お部屋のお掃除は一気にやるのではない、毎日少しずつを曜日と場所を決めルーティーン化することで負担を無くす【156】

まえがき

こんにちは。pictuuresque(ピクチャレスク)です。

掃除はやり終えた後はとても気持ちがよいものです。

ただ、一度にまとめてやり過ぎるのは負担の元です。

かつては、掃除機は毎日かけていたものの、拭き掃除などの細かい部分は週末に一気にお掃除をしていたことで、ある一定の時間が必要でした。

その時間がとても負担に感じ重い気持ちでいたことがあったのを記憶しています。

その後、今回ご紹介しますような、曜日ごとに1日ずつお掃除する場所を決め、そのかわり毎日少しずつ実行していくという方法をとりました。

この方法により、掃除がルーティーン化し必ずできる毎日の作業へと変わっていきました。

このルーティーン化のその後は何も負担はありません。

影響のない短い時間で終えることができ、ずっと怠ることなく続けていけるこの「掃除スタイル」をこの度ご紹介したいと思います。

毎日少しずつ行う計画表を一度だけ立てるだけでよい、あとはその通りこなしていくだけ

まずは、月-金までの5日間で掃除を行う場所を決めます。

土日はお休みにするところもポイントです。

できれば最初は、紙に書いたりパソコンに記録したりするのがよいでしょう。

次は決めたその個所を行計画表通りに行うのみ。

これを当たり前にルーティーンワークの1つとしてひたすら日課のようにこなしていくだけです。

私の場合、

・(月)・・・外と面する場所(玄関、ベランダ、外に接する窓など)

・(火)・・・キッチン(この時に包丁も研ぎます)

・(水)・・・トイレ

・(木)・・・お風呂場

・(金)・・・OA機器、ドア、机の上、サン、洗面所、壁ふき

こんな風に小分けしています。

人によって内容はまちまちでしょう。

ポイントは、1回で時間を10分以内に抑えることです。

かつては、週1回まとめて行っていましたのでその場合は、ゆうに30分以上かかってしまうものです。

それほど時間がかかると隙間時間を利用するなど難しく、掃除専用に時間を確保する悩みが生まれます。

そんな悩みは無用な、小分けのたった10分程度というのは、仮にいつもの時間にできなくとも、すぐに補助的に違う時間で後で対応もできるという結果でした。

このやり方にしてから、さぼるとか、中止などはなくなりまして、いつも続けることができています。

全体の掃除機がけは毎日が良い

割り振りをした小分けの掃除の前にベーシックな本物の365日のルーティーン、掃除機がけもあります。

その後すぐに、専用の掃除に移れば、ルーティーン作業をひたすらこなすだけです。

大きく汚れる前に小分けのやり方は、あまり汚れすぎていないので、その都度の労力も小さいものです。

あとがき

こういうことがとてもストイックな感じに最初は感じるかもしれませんけれど、続けることというのは、慣れてしまえばただのルーティーンなのだと。

よって、掃除に限らず、運動とか読書なども続けていくと当たり前にいつしかなっていくものです。

その当たり前がそのうちたくさんのことをできるようになっていて何かしらその積み重ねの効果が現れ始め、良い結果が生み出されればそのことをそのまま他の人に伝えていくこともできます。

私もこのように続けて3年近くになろうとしていまして、こうしてお伝えできるようになっています(^-^)。

元は同じ鉱物が粋を作る、エメラルド、アクアマリン、モルガナイトのパステルマルチカラーが優しく美しいネックレスの自作【153】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

天然石の豊富さは膨大です。

「このカラーが天然の色なの?」という色も多く、とてもロマンがあります。

デジタルでははっきりと表現しきれないような中間的な色。。

それこそが、自然の中から採掘されたことの証なのです。

この度、連のネックレスを1本ハンドメイドしました。

「パワーストーンブーム」の2010年代には随分はまったものですが、またその後、ブームではない現在2020年に改めて作ってみたとが新鮮でした。

どのような天然石をチョイスしたのか、どんな留め具を使ったのか、などをご紹介ししまして、自作することの魅力を存分にお伝えできればと思います(^-^)。

天然石ジュエリーに興味を持ったきっかけはパワーストーンブームの既製品の品薄さからの自作

思えばハンドメイドバッグを製作の作業との並行で天然石にも興味がありました。

特に2010年代前半が夢中になって多くストーンネックレスやブレスを集めたり作ったりした時期です。

その中にパワーストーンブームも重なっていました中で自作するきっかけというものがありました。

なかなか既成品では、こんなネックレスがあるといいのに。。などと思いを膨らませることも多くありました。

ある時、友人がブレスレットを作ってくれたのですが、その過程を見せてもらったことがありました。

その時は、器用だなあとボーッと見ていただけだったのですが、その何気なく見ていたことがむしろきっかけになったのでしょう。

気が付けば、ネックレスやブレスの留め具の取り付け方などをYouTube動画などで見せていただくことになります。

ちょうどその頃YouTubeが盛り上がってきたことも重なり、そういった新しい学びタイプの動画がアップされてきていた頃だったと思います。

自身も2016年1月にYouTubeをスタートしたことでよくサイトを訪れるために、拝聴するきっかけがあったわけです。

そうして、ネックレスやブレスは一連にエタニティになったものなら作れるようになっていきます。

ペンダントなどの研磨、地金のロウ付けなどの分野はまで入っていくには至りません、プロの方がいらっしゃいますので。

よって、天然石によるネックレスやブレスの製作は、その完成までのほぼ半分以上の段階が終わっている連になっている状態で問屋様から石を購入し、留め具を取り付けて、テグス/釣り糸に通し直して、完成させるやり方です。

ほんの10-20分程度でだいたい出来上がっていきます。

拘りの製作の1つとしまして、ゴムではやらないことです。

本来のジュエリーのように、留め具をきちんと設置したもの。

そして、その留め具もSV925、K18YGやK18WGの天然の地金を取り付けていくことでした。

パワーストーンブームの時には、ゴム仕様で腕にはめるブレスが既製品では大半で、あの作りがカジュアルで安いお品に見せてしまうのです。

あとはストーンのカットの仕方ですね。

その後さまざまな美しいカットの種類があることを知りますが、既製品は、決まって真ん丸の数珠のようなカットが大半ばかりであることが際立っていたパワーストーンブームでした。

よって、自作によって、高級感あるものに作っていく工夫は自分の中で考案した付加価値になります。

完成のミックス「ベリル」のネックレスの3色が集まった意味がロマンチック

今回、ベリルというマルチカラーの石を使いました。「ミックスベリル」とも呼ばれ、1色だけじゃない、数色を総合してこう呼ぶのです。

主にブルー、グリーン、ピンクが目に入ります。

ベリルのネックレス:パステルカラーのブルーはアクアマリン、グリーンはエメラルド、ピンクはモルガナイト。

主に3色が目に入ります。その他数色、黄色系や白系もあり、総称でベリルと呼ばれます。

これらはどれも元は同じ種類の鉱物。

その後に岩の中で混じる物質の影響で色の変化を遂げ、枝分かれのようにその物質の影響が強い別のストーンになっていくというのが多くの天然石の出来上がり方です。

よって、鉱物名:ベリル、出来上がったストーン:アクアマリン(ブルー)、エメラルド(グリーン)、モルガナイト(ピンク)2重の名前が付いているのです。

元は同じ鉱物であった影響からなのかトーンが等しい優しげな色が足並みそろったマルチカラーに出来上がるロマンがここにあります。

自然の色なので、着色にはない、主張しすぎない控えめなつつましやかな雰囲気が素晴らしいです。

留め具のこだわりもずっと続けてきたことです。

シルバー925の留め具と18金イエローゴールドやホワイトゴールドの留め具を付けることとでは、ネックレスそのものの価値が大きく変わります。

ベリルのネックレスに取り付けたK18WG引き輪、ダルマ板、つぶし玉2個。留め具の高級感に拘りました。

あとがき

ベリルをお洋服に合わせるとしたら、クリーム色とか淡いパステルカラーが合いそうですね。

優しくなじむように身に着けられそうです。

先程、宝石寄りというお話をさせていただきましたが、宝石の定義には入っていきません。

なぜなら宝石には定義があって、希少価値やアッと驚くような透明感なども重視される事項なのです。

特に珍しいということもないパワーストーン級の天然石の材料で作ったネックレスであることは間違いありません。

しかし、自分でその配置を決め、自分で留め具を選択して、自作したこのネックレスにはもうすでに付加価値が生まれています。

既製品ではなかなか難しいことを可能にし、渾身の選択によるストーンを選び、またとない1品を製作できるのが自作の良さです(^-^)。

マーカサイトや細工が緻密な925の布磨きに限界を感じた時のお手入れ方法【152】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

地金の中でも一番短い年月で色が変化してしまう、「sterling silver:通称925」。

大切にジュエリーボックスの中に保管していただけなのにどんどん色が黒ずんでゆきます。

これは、天然の銀特有の現象で、空気中に含まれる物質に反応して黒ずむ、つまり、身に着けていなくても保管しておくだけで黒ずんでしまうという驚きの事実があるためです。

自身の経験では、数年そのままの保管で真っ黒に。。

今回は、そんな不遇な運命の925を受け入れながら、定期的にチェックして、黒ずみを解消していくお手入れ方法をご紹介したいと思います。

ただ布でふくにも、凹凸感ある装飾性のある925などはあまり触り過ぎてもいけません。

そういった悩みの解決に是非(^-^)。

マーカサイトなど細かい細工がほどこされたアクセサリーのお手入れ方法

凹凸感のあるアイテムが好みでありまして、洋服でもアクセサリーでも同様です。

そうすると、集まったアクセサリーは表面がボコボコと細工されていることが多いです。

その場合、布磨きの方法は、こすっているときに繊細な部分に触れてしまい、かえってせっかくの芸術品を傷めてしまうことに。。

そういう意味では磨くことがやや乱暴な扱いになる時もあるのです。

ということで、シルバー925専用の液体を見つけました。

これに5秒程度付けて、すぐ引き上げ、水洗いしてふきとり、乾かします。

このような素早い流れ作業で黒ずみが白く蘇るということを実際にアメリカ製のシルバー専用の液体で行いました。

下の方に貼りますYouTube動画でそのbeforeとafterの様子を映しています。

見違えるように変わります。

短い時間で細部まで液が浸透して黒いシルバーが白い本来の美しい独特の色に蘇るその様子が早送りみたいでとても面白いです。

液体でシルバー925をお手入れするときの注意点

液体は、こんなにまで効力を発揮するわけですから、それはそれは強力なパワーなわけです。

そこで、5秒ルールというものを自分でもうけました。

この洗浄液は、USA製で、「CONNOISSEURS」というなんと呼んでよいかわからない名前です(^_^;)。

ネットでググるとこの商品名でこの写真が出てきます。

とても広く知れ渡っている商品なんだと思います。東急ハンズ様で購入しました。

シルバー925専用の黒ずみを綺麗にする液体。においもかなりヤバめなので、気を付けて使う必要があります。

期限を過ぎると危険な薬となってしまうかもしれませんので、くれぐれも管理をしっかりと。

詳しいことが、なかなかこのパッケージなどから分からないのですが、私が使ってみて、そして、ここに書いてある注意書きからも納得した重要点を並べます。

他の類似品も同じようなことを気を付けねばならないかと思いますので、シルバー好きの方はご参考にどうぞ。

・シルバー専用なのでK18YG、WG、プラチナなどには使用しない方がよい(してはいけない)。

・天然石はこの液体には対応していないのが基本です。

結果的に大丈夫な場合もありますが、基本的には、シルバー925だけでできているもの、925の部分だけを液体に付けるということがよいです(ちなみに、オニキスがど真ん中に付いているペンダントトップ、一応大丈夫でした)。

・開封後1年で使うのが望ましいと記載があり、1年が使用期限と考えるとよい。

これも実体験なのですが、別のこういった液を数年保管していたら、容器の底が何か劣化みたいな感じになって危ない状態になっているようでした。

液と容器の接触があまり何年も継続することが良くないようです。

それほどにパワーのある液体なのです。

よって、こんな風に、購入日付と1年後の日付を蓋に油性マジックで書きました。

マジックで購入日と1年後を記録。分かりやすいですよね。記憶は当てにならないものですので(^_^;)。

続けて注意点まだあります。

・説明には、10秒程度で引き揚げねばならないと記載ありますが、3秒くらいでアクセサリー全体にみるみる浸透しますので、5秒で引き揚げれば十分。

もたもたする分の秒数に残りの5秒を使います。

・引き上げたらすぐに、水道水で洗い流します。これを放置は結局ずっと液体に付けていると同じこと。付け過ぎは絶対に負担ですのでよくありません。

・引き上げるざるみたいなのが設置されていて便利なのですが、どこを持てばよいか分からず、私はペンチで行いました。すべらないで持てるような何かつまむものが必要です。

これは、このまま外に出せますが、入り口がひっかかってもたもたしますし、ピッピッと液が洋服とか顔にかかるとダメージなので途中まで引き上げて中のアクセを取り出し、別のトレイに移すというのがよいです。

こんな風にザルに載せていったん沈めて全体を洗浄、そして引き上げます。

この写真のように私は持つところがベタベタなのが気になり、ペンチで行っています。

プラスチック製のピンセットなんかが附随されている別の類似商品もあります。

この入口の蓋(切り抜いたもの)を使いました。紙製でなくとても丈夫です。

ずっと今後も使えるようなトレイになりますので、液体と一緒に保管。

下の写真の右上が引き上げた直後のトレイに使う中蓋です。

ちょっとアバウトだなあと思うのが、最初に開封するときの蓋が、カッターナイフで切らないと開けられません。

右上の銀色の部分が切り取ったところ、これをトレイに使っています。

とても丈夫くて、ただの紙ではないです。

このザルをそのまま引き上げて容器から出そうとするとピッピッと液体がかかって簡単に取り出せないように作られているのです。

よって、ざるは入れっぱなしがよいです。

途中まで引き上げたら切り取ったトレイに移し、すぐにアクセサリーを水道で水洗いします。

左:液体によるお手入れ前(before)、右:液体によるお手入れ後(after)。よく見る光景かもしれません。

黒色から白色ほどの劇的変化です。

あとがき

数秒でみるみるうちにシルバー本来の白っぽい色がよみがえります。

気を付ける点がある危険な液体であることと、液体の保管が煩わしいですが、自分でもできることなのでシルバーアクセサリー持ちの方は、一度にたくさんの手持ちアイテムをお掃除することができますね。

シルバー925が地金のアクセサリーをお持ちであれば、今回の液はとても便利です。

頻繁にはやめておいた方が良いと思います。

地金の天然の良さや成分に全く影響しないかというとそんなことは無いと思うからです。

そして、実験では大丈夫そうだったオニキスも、やはりできればこのような液には触れない方が良さそうです。

どうしてもというような凹凸感ある場合にだけということで、注意をお伝えしておきます。

楽しいアクセサリーライフをどうぞ(^-^)。

断言させてほしい、リントンツイードはカジュアルテイスト、これをエレガントに仕上げられる製造者はもはや怪物と言えよう【150】

まえがき

こんにちは。pictuuresque(ピクチャレスク)です。

お洋服やバッグにまで作られる「リントンツイード」。

リントンツイードはもとはイギリス生まれです。

生地メーカー「リントン社」様の創業者「リントン」様の名前をファンシーツイードに名付けたブランド名です。

この「リントン」という名前のツイード生地を女性のスーツに取り入れたのは、「ココ・シャネル」が最初です。

もともとツイードというのはその昔はメンズのお洋服に対して専用に使われていた素材。

「メンズテイストを女性のアイテムへ引用」という発想は今後も大いに注目したい考え方です。

反対のことももうすでに起こり始めており、男性がかつては女性ならではのアクセサリーであったアイテム「真珠ネックレス」を付け始めた例にもジェンダーの垣根が崩壊し、溶け合ったと見ることができます。

もとは、「ファンシーツイード」という糸がカラフルに織り込まれた生地に興味があり、イタリア製・日本製・ドイツ製などを実際にバッグに製作してまいりました。

不思議なのが、ラメのようなツヤのある糸が織り込まれても出来上がった生地はカジュアルテイストに寄るということ。

どうしてなのでしょう、カラフルな糸がランダムでポップな感じに見えるからでしょうか、これこそがツイード特有のテイストなのです。

そしてこのたび、全くご縁のなかった「リントンツイード」ですが、友人の勧めで購入してみたのでした。

リントンツイードを実際に初めて手にしてみた印象や特徴は写真のイメージを遥かに超えたガサガサ感、カジュアル以外の引用が考えられない

このたびリントン生地を初めて手にしてみて思った感想です。

このような高級な生地は手にしたことが無かったのでとても新鮮。

とりあえず最低限の分量をできるだけお得購入。

柄は特に選びません、とにかくエコノミーな生地を探して納得した色合いであればと思ったのがこの度のチャコールグレーベースです。

高級なのに、カジュアル感が高めというこのバランスがすごいと思います。

ガサッとしているというか、今まで見たことのあるイタリア製などのファンシーツイードとは違ったものでした。

そして、リントンツイードは、ほとんど四角い柄のような織模様が入っていて、角々したイメージだから、四角い形のデザインのバッグが合いそうだと思いました。

これはカジュアルの極みとも言うべきテイストの偏りだと思ったのです。

このテイストを作るものは、まさにこのガサガサ感と四角く浮き出る柄にあると思いました。

リントンツイード、混率不明、イギリス製。濃グレー色。

「リントン」生地について混率のみに焦点を当てて調査してみると、主に綿を多く使ったもの、毛を多く使ったものに大別の傾向を見ます。

使う金具は断然シルバーを選びたいと思いました。

キューブ型のデザインのバッグを製作した感想、キューブ型は体への沿いが悪いのでリュックではなくハンドバッグ向き

今回のキューブ型は、仕事仲間からの提案のデザイン。

へえこんな形のバッグもあるのだと新鮮ですが、キューブ型はあまり見かけません。

だからこそ際立って個性的になるのだというところです。

構造の類似品としてはバニティーバッグが一番近いものがあります。

まずは、手で持つハンドバッグの使い方が1つあり、ショルダーにもなって、リュック仕様の3wayで製作したのでした。

3wayのキューブ型バッグ:<サイズ>縦17cmx横17xmxマチ17cm。

ところで、中側の構造が問題です。

こういった口が広いままのバッグは、セキュリティー性に甘い点があり、物がこぼれ落ちる確率が高まります。

持ち歩く中でいろいろな動きをする場面があるかと思いますので、安心な作りにせねばなりません。

そこで考えたのが、いったん立方体のバッグを作っておいて、内袋をはめ込む形はどうかということ。

そして、このような内袋が生まれました。

ひと回り小さく容積が作ってあるピンクとブルーのバイカラーの内袋(マチ付き)を設置。
リュックで背負う場合、背中に入り口が配置による心配あり、セキュリティー性を高めドットボタンで閉じます。
次に左右の共布ひもをリボン結びをして口を更に閉じます。
底に取り付けた2個の上下のドットボタン。これを本体の裏地の底に取り付けセキュリティー性を高めます。

そうすると、オープンなイメージの容器が中でしっかりと守ってくれる役割を果たしてくれます。

製作したその後考えたことは、サイドの隙間を埋めるべく、キャラメル箱みたいなタブを両サイドに縫い付ける設置。

これと同じデザインではなくても、直方体などの立体的なバッグの場合には「キャラメルタブ」の存在はセキュリティー性を高める上では役立つパーツではないかと。

あとがき

「ファンシーツイード」の「ファンシー」の部分の意味は、「装飾的」というような意味で、「ファンシーヤーン」というモール糸やラメ糸のような個性的な糸を織り交ぜてあります。

それによって柄のような生地に仕上がり、ファンシーヤーンが織り交ぜられたツイードということで「ファンシーツイード」という名前になっています。

「ファンシーツイード」のジャケットには、ボトムがすっきりとしたデニムやつるりとした扁平な素材が合うのもこの素材が柄的な織り方だからなのです。

このたびの「リントンツイード」を手にした驚きはその素朴さ。

今まで見てきたイタリア製やドイツ製、日本製のファンシーツイードにはないンメンズテイストがたっぷりでした。

やはりもとはイギリスで紳士用のジャケットやスーツなどに使われる目的であったことがうなづけます。

この生地が随分以前のものだったこともあると思うのですが、そのメンズアイテム用の名残をこの生地に強く感じました。

今一度シャネル様のお話に戻りますが、かの有名な「チェーンバッグ」をこのファンシーツイードでコンビにしてあるバッグに、更にゴールドの金具が使われているお品が絶品です。

こんなカジュアルテイストをエレガントに提示した「シャネル」様のバランスに脱帽、そしてさらには、「挑戦状」のような意味も感じなくもないのです(^-^)。

生地のアムンゼン織が美しい、口布によってマチを形作るタイプのショルダーバッグ【4】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

パッチワーク仕立てのバッグに注目しています。

自身の得意とするところで、以前からパッチワーク仕立てはその途中の製作も楽しく出来上がった美しさに思わずうっとりしてしまう魅力を感じています。

このたびは、マチ無しなのですがマチがあるバッグみたいに膨らみ容量が自然に出来上がったショルダーバッグを製作した記録をご紹介したいと思います。

遠出などにペットボトルを入れてお使いいただける機能を考えました。

そして、無彩色のパッチワークの美しさなども味わっていただけたらと思います。

入口付近に取り付ける口布の効果とは?

マチ無しですが、ファスナーの入り口サイドに口布を付けました。

そうするとふんわりと膨らみ、マチがあるバッグみたいな容積が生まれます。

ひっくり返しの作り方のこういったタイプは、ひっくり返すだけである程度膨らむものです。

それだけで容積が広がるのです。

その隙間のサイズに合うような控えめな気持ち程度の口布があるだけで、結構な効果が出ました。

こんな風にひっくり返しによって膨らんだ入口をその自然に膨らんだ容量に合うような巾で口布を取り付け。

口布は片方で2cm程です。

役に立つ機能を持ったお部屋、ペットボトルホルダー

ペットボトルの底があたる底面を取り付けたこのような形のパーツを作ります。

バイヤスのキルトステッチをかけて、丈夫で強固なものにします。

通常のペットボトルサイズで少し頭が出るような深さが取り出しやすいかな。

サイドはこんな風になっています。手で持っている部分を縦にミシンで縫い付けて固定します。
出来上がりがこの写真しかなくてすみません。意外に結構大きくてA4強のサイズ。1泊旅行も不可能ではないかと。

あとがき

このアムンゼンの生地に出会ったのは、個人事業主を始める2018年2月以前の半年前くらいのこと。

会社勤務の傍らでバッグを製作している中で個人事業主になると決めてまずはこの生地でハンドメイドバッグを作って行くと決めたものです。

このぶつぶつが凹凸感があって肉厚でとても美しい生地。

無地なのだけれど色違いと一緒に使いながらこれまで得意としてきたパッチワークで、より自分なりのアレンジができるとイメージしたものを実行した製作です。

事業主以前のパッチワークはカラフルな衣装生地などを組み合わせて作ったものが多く、このたびのような3色だけの全く同じ生地の展開の無彩色は渋めテイストで差別化です。

不思議なのですが、色によって少し質感が違います。

オフやモカはごわっとしていて、チャコールはややしんなりとしています。

染色の違いが出ているのでしょうかね、そこは謎です。

その後、3兄弟のようないろいろなパッチワークの種類を展開しまして、また後日の記事に投稿する予定ですが、こんな3種です↓。

3種の同じモデル:左からこのたびのストライプ・ボーダー・市松とそれぞれの柄特有の味わい。

パッチワークも、それぞれの生地の色になじんだ同色の糸使いがやはり一番美しいと思います。

糸交換が頻繁にあり、時間を要する作業ではありますが、手間をじっくりかけた、後の価値のようなものになって行けば。。と思っています(^-^)。

ご依頼者様から指示書をいただいて製作した多機能のハンドメイドバッグ製作記録、生地をお任せいただいた以外は、ほぼフルオーダーでした【3】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当記事は、実際に製作したオーダーメイドバッグが2018年10月の製作でしたが、その時にブログ記事にしておらず、その後の2020年7月7日に、YouTube動画を振り返りながら最初に投稿し致しました。

更には、過去のブログ総投稿数1,400あまりのすべてを、その後の2024年1年間で「手直し」する期間としまして、現在2024.08.09に当記事の順番になってまさにこの部分を追記しています。

今思えば、この時のオーダーメイドは、間違いなくその後のハンドメイドバッグ製作において、機能を重要視した製作に大きく影響を与えたことだったと思っておりまして、貴重な経験をさせていただきました<m(__)m>。

ある一人の人物の希望する作りそのものを受け入れ、その通りに製作をした生地以外「フルオーダーメイド」である記録の2wayバッグ(ショルダーとリュック兼用)をご紹介したいと思います。

生地のみおまかせ、それ以外のサイズや仕様はすべて指示書ご提示によるご依頼者様の希望通りの2wayバッグの製作

この時のオーダーメイド内容は、ショルダーにもなる、リュックにもなる、そして、ドラムのスティック入れも設置されている。。などいくつかの機能が明確でした。

指示書も書いていただき、ご依頼主様の頭の中が理解しやすいものでした。

友人が習う、ドラムの先生で学生の方(男性)、年齢が20歳前後。

学生様らしい緻密な指示書は、希望が伝わりやすい具体的なものでした。

では、指示書をいただいてから出来上がるまでの特に機能の部分にスポットを当てながらご紹介したいと思います。

ショルダーとリュックを兼ねたデザイン:指示書は1枚。写真に納まりきらなかったので、2枚で上下に
仕切りがしっかり決められた多数のポケット:小部屋をいくつか設ける設計のバッグになる見込みです。

生地は、綿/100%の日本製で黒、ダイヤキルトのような織柄が高級感があり、素敵です。

小物入れの充実:先程の指示書の一番下あたりが実際この作り。ペン・ケーブル・モニター・タバコ・ライター。
取り外し可能なリュックショルダー:2WAYでリュックとショルダーに使い分けたいとのご要望。

フラップ付きのショルダーバッグとリュックとの2wayというのは、当時では結構特殊だったと思います。

ペットボトル巾着:ペットボトル入れも設置。リュックではサイドの下の方、ショルダーではてっぺんに配置。
かっこよさも追求の赤いライン:デザイン的に赤の十字ラインを付けたいとのこと。この水滴は撥水施工中。
市販のイメージも取り入れたく、メッシュ素材の利用:メッシュのケースをポケットとして取り付け。
内側の様子:バッグをショルダー使いにした時にフラップを開けたときのすぐ内側。
ドラムスティック入れの機能:ドラムスティック(40cm用)ポケット(グレー)。黒は底板。

写真が横向きですが、左の方はドラムスティックの入り口で、スティックの上部(左側)を共布ベルトが支えます。

強力撥水加工:リュック仕様の上部はショルダーの片サイド。左側の手前はショルダー(車のシートベルト)。

あとがき

完成したしっかりしたフラップを閉めた時の正面の写真が残っていなかったのが非常に残念(+_+)。

本当は十字の赤いラインの表面を残しておきたかったです(^_^;)。

いろいろ学びの多かった全仕様お客様のオーダーというほぼ「フルオーダー」だったのでした。

この経験をいただきました、ご依頼者様そして直接の友人に感謝したいです<m(__)m>。

時代はその後、ショルダー使いが減っていった流れがあります。

健康志向の高まりや使い心地のレビューからか、左右に均等に圧力が配分されるリュックが体の歪み防止には最適で急激にリュック1wayが増えていきました。

自身ももう、2024年現在ではショルダーは製作しておらず、もっぱらリュック型ばかりです。

当時の2018年では、ここまで大半の人がリュックを背負う時代になるとは思いもしなかったので、いよいよ時が流れたことを感じます。

ただ、当時ならではの貴重さもあると思いますので、こうしてオーダー通りの記録に残しましてバッグ製作のヒントになればと、時が流れた2024年から振り返る形でお伝えしました(^-^)。

ビッグサイズのトートバッグは大量の重い荷物を両側面から「よいしょ」と持ち上げる「支柱」が必ずあるべき、取っ手のみの1点集中の過去の反省【1】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

メンズアイテムの中で誰もがイメージしやすい、典型的な「ビジネスバッグ」があります。

こうして、バンドが左右2列に貼ってあるあの線が総柄を遮るのではないかと思っていた今まで。。

事業としてハンドメイドバッグ製作に携わり始めた頃の2018年製のバッグは、柄をたっぷり映し出すことばかりを考えた機能軽視の部分が見られた製作であったと後で振り返りました。

柄を見せるあまり忘れていたこと、それは「機能」です。

これこそ最も最優先に重視することであったかと。。長い間その柄の美しさだけにとらわれていたと反省します。

表面だけを見ていた製作者自身が、その後「機能」に対する考え方を根本から改めることになった重要な記録です。

2018年当時の製作の記録を振り返りながら、2020.07.07にブログ記事の書き直しで新たに綴った当記事を、さらにそのおよそ3年後の2024.08.07に「手直し」しています。

よって、過去の製作バッグに関しましては、その後良くない点を見直しした、改良の内容を付け加えることで更新していくスタイルの記事になります。

このたびご紹介の大きなバッグは、持ち上げる時の力のかかり具合がバッグの表面の一部分に集中するので傷みやすいものでした。

製作直後はそんなことは起こっていないのですが、先を見越した使用のその後をイメージしていきますと寿命の短いバッグだったと言えます。

小さいバッグであれば重さもそれほど無いので問題ないのですが、大きなバッグは勝手が違うのです。

冒頭のイラストのような「支柱」が底のハギ目に頑丈に挟み込まれ固定されていなければ、長持ちであったり丈夫なバッグにはならないとその後の見直しで考えるようになりました。

ここに至るまでの軌跡としては紛れもない事実であり、特殊サイズの大容量バッグ、もっと言い換えれば「多くの方があまり作らないサイズのバッグ」に注目したからこそ分かったことなのです。

この学びを非常に大切にしていきたいと思いましたので、このように、過去の悪かった部分を実直に、そしてその後の改善の記録も交えたスタイルでお話していきたいと思います。

2018年製は「柄頼み」、持ち上げる時の力のかかり具合を全く考慮していなかった取っ手の付け方のその後の見直し

どれも大きなバッグなのに、取っ手だけを取り付けているところに、機能に対する考えが未熟であったことを反省しております。

芸能人様のステージのお衣装と同じ生地だそう。パイソン柄に膨らんだ加工がしてある高級生地です。

レーヨン/ポリエステルの混率の生地で、@¥2,400/mというような価格のなかなかの高級生地です。

カーテン地。ブルーグレー色の濃淡のぼかしのボーダーがお洒落。ポリエステル/100%、日本製。
メモリーツイード(形状記憶)。ポリエステル/54%、綿/33%、アクリル/11%、麻/2%、日本製

目に映る感じが黒ではなくて、ミックスされた糸がぼやけてグレーに映る点がマイルドです。

ちりめん、ポリエステル/100%、日本製。ちりめんに、このようなうずら柄。
ブルー系の薔薇柄のジャカード。綿/85%、指定外繊維(ビスコース)/15%、日本製。

ゴブラン織りにも似たように見えますが、もっとやわらかで薄手で使いやすい生地です。

ポケットの薔薇の花柄を合わせています。

上の柄と色違い。ブルー系と同様でベースがモカグレーのような色なので、とても落ち着いていて渋いです。

「1泊旅行に出かけられるたっぷりの容量がある」と謳うならば、物をたくさん入れた時の「丈夫さ」とか「安心感」も同時に謳う必要があるのです。

貼り付けポケットの柄を表地の柄と合わせようとした判断は確かに正解であったものの、ポケットはその後正面には滅多に付けることはしなくなりました。

そして、貼り付けポケット自体も廃止、隠しポケットの方が実際には同じ面積でも広く使えるものです。

まずはこちらを例に。支柱がしっかりと全体を持ち上げます。一重仕立てでも随分力強さがあるバッグです。

確かに柄は遮っていますが、それよりも重視するべきは「強度」。

「おしゃれ度」と「機能」のバランスを常にジャッジするようになりました。

こちらはヘルメットバッグとして作ったもの。ヘルメットは重くはないのですが、それでも支柱型にしています。

ヘルメットがそれほど重くはないのに支柱を付けたことの理由、使い道の広い可能性を考慮したからなのです。

ヘルメットバッグと言っているのはもしかして製作者自身だけなのかもしれないのですから。。

そうしますとおのずと未知の可能性にかけ、「支柱」を付けることになるのです。

こう考えたら良いと思います、とにかく大容量のビッグサイズのバッグは、フルに物を入れた時の重さに耐え得るよう、必ず「支柱デザイン」にするべきであると。

こうして、ビッグサイズのトートバッグのデザインを作る時は支柱を必ず付けるようにすれば、後になって価値が出てくる品物になるという考えにまとまったのでした。

あとがき

素材の良さは元の生地屋様のお手柄です。

素敵な柄を引用させてはいただくものの、反省点としては自身の中から生み出されたアウトプットが大きく欠けていました。

とにかくバッグらしき容器を作ったに過ぎなかったかと。

実際にここに多くの物を入れて持ち上げた時に取っ手の付け根部分だけに負担が集中することを考えると本当にいたたまれません。

物が溢れ過ぎていると、「なぜ」ということを考えずに、「そういうものなのだ」と表面的に受け止めがち、スタンス自体が「受け身」になってしまいがちなのです。

しかし、本当にあるべき姿は何なのかを冷静に、鋭く、能動的に考える必要があります。

随分年月がかかってしまいましたが、過去のつたない製作からの成長を2024年の今振り返ることができました。

その後二度と出会うことのなかった2017年のある時期だけの貴重な生地肉厚アムンゼンにロマンを感じるボストンバッグ【105】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、過去に私が作った2種のボストンバッグをご紹介。

無彩色のマルチボーダーやストライプを楽しんでいただけること、そして、こういったパッチワーク仕立てをして柄を生地のハギ合わせで出していく作業のまめさと、出来上がりの美しさ、こんな辺りを見ていただけたらと思います。

そして、今回の2種のバッグの作り方は、あまりにも困難が伴う(笑)ラッピングを施していますので、バッグの縁のかがり部分の幻のラッピングにもご注目どうぞ。

こちらは、記事は現在の2020.07.07に書いていますが、この製作をした頃、2018年の頃を遡った記録となります。

当時2018年は、製作過程のブログは書いていなかったと思います。

動画のYOUTUBEは、今ではブログと全く並行して投稿していますので、必ず1ブログ記事に1YOUTUBEが存在していますが、過去はバラバラでした。

動画は、10回くらいのシリーズで細かく分けてアップされていたのが当初です。

2018年の7月だったかと思いますので、かれこれ2年前ですね。

パッチワークに目覚めて、たくさん調達したアムンゼンという織り方のポリエステル/100%、日本製の生地3色使いで作ったものです。

過程となる部分は、その後1つの動画にまとめて集約してしまいました。

よって、動画から引っ張り出した写真数枚くらいしかショットが得られなかったです。

ただ、内容としてはなかなかダイナミックな製作だったと思います。

ファスナーの付け方が異なる2デザインの比較が興味深いと思いますし、片方がストライプ、片方がボーダーという比較も面白いと思います。

ちゃんと「なぜ」を考えた結果その形に決まった「デザイン」のゆくえ

外側にラッピングをほどこす場面:出来上がった縫い代始末は無しで外にラッピングするタイプです。
ひっくり返しをすることで無理な圧力がかからない優しい手法。
こラッピング布の幅4.5cmというのが、一番しっくりとおさまる布巾。後の製作にも継承。
布でカバーされた高級感ある底板:コードレーンという生地名。モカベージュ色。綿/100%、日本製。
ボストンバッグは、どうしても底板を後付けになるケースが多いです。
よって、底板そのままでは味気ないことをくるみ底板で裏地になじませ、高級感を出しました。
くり抜き型のファスナー:ストライプの方の入り口は、ファスナーをど真ん中に付けました。
このように隙間一切無しの完全に口が閉じたトートバッグを実現したデザインです。
こちらのボーダーパッチワークの方は、裏地が無地の黒のちりめん生地。ポリエステル/100%、日本製。
底板はストライプを横向きにボーダー使い。アセテート/100%、日本製。
ショルダータブ:Dカンはニフコ社の黒色のプラスチック製の黒。
こんな上寄りの位置に取り付けることで思い荷物が安定すると考えました。
ショルダーの作取り外し機能:ここへ、ショルダーのナスカンを取り付けます。
ナスカンも、ニフコ社製。結構硬いので、取り外しはやや硬めの感触。
アーチ型のファスナー付け:ボーダーの方を上から見た写真です。
入口は両開き使いのシングルファスナーx2本、真ん中で留まる作りになります。
取っ手の前後の色も変えて、マルチカラーを楽しみます。
段差をつけたスタイリッシュなポケット:隠しポケットにも挑戦し始めた頃でした。
斜め配置の2個付。隠しポケットの良さは、重なっても場所が有効に使えます。
一部重なっても、内側では1つずつ袋になってお部屋が分かれ、もう1つの方を邪魔しないことがメリット。
貼り付けポケットではできないことです。
ショルダーパッドの製作:ショルダーパッドもハンドメイドしました。
ふんわりするよう、中にソフト厚芯を入れ込んでいます。
取り外しはできませんが、付いたままでもOKとなりました。
完成です。左のストライプは、トート型、右のボーダーはボストン型。

あとがき

動画内では途中の細かい部分は、後の編集でほとんどカットしてしまいましたが、パッチワークシートから始まる組み立ての2点のバッグの大まかな製作過程を少し覗いていただけたかと思います。

もとは、パッチワークシート作りから始めていく手間のかかる時間をかけた製作です。

ただ、作ってみた後で思うことは、まずそもそも3色の生地の分量の在庫がバランスが悪くて、この製作を最後に、オフ白が完了してしまいました。

同じ生地を同時に使っていくことの配分の難しさがそこにありました。

もとは、個人事業主でハンドメイドバッグを作って行く前の年の2017年に調達していた生地です。

生地もその時でないとなくなってしまうということで、随分黒(正式にはチャコールグレー)を多く購入し過ぎました。

25mくらいあったと思います。

その次にモカが4-5m、オフ白は2m程でした。

じゃあ黒だけで作るのかというと、華の無いものになってしまいます。

「鉄」とか「石」をイメージさせる濃グレーがどう美しくなれるというのか。。

そんなことも随分考え、行き着いた結果は綺麗な色や柄の裏地に使用することでした。

じゃあその後この生地に出会えたのか。。

二度と出会うことはありませんでした。

その2017年限りの貴重な生地であったと言えるのでした。

ミシン屋さんにも推奨していただいたミシン糸の上糸交換が素早くできる裏技【141】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ミシン糸の上糸の交換、下糸の交換につきましては、私のように、表地と裏地にコントラストを効かせて、全く違う色目に選ぶような趣向の製作者には多い場面となります。

この場合に、糸の交換をベタな感じでまともに行うのがやや面倒です。

特に上糸はいろいろな経路をたどって針穴に行き着きます。

そこで、今回お伝えする上糸交換のスムーズな方法があります。

ミシン屋さんもこれを推奨。ロックミシンでさえも同じようにできるとのことです。

上糸交換が素早くできる裏技

上糸のほとんどの部分は、交換前の糸がかかったままにしておき、1か所だけカットします。

そこからがスタートです。

この手の間ほどの10-15cm程を残して交換前の上糸をカットします。
そして、交換後の糸を設置し、先ほどカットした場所で交換前の残った糸とつなげて硬く結びます。
ここでポイントなのですが、結び目は、左右対称の量結びであることです。
そして、もう1つポイントは、硬く結ぶということです。
この写真の糸のようなテトロン系の糸は、スルスルとほぐれてしまうのでぎゅぎゅっと硬く結ぶことが必須です。
結んだら、上糸の針から出ている交換前の糸を優しく引っ張っていくと、
このように結び目がどんどん針穴に向かって移動していきます。
そうすると結び目は針穴の手前で止まります。。
とここまでが、ミシンの直営店さんにお話を伺った際に、
このようなやり方で糸を交換してよい、その方が楽だからとの推奨をしていただきました。
↓この後は、私が実際に経験して自身で判断したことになります。
このように、ハリの真ん中から下部寄り部分を左手の指で固定してあげて、
少しだけ力を入れて右手で結び目のある糸ごと引っ張ります。
針が曲がったりするほど無理矢理引っ張ったり、余計な圧力は禁物です。
ミシンの部品に負担が無いように優しく行うことが必須です。
そうすると、結び目が針の穴を無事通って右側に糸が出て成功です。
最初に結び目をぎゅっとして固くするのは、途中でほどけてしまわないことと、
もう1つ、硬くすることで結び目の玉が小さくなり、針の穴に通りやすくなる効果もあったのです。
そうして、糸が針穴を貫通後、先ほどの結び目を含めた余分な長さをカットして出来上がりです。
なかなかスムーズな方法で時間も短縮できますが、糸の太さはご注意を。
90番、60番、50番あたりなら、テトロン糸はもちろん、スパン糸も良いと思いますが、
30番となると、今回のこの写真は、私が使っているテトロンの30番が限界。
スパンの30番はテトロンよりもはるかに太いので、無理が生じすぎて、この方法はよくありません。
なので、30番以降の太いスパン糸に関しては、針の穴の手前でカットして、
その後は、糸を自分で針穴に通すという2段階式をお勧めします。

私も、スパン糸でも針穴手前までは、このようなやり方でつなぎますが、針穴はスパン糸の30番ではなかなか通りませんし、無理矢理だと、針が曲がったり、ミシンを傷めます。

そこはくれぐれもご注意を。

あとがき

私は、何か糸に愛着があって糸を大事にしています。

マルチカラーが好きであることからも、糸をできる限り生地の色になじませたい、美しく縫いたいという思いがあり、どうしても糸のカラー展開が多くなり、手持ちの糸ストックが多いです。

よって、こういった交換の場面も多かった今までの経験からのお話でした。

糸は、ハンドメイドバッグ作りにおいては「材料」の1つです。

生地も大切ですが、糸も同じレベルで大切だと考えます。

意外に糸の縫いの美しさがバッグのアクセントになっていることが分かります(^-^)。

ボストンバッグなどに有効、ゆったりと後付けする無駄がそぎ落とされた8角形の底板【140】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、元のバッグの底に不満があり、安定したバッグ底にと希望する場合にも有効な後から設置可能なくるみ底板の作り方をご紹介したいと思います。

1つ前の番号の【139】の記事では、内蔵して製作の途中で「ベルポーレン」というプラスチック板をそのまま挟み込むやり方で、今回とは違う状況の場合でした。

いずれもバッグ製造者にとっては有効ですので、それぞれのメリットやバッグ構造との相性も考えながら使い分けがお勧めです。

もっとも、リフォームなどでは、今回の【140】の後付けタイプがよく活躍できるようですので、是非ご注目下さいませ。

後付けでしか作りようがないボストンバッグの構造の事情

底板の取り付け方法としては、大きく2種あります。

1)途中段階で底板を裸のまま挟み込んで縫い付ける

2)バッグ出来上がりの最終段階で生地でくるんで設置(リムーバブル)

1)の方法はすっきりとしていて、どのみち底板無しの使い方はしないわけですから一番望ましい取り付け方法かなと思っています。

ところが、バッグのデザインによっては、そうもいかないことがあるのです。

例えば、下の写真のようなファスナー入り口から底まで1パーツが一続きになったようなボストンバッグのようなデザイン。

こんなような形の場合、底部分がハギ合わせなので、底板を入れるタイミングがなかなかありません。

底板を入れなければ結構融通が利いてスムーズに出来上がります。

そうしますと、その作りやすさというメリットを活かし、底板の設置は諦めることを選択。

このことから、底板は後付けでリムーバブルなタイプになるということになりました。

後付けの底板は、リフォームではなく新規の製作でも必要なことがあるということですね。

こんな感じで底でハギ合わせをする作りのバッグだと、底板を入れ込むタイミングがありません。
よって、底板は生地でくるんで底面へポンと置くように設置しています。

生地の中に入れ込むことが不可能とは言いませんが、かなり底板の幅を狭くして縫い易く気を使わねばなりません。

さらに、ただでさえ縫う難易度があるカーブの多いデザインなので、底板に気をとられて綺麗に縫うことができないのです。

こういった場合、あっさりと中に入れ込む方法をあきらめ、リムーバブル式に生地でくるんだくるみ底板を作るのが良いという選択をします。

一番きれいに仕上がるデザインを3種の中から選出してみました

今回は、3種の底板のデザインを比較実験した製作をしてみました。

黒い生地にあえて白糸でそのステッチの出方やラインの綺麗さを比べてみたのです。

この底板をくるみ込む3種のくるみ生地の角のデザインを比較実験してゆきます。

もう、迷うことはない分かりやすい結果でした(;'∀')。

この中で一番きれいな出来なのは、真ん中です。左右は、ひっくり返すやり方。
真ん中だけがひっくり返さないやり方です。
この黒地に白のステッチというかなり厳しい環境で綺麗さを厳しく調べました。
その結果、2枚仕立ての生地を縫い代1.5cmで中側に折り込んで縫い合わせる方法の真ん中が綺麗です。
ちなみに左は長方形、右は楕円形。楕円形は角が全く綺麗に出ませんでした(+_+)。

今回のこの研究の前までは、ずっと長い間一番左の長方形で製作してきました。

一番左が最初に思いつくデザインですが、実際に角ばったトートバッグに設置しても、四つ角がくしゃっとつぶれるのが現実です。

狭い部分に厚みのボリュームが収まりきらないのです。

よって、その見かけの野暮ったさのあるくしゃっと変形する角部分を取り除いたものが今回一番きれいに出来上がった真ん中の8角形だったということです。

一番綺麗にくるみ底板が出来上がった8角形のデザイン
:縫い代1.5cmをすべての辺を中折りして2枚を縫い合わせる作り方です。
ひっくり返さないので角のとがりがシャープに表れます。

8角形は逆にひっくり返しはあまりよくありません。

ラインがここまで複雑だとひっくり返し方法では曖昧に出来上がってしまい、結果綺麗ではないのです。

リムーバルなくるみ底板に関しては、この8角形で行こうと決めた瞬間でした。

あとがき

ひっくり返しを採用しなかったこのたびの底板のくるみ生地の製作でしたが、逆にひっくり返しが綺麗なフォルムを形作ることもあるのです。

それは、マチ付きのバッグの底のラインなどに言えることです。

マチ付きのバッグの美しさは、ふんわりと少し膨らんだように佇むあのラインです。

トートバッグをサイドから見た様子
:マチ周辺があいまいでふんわりしているからこそ美しい、ひっくり返しの効果がよく出ています。

時と場合によって、ひっくり返すのか、折り込みなのかを切り替えています。

まず言えることは、多角形のデザインは、ひっくり返しよりも折り込み式がラインがシャープに出るのだと確信しました。

目指すべきゴールは「美しいライン/フォルム」です。

そのために、製造者がその手法を使い分け、時には苦労もいとわないということです。

製造者の手間の省略や効率を重視することは、量産品の弱点であることも多いです。

そこへ良き勝負を挑む時に、このポイントを思い出してみてください(^-^)。