブリエル)・シャネル」が最初。

ツイードというのはその昔はメンズのお洋服に対して専用に使われていた素材。

「メンズテイストを女性のアイテムへ引用」というシャネル様の斬新な発想が、新しい女性スタイルを作ったとも言えるのです。

もともと「ファンシーツイード」という糸がカラフルに織り込まれた生地に興味があり、イタリア製・日本製・ドイツ製などをこれまでバッグ製作に使わせていただきました。

不思議なのが、ラメのようなツヤのある糸が織り込まれても、出来上がった生地はカジュアルテイストに寄るということ。

カラフルな糸がランダムでポップな感じに見えるからでしょうか、これこそがツイード特有のテイストだと言えます。

そしてこのたび、更に素材がウールや綿というより一層カジュアルテイスト溢れる「リントンツイード」を入手し、キューブ型バッグを製作。

実際に「リントンツイード」を使わせていただいた驚きを含めた感想をこのたび綴ってまいりたいと思います。

イメージを遥かに超えたガサガサ感、「リントンツイード」生地をエレガントに仕上げたハイブランド様のバッグへの感服

表地(グレー):リントンツイード、混率不明(ウール混と予想)、イギリス製。
全体柄:ざっくりと市松格子のような柄になっていることに注目。製作するキューブ型バッグとの相性は◎。
裏地(ブルーとピンクのバイカラー配分):いずれもエステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製。
バイカラーの活かし方:楽しみながら製作、コントラスト効果を利用し、色を配分していきました。
キューブ型の形成:「ベルポーレン」というプラ底板の2mm厚。角をカーブにカットし控えたサイズで内蔵。
「外表」組み立て式で製作:キューブのフォルムをしっかりと出すためと作り易さで、縫い代始末済みを組立て。
セキュリティー性の強化:内蔵巾着袋を裏地とは別に設け、ドットボタンで底同士を合体しぐらつきを固定。
内蔵巾着袋のひも:蝶々結びで絞ります。内蔵巾着袋にもポケットが設置してあり、多重構造なのです。
「ヒネリ錠」の設置:入口はヒネリ錠。ハンドバッグらしさを示すような象徴的なパーツです。
キューブ型バッグ:<サイズ>縦17cmx横17cmx高さ17cm。ショルダーやリュックは【187】で設置します。

あとがき

更なるチェーンショルダー付けの姿は、後の記事【187】でご紹介しました。

「シャネル」様は、チェーンバッグに引用したリントンツイード生地がここまでカジュアルテイストであることをよくご承知だったかと。

あえて、そのカジュアル感に対して、自社のエレガントの「ブランドイメージ」をもって挑んだのではないかと思えてなりません。

このたびの試作品は、とてもエレガントには程遠い物でした。

この素材だったら、カジュアルなふんわりしたサックなどを作った方が合うなどと作り終わって思ったほどです。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.07.13にブログ記事の「手直し」の順番で、およそ5年後の2025.06.01にタイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

この製作にあたって、リントン生地のバッグへの使われ方を「シャネル」様以外で拝見しましたが、ありましたよ、模倣品が。。

我々の頭の中には、「リントンツイードのハンドバッグ」が「シャネルのもの」というブランディングが占めています。

そのままの模倣は全く意味を成しません、少なくとも「シャネル」様への降伏宣言のようなものです。

おそらく苦労して製作したのでしょうから、その時間を独自の「リントン生地」との向き合い方の「考案」に費やすべきだと思います。

もとは友人の勧めで手を付けてみたこの生地、キューブ型に落とし込んだことも良くなかったと考えます。

ピクチャレスクの製作スタイルの「エレガント寄せ」に対しては随分真逆の生地なのです。

とはいえ、デニムなどのカジュアル感満載の素材もエレガントに寄せ、生地に区別を付けないというフラットなスタイルの2025年現在。

いつか再び「リントン生地」に挑む機会があるかもしれません。

その時は、ちゃんと独自の解釈でリントンツイードとの向き合い方をしたいと思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ぶつぶつの織り柄の立体感と高級感のアムンゼン、3色展開のストライプパッチワークをバッグに仕立てた【4】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグは基本的には1点物志向、全く同じ製作を繰り返すということをしないスタイルです。

それでも、材料である生地の売り場の展示の色違いの展開が並ぶその美しさを「そのまま利用したい」と思う感激が時々あります。

2017年くらいに出会った「アムンゼン」というぶつぶつな表層が特徴の生地。

無彩色カラーの3色展開のオフ・モカ・黒すべてを調達、3色が同時に登場するバッグをイメージし、まずこのたびは、ストライプパッチワークでショルダーバッグを製作。

ボーダーやブロック柄も引き続き製作していきます。

マチ無しショルダーバッグがどこまで立体的に映るのかの可能性を示してくれた肉厚のアムンゼン生地

マチ無しですが、ファスナーの入り口サイドに口布を付けました。

そうするとふんわりと膨らみ、マチがあるバッグみたいな容積が生まれました。

ひっくり返しの物理的な「反り」が自然な膨らみを生むのです。

それだけで容積が広がるのであり、肉厚生地ならばなおのこと。

その隙間のサイズに合うような控えめな気持ち程度の口布があるだけで、結構な効果が出ました↓。

こんな風にひっくり返しによって膨らんだ入口をその自然に膨らんだ容量に合うような巾で口布を取り付け。

口布は片方で2cm程です。

ペットボトルの底があたる底面を取り付けたこのような形のパーツを作ります。

バイヤスのキルトステッチをかけて、丈夫で強固なものにします。

通常のペットボトルサイズで少し頭が出るような深さが取り出しやすいかと。

サイドはこんな風になっています。手で持っている部分を縦にミシンで縫い付けて固定します。立派な作りです。
<サイズ>縦33cmx横29cm(マチ無し)。A4強のサイズです。ペタンコではないところが特徴。
3種の同じモデル:左からこのたびのストライプ・ボーダー・市松とそれぞれの柄特有の味わい。

あとがき

無地なのにぶつぶつが凹凸感があって肉厚で美しい生地。

多くの布製バッグの製作には、カラフルな明るい生地を選択されることが多いです。

しかし、「無地ライク」というようなこのたびのような生地でも凹凸感ある織りが高級感を演出できたり、同色のジャガード柄が立体感を演出できることをお伝えしました。

バッグ製造者自らが生み出すことができるのが「パッチワーク」による更なる立体感です。

渋めのダークカラーや無地の扁平の生地にはなかなかスポットライトが当たりませんが、パッチワークはそういった生地も引用できる可能性にあふれていると言えるのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ご依頼者様からの指示書通りのオーダーメイドバッグ、ショルダーとリュックの2wayの外付けボトルポケット付き【3】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当記事は、実際に製作したオーダーメイドバッグが2018年10月の製作のものから始まるその後の改良の現在の姿という厚みある変遷がご覧いただけます。

当時2018年ではブログ記事にはしていなかったのですが、その後動画と記事との連動投稿を始めた2020年に整備、2020.07.07にブログ記事に掲載致したので日付がこの日になっています。

その後、過去のブログ総投稿数1,400あまりのすべてを、「手直し」する期間の順番で2024.08.09に一度ここへ来ました。

そして2024年1年間で1周まわった更なる次のターンとしまして、更に内容を高めるリライトを続行、2025.01.03現在に綴り直しをしているのです。

今思えば、この2018年当時のオーダーメイドは、間違いなくその後のハンドメイドバッグ製作に大きくのヒントをいただき、貴重な経験をさせていただきました<m(__)m>。

ある一人の人物の生活スタイルがバッグ1つで読み取ることができるほどの、唯一無二とも言えるバッグになったと思います。

生地のみ製造側で手配、それ以外のサイズや仕様はすべてご依頼者様直筆の指示書による2wayバッグの製作

この時のオーダーメイド内容は、ショルダーにもなる、リュックにもなる、そして、ドラムのスティック入れも設置されている。。などいくつかの機能が明確でした。

指示書も書いていただき、ご依頼主様の願望が理解しやすいものでした。

友人が習う、ドラムの先生で学生の方(男性)年齢が20歳前後。

指示書はこんな具体的なものです↓。

ショルダーとリュックを兼ねたデザイン:指示書は1枚。写真に納まりきらなかったので、2枚で上下に掲載。
仕切りがしっかり決められた多数のポケット:小部屋がいくつかあるタイプは人物像につながる点があります。

生地は、綿/100%の日本製で黒、ダイヤキルトのような織柄は高級感があり、素敵です↓。

小物入れの充実:先程の指示書の一番下あたりが実際この作り。ペン・ケーブル・モニター・タバコ・ライター。

製作側としましても、だんだんお部屋が出来ていく様子が何とも言えない感激と言いますか気持ちの高ぶりを感じたものです。

取り外し可能なリュックショルダー:2WAYでリュックとショルダーに使い分けたいとのご要望でしたので。

フラップ付きのショルダーバッグとリュックとの2wayは、結構特殊なコンビであったと思います。

ペットボトル巾着:外側に付けるというのは初。リュックではサイドの下の方、ショルダーではてっぺんに配置。
かっこよさも追求の赤いライン:デザイン的に赤の十字ラインを付けたいとのこと。この水滴は撥水施工中。
市販のイメージも取り入れたく、ラッセルメッシュ素材の利用:メッシュのケースをポケットとして取り付け。
内側の様子:バッグをショルダー使いにした時にフラップを開けた時のすぐ内側。フラップの写真がありません。
ドラムスティック入れの機能:ドラムスティック(40cm用)ポケットのグレー。黒の生地はリムーバブル底板。

写真が横向きですが、左の方はドラムスティックの入り口で、スティックの上部(左側)を共布ベルトが支えます。

強力撥水加工:リュック仕様の上部はショルダーの片サイド。左側の手前はショルダー(車のシートベルト)。

あとがき

完成したしっかりしたフラップを閉めた時の正面の写真が残っていなかったのが非常に残念(+_+)。

本当は十字の赤いラインの表面を残しておきたかったです。

この経験をいただきました、ご依頼者様そして直接の友人に感謝したいです<m(__)m>。

時代はその後、ショルダー使いが減っていった流れがありまして、街で見かける大半の人がリュックを背負う姿に急に変化したことを感じたのが2020年くらいだったと思います。

希望を機能と共にデザインに落とし込む訓練のような期間をいただきましたこの機会、大変貴重でした(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク