夢中で好きな物を集めていった時に出来上がったもの、それは独特の「世界観」だった【183】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

長い間「なぜなんだろう」というどうしても集めてしまう嗜好の理由が分かりませんでした。

何かそんなことが書かれた本はないものかと、「集める 理由」などと検索して本を自ら探し求めました。

そうしてヒットした1冊の本を早速購入。

タイトルは、「集める人びと 蒐集の小宇宙(ミクロコスモス):瀬川正仁 著」。

この本の帯の部分に「ヒトはなぜ蒐(あつ)めるのか」という私の疑問そのものが書かれていたのがきっかけです。

コレクター達の素晴らしいお品とその経緯をルポタージュで綴られています。

本の材質も良くて、1ページ1ページが厚めで、写真がたくさんあります。凧、鉄道パーツ、人形、値付けなどコレクター達が集めている物品もそれぞれ個性的です。

集め方に分野の偏りがあるのかどうかなどその集め方の人による違い

この本を読み進めていくと、コレクター達ががいかに本気で、人生をかけて集めているかが感じられます。

お金の問題、置き場所の問題などいろいろな困難には会いますが、集めることへの思いが勝って集めることを貫いています。

集めることをたくさんしていて、特に高価である宝石類は購入時は真剣勝負のような気持ちで挑んできました。

この本の中で人形を集めている女性の集め方が少し共感できました。

「何もかも完璧にぎっしり一からそろえる意識はない、購入できる範囲内のものをたとえシリーズが不ぞろいでも高価すぎるものには手を出さず、可能な範囲で集めています」とのこと。

何かこの感覚は、共感できる部分がありました。

ここから思うことは、コレクションしていく過程も大事だということです。

負担やつらい気持ちが伴うとそれは続かないし、楽しいものではなくなってしまうのかもしれません。

幸せを十分に感じながらゆったりと集めていく結果、気づいたらたくさん集まっていたということだって十分に素晴らしいのです。

集めると言っても、高額なものを無理してということは決してありません。

きりがないことなんです。

それよりもミドルクラスの良質な宝石をたくさん集めるところに重点を置いています。

一方で高価なものを人生かけてどっぷりお金をつぎ込む人もいます。

けれども、それに幸せと満足感を得られるならば、ありです。

集まったお品というのは、博物館行きのレベルの物になっていたというコレクターもこの本の中にはいらっしゃいました。

なぜ集めるのかということの私なりの答え

私は、この本を目的を持って見つけたわけです、なぜ集めるのかの答えを探したいということで。

この本を読んで、いくつかのヒントが得られました。

この本の中のコレクター達が人生をかけていること、家の中に置き場所が必要で引っ越しをしたり、とにかく集めることが人生の真ん中に位置していたのです。

そういうことから、得た私の答えは「生きがい」とか「人生そのもの」というのが答えです。

ミドルクラスの物を可能な範囲内で集める私でも、かなりの熱とそのお品に対する探究心、知識を持ち合わせるよう、日々アンテナをはりめぐらす人生になっていきました。

そんな人生の一幕を集めたものが「世界観」として表してくれるのです。

集めた後の商品の行方と活かし方

集めることの最終的なゴール、行き着く場所というのはあるのでしょうか。

本の中では、重要文化財級に資料館への提供などの形での貢献という形でのゴールもありました。

とてもそれは意味のあることです。

自分だけにとどまらず大きな規模でのアウトプットにつながった例です。

自分の好きだった物を自分だけの範囲にとどまらず、人にも伝えて広めていくきっかけが作れているということになりますね。

けれども、ただ集めているだけの段階にしても、この本で紹介されていること自体が、他の人へ伝えるきっかけにすでになっていますので、1つ何か集めてきたことが実りを上げていると言えます。

さて、私の場合は、といいますと。。

集めてきた300点近くの宝石類は、「本物志向のレンタルジュエリー」という形で他の人へ広めていこうとしています。

そして、その他の集めた品々は宝石以外でも、当ブログとかSNSなどでの発信の写真や映像でご紹介。

そうして、自分だけのものだった集めることの喜びや幸せを伝えてみるということを始めています。

遡ること10年以上前は、まだSNSが豊富でなくて何も手を付けていませんでした。

それが、集めていく時の何か溢れんばかりの気持ちを誰かに伝えたいと自然に思うことがありました。

誰かこの喜びを同じように感じる人はいないのか、なんでこんなに楽しいことを他の人は味わっていないのかなど、言葉にするとちょっと変な風に書いてしまいますが、とにかく気持ちが高ぶった瞬間が間違いなくありました。

その後10年経ち、今はSNSが当たり前になった時代に入りました。

そうすると伝えやすくなっているし、よく見てくれたり気づいてくれるようにもなったと思います。

そうやって今後も時には事業に取り入れながら、集めてきたものをいろんな形で共有したいと思います。

あとがき

集めていく中で嫌な気持ちになったことなど一度もありません。

集めるということ、コレクションしたものを愛でるだけにしても、間違いなく幸せを感じさせてくれるものに違いないのです。

先程貼りましたYoTtube動画の中では、この記事には書ききれなかった、「機能美」についてもお話しています。

自作しているハンドメイドバッグに学ぶ点が大きくあった内容です。

とても嬉しいことに、集めることの理由を見つけるための研究の中で、ハンドメイドバッグのヒントになることも得られたことは大変嬉しい偶然。

機能美については別の機会に特化した記事を書くつもりです。

ある分野に特化してこだわったり集めたりするような「オタク」は素晴らしい文化だと思います(^-^)。

種類が豊富でないタオル地をいかにして1点物としてリュックを作り続けていけるのかのご提案【182】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在<タオルシリーズ>という製作を企画して種類の違うタオル地を集め同じデザインの簡易リュックを作っています。

そうして、素材の違いによる雰囲気の違いなどをお伝えしております。

タオル地はすべて同じの織り方一辺倒ではないことにまずは驚いています。

ループになった本来の日用品のタオルにそっくりなイメージのもの。

スタイリッシュに高級感ある毛並みのパイルカットがしてあるもの。

その違いで同じタオル地といっても展開があるところに注目しています。

そして、混率も綿/100%だけではなくポリエステル/100%もあり、このたび製作の生地も後者の部類になります。

タオルシリーズは今回がラスト、今までと違ったフリル付きフラップへのアレンジでご紹介していきます。

タオル地のイメージは「癒し」とか「心地よさ」であるところが特徴

タオル地は、以前にインスタグラムで反響のよい素材であることが分かっています。

「かわいい」といったお言葉をいただき、タオル地が「ふんわりとして心地よい癒しのイメージ」を抱かせてくれるみたいなのです。

1点だけあるデザインをタオル地で作ったことも以前にはあったのですが、それよりも、3点を連続で製作していくこのシリーズの面白さがあります。

一気に連続してタオル地を深堀りすることができたことは貴重でした。

タオル地というのは、普段見ている日用品の親しみある素材です。

この日用品のイメージが大きいタオル地をバッグにすること自体「切り口」が新しいのです。

リュックになった完成品から見たタオル地の雰囲気とおしゃれ感

<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ10cm。
<表地:濃ピンク>パイルニット無地、綿/75%、ポリエステル/25%、日本製。
<裏地/リボンひも/フリル:黒>生地名不明、ポリエステル/100%、日本製。

タオル地の出来栄えは上々です。縫い目が中に沈み、ふんわり感がより出ています。

今回だけ、フラップを大きくしてみました。

そして、コントラストを黒で付け、ジャージ素材のニットのフリルを縁にあしらうということを初めてしてみました。

前の2点は6角形型の小さめサイズのフラップでしたのでこれでかなり印象が変わってきます。

フリルをただの飾りと考えてしまうと「流行」という軽いその場限りの装飾であり、価値が薄れます。

なぜフリルが必要なのかをお伝えできるほどの意味のあるフリルの引用の仕方の方が「永久的なデザイン」になると思っています。

今回の場合だとピンクの中に良い位置にコントラストを付け、黒コーデと合わせやすくしたという「働き」が出来ました。

そのほかには、フリルでフラップの縁のぼやけたラインをカバーするなど、「欠点を隠す」とか「縁を美しく強調する」などの働きがあると考えています。

タオル地のバッグはまだまだレア

「タオル地ありだな」、と思ったことの1つににバッグとしての素材のレア感があります。

親しみやすい日用品としてごろごろしているタオルですけれど、バッグとなるとレアなもの。

生地としてはあまり豊富にはないのが現状です。

夏用のサーファー用のヤシの木がプリントされたようなものなどを過去に見かけたことがあります。

この「ヤシの木」というキーワードは、季節が夏に限定された季節感を表現したもの。

実際私も、このタオルシリーズは、夏をきっかけに知ってもらいたかったので、夏とは縁のある素材です。

しかし、使っていく中での使い心地の良さに、いずれは季節感を無くして、いつでも使いたいようなバッグだと思ってもらうということが目標です。

あとがき

今後もタオル地には注目していきたいと思っています。

もっとさらにいろんな工夫をしながらとことんタオル地を引用してみたいのです。

キルトをかけてパイル特有の糸のほつれを軽減したり、素敵な裏地の組み合わせで同じ色でも多種の展開ができたりすることを見込んでいます。

素材が限られた中での工夫は良い成果を生むこともあり、タオル地という豊富でない素材ならではの縛りから何か新しいことを考えていけそうです。

新しいことは、「枯渇した」中から思いつくものみたいです(^-^)。

死後の世界を理解すると腑に落ちる、「銀河鉄道の夜:宮沢賢治 著」をこのように解釈しました【365】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

たまたまネットでオンライン購読が可能であった「銀河鉄道の夜:宮沢賢治 著」。

ひょんなことから冒頭部分を読み始めて、そこから一気に最後まで。。

「銀河鉄道の夜」に関しては、多くの学生さんが読書感想文を書かれている作品だと思います。

セミロングな長さでありますこの作品、「未完の作品」だったとか。。

人のために尽くすということはどういうことなのかを究極の形で映し出す

学校の授業の場面。

先生の質問に上手く答えられないジョバンニ。

そして、その答えは分かっているのに分からないふりをして答えなかったカムパネルラ。

カムパネルラが明らかに知っている答えを自分のために答えなかったあの場面の時に、ジョバンニは、「自分もカムパネルラも悲しいと思った。。」と。

このことは、少し状況の違う別の人間が互いに同じシーンで、悲しい気持ちを共有した瞬間だと思いました。

カムパネルラという少年の、自分を犠牲にしてでも人を助けるという性格。

ここに親譲りの「育ち」のようなものを見ます。

親譲りをなぜ感じたかというのが次の場面。

ザネリが川でおぼれかけたのをカムパネルラが助け、結果帰らぬ人となった場面。

そして、そこへカムパネルラの父親がかけつけ、落ち着いた様子で、もうカムパネルラの生存が難しいだろうと冷静に語ります。

それどころか、ジョバンニに、お父さんが近く帰ってくるだろう吉報を伝えます。

自分の息子が亡くなったそのような時にさえ、他人の吉報を伝える配慮。

カムパネルラの姿勢は、おそらく父親から受け継がれた「継承」のようなもの。

この自己犠牲は、エゴで満ちた人間には是非とも知ってほしい姿。

まずは、自分の前に人の幸せを考えてあげる例が親子ともどもに感じられました。

「銀河鉄道の旅」はまさに死後の世界を分かりやすく象徴的に表現している

ところで、この物語を1つだけある「絵」で表すとしたら、銀河鉄道の旅の途中の場面でしょう。

善い行いをしていたカムパネルラの生き方そのものが評価されたような形の遠く高い宇宙の降車駅。

いろいろな人が列車に搭乗しては途中で降りていくのですが、カムパネルラのように最後の方の駅(上の方)で降りる人というその決められた片道切符が、「徳:とく」の高さを評価されたと感じます。

これは、他人のために自分を犠牲にしてまでも尽くしたという人間への高い評価をだと解釈できます。

しかし、カムパネルラは死者となった身。

やはり上の方の駅ではあっても、やがては、他の人と同じように列車を降りて銀河の闇に消えてしまいました。

ジョバンニは、この旅で一瞬だけではありましたが、何らかの霊感みたいなもののせいで死んだ後の体験に触れたことになります。

死んだ人しか知ることがない宇宙の列車の旅に参加する体験をほんのわずかの時間だけ味わったということです。

ここで「はっ!」と思うことが。。

ここ最近YouTubeで視聴させていただいた、「臨死体験」をした人のエピソード。

その臨死体験は、よく日本人の中で言い伝えられている「三途の川」のお話。

生きている間に誠実に生きてきた人は、美しく素敵な景色の場所へ行ける、その逆の人は暗い場所で心も晴れないと、そしてその場所がその先も永久なのだと。

列車の旅の途中で、二人(主人公ジョバンニとカムパネルラ)は鳥を捕らえて生業(なりわい)にしている男性に出会います。

しかも、時間が経過しても相も変わらずただ同じ場面であり、そこからの変化も発展もありません。

この男性に対してジョバンニは、「本当に心からその仕事をしたいのだろうか」と疑問を持つ場面が印象的。

臨死体験の人がこうもお話されていました、「いくら頑張って働いてきた人生であったとしても嫌々ながらその仕事をしたのでは死後はハッピーではない」と。

まさにこのことに符合。

ということで、「シャーマン」的な霊感を持っていたと言われる著者「宮沢賢治」がこの列車の停車場である駅を段階付けて示し、人生をちゃんと生きた人には高い位置の停車場で降車する切符を配布したのです。

その鳥の男の降車駅とは随分かけ離れた高い位置の駅とのその距離の意味は3次元での物理的な人生においてやってきた過去の行いの「差」。

一方それらのいずれでもない、生きているジョバンニが持っている切符はどこでも自由に行けるフリー切符。

まだ人生がポテンシャルを秘め、この先いかようにもなりうる無限の可能性があることを行き先自由のフリー切符で表現していると思うのです。

これが生きている人と亡くなった人の違い、苦しみを真正面から実体験できている3次元での「今」こそが生きている「証」であると考えざるを得ない

「ずっとこれからも旅していこうよ」と列車内でカムパネルラと誓い合いたかったジョバンニでしたが、大きく二人が違っている点は、カムパネルラは、もう生きてはいない人間であるということ。

ジョバンニにはある「生命」というものをカムパネルラはもう失ってしまった状態にあるのです。

どれだけ格の高い停車場で降車できたとて、カムパネルラには、その降車以外の選択肢はないことを「残念」とか「悲しみ」として私達読者に伝えます。

裕福ではなく、母が病気で、牛乳こそが大切な母の毎日の栄養源。

そしてそれを買うお金を作るため、小さい子供なのに大人に混じって毎日学校後に労働をするジョバンニ。

ぎりぎりの、際どい暮らし。

けれども、毎日地をしっかり踏みしめて1日1日貴重に明るく生きていることがとても力強いと感じられます。

おそらく友人たちの輪からも外れ、いじめられている様子がどの読者の目にも明らかであるけれど、そんなことは大変な1日のたくさんのタスクの中のわずかな部分でしかない。

それだけにこだわってもいられない、その前向きさはまるで宝物のようにキラキラと輝いている。。

このキラキラは、銀河鉄道の旅のはるか彼方の停車場に点在していた美しいトパーズなどの色鮮やかな天然石にリンクします。

カムパネルラの父親が教えてくれた、父がじき帰ってくるという吉報、苦しい毎日の中に舞い込んできた幸せと喜び。

ジョバンニにとっては最高の幸せです。

命の尊さ、生きているということの次元を分かりやすく、死の次元を見せることで「宮沢賢治」様はそれを示したと考えます。

生きている人は、今自分がいる次元というものが当たり前すぎて、見失っているもの。

死後の世界を旅する経験をしたジョバンニは、貴重な「メッセンジャー」的役割。

著者様の死後もそれを永遠に伝えていくには。。

物語の主人公というのは、その物語が読まれる以上、永久のもの。断然著者様よりも永久に生き続けるものです。

「宮沢賢治」様は、永久的な発信者としての任務をジョバンニに託したのではなかろうかと。

感想まとめ

列車の旅の次元が高い降車場では、美しい宝石がキラキラと輝く色とりどりの明るい世界が存在しています。

その風景こそ、いわゆる「天国」の象徴だと思えます。

そんな次元の高い降車場で降りられる人の条件を考えてみました。

1)人の気持ちに寄り添うこと・・・ジョバンニや父親の他人の心の深い部分を思いやる行動でそれを例として示している。

2)自分に誠実であること・・・貧しく辛くとも常に胸を張って明るく前向きな主人公ジョバンニが将来高き次元の駅で降りることができる可能性を鳥を捕まえる仕事の男との対比に垣間見る。

亡くなってこの3次元から姿を消した後に行くであろう銀河鉄道の降車駅を降りたって存在する場所を生前の人生の過ごし方が決めるのだということです。

人に対して嫌な態度をとったり、やりたくもない仕事を無理して頑張るなどの本当の気持ちに向き合わない生き方は、1)2)とは対極の事。。決して「あの世」では評価されないのです。

他人のことを思いやり、自分の気持ちに正直に心から納得できる行動、そしてライフスタイルを送るべき「理由」を、そうしてきた結果がどうなるのかということを次元を超えた見方でこの銀河鉄道の旅が教えてくれました。

「ツキ」のない自分の人生を嘆くなかれ、当たり前の毎日の中にあるささやかな幸せ、喜びに感謝するのだ。

人生における「苦楽」は、この世に生をいただいた者の宿命であり、様々な「苦楽」を丁寧に受け止めながら、正直に前を向いて歩いて行かれますよう。。

あとがき

何か後々心にずっしりと重みを残したこのお話。

時々、こんな風にブログで読んだ本の感想を書きます。

今回、小説が題材なのは珍しいです。

小説だけをそのまま読むとなかなか理解が難しいです。

最初にこの記事を書いた2020年8月14日投稿をその3年後の2023年7月15日、さらに2024年3月11日に手直し(リライト)しています。

まずは、読んだ後にネット上で可能な限りレビューを拝見。

その後、作者「宮沢賢治」について別の人が考察した「霊感」とか「天然石」についてのかかわりについて書かれた本も読ませていただきました。

それが<読書>カテゴリーの中の【623】の記事の投稿です。

そして、途中でも触れました、臨死体験をした方のお話を拝見したのがここ最近の2023年6月頃です。

ここで、この物語の私なりの解釈が随分まとまることになります。

ただ、こんなことも未だに引っかかったまま↓。。

それは、いじめていたリーダー的な者が助かって生き延びた、人を思いやっていた者が亡くなったという事実。。

これは何か意味するところがあるのだろうかというところです。

この世の矛盾とでもいうのでしょうか、いい人が早くなくなるみたいな。。

もう十分この世では尽くして来たからそこで終わる運命の者、まだまだ成長のしなければならない使命として、生かされたということなのかです。

それでも死後の評価は正当に下されるものなのだということがメッセージなのでしょうか。

もしかして、再びこの続きを考える時がこの先あるのかもしれません、その時はここにまた文章を書き加えることになるかもしれません。

一括りに合皮と呼ぶのは不正解、的確なバッグ購入のためのPVC・合成皮革・人工皮革・コーティングの構造から見る違い【179】

アイキャッチ画像179

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前に、<雨の日シリーズ>として、複数の雨の日用のリュックを製作をしたことがあります。

近年工業製品として広がったレザーライクなバッグ、お買い物の際にしっかりと見分け惑わされることがないような一助となればと当記事を綴らせていただきます。

実際にリュックの製作で取り扱った素材を含め、複数のレザー風な素材の構造の違いを見ていきたいと思います。

基布+PVC載せの二層構造の素材で作られた合成皮革は必ず劣化する、純粋な本革レザー・純粋な布製との構造の違い

「ポリ塩化ビニール製の透明バッグ:「ダイソー」様にて。材質タグに「塩化ビニール樹脂」と記載。

このたびの雨をしのぐレザーライクな素材の違いの把握には、非常に大切な存在であろうと掲載させていただいた、純粋なPVCだけでできた透明バッグです。

実は、かえってこのようなPVC/100%というお品はレア、「ダイソー」様のセンスの良さが光ります。

合皮バッグの内貼り劣化:こちらもこのたびの解説の理解のヒントになります。剥がれの下には布があるのです。

では、せっかくなので、上の黒の内貼りの劣化は、どの素材が巻き起こした状態なのかというところから入っていきます。

答えは合皮、正式名称は「合成皮革」になります。

「合成皮革」というのは、主に二重構造であり、基布(きふ)というベースの生地があり、そこへPVCなどをコートすることで成り立つ素材です。

基布にコーティングが載った見かけの変化:綿/100%の生地に、PVCがコーティングされるとまったりとします。
<雨の日シリーズ>:右上は左と同じPVC合皮、下の3つは、「撥水加工」「コーティング」「撥水剤の自主施工」。

どれも雨をしのぐ工夫をした素材に作り上げられましたが、それぞれ構造が違うということになります。

コーティング剤はPVCだけとは限らず、「ポリウレタンコーティング」というものもあるとのこと。

では、それぞれの違いを紐解いていきます↓。

多くの方が混乱し、一口にPVCなどと呼んでしまうバッグは、正確にはそれぞれ構造が違うのです。

①PVCと合皮の違い

「PVCバッグ」という言葉そのままなら、冒頭の「ダイソー」様のバッグのみが該当。

巷の多くは、基布+PVCで成り立った二重構造のバッグが多く、製造側からの視点では、二重構造の方がバラエティー豊かに製造できると思われます。

②合成皮革と人工皮革の違い

合成皮革は基布が織物、人工皮革は基布が不織布という違いだけです。

③撥水加工は劣化するのか

これについては、私も詳しいことがまだ分かっておりません。

「撥水加工」と謳われた「ナイロンオックスはっ水加工」というこれまでたくさんお世話になった生地は、実際に劣化など起こったことがありません。

ただ、何十年先に、白く粉がパラパラとはがれてくるリサイクルショップなどで拝見するナイロンバッグは、劣化が無いと言われる「シリコン」ではなく別の「合成樹脂」の撥水加工だったからなのではないでしょうか。

時々、古着市場にあるナイロンバッグの内側を見てみると、こうした現象を知ることが出来ることがあります。

撥水加工は、たとえ劣化しないシリコンだけが成分として注入されていたとしても、というそもそも「剥がれ」による機能の喪失という別問題もあります。

アイロンの熱である一定の割合が戻るコツもあるようですが、完全に復活することはなく、撥水加工も永久のものではないということです。

あとがき

最後にお伝えしたいのが、「皮革」というレザー風な言葉を使いながら全く「本革レザー」が使われていない点。

この言い回しに惑わされることなく、自分の持ちたいバッグの素材を希望通りに入手出来るゴールを願いたいと思います。

本革レザーが好き、布バッグが好きという嗜好も、雨の日には避けたいと思うもの。

雨の日だけは、専用に「合皮バッグ」を持つという使い分けがあるかもしれません。

そうした独自の方針を打ち立てるにあたっても、バッグの素材の更なる構造というのは、良きノウハウとなるでしょう(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ファッションと日用品の中間的ポジション、親しみあるパイルのベージュタオル地にカーキパーツがコントラストの巾着リュック【178】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在進めております<タオルシリーズ>は、ハンドメイドバッグ製作を共通事項が集まった一括りで色濃くお伝えしようというもの。

タオルというアイテムは伝統的な日用品アイテムです。

では、そのタオルがリュックになったらどんなポジションになるでしょうか。

日用品なのか、それともファッションアイテムなのか。。

このたびは、そのような探究の1つとして、全パイル構造のタオル地を使った巾着リュックを製作しました。

もしかしたら、日用品のイメージは固定観念であり、更なる新しいタオル地の可能性が開拓できたらと願いながら。。

<タオルシリーズ②>タオル素材で作る簡易リュック、ベージュに対してカーキミックスのコントラスト効果はタオル地の新しい可能性

使用生地:左-<表地:ベージュ>ベビータオル、綿/100%、日本製。真ん中-<配色:カーキ>パイルニット、綿/100%、日本製。右-<裏地:ベージュ>楊柳無地、綿/100%、日本製。
裁断:3種すべての生地に凹凸感があり立体感を高めてくれます。パーツに使用のカーキグリーンの役割りは大。
芯の幅調整:厚みあるパイルをショルダーにする場合膨らむので、内蔵の「ソフト厚芯」の端を削っておくのです。

このカットによって、ぴったり合わせることよりも内蔵スペースの融通性が生まれ、すっきりとした美しいラインに出来上がるという非常に重要なポイントとなります。

「ソフト厚芯」内蔵:コツは生地と芯とを別々に観音開きのアイロンをしっかりかけておくこと。ボンド不使用。
ショルダーの完成:洗濯ばさみを徐々に外しながらボックス状にステッチ。引き続きジグザグステッチをフルに。
パーツの挟み込みと入り口の縫い閉じ:仮縫い固定したパーツ複数を挟み込みながら入り口を2重縫いx2段で。
ベージュのタオル地(全面パイル)の簡易リュックの完成:<サイズ>サイズ27cmx27cmxマチ10cm。
巾着を解放した時のフォルム:トートバッグと同じ構造です。やや小ぶりながら容量はゆったりと確保可能。
背負う裏面:カーキグリーンミックスのショルダーのコントラストが美しいです。

完成して感じたことは、タオル素材らしく同じパイル同士ですっきりとまとめながらも、ベージュとカーキミックスのコントラスト効果がエレガントに寄っていたことです。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.08.10からおよそ5年後の2025.06.29にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

この製作で実感したのは、日用品の素材のタオル地であってもエレガントに寄せることができるということです。

その後は、特に素材自体のイメージがカジュアルであろうがエレガントであろうが、その時点で良いと心から思った生地を一番に優先するようになりました。

素材選択後の続きが製作の裁量に委ねられ、「エレガントな方向」へ寄せていくことが出来るのだという喜ばしい可能性をしかと感じたのでした。

この可能性はやがて、技術を高め確かな「自信」に繋がっていったのでした(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

タオル地の中の更なる特化、ふんわりとした毛羽立ち感とループの混合構造が高級感を高めてくれるオールシーズンリュック【176】

アイキャッチ画像176

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

季節感ある素材の1つとして、「タオル地」があります。

夏の寝具のタオルケットや海辺のマストアイテムのバスタオルなどに使われ、夏のイメージが色濃く刻まれます。

しかし、タオルという素材を更に深掘りしてみると、構造の違いによって、夏だけにとどまらないオールシーズン可能な素材もあったのでした。

そのような素晴らしい生地との出会いを、リュックの製作に活かしていきます。

題して<タオルシリーズ>、3回に渡り種類の違うタオル地を連続製作していきます。

まず最初は、オールシーズン可能だと見込める「シャーリングタオル」という素材で裏地付きの簡易リュックが完成致です。

<タオルシリーズ①>季節限定のイメージ無し、高級感溢れるパイルとパイルカットの混合構造のシャーリングタオルリュック

<左:表地>シャーリングタオル、綿/100%、日本製。<右:裏地>ガーゼプリント、綿/100%、日本製。

タオル素材でありながら、タオルっぽくない。。まるで高級感ある贈答品のイメージです。

こちらの少しの色展開の中から、ブルーを選択、裏地のガーゼ素材の小花柄と素敵に調和。

表地の「シャーリングタオル」地のズーム:パイルが残る部分とパイルカットされた毛羽立ちの部分の混合。
ポケットのフラップ付け:先に袋の部分を2重でコの字ステッチ、続いてフラップの二重ステッチという順番。
ポケットの当て芯のカット:最初は全面的に当てますが、最終的にはステッチ周りだけを残して余分をカット。

余計なごわつき防止として軽く仕上げる方がバッグ全体がすっきりします。

挟み込んで縫い付けるパーツ:サイドひも・入り口フラップ・ショルダーはすべて挟み込んで縫い付け。

簡易リュックなので、途中の中継的な役割のカンを付けないのです。

そうした複数のパーツが挟み込まれた上部、更に強度を高める工夫として入り口の縫い閉じを2重x2列に。

簡易リュック(ブルーのシャーリングタオル地):<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ10cm。
背負う部分:シンプルなデザインの中にシャーリングタオルの綾やショルダーのジグザグしテッチが映えます。
内側に広がる美しい柄:優しくかわいい小花柄は内部を明るく照らし、覗き見た瞬間の心地良さを押し上げ。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.08.08からおよそ5年後の2025.06.27にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

ミニマムで金具を使わないリュックとしては特徴あるスタイルだったのですが、実際に入り口開閉のマジックテープは全体の重さを支えるパワーは有りませんでした。

せめて、この場所をDカンとナスカンというコンビで大きな圧力が働いても対応できるようにするべきでした。

随分な未熟さを思い知らされた過去製作、その反省からどの金属パーツがどうしても必要なのかが分かってきました。

ミニマムというのはある意味長年の様々なフィードバックを含む要・不要の正しい判断の元に生まれるものであり、「手を抜く」とか「むやみな省略」とは異なるものであるということです。

「ミニマム」というワードも実に奥深い言葉、表面的にただ素朴に仕立て上げるということではないということを、こうした課題が教えてくれたのでした(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

細かいはぎれのもったいなさを拾い上げる、7.5cm四方のかわいい柄の生地パーツが市松仕立てのパッチワークシートへ【175】

アイキャッチ画像175

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまでも「はぎれ」カテゴリーで残布を活かしたミニポーチの製作をご紹介してまいりました。

【158】【160】の投稿が該当します。

ただ、それらはすべて、残布のサイズに合わせた1繋ぎのパーツになっていました。

このたびご紹介しますのは、そのような面積にも満たないもっと細かなはぎれのケース。

そのようなはぎれは、例えばトートバッグなどのマチを除外した際に生まれた四角パーツです。

そうした細かな生地の柄が素敵だった場合に是非活かしたいと、捨てるにはもったいないと思う気持ちを汲み取りました。

市松柄に繋げたパッチワークシートを作ってみたのです。

実際にポーチに仕立て上げる製作につきましては、もっと後の【258】が該当。

ここでは、細かい生地を市松格子みたいにシートを作る場面をお伝えしたいと思います。

ハギ目固定ステッチの省略で美しい姿へ、7.5cm四方の小さなパーツをノンステッチの長方形のシートに作り上げた

このたび、7.5cm四方の細かい生地パーツを4種の生地に渡り用意、すべてにきちんと接着芯を貼りパッチワークシートを作っていきました。

登場する4種の生地はすべて綿/100%、和柄のみ日本製で1点キャンパス地のみネパール製。
パーツ数:6パーツx2枚分(表地と裏地の分両方)と9パーツx2枚分を完成。
ハギ目のそろえ:そもそも裁断が正確であることが第一。となるとこうしたはぎれ製作も本製作と同様なのです。
十文字のハギ目のそろい:裏面は1cmの縫い代をすべて両割り。ハギ目同士の縦横が交差し十文字を形成。

この十文字がぴったりと出来上がることが目指すゴールです。

通常、次の段階で、表面から固定ステッチをそれぞれのハギ目の両端に縦も横も入れていくのですが、ここで問題が起こりました↓。

固定ステッチの失敗①(黒糸):マルチカラーのベースが黒だからと黒糸を選択するとこんなに汚いのです。
固定ステッチの失敗②(白糸):黒がだめなら無難な白で。。というのもコントラストの激しい柄では通用せず。
固定ステッチの失敗③(グレー糸):よく取り入れる手法、中間的な色でステッチしても汚さは解消されません。

じゃあどうすれば。。答えをこう出したのでした↓。

固定ステッチは無し:広い面積では必要な固定ステッチ、ミニサイズでは無くても良いと判断し「無し」を選択。
厚みあるキャンパス地には必要な固定ステッチ:この生地は固定ステッチが朱色に馴染むことができ、採用。
4種のパッチワークシートの完成(すべて市松):1マスは7.5cmの型紙から縫い代1cmずつが削れた5.5cm四方。

あとがき

全く違う柄をミックスして仕立てるパッチワークシートは少し苦手。

どうもカントリー風になりがちで、すっきり感が無くルーズな感じがしてしまうと感じて採用しておりません。

だからと言って、同種の生地を並べることも、元の繋がった柄に対してはぶつ切りに途切れ価値がマイナスになってしまうのです。

そのマイナス部分を別のプラスで補填することがこのパッチワーク仕立ての挑戦です。

その1つとしては、ハギ目が柄のように連なる美しさがあると考えました。

もっと極端なはぎれ使いの例では、こんなことも後にやっています↓。

レンガ状のパッチワークシートから作ったナップサック:ここまでの残布はもったいない余り方をしたからです。

はぎれがこんなにたくさん出たのは量産用に生地を多く調達したからで、それほどに量産ということはロスが多いもの。

型入れのシミュレーション上は確かに効率良い配置で企画していくと思うのですが、ここまでの大きなバッグを作れたことが本当に良かったのかどうか。。

しかし、小規模の量産であり、このナップサックは1点物としてその生地のストックを終えました。

さて、今一度このたびの小さなパッチワークシートに戻りますが、生地を使い切るという目的は果たせると思います。

しかし、そのパッチワークシートで出来上がるミニサイズのポーチが価値あるお品物にどうできるのかは、今後も課題としてじっくり考えていきたいと思います。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ランチタイムを食欲高まるポップなマルチカラーで迎える、明るいカラーが少しずつ集まったアップリケのデニムランチバッグ【174】

アイキャッチ画像174

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1日3食が人間の当然のスタイルとされてきたこれまで。

しかし、本当にそれが自分に合っているのかどうかの追求や幅広い知見から、1日1食や1日2食のメリットもあるようです。

一度ある期間だけなのですが、昼食を遅めに、夕方に近い時間帯であったことから2食にしてみたことがあったのですが、いやいや結局は3食が一番自然だと感じました。

そういった点では過去からの固定観念や習性は変わらなかったみたいです。

やはりランチの時間帯はどうしても楽しみなのです。

さて、このたびなのですが、特に通勤などを伴うケースにお弁当の持ち運びの為のランチバッグを製作しました。

本体は丈夫なデニムライクな素材、濃紺の地味さを明るいはぎれのアップリケでバランスをとっていきました。

こうした入れ物的存在が、そのシーンの「心地」を高めるものになればと願いながら。。

食欲を高めるのはお弁当そのものだけではなかった、デニムとカラフルなお花アップリケが明るく前向きなランチバッグ

表地(ネイビー):インディゴデニム、綿/100%、日本製。一重仕立てなので裏地は無し。右は裏面です。

表地とはまた違った表情を持つ裏面、巾着ひもと入り口フラップとして活躍してもらいます。

ラッピング・アップリケ生地(全4種):①黄色-カラーブロード無地、綿/100%、日本製。 ②オレンジ-T/C無地、ポリエステル/65%、綿/35%、日本製。 ③ピンク-コットンローン、綿/100%、日本製。 ④青(③の色違い)-コットンローン、綿/100%、日本製。

以前の投稿の【134】のリュックの入り口フラップ、マルチストライプパッチワークに使用した生地の残りです。

もともと少しだけ調達した配色用の生地の残布、更にこのたび残りを使うことですべてが消化されるということになります。

パーツ裁断:本体は長方形で、アップリケは幾何学的なフラワーの花びらになりまして変8角形です。

前後の面にアップリケを配しますので各色2枚ずつ。

本体の型紙:縦25cmx横40cmとなかなかの広さ。マチは途中でつまんで作ります。前後パーツで2枚必要。
アップリケの配置のシミュレーション:やや子供っぽい感じになるのはその単純さとカラーでしょうか。
アップリケの縫い付け:1パーツずつをしっかり縫い付け。最初に花芯からスタートし、花びらを順番に設置。
縁のラッピング:三つ折りの分量不足の場合などに有効、三つ折りよりも1.5cmx2=3cmが余分に確保可能。
ランチバッグの完成(マルチフラワーアップリケ付きデニム):<サイズ>縦17cmx横23cmxマチ10cm。

裏面使いのコントラスト効果もかなりグッド。

失敗箇所:そもそもお花が大き過ぎました。底面へ突入してしまい正面からは隠れる部分ができてしまいました。

あとがき

「はぎれ」という一言でも、その面積は広範囲。

例えば、元々製造する面積が非常に広いカーテンでは、1m程度でも「はぎれ」と呼ばれているのです。

よって、バッグの材料の調達は、「はぎれ」分野の中からも可能性が見込めるということ。

そして、はぎれで作ったお品物もメイン品と変わらない立派なものに作ることができるということ。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.08.08からおよそ5年後の2025.06.25にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

まだまだ2020年当時は、「はぎれ」というワードの固定観念によって、こうして一重仕立てで作ってしまっていたことからもメイン製作とは別の考え方をしていたと思います。

製作に費やす時間は何の違いも無い同じ枠でしかないと考えるべきではないでしょうか。

はぎれ製作もメイン製作と変わらぬ良質さを追求し、価値を生み出すものであるべきだと考えるようになっていったのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

短い時間で手軽に作れる、香り良き三つ葉との素材コンビでバター醤油とホタテ自体のエキスを活かした「ほたて丼」【173】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

某お弁当屋様に一時期はまり、特に「あさり丼」というメニューが美味しいなと思っていた多忙時代。

そのアイデアを引用させていただき、「ほたて丼」というものを作ってみました。

フライにしてもただ焼くだけでも、ミルキーで美味しいほたては失敗はあまりない素材だと考えます。

とはいえ、どのような他の素材と一緒に調理するのかでその味わいも変わってきます。

このたびは、好みの野菜である「三つ葉」をホタテとコンビニしてみました。

素材自体から出汁が生まれるという逸品、三つ葉とバター醤油と共にごはんが進む「ほたて丼」を美味しくいただいた

準備:ほたて1パック(3-5個)・三つ葉(半房)・バター1片・塩・コショウ・醤油。
三つ葉を刻む:適当に粗めにカットします。
このタイミングでご飯が先に炊けていると良いです。ほたて丼は短い時間(1分程度)で出来上がりますので。
調理(左上から右下へ):ほたてをバター1片で中火程度で茶色く焼き目が付いたらひっくり返し、塩・コショウ。

蓋をした蒸し焼きは弱火で最後は醤油を追加。

元々のホタテが持つエキスが効いているので特別な調味料の「オイスターソース」などは必要ないと思います。

かつてはまったお弁当屋様の「あさり丼」に引用されていた「バター+しょうゆ」はまだまだ様々なメニューのポテンシャルを持っていると思います。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.08.05からおよそ5年後の2025.06.24にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

こうして何でもない日常をお届けしているのも、自分のライフスタイルすべてが互いに影響し合って、製作するものなどのテイストに現れていることを実感しているからです。

巷で言われている、カテゴリー特価の注目度の高さに対しては、注目をたくさん集める目的1つに絞るなら正解かもしれません。

ただ、そうしたやり方はどうも自分には合わないと、YouTubeも同じくミックスしたカテゴリーが集まる投稿スタイルを崩しません。

このシンプルなメニューを通して「ミニマムさ」というスタイルそのものをお伝えしたいというもの。

ハンドメイドの製作品などをご覧いただくと同時に、こうした他分野のカテゴリーにも実は共通のスタイルが入っているということに気付いていただければと思います。

人がアウトプットするものというのは、その人の行動や考え方に及ぶすべてが投影されたものであるという見方です(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

「外表」で組み立てたナイロンビジネスバッグ、シーンへの配慮で控えめな表地グレーと引き換えに内部に広がるピンクの花園【172】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

かつては、経理部としてある時間帯のみ外回りのお仕事がありました。

書類の授受のお仕事は、貿易の輸入品のお品物に対して支払いの手続きのスタート場面であり、数か月後に実際に会社の口座から引き落としがあります。

淡々と流れに沿ったお仕事ではありますが非常に重要な場面であると言えます。

当然天候には無関係に期日が来ますので、雨の日も雪の日もその書類の到着のタイミングに合わせて必ず銀行様へ出向かねばなりません。

ということで、悪い天候の際にも対応できるようにと、幾度か書類バッグを自作したものでした。

そのような経験をハンドメイド事業活動で役立てたのです。

このたびのバッグ製作に引用するスタイル、「外表」の作り方は、未知のファスナー付きデザインに挑戦する際には、イメージを実現しやすい方法です。

「外表」式で製作したナイロンビジネスバッグをご紹介したいと思います。

堅いシーンに利用のグレーのナイロンビジネスバッグ、一方で内部の小花柄の華やかさがお仕事時間を楽しく盛り立てる

使用生地:表地(グレー)-ナイロンオックスはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。裏地(ピンク小花柄)-コーティングプリント目止め加工、ナイロン/100%、日本製。

表地も裏地もはっ水効果のある生地同士で雨対策を最強にしていきます。

はっ水加工生地の花柄は豊富ではありませんので、この生地との出会いが貴重でした。

支柱ベルト:内蔵の「ソフト厚芯」は、その後は入手できなくなりましたが在庫がある限り使っていきました。

内蔵する作業は比較的簡単、コツは観音開き折りのアイロンを生地の方と「ソフト厚芯」とを別々でしっかりかけることです。

ボンドは必要無し、比較的挟み込みやすくスムーズに進めることができます。

4本ステッチ:3パーツ連結仕立ての長い支柱ですが、存分に複数のステッチで固め、丈夫さと貫禄が高まります。
縁にはソフト厚芯を入れない:先程の内蔵の場面に戻りますが、支柱の両縁1.5cm程度の部分は除外。

理由は、一番右のように縫い代部分で混み合う出来上がりのラインのすっきりさを考慮したもの。

出来上がりのラインを優先した判断ではあるのですが、元の接着芯が貼ってあることは重要になります。

課題点の底ラインの位置:カーブの角同士が前面と後ろ面で同じ位置に対角線上に配置が正解。この出来は✕。
内部の花柄の広がり:非常に華やかで、表地とのコントラストが美しいです。奥にはファスナーポケットを配置。
外面のスマホポケット:かつてはここをファスナー使いにしていましたが、キズ防止にファスナーを廃止。

実際の、外回り中の電話はたくさんありましたのでこうした外ポケットにスマホを入れて持ち歩くことは正解です。

しかし、取り出しやすさとしてはこのたびのファスナーの廃止の方が現実的でした。

ファスナー2本使い:真ん中で止まるという構造になります。1本で両開きファスナーの方が設置はしやすいです。

ファスナーの在庫を使用したくてあえて2本使いにしただけですので、お勧めは「両開きファスナー」です。

ナイロンビジネスバッグの完成(ナイロンオックスグレー):<サイズ>縦29cmx横36cmxマチ10cm。
斜めの角度から:人から目に映る姿としてはこのような感じです。
その他の角度から:上から時計回りに、底面→右サイド→左サイド。すっきりとしたデザインです。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.08.04からおよそ5年後の2025.06.23にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

この後、黒2点を製作したのが2021年1月と3月。

このデザインは、ナイロンオックスのみに特化した製作をしたことがより伝わり易かったかと。。

世の中の流れはおそらく、書類を持ち歩く外回りという仕事スタイルが廃止の方向に向かうのではないかと考えております。

よって、このデザインはその後廃版へ。

ボックス枠をくり抜いてファスナーを当てはめる設置の仕方は引き続きどこかに引用したいと考えております。

デザインの廃止もかえって前向きなもの、未来へ時が流れるに伴いバッグの製作も変遷があって当然の事ではないかと(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク